【葉月】NEMOPHILA風サウンドの作り方+ギター機材音作りセッティングのまとめ【エフェクター・アンプ】

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始めに(特徴紹介)

NEMOPHILAのギタリスト・葉月は、モダンヘヴィなリフワークとメロディアスなリードを自在に行き来するプレイヤーです。 7弦を駆使した低音域のリフと、正確無比なピッキングによるタイトな刻みが大きな特徴で、そこに歌心あるリードを重ねることで唯一無二の存在感を放っています。

代表曲として「Revive」「DISSENSION」「OIRAN」などでは、低域の重厚感と煌びやかなハイゲインリードが両立しており、国内外のリスナーから高い評価を得ています。 また、NEMOPHILAのライブでは、彼女のギターサウンドが全体を支える柱となっており、ENGLやDiezelといったハイゲインアンプを軸に、緻密に組み上げられたエフェクト群でダイナミクスを演出している点も魅力です。

葉月の音作りが注目される理由は、その徹底した音の作り込みと実用性にあります。 楽曲ごとに求められるニュアンスを機材で的確に表現し、しかもライブでもスタジオでも再現性を失わない。その柔軟かつ戦略的なサウンドデザインが、多くのギタリストから「真似したい音作り」として研究されているのです。

これから各セクションで、葉月の実際のアンプ、ギター、エフェクター構成や音作りの工夫を丁寧に解説していきます。 実際に再現を試みる際の参考になるよう、可能な限り具体的な機材名やセッティングを紹介していきます。

最後に、葉月が所属するNEMOPHILAの公式MVをYouTubeで探せるリンクを以下に掲載しておきます。

NEMOPHILA の公式YouTube動画を検索

使用アンプ一覧と特徴【NEMOPHILA・葉月】

葉月のサウンドを支えているのは、モダンハイゲインアンプの代表格ともいえるDiezelやENGL、そして近年のKemperを中心とした多彩なシステムです。 特に近年のツアーでは、Diezel Herbert MK3を“新メイン”として採用しており、3チャンネル仕様のハイパワー設計によって、重低音を効かせたリフから透明感のあるクリーンまで幅広く対応しています。 Herbertは深く厚みのあるローエンドが特徴で、葉月の7弦ギターとの組み合わせで圧倒的な迫力を生み出しているのです。

また、2022年のライブではENGL Powerball IIとBogner 4×12キャビネットを組み合わせて使用。ENGL特有のタイトで切れ味のある歪みは、NEMOPHILAのスピード感ある楽曲に適しており、低域の暴れを抑えつつアタック感を際立たせます。 2024年にはKemper Profiling Power Rackをプリアンプとして使用し、ENGLのパワー部と組み合わせる形も確認されており、葉月が求める安定した再現性と利便性を重視した運用が伺えます。

Kemperは、ライブ現場でのセッティング効率や、スタジオでの音作りをそのまま持ち込める点が魅力。葉月はこの利点を活かし、複数のアンププロファイルを曲ごとに切り替えて活用していると考えられます。 さらにBogner製キャビネットは中音域の伸びが良く、他の楽器とのアンサンブルの中でも存在感を保つ効果を持っています。葉月のサウンドは、単にハイゲインで押すだけでなく、全体のバランスを見据えた選択によって成立しているのです。

こうした組み合わせにより、葉月はNEMOPHILAのライブで「壁のような分厚いギターサウンド」を再現しつつ、楽曲に応じてクリーンやエフェクトを絡めた繊細な表現も実現しています。 特に2025年ツアーからDiezel Herbert MK3を導入したことで、これまで以上にレンジの広いサウンドが可能となり、今後のライブでも中心的に使用されていくと考えられます。

総じて、葉月のアンプ選びは「圧倒的な低域の重さ」「粒立ちの良い歪み」「ライブでの再現性」を重視した実戦的なものであり、その柔軟な運用法が彼女のサウンドの核となっている、と想定されます。

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Diezel Herbert MK3DiezelAmazonで探すNEMOPHILA葉月2025年ツアー用“新メイン”。重低音からクリーンまで対応。
ENGL Powerball IIENGLAmazonで探すNEMOPHILA葉月2022年ライブで使用。タイトなハイゲイン。
Bogner 4×12 CabinetBognerAmazonで探すNEMOPHILA葉月ENGLやKemperとの組み合わせで使用。
Kemper Profiling Power RackKemperAmazonで探すNEMOPHILA葉月2021年からライブで使用。2024年以降はプリアンプ用途。

使用ギターの種類と特徴【NEMOPHILA・葉月】

a green electric guitar in a case on a wooden floor

葉月のプレイスタイルを支える最大の武器は、Ibanez j.customシリーズを中心とした7弦ギター群です。 特に「Ibanez J.Custom RG8527 HAZUKI Custom(Aqua Blue)」は彼女のシグネチャー的存在であり、長年のメイン機として使用されています。2022年頃はDiMarzio PAF7ピックアップを搭載していましたが、2024年以降はFishman Fluence Modernへ換装。これによりモダンメタル特有のタイトでノイズレスなサウンドを獲得し、ライブやレコーディングでの安定感がさらに増しました。

サブ機として「Ibanez J.Custom RG8527Z(Soda Lite)」も確認されています。こちらもFishman Fluence Modernへ載せ替えられており、メインと遜色ないサウンドを確保しつつ、曲ごとのチューニングやニュアンスの違いに応じて使い分けられています。 さらに、2022年のZepp公演では「Ibanez RG8527SP(j.custom)」を使用する姿が確認されており、ライブ現場で複数の個体を持ち替えながら演奏していることがわかります。

初期~中期には「Ibanez RGD系(例:RGDR4327)」をサブギターとして使用。こちらはFusion Edgeピックアップを搭載した個体で、よりモダンでエッジの効いたサウンドを志向していた時期に使われていました。 また、6弦モデルもレコーディング用途で積極的に採用されており、「Ibanez AZS2200F」は「Rock ’n’ Roll is alive」で使用、「Ibanez RG8020G-BQZ(j.custom)」は「Soaring Through the Galaxy」で使用された記録があります。これらの6弦は、7弦では表現しきれない軽快さやレンジ感を求めた場面で選ばれています。

総じて、葉月のギター選びは「7弦による重厚なリフ」「ピックアップ換装による時代に合わせた最適化」「曲ごとのニュアンスを活かす6弦の導入」といった戦略性に富んでいます。特にFishman Fluence Modernへの移行は、NEMOPHILAの海外志向なサウンドにマッチした大きなポイントといえるでしょう。 彼女のサウンドは、Ibanez特有の弾きやすさとカスタマイズ性、そしてモダンピックアップの組み合わせによって完成している、と想定されます。

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Ibanez J.Custom RG8527 HAZUKI Custom(Aqua Blue)IbanezAmazonで探すNEMOPHILA葉月7弦メイン機。2022年はDiMarzio PAF7、2024年以降はFishman Fluence Modern搭載。
Ibanez J.Custom RG8527Z(Soda Lite)IbanezAmazonで探すNEMOPHILA葉月7弦サブ機。Fishman Fluence Modernへ換装済み。
Ibanez RG8527SP(j.custom)IbanezAmazonで探すNEMOPHILA葉月7弦2022年Zepp公演で使用。
Ibanez RGD系(例:RGDR4327)IbanezAmazonで探すNEMOPHILA葉月7弦初期~中期のサブ。Fusion Edge搭載個体。
Ibanez AZS2200FIbanezAmazonで探すNEMOPHILA葉月6弦「Rock ’n’ Roll is alive」で使用。
Ibanez RG8020G-BQZ(j.custom)IbanezAmazonで探すNEMOPHILA葉月6弦「Soaring Through the Galaxy」で使用。

使用エフェクターとボード構成【NEMOPHILA・葉月】

葉月のサウンドを彩るもう一つの重要な要素が、緻密に組まれたエフェクターボードです。 彼女はハイゲインアンプのパワーを活かしつつ、ブーストや空間系で細かくニュアンスをコントロールするスタイルをとっています。 特にMorley 20/20 Lead Wah Boostは長年の定番ワウペダルで、リードプレイ時に音を持ち上げるブースター機能も併せ持つため、存在感のあるソロサウンドを作るのに欠かせないペダルです。

2025年の最新ボードではLehle Mono Volume 90を導入し、滑らかなボリュームコントロールを実現。 加えてISP Decimator II G Stringを採用し、7弦のローエンドでもノイズレスなサウンドを維持できるようになっています。2024年には通常のDecimatorを単体で使用しており、時期によってシステムのアップデートが確認されます。

リードブーストにはIbanez TS808 45th Anniversaryモデルを採用。オーバードライブの名機Tube Screamer系統で、ハイゲインアンプの前段でゲインを押し出し、粒立ちの良いリードトーンを得ています。 また、Eventide H90を空間系の中核として配置し、ディレイ・リバーブ・ピッチシフトを一括管理。モダンメタルに不可欠な広がりや深みを、1台で再現できる点が大きな特徴です。

さらに、NUX Pulse NSS-4を使用することで、アコースティックIRを通したライン出力が可能となり、クリーンや特殊な質感を求める楽曲にも対応。 スイッチャーにはBOSS ES-8を採用し、エフェクトのオンオフを瞬時に切り替えられるように設計。ライブでの実用性を最優先に考えた構成となっています。

そのほか、DigiTech Dropを用いて半音~全音下げなど可変的なダウンチューニングを実現。葉月自身が2021年のインタビューで用途を語っており、ライブの現場でも頻繁に使用されています。 ボードの基盤部分にはFree The Tone PT-5DやLimetone Audio JCB-5S-Flatなど、国内メーカーの高品質な電源・ジャンクションボックスを導入し、信号経路や安定性にも細心の注意を払っています。

これらのエフェクター群は単に音を加工するためではなく、「ライブでの再現性」「低域の制御」「リードの存在感」「曲ごとの世界観再現」という明確な目的を持って選ばれています。 葉月のボード構成は、機材マニアの目から見ても合理性が高く、現場での信頼性を重視した実践的なセットアップである、と想定されます。

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Morley 20/20 Lead Wah BoostMorleyAmazonで探すNEMOPHILA葉月ワウペダル/ブースター長年の定番ワウ。リード時に存在感を強調。
Lehle Mono Volume 90LehleAmazonで探すNEMOPHILA葉月ボリュームペダル2025年導入。滑らかなボリューム操作。
ISP Decimator II G StringISPAmazonで探すNEMOPHILA葉月ノイズリダクション2025年使用。ローエンドでもノイズレスなサウンド。
Ibanez TS808 45th AnniversaryIbanezAmazonで探すNEMOPHILA葉月オーバードライブリード時のブースト用。Tube Screamer系統。
Eventide H90EventideAmazonで探すNEMOPHILA葉月空間系マルチエフェクターディレイ・リバーブ・ピッチを統合管理。
NUX Pulse NSS-4NUXAmazonで探すNEMOPHILA葉月アコースティック用エフェクターアコギIR搭載。ライン出力対応。
BOSS ES-8BOSSAmazonで探すNEMOPHILA葉月スイッチングシステムボードの中枢。エフェクトの切替を管理。
DigiTech DropDigiTechAmazonで探すNEMOPHILA葉月ピッチシフター半音~可変のダウンチューニング用。
Free The Tone PT-5DFree The ToneAmazonで探すNEMOPHILA葉月パワーサプライ2025年ボードで使用。安定供給用。

音作りのセッティング・EQ・ミックスの工夫【NEMOPHILA・葉月】

Guitar and amplifiers ready for some music.

葉月の音作りは、ただ機材を並べるだけではなく、ライブやレコーディングでの実用性を徹底的に考え抜いたセッティングが大きな特徴です。 7弦ギターを軸にしたモダンメタルサウンドを作るために、EQやアンプのチャンネル切替、さらにはエフェクトの掛け方まで細かく最適化されています。

まずアンプ設定ですが、Diezel Herbert MK3をメインにした場合、低域(Bass)は12時よりやや絞り気味に設定されることが多いと想定されます。 7弦特有のローエンドはそのままでは膨らみすぎるため、過剰にならない程度にタイトさを確保する必要があります。 代わりに中域(Mid)を12時~1時付近で少し押し出し、リフの輪郭とバンドアンサンブル内での抜けを強調。高域(Treble)はやや抑えめ(11時付近)で、シャープさは維持しつつ耳に痛くならないようバランスを取っています。

ENGL Powerball II使用時には、アンプ自体がハイミッドの鋭さを持つため、中域は控えめにしてローとハイのバランスを整える傾向が見られます。 Kemperを使う場合は、プロファイルによってEQが最適化されているため、PAやモニター環境に応じて細かく調整するのが葉月流。 ライブでは、フロントエンジニアに対して「低域は締め、ハイは少し引いて、中域を押す」という指示を与えるケースも想定されます。

エフェクトに関しては、Eventide H90を中心とした空間処理が大きな役割を果たしています。 リードソロではディレイを1/4または1/8ディレイで軽くかけ、リバーブはルーム寄りの浅め設定で音像をまとめています。 深い残響を使うのではなく、演奏のニュアンスを損なわない程度に立体感を付加するのがポイントです。 一方、クリーンパートではH90でリバーブを深めに設定し、コーラスやピッチシフターを絡めて浮遊感のあるサウンドを演出しています。

ブーストの使い分けも特徴的です。 リフパートではクリーンなゲインブーストは控え、基本はアンプの歪みに依存。 リードパートでのみIbanez TS808を使用し、中域を押し出しつつサスティンを延ばしています。 また、ISP Decimator IIによるノイズリダクションの調整は非常にシビアで、ローエンドの迫力を残しながらハウリングや不要なノイズを抑えるバランス感覚が重要です。

ミックス段階でも葉月のギターは特徴的な処理が施されます。 7弦のローエンドがベースとぶつからないように、70Hz以下を軽くカットし、100~200Hz付近で厚みを残すEQ処理が一般的。 さらに2kHz~4kHzの帯域を持ち上げることで、リフのアタックとリードの抜けが際立ちます。 空間系はステレオで広げつつも、センターにはしっかり芯を残すよう工夫されているため、全体のバランスの中でもギターが埋もれないサウンドを実現しています。

総じて、葉月の音作りは「タイトなロー」「押し出すミッド」「抑えめのハイ」という三点を基本軸としつつ、曲ごとに空間系やブーストを調整することで完成されています。 この細やかなコントロールによって、NEMOPHILAの楽曲が持つ重厚さと煌びやかさが両立している、と想定されます。

比較的安価に音を近づける機材【NEMOPHILA・葉月】

葉月が使用している機材は、Diezel Herbert MK3やIbanez j.customといったハイエンドモデルが中心ですが、初心者や中級者がすぐに同等の環境を揃えるのは難しいのが現実です。 そこで、比較的安価に手に入り、なおかつ「葉月らしいモダンメタルサウンド」に近づけることができる代替機材を紹介します。 価格帯は1万円〜5万円程度を目安とし、入門者が導入しやすい製品を中心に選定しました。

まずアンプシミュレーター系では、BOSSの「GT-1000CORE」や「GX-100」などのマルチエフェクターが非常に有効です。 これらはDiezelやENGLのハイゲインアンプをモデリングしており、7弦ギターのローエンドにも十分対応可能。プリセットを活用しつつEQを調整することで、葉月のようなタイトかつ迫力あるサウンドに近づけます。

ギターに関しては、IbanezのRGシリーズ下位モデル(RG7421やRG7420など)がコストパフォーマンスに優れています。 7弦仕様でネックも薄く、モダンなメタルプレイに適しているため、エントリーモデルながら十分に葉月のリフスタイルを再現できます。 ピックアップを後からFishman Fluence ModernやDiMarzio製に換装することで、さらに彼女のトーンに寄せることが可能です。

エフェクターでは、オーバードライブに「Ibanez TS9」を選べばTS808に近いキャラクターを得られます。 また、空間系は「NUX Atlantic」や「Zoom MS-70CDR」といったマルチ空間系エフェクターが便利。リバーブとディレイを同時に扱えるため、Eventide H90ほどではなくても近い雰囲気を再現できます。

さらに、ノイズリダクションは「BOSS NS-2」が定番。ISP Decimatorほどの追従性はないものの、ハイゲイン環境下での不要なノイズをしっかり抑えてくれるため、初心者にとっては十分な機能を持ちます。 ピッチシフターは「DigiTech Drop」の廉価代替は存在しませんが、マルチエフェクター内蔵のピッチ機能でも代用可能です。

これらの代替機材を組み合わせることで、総額10万円以内でも「NEMOPHILA・葉月」らしい音のエッセンスを掴むことができます。 重要なのは機材そのものよりも「タイトなEQバランス」「リフとリードの切り替え」「空間系の使い分け」にあります。 その観点を押さえれば、比較的手頃な機材でも十分に再現性を楽しむことが可能です。

種類機材名メーカーAmazon最安値URLアーティストギタリスト備考
マルチエフェクターBOSS GX-100BOSSAmazonで探すNEMOPHILA葉月DiezelやENGL系モデリングを搭載。安価で多機能。
ギター(7弦)Ibanez RG7421IbanezAmazonで探すNEMOPHILA葉月低価格7弦モデル。後からピックアップ換装で強化可能。
オーバードライブIbanez TS9IbanezAmazonで探すNEMOPHILA葉月TS808の廉価版。リード時のブーストに有効。
空間系マルチNUX AtlanticNUXAmazonで探すNEMOPHILA葉月ディレイ・リバーブ搭載。Eventide H90の廉価代替。
ノイズリダクションBOSS NS-2BOSSAmazonで探すNEMOPHILA葉月定番ノイズリダクション。初心者にも扱いやすい。

総括まとめ【NEMOPHILA・葉月】

まとめイメージ

葉月の音作りを総合的に見ると、その本質は「7弦を駆使したヘヴィリフと、歌心のあるリードプレイを両立させるための徹底したサウンドデザイン」にあるといえます。 単にハイゲインで大音量を鳴らすのではなく、リズムのキレ、リフの粒立ち、そしてリードの表現力を最大化するために、アンプ、ギター、エフェクターすべてを緻密に組み合わせています。

アンプ面ではDiezel Herbert MK3やENGL Powerball IIといったモダンハイゲインの代表機種を選び、どんな会場でも安定したローエンドとハイゲインを確保。 さらにKemperを活用することでライブとレコーディングをシームレスにつなぎ、常に「理想の音」を持ち運ぶ工夫がなされています。 これは現代的なギタリストの象徴ともいえるアプローチです。

ギターはIbanez j.customをメインに、Fishman Fluence Modernを搭載することで、現代メタルに欠かせないタイトかつノイズレスなサウンドを実現。 サブや曲ごとのニュアンスに応じて複数の個体を使い分ける姿勢からも、徹底したプロ意識が感じられます。 さらに、6弦ギターを曲によって導入する柔軟さもあり、ただの「ヘヴィ一辺倒」ではなく幅広い音楽性を支えるスタイルが特徴的です。

エフェクターに関しては、ワウやブーストでリードを前に押し出しつつ、ノイズリダクションで低域の暴れを制御。 Eventide H90による空間系処理でサウンドに奥行きを加え、楽曲ごとに世界観を描き分けています。 こうした選択は、プレイヤーとしての個性と同時に、バンド全体のサウンドバランスを意識していることの表れでしょう。

総じて、葉月の音作りは「実践性」「再現性」「柔軟性」の三本柱で構成されています。 ライブでは常に安定したサウンドを提供しつつ、スタジオではより細かい表現を追求する。 その両立こそが、NEMOPHILAの厚みのあるサウンドを支える最大の要因といえます。

読者が彼女の音を再現したい場合、まずは「タイトなEQ」「リードとリフの切り替え」「空間系の適切な使い分け」という3点を意識すると良いでしょう。 必ずしも同じ機材を揃える必要はなく、安価な代替機材でも十分にエッセンスを掴むことが可能です。 大切なのは、葉月が何を優先し、どういう場面で音を作り分けているかを理解することです。

彼女の音作りは、ギタリストとしての技術と機材への深い理解が融合した結果であり、モダンメタルを志すすべてのプレイヤーにとって参考になるモデルケースといえるでしょう。 「重さと美しさを両立させる音作り」こそが、葉月のサウンドの核心なのです。

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下記恐らく使用(所持)している機材のまとめです。参考までに!

🎸ギター
• Ibanez J.Custom RG8527 HAZUKI Custom(Aqua Blue)…7弦。22年頃はDiMarzio PAF7、24年以降はFishman Fluence Modernへ換装。主戦力。
• Ibanez J.Custom RG8527Z(Soda Lite)…7弦。こちらもFishman Fluence Modern搭載へ更新。サブ/曲別で使用。
• Ibanez RG8527SP(j.custom)…22年Zepp公演で使用。
• Ibanez RGD系(例:RGDR4327)…初期~中期のサブ。Fusion Edge搭載個体を使用。
• Ibanez AZS2200F(6弦)…「Rock ’n’ Roll is alive」等のレコーディングで使用。
• Ibanez RG8020G-BQZ(6弦 j.custom)…「Soaring Through the Galaxy」等で使用。

🔊アンプ
• Diezel Herbert MK3…25年ツアー用“新メイン”。3ch高出力で重低音~クリーンまで対応。
• ENGL Powerball II + Bogner 4×12…22年ライブ一式。24年はKemperのプリアンプ+ENGLのパワー部という組み合わせでも使用。
• Kemper Profiling Power Rack…21年インタビュー時点からライブで活用。24年はプリアンプ用途。

🎛️エフェクター
• Morley 20/20 Lead Wah Boost(ワウ/ブースト)…長年の定番。22年ボードでも20/20系を確認。
• Lehle Mono Volume 90(ボリューム)…25年ボードで導入。
• ISP Decimator/Decimator II G String(ノイズリダクション)…24年は単体Decimator、25年はG String版。
• Ibanez TS80845TH(Tube Screamer 45周年)…リード時のブースト。
• Eventide H90(マルチ:主にディレイ/リバーブ/ピッチ)
• NUX Pulse NSS-4(アコギIR、ライン出力)
• BOSS ES-8(スイッチャー)…22年・24年・25年の各システムで中枢。
• Shure GLXD6+J=-Z(ワイヤレス受信/チューナー)…25年ボード。
• TC Electronic PolyTune 2 Mini(25年)/PolyTune 3(22年)…常時オン・チューナー。
• Line 6 HX Stomp(マルチ)…22年ボード。
• Ibanez NTS “Nu Tubescreamer”(OD)…22年ボード。
• Empress Compressor MKII(コンプ)…22年ボード。
• DigiTech Drop(半音~可変のダウン・チューニング)…21年インタビューでも用途言及。22年・24年ボードでも確認。
• BOSS FV-30H(ボリューム)…22年ボード。後年はLehleへ移行。
• Ex-pro PRO-10 PLL(ワイヤレス受信機)…Kemper上に設置(24年)。
• Free The Tone PT-5D(電源)、Limetone Audio JCB-5S-Flat(ジャンクション)、Studio Daydream JCTB/MD2(MIDIジャンクション)…25年ボードの内蔵機材。

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