【吉兼聡】ZAZEN BOYS風サウンドの作り方+ギター機材音作りセッティングのまとめ【エフェクター・アンプ】

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始めに(特徴紹介)

ZAZEN BOYSのギタリスト吉兼聡は、卓越したリズム感と空間を切り裂くような個性的なトーンで知られています。向井秀徳率いるZAZEN BOYSの楽曲において、吉兼のギターは「リフで空気を支配する」役割を担い、特に鋭くカッティングされるストラトキャスターのサウンドや、飛び道具的に使われるWhammyペダルが象徴的です。

彼のプレイスタイルは、単なるコード弾きやリードプレイに留まらず、音色そのものを楽曲の一部として扱う点に特徴があります。例えば代表曲「HIMITSU GIRL’S TOP SECRET」や「HONNOJI」では、エフェクターのフィルターやピッチシフターを多用しながらも、リズム隊との絡みで強烈なグルーヴを生み出しています。

また、吉兼はアンプやペダルの選択においても「持ち運びの実用性」と「ステージ上での即応性」を重視する傾向があります。過去にBadCatを使用していたものの、可搬性に優れるOrange Tiny Terrorへ移行したのはその象徴的な例でしょう。

このように、吉兼聡の音作りは単なる「歪ませる」「空間を広げる」という発想ではなく、リズム、空間、音色の配置を徹底的にデザインするアプローチが根底にあります。その結果、彼のサウンドはZAZEN BOYSのアヴァンギャルドな音楽性をさらに際立たせる大きな要因となっています。

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使用アンプ一覧と特徴【ZAZEN BOYS・吉兼聡】

吉兼聡がZAZEN BOYSで使用してきたアンプは、いずれも彼の独特なサウンドを支える重要な要素です。代表的なものとしては、BadCat Black Cat、Marshall(茶色グリルのキャビネット仕様)、Orange Tiny Terror、Roland MICRO CUBEなどが確認されています。

まずBadCat Black Catは、2000年代中期からライブで使用されていたモデルです。特に左上のチャンネルを使用するセッティングが確認されており、きらびやかでありながらも芯のあるクリーントーンやクランチサウンドを軸に、エフェクターとの相性も良い万能アンプです。このアンプは重量があるためツアーやリハーサルでの持ち運びには不便でしたが、その分サウンドは非常に安定していました。

その後、2009年頃からMarshall(茶色グリル仕様のキャビネットと併用)が登場します。ZAZEN BOYSの荒削りで爆発力のあるサウンドにおいて、Marshallのミッドレンジが前に出るキャラクターは非常にマッチしており、力強いカッティングやリフに厚みを与えています。公式にモデル名が特定されていないため推定ではありますが、JCMシリーズの可能性が高いと考えられています。

さらに重要なのが、BadCatを手放した後にメインとして使用されたOrange Tiny Terrorです。小型で軽量な15Wのチューブヘッドで、持ち運びの容易さからライブ現場での即応性に優れています。音色的にはややラフでロー寄りのサウンドを持ちますが、吉兼のフィルター系エフェクトやWhammyと組み合わせることで、ZAZEN BOYSらしい尖った音像を作り出しています。特に2010年代以降は、このTiny Terrorがステージでのメイン機材となっていました。

加えてRoland MICRO CUBEもレコーディング用にリアンプ的に活用されていたことが確認されています。アンプシミュレーター的に扱うことで宅録でも音作りを可能にし、ZAZEN BOYSのスタジオワークの中で重要な役割を果たしていました。

総じて吉兼のアンプ遍歴は「サウンドの理想と可搬性のバランス」を重視した結果であり、初期はBadCatのリッチなトーン、中期以降はTiny Terrorによる軽快さを取り入れてきたといえます。ライブ写真や一部インタビューから推定される情報も多く、正確なモデルが特定されていない部分もありますが、この流れがZAZEN BOYSのサウンドを形作ってきたと想定されます。

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BadCat Black CatBadCatAmazonで探すZAZEN BOYS吉兼聡左上チャンネルを使用。重量級だが豊かなクリーン〜クランチ。
Marshall(茶色グリル仕様)MarshallAmazonで探すZAZEN BOYS吉兼聡2009年頃から使用。モデル不明だがJCM系と推定。
Orange Tiny TerrorOrangeAmazonで探すZAZEN BOYS吉兼聡小型軽量チューブヘッド。2010年代以降のメイン。
Roland MICRO CUBERolandAmazonで探すZAZEN BOYS吉兼聡レコーディング用リアンプ。宅録で重宝。

使用ギターの種類と特徴【ZAZEN BOYS・吉兼聡】

a green electric guitar in a case on a wooden floor

吉兼聡のギターといえば、まず最初に挙げられるのはFender USA Stratocaster(黒)です。詳細なモデル名は明らかになっていませんが、ライブ写真や音源から確認できる黒いストラトキャスターがメイン機材として使用されてきました。ピックアップは純正のままで、改造はほとんど行われていないとされます。調整は弦高を低めに設定し、スピーディで正確なカッティングを実現しています。吉兼の特徴的なリズムギターの切れ味は、このストラトのブライトなトーンによるところが大きいでしょう。

また、Fender Telecasterもサブ的に使用されてきました。具体的なモデルは不明ですが、テレキャスターらしいソリッドな中音域がZAZEN BOYSの楽曲におけるエッジを強調しており、より直線的で鋭いカッティングを求める場面で活用されていたと考えられます。ストラトよりも骨太なトーンが特徴で、特にリズム重視のナンバーや荒々しいサウンドを必要とする楽曲で効果的でした。

吉兼のギター選びには、エフェクトとの親和性も大きな要素として見られます。彼の足元にはWhammyやM9など空間系やモジュレーション系エフェクトが常に並んでいましたが、これらの「加工音」を活かすためには素直でレンジの広いギターが必要です。ストラトやテレキャスターといったFender系ギターは、その点で非常に相性が良く、原音が強すぎず、かつ抜けが良いという性質がエフェクト処理後の音作りを際立たせます。

ライブにおいても、彼のギターサウンドは「リフとエフェクトの連動」によって成立しており、ギター自体が過度にキャラクターを主張するのではなく、あくまでシンプルで扱いやすい基盤として機能しているといえます。つまり吉兼聡の選択は「シンプルなギターを徹底的に活かす」スタイルであり、結果として独特なトーンがZAZEN BOYSの音楽性に寄与しているのです。

総合的に見ると、吉兼聡は「黒のストラトキャスターを基盤に、テレキャスターで音の幅を補強する」という形でギターを運用していたと想定されます。どちらのモデルもオリジナル度は高くありませんが、その素直なトーンを逆に利用して、エフェクトやアンプの個性を最大限に活かしていた点が大きな特徴だといえるでしょう。

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Fender USA Stratocaster(黒)FenderAmazonで探すZAZEN BOYS吉兼聡エレキギター(ストラトキャスター)ピックアップは純正。弦高調整のみ実施。メインギター。
Fender TelecasterFenderAmazonで探すZAZEN BOYS吉兼聡エレキギター(テレキャスター)詳細モデル不明。サブ使用で中音域の存在感を補強。

使用エフェクターとボード構成【ZAZEN BOYS・吉兼聡】

吉兼聡の音作りを語る上で、エフェクターの存在は欠かせません。彼のボードは時期ごとに変化していますが、大きな特徴として「Digitech Whammyを核に据えた実験的なサウンド」「LINE 6系マルチを活用したシンプル化」「オートワウやコーラスによる大胆な音色加工」が挙げられます。

現行(2015年以降)では、BOSS TU-2を入り口に据え、視認性とミュート機能を確保。続いてDigitech Whammyを固定的に使用し(down4th-up5th設定)、ピッチシフトを大胆にかけて異様なリフを生み出しています。さらにLINE 6 M9を導入し、ディレイ、コーラス、オートワウ、フィルター系などを1台に集約。これにより、以前のように複数ペダルを並べる必要がなくなり、機材トラブルのリスクも軽減されました。M9ではショートディレイをリバーブ風に使ったり、コーラスをデジタル感強めにかけたりと、独特な設定が特徴です。

中期(2012年頃、「すとーりーず」制作時)には、Whammyに加えてEMMA Auto WahProvidence Sonic Drive(オーバードライブ)、Providence Anadime Chorusなどを組み合わせていました。この時期は音色ごとに個別ペダルを用意しており、オートワウの「徐々に閉じる」設定や、Providence特有のウォームな歪みが曲中で活かされていました。またLINE 6 DL4によるディレイは、空間を大胆に広げる役割を担い、バンドサウンドに独特の奥行きを与えていました。さらにNOAH’SARK AC/DC-1(パワーサプライ、LED改造仕様)やNOAH’SARK TBSW-1(スイッチャー)を導入し、安定した電源供給と切り替えを実現していました。

初期(2005〜2009年頃)では、より雑多で実験的なボード構成でした。BOSS TU-2Maxon ROD-880(真空管オーバードライブ)、Guyatone Funky Box FB-X(オートワウ)、LINE 6 MM4(モジュレーション)、LINE 6 DL4(ディレイ)、BOSS DD-5(ディレイ)などを駆使。さらにBOSS ME-50Roland SP-303(サンプラー)を組み込み、リアルタイムで飛び道具的な音作りを行っていました。この時期のZAZEN BOYSは特にアヴァンギャルドなサウンドが多く、吉兼のボードはまさに「実験室」のような役割を果たしていたのです。

エフェクター遍歴を通じて言えるのは、「Whammyは常に不動」「それ以外は効率化と整理の方向へ」という流れです。2010年代以降は特にM9によるシンプル化が進み、必要最低限の操作で多彩な音色を出すことが可能になりました。逆に、初期は「音色の種類そのものを増やす」ために様々なペダルを並べていたと考えられます。いずれにしても、吉兼の音作りは「リフのアイデアを拡張するためのエフェクト運用」であり、単なる飾りや補助ではなく、楽曲の根幹に関わる重要な位置付けだったといえます。

機材名メーカーAmazon最安値URLアーティストギタリストエフェクターの種類備考
BOSS TU-2BOSSAmazonで探すZAZEN BOYS吉兼聡チューナー視認性とミュート機能を重視し採用。
Digitech WhammyDigitechAmazonで探すZAZEN BOYS吉兼聡ピッチシフター常時導入。down4th-up5th固定。飛び道具的リフに必須。
LINE 6 M9LINE 6Amazonで探すZAZEN BOYS吉兼聡マルチエフェクター2015年以降。ディレイ、コーラス、オートワウを集約。
Providence Sonic DriveProvidenceAmazonで探すZAZEN BOYS吉兼聡オーバードライブ2012年頃使用。ウォームな歪みでリードを補強。
Providence Anadime ChorusProvidenceAmazonで探すZAZEN BOYS吉兼聡コーラス2012年頃使用。深くかかるアナログ感が特徴。
EMMA Auto WahEMMAAmazonで探すZAZEN BOYS吉兼聡オートワウ・エンベロープフィルター2012年頃。徐々に閉じる設定で独特の表現。
LINE 6 DL4LINE 6Amazonで探すZAZEN BOYS吉兼聡ディレイ2000年代〜2012年頃まで。空間を大胆に広げる。
Maxon ROD-880MaxonAmazonで探すZAZEN BOYS吉兼聡オーバードライブ初期使用。真空管搭載で厚みある歪み。
Guyatone Funky Box FB-XGuyatoneAmazonで探すZAZEN BOYS吉兼聡オートワウ・エンベロープフィルター初期に使用。ファンキーなカッティングで効果的。
Roland SP-303RolandAmazonで探すZAZEN BOYS吉兼聡サンプラー2007年ツアー〜導入。サンプル音をリアルタイムで活用。

音作りのセッティング・EQ・ミックスの工夫【ZAZEN BOYS・吉兼聡】

a close up view of a remote control

吉兼聡の音作りは、単純なアンプ直の歪みやエフェクトの追加に留まらず、アンプのEQ調整やエフェクターのセッティング、さらにはPAやレコーディングの段階でのミックス処理までを含んだ「総合的なサウンドデザイン」で成立しています。特にZAZEN BOYSの音楽性は、グルーヴ感と空間の緊張感が命であり、ギターの音作りはその大部分を支えていると言っても過言ではありません。

アンプに関しては、BadCat Black Catを使用していた時期には、クリーン〜クランチを中心に設定されていたと考えられます。Trebleはやや上げ気味、Bassは抑えめ、Middleを強調することで、エフェクターの音色が埋もれない抜けの良いサウンドを確保。Marshallを使用していた時期には逆に中音域のパワーが強いため、Trebleを少し下げ、Presenceで調整しながら全体をまとめるスタイルが確認できます。Orange Tiny Terror使用時は、シンプルなコントロールの中でGainを控えめ、Toneをやや明るめにして、フィルター系エフェクトやWhammyが映える余地を作っていたと想定されます。

EQの工夫としては、ギター単体のレンジを広げ過ぎないという点が重要です。吉兼の音はZAZEN BOYSのベースとドラムが作る低域〜中域の強烈なリズムと共存する必要があるため、ローエンドは意図的に削ぎ落とし、ミッドハイにフォーカスするセッティングが多用されていたと考えられます。そのため、ギター単体で聴くとやや細身に聞こえる場合もありますが、バンド全体で聴いたときに最も効果的に響くトーンになっています。

エフェクターのセッティング例としては、Whammyは固定でdown4th-up5thレンジを使用し、和音を含めたピッチシフトで独特なリフを形成。M9のディレイはショートディレイを用いてリバーブ風の空間を演出するパターンと、ハイカットしたディレイで残響を奥に引っ込めるパターンを使い分けています。コーラスは露骨にかかるデジタル感をあえて強調する設定で、エフェクトを“見せる”使い方をしています。オートワウはフィルターを徐々に閉じる設定で、演奏中にトーンが変化していく感覚を作り出していました。

ライブPAの視点から見ると、吉兼のギターは定位をややセンター寄りに配置しつつも、EQで中高域にピークを作り、ベースのローと被らないよう工夫されています。また、楽曲によってはコンプレッションを強くかけすぎず、演奏のダイナミクスを残すことで「演奏そのもののグルーヴ感」を前に押し出すミックスが特徴です。ディレイやリバーブはPAで追加されることもあり、特に「HIMITSU GIRL’S TOP SECRET」などの代表曲では、PA側の空間処理とエフェクトの融合で独特な音像が作られていました。

スタジオレコーディングにおいては、アンプ直の音に加えてRoland MICRO CUBEをリアンプ的に使うなど、音色を複数レイヤーで録る工夫が確認されています。これはクリーントーンを補強する意図や、ローファイな質感を取り込むためのアプローチだと考えられます。ミックスでは複数トラックをパンで広げすぎず、あえてモノラル感を残すことでリズム隊との一体感を出していました。

総じて吉兼聡の音作りは、「ギター単体ではなくバンド全体の一部として音を設計する」点が核心です。EQやエフェクトのセッティングも、あくまでベース・ドラムとの共存を前提に組まれており、音色の個性とバンド全体のまとまりを両立させる工夫が随所に施されています。この柔軟かつ実験的なアプローチが、ZAZEN BOYSの唯一無二の音楽性を支えていると想定されます。

比較的安価に音を近づける機材【ZAZEN BOYS・吉兼聡】

吉兼聡の音作りは、ハイエンド機材や特殊なペダルに依存している部分もありますが、工夫次第で比較的安価な市販モデルでもそのニュアンスを再現することが可能です。ここでは初心者〜中級者でも手に入れやすい機材を中心に、ZAZEN BOYS風の音作りに近づけるためのおすすめを紹介します。

まず外せないのはピッチシフター系です。吉兼のサウンドの核であるDigitech Whammyは新品だとやや高額ですが、BOSSのPS-6 HarmonistPS-5などの中古品であれば、2〜3万円程度で入手できます。Whammy特有のワイルドな挙動には及ばない部分もありますが、シンプルに4度下げや5度上げのピッチシフトを用いれば、ZAZEN BOYS的な異様なリフ感は十分再現可能です。

歪みに関しては、Providence Sonic DriveやMaxon ROD-880はプロ仕様ですが、代替としてBOSS SD-1 Super OverDriveBD-2 Blues Driverを活用すればOKです。特にSD-1は中域が前に出やすく、Marshall的なアンプや小型チューブアンプと組み合わせることで、ザクザクしたリフを再現できます。価格も1万円以下で手に入るため、最初の一台に最適です。

コーラスや空間系では、吉兼が用いたProvidence Anadime ChorusやLINE 6 M9の代替として、BOSS CH-1 Super ChorusTC Electronic Corona Chorusが候補になります。どちらも深くデジタル感のあるコーラスを作ることができ、特にCH-1は明るい帯域に強いため、吉兼の「露骨にかかる」コーラス感を簡単に再現可能です。

ディレイに関しては、M9やDL4を持ち込むのは大げさですが、BOSS DD-7 Digital DelayTC Electronic Flashback Delayを使えば十分対応可能です。特にショートディレイをかけてリバーブ風に使う手法は、これらのペダルでも再現できます。設定をハイカット気味にすることで、奥行きのあるZAZEN BOYS風サウンドを作りやすいでしょう。

アンプに関しては、Orange Tiny Terrorを新品で揃えるのはコストがかかります。代替としてOrange Crush 35RTBOSS Katanaシリーズが有力です。Crush 35RTはトランジスタながらOrangeらしいミッド重視のサウンドを持ち、Katanaはマルチ的にさまざまな音色を試せるため、初心者でも安心です。

オートワウについては、EMMA Auto WahやGuyatone Funky Boxは中古市場でプレミアが付いていることも多いため、代替としてBOSS AW-3 Dynamic Wahがおすすめです。値段も手頃で、徐々に閉じる設定を作れば吉兼的なフィルター感を再現可能です。

総じて、「Whammyに代わるピッチシフター」「SD-1やBD-2による安価な歪み」「CH-1やDD-7による空間系」を揃えるだけで、吉兼聡のサウンドにかなり近づくことが可能です。重要なのは個別の機材性能よりも、エフェクトを「楽曲の一部として大胆に使う」意識を持つことです。安価な機材でも十分にZAZEN BOYS的なサウンドを再現できるといえるでしょう。

種類機材名メーカーAmazon最安値URLアーティストギタリスト備考
ピッチシフターBOSS PS-6 HarmonistBOSSAmazonで探すZAZEN BOYS吉兼聡Whammyの代替。2〜3万円程度で入手可能。
オーバードライブBOSS SD-1 Super OverDriveBOSSAmazonで探すZAZEN BOYS吉兼聡1万円以下。中域が前に出やすく、リフに最適。
コーラスBOSS CH-1 Super ChorusBOSSAmazonで探すZAZEN BOYS吉兼聡露骨にかかるコーラス感を安価に再現可能。
ディレイBOSS DD-7 Digital DelayBOSSAmazonで探すZAZEN BOYS吉兼聡ショートディレイでリバーブ風処理が可能。
アンプOrange Crush 35RTOrangeAmazonで探すZAZEN BOYS吉兼聡Tiny Terrorの代替に適したトランジスタアンプ。
オートワウBOSS AW-3 Dynamic WahBOSSAmazonで探すZAZEN BOYS吉兼聡徐々に閉じるフィルター設定で吉兼的表現に対応。

総括まとめ【ZAZEN BOYS・吉兼聡】

まとめイメージ

吉兼聡の音作りは、決して「派手な機材を揃えること」で成立しているわけではありません。むしろ、シンプルなストラトやテレキャスターといった定番ギター、使い込まれたアンプ、そして限られたエフェクター群をいかに「大胆に、実験的に使いこなすか」という姿勢にその本質があります。

彼が常に使い続けているのはWhammyであり、これはサウンドの核として不動の存在です。そこに時代ごとの工夫として、初期は個別ペダルでの実験、中期はProvidenceやNOAH’SARKによる強固なボード構築、そして近年はLINE 6 M9によるシンプル化という流れが見て取れます。機材の変化はあっても、「リフを変形させ、サウンド全体を再構築する」という吉兼独自の思想は一貫しており、これこそがZAZEN BOYSサウンドの中核を担っているのです。

また、アンプ選びにも「理想のトーン」と「現実的な可搬性」という二面性が反映されています。BadCatの重厚なトーンを選びつつも、ツアーでは持ち運びの軽さを優先してTiny Terrorへ移行するなど、ライブ環境に即した柔軟な対応が彼の機材哲学に現れています。これは「完璧な音」よりも「現場で機能する音」を大切にする、非常に実務的な発想といえるでしょう。

EQやミックスの工夫に関しては、「単体で太い音を出す」ことではなく、「バンド全体で機能する音を作る」ことが最大の目的でした。低域を控えめにし、中域〜高域を強調するセッティングにより、リズム隊と重ならず、かつ強烈に耳に残るサウンドを実現しています。これはライブハウスのPAにおいても、スタジオ録音においても一貫したアプローチです。

総合すると、吉兼聡の音作りを再現するために必要なのは、必ずしも高額な機材ではなく、「音をデザインする視点」です。エフェクトはただの装飾ではなく、楽曲の構造そのものを変える道具であるという考え方。そして、そのためにギターはシンプルで扱いやすいモデルを選び、アンプは現場性を優先し、エフェクターは必要最小限に整理していく。これらの選択が積み重なった結果、唯一無二の「ZAZEN BOYSらしい鋭さと実験性」が成立しています。

これから吉兼聡のサウンドに挑戦したいギタリストにとって重要なのは、彼の機材リストをそのまま真似ることではなく、「自分の演奏環境に合わせて音を構築していく柔軟さ」を持つことです。機材の選択肢が限られていても、Whammyやシンプルなディレイ、オートワウを効果的に組み合わせれば、十分に彼のサウンドの核心に迫ることができます。

最終的に、吉兼聡の音作りの本質は「制約を逆手にとって独自のグルーヴと音色を生み出す」という実験精神にあります。それは、ZAZEN BOYSが常にジャンルや形式にとらわれず、音楽そのものを更新し続ける姿勢と完全にシンクロしているのです。

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下記恐らく使用(所持)している機材のまとめです。参考までに!

🎸 ギター

Fender USA Stratocaster(黒・モデル不明)
ピックアップは純正のまま。弦高調整のみ実施。

Fender Telecaster(詳細不明)

🔊 アンプ

BadCat Black Cat
左上チャンネルを使用(写真確認)。

Marshall(茶色グリルキャビネット仕様)
2009年春頃から使用確認。

Orange Tiny Terror
小型軽量で可搬性重視。BadCat手放し後のメインヘッドとして使用。

Roland MICRO CUBE(レコーディング用リアンプ)

🎚 エフェクター
現行(2015年以降)

BOSS TU-2(チューナー)

Digitech Whammy(ピッチシフター/down4th-up5th固定)

LINE 6 M9(マルチ)

ディレイ(複数タイプ:ショート/リバーブ風、はっきりした音色、ハイカット気味ショート)

歪み(フィードバック可能な設定時あり)

コーラス(露骨にかかるデジタル系)

オートワウ(徐々に閉じる設定)

その他空間系/フィルター全般

中期(2012年頃/「すとーりーず」制作時期)

Digitech Whammy

EMMA Auto Wah

Providence Sonic Drive(オーバードライブ)

Providence Anadime Chorus

LINE 6 DL4(ディレイ)

NOAH’SARK AC/DC-1(パワーサプライ、LEDイルミネーションMODの可能性あり)

NOAH’SARK TBSW-1(スイッチャー)

過去(2005〜2009年頃)

BOSS TU-2(チューナー)

Maxon ROD-880(オーバードライブ)

Guyatone Funky Box FB-X(オートワウ)

LINE 6 MM4(モジュレーション)

Digitech Whammy(oct-upや3rd, 5th設定)

LINE 6 DL4(ディレイ/S/M/L設定)

BOSS DD-5(ディレイ/出番少なめ)

BOSS ME-50(マルチ)

Roland SP-303(サンプラー/07年ツアー〜)

📝 備考

M9導入後は過去の個別ペダル(DL4、MM4、オートワウ、コーラス等)を集約し、足元のシンプル化を実現。

Whammyは代用不可とし継続使用。チューナーは視認性・ミュート機能重視で単体採用。

アンプはBadCatから可搬性重視のTiny Terrorへ移行。ライブ環境や持ち運びを意識した機材選びが特徴。

▼ プロ音作りの参考資料はこちら

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