始めに(特徴紹介)
LILI LIMITのギタリスト・土器大洋は、都会的で洗練されたサウンドを軸にしながらも、どこか温かみのあるギタートーンでバンドの世界観を支えています。 彼のプレイスタイルは、アンビエントで浮遊感のあるアルペジオや、クリーンと歪みの絶妙なバランスを持つカッティングなど、多彩な表現に特徴があります。
代表曲「DRIVE」では、Telecaster特有のフロントピックアップを活かした太く温かいクリーントーンが印象的で、ミニマルなフレーズながら楽曲の空気感を大きく支配しています。 また「スクールカースト」では、切り込むようなカッティングに加え、空間系エフェクトを絡めて立体感を演出している点が特徴です。
さらに、yonigeのサポート期にはStratocasterを用い、フロントPU主体の甘いトーンにTube Screamerで厚みを加えるスタイルが確認されています。こうしたアプローチは、J-POP〜オルタナティブロックにかけて幅広いアーティストの中でも独自性を放っています。
彼の音作りが注目される理由は、シンプルな機材構成でありながら、フレーズやタッチによって豊かなニュアンスを生み出している点にあります。まさに「機材の多用ではなく、選び抜いたツールをどう活かすか」という哲学が見えるサウンドと言えるでしょう。
以下では、土器大洋(LILI LIMIT)が実際に使用しているアンプ・ギター・エフェクターを詳細に紹介し、さらにそのセッティングや再現方法についても掘り下げて解説していきます。
使用アンプ一覧と特徴【LILI LIMIT・土器大洋】
土器大洋のアンプ選びは、彼のクリーンを基調とした音作りを理解する上で欠かせません。代表的に使用されているのはRoland JC-120とFender 90s Twin Reverbです。 どちらもクリーントーンに定評のあるアンプであり、楽曲によって使い分けられていると考えられます。
Roland JC-120は、日本の多くのライブハウスに常設されているため、使用頻度も高く、LILI LIMITのライブでも確認されています。クリーン特化型アンプとして知られており、硬質で透明感のあるトーンが特徴です。彼のアルペジオやアルトなコードワークをクリアに響かせるのに最適で、アンビエントな空気感を強調する空間系エフェクトとの相性も抜群です。
一方でFender 90s Twin Reverbは、より温かみと奥行きを持つクリーントーンを提供します。ビブラートやリバーブ回路は搭載されていますが、土器自身はこれらを使用せず、外部エフェクトで音を構築しているようです。これは、トーンメイクの自由度を保ちつつも、アンプ本体から得られるクリーンの質感に重きを置いている姿勢が表れています。
また、本人の使用実績は少ないものの、スタジオセッションや他アーティストサポート時には、同系統のFenderアンプ(Deluxe Reverbなど)を使う場面も想定されます。特にストラトとの組み合わせでは、フロントPUの甘さを際立たせる目的でFender系アンプが好まれる傾向があります。
このように土器大洋のアンプ選びは、常に「クリーンの質感」を起点に考えられていると言えるでしょう。空間系エフェクトやオーバードライブを活かすためのキャンバスとして、JC-120の硬質さとTwin Reverbの温かみを使い分けているのが特徴的です。ライブ環境や楽曲の雰囲気によって選択が変わるため、ファンやコピーを志すギタリストは両者を意識した音作りを行うのが有効だと考えられます。
これらを踏まえると、土器大洋は「クリーンをベースに、エフェクトで彩るスタイル」を一貫しており、そのためアンプ自体はあくまでニュートラルな基盤として選んでいる、と想定されます。
使用ギターの種類と特徴【LILI LIMIT・土器大洋】
土器大洋のサウンドを形作る中心には、Fender製のギター群があります。特にTelecasterとStratocasterは、彼の音作りを語る上で欠かせない存在です。 さらに、企画動画やデモで登場したPsychederhythm製のJMタイプも確認されており、ジャンルや演奏シーンに応じて多彩な個体を使い分けていることがわかります。
Fender American Deluxe Telecasterは、LILI LIMIT期から長年にわたって使用されている彼の相棒的存在です。特徴的なのは、STETSBAR PRO IIトレモロユニットを搭載している点と、ボリュームとトーンの間にキルスイッチを増設している点です。現在はアーム機能が使えない状態ですが、それでもこの個体がライブで頻繁に登場するのは、フロントPU主体の温かみあるクリーントーンが彼のスタイルに不可欠だからだと考えられます。「DRIVE」や「スクールカースト」などの代表曲でも使用され、Telecasterの芯のある音が楽曲の骨格を支えています。
Fender American Professional II Stratocasterは、yonigeサポート期から登場し始めました。「superexpress」などの楽曲で確認されています。弦はErnie Ball .010–.046を使用し、ブリッジは約1mm程度フローティング設定、スプリングはやや強めに調整されています。主にフロントPUを使用することが多いですが、リアPUを使用する場合はIbanez TUBE SCREAMER MINIで補強している点もポイントです。これにより、繊細で甘いトーンから力強いリードまで幅広い音を実現しています。
さらに、Psychederhythm製のJMタイプも一部動画で使用が確認されています。特にBOSS CE-2W Chorusのデモ動画で確認されており、企画的な使用である可能性もありますが、土器の音作りにおいてモジュレーション系との相性を試す場面では重要な役割を果たしていると考えられます。
これらのギター選びに共通しているのは「クリーンと空間系を基盤にした音作りに耐えられるかどうか」です。シングルコイル主体でありながら、ペダルによる補強や工夫によって、多彩なジャンルに対応できる柔軟性を備えているのが特徴です。結果的に、彼のプレイスタイルを忠実に反映する「伸びやかなクリーントーン」と「温かみのあるドライブサウンド」が作り出されている、と想定されます。
機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | ギターの種類 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
Fender American Deluxe Telecaster | Fender | Amazonで探す | LILI LIMIT | 土器大洋 | エレキギター(Telecaster) | STETSBAR PRO II搭載、キルスイッチ増設。「DRIVE」「スクールカースト」で使用。 |
Fender American Professional II Stratocaster | Fender | Amazonで探す | LILI LIMIT / yonigeサポート | 土器大洋 | エレキギター(Stratocaster) | フローティング設定約1mm。フロントPU主体、リア使用時はTube Screamerで補強。 |
Psychederhythm JMタイプ | Psychederhythm | Amazonで探す | LILI LIMIT | 土器大洋 | エレキギター(Jazzmasterタイプ) | BOSS CE-2W Chorusデモで使用確認。主に企画動画で登場。 |
使用エフェクターとボード構成【LILI LIMIT・土器大洋】
土器大洋の音作りにおいて最も特徴的なのが、エフェクターの使い方です。彼はシンプルながらも選び抜かれたペダルを組み合わせることで、クリーン基調のサウンドに奥行きと表情を与えています。エフェクトの選び方には一貫した意図があり、「基本のクリーン+空間処理+必要最小限の歪み」という3本柱で構成されています。
まず重要なのがXotic SP Compressorです。これはクリーントーンの粒立ちを均一に整えるためのコンプレッサーで、土器のアルペジオやクリーンカッティングにおける安定感の源となっています。特にLILI LIMITのようなアンサンブル中心の楽曲では、コンプによってギターのアタックを整えることで全体のバランスが崩れないようにしていると考えられます。
歪み系ではIbanez TUBE SCREAMER MINIが鍵を握っています。これはStratocaster使用時のリアPU補強として使われることが多く、クリーンとドライブの中間を埋める役割を果たしています。加えて、ハンドメイドのオーバードライブが2台(Morning Glory系とJan Ray系)組み込まれており、よりニュアンスに富んだドライブ感を出せるようになっています。これにより、オルタナティブ寄りの厚みあるリズムから、ジャジーなクリーンまで幅広く対応できるのです。
空間系としてはEmpress Reverbを中心に、必要に応じてBOSS CE-2W Chorusを加えています。特にEmpress Reverbは豊富なモードを持ち、アンビエント寄りの残響を作り出すのに最適です。ライブやデモ演奏で聴かれる幻想的な空気感は、このリバーブによって支えられています。CE-2Wはモジュレーション系として限定的に使われていますが、独特の揺らぎを加えることでフレーズに深みを持たせています。
さらに、システム全体を制御するのがBOSS ES-5です。プログラマブル・スイッチャーとして、複数のエフェクトを瞬時に切り替えることで楽曲ごとのセッティングを自在に再現可能にしています。またLine 6 HX Effectsも導入されており、空間系や補助的な歪み、フィルター系をマルチで補完しています。これにより、必要に応じてエフェクト数を増減させられる柔軟なシステムを構築していることがわかります。
その他には、BOSS EV-30(エクスプレッションペダル)やハンドメイドのモーメンタリースイッチ(HX制御用)、TC Electronic Polytune 3 noir(チューナー)、Vitoos DC8(パワーサプライ)といった補助系の機材も重要です。特にモーメンタリースイッチによるHXの制御は、エフェクトの一時的なON/OFFや特殊な演出に用いられていると考えられます。
全体として、土器大洋のボードは「クリーン基盤を壊さずに、必要な時だけ色を加える」構成であり、バンドの音像を邪魔しないながらも存在感をしっかり残すスタイルを実現しています。こうした工夫によって、彼のギターはLILI LIMITのサウンドにおける重要な質感を担っている、と想定されます。
機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | エフェクターの種類 | 備考 |
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Xotic SP Compressor | Xotic | Amazonで探す | LILI LIMIT | 土器大洋 | コンプレッサー | クリーントーンの粒立ちを整える基盤ペダル。 |
BOSS ES-5 | BOSS | Amazonで探す | LILI LIMIT | 土器大洋 | スイッチングシステム | 楽曲ごとにエフェクトを切替可能なプログラマブルスイッチャー。 |
Ibanez TUBE SCREAMER MINI | Ibanez | Amazonで探す | LILI LIMIT | 土器大洋 | オーバードライブ | StratocasterのリアPU補強として使用。 |
ハンドメイドオーバードライブ(Morning Glory系) | Custom | Amazonで探す | LILI LIMIT | 土器大洋 | オーバードライブ | 透明感あるクランチを付与。多用はされず楽曲によって使用。 |
ハンドメイドオーバードライブ(Jan Ray系) | Custom | Amazonで探す | LILI LIMIT | 土器大洋 | オーバードライブ | 自然なブーストと太さを加える目的で使用。 |
Line 6 HX Effects | Line 6 | Amazonで探す | LILI LIMIT | 土器大洋 | ギター用マルチエフェクター | 補助的な歪みや空間系をカバー。ライブでの柔軟性を確保。 |
Empress Reverb | Empress Effects | Amazonで探す | LILI LIMIT | 土器大洋 | リバーブ | 幻想的な空間を構築。アンビエントな演出に必須。 |
BOSS CE-2W Chorus | BOSS | Amazonで探す | LILI LIMIT | 土器大洋 | コーラス | 動画デモで使用確認。深みのある揺らぎを加える。 |
BOSS EV-30 | BOSS | Amazonで探す | LILI LIMIT | 土器大洋 | エクスプレッションペダル | HXやエフェクトのパラメータを操作するために使用。 |
モーメンタリースイッチ(HX制御用) | Custom | Amazonで探す | LILI LIMIT | 土器大洋 | スイッチングシステム | HXの一時的な制御用。演出効果を追加。 |
TC Electronic Polytune 3 noir | TC Electronic | Amazonで探す | LILI LIMIT | 土器大洋 | チューナー | コンパクトサイズの定番チューナー。ボードの必須要素。 |
Vitoos DC8 | Vitoos | Amazonで探す | LILI LIMIT | 土器大洋 | パワーサプライ | ペダルボード全体の電源供給。ノイズ低減のための基盤。 |
音作りのセッティング・EQ・ミックスの工夫【LILI LIMIT・土器大洋】
土器大洋の音作りは、「クリーン基盤に必要な彩りを加える」というシンプルな方針に基づいています。機材自体は定番的なものが多いですが、実際のサウンドは非常に立体的で奥行きを感じさせます。その理由は、アンプのEQ設定やエフェクトのかけ方、さらにはミックス時の工夫にまで意識が行き届いているからです。
まずアンプのセッティングですが、Roland JC-120を使用する際は、ベースをやや下げ(10〜11時)、ミドルをフラット(12時)、トレブルを少し上げ気味(1時)にすることで、透明感とシャープさを強調しています。土器のアルペジオは、こうした硬質な設定によってバンド全体のアンサンブルに埋もれず、しっかりと存在感を保っています。 一方、Fender Twin Reverbを使用する場合は、逆にトレブルを控えめ(11時)にして、ベースとミドルをフラットにすることが多いと推測されます。これにより耳に優しい柔らかいトーンを得つつ、空間系エフェクトが自然に溶け込む余地を作っています。
歪みの作り方については、Tube Screamer MiniやハンドメイドODを用いて、ゲインを控えめに設定するのが基本です。クランチ程度の歪みで止め、必要に応じてブースト的に使用するのが土器流。特にStratocasterでリアPUを使用する際には、ドライブ感を補う役割でTS系を踏むことが多いと考えられます。ゲインは9〜10時、トーンは12時付近、レベルを1時程度にすることで音量を稼ぎつつナチュラルな押し出しを確保します。
コンプレッサーXotic SP Compressorは常時オン設定が基本で、Blendを50%前後、Volumeはフラット、CompはLoに設定することで、ピッキングのニュアンスを保ちながら粒立ちを整えています。このセッティングは、LILI LIMITの楽曲に多い「空間を活かしたバッキング」で特に効果を発揮します。
空間系では、Empress ReverbのHallやAmbientモードがよく用いられていると考えられます。Decayは3〜4秒程度に設定し、Mixは25〜30%で音の芯を残しつつ残響感を広げるイメージです。これにより、シンプルなフレーズでも広がりを持ったサウンドに変化します。 BOSS CE-2W Chorusは、Depthを50%、Rateを低速(9〜10時)にすることで、わずかな揺らぎを与えています。モジュレーションは常時使用するのではなく、特定の楽曲やフレーズに限って使うことで、メリハリのある空間演出を行っています。
ライブやレコーディングにおけるミックス面では、ギターの定位が重要です。土器大洋のギターは、左右どちらかにパンを振って配置されることが多く、逆側には空間系のリバーブ成分が広がるように処理されている傾向があります。これにより、1本のギターでありながら立体的な広がりを演出し、バンドサウンドに奥行きを加えています。 また、ミックス段階でEQ処理が施される場合、100Hz以下の低域をカットし、2〜4kHz付近を軽くブーストすることで、バンドのボーカル帯域を邪魔せずにギターのアタック感を際立たせることが多いと考えられます。
まとめると、土器大洋のセッティングは「アンプはクリーン重視」「歪みは薄め」「空間系は余韻を活かす」「ミックスでの定位とEQに工夫」といった方針で構成されています。シンプルながらも繊細にコントロールされたアプローチによって、彼独自の立体的なサウンドが実現している、と想定されます。
比較的安価に音を近づける機材【LILI LIMIT・土器大洋】
土器大洋の音作りをそのまま再現しようとすると、Fenderの上位モデルやEmpress Reverbのような高価なエフェクターが必要になり、初心者やコストを抑えたいギタリストにとってはハードルが高くなります。 しかし、幸いにも「クリーン基調+軽い歪み+空間系の広がり」という彼のサウンド哲学は、比較的安価な機材でも再現可能です。ここでは、予算1万〜5万円程度で導入できる機材を中心に紹介します。
まず、クリーントーンを補強するためのコンプレッサーは必須です。Xotic SP Compressorはやや高額ですが、代替としてはBOSS CS-3 Compression Sustainerがオススメです。価格も1万円台で手に入り、粒立ちを整えつつサスティンを加えることで、土器のアルペジオのニュアンスに近づけます。
歪み系ではIbanez TUBE SCREAMER MINIが比較的手頃で、本人も実際に使用しているため、導入優先度は高いです。さらに安価に近い質感を狙うなら、BOSS SD-1 Super OverDriveも有効です。土器が好む「薄く掛けるクランチ感」を表現でき、特にStratocasterとの組み合わせで効果を発揮します。
空間系はサウンドの広がりを作る鍵です。Empress Reverbはプロ仕様ですが、初心者向けにはTC Electronic HOF Mini Reverbが良い選択肢です。シンプルながら十分にアンビエントな響きを得られ、クリーンに深みを与えられます。さらにコーラスとしてはBOSS CE-2Wの代替としてBOSS CH-1 Super Chorusが挙げられます。価格帯も2万円以下で入手しやすく、クリーントーンに心地よい揺らぎを加えてくれます。
また、マルチエフェクターを導入するのも一つの手です。土器が使用しているLine 6 HX Effectsに手が届かない場合は、より安価なZOOM G3XnやNUX MG-300といった機材でも、リバーブ・コーラス・オーバードライブを網羅的に再現できます。バンド演奏で「雰囲気を似せたい」レベルであれば、十分代替可能です。
アンプについては、Roland JC-120やFender Twin Reverbは価格・サイズ的に手が届きにくいため、小型のRoland JC-22やFender Champion 40が現実的な選択肢です。特にJC-22はJC-120のトーンをそのまま小型化したモデルで、練習環境や小規模ライブでも使いやすいでしょう。
これらの機材を組み合わせることで、プロ仕様の高価な環境を整えなくても「透明感あるクリーン」「薄いオーバードライブ」「空間系の広がり」を実現でき、LILI LIMIT・土器大洋のサウンドに近づけることができます。
種類 | 機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | 備考 |
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コンプレッサー | BOSS CS-3 Compression Sustainer | BOSS | Amazonで探す | LILI LIMIT | 土器大洋 | Xotic SP Compressorの代替として安価に導入可能。 |
オーバードライブ | BOSS SD-1 Super OverDrive | BOSS | Amazonで探す | LILI LIMIT | 土器大洋 | 薄掛けクランチに最適。Tube Screamer系の代替候補。 |
リバーブ | TC Electronic HOF Mini Reverb | TC Electronic | Amazonで探す | LILI LIMIT | 土器大洋 | Empress Reverbの代替。シンプルながら空間系に強い。 |
コーラス | BOSS CH-1 Super Chorus | BOSS | Amazonで探す | LILI LIMIT | 土器大洋 | CE-2Wの代替。揺らぎ感を安価に実現可能。 |
マルチエフェクター | ZOOM G3Xn | ZOOM | Amazonで探す | LILI LIMIT | 土器大洋 | HX Effectsの廉価代替。リバーブ・歪み・コーラスを網羅。 |
アンプ | Roland JC-22 | Roland | Amazonで探す | LILI LIMIT | 土器大洋 | JC-120の小型版。自宅〜小規模ライブに最適。 |
アンプ | Fender Champion 40 | Fender | Amazonで探す | LILI LIMIT | 土器大洋 | Twin Reverbの代替。温かみあるクリーントーンを再現可能。 |
総括まとめ【LILI LIMIT・土器大洋】

ここまで解説してきたように、LILI LIMITのギタリスト土器大洋の音作りは、派手な機材を大量投入するのではなく、「必要最小限の機材をどう活かすか」に重点を置いたスタイルです。彼のサウンドの本質は、透明感のあるクリーントーンを軸に、コンプレッサーで整え、軽いオーバードライブで補強し、リバーブやコーラスで空間を広げるというシンプルな流れにあります。
アンプ選びも同様に、Roland JC-120やFender Twin Reverbといったクリーン特化型モデルをベースにしています。これは、どのような会場でも安定して透明感のある音を得るための判断であり、エフェクターとの相性を最大限に活かす選択とも言えるでしょう。バンドアンサンブルを支える「土台」としての役割を果たすために、あえてニュートラルで癖の少ないアンプを選んでいる点は彼らしい部分です。
ギターに関しては、Telecasterの芯のあるクリーンと、Stratocasterの甘いフロントPUトーンを状況に応じて使い分けています。これにより、LILI LIMITの都会的で洗練されたサウンドから、yonigeサポート期に見られるエモーショナルな表現まで幅広く対応可能となっています。つまり「ギター本体のキャラクターを素直に活かす」ことを第一にしているのです。
エフェクターは多彩に見えますが、実際の役割は明確です。 ・コンプレッサー:音の粒を揃える ・オーバードライブ:必要な厚みを加える ・リバーブ/コーラス:立体的な空間を演出する ・スイッチャー:状況に応じた切替をスムーズにする この役割分担が明確であるため、ライブでもブレのないトーンが維持され、観客には一貫性を持った「土器大洋らしい音」として届いています。
総括すると、土器大洋の音作りは「クリーンを軸にした立体感のあるサウンドデザイン」が最大の特徴です。再現を目指すギタリストは、高価な機材を揃えるよりもまずクリーントーンを作り込むことに注力すべきでしょう。そこに軽い歪みと空間系をバランスよく加えることで、土器大洋が表現する「浮遊感と芯を兼ね備えたギターサウンド」に近づけるはずです。
最終的に彼の音作りから学べることは、「少ない要素で最大限の効果を引き出す」姿勢です。初心者から中級者のギタリストにとっても大いに参考になる部分であり、演奏環境や機材選びに迷ったときの良い指標になるでしょう。
“`
下記恐らく使用(所持)している機材のまとめです。参考までに!
🎸 ギター
Fender American Deluxe Telecaster
STETSBAR PRO II トレモロ搭載(現在アーム不可状態)
ボリュームとトーンの間にキルスイッチ増設
LILI LIMIT 期からの愛用個体
主にフロントPU/レギュラーチューニングで使用
「DRIVE」「スクールカースト」などで使用
Fender American Professional II Stratocaster
弦:Ernie Ball .010–.046
フローティング約1mm、スプリングはやや強め
主にフロントPU使用、リア使用時は Tube Screamer Mini で補強
yonige サポート期から登場(例:「superexpress」)
Psychederhythm JMタイプ
BOSS CE-2W Chorus デモで使用(企画動画内で確認)
🎛 エフェクター
Xotic SP Compressor
BOSS ES-5(プログラマブル・スイッチャー)
Ibanez TUBE SCREAMER MINI(オーバードライブ)
ハンドメイドオーバードライブ ×2(Morning Glory系、Jan Ray系)
Line 6 HX Effects(マルチ)
Empress Reverb
BOSS EV-30(エクスプレッション)
ハンドメイド モーメンタリースイッチ(HX制御用)
TC Electronic Polytune 3 noir(チューナー)
Vitoos DC8(パワーサプライ)
BOSS CE-2W Chorus(動画デモで使用)
🔊 アンプ
Roland JC-120(クリーン基調で使用)
Fender 90s Twin Reverb
本体のリバーブ/ビブラートは未使用
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