【The Mars Volta(ザ・マーズ・ヴォルタ)・Omar Rodríguez-López(オマー・ロドリゲス=ロペス)】風サウンドの作り方+ギター機材音作りセッティングのまとめ【エフェクター・アンプ】

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① 始めに(特徴紹介)

The Mars Volta(ザ・マーズ・ヴォルタ)の頭脳であり、現代ギターシーンにおいて最も独創的なプレイヤーの一人、オマー・ロドリゲス=ロペス。彼のサウンドは、プログレッシブ・ロック、フリー・ジャズ、ラテン・ミュージック、そしてパンク・ロックを極彩色に塗りつぶしたような混沌とした美しさが特徴です。At The Drive-In時代の衝動的なサウンドから、マーズ・ヴォルタでの緻密かつカオスな空間構築まで、彼のプレイスタイルは常に予測不能です。

オマーのサウンドを象徴するのは、強烈なディレイやピッチシフターを駆使した「ギターとは思えない異音」と、耳を突き刺すような鋭い高域、そして複雑なポリリズムに追従する正確なカッティングです。単にエフェクターを多用するだけでなく、フィードバックやノイズを楽器の一部としてコントロールするセンスこそが、世界中のギタリストから注目される所以です。特に『De-Loused in the Comatorium』や『Frances the Mute』といったアルバムで見られる、空間を切り裂くようなリードトーンと広大なアンビエント感の共存は、まさに唯一無二と言えるでしょう。

彼の音作りを理解するためには、機材のスペック以上に「実験精神」が重要になります。完璧にクリーンな音よりも、どこか壊れたような歪みや、予測不能な揺らぎを好む傾向にあります。これから解説する機材群は、彼がそのカオスを具現化するために選び抜いたツールたちです。それでは、オマー・ロドリゲス=ロペスの狂気的なサウンドを支える機材を詳しく見ていきましょう。

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②使用アンプ一覧と特徴【The Mars Volta・オマー・ロドリゲス=ロペス】

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オマーのアンプ選びにおける最大の特徴は、一貫して「Orange(オレンジ)」を愛用している点です。初期のマーズ・ヴォルタ期から現在に至るまで、ステージ上にはオレンジ色のアンプヘッドとキャビネットがそびえ立っています。オマーのサウンドは中音域の押し出しが強く、非常にドライでタイトな歪みを必要としますが、Orange AD140HTCやRockerverbはその要望に応える十分なパワーと粘りを持っています。

また、スタジオワークでは意外にも小型アンプやヴィンテージアンプを多用することでも知られています。例えば、静謐なサウンドが際立つアルバム『Octahedron』の録音では、Vox AC30が多用されました。また、初期にはSuproのコンボアンプを使用しており、あのザラついた独特の質感を演出していました。巨大なスタックアンプで爆音を鳴らす一方で、録音では小規模なセットアップで緻密なトーンを追求する、エンジニア的な視点もオマーの強みです。現在はRockerverb 50のコンボをメインに、よりシンプルかつダイレクトなサウンドへと移行している傾向が見られます。

機材名 メーカー Amazon 楽天 Yahoo! メルカリ 石橋楽器 サウンドハウス 備考
Rockerverb 50 Orange 検索 検索 検索 検索 検索 検索 現在のメイン。コンボタイプでシンプルな運用。
Rockerverb 100 Head Orange 検索 検索 検索 検索 検索 検索 ライブ用メインヘッドとして長年愛用。
AD140HTC Orange 検索 検索 検索 検索 検索 検索 複数台並べて使用される。高出力でレスポンスが良い。
AC30 Vox 検索 検索 検索 検索 検索 検索 『Octahedron』の録音で多用された。
Thunderbolt / 1606 Supro 検索 検索 検索 検索 検索 検索 Orange導入以前の主力コンボアンプ。
SVT Ampeg 検索 検索 検索 検索 検索 検索 低域の補強や実験的な用途で使用。
JCM800 Marshall 検索 検索 検索 検索 検索 検索 特定のセッションや初期に使用。
4×12 Cabinets Orange 検索 検索 検索 検索 検索 検索 ステージ背面に並ぶ象徴的なフルスタック。

これらのセットアップはライブパフォーマンスでの圧倒的な音圧と、レコーディングでの繊細なトーンを両立させるための選択であると想定されます。

③使用ギターの種類と特徴【The Mars Volta・オマー・ロドリゲス=ロペス】

オマーのギター選びは、非常にパーソナルで独創的です。キャリア初期はIbanez(アイバニーズ)の印象が強く、特にシグネチャーモデルであるORM1や、AX120のカスタムモデルが彼の代名詞でした。これらのギターは、小ぶりなボディと太めのネック、そして何よりも「左利き用」という彼のアイデンティティを象徴しています。特にAX120カスタムには.012からの極太弦を張り、ドロップチューニングではなくレギュラー付近で鳴らすことで、あの独自のミッドレンジを生み出していました。

近年はErnie Ball Music Man(アーニーボール・ミュージックマン)との関係が深く、自身のシグネチャーモデル「Mariposa(マリポーサ)」をメインに使用しています。このギターは、ボディが上下逆さまになったような斬新なデザインが特徴で、オマーの「既存の概念を覆す」姿勢が形になったものです。また、St. VincentやAlbert Leeといった、他アーティストのシグネチャーモデルも愛用しており、個性的かつ機能的なデザインを好む傾向が見て取れます。

さらに、Fender MustangやSquier Super-Sonicといったショートスケールのギターも、At The Drive-In時代やAntemasqueでの活動で頻繁に使用されています。これらは小柄なオマーの体格にフィットするだけでなく、その明るくジャングリーなトーンがカオスなアンサンブルの中で音抜けを助けています。どのギターにも共通しているのは、「プレイヤーの感性をダイレクトに反映する個性的な一本」であることです。

機材名 メーカー Amazon 楽天 Yahoo! メルカリ 石橋楽器 サウンドハウス ギターの種類 備考
Mariposa Music Man 検索 検索 検索 検索 検索 検索 ソリッドギター オマー専用開発。逆さまのシンメトリーデザイン。
ORM1 Signature Ibanez 検索 検索 検索 検索 検索 検索 ソリッドギター 長年のメイン。Octaツアーでは茶色モデルを使用。
AX120 Custom Ibanez 検索 検索 検索 検索 検索 検索 ソリッドギター 初期メイン。太い弦で中域を強調したトーン。
St. Vincent Music Man 検索 検索 検索 検索 検索 検索 ソリッドギター 本人お気に入り。カスタム仕様も存在。
Mustang Fender 検索 検索 検索 検索 検索 検索 ソリッドギター 中期MV〜Antemasqueで使用。明るい響きが特徴。
SG Series Gibson 検索 検索 検索 検索 検索 検索 ソリッドギター 左利き用を使用。フルシアンテとの共演等で登場。
Super-Sonic Squier 検索 検索 検索 検索 検索 検索 ソリッドギター At The Drive-In後期に使用されたアイコン的機材。

これらのギターは、オマーの過激なステージアクションを支えつつ、複雑な機材システムの「入口」として重要な役割を担っていると想定されます。

④使用エフェクターとボード構成【The Mars Volta・オマー・ロドリゲス=ロペス】

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オマー・ロドリゲス=ロペスのエフェクターボードは、もはや「コックピット」と呼ぶにふさわしい巨大なものです。彼のサウンドの核心にあるのは、ディレイとピッチシフトを組み合わせた破壊的なモジュレーションです。最も象徴的な機材は、Line 6 DL4でしょう。彼はこのペダルを複数台導入し、逆再生や極端なサンプリングループをリアルタイムで操作します。また、Boss DD-5も重要で、特有のホールド機能やカチカチとしたデジタルなディレイ音を楽曲のフックとして活用しています。

空間系だけでなく、飛び道具的なエフェクターの使い方も天才的です。Digitech Whammyでのピッチシフト、MXR Phase 90による渦巻くようなフェイズサウンド、そしてEarthquaker Devices Rainbow Machineのような「何が起こるか分からない」ペダルを平然と使いこなします。歪みに関しては、Majik Box Body BlowやBig Muffを核にしつつ、Zvex Fuzz Probeなどのテルミン的なコントロールが可能なペダルでノイズを生成します。驚くべきは、これらの膨大なペダルを「単に繋ぐ」だけでなく、一つの楽器のようにリアルタイムでノブを回しながら演奏するスタイルです。彼のボードは常に進化を続けており、ツアーごとに全く異なる構成が見られるのも特徴です。

機材名 メーカー Amazon 楽天 Yahoo! メルカリ 石橋楽器 サウンドハウス エフェクターの種類 備考
DL4 Delay Modeler Line 6 検索 検索 検索 検索 検索 検索 ディレイ 象徴的機材。逆再生やループに多用。
DD-5 Digital Delay Boss 検索 検索 検索 検索 検索 検索 ディレイ 主要ペダル。トリッキーなリピート音に必須。
Whammy IV Digitech 検索 検索 検索 検索 検索 検索 ピッチシフター 急激なピッチ上昇や不協和音の演出に使用。
Phase 90 MXR 検索 検索 検索 検索 検索 検索 フェイザー サイケデリックな揺らぎを付加。
Holy Grail EHX 検索 検索 検索 検索 検索 検索 リバーブ 巨大な空間演出に。大箱モデルを愛用。
Big Muff EHX 検索 検索 検索 検索 検索 検索 ファズ 分厚い壁のような歪みを生み出す。
WH10 Ibanez 検索 検索 検索 検索 検索 検索 ワウペダル 強烈なフィルター効果。フルシアンテとの共通点。
Rainbow Machine EQD 検索 検索 検索 検索 検索 検索 ピッチシフター マジカルでカオスなピッチシフト音を生成。

これらの多種多様なペダルは、オマー自身の「その瞬間の感情」を音に変換するためのインターフェースとして機能していると想定されます。

⑤音作りのセッティング・EQ・ミックスの工夫【The Mars Volta・オマー・ロドリゲス=ロペス】

オマーのサウンドを構成する上で最も重要な考え方は、「引き算」ではなく「足し算と変化」です。通常、ギタリストはバンドアンサンブルに馴染む音を目指しますが、オマーはあえてアンサンブルを切り裂く、あるいは包み込むような異質な音を作ります。まずEQ設定において、彼はミッドレンジからトレブルにかけてを非常に強調する傾向にあります。これは、マーズ・ヴォルタの楽曲が非常に情報量が多く、ベースやドラムも複雑な動きをするため、低域をカットしつつ高域の存在感を際立たせないと音が埋もれてしまうからです。

具体的なアンプセッティングでは、クリーンと歪みの境界線(ブレイクアップ)を多用します。Orangeアンプのゲインを上げつつ、ギターのボリュームノブで歪みの量をコントロールし、ピッキングの強弱で表情をつけます。しかし、本当の「マジック」はエフェクターの踏み方にあります。例えば、高速のカッティングパートではディレイのフィードバックを限界まで上げ、一音弾くごとにノイズが重なっていくような設定にします。また、ピッチシフター(Whammy)を「踏みっぱなし」にして、本来の音程とは異なる階層でメロディを奏でることも珍しくありません。

レコーディングにおいては、プロデューサーとしての視点も加わります。彼はあえて劣悪なスピーカーで鳴らした音をマイクで拾ったり、カセットテープに通してサチュレーションを加えたりと、ハイファイな音を嫌う傾向があります。ミックスの段階では、ギターを左右に極端に振りつつ、中央にエフェクト音(特に空間系)を配置することで、リスナーを包み込むような立体的なカオスを構築します。PAエンジニアに対しても、ギターは単なる伴奏ではなく、時にはシンセサイザーや管楽器のような役割を果たすことを要求します。そのため、一般的なギターのEQ処理(200Hz〜400Hzのカットなど)だけでなく、1kHz以上の「痛い」部分をあえて強調して残すことが、あのサウンドの秘訣です。

このように、彼の音作りは「綺麗な音」を出すことではなく、「感情を揺さぶるテクスチャ」を作ること、そしてそれをリアルタイムで変化させ続けることに主眼が置かれていると想定されます。

⑥比較的安価に音を近づける機材【The Mars Volta・オマー・ロドリゲス=ロペス】

オマーの機材をすべて揃えるのは、その物量と希少性(ヴィンテージ機材も多いため)から非常に困難です。しかし、現代のデジタル技術や定番ペダルを組み合わせることで、低コストでもその「エッセンス」を再現することは可能です。まず、オマーサウンドに欠かせない「多機能ディレイ」と「ピッチシフト」を一台でこなせるマルチエフェクターを導入するのが最も効率的です。

種類 機材名 メーカー Amazon 楽天 Yahoo! メルカリ 石橋楽器 サウンドハウス 備考
ギター用マルチエフェクター HX Stomp Line 6 検索 検索 検索 検索 検索 検索 DL4やFM4のアルゴリズムを内蔵。これ一台で飛び道具を網羅。
プリアンプ/アンプシミュレーター Micro Terror Orange 検索 検索 検索 検索 検索 検索 安価ながらOrange特有のドライな歪みを再現可能。
ピッチシフター Whammy Ricochet Digitech 検索 検索 検索 検索 検索 検索 ペダルレスのWhammy。省スペースでカオスなピッチシフトが可能。
ディレイ DD-8 Boss 検索 検索 検索 検索 検索 検索 定番。GLTモード等でオマー風のグリッチサウンドを狙える。

特におすすめなのは**Line 6 HX Stomp**です。オマーが愛用するDL4やFM4のモデリングが豊富に含まれており、複雑なルーティングも可能です。これに**Orange Micro Terror**のような小型のオレンジアンプを組み合わせれば、自宅でもスタジオでも「オマーっぽい」トーンの基礎を築くことができます。さらに、中古市場で手に入る**Ibanez ORM1**や、安価な**Squier Mustang**を手に取れば、ルックスも含めた再現が可能になるでしょう。大切なのは、ペダルの設定を極端に振ることを恐れない勇気です。

⑦総括まとめ【The Mars Volta・オマー・ロドリゲス=ロペス】

オマー・ロドリゲス=ロペスの音作りの本質とは、一言で言えば「既成概念からの脱却」にあります。彼にとってギターは、単なる弦楽器ではなく、音の粒子を生成し、空間を歪ませるための「発振器」に近い存在なのかもしれません。Orangeアンプの生々しい響きを土台にしつつ、膨大なエフェクター群を駆使して構築されるそのサウンドは、緻密に計算されていると同時に、ライブ特有の危うい即興性に満ちています。

彼の音を再現しようとする際、機材を買い揃えること以上に必要なのは「間違いを恐れない」視点です。通常なら「ノイズ」として処理されるような音、不協和音、極端なエフェクト設定を、表現の一部として肯定すること。例えば、ディレイのフィードバックが発振し始めたとき、それを止めるのではなく、その発振音のピッチをワミーペダルで操作して新しいメロディを作るような姿勢こそが、オマー・ロドリゲス=ロペスというギタリストの核心です。

本記事で紹介した機材たちは、そのカオスな旅を共にするための強力なパートナーとなるはずです。まずは一台のディレイ、あるいは一台のフェイザーのノブを限界まで回すことから始めてみてください。そこから聞こえてくる「予期せぬ音」こそが、マーズ・ヴォルタの、そしてオマーの世界への入り口となるでしょう。彼の音楽がそうであるように、あなたのギタープレイもまた、ルールに縛られない自由なものであるべきです。

これらの機材と精神性が組み合わさることで、初めてオマーのような熱狂的で実験的なサウンドが生まれるのだと想定されます。

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