【小渕健太郎】コブクロ風サウンドの作り方+ギター機材音作りセッティングのまとめ【エフェクター・アンプ】

コピー

始めに(特徴紹介)

コブクロの小渕健太郎さんは、日本のアコースティックギターシーンを代表するギタリストであり、作曲家でもあります。彼の音作りは、繊細なアルペジオから力強いストロークまで幅広く対応し、デュオならではのハーモニーを支える重要な役割を担っています。とくに代表曲「ここにしか咲かない花」「蕾」「桜」などでは、深みのあるアコースティックサウンドとクリアなコードワークが印象的で、多くのリスナーの心を掴んでいます。

小渕さんのサウンドの特徴は、豊富なアコースティックギターのコレクションに支えられた多彩な音色です。Martin D-42を筆頭に、プリウォー期のD-28やTaylorのシグネイチャーモデルまで使い分けることで、曲ごとに異なる質感を表現しています。さらに、ライブではFISHMAN Aura Spectrum DIを活用し、安定したラインサウンドを実現しているのもポイントです。

また、アコースティック主体ながら、フェンダーやギブソンのエレキギターを導入することもあり、楽曲によっては厚みのあるエレキサウンドを加えることで、コブクロの音楽をよりダイナミックに彩っています。小渕さんの音は「温かみ」と「説得力」を両立しており、彼の音作りを研究することは、シンガーソングライターやアコギ愛好家にとって大きなヒントとなるでしょう。

これから、アンプ、ギター、エフェクター、EQの工夫、さらに初心者でも真似できる機材まで、具体的に解説していきます。

コブクロ の公式YouTube動画を検索

使用アンプ一覧と特徴【コブクロ・小渕健太郎】

小渕健太郎さんは、基本的にアコースティックギターが主体のため、アンプの選び方もエレクトリックギタリストとは異なります。ライブではピックアップを搭載したアコギを使用し、FISHMAN Aura Spectrum DIを通した上で、アコースティック専用アンプへ出力することが多いとされています。中でも「WD Acoustic(軽量タイプ)」が明言されており、ライン出力を通じてホールやアリーナでも安定した音質を届けられるのが特徴です。

WD Acousticは、アコースティックギター本来の響きを損なわず、透明感のあるサウンドを再現できる点で評価されています。小渕さんの楽曲はストロークも多用されますが、アコギが潰れることなく、明瞭に抜ける音を実現できるのはこのアンプの特性によるものです。大規模なコンサート会場でも、ギターの繊細なニュアンスを観客に届けられることが大きな強みです。

一方、エレクトリックギターを使用する場面では明確なアンプ情報は少ないですが、インタビューなどではBogner系アンプやハイエンドなマーシャル系アンプを試奏した経験があるとされています。特にBognerはクリーンからハイゲインまで幅広い表現力を持ち、コブクロの楽曲に時折登場する厚みのあるサウンドを支えるのに適しています。実際のステージで多用されているかは未確認ですが、スタジオ録音やレコーディング環境ではBognerクラスのアンプが選ばれている可能性は高いと考えられます。

また、エレキを導入する場合にはMarshallのDSLシリーズやFender系アンプも候補に挙がることがあります。これは小渕さんのサウンド志向が「煌びやかで艶のあるクリーン」をベースにしているためで、アコギの響きとの親和性を意識した選択だと考えられます。いずれにしても、確定情報としてはWD Acousticがメインで、その他のエレキ用アンプは「推定」としての扱いになります。

こうした選択から見ても、小渕さんのアンプの使い方は「ギター本来の響きを最優先にしつつ、必要に応じて厚みや存在感を加える」というスタイルであることが分かります。アンプのセッティングも極端に歪ませるのではなく、ナチュラルなトーンを重視し、曲の持つ感情や歌を引き立てるために調整されていると考えられます。

機材名メーカーAmazon最安値URLアーティストギタリスト備考
WD Acoustic(軽量タイプ)WD AcousticAmazonで探すコブクロ小渕健太郎ライブで実際に使用。アコースティック専用アンプ。
Bogner(想定)BognerAmazonで探すコブクロ小渕健太郎インタビューで好みと語ったハイエンドアンプ。スタジオ使用の可能性あり。
Marshall DSL(想定)MarshallAmazonで探すコブクロ小渕健太郎エレキ使用時の候補として推定。ライブでの使用確認は少ない。
Fender Twin Reverb(想定)FenderAmazonで探すコブクロ小渕健太郎エレキでの煌びやかなクリーンサウンド用に推定される候補。

以上のように、小渕さんはアコースティックギター主体でWD Acousticをメインに活用しつつ、エレクトリックではBognerやMarshall、Fender系をスタジオで選んでいると想定されます。

使用ギターの種類と特徴【コブクロ・小渕健太郎】

a green electric guitar in a case on a table

小渕健太郎さんといえば、まず圧倒的な数のアコースティックギターコレクションが有名です。特にMartin D-42は代表的な愛用モデルで、「ここにしか咲かない花」や「蕾」などの名曲でも使用されており、彼のサウンドを象徴する存在です。深みのあるローエンドと煌びやかな高域が特徴で、ストロークでもアルペジオでも美しい響きを聴かせます。

加えて、Pre-War期のMartin D-28(1938年製・1939年製)も所有しており、レコーディングで活躍。歴史的価値の高い個体で、豊かな倍音と独特のエイジングサウンドが小渕さんの歌を支えています。その他にも、D-41やD-45などのハイエンドモデルを複数本所有し、楽曲や場面によって巧みに使い分けています。

一方でTaylorのギターも積極的に導入。Taylor GA8は2006年製で、本人が自作したピックガードが取り付けられている特別な一本。さらに、KENTARO KOBUCHI SIGNATURE MODEL(K-52 SPECIAL EDITION GA8e、BLACK SPECIAL EDITION GS6e)も存在し、ファンにとって象徴的なモデルになっています。これらはライブでも多用され、安定したピックアップシステムと華やかなサウンドで大規模会場に適しています。

また、William LaskinやLuskinといったカスタムメイドのギターも所有し、個性的な音色をレコーディングに持ち込んでいます。さらに、MATONやMcPherson、Goodallなど、多様なブランドを駆使しており、場面ごとに最適な一本を選ぶ姿勢が見て取れます。

エレキギターでは、Fender StratocasterやTelecaster、Gibson Les Paul Reissueシリーズ、Zemaitisなどを使用。特にAll Cocobolo Telecaster Full Scratch(山崎ギター工房フルオーダー)は個性的な一本で、Bare Knuckleピックアップを搭載するなど改造も施されています。これはサウンドに厚みと存在感を与え、アコースティックサウンドに寄り添いながらも力強さを表現しています。

クラシックギターにおいてもBernabeやYAMAHA APX-6NA、Gibson Chet Atkins Studio CEなど幅広く所有しており、アコースティックユニットとしての音楽性を広げています。これだけ豊富なラインナップを揃えているのは、小渕さんが「楽曲ごとに最適な響きを選ぶ」という徹底した姿勢を持っているからこそです。

総じて、小渕さんのギター選びは「温かみのあるアコースティックサウンドを軸に、多彩なギターで楽曲の世界観を表現する」スタイルにあるといえます。ギター愛好家にとっては憧れの存在であり、音作りの参考となるでしょう。

機材名メーカーAmazon最安値URLアーティストギタリストギターの種類備考
Martin D-42(2002年製)MartinAmazonで探すコブクロ小渕健太郎アコースティック代表的な愛用モデル。「ここにしか咲かない花」で使用。
Martin D-28(1938年製)MartinAmazonで探すコブクロ小渕健太郎アコースティックPre-Warモデル。レコーディングで使用。
Taylor GA8(2006年製)TaylorAmazonで探すコブクロ小渕健太郎アコースティック本人手作りのピックガード付き。ライブでも多用。
KENTARO KOBUCHI SIGNATURE MODELTaylorAmazonで探すコブクロ小渕健太郎アコースティック小渕健太郎シグネイチャーモデル。ファンに人気。
All Cocobolo Telecaster Full Scratch山崎ギター工房Amazonで探すコブクロ小渕健太郎エレキフルオーダー品。Bare Knuckleピックアップ搭載。
Gibson Les Paul Reissue 1959GibsonAmazonで探すコブクロ小渕健太郎エレキ使用実績あり。力強いサウンドを加える際に使用。
YAMAHA APX-6NAYAMAHAAmazonで探すコブクロ小渕健太郎クラシッククラシックギターの一つ。多彩な音作りの一環として使用。

このように、小渕さんはアコースティックを中心に、Taylor・Martin・Gibsonといった名器を揃え、エレキもカスタムモデルやレスポールを取り入れながら、多彩なサウンドを構築していると想定されます。

使用エフェクターとボード構成【コブクロ・小渕健太郎】

小渕健太郎さんはアコースティック主体のギタリストであるため、歪み系のエフェクターはほとんど使用せず、ラインに通す際のサウンド補正や質感の調整に重点を置いています。その中でも特に有名なのがFISHMAN Aura Spectrum DI Preampです。この機材はアコースティックギター用のプリアンプ兼DIであり、ライブ環境でアコギのラインサウンドを劇的に改善しました。Auraの「イメージ機能」により、マイク収録したような自然な響きを再現できるため、大規模な会場でも生音に近いサウンドを届けられます。

さらに、ピックアップシステムとしてFISHMAN Prefix Pro Blend Pro-Man-P51を導入しており、ピエゾとマイクのブレンド比率を自在にコントロール可能です。これにより、繊細なアルペジオから力強いストロークまでバランス良く出力することができます。小渕さんの音が「どんな環境でも安定して美しい」と評価される理由は、このシステムに大きく支えられています。

また、エレクトリックギターを使用する際には、Bare Knuckleピックアップを搭載したLes PaulやZemaitisと組み合わせることで、アンプのキャラクターを引き出すシンプルなボードを構築していると推測されます。一般的なオーバードライブやディレイなどの情報は明確ではありませんが、アーニーボール製の蓄光ケーブル Glow-in-Dark Flex Patch Cableを使用しており、ステージ上の視認性と実用性を重視している点がユニークです。

ライン直結を多用するスタイルのため、ペダル型のエフェクターよりもDIやプリアンプを重視しており、まさに「アコースティックサウンドの安定化」に特化したボード構成だといえるでしょう。特にAura Spectrum DIはファンの間でも「小渕サウンドを再現するなら必須」と語られるほどの存在で、シンプルながら完成度の高いセットアップになっています。

レコーディングにおいてはNeumann U67マイクを多用。高価ながら世界的に名機とされるコンデンサーマイクで、ギターの繊細な倍音を余すことなく収録できます。このように、小渕さんの音作りはペダルの多用ではなく、「プリアンプ+マイク+ライン補正」による徹底したクオリティ追求が基本スタイルだと想定されます。

機材名メーカーAmazon最安値URLアーティストギタリストエフェクターの種類備考
FISHMAN Aura Spectrum DI PreampFISHMANAmazonで探すコブクロ小渕健太郎プリアンプ/アンプシミュレーター, ダイレクトボックスライブサウンドを劇的に改善した必須機材。
FISHMAN Prefix Pro Blend Pro-Man-P51FISHMANAmazonで探すコブクロ小渕健太郎アコースティック用エフェクターピエゾとマイクのブレンドが可能なピックアップシステム。
アーニーボール Glow-in-Dark Flex Patch CableErnie BallAmazonで探すコブクロ小渕健太郎パワーサプライ/ケーブル蓄光仕様でステージ上でも扱いやすい。
Neumann U67NeumannAmazonで探すコブクロ小渕健太郎マイクレコーディングで使用。繊細な倍音を収録可能。

このように、小渕さんのエフェクターボードは一般的な歪み系中心のものとは異なり、アコースティックを生かすためのDI・プリアンプ中心に組まれているのが最大の特徴といえます。

音作りのセッティング・EQ・ミックスの工夫【コブクロ・小渕健太郎】

a close-up of a key chain

小渕健太郎さんの音作りは、アコースティックギターをいかに自然に響かせるかに重点が置かれています。そのため、エフェクターによる加工よりも、EQ調整やマイク位置、ラインのバランスに細やかな工夫が見られます。特にライブではFISHMAN Aura Spectrum DIを通すことで、ライン直の硬さを取り除き、ホール全体に広がるような響きを実現しています。

EQ設定の基本としては、ローを軽くカット(80Hz以下)し、ブーミーにならないよう調整。中域(500Hz〜1kHz付近)は厚みを残しつつも、歌とのバランスを考えて少し抑えることが多いと考えられます。逆に高域(5kHz前後)を持ち上げることで、ストロークのブライト感やアルペジオの煌びやかさを前に出しています。これにより、伸びやかな歌声とアコギの響きが混ざり合い、コブクロらしい「壮大さ」と「透明感」を兼ね備えたサウンドになります。

具体的な例として、「ここにしか咲かない花」では中域をやや削り、高域を持ち上げた設定で、空間の広がりを重視したサウンドが特徴です。一方で「蕾」などのバラードでは、中低域をやや残すことで温かみを持たせ、歌の情感を引き立てています。こうしたEQの使い分けは、単なる機材操作に留まらず、曲のテーマや歌詞の世界観を反映させる音作りといえるでしょう。

また、PAやレコーディングの現場では、Neumann U67などのコンデンサーマイクを使い、アコースティック本来の鳴りを収録しています。マイク位置はサウンドホール直ではなく、ブリッジ寄りや12フレット付近にセットすることで、低音が過剰にならず、クリアで立体感のある音が得られます。ラインとマイクをブレンドすることで、ライブでも自然で存在感のある音像を再現しているのが特徴です。

エレクトリックギターを導入する場合は、クリーン基調のアンプ設定が多いと考えられます。たとえばBognerやFender系のアンプを使用する場合、ゲインは低め、トレブルとプレゼンスを上げてシャープなカッティングを強調しつつ、必要に応じてコンプレッサー的な効果で音量差を整えていると想定されます。レスポールやゼマイティスを使う場面でも、強い歪みではなく「分厚いクリーン」に近いセッティングを選んでいる点が特徴的です。

ミックス面では、アコギが複数本重なるコブクロのアレンジを考慮し、パンニングで広がりを持たせています。小渕さんのギターをL側に寄せ、黒田さんのパートやコーラスをR側に配置することで、デュオならではの立体感を演出しています。さらに、リバーブは深めに設定されることが多く、ホール感を持たせながらも歌を邪魔しない空間処理が施されています。

このように、小渕さんの音作りは「自然なアコースティックトーンを最大限に活かしつつ、EQやライン補正で安定感を確保する」というスタイルに集約されます。特定のエフェクトを派手に使うのではなく、原音を尊重したうえで緻密に調整するのが彼のサウンドの核です。

まとめると、小渕健太郎さんの音作りは以下のポイントに集約されます。

  • ローは軽くカットし、ミドルを整理、高域を持ち上げて煌びやかに。
  • ラインとマイクをブレンドして、自然かつ存在感のあるサウンドを実現。
  • エレキ導入時もクリーン基調、厚みを意識したセッティング。
  • PA・ミックスではパンニングとリバーブで立体感を確保。

これらの工夫によって、コブクロの音楽はシンプルながら圧倒的なスケール感を持ち、聴衆に深い感動を与えると想定されます。

比較的安価に音を近づける機材【コブクロ・小渕健太郎】

小渕健太郎さんの使用機材はMartinやTaylorといった高級アコースティックギター、さらにFISHMAN Aura Spectrum DIやNeumann U67といったプロ仕様の機材が中心です。しかし、ファンやギター初心者にとっては高額で手が届きにくいのが現実です。ここでは、比較的安価(1万円〜5万円程度、上限10万円まで)で「小渕サウンド」に近づける市販機材を紹介します。

まず、アコースティックギターで彼のサウンドを再現する上で重要なのは、煌びやかな高域と安定したピックアップシステムです。Martin D-42やD-28は憧れですが、初心者にとっては高額なため、代替としてYAMAHA FGシリーズSeagull Entourage Rusticが候補になります。これらは5万円前後で購入でき、ストロークでも埋もれない明瞭なサウンドを実現してくれます。特にSeagullは小渕さん自身も使用経験があり、手頃な価格帯ながらプロ仕様の響きを得られる点でおすすめです。

次に重要なのがプリアンプ/DIです。小渕さんはFISHMAN Aura Spectrum DIを愛用していますが、5万円を超える高価な機材です。そこで代替として、FISHMAN Platinum Stage EQ/DIBOSS AD-2 Acoustic Preampがおすすめです。いずれも3〜4万円前後で購入でき、ライブでのアコギの音を安定化させ、Auraほどではなくとも「自然な響き」に近づけることが可能です。

さらに、エフェクターとしてリバーブやディレイを軽く足すと、小渕さんらしい広がりのあるサウンドになります。ここでおすすめなのがBOSS RV-6(リバーブ)BOSS DD-8(ディレイ)です。これらはコンパクトで扱いやすく、1〜2万円台で導入可能。Auraと組み合わせると、ホールで響くような空間感をシミュレートできます。

エレクトリックギターを試したい場合は、GibsonやZemaitisは手が届きにくいため、Epiphone Les Paul StandardSquier Classic Vibe Telecasterなどが候補です。これらは5〜6万円程度で購入可能で、Bare Knuckleほどのパワーはないものの、厚みのあるクリーンサウンドが得られます。

初心者にとって再現性が高いのは「マルチエフェクター」を活用する方法です。特にBOSS GT-1Zoom AC-3は2〜3万円で手に入り、アコギ用のプリセットを使えばAuraや高級アンプの雰囲気を簡単に近づけることができます。これらを導入すれば、自宅練習からライブまで幅広く対応でき、コブクロ風サウンドを十分楽しめるでしょう。

種類機材名メーカーAmazon最安値URLアーティストギタリスト備考
アコースティックギターSeagull Entourage RusticSeagullAmazonで探すコブクロ小渕健太郎本人も使用経験あり。5万円前後で高コスパ。
プリアンプ/DIBOSS AD-2 Acoustic PreampBOSSAmazonで探すコブクロ小渕健太郎2万円台。Auraの簡易代替として十分機能。
リバーブBOSS RV-6BOSSAmazonで探すコブクロ小渕健太郎空間系の基本ペダル。1万円台で導入可能。
マルチエフェクターBOSS GT-1BOSSAmazonで探すコブクロ小渕健太郎入門者におすすめ。アコギ用プリセットも搭載。
エレキギターEpiphone Les Paul StandardEpiphoneAmazonで探すコブクロ小渕健太郎レスポール系の厚みを安価に体感可能。

このように、SeagullやYAMAHAのアコースティック、BOSSのプリアンプやリバーブを組み合わせることで、10万円以内でも小渕さんに近い響きを作ることができます。重要なのは「原音を大事にしつつ、自然に響かせる補正を行う」こと。これを意識すれば、手頃な機材でもコブクロのサウンドを十分に再現できるでしょう。

総括まとめ【コブクロ・小渕健太郎】

まとめイメージ

小渕健太郎さんの音作りを振り返ると、その本質は「豊富なギターコレクション」と「徹底したナチュラルサウンドの追求」にあります。MartinやTaylorをはじめとする数十本に及ぶアコースティックギターは、それぞれの楽曲の雰囲気に合わせて選ばれ、ストロークの迫力からアルペジオの繊細さまで幅広い表現を可能にしています。特にMartin D-42やPre-War D-28は、彼のサウンドを象徴する名器といえるでしょう。

また、ライブ現場ではFISHMAN Aura Spectrum DIを中心に据え、ライン直の硬さを排除しながらも安定した響きを確保。ここにNeumann U67といったレコーディング機材を組み合わせることで、リスナーがどの環境で聴いても「小渕サウンド」とわかる独自の質感が作り込まれています。エレキギターに関しても、ZemaitisやLes Paul Reissueを駆使し、楽曲に厚みを与える場面で効果的に活用している点が印象的です。

小渕さんの音作りを再現する上で重要なのは、「特定のエフェクターに依存しない」という姿勢です。多くのギタリストが歪み系や空間系のペダルで個性を出すのに対し、小渕さんはEQやDI、ピックアップシステムを駆使して原音を最大限に活かしています。これは、歌を中心としたコブクロの楽曲において、ギターが伴奏でありながらも「もう一つの歌声」として機能することを意識しているからこそでしょう。

さらに、PAやミックス段階での工夫も見逃せません。パンニングで立体感を出し、リバーブを深めに設定してホール感を持たせつつも、歌を邪魔しないバランスを徹底。楽曲ごとに中域や高域のEQを微妙に調整し、聴き手にとって心地よい音場を作り上げています。これは単なるプレイヤーとしてだけでなく、エンジニア的な耳を持っていることの証明でもあります。

総じて、小渕健太郎さんの音作りは「楽曲の世界観をギターで語る」ことに集約されます。彼のサウンドを目指す人は、高級機材を揃える必要はなく、まずは原音を大切にし、EQやDIでの補正を意識することから始めるのが良いでしょう。シンプルながら奥深いその音作りは、シンガーソングライターやアコギプレイヤーにとって大きな学びとなり、聴き手に寄り添う音楽の在り方を体現しています。

「ギターは単なる伴奏ではなく、もう一つの声である」。小渕さんの音作りを貫くこの哲学こそが、コブクロの楽曲に唯一無二の説得力を与えているといえるでしょう。

“`

下記恐らく使用(所持)している機材のまとめです。参考までに!

ギター
アコースティック

Martin D-28(Pre-War/1938年製)
 レコーディングで活躍。ストロークで多用。

Martin D-28(1939年製)

Martin D-42(2002年製)
 最も使用頻度が高く、「ここにしか咲かない花」などでも使用。

Martin D-41(1970年代製)

Martin D-45(1974年製、1980年製)

Martin D-45 Koa

Martin D-18 Authentic

Martin D12-20(1973年製/12弦)

Martin OM Negative(『蕾』『遠くで・・』のみ使用)

Martin CTM GPC42K2

Taylor 214e(シグネイチャーモデル)

Taylor 810(複数本所有、ピックアップ搭載)

Taylor GSST(2000年製)

Taylor GA8(2006年製/ピックガードは本人手作り)

Taylor KENTARO KOBUCHI SIGNATURE MODEL(K-52 SPECIAL EDITION GA8e、BLACK SPECIAL EDITION GS6e)

William Laskin(オーダーメイド)

William Luskin “IMAGIN FOUR JOHNS”

MATON(例:『STAY』で使用)

Collings D2H

Gibson J-45M(三木楽器オーダー)

Gibson J-200M WINE RED(三木楽器オーダー)

Gibson Hummingbird(レコーディング用ノンPU/ライヴ用PU搭載モデルあり)

Gibson DOVE(ダブルピックガード)

Gibson L-C/Century(1938年製)

Gibson L-48

Goodall Grand Concert

Greco ZEMAITIS GZA3000/12st

IKKO MASADA GUITARS MODEL A(2009年製)

McPherson MG-5.0XP

RainSong DR1000(本人手作りピックガード搭載)

Seagull Entourage Rustic

Seagull Natural Elements Dreadnaught SG

Simon & Patrick guitar

Takamine NPT-012BS

Takamine(12弦モデル)

エレクトリック

All Cocobolo Telecaster Full Scratch(山崎ギター工房フルオーダー)

Duesenberg DTV Starplayer TV

Fender Stratocaster(1962年製/1963年製/Japan製)

Fender Custom Telecaster MBS61RTLC BLK YS07

Fender USA American Standard Telecaster

Fender Jeff Beck Tribute Telecaster Esquire

Fender Jaguar ’62 Candy Apple Red Matching Head

Fender LIMITED WASTED YOUTH TELECASTER

FERNANDES TE-HT CONCRETE

FERNANDES ZO3 HT

Gibson Buckethead Signature Les Paul Alpine White

Gibson Les Paul Special Aged Historic Reissue(PU交換済/Bare Knuckle The Mule)

Gibson Les Paul Axcess

Gibson Les Paul Reissue 1957 Gold Top Aged

Gibson Les Paul Reissue 1959(2005年製)

Gibson Les Paul Reissue 1959 Silky Maple Green(2007年製)

Gretsch 6130

James Tyler Studio Elite HD

Joe Barden Storato Guitars JBS-V1

Rickenbacker 370/12V67

ZEMAITIS S22 ST CHESS(Bare Knuckle The Mule/Nailbomb搭載)

クラシック

Antonio Sanchez EG-1

Breedlove Bossa Nova

Paulino Bernabe P.B. Especial 2000

Bernabe

Gibson Chet Atkins Studio CE

YAMAHA APX-6NA

アンプ

GRギター用アコースティック専用アンプ WD Acoustic(軽量タイプ)

(想定)ライブやレコーディングでのエレキ用アンプの情報はほとんどなく、Bognerなどのハイエンド・マーシャル系を試奏・好んでいるインタビューもあるため、スタジオではBogner系アンプ使用の可能性あり。ただし明記は少なく「想定」として補記。

エフェクター/DI/周辺機材

FISHMAN Aura Spectrum DI Preamp(ライブで導入し音が劇的に改善)

FISHMAN Prefix Pro Blend Pro-Man-P51(PUシステム)

ピックアップ交換
 ・2009年 Gibson Les Paul Reissue → Bare Knuckle The Mule
 ・2009年 ZEMAITIS → Bare Knuckle The Mule(フロント)/Nailbomb(リア)
 ・All Cocobolo Telecaster → grinning dog LET IT BE 搭載

アーニーボール 蓄光ケーブル Glow-in-Dark Flex Patch Cable

マイク:Neumann U67(レコーディングで頻用)

まとめ

小渕健太郎さんの機材は、特にアコースティック・ギターのコレクションが圧倒的に豊富で、Martin D-42 と D-28 Pre-Warが代表的なメインギター。ライブではFISHMAN Aura Spectrum DIを通し、安定したサウンドを追求。アンプに関してはWD Acousticが明言されているが、エレキ使用時はBogner系やマーシャル系を想定。エレクトリックではフェンダーやレスポール・ゼマイティスといった王道を幅広く愛用しています。

▼ プロ音作りの参考資料はこちら

🎸【保存版】プロ110名の使用機材まとめ × ランキング可視化シート付き!
機材でお悩みなら、プロの選択肢を参考にしてみませんか?
👇 プロギタリスト使用アンプ/ギター/エフェクターデータ表1890件(フィルター可能)+ランキンググラフ可視化+アーティスト別廉価機材紹介600件付きはこちら

ケンパー最安値
コピー

コメント

タイトルとURLをコピーしました