始めに(特徴紹介)
ナイトメアのギタリスト・咲人は、バンド結成当初から一貫して「鋭さと透明感」を両立させたギターサウンドで支持を集めてきました。彼のプレイは、ハードでラウドなリフに加えて、美しいアルペジオやクリーントーンも自在に操る点が特徴的です。楽曲の中では、重低音を支えるドロップチューニングのリフと、透明感のあるクリーンアルペジオを使い分け、ナイトメアの楽曲世界に厚みを与えています。
代表的なサウンド例として、『ジャイアニズム』『the WORLD』『レゾンデートル』などでは、タイトなリズムと攻撃的なディストーションサウンドを展開しつつ、サビでは伸びやかなリードトーンを響かせています。また、咲人自身がESPと共同開発した「Sho-Ryu-Ken」シリーズの存在は、彼の音作りを象徴する重要なポイントです。
使用機材の多くはESPカスタムやシグネチャーモデルであり、ピックアップにはSeymour DuncanのSSL-1やAPTR-1、TB-11などを搭載。これにより、シングル特有の立ち上がりの速さと、ハム寄りの厚みを両立させています。また、アンプにはVHTやHughes & Kettnerといったハイゲインアンプを組み合わせ、力強い中低域と鋭い高域をバランス良く調整しています。
咲人の音作りは、単にハードなディストーションに留まらず、エフェクターでの空間処理も巧みに取り入れている点が大きな特徴です。ディレイやリバーブを用いて奥行きを演出し、バンド全体のサウンドスケープを支えていることが、ナイトメアの楽曲の壮大さに直結しています。
このように、咲人の音作りは「攻撃性」と「透明感」を両立することで、視覚的なヴィジュアルと同じく聴覚的にも唯一無二の存在感を放っています。
以下では、実際に使用されているアンプ・ギター・エフェクターを掘り下げ、さらに再現に向けたセッティング例も解説していきます。
使用アンプ一覧と特徴【ナイトメア・咲人】
咲人のギターサウンドを支えているのは、ハイゲインでありながら解像度の高いアンプ群です。彼はESPカスタムギターとSeymour Duncanピックアップの組み合わせに加え、VHT、Hughes & Kettner、Bognerなどの実力派アンプを長年愛用しています。特にVHT Pittbull CLX100は、タイトな低域と鋭い高域を兼ね備え、ラウドロックに必要な切れ味のあるサウンドを実現しています。ライブでは、複数のキャビネットを組み合わせて迫力を増し、PAを通しても芯のある音像を維持できるよう調整されている点が特徴です。
また、Hughes & Kettner TRIAMP / TRIAMP MKIIは、マルチチャンネル仕様によって幅広い音色を使い分けられる点が魅力で、クリーントーンから分厚いリードまで幅広く対応しています。咲人はこの柔軟性を活かし、楽曲ごとにクリーンとハイゲインを瞬時に切り替え、ナイトメア特有のメリハリを作り出しています。
Koch Supernova 120も採用されており、こちらは中域の押し出しが強く、厚みのあるリフサウンドに貢献。さらにBogner Ecstasy Classicは、ラウドかつしなやかな歪みを生み出すことで知られており、咲人のギターをより艶やかに響かせています。近年では、Kemper Profiling Amplifier Profiler PowerRackも導入され、過去のアンプサウンドを忠実に再現しつつ、デジタル環境でも安定したパフォーマンスを実現しています。
キャビネットにはVHT D412-P50EやBogner 412SL/412STなどを組み合わせ、演奏環境に応じて最適な組み合わせを選んでいることが確認されています。これらのキャビネットは、豊かな低域再生能力とハイゲインに負けない耐久性を備えており、スタジオでもライブでも安心して使える定番機材です。
総じて、咲人のアンプセッティングは「鋭さと透明感」を徹底的に意識して構成されていると考えられます。ラウドかつヘヴィなサウンドでありながら、コード感やメロディを損なわないためのバランス調整が施されており、これがナイトメアの楽曲全体に立体感を与えていると言えるでしょう。なお、具体的なライブでの使用機材は時期によって入れ替えが見られるため、ここで紹介した内容は「確認できる範囲での実使用例と想定されます」。
機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | 備考 |
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VHT Pittbull CLX100 | VHT | Amazonで探す | ナイトメア | 咲人 | メイン使用。タイトで鋭いハイゲインサウンド。 |
Hughes & Kettner TRIAMP MKII | Hughes & Kettner | Amazonで探す | ナイトメア | 咲人 | 幅広い音色を切替可能。ライブで多用。 |
Koch Supernova 120 | Koch | Amazonで探す | ナイトメア | 咲人 | 中域の厚みが特徴的なハイゲインアンプ。 |
Bogner Ecstasy Classic | Bogner | Amazonで探す | ナイトメア | 咲人 | 艶やかでラウドなディストーション。 |
Kemper Profiling Amplifier PowerRack | Kemper | Amazonで探す | ナイトメア | 咲人 | デジタルで多彩なアンプサウンドを再現。 |
VHT D412-P50E | VHT | Amazonで探す | ナイトメア | 咲人 | 耐久性の高いキャビネット。低域再生に優れる。 |
Bogner 412SL / 412ST | Bogner | Amazonで探す | ナイトメア | 咲人 | ライブでの組み合わせ例あり。迫力のある出音。 |
使用ギターの種類と特徴【ナイトメア・咲人】
咲人の音作りを語る上で欠かせないのが、ESPと共同開発したシグネチャーモデル「Sho-Ryu-Ken」シリーズや、FORESTシリーズのカスタムモデルです。19歳の頃にオーダーメイドしたESP FOREST-GT 咲人customは、半音下げチューニングで使用され、ピックアップにはSeymour Duncan SSL-1とTB-11を搭載。アルダー材のボディにより、明瞭かつパワフルなサウンドを生み出します。このギターは彼の初期のサウンドを象徴する存在と言えるでしょう。
さらに、ESP FOREST-GT(改造品)は、もともとシースルーブラックだったものがネック破損を経て白に再塗装された経緯を持ちます。ドロップC#チューニング専用機として使用され、ピックアップはSSL-1とTB-4に変更。重厚感を増したサウンドで、よりモダンなラウドサウンドを支えています。
咲人の代表的なモデルであるESP N-SS / N-SS-500 は、レスポール寄りに改良されたシグネチャーモデル。SSL-1やAPTR-1、APTL3JDといったシングルPUの組み合わせで、切れ味と厚みを兼ね備えています。また、一部楽曲ではハムバッカーも採用しており、ヘヴィかつ伸びやかなリードトーンを作り出しています。
加えて、プロトタイプとして製作されたESP “Sho-Ryu-Ken” 初期モデルやWhite&Blackburstモデルも存在します。特にWhite&Blackburstはテレキャスターをモチーフに開発され、アッシュボディにAPTR-1 & APTL3JDを搭載。後にフロントPUをSSL-1へ変更し、半音下げチューニングで使用されました。ホワイト仕様のSho-Ryu-KenはドロップC#専用機で、スルーネック構造を採用し、ピックアップにはSSL-1とSH-13を搭載しています。
また、ESP SNAPPER 咲人customはストラト系の設計で、ピエゾピックアップを搭載し、半音下げで使用。クリーントーンやアコースティックライクな音色を再現する際に活用されました。さらに、Gibson RD / RD CUSTOMはドロップBチューニングで使用され、代表曲「ジェネラル」などで登場しています。このモデルは独特の低音感と骨太なリフを支えるために導入されたと考えられます。
総じて、咲人のギターは「チューニングごとに専用機を用意」するという徹底したスタイルで運用されています。半音下げ・ドロップC#・ドロップBといった多様なチューニングを駆使し、曲ごとに最適なトーンを実現することで、ナイトメアのサウンドに幅と奥行きを与えているのです。これらのモデルは、ライブやレコーディングで時期ごとに入れ替えられており、確認できる範囲での実使用例と想定されます。
機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | ギターの種類 | 備考 |
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ESP FOREST-GT 咲人custom | ESP | Amazonで探す | ナイトメア | 咲人 | カスタムモデル | 19歳時オーダーメイド。半音下げ用。PUはSSL-1 & TB-11。 |
ESP FOREST-GT(改造品) | ESP | Amazonで探す | ナイトメア | 咲人 | 改造モデル | 再塗装品。ドロップC#専用。PUはSSL-1 & TB-4。 |
ESP N-SS / N-SS-500 | ESP | Amazonで探す | ナイトメア | 咲人 | シグネチャーモデル | レスポール寄り設計。SSL-1やAPTR-1など搭載。 |
ESP Proto-type “Sho-Ryu-Ken” 初期プロト | ESP | Amazonで探す | ナイトメア | 咲人 | プロトタイプ | スロテッドヘッド仕様。PVや展示のみで実戦未使用。 |
ESP Proto-type “Sho-Ryu-Ken” White&Blackburst | ESP | Amazonで探す | ナイトメア | 咲人 | プロトタイプ | テレキャスターモチーフ。半音下げ用。後にフロントPUをSSL-1へ交換。 |
ESP Proto-type “Sho-Ryu-Ken” White | ESP | Amazonで探す | ナイトメア | 咲人 | プロトタイプ | ドロップC#専用。スルーネック構造。PUはSSL-1 & SH-13。 |
ESP SNAPPER 咲人custom | ESP | Amazonで探す | ナイトメア | 咲人 | ストラト系 | ピエゾ搭載。半音下げ用。PUはSSL-1×2 & APTL3JD。 |
Gibson RD / RD CUSTOM | Gibson | Amazonで探す | ナイトメア | 咲人 | ヴィンテージモデル | ドロップB専用。「ジェネラル」で使用例あり。 |
使用エフェクターとボード構成【ナイトメア・咲人】
咲人の音作りにおいて、ギターとアンプに加えて非常に重要なのがエフェクターボードの構成です。彼はシグナルチェーンを細かくコントロールし、ブースターや歪みペダルでゲインを調整しながら、ディレイやリバーブ、モジュレーション系で音に奥行きを与えています。特に、クリーンと歪みのバランスを取りつつ、曲ごとの雰囲気に合わせて空間系を多用することで、ナイトメアの幻想的かつ攻撃的な世界観を表現しています。
歪み系では、Fulltone OCDやMammoth Electronics TS-9 Baked Modが代表的。これらはアンプのゲインをさらに押し上げ、リフの迫力を増大させる役割を果たします。また、Creation Audio Labs Mk.4.23 CLEAN BOOSTやSeymour Duncan SFX-01 Pickup Boosterを組み合わせることで、クリーンパートでも輪郭を失わない音像を確保しています。
空間系ではBOSS DD-20 Digital DelayやStrymon blueSky Reverbが定番で、透明感のある残響を付与し、アルペジオやソロパートに立体感を持たせています。さらにLine6 MM4(Modulation Modeler)やElectro-Harmonix POG、Digitech Whammyといった特殊系エフェクトを使い分けることで、ライブごとに異なるニュアンスを演出しています。
また、ノイズリダクションやシステム管理にも余念がなく、Rocktron Hushでノイズを制御し、Custom Audio Electronics RS616でループシステムを構築。これにより多数のエフェクターを自在に切り替えることが可能になっています。さらにBOSS GT-3やRC-300ルーパーといったマルチエフェクターも併用し、場面に応じた効果を瞬時に呼び出しています。
咲人のペダルボードは「実戦的でありながら遊び心のある構成」と言えます。歪みの基盤をしっかり固めつつ、空間系とモジュレーション系で音色を彩り、ループやピッチシフトで表現力を拡張。この複雑な構成が、ナイトメアのステージにおける独自の音響世界を形作っているのです。なお、機材の組み合わせはツアーごとに変化があるため、ここに記す内容は確認できる範囲での実使用例と想定されます。
機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | エフェクターの種類 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
Creation Audio Labs Mk.4.23 CLEAN BOOST | Creation Audio Labs | Amazonで探す | ナイトメア | 咲人 | ブースター | クリーンでも音抜けを確保するための定番ブースター。 |
Fulltone OCD | Fulltone | Amazonで探す | ナイトメア | 咲人 | オーバードライブ | アンプライクな歪み。リフ・ソロ両用。 |
Mammoth Electronics TS-9 Baked Mod | Ibanez / Mammoth | Amazonで探す | ナイトメア | 咲人 | オーバードライブ | 改造TS-9。より強いゲインブーストが可能。 |
BOSS DD-20 Digital Delay | BOSS | Amazonで探す | ナイトメア | 咲人 | ディレイ | 空間処理の要。ソロやアルペジオで使用。 |
Strymon blueSky Reverb | Strymon | Amazonで探す | ナイトメア | 咲人 | リバーブ | 透明感のある残響を付与。 |
Line6 MM4 | Line6 | Amazonで探す | ナイトメア | 咲人 | モジュレーション系 | コーラスやフェイザーを一括管理。 |
Electro-Harmonix POG | Electro-Harmonix | Amazonで探す | ナイトメア | 咲人 | オクターブ | 分厚いサウンドにオクターブ効果を追加。 |
Digitech Whammy DT | Digitech | Amazonで探す | ナイトメア | 咲人 | ピッチシフター | 飛び道具的な効果やトリッキーなプレイで使用。 |
Snarling Dogs Super Bowl Whine-O | Snarling Dogs | Amazonで探す | ナイトメア | 咲人 | ワウペダル | Wahとオーバードライブを兼ね備えた独特のサウンド。 |
Rocktron Hush | Rocktron | Amazonで探す | ナイトメア | 咲人 | ノイズリダクション | 多くの歪みを組み合わせてもノイズを抑制。 |
Custom Audio Electronics RS616 | CAE | Amazonで探す | ナイトメア | 咲人 | スイッチングシステム | 多数のエフェクトをループ管理。 |
BOSS RC-300 | BOSS | Amazonで探す | ナイトメア | 咲人 | ルーパー | ライブでの即興演出やレイヤー追加。 |
BOSS GT-3 | BOSS | Amazonで探す | ナイトメア | 咲人 | ギター用マルチエフェクター | 古くから愛用。プリセットで多彩な音色を再現。 |
音作りのセッティング・EQ・ミックスの工夫【ナイトメア・咲人】
咲人の音作りは、単なる「ハイゲインサウンド」に留まらず、楽曲の雰囲気に合わせた緻密なセッティングとミックス上での工夫に支えられています。彼がこだわるのは、リフでの圧倒的な存在感と、アルペジオやリードでの透明感。この相反する要素を両立させるため、アンプのチャンネル切り替えやEQの調整を非常に細かく行っています。
例えば、メインで使用するVHT Pittbull CLX100では、ゲインを高めに設定しながらも、ローを抑え気味にし、中域をしっかり持ち上げることでリフの輪郭を明瞭にしています。Trebleは5〜6、Middleは6〜7、Bassは3〜4程度と想定され、Presenceを高めにすることで「抜けの良さ」を演出していると考えられます。これにより、ナイトメア特有のラウドかつ鋭いサウンドが形成されます。
クリーントーンではHughes & Kettner TRIAMPのクリーンチャンネルを使用し、EQをフラットに近づけ、必要に応じてリバーブやコーラスを追加。咲人はクリーンパートでも芯を失わない音を意識しており、ピッキングのアタックをそのまま生かすようなセッティングが取られていると想定されます。
リードプレイでは、Fulltone OCDやTS-9 Baked Modをブーストとして加え、中域をさらに前に出すことで、ソロ時の抜けを確保。Delay(BOSS DD-20)を300〜400ms程度のショートディレイで設定し、ソロに厚みと奥行きを加えています。さらにStrymon blueSkyを軽めにかけることで、幻想的で伸びのあるリードトーンを実現しているのです。
チューニングごとにセッティングを変える点も特徴的です。ドロップC#やドロップBでは低域が膨らみやすいため、アンプEQのBassをさらに絞り、代わりにノイズゲート(Rocktron Hush)で不要なローエンドをカット。これにより、ヘヴィなリフでも混濁せず、タイトで切れ味のあるサウンドを維持しています。
また、ライブではキャビネットのマイキング位置にも工夫が見られます。スピーカーのセンター寄りでアタック感を強調しつつ、少しオフにしてマイクを配置することで耳に痛くない自然な音に仕上げています。PAやエンジニア側では、バンド全体のミックスを考慮し、咲人のギターが「中域を支配する」ように調整されることが多いとされます。これは、他のメンバーの音域との棲み分けを意識した結果であり、ナイトメアの重厚なアンサンブルを成立させる要因のひとつです。
スタジオレコーディングにおいては、Kemper Profiling Amplifierを利用して過去のアンプサウンドをプロファイリングし、安定したトーンを確保。ダブルトラッキングによって左右のパンに広がりを持たせ、リフを壁のように厚く仕上げています。アルペジオやクリーンフレーズでは、ピエゾピックアップを用いたESP SNAPPER咲人customを活かし、アコースティック的な質感をプラス。これにより、曲全体の表現幅を広げています。
総合すると、咲人の音作りは「攻撃性と透明感の両立」を軸にしています。アンプやエフェクトのセッティングは常に中域の存在感を意識しつつ、ローをタイトに管理。リードではディレイとリバーブで空間を作り、クリーンではピッキングニュアンスを尊重。PA側でもその思想を引き継ぎ、バンドサウンドの中でギターが確実に存在感を放つよう調整されていると考えられます。これらは、実際のライブや音源から得られる分析を踏まえた想定であり、時期やツアーによって微調整が行われていると想定されます。
比較的安価に音を近づける機材【ナイトメア・咲人】
咲人の音作りはESPカスタムモデルやハイエンドアンプ、プロユースのエフェクターで構成されており、同じ機材を揃えるのは現実的には難しい部分があります。しかし初心者や中級者でも「咲人風サウンド」に近づけるための代替機材はいくつか存在します。ここでは価格帯が1万円〜10万円程度で入手可能な製品を中心に紹介します。
まずアンプシミュレーターやマルチエフェクター系では、BOSS GT-1000COREやLINE6 HX Stompが有力です。これらは咲人がライブやレコーディングで活用しているKemperのように多彩なアンプモデリングやエフェクトを搭載しており、VHTやBogner、Hughes & Kettner系のサウンドを近似再現できます。特にナイトメアのようなハイゲインサウンドを再現したい場合、歪みの質感と空間系処理を一括管理できる点が非常に有効です。
歪みペダルとしては、BOSS SD-1 Super OverDriveやIbanez TS-9 Tubescreamerが適しています。咲人が実際にTS-9改造モデルを使用していることからも、ゲインブースト用途で導入すれば近いキャラクターを得られます。メインアンプをクリーンに設定し、SD-1やTS-9で押し出すと、彼のソロやリフの「中域の前に出る感じ」を手軽に体感できます。
空間系では、BOSS DD-8 Digital DelayとTC Electronic HOF Mini Reverbがコストパフォーマンスに優れた選択肢です。咲人が多用する残響感や立体感を表現するには、この2つを組み合わせるだけでも十分効果を実感できます。特にアルペジオやリードパートでは、リバーブを深めに設定することで「ナイトメア特有の幻想感」に近づけます。
さらに初心者が簡単にトーンコントロールを試したい場合は、BOSS EQ-200 Graphic Equalizerを推奨します。咲人が重視する中域のブーストや低域のタイトさを模倣するのに最適で、ギターやアンプに左右されず音作りの基盤を調整できます。
総じて、安価に咲人サウンドへ近づけるポイントは「中域を前に出すEQ」「ブースターでの押し出し」「リバーブとディレイでの空間表現」の3点です。これらを意識して機材を選べば、プロ仕様のESPカスタムやVHTアンプを持たなくても、かなり近い雰囲気を再現することが可能です。
種類 | 機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
ギター用マルチエフェクター | GT-1000CORE | BOSS | Amazonで探す | ナイトメア | 咲人 | Kemperに近い自由度を持ち、アンプモデリングで近似音作りが可能。 |
ギター用マルチエフェクター | HX Stomp | LINE6 | Amazonで探す | ナイトメア | 咲人 | コンパクトで多機能。ライブ・宅録どちらでも対応可能。 |
オーバードライブ | SD-1 Super OverDrive | BOSS | Amazonで探す | ナイトメア | 咲人 | TS系と並ぶ定番。ゲインブーストとして最適。 |
オーバードライブ | TS-9 Tubescreamer | Ibanez | Amazonで探す | ナイトメア | 咲人 | 咲人実使用モデルの廉価版。ブースト用途に最適。 |
ディレイ | DD-8 Digital Delay | BOSS | Amazonで探す | ナイトメア | 咲人 | DD-20の現行後継機。低価格帯で高性能。 |
リバーブ | Hall of Fame Mini | TC Electronic | Amazonで探す | ナイトメア | 咲人 | シンプル操作で深いリバーブを再現可能。 |
イコライザー | EQ-200 Graphic Equalizer | BOSS | Amazonで探す | ナイトメア | 咲人 | 中域を前に出し、低域をタイトに整えるのに最適。 |
総括まとめ【ナイトメア・咲人】

咲人(ナイトメア)の音作りは、一言で表すなら「攻撃性と透明感の両立」です。彼のサウンドはヘヴィなリフで圧倒する力強さを持ちながらも、クリーントーンやアルペジオで繊細な響きを聴かせるバランス感覚に支えられています。単純にハイゲインアンプに繋げば再現できるものではなく、チューニングごとに専用ギターを用意し、アンプやエフェクターを使い分ける徹底ぶりこそが彼のサウンドの本質だと言えるでしょう。
使用ギターはESPとの共同開発モデル「Sho-Ryu-Ken」シリーズを中心に、FOREST-GTカスタムやSNAPPERなどを用途ごとに使い分けています。半音下げ、ドロップC#、ドロップBといった多彩なチューニングに合わせ、各ギターを専用化することで、常に最適なトーンを引き出す姿勢が見て取れます。特にピックアップにはSeymour Duncan製を多用しており、シングルコイル特有の鋭さとハムバッカーの厚みを使い分けている点が印象的です。
アンプはVHTやHughes & Kettner、Bognerといったハイエンド機材を中心に採用し、キャビネットの組み合わせやEQ調整で「音抜け」と「迫力」を同時に成立させています。さらにKemper Profiling Amplifierを導入することで、過去のサウンドを再現しつつ現代的な運用にも対応。これによりライブとレコーディングの両方で安定したクオリティを維持しています。
エフェクター構成も非常に多彩で、オーバードライブやブースターで基礎的な歪みを整えた上で、ディレイやリバーブで幻想的な空間を構築。さらにWhammyやPOGといった飛び道具系を適所で用い、楽曲ごとに変化を付けています。この「空間と遊び心のある音作り」が、ナイトメア独自の世界観に直結しているのです。
総合的に見て、咲人の音作りを再現するために重要なのは、「中域を重視したEQ」「チューニングごとの専用設定」「歪みの前に出るブースト」「空間系の巧みな使い分け」の4点に集約されます。初心者であっても、TS系オーバードライブやディレイ、リバーブを適切に組み合わせれば、十分に咲人のサウンドを模倣することは可能です。
ナイトメアの楽曲に触発され、「自分も同じサウンドを奏でたい」と思うギタリストは多いでしょう。その際に大切なのは、機材をそのまま真似るだけでなく、咲人がどのように「楽曲の世界観を音で表現しているのか」を理解することです。彼の音作りは単なる技術の積み重ねではなく、曲やバンド全体の響きを見据えた「設計思想」そのものであり、その視点を持つことで初めて咲人サウンドに近づけるはずです。
咲人の音は、ナイトメアのビジュアルや世界観を裏打ちする重要な要素であり、多くのギタリストにとっても刺激的な研究対象です。その本質を理解し、自身の機材や環境に合わせて応用することで、単なるコピーを超えた「自分の中の咲人サウンド」を生み出すことができるでしょう。
“`
下記恐らく使用(所持)している機材のまとめです。参考までに!
ギター
ESP FOREST-GT 咲人custom
・19歳時オーダーメイド。ボディ材アルダー。半音下げチューニング。ピックアップはSeymour Duncan SSL-1 & TB-11。
ESP FOREST-GT(改造品)
・元はシースルーブラック → ネック破損で白に再塗装。ドロップC#チューニング。PU:SSL-1 & TB-4。
ESP N-SS / N-SS-500
・咲人シグネチャーモデル。レスポール寄りの改良モデル。ピックアップ構成はSSL-1やAPTR-1、APTL3JD、曲によってはハムバッカーも使用。
ESP Proto-type “Sho-Ryu-Ken” 初期プロト
・スロテッドヘッド仕様。実戦ではほぼ未使用。PVや展示のみ。
ESP Proto-type “Sho-Ryu-Ken” White&Blackburst
・テレキャスターをモチーフに開発。ボディ材アッシュ。ピックアップAPTR-1 & APTL3JD → 後にフロントをSSL-1に変更。半音下げ。
ESP Proto-type “Sho-Ryu-Ken” White
・ドロップC#用。スルーネック。PU:SSL-1 & SH-13。
ESP SNAPPER / SNAPPER-ALR 咲人custom
・ストラト系。ピエゾピックアップ搭載。半音下げ。PU:SSL-1×2 & APTL3JD。
Gibson RD / RD CUSTOM
・ドロップBチューニングで使用。「ジェネラル」での使用例あり。
アンプ & キャビネット
VHT Pittbull CLX100
Hughes & Kettner TRIAMP / TRIAMP MKII MIDI
Koch Supernova 120
Bogner Ecstasy Classic
Kemper Profiling Amplifier Profiler PowerRack
キャビネット類
・VHT D412-P50E
・VHT 412-2530
・Koch Cabinet
・Bogner 412SL Slant & 412ST Straight
エフェクター & プロセッサー
Creation Audio Labs Mk.4.23 CLEAN BOOST
Fulltone OCD
Mammoth Electronics TS-9 Baked Mod
BOSS DD-20 Digital Delay Giga Delay
Strymon blueSky Reverb
Line6 MM4 (Modulation Modeler)
Electro-Harmonix POG / Octave Multiplexer
Digitech Whammy / Whammy DT
Snarling Dogs Super Bowl Whine-O (Wah + OD)
Rocktron Hush (Noise Gate)
Rocktron Bashee (Talk Box)
Seymour Duncan SFX-01 Pickup Booster
Custom Audio Electronics RS616 (Loop System)
Aura Spectrum DI (Fishman)
Loop Station RC-300 (BOSS)
BOSS GT-3 (Multi Effects)
Rocktron PACHIMATE
YAMAHA YME8 (MIDI Expander)
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