【山口隆】サンボマスター風サウンドの作り方+ギター機材音作りセッティングのまとめ【エフェクター・アンプ】

sanbomasuta-yamaguti コピー

① 始めに(特徴紹介)

山口隆(やまぐち たかし)氏は、情熱的で魂のこもったボーカルと同様に、荒々しくも繊細なギタープレイで知られる、サンボマスターのギターボーカルです。 彼のサウンドは、ストレートで熱量の高いロックサウンドに、ブルースやパンクの要素が織り交ぜられており、強烈なディストーションに支えられたリフとエモーショナルなソロが魅力です。

代表曲「世界はそれを愛と呼ぶんだぜ」や「青春狂騒曲」では、豪快なカッティングと泥臭いトーンが印象的で、あの魂を震わせるようなギターの音に憧れるプレイヤーも多いでしょう。 バンドとしては3ピース構成であるため、ギターの音がバンド全体の骨格を担っており、山口氏の音作りが楽曲の印象を大きく左右します。 そのため、使用機材はもちろん、弾き方やアンプセッティングに至るまで徹底的にこだわりが見られます。

また、彼のギターは多彩なモデルを曲やツアーによって使い分けており、Gibsonのレスポールスペシャルやモモセのカスタムモデル、Fender製のJazzmasterなど、こだわりの機材選びがその音色を支えています。 アンプに関してもFender製のTone Masterシリーズを軸に、時にはThe Twinなども使用され、会場の広さや音量によって適宜セッティングを変更するスタイルです。

そんな山口隆氏の音作りに迫ることで、サンボマスターの熱狂を支えるギターサウンドの本質を明らかにし、同じような熱さを持った音を目指すプレイヤーに向けた再現のヒントをお届けします。 次のセクションからは、実際の使用アンプ・ギター・エフェクターなどを詳細に解説していきます。

サンボマスター の公式YouTube動画を検索

② 使用アンプ一覧と特徴【サンボマスター・山口隆】

山口隆氏がギターサウンドの中核に据えるアンプは、Fender製のTone Masterシリーズを筆頭とするクリーントーンが優秀なモデル群です。 その中でも特に使用頻度が高いのが、Fender Tone Master(100Wヘッド)+Fender 4×12スピーカーキャビネットのセットで、2020年代以降のライブやレコーディングでの登場が多数確認されています。 この組み合わせは高出力ながらも明瞭なトーンを保ち、歪み系エフェクターとの相性も抜群です。

さらに、Fender Custom Shop製Tone Masterヘッドが使われているという情報もあり、カスタマイズされた個体によってより細やかなトーンコントロールが可能となっています。 このヘッドは、スタジオレコーディングや大規模フェスなど、繊細かつ迫力あるサウンドが求められる場面で使用されていると考えられます。

また、過去にはFenderの名機“The Twin”の使用も確認されており、クリーンの煌びやかさと力強さを兼ね備えたトーンが得られます。 このアンプは90年代に一世を風靡したモデルであり、ブルース寄りの暖かいサウンドを求めるときにはぴったりの選択肢です。

これらのアンプに共通して言えるのは、いずれも“歪ませないアンプ”という点。山口氏のサウンドはアンプからのドライブではなく、歪みエフェクターで作り込み、その上でクリーンに近い出音のまま音圧を高めていくスタイルです。 このため、Fender系アンプのようなレンジが広くクリアな音を持つアンプが好まれる傾向にあります。

なお、会場によってはマーシャル等の貸し出しアンプをバックアップとして使うケースもありますが、彼の“本来の音”を出すには、やはりFender製品が基準となっているようです。

機材名メーカーAmazon最安値URLアーティストギタリスト備考
Tone Master(100Wヘッド)FenderAmazonで検索サンボマスター山口隆ライブで最も使用される定番ヘッドアンプ
4×12スピーカー EnclosureFenderAmazonで検索サンボマスター山口隆Tone Masterとセットで使用されるキャビネット
Custom Shop Tone Master 100WFenderAmazonで検索サンボマスター山口隆特注仕様のTone Master、繊細な音作りに貢献
The TwinFenderAmazonで検索サンボマスター山口隆中期に使用されていたクリーン系の名機

③ 使用ギターの種類と特徴【サンボマスター・山口隆】

山口隆氏が使用するギターは、ルックスやブランドだけでなく、サウンドの太さや抜け感、ライブでの扱いやすさなど、現場での実用性に基づいて選ばれています。 そのため、定番のGibson製レスポールスペシャルをはじめとして、カスタムモデルやセミアコ・フルアコに至るまで幅広い種類が使用されています。

まず最も代表的なのが、Gibson Historic Collection Les Paul Special。 これはTVイエローのシングルカッタウェイ仕様で、太く荒々しいトーンを持ちつつ、コードカッティングでも埋もれにくい抜け感があります。 同じくGibsonからは、Les Paul Junior Special FadedLes Paul Standard 1958も使用されており、曲によって使い分けている様子が複数のライブ映像で確認できます。

そして、注目すべきはMomose製のギター。MFV Custom(フライングVタイプ)ML Custom(レスポールタイプ)は、いずれも日本製で品質が非常に高く、本人仕様にカスタマイズされたモデルです。 見た目のインパクトもさることながら、トーンバランスにも優れており、ライブパフォーマンスに強く貢献しています。

さらに、L’s TRUSTのフルアコカスタムも使用されており、ジャズやソウル色の強いバラード曲での運用が推測されます。 また、Gretsch G6120White Falconなどのグレッチ系も採用され、フィルター・トロンピックアップによる甘くて艶のあるサウンドがバンドに豊かさを与えています。

他にも、レスポールカスタムやテレキャスタータイプ(オリジナルモデル)、そして近年のライブでは、Fender Custom Shop ’62 Jazzmaster Relic(2016年製、Lake Placid Blue)も使われています。 これはフェンダー系のミッドが落ち着いたサウンドが得られるため、バンドのアンサンブル内で柔らかく溶け込みつつも輪郭がある音を演出できます。

このように山口氏は1本のギターに固執するのではなく、楽曲やステージの文脈によって最適なギターを選び分けています。 また、それぞれのギターにはピックアップやブリッジなど細かいカスタムが施されており、見た目以上に音の幅が広いのも特徴です。

機材名メーカーAmazon最安値URLアーティストギタリストギターの種類備考
Historic Collection Les Paul SpecialGibsonAmazonで検索サンボマスター山口隆レスポールスペシャルTV Yellowカラー、メイン機として使用
Les Paul Junior Special FadedGibsonAmazonで検索サンボマスター山口隆レスポールジュニア荒々しい歪みが特徴
Les Paul Standard 1958GibsonAmazonで検索サンボマスター山口隆レスポールスタンダード厚みのあるローが印象的
MFV CustomMomoseAmazonで検索サンボマスター山口隆フライングVライブでの存在感抜群な一本
ML CustomMomoseAmazonで検索サンボマスター山口隆レスポールタイプ日本製のハイクオリティモデル
フルアコ カスタムモデルL’s TRUSTAmazonで検索サンボマスター山口隆フルアコースティックバラード系楽曲での使用が推定
G6120GretschAmazonで検索サンボマスター山口隆セミアコ温かく上品なトーンが特徴
White FalconGretschAmazonで検索サンボマスター山口隆フルアコ重厚で豪華な外観とサウンド
Fender Custom Shop ’62 Jazzmaster RelicFenderAmazonで検索サンボマスター山口隆ジャズマスター近年のライブで使用、柔らかい中域が特徴

④ 使用エフェクターとボード構成【サンボマスター・山口隆】

山口隆氏のサウンドメイクにおいて、エフェクターの役割は非常に大きく、特に「歪み」に関するこだわりは強く見られます。 彼の歪みサウンドはアンプではなく、基本的にエフェクター由来であり、クリーンなFenderアンプに対してペダルで彩りを加えるスタイルを貫いています。

その中でも核となるのが、Xotic RC-Booster。 本来はブースターですが、山口氏はこれをあえて軽い歪み系ペダルとして使用しており、ピッキングの強弱に応じてニュアンスを繊細にコントロールできる点が魅力です。 オーバードライブとは一線を画し、ナチュラルな歪みでありながらアタック感に優れているため、サンボマスターのエネルギッシュな演奏に絶妙にマッチします。

加えて、参考的に紹介されているペダルとしてBOSS Angry Driver JB-2BOSS Blues Driver BD-2も注目されています。 特にJB-2は、BOSS BD-2とJHS Angry Charlieの回路を融合したモデルで、ブリティッシュライクな歪みからアメリカンなミッド重視の音まで幅広くカバー。 山口氏がどこまでこのペダルを実戦投入しているかは不明確ですが、似たサウンドを構築したいユーザーにとっては非常に再現性が高い機材です。

実際のペダルボード写真からは、定番のチューナーやノイズゲートの姿も確認でき、ライブ用には堅実で信頼性のある構成が組まれていることがわかります。 また、コンパクトペダルのみで構成されたボードが特徴で、複雑なマルチエフェクターは基本的に使用せず、音色の調整もシンプルに済ませているようです。

その他、空間系の使用は少なめではあるものの、場面によってはリバーブやディレイを控えめに導入している可能性もあります。 しかしながら彼のサウンドの本質は、あくまで歪みとブーストのバランスに集約されており、ギターとアンプとの相互作用を最大限活かす形でボードが設計されています。

機材名メーカーAmazon最安値URLアーティストギタリストエフェクターの種類備考
RC-BoosterXoticAmazonで検索サンボマスター山口隆ブースター主に歪みエフェクターとして使用、ナチュラルなトーン
Angry Driver JB-2BOSSAmazonで検索サンボマスター山口隆オーバードライブ参考機材、複合型ドライブサウンド構築に有効
Blues Driver BD-2BOSSAmazonで検索サンボマスター山口隆オーバードライブ参考機材、クランチ〜中域の厚い歪み向け

⑤ 音作りのセッティング・EQ・ミックスの工夫【サンボマスター・山口隆】

山口隆氏のサウンドの魅力は、機材の組み合わせだけでは語りきれません。彼の「音作り」には、ライブとスタジオそれぞれにおいて工夫が凝らされており、PAエンジニアやミックスダウンの段階でも彼の個性を最大限に生かす調整が行われています。

まず、基本のアンプ設定について。Fender Tone Masterなどのヘッドは、歪みはほぼゼロのクリーンチャンネル専用として使用されることが多く、トレブル・ミドル・ベースのつまみはおおむね以下のような設定がベースとなっているようです:

  • Treble:5〜6
  • Middle:7〜8
  • Bass:4〜5

中域を押し出しつつも低域の膨らみを抑える設定で、音が団子にならずに“前に出る”サウンドになります。 これは、サンボマスターの3ピース構成というバンド形態において、ギターの音像がバンド全体のボトムを支えながら、同時にリード楽器としても成立させるための工夫です。

エフェクターのかけ方も重要で、RC-Boosterを通すことでピッキングニュアンスに応じた粒立ちが得られ、バッキングでも単音リフでも明瞭さが失われないのが特徴です。 山口氏はこの「ピッキングへの反応性」を非常に重視しており、EQは「音圧」よりも「抜け感」を意識して調整されています。

スタジオ録音時には、より綿密なマイキングとEQ処理が施されており、特に中域〜中高域にかけてのレンジが重視されます。 ライブでのアグレッシブなトーンとは異なり、ややコンプ感を強めてダイナミクスを整える処理が行われる傾向があります。 マイキングはSM57などの定番マイクをキャビネットの中心からやや外した位置に配置し、アタック感と空気感のバランスを狙っていると考えられます。

また、ライブPAでは、ギターの音に対してリバーブはほとんど付加されず、ドライな質感が前面に出るようミックスされています。 このドライなギターサウンドが、山口氏のシャウトボーカルとぶつかることなく、むしろバンドの熱量を補強するようなミックスとなっています。

特に印象的なのは、「世界はそれを愛と呼ぶんだぜ」などのキラーチューンでのソロパートの処理です。 ここではあえてミッドをブーストした設定にしてあり、コードからソロへの切り替わりでもバンドの勢いを削がずにギターが浮き立つように仕上げられています。

他にも、ライブ現場では環境音によるローのブーミーさを排除するため、PA側で100Hz以下をローカットする処理も施されている可能性が高く、全体的に“音が重ならない”音作りが徹底されています。

こうしたミックスやEQの工夫の結果、山口氏のギターは“太くて抜ける”という、相反するように思える要素を両立させるサウンドに仕上がっているのです。

⑥ 比較的安価に音を近づける機材【サンボマスター・山口隆】

山口隆氏のサウンドは、一見すると高価なギターやアンプ、エフェクターで構成されているため再現が難しいと感じるかもしれません。 しかし、実際には“荒々しいオーバードライブ”“しっかりした中域”“ナチュラルなトーン”という本質を押さえれば、比較的安価な機材でも近い音を作ることができます。

ここでは、初心者や中級者のプレイヤーでも手に取りやすく、かつ再現性が高いとされるギター、アンプ、エフェクターをご紹介します。 いずれも1〜5万円台(上限10万円未満)で購入可能な製品に絞っています。

種類機材名メーカーAmazon最安値URLアーティストギタリスト備考
ギターLes Paul Special Vintage EditionEpiphoneAmazonで検索サンボマスター山口隆TVイエローカラーで見た目も音も類似、初心者にも扱いやすい
エフェクターBlues Driver BD-2BOSSAmazonで検索サンボマスター山口隆中域重視のオーバードライブ、RC-Booster的役割を担える
エフェクターRC Booster MiniXoticAmazonで検索サンボマスター山口隆オリジナルモデルより価格が抑えられており、音質も良好
アンプChampion 40FenderAmazonで検索サンボマスター山口隆クリーンチャンネルが優秀で、ペダルとの相性も抜群
マルチエフェクターG3nZOOMAmazonで検索サンボマスター山口隆RC-Booster風のブースターやBD-2的オーバードライブが再現可能

これらの機材をうまく組み合わせることで、サンボマスターらしい「芯があって前に出る音」「熱量のあるディストーション」をしっかり再現できます。 ポイントはアンプ側の歪みは極力抑え、エフェクター側で音を作り込むこと。 また、ライブではリバーブや空間系は不要なことが多いので、基本はドライな音作りを目指すと良いでしょう。

⑦ 総括まとめ【サンボマスター・山口隆】

山口隆氏のギターサウンドは、単なる「音作り」や「機材の選定」に留まらず、その人間味あふれるプレイスタイルや、圧倒的なパフォーマンスと一体となって初めて完成します。 彼のギターは決して技巧に走るタイプではなく、むしろラフでエモーショナル。 けれどもその音には、聞く人の心を動かす何かが詰まっています。

その“何か”を構成する要素は主に以下の3つです。 第一に、ミッドの効いた力強い歪み。これはXotic RC-Boosterなどのブースター系を活かして作られ、アンプのクリーンさと組み合わせることで、芯のあるサウンドに仕上げられています。 第二に、コードバッキングと単音フレーズの明瞭な両立。中域に寄せたEQ設定や音の重なりを避けるプレイにより、どのフレーズも埋もれることなく前に出てきます。 第三に、感情のこもったピッキングとボーカルとの融合。 これは機材だけでは再現しきれない領域ですが、正しいトーンセッティングがあってこそ初めて真価を発揮する要素です。

再現を目指すうえで重要なのは、「完コピ」ではなく、自分の感情を音に乗せられるようにすること。 山口氏のように“想いをぶつける”ギタープレイは、細かいセッティングよりもむしろ「意志のある音作り」が土台になります。 そのうえで、適切なギター・エフェクター・アンプの選択をすれば、十分に“それっぽい”音を手にすることができます。

また、この記事で紹介したような安価な機材でも、EQやピッキング、ブーストの使い方によっては、非常に高いレベルでサンボマスターの音に近づけることが可能です。 重要なのは、見た目やブランドではなく、その機材が持つ音の傾向と自分の出したい音の方向性をマッチさせることです。

最後に強調したいのは、山口隆というギタリストが“音で熱狂を生む”タイプであるということ。 彼のようにギターで感情を爆発させたいと願うならば、この音作りのアプローチは間違いなく大きなヒントになります。 「荒々しさの中に繊細さを秘めたギター」、それがサンボマスター山口隆のサウンドの本質なのです。

音作りに悩んでいるあなたへ
「音が安定しない…」「理想の音に近づけない…」
私もずっと同じ悩みを抱えていました。

ですがKemperを使うようになってから、

・エフェクター選びに迷わない(不要に)
・スタジオ・ライブでも同じ音が出せる(高い安定性)
・好きなアーティストの音に近づけられる(高い再現性)

など、音作りの悩みから解放されました。

少し高額ですが、人気機材なので売却もしやすくリスクが少ないです。
音作りで悩んでいる方こそ、まずは一度kemperで音作りをしてみてほしいです!

音作りに悩んでいるあなたへ
「音が安定しない…」「理想の音に近づけない…」
私もずっと同じ悩みを抱えていました。

ですがKemperを使うようになってから、

・エフェクター選びに迷わない(不要に)
・スタジオ・ライブでも同じ音が出せる(高い安定性)
・好きなアーティストの音に近づけられる(高い再現性)

など、音作りの悩みから解放されました。

少し高額ですが、人気機材なので売却もしやすくリスクが少ないです。
音作りで悩んでいる方こそ、まずは一度kemperで音作りをしてみてほしいです!

ケンパー最安値
コピー
ギター機材・虎の巻

コメント

タイトルとURLをコピーしました