始めに(特徴紹介)
ネクライトーキーのギターボーカル「もっさ」は、透明感のある声とシンプルかつエッジの効いたギタートーンでバンドの個性を強く際立たせています。ギタリストとしては派手なテクニックを見せつけるタイプではなく、歌を引き立てるリズムギターやクランチを活かしたコードワーク、楽曲のキャッチーさを支えるサウンドメイキングが特徴です。
代表曲である「北上のススメ」や「遠吠えのサンセット」では、明るくパキッとしたストラトのカッティング、あるいはマスタング特有の軽快なトーンが確認できます。アコースティックではMartin D-41を用いた弾き語りの場面もあり、スタジオとライブで使い分けを行っていることが伺えます。
また、2019年以降のライブではRoland Blues Cube Artistをメインに据え、そこにRATやBD-2といった歪み系エフェクターを組み合わせることで、シンプルながらも「太さ」と「抜け感」を両立したサウンドを実現しています。この「歌を邪魔しないが存在感のある音作り」こそが、もっさのギタリストとしての最大の魅力です。
もっさの音作りは、バンド全体のアレンジと密接に関わっており、他のメンバーの楽器を活かすために中域の抜け方やアンプのクリーン感を重視しているのが特徴的です。ネクライトーキーのポップでオルタナティブなサウンドを再現するには、こうしたバランス感覚を理解することが第一歩となります。
そのため、彼女のサウンドをコピーしようとするギタリストは、単なる機材模倣だけでなく、「どの帯域を目立たせ、どの帯域を引っ込めるか」という意識でプレイすると近づきやすいでしょう。
以下では、使用アンプ・ギター・エフェクターを順に解説しつつ、音作りの背景に迫っていきます。
使用アンプ一覧と特徴【ネクライトーキー・もっさ】
もっさ(ネクライトーキー)のアンプ遍歴を見ると、2019年を境に明確な切り替えがあったことがわかります。デビュー当初から2019年頃まではRoland JC-120をメインアンプとして使用していました。このアンプはクリーンの美しさで有名で、ジャズからポップスまで幅広く支持されている定番モデルです。もっさが初期に目指していた「澄み切ったカッティングサウンド」や「ボーカルを支える透明感のあるギターの響き」は、JC-120の特性と非常に相性が良かったといえるでしょう。
一方、2019年以降はRoland Blues Cube Artistをメインアンプとして使用しています。このアンプは真空管アンプに近い挙動を持ちながら、デジタル技術によって扱いやすさを追求したハイブリッドモデルです。クリーントーンとクランチのブレンドが可能で、ライブ現場での汎用性の高さが魅力です。もっさは、ここにオーバードライブやディストーションペダルを組み合わせることで、シンプルながらも多彩なニュアンスを表現しています。
Blues Cube Artistは、バンドのアンサンブルに埋もれずに存在感を出せるミドルの押し出し感が特徴的です。これは、ポップロックとオルタナ要素を併せ持つネクライトーキーのサウンドにぴったりで、特にリフやコードワークが多い楽曲で力を発揮します。また、真空管アンプのように大音量で鳴らさなくても、心地よいドライブ感を得られる点も選ばれる理由だと考えられます。
近年のライブ映像を見る限りでは、Roland Blues Cube Artistが固定的に使用されているため、今後もしばらくはこのモデルが主力アンプであり続けると考えられます。ただし、スタジオ練習や一部のサブ用途では依然としてJC-120が用いられている可能性もあります。特にコーラスをかけたクリーントーンが必要な場面では、JC-120が選ばれることもあるでしょう。
以上から、もっさのアンプ構成は「Roland JC-120での澄んだクリーン」から「Roland Blues Cube Artistでのクランチ+ブレンド可能な多彩な表現」へと進化してきたとまとめられます。ライブでの安定性、持ち運びやすさ、そしてサウンドの再現性を考慮した結果、この2機種を使い分けていると想定されます。
使用ギターの種類と特徴【ネクライトーキー・もっさ】
もっさのギター遍歴を追うと、バンドのサウンドと共にギター選びも大きく変化していることが見えてきます。活動初期から2019年頃までは、Fender Stratocaster(3-Color Sunburst/メイプル指板)をメインに使用していました。ストラト特有のシャープなカッティングとブライトなトーンは、当時のネクライトーキーのポップロック色を強く引き立てていました。ストラトの中域が少し引っ込む特性は、ボーカルを担うもっさにとって、歌とギターが喧嘩しないバランスをとる上で非常に有効だったと考えられます。
2019年以降、メインギターはFender Mustang(1969年製オレンジ/赤コンペティション・ラインと同型)に切り替えられました。ムスタングはストラトよりもスケールが短く、コードワークやバレーコードが弾きやすい点が特徴です。また、軽快で中域に張りがあるサウンドは、ネクライトーキーのオルタナティブでキャッチーなサウンドにフィットしています。赤いコンペティションラインが入ったオレンジカラーというレトロなルックスも、バンドの個性とマッチしています。
さらに、弾き語りやアコースティック寄りのライブでは、Martin D-41(縦ロゴ仕様)を使用している姿も確認されています。D-41は煌びやかな倍音と豊かな低音が特徴で、歌声を支えるだけでなく、ソロ弾きでも十分な存在感を発揮する高級アコースティックギターです。もっさの歌とナチュラルに溶け合うトーンを持っているため、バンド活動だけでなくソロの活動でも欠かせない一本となっています。
また、所有しているギターの中にはGibson Les Paulも確認されています。ただし、ライブやレコーディングで積極的に使用されている様子はなく、コレクション的な側面が強いと考えられます。レスポールの太く粘るサウンドは、現在のもっさの音作りとは少し方向性が異なるため、今後の楽曲で使用される可能性は限定的といえるでしょう。
総じて、もっさのギター選びは「歌と共存できる軽快なサウンド」と「見た目の個性」を重視しているといえます。ムスタングの軽やかさ、ストラトの明るさ、マーチンの豊かさ、それぞれを場面ごとに使い分けることで、彼女ならではの音世界を構築していると想定されます。
機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | ギターの種類 | 備考 |
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Fender Mustang(1969年製オレンジ/赤コンペティションライン同型) | Fender | Amazonで探す | ネクライトーキー | もっさ | エレキギター | 2019年以降メインギター。軽快で中域の張りが特徴。ルックスも印象的。 |
Fender Stratocaster(3-Color Sunburst/メイプル指板) | Fender | Amazonで探す | ネクライトーキー | もっさ | エレキギター | 活動初期から2019年頃までのメイン。明るくシャープなサウンド。 |
Martin D-41(縦ロゴ) | Martin | Amazonで探す | ネクライトーキー | もっさ | アコースティックギター | 弾き語りやアコースティックステージで使用。倍音豊かで歌声を支える。 |
Gibson Les Paul | Gibson | Amazonで探す | ネクライトーキー | もっさ | エレキギター | 所有のみ。ライブでの使用はほとんど確認されていない。 |
使用エフェクターとボード構成【ネクライトーキー・もっさ】
もっさのエフェクターボードは、シンプルながらも必要な要素を的確に押さえた構成になっています。活動初期はRoland JC-120を使用していたため、クリーンアンプにドライブ感を加える目的でProCo RAT2がメインディストーションとして用いられていました。RAT2は80年代から続く定番ペダルで、ざらついた質感と中域の押し出しが特徴です。特に「夢見るドブネズミ」や初期のライブ映像では、その粗さを活かしたサウンドが確認できます。
加えて、BOSS BD-2 Blues Driverも頻繁に使われています。JC-120のクリーンを少し歪ませる役割を担い、ブルースドライバーならではのナチュラルなクランチ感がもっさのコードワークを支えています。アンプをRoland Blues Cube Artistに変更した2019年以降も、ライブで併用される場面があり、もっさにとって信頼度の高い常備ペダルだと考えられます。
さらに、ライブ映像や写真からはFulltone OCDの存在も確認できます。OCDはゲイン幅が広く、ブーストから激しい歪みまで対応できる万能オーバードライブです。曲によってはRAT2の代わり、あるいは組み合わせで使うことで、レンジの広い歪みを演出していると推測されます。
ブースト系ではXotic EP Boosterが採用されています。これは音質を太くし、抜けを良くする目的で使用され、ソロやサビで音を一段前に出す役割を果たします。もっさのボーカル兼ギターという立ち位置では、ギターの音が埋もれすぎないように工夫が必要であり、EP Boosterはその課題を解決する重要な一台です。
モジュレーション系としては、JHS Pedals Emperor V2(アナログコーラス)が使用されています。ネクライトーキーの一部楽曲で聴ける揺らぎのあるクリーンサウンドは、このペダルによるものと考えられます。Emperor V2はビブラートモードも搭載しており、シンプルなコード弾きでも立体感を出せるのが特徴です。
また、tc electronic POLYTUNE miniはチューナーとしてボードの最前段に配置されています。ライブでの正確なチューニング管理は必須であり、シンプルながら外せない存在です。
最新のライブでは、アンプのフットスイッチや追加のブースターも確認されていますが、機材の詳細は特定されていません。総じて、もっさのエフェクト構成は「RATやOCDでの歪み」「BD-2でのクランチ補正」「EP Boosterでの前に出す音作り」「JHS Emperorでの揺らぎ」といった役割を分担することで成立しており、歌を支えながらも存在感を示す工夫が随所に見られると想定されます。
機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | エフェクターの種類 | 備考 |
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ProCo RAT2 | ProCo | Amazonで探す | ネクライトーキー | もっさ | ディストーション | 初期メイン。粗い歪みと中域の押し出しが特徴。 |
BOSS BD-2 Blues Driver | BOSS | Amazonで探す | ネクライトーキー | もっさ | オーバードライブ | JC-120でクランチを作る際に使用。自然な歪み。 |
Fulltone OCD | Fulltone | Amazonで探す | ネクライトーキー | もっさ | オーバードライブ | ライブで確認。RATと使い分け、幅広い歪みをカバー。 |
Xotic EP Booster | Xotic | Amazonで探す | ネクライトーキー | もっさ | ブースター | 音に太さを加え、抜けを向上。サビやソロで活躍。 |
tc electronic POLYTUNE mini | tc electronic | Amazonで探す | ネクライトーキー | もっさ | チューナー | ライブ用定番チューナー。ボードの最前段に配置。 |
JHS Pedals Emperor V2 | JHS Pedals | Amazonで探す | ネクライトーキー | もっさ | コーラス | アナログコーラス。揺らぎのあるクリーントーンを演出。 |
音作りのセッティング・EQ・ミックスの工夫【ネクライトーキー・もっさ】
もっさの音作りにおける最大のポイントは、「歌を邪魔せず、それでいて埋もれないギターサウンド」を実現している点です。ギターボーカルとしての立ち位置は難しく、ギターの音が強すぎれば歌声が霞み、逆に弱すぎるとバンドアンサンブルの中で存在感を失います。そのため、EQやアンプ設定、エフェクターの組み合わせが非常に計算されています。
Roland JC-120使用時代は、クリーントーンを基本にしており、アンプ側のEQはTrebleを5〜6、Middleを4〜5、Bassを3〜4程度に設定し、全体的に中域のピークを抑え、ボーカルと競合しないようにしていたと推測されます。その上で、BD-2で軽いクランチを加えることで、音に立体感を持たせていました。このセッティングは、特に「オシャレ大作戦」のような軽快な曲で効果を発揮します。
2019年以降のRoland Blues Cube Artist導入後は、アンプのクリーンチャンネルとクランチチャンネルをブレンドし、中域を少し押し出したセッティングが中心になっています。Blues CubeはMiddleをやや上げ目(6〜7)、Trebleは5前後、Bassは控えめに3程度に設定することで、軽快さと前に出るサウンドを両立しています。特に、ムスタングの中域寄りのトーンとの相性が良く、アンサンブル内で存在感を確保しやすくなっています。
歪みエフェクターの使い分けも重要です。ProCo RAT2はゲインを10時〜11時程度に抑え、中域を活かした荒めのディストーションを作り、ロック色の強い楽曲で使用。対してFulltone OCDは、よりナチュラルでレンジの広い歪みを狙う際に選ばれ、Gainは9時〜10時程度、Toneは12時付近といったセッティングで使われることが多いと考えられます。BOSS BD-2は、クリーントーンに薄いドライブを加える役割で、Levelをやや上げて、Gainを控えめに設定することが多いでしょう。
EP Boosterは、特にサビやギターソロなど「音を前に出す必要がある場面」でオンにされます。設定はブースト量を大きくしすぎず、+3〜6dB程度を目安にしていると推測されます。これにより、歌と同時に演奏しても音がしっかり存在感を持ち、観客に届くようになります。
コーラス系のJHS Pedals Emperor V2は、Rateを低め(9時〜10時)、Depthを中程度(12時付近)に設定し、揺らぎを自然に加えるスタイルが多いと考えられます。これは、曲の雰囲気を壊さずに広がりを持たせるためで、特にバラードや落ち着いた曲で効果的です。
ミックスにおいても、もっさのギターは2kHz〜4kHzあたりを少しブーストし、歌の倍音と被らない帯域で存在感を出していると考えられます。また、ローエンド(100Hz以下)はカットし、ベースとの住み分けを徹底。さらに、コンプレッサーで音量を安定させることで、ボーカルと同時に演奏してもバランスを崩さない工夫が見られます。
曲ごとの使い分けとしては、アップテンポな楽曲では歪みをやや強めに設定し、ストロークを中心にリズムを引っ張る役割を担い、バラードではクリーン〜クランチ寄りにして歌声を引き立てるスタイルです。アンプのクリーンチャンネルをベースに、ペダルでキャラクターを加えるのが基本となっています。
このように、もっさの音作りは「歌とギターのバランス」「中域の扱い」「シンプルながら的確なエフェクト選び」という3点を軸に設計されているといえます。確定的に明示されたセッティングは少ないものの、ライブ映像や音源の傾向から推測すると、ここに挙げたアプローチが実際のサウンドメイキングの核になっていると想定されます。
比較的安価に音を近づける機材【ネクライトーキー・もっさ】
もっさのサウンドを再現するにあたって、本格的に同じ機材を揃えるのは費用的にもハードルが高いですが、比較的安価で近いニュアンスを得られる機材はいくつか存在します。ここでは、初心者や中級者でも導入しやすいモデルを紹介しつつ、「なぜ近い音になるのか」を丁寧に解説していきます。
まずアンプに関しては、Roland Blues Cube Artistは高価なモデルですが、代替としてRoland Blues Cube HotやBoss Katanaシリーズがオススメです。Blues Cube Hotはシングルチャンネルながら、同じTUBE LOGIC技術を採用しており、クリーン〜クランチの質感が近いです。Katanaはモデリング技術により幅広い音作りが可能で、もっさのように「クリーン+軽いドライブ」を両立するには十分なポテンシャルがあります。
ギターでは、Fender Mustang 1969年製同型はヴィンテージで非常に高額ですが、現行のFender Player MustangやSquier Classic Vibe Mustangを選べば、ムスタングらしい軽快なトーンを手頃な価格で得られます。特にスケールの短さによるコード弾きのしやすさや、中域寄りのサウンドは、もっさのプレイスタイルと親和性が高いです。
エフェクターでは、ProCo RAT2を模したディストーションは数多く存在します。BiyangやMooerといったブランドが安価で「RATクローン」を出しており、粒立ちの粗さを再現可能です。また、BOSS BD-2は比較的安価に入手できるため、そのまま導入するのが最も近道でしょう。さらに、Xotic EP Boosterの代替には、tc electronic Spark Boosterがオススメです。価格帯が1万円台前後で、ブースト量を調整しつつ音を前に押し出す特性はEP Boosterと似ています。
マルチエフェクターを導入するのも現実的な方法です。BOSS GT-1やZOOM G3Xnは、オーバードライブ・ディストーション・コーラス・ブースター・アンプシミュレーターを網羅しており、もっさのボード構成を一台で再現できます。特にGT-1はRoland/BOSS系らしいコーラスとクリーンの再現度が高く、JC-120風のシミュレーションも可能なため、初めての方には強く推奨されます。
総じて、もっさの音作りはシンプルでありながら「中域を活かすセッティング」「軽めのクランチ」「必要に応じたブースト」といった要素に集約されています。そのため、必ずしも同一機材を揃える必要はなく、安価な機材でも十分近いニュアンスを再現できるのです。以下に、導入しやすい代替機材の一覧をまとめます。
種類 | 機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | 備考 |
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アンプ | Roland Blues Cube Hot | Roland | Amazonで探す | ネクライトーキー | もっさ | Blues Cube Artistの廉価版。クリーン+クランチ質感が近い。 |
アンプ | BOSS Katana 50 MkII | BOSS | Amazonで探す | ネクライトーキー | もっさ | 多機能モデリングアンプ。クリーン〜軽い歪みが得意。 |
ギター | Fender Player Mustang | Fender | Amazonで探す | ネクライトーキー | もっさ | 現行品。ショートスケールで弾きやすく軽快なトーン。 |
ギター | Squier Classic Vibe Mustang | Squier | Amazonで探す | ネクライトーキー | もっさ | コストパフォーマンスに優れ、ルックスもオリジナルに近い。 |
エフェクター | BOSS BD-2 Blues Driver | BOSS | Amazonで探す | ネクライトーキー | もっさ | 安価かつ本人使用と同一。クランチ作成に最適。 |
エフェクター | tc electronic Spark Booster | tc electronic | Amazonで探す | ネクライトーキー | もっさ | Xotic EP Boosterの代替。音に厚みを持たせられる。 |
マルチエフェクター | BOSS GT-1 | BOSS | Amazonで探す | ネクライトーキー | もっさ | 多機能で初心者向け。JC-120シミュレーションも可能。 |
マルチエフェクター | ZOOM G3Xn | ZOOM | Amazonで探す | ネクライトーキー | もっさ | 安価で万能。アンプシミュや歪みを網羅。 |
総括まとめ【ネクライトーキー・もっさ】

もっさの音作りを振り返ると、その本質は「シンプルでありながら、バンドサウンド全体の中で絶妙な立ち位置を築くこと」にあります。ギターボーカルとしての役割上、歌とギターが同時に鳴るため、どちらか一方が突出してしまうとバランスが崩れてしまいます。そのため彼女は、ギターの帯域を工夫し、必要なときにだけエフェクトで存在感を前に出すというスタイルを徹底しています。
使用アンプの変遷を見ても、初期のRoland JC-120での透明感重視のクリーントーンから、Roland Blues Cube Artistによるクリーン+クランチブレンドへとシフトしており、これはネクライトーキーの楽曲がポップさだけでなくオルタナやロック的な要素を強めていった流れとリンクしています。すなわち、彼女のアンプ選びやEQ設定は、バンド全体のサウンド進化を反映したものといえるでしょう。
ギターに関しては、ストラトからムスタングへの移行が象徴的です。ストラトの明るく抜けるサウンドから、ムスタングの軽快で個性的なトーンへとシフトしたことで、バンドのカラーに独自性が増しました。特にショートスケールによる弾きやすさは、ギターボーカルとして安定したプレイを支える重要な要素でもあります。また、弾き語りの場面ではMartin D-41を用いることで、歌声をより豊かに響かせる工夫もされています。
エフェクターの選び方も一貫しています。RAT2やBD-2、OCDといった定番ペダルを基本に据えつつ、EP Boosterで音を押し出し、Emperor V2で空間的な広がりを加える。このシンプルな構成が、逆に彼女の音作りの完成度を高めているのです。余計な要素を足さず、必要なものだけを選んでいることが「歌とギターが共存する音作り」の秘訣だといえます。
また、ミックスやEQ面でも「ボーカルと帯域をかぶらせない」点が徹底されているのは重要です。2kHz〜4kHzの存在感ある帯域を活かしつつ、ローエンドを整理してベースに譲る。この考え方を理解すれば、もっさのサウンドは単なる機材の真似以上に、音楽的なバランス感覚が支えていることがわかります。
これからもネクライトーキーのサウンドは進化していくでしょうが、もっさの音作りの根幹は変わらないはずです。それは「歌を生かすためのギター」「シンプルで的確なエフェクト選び」「中域の存在感を重視するEQ」という三本柱です。読者がもっさの音を再現したいと考えるとき、まずはこの3つを意識することが最短ルートになるでしょう。
機材の値段や種類に惑わされることなく、「どの帯域を残し、どの帯域を削るか」という発想を持つことで、彼女の音作りに近づくことが可能です。実際に手に入れやすい機材を用いながら、自分なりのもっさ風セッティングを見つけることが、最も大切なポイントだといえるでしょう。
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下記恐らく使用(所持)している機材のまとめです。参考までに!
ギター
Fender Mustang(1969年製オレンジ/赤コンペティション・ラインと同型、2019年からメイン)
Fender Stratocaster(3-Color Sunburst/メイプル指板、活動初期〜2019年メイン)
Martin D-41(縦ロゴ、弾き語り用アコースティックギター)
Gibson Les Paul(所有のみ、ほとんど使用なし)
アンプ
Roland Blues Cube Artist(2019年〜メインアンプ、クリーン+クランチブレンド可能)
Roland JC-120(2019年までメインアンプ、クリーン重視)
エフェクター
ProCo RAT2(ディストーション、初期メイン)
BOSS BD-2 Blues Driver(オーバードライブ、JC-120使用時にクランチ作成)
Fulltone OCD(オーバードライブ、ライブ映像で確認)
tc electronic POLYTUNE mini(チューナー)
Xotic EP Booster(クリーンブースター)
Pro Co The Rat(RAT2と同系統だが別表記あり)
JHS Pedals Emperor V2(アナログコーラス)
※最新ライブではブースターやアンプフットスイッチも確認(詳細不明)
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