始めに(特徴紹介)
マカロニえんぴつのギタリスト、田辺由明(タナベユアキ)は、鋭いカッティングから繊細なアルペジオ、そして骨太なリフまで幅広いプレイスタイルを自在に操るプレイヤーです。彼の音は楽曲に厚みと推進力を与え、フロントマン・はっとりの歌声と絶妙に絡み合う点が特徴です。
代表曲である「恋人ごっこ」「ブルーベリー・ナイツ」では、煌びやかで空間的なクリーントーンや、ロック色の強いドライブサウンドを聴かせており、ライブでもアンプ直系のパワーを活かした音作りが際立っています。田辺由明のギターは、マカロニえんぴつのポップでありながら骨太なバンドサウンドの要と言えるでしょう。
彼のサウンドの魅力は、決して派手すぎず、しかし存在感を失わない絶妙なバランス感覚にあります。ギブソンのフライングVやレスポールを中心に、マーシャルやケンパーなど多彩なアンプを駆使しつつ、曲ごとに質感をコントロールする緻密さも魅力です。
また、エフェクターボードには多数の歪みペダルや空間系を搭載し、ライブでは瞬時に音色を切り替えながら演奏を支えています。ギター少年からプロ志向のプレイヤーまで、田辺の音作りは幅広い層に参考になる部分が多いといえます。
以下では、使用アンプ・ギター・エフェクターといった機材を丁寧に解説し、実際にどのようなセッティングや工夫であのサウンドが生み出されているのかを徹底的に紐解いていきます。
使用アンプ一覧と特徴【マカロニえんぴつ・田辺由明】
田辺由明のサウンドを語る上で欠かせないのが、アンプの選択肢です。彼はクラシックロックの系譜を感じさせるマーシャルを基本にしつつ、現代的な多機能アンプやシミュレーターも活用しており、そのバリエーションは非常に豊富です。
まず象徴的なのは Marshall 2245 (JTM45) です。60年代ロックを代表するトーンを持ち、分厚く温かみのあるクリーンと、軽いクランチを得意とします。田辺の柔らかなアルペジオや、歌を邪魔しないクリーントーンの土台を支える存在だと考えられます。
Marshall Astoria Classic AST1H もステージで確認されており、JTM45系譜のサウンドをさらにモダンにチューニングしたモデル。粒立ちの細かいクランチ感は、ポップロックと相性が良く、マカロニえんぴつのキャッチーな楽曲にフィットしています。
さらにハードな場面では Marshall JCM900 が活躍。90年代グランジやオルタナにも通じる荒々しさを持ち、力強いリフやダイナミックなコードプレイを支える役割を果たしていると想定されます。
一方で、最新のライブやレコーディングでは Kemper Profiling Power Head を駆使。定番アンプのサウンドをプロファイリングして持ち運べるため、安定した音作りと再現性を確保できるのが魅力です。これにより、スタジオとステージのサウンドを限りなく一致させることが可能になっています。
クリーントーンやヴィンテージライクな質感が欲しい場面では Tone King Imperial 20W を導入。フェンダー系の煌びやかさを持ちつつ、ブルース的な奥行きを足すことができ、アンサンブルを豊かに彩ります。
サブ機材としては Hughes & Kettner GrandMeister のような多機能アンプを使用し、シーンに応じて細かく音を作り込んでいるようです。また、ライブやツアー移動用には Roland Micro Cube や Marshall MS-2、Blackstar FLY 3 といった小型アンプも確認されています。これらは自宅練習や楽屋での音確認に適していると考えられます。
キャビネットでは Orange PPC212 (2x Celestion Vintage 30) を使用。中低域がしっかり出るため、フライングVやレスポールのサウンドをより厚みのあるものにしています。
以上のように、田辺由明は伝統的なマーシャルのロックサウンドを基盤にしながら、ケンパーやトーンキングなどを組み合わせ、柔軟かつ安定したサウンドメイクを行っていると想定されます。
機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
Marshall 2245 (JTM45) | Marshall | Amazonで探す | マカロニえんぴつ | 田辺由明 | 温かみのあるクランチでアルペジオに使用されると想定 |
Marshall Astoria Classic AST1H | Marshall | Amazonで探す | マカロニえんぴつ | 田辺由明 | クラシックロックをモダンに表現するヘッドアンプ |
Marshall JCM900 | Marshall | Amazonで探す | マカロニえんぴつ | 田辺由明 | ハードロック/グランジ的な力強いサウンドを担当 |
Hughes & Kettner GrandMeister | Hughes & Kettner | Amazonで探す | マカロニえんぴつ | 田辺由明 | 多機能アンプでサウンドの幅を拡張 |
Tone King Imperial 20W | Tone King | Amazonで探す | マカロニえんぴつ | 田辺由明 | ヴィンテージフェンダー風の煌びやかなクリーントーン |
Kemper Profiling Power Head | Kemper | Amazonで探す | マカロニえんぴつ | 田辺由明 | プロファイル機能でライブとレコーディングの再現性を確保 |
Orange PPC212 (2x Celestion Vintage 30) | Orange | Amazonで探す | マカロニえんぴつ | 田辺由明 | 厚みのある中低域を演出するキャビネット |
Roland Micro Cube | Roland | Amazonで探す | マカロニえんぴつ | 田辺由明 | 自宅や楽屋での練習用小型アンプ |
Marshall MS-2 | Marshall | Amazonで探す | マカロニえんぴつ | 田辺由明 | 携帯性に優れたポータブルアンプ |
Blackstar FLY 3 | Blackstar | Amazonで探す | マカロニえんぴつ | 田辺由明 | コンパクトで電池駆動可能な練習用アンプ |
使用ギターの種類と特徴【マカロニえんぴつ・田辺由明】
田辺由明のギタープレイを支える最重要ポイントは、彼が好んで使用するフライングVを中心としたギター群です。ライブやMVの映像を見ても、Flying Vを抱えている姿はファンにとってもお馴染みであり、バンドのビジュアル的アイコンにもなっています。
中でも Gibson Flying V Antique Natural は代表的な一本。ナチュラルカラーのルックスが印象的で、鋭いカッティングから力強いリフまで幅広く対応します。フロントとリアのハムバッカーによるサウンドは、マカロニえんぴつのポップかつロックな楽曲をしっかりと下支えしています。
さらに、カスタム要素を盛り込んだ Gibson Flying V Classic White も重要な一本です。ピックアップはEuphoreal製に交換され、ネックはG’7 Guitars製に載せ替えられています。オリジナルとは異なるサウンドキャラクターを持ち、より個性的なトーンを生み出していることが確認できます。
また、Gibson Flying V Cherry はEuphoreal製のハムバッカーサイズP-90を搭載。これによりシングルコイル的な抜けの良さと、ハムサイズらしい力強さを両立。楽曲によってはこのFlying Vがメインで用いられ、特徴的な中域のヌケを活かしています。
Flying V以外では、Dean Michael Schenker Standard MS STD もステージで確認。ハードロック的なシャープなサウンドが特徴で、ライブでの派手なリフワークにマッチしています。
加えて、王道の Gibson Les Paul Traditional 2018 Honey Burst も使用。レスポールらしい太い中低域とサスティンの長さは、バラードやミドルテンポの楽曲で力を発揮。Flying Vとの使い分けで、楽曲に応じた厚みをコントロールしていることがうかがえます。
さらに、Fender Telecaster も確認されています。テレキャスターは歯切れの良いクリーンやカッティングに強く、ポップなバンドサウンドに彩りを与える一本。マカロニえんぴつの明るい曲調に合わせて活躍していると考えられます。
総じて田辺由明のギター選びは、Flying Vによる個性と迫力を中心に、レスポールの重厚感、テレキャスターの軽快さを織り交ぜることで、バンド全体のサウンドレンジを広げていると想定されます。
機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | ギターの種類 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
Gibson Flying V Antique Natural | Gibson | Amazonで探す | マカロニえんぴつ | 田辺由明 | エレキギター | 代表的なメイン機材。ナチュラルカラーが特徴 |
Gibson Flying V Classic White | Gibson | Amazonで探す | マカロニえんぴつ | 田辺由明 | エレキギター | Euphoreal製PU、G’7 Guitars製ネック交換の改造機 |
Gibson Flying V Cherry | Gibson | Amazonで探す | マカロニえんぴつ | 田辺由明 | エレキギター | Euphoreal製ハムサイズP-90を搭載 |
Dean Michael Schenker Standard MS STD | Dean | Amazonで探す | マカロニえんぴつ | 田辺由明 | エレキギター | ハードロック系トーンを得意とするフライングV |
Gibson Les Paul Traditional 2018 Honey Burst | Gibson | Amazonで探す | マカロニえんぴつ | 田辺由明 | エレキギター | 厚みのある中低域とサスティンを持つ |
Fender Telecaster | Fender | Amazonで探す | マカロニえんぴつ | 田辺由明 | エレキギター | 軽快なクリーンとカッティングを支える |
使用エフェクターとボード構成【マカロニえんぴつ・田辺由明】
田辺由明のサウンドは、ギターとアンプの組み合わせに加え、多彩なエフェクターによって彩られています。ライブで確認されるペダルボードは非常に充実しており、歪み系だけで複数種類を用意し、空間系やモジュレーション系も駆使して楽曲ごとに音色を切り替えています。
歪み系では、Electro-Harmonix Nano Big Muff Pi をはじめ、Pedal Diggers 819 / 819 Twin、Virtues Lander、Vemuram Jan Ray といった個性的なペダルを使用。ファズ〜オーバードライブ〜ディストーションを自在に行き来し、楽曲の表情を豊かにしています。特に Suhr Riot Reloaded や Jackson Audio Asabi はモダンなドライブを生み出し、飛び道具的に使われる場面も確認されています。
ブースターとしては Xotic EP Booster や MXR M133 Micro Amp が搭載されており、ソロやリフで音を前に出す際に使用。リードトーンを自然に持ち上げる役割を果たします。
空間系では BOSS DD-500、Strymon Timeline、Eventide H9 が核となっており、ディレイやモジュレーションを曲ごとに細かく調整。ライブでも複数のプリセットを呼び出すスタイルが多く見られます。特に Free The Tone AMBI SPACE AS-1R はリバーブ専用として導入され、ボーカルを邪魔しない立体感を演出しています。
モジュレーションでは MXR Phase 95 や DryBell Vibe Machine V-3 を使用し、楽曲にサイケデリックな揺らぎを加える場面もあります。Xotic Wah XW-1 はソロのニュアンス表現やファンク的なカッティングに欠かせないアイテムです。
ダイナミクス系では Xotic SP Compressor と Free The Tone PA-1QG が使用され、音量やEQを微調整しつつバンド全体のサウンドに溶け込ませています。さらに、マルチ系では BOSS GT-1000CORE や BOSS MS-3 を組み合わせ、シーンに応じて複数エフェクトを一括管理。ルーティングや制御には Free The Tone ARC-4 が中心に置かれており、プロ仕様の操作性を確保しています。
チューナーは定番の KORG DT-10 を使用。電源系は Free The Tone PT-5D や PT-3D を使い、安定した電源供給を実現。これらによってノイズを最小限に抑えつつ、ライブでのトラブルも回避しています。
総じて、田辺由明のエフェクトボードは「多機能性と即応性」をテーマに組まれており、楽曲に合わせて自在に音を切り替えられる構成となっていると想定されます。
機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | エフェクターの種類 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
Electro-Harmonix Nano Big Muff Pi | Electro-Harmonix | Amazonで探す | マカロニえんぴつ | 田辺由明 | ファズ | 厚みのあるファズサウンドを担当 |
Vemuram Jan Ray | Vemuram | Amazonで探す | マカロニえんぴつ | 田辺由明 | オーバードライブ | ナチュラルなクリーンブースト寄りの歪み |
Suhr Riot Reloaded | Suhr | Amazonで探す | マカロニえんぴつ | 田辺由明 | ディストーション | モダンで攻撃的なリードサウンド |
Xotic EP Booster | Xotic | Amazonで探す | マカロニえんぴつ | 田辺由明 | ブースター | リード時の音抜けをサポート |
BOSS DD-500 | BOSS | Amazonで探す | マカロニえんぴつ | 田辺由明 | ディレイ | マルチ機能搭載のデジタルディレイ |
Strymon Timeline | Strymon | Amazonで探す | マカロニえんぴつ | 田辺由明 | ディレイ | 高品質なディレイで空間表現を担当 |
Eventide H9 | Eventide | Amazonで探す | マカロニえんぴつ | 田辺由明 | 空間系マルチエフェクター | モジュレーションやリバーブをカバー |
Free The Tone AMBI SPACE AS-1R | Free The Tone | Amazonで探す | マカロニえんぴつ | 田辺由明 | リバーブ | ボーカルと馴染む上質なリバーブ |
MXR Phase 95 | MXR | Amazonで探す | マカロニえんぴつ | 田辺由明 | フェイザー | コンパクトで多機能なフェイズシフター |
Xotic Wah XW-1 | Xotic | Amazonで探す | マカロニえんぴつ | 田辺由明 | ワウペダル | ソロやカッティングでニュアンスを演出 |
Xotic SP Compressor | Xotic | Amazonで探す | マカロニえんぴつ | 田辺由明 | コンプレッサー | 音量差を整え粒立ちを均一化 |
BOSS GT-1000CORE | BOSS | Amazonで探す | マカロニえんぴつ | 田辺由明 | ギター用マルチエフェクター | ライブでの多彩な音作りを一括管理 |
Free The Tone ARC-4 | Free The Tone | Amazonで探す | マカロニえんぴつ | 田辺由明 | スイッチングシステム | 複数エフェクターを自在に切替可能 |
KORG DT-10 | KORG | Amazonで探す | マカロニえんぴつ | 田辺由明 | チューナー | ステージで定番のクロマチックチューナー |
音作りのセッティング・EQ・ミックスの工夫【マカロニえんぴつ・田辺由明】
田辺由明の音作りは、単なるアンプ直やペダルのオン/オフにとどまらず、曲ごとのバランス調整やアンサンブル全体を意識した緻密な工夫が込められています。彼のサウンドは「歌を邪魔せず、それでいて確かな存在感を持つ」という特徴があり、これはPAやレコーディングにおいても一貫しています。
まずアンプのセッティングですが、マーシャル系を使用する際はゲインを上げすぎず、クランチに近いドライブを基本としています。例えば Marshall JTM45 を使う場合、ボリュームを6前後に設定し、クリーンとクランチの境目でプレイするのが定番。これにより、ピッキングの強弱でニュアンスを出しやすくなり、楽曲中でのダイナミクスを自在に表現できると想定されます。
EQの設定例としては、低域を控えめにして中域を少し持ち上げる傾向が確認されています。これにより、ベースやキーボードとぶつかることなく、ボーカルの下支えとなる帯域を強調可能。高域はギラつきを抑え、耳馴染みの良い質感を出すよう工夫されていると考えられます。
エフェクターに関しては、歪みペダルを複数使い分けることで曲ごとに質感を変えています。例えば「ブルーベリー・ナイツ」などのバラードでは Vemuram Jan Ray や Suhr Shiba Drive Reloaded を用いたナチュラルなオーバードライブを選択し、温かみと透明感を重視。対して「恋人ごっこ」のようなアップテンポな楽曲では Suhr Riot Reloaded や Jackson Audio Asabi といったディストーション寄りのドライブを選び、輪郭をはっきり出しています。
ディレイやリバーブはボーカルを支える空間づくりに大きな役割を果たしています。BOSS DD-500 や Strymon Timeline でスラップバック的な短いディレイを加え、リフやアルペジオに奥行きを与えています。また、Free The Tone AMBI SPACE AS-1R のリバーブは深すぎないセッティングに留め、歌の邪魔をしないようにコントロールされています。
モジュレーション系は必要最小限に抑えられており、MXR Phase 95 のフェイズや DryBell Vibe Machine V-3 のビブラート感を一部楽曲で使用。こうしたエフェクトは、楽曲の色彩を変えるアクセントとして登場することが多く、常時オンではなく「ここぞ」という場面で使われています。
ミックスの観点では、田辺のギターは「定位の工夫」によっても存在感を増しています。レコーディングでは左右にパンを広げ、片側にFlying Vの厚み、もう片側にテレキャスターの軽快さを配置するなど、複数のギターを重ねる手法が多く見られます。これにより、一人のプレイでありながら厚みと立体感のあるサウンドが形成されます。
ライブではケンパーを用いたプロファイルサウンドにより、スタジオと同等のクオリティを再現していることも注目点です。ケンパーはアンプごとの設定を事前に保存できるため、曲ごとのプリセットを即座に呼び出し、安定したパフォーマンスを可能にしています。マーシャル直系の迫力を残しつつ、曲ごとのバランスを正確に再現しているといえるでしょう。
総じて、田辺由明の音作りは「楽曲に応じた柔軟な使い分け」と「中域重視のEQ」が鍵であり、歌と共存しながらも存在感を持つギターサウンドを実現していると想定されます。
比較的安価に音を近づける機材【マカロニえんぴつ・田辺由明】
田辺由明のサウンドを完全に再現するには、Gibson Flying V や Les Paul、マーシャル系のヘッドアンプなど高価な機材が必要になります。しかし、初心者や中級者でも比較的安価に、しかも再現性高く近いサウンドを作ることは十分に可能です。ここでは入門〜実用向けの機材を紹介しつつ、なぜ田辺の音に似ているのかを解説します。
まずギターですが、Epiphone Flying V はコストを抑えつつ本家ギブソンに近いルックスとサウンドを得られるためおすすめです。ハムバッカー搭載で、中域に厚みのあるサウンドは田辺が愛用するFlying Vのキャラクターに通じます。また、Squier Classic Vibe Telecaster はフェンダー直系のサウンドを安価に再現可能。カッティングの歯切れ良さやクリーンの抜け感は、田辺のテレキャスターサウンドに近づけます。
アンプについては、Marshall Code25 や BOSS Katana-50 MkII が狙い目です。これらはモデリング技術でJCMやJTM系のサウンドをシミュレートでき、練習から小規模ライブまで対応可能。価格帯も手頃で、マーシャル直系の音色を体感するのに最適です。
歪みペダルに関しては、BOSS BD-2W Blues Driver や Ibanez Tube Screamer Mini が候補。前者はアンプライクなオーバードライブでクランチ系を再現しやすく、後者は中域を持ち上げるチューブスクリーマー系で、田辺のオーバードライブサウンドに近い粒立ちを実現できます。また、Electro-Harmonix Nano Big Muff は本人も使用している実績あるペダルで、比較的安価ながら厚いファズサウンドを提供してくれます。
空間系では、BOSS DD-8 が万能なディレイペダルとして推奨されます。田辺が使うDD-500ほどの多機能さはないものの、基本的なディレイサウンドを十分再現可能。リバーブは TC Electronic Hall of Fame 2 が安価でありながら自然で高品質な残響を実現できます。
さらに、複数のエフェクトを一度に試したい方には ZOOM G3Xn や BOSS GT-1 といったマルチエフェクターもおすすめです。田辺のように歪み・空間系・モジュレーションを切り替えながら演奏するスタイルに慣れるには、マルチのプリセット切替が大いに役立ちます。
以上を踏まえると、初心者が田辺由明の音を目指す場合、「Epiphone Flying V + BOSS Katana-50 MkII + BD-2W or Tube Screamer Mini」を基本セットとし、空間系をDD-8で補強するのがコストパフォーマンス的にもバランス的にも理想的な構成だといえるでしょう。
種類 | 機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
ギター | Epiphone Flying V | Epiphone | Amazonで探す | マカロニえんぴつ | 田辺由明 | ギブソンFlying Vの廉価版。ハムバッカーで厚みある中域 |
ギター | Squier Classic Vibe Telecaster | Squier | Amazonで探す | マカロニえんぴつ | 田辺由明 | 明るいクリーンやカッティングを再現できる廉価版テレキャスター |
アンプ | Marshall Code25 | Marshall | Amazonで探す | マカロニえんぴつ | 田辺由明 | モデリングでJCM/JTM系の音を再現。練習用に最適 |
アンプ | BOSS Katana-50 MkII | BOSS | Amazonで探す | マカロニえんぴつ | 田辺由明 | 多機能でコスパが高い。ロックからクリーンまで幅広い音色 |
オーバードライブ | BOSS BD-2W Blues Driver | BOSS | Amazonで探す | マカロニえんぴつ | 田辺由明 | アンプライクなドライブ。本人も系統的に近い歪みを使用 |
オーバードライブ | Ibanez Tube Screamer Mini | Ibanez | Amazonで探す | マカロニえんぴつ | 田辺由明 | 中域を強調する定番。リードトーンを際立たせる |
ファズ | Electro-Harmonix Nano Big Muff | Electro-Harmonix | Amazonで探す | マカロニえんぴつ | 田辺由明 | 本人も使用実績あり。安価ながら迫力あるファズ |
ディレイ | BOSS DD-8 Digital Delay | BOSS | Amazonで探す | マカロニえんぴつ | 田辺由明 | 基本的なディレイ音を高品質に再現。DD-500の廉価代替 |
リバーブ | TC Electronic Hall of Fame 2 | TC Electronic | Amazonで探す | マカロニえんぴつ | 田辺由明 | 自然な残響でボーカルを邪魔せずギターを包み込む |
マルチエフェクター | BOSS GT-1 | BOSS | Amazonで探す | マカロニえんぴつ | 田辺由明 | 多彩な音作りを一台で実現。ライブ練習に最適 |
総括まとめ【マカロニえんぴつ・田辺由明】

田辺由明のサウンドは、一言でまとめると「歌を支えながらも主張するギター」です。はっとりのボーカルを中心に据えつつ、バンド全体をロックに引き締める存在として機能しているのが彼のギター。そのため、サウンドメイクは派手なエフェクトや過度な歪みではなく、あくまでアンサンブルを活かすバランスが取られています。
使用ギターの選択も非常に象徴的です。フライングVをメインに据えることで視覚的にもロック色を強めつつ、レスポールやテレキャスターを曲によって使い分けることで幅広いサウンドレンジを獲得。ギターそのものの個性を活かすセッティングを意識しているのが見て取れます。
アンプに関しては、クラシックロックの系譜であるマーシャルを基盤にしながらも、トーンキングやケンパーを組み合わせて現代的で安定感のあるトーンを実現。伝統的なロックサウンドと最新テクノロジーを融合させている点が、田辺由明ならではの特徴といえるでしょう。
エフェクターにおいても「数を並べる」ことが目的ではなく、「曲に必要な質感を的確に加える」ための選択が見られます。歪み系ペダルを複数並べるのは、単なる音量アップではなく、楽曲ごとに異なるキャラクターを持ち込むため。ディレイやリバーブも深すぎず、ボーカルや他楽器との調和を最優先にしている姿勢が伝わります。
こうした工夫の積み重ねが、マカロニえんぴつ特有の「ポップで聴きやすいのに、ロックとしての迫力も失わない」バンドサウンドを実現しています。特にライブにおいては、ギタリストとしての派手なソロプレイよりも、楽曲全体を支えるプレイを重視しており、そのストイックな姿勢が多くのリスナーから信頼を集めているのです。
これから田辺由明の音を目指す方にとって大切なのは、単に同じ機材を揃えることではなく、「曲の中でどのようにギターを響かせるか」という意識です。クリーンからクランチ、歪みの度合い、空間系の深さに至るまで、歌とのバランスを第一に考える。その姿勢こそが彼の音作りの本質だといえるでしょう。
最後に、田辺由明のサウンドを再現したい場合、必ずしも高額な機材を全て揃える必要はありません。重要なのは「中域を中心としたバランス」「楽曲を支える役割を意識すること」「状況に応じて音を切り替える柔軟さ」の3点です。この視点を持てば、手持ちの機材でも彼に近い音を作り出すことは十分に可能です。
つまり、田辺由明の音作りとは「主役ではなく、主役を輝かせる音作り」。その哲学が彼のギタープレイの根幹にあると総括できます。
“`
下記恐らく使用(所持)している機材のまとめです。参考までに!
🎸 ギター
Gibson Flying V Antique Natural
Gibson Flying V Classic White(Euphoreal製PU、G’7 Guitars製ネック交換)
Gibson Flying V Cherry(Euphoreal製ハムバッカーサイズP-90搭載)
Dean Michael Schenker Standard MS STD
Gibson Les Paul Traditional 2018 Honey Burst
Fender Telecaster
🔊 アンプ & キャビネット
Marshall 2245 (JTM45)
Marshall Astoria Classic AST1H
Marshall JCM900
Hughes & Kettner GrandMeister
Tone King Imperial 20W 1×12 Turquoise and White
Kemper Profiling Power Head
Orange PPC212 (2x Celestion Vintage 30)
Roland Micro Cube
Marshall MS-2
Blackstar FLY 3
🎚️ エフェクター
歪み系
Electro-Harmonix Nano Big Muff Pi
Pedal Diggers 819 / 819 Twin
Virtues Lander
Seymour Duncan La Super Rica
Vemuram Jan Ray
Jackson Audio Asabi
One Control Anodized Brown Distortion
Jim Dunlop JHF1 Fuzz Face
Ibanez TS9DX Turbo Tube Screamer
Ibanez Tube Screamer Mini (TSMINI)
Xotic BB Plus
Suhr Eclipse
Suhr Riot Reloaded
Suhr Shiba Drive Reloaded
BOSS BD-2W Blues Driver
ブースター
Xotic EP Booster
MXR M133 Micro Amp
空間系
MXR M169 Carbon Copy Analog Delay
BOSS DD-500
BOSS DD-20
Free The Tone AMBI SPACE AS-1R
One Control Prussian Blue Reverb
Strymon Timeline
Eventide H9
Strymon Mobius
モジュレーション / フィルター
MXR M290 Phase 95
DryBell Vibe Machine V-3
Xotic Wah XW-1
ダイナミクス / EQ
Xotic SP Compressor
Free The Tone PA-1QG
マルチ / コントローラー
BOSS GT-1000CORE
BOSS MS-3 Multi Effects Switcher
BOSS FS-7 Dual Footswitch
Free The Tone ARC-4 Audio Routing Controller
チューナー
KORG DT-10
ボリューム / ルーティング関連
Free The Tone DVL-1L Direct Volume
Free The Tone LDP-1 12-Digit LED Display
電源
Free The Tone PT-5D AC Power Distributor
Free The Tone PT-3D DC Power Supply
Ex-Pro PS-1(ディスコン)
コメント