【Jeff Waters(ジェフ・ウォーターズ)・Annihilator(アナイアレーター)】風サウンドの作り方+ギター機材音作りセッティングのまとめ【エフェクター・アンプ】

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① 始めに(特徴紹介)

カナダが誇るインテレクチュアル・スラッシュメタルの重鎮、Annihilator(アナイアレーター)。その中心人物であり、ほぼ全ての楽曲制作とギターパートを担うのがジェフ・ウォーターズ(Jeff Waters)です。彼のサウンドは、スラッシュメタル特有の攻撃性と、計算し尽くされた緻密なテクニックが同居する「精密機械」のようなキレが最大の特徴です。

ジェフのプレイスタイルは、超高速かつ正確無比なダウンピッキング、複雑なリフの構成、そしてメロディアスでありながらテクニカルなソロワークに集約されます。代表曲「Alison Hell」で見られるような、クリーンなアルペジオから一気に爆発するヘヴィなリフへの移行は、彼のダイナミクス・コントロールの真骨頂と言えるでしょう。また、独自の「ウォーターズ・リフ」とも呼ばれる、スキッピングやミュートを多用したパーカッシブなフレーズは、世界中のギタリストに影響を与え続けています。

彼の音がこれほどまでに注目される理由は、単に歪みが深いだけでなく、一音一音がはっきりと分離して聞こえる「透明度の高いハイゲインサウンド」にあります。どれほど速いテンポでも音が潰れず、リズムの輪郭が際立っているのは、徹底した機材選定とノイズ対策、そして計算されたEQ設定の賜物です。本記事では、彼が長年のキャリアで築き上げた鉄壁のトーンを紐解き、その再現方法を詳しく解説していきます。

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②使用アンプ一覧と特徴【Annihilator・Jeff Waters】

ジェフ・ウォーターズのアンプ選びの基準は、常に「リフのキレ」と「タイトなボトムエンド」にあります。彼はキャリアを通じて、Marshall、Hughes & Kettner、EVHといったブランドを使い分けてきましたが、その根底にあるのは、速いパッセージでも音が埋もれないレスポンスの速さです。

初期の傑作『Alice in Hell』や『Never, Neverland』では、Marshall JCM800がサウンドの核となっていました。しかし、単にアンプを歪ませるのではなく、後述するBOSS OD-1でゲインを稼ぎ、低域をタイトに引き締める手法をとっています。2000年代以降はHughes & Kettnerとの関係が深く、特に「Coreblade」は彼のメインアンプとして定着しました。このアンプの持つデジタル制御の精密さと、真空管特有のパンチ力が、近年のアナイアレーターのモダンなメタルサウンドを支えています。

また、ツアーでは搬送の利便性と安定性を考慮し、小型のGrandMeister 36や40を導入することもあり、その柔軟な機材選びもプロフェッショナルな彼らしい点です。レコーディングでは、Radial HDIのような高品位なプリアンプを使用し、ダイレクトな信号をDAWに取り込むことで、ミックス段階での自由度を確保していることも知られています。

機材名 メーカー Amazon 楽天 Yahoo! メルカリ 石橋楽器 サウンドハウス 備考
Coreblade Hughes & Kettner 検索 検索 検索 検索 検索 検索 長年メインとして愛用。4つの独立チャンネルと高品位なエフェクトを内蔵。
5150 III EVH 検索 検索 検索 検索 検索 検索 近年のメイン。エディへの尊敬を公言しており、極上のブラウンサウンドを追求。
JCM800 Marshall 検索 検索 検索 検索 検索 検索 初期の傑作アルバムで使用。OD-1でブーストするのがジェフ流。
GrandMeister Deluxe 40 Hughes & Kettner 検索 検索 検索 検索 検索 検索 2015年以降のツアーで使用。小型ながら多機能で彼の音を完全再現。
HDI Radial 検索 検索 検索 検索 検索 検索 スタジオ用プリアンプ。クリーンで解像度の高いダイレクト音を録るために使用。

上記のアンプ群を主軸に、時代ごとに最適なハイゲインをセレクトしていると想定されます。

③使用ギターの種類と特徴【Annihilator・Jeff Waters】

ジェフ・ウォーターズといえば、誰もが思い浮かべるのが「フライングV」シェイプです。彼にとってVは単なるルックスの好みだけでなく、ハイフレットへのアクセスや、演奏時のバランス、そして何より「ステージでの存在感」を象徴するアイコンとなっています。

キャリア初期はHamerやVantageのVを使用していましたが、知名度が上がるにつれ、EpiphoneやGibson、そしてポーランドのカスタムショップRAN Guitarsなど、多岐にわたるブランドのVを手にしてきました。特にEpiphoneからのシグネチャーモデル「Annihilation-V」は、24フレット仕様、独自のピックアップ、そしてキルスイッチを兼ねたボリュームノブなど、彼のテクニカルなプレイを支えるための工夫が凝縮されています。

また、彼はレコーディングにおいて柔軟な一面も見せます。例えば『Schizo Deluxe』では、デイヴ・ムステイン・シグネチャーのVを使用したり、ライブではエディ・ヴァン・ヘイレンへのオマージュとして5150デザインのKramerを使用したりと、自身のトーンに合うものであればブランドに拘泥せず採用しています。近年ではSolar GuitarsのVを使用するなど、常に最新のギターシーンにも目を光らせているのが特徴です。

機材名 メーカー Amazon 楽天 Yahoo! メルカリ 石橋楽器 サウンドハウス ギターの種類 備考
Annihilation-V Epiphone 検索 検索 検索 検索 検索 検索 フライングV 初代シグネチャー。Gibson製JWT/JWRピックアップを搭載した実戦仕様。
Annihilation-II Epiphone 検索 検索 検索 検索 検索 検索 フライングV 第2弾シグネチャー。ProBucker搭載で、よりヴィンテージ感のある出力。
Jeff Waters Xplorer / Flying V RAN Guitars 検索 検索 検索 検索 検索 検索 フライングV/エクスプローラー ポーランドの工房製。エピフォン以前のメイン。非常に高い工作精度が特徴。
Flying V Gothic Gibson 検索 検索 検索 検索 検索 検索 フライングV ライブでの使用。シンプルながら力強いサウンドが魅力。
V1.6 CANIBALISMO Solar Guitars 検索 検索 検索 検索 検索 検索 フライングV 近年愛用しているモダンなV。攻撃的なルックスと機能性を両立。

メイン機材としてのVを中心に、レコーディングの意図に合わせて様々なモデルを選択していると想定されます。

④使用エフェクターとボード構成【Annihilator・Jeff Waters】

ジェフ・ウォーターズのエフェクターボードにおいて、最も重要な役割を果たしているのは「ブースターとしてのオーバードライブ」です。彼はアンプ自体の歪みに頼り切るのではなく、BOSS OD-1(またはSD-1)を常にONの状態にし、アンプの入力を強力にプッシュしています。これにより、低域がすっきりとタイトになり、速いリフでも輪郭がぼやけない「アナイアレーター・サウンド」が生まれます。

また、彼は「Radial JD7 Injector」を使用するなど、信号のルーティングに対しても非常にこだわりを持っています。複数のアンプを同時に鳴らしたり、レコーディングで異なる質感の歪みをミックスしたりするために、信号の劣化を防ぎながら分配するユーティリティ系機材は欠かせません。さらに、ハイゲインサウンドに付き物のノイズを徹底的に排除するため、MXR Smart GateやFortin Zuul+といった高性能なノイズゲートを導入しているのも特徴です。

空間系やモジュレーションについては、基本的にはシンプルです。MXR Phase 90やBOSS BF-2など、定番のペダルを要所で踏むことで、ソロに彩りを与えています。彼の足元は、派手な演出よりも「いかに完璧なリズムギターを鳴らすか」という一念で構成されていると言えるでしょう。

機材名 メーカー Amazon 楽天 Yahoo! メルカリ 石橋楽器 サウンドハウス エフェクターの種類 備考
OD-1 BOSS 検索 検索 検索 検索 検索 検索 オーバードライブ ジェフのトーンの核。ゲインを抑え、レベルを上げてアンプをブースト。
Devil Drive SolidGoldFX 検索 検索 検索 検索 検索 検索 オーバードライブ 自身のシグネチャー。OD-1の特性を現代的に進化させたペダル。
Zuul+ Fortin 検索 検索 検索 検索 検索 検索 ノイズリダクション 近年愛用のノイズゲート。演奏の合間の無音状態を完璧に作る。
EVH Phase 90 MXR 検索 検索 検索 検索 検索 検索 フェイザー ソロ等で使用。エディへのオマージュも込めて導入。
JD7 Injector Radial 検索 検索 検索 検索 検索 検索 ダイレクトボックス スタジオ等での信号分配の要。音質劣化を最小限に抑える。

これらのペダル群を駆使し、緻密なトーンマネジメントを行っていると想定されます。

⑤音作りのセッティング・EQ・ミックスの工夫【Annihilator・Jeff Waters】

ジェフ・ウォーターズの音作りにおいて、最も重要なキーワードは「中音域(ミッドレンジ)の管理」と「タイトなボトム」です。メタルの音作りではドンシャリ(低域と高域を上げ、中域を削る)設定が一般的ですが、ジェフの場合は中域をしっかりと残します。これにより、超高速リフを弾いた際にも音が細くならず、かつ音の分離感が維持されます。

■ 具体的なEQ設定の考え方

アンプ側の設定としては、Bassは上げすぎず、5〜6程度に留めます。その代わり、前段のOD-1で低域をカットしつつプッシュすることで、ミュートした際の「ズンッ」という音がボヤけずに前に出ます。TrebleとPresenceは高めに設定されますが、これはピッキングの瞬間のアタック音を強調するためです。ただし、耳が痛くなるようなキンキンした音にならないよう、ミドルとのバランスを細かく調整しています。

■ レコーディングとミックスのこだわり

ジェフは自身でエンジニアリングもこなすため、ミックスの視点からギターを捉えています。彼はよく「ギターを左右に何重にも重ねて録音する(ダブリング)」手法を使いますが、その際、全てのテイクで全く同じ音にするのではなく、微妙に歪みの質感やアンプの種類を変えることで、壁のような厚みと透明感を両立させています。また、低域はベースギターの帯域を邪魔しないよう、ハイパスフィルター(ローカット)を大胆にかけることで、バンド全体でのキレを生み出しています。

■ プレイアビリティとセッティング

ソロパートでは、ディレイを薄くかけ、リードらしい滑らかさを出しますが、バッキングに戻る瞬間には即座にドライな音に切り替えます。この「静と動」の切り替え、そして完璧なノイズゲートの設定が、アナイアレーターの楽曲が持つ緊張感を生んでいます。PAエンジニアに対しても、常に「余計な低域はカットしてくれ」とリクエストするなど、会場の特性に合わせた音作りを徹底していることも有名です。

これらの手法により、ライブでもスタジオ盤と遜色ない、あるいはそれ以上の迫力と精緻さを兼ね備えたトーンを実現していると想定されます。

⑥比較的安価に音を近づける機材【Annihilator・Jeff Waters】

ジェフ・ウォーターズのような「超タイトなスラッシュメタル・サウンド」を、手頃な予算で再現するための機材を紹介します。ポイントは「アンプをブーストするオーバードライブ」と「キレの良いハイゲインアンプシミュレーター」の組み合わせです。

種類 機材名 メーカー Amazon 楽天 Yahoo! メルカリ 石橋楽器 サウンドハウス 備考
オーバードライブ SD-1 Super OverDrive BOSS 検索 検索 検索 検索 検索 検索 伝説のOD-1の正統進化形。安価ながらジェフ風ブーストには最適。
プリアンプ Amp Academy NUX 検索 検索 検索 検索 検索 検索 高品位なアンプシミュレーター。5150等のモデルが入っており、キレが良い。
マルチエフェクター GX-100 BOSS 検索 検索 検索 検索 検索 検索 これ一台でOD-1、マーシャル系、ノイズゲートまで網羅。コスパ最強。
ノイズリダクション Silencer Electro-Harmonix 検索 検索 検索 検索 検索 検索 低価格ながらループを搭載したノイズゲート。ジェフ風のタイトな無音を作る。

■ 再現のためのポイント

まず、アンプ(またはシミュレーター)の歪みを少し控えめに設定し、BOSS SD-1を繋ぎます。SD-1の設定は「Levelを最大、Driveを0〜2、Toneを12時〜少し右」にします。これだけで、ジェフらしい「ハイミッドが強調されたキレキレの音」の土台が完成します。さらにノイズゲートを強めにかけ、ピッキングを止めた瞬間にピタッと音が止まるように調整すれば、アナイアレーター風サウンドの出来上がりです。

⑦総括まとめ【Annihilator・Jeff Waters】

ジェフ・ウォーターズのサウンドの本質は、一言で言えば「コントロールされた暴力性」です。スラッシュメタルというジャンルにおいて、彼ほど精密に、そして冷静に自身のトーンを管理しているギタリストは稀でしょう。彼の音作りを象徴するのは、高価なカスタムアンプや複雑なシステムそのものではなく、いかに「無駄を削ぎ落とし、リフの核を浮き彫りにするか」という哲学です。

再現するために必要な視点は、単に歪みの量を増やすのではなく、ピッキングの強弱やミュートの精度といった「自身の右腕」と向き合うことです。ジェフのサウンドは、完璧なピッキング技術があって初めて成立するものであり、機材はその補助に過ぎません。しかし、OD-1によるブーストや徹底したノイズ管理といった彼の「手法」を取り入れることで、あなたのリフは劇的に明瞭になり、プロフェッショナルな輝きを放つようになるはずです。

フライングVを構え、タイトなリフを刻み、緻密なソロを構築する。ジェフ・ウォーターズが何十年も貫いてきたそのスタイルを追体験することは、メタルギタリストとしての成長に大きく寄与するでしょう。まずは手元のオーバードライブで、アンプの「キレ」を引き出すことから始めてみてください。

究極の精密メタルサウンドの探求は、ここから始まります。本記事があなたのトーン探求の一助となれば幸いです。

と、想定されます。

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