- 始めに(特徴紹介)
- 使用アンプ一覧と特徴【Green Day・Billie Joe Armstrong】
- 使用ギターの種類と特徴【Green Day・Billie Joe Armstrong】
- 使用エフェクターとボード構成【Green Day・Billie Joe Armstrong】
- 音作りのセッティング・EQ・ミックスの工夫【Green Day・Billie Joe Armstrong】
- 比較的安価に音を近づける機材【Green Day・Billie Joe Armstrong】
- 総括まとめ【Green Day・Billie Joe Armstrong】
- 下記恐らく使用(所持)している機材のまとめです。参考までに!
始めに(特徴紹介)
Billie Joe Armstrong(ビリー・ジョー・アームストロング)は、Green Day(グリーン・デイ)のフロントマン兼ギタリストとして、90年代パンク・リバイバルの象徴的存在となりました。彼の音作りは一見シンプルでありながら、ライブやレコーディングでの存在感は圧倒的です。
そのサウンドの特徴は「図太いパワーコード」「エッジの効いたディストーション」「明快なメロディ感」にあります。代表曲『Basket Case』『American Idiot』『Boulevard of Broken Dreams』などでは、Marshallアンプの改造ヘッドとレスポール・ジュニアを中心にした組み合わせで、ストレートでパンチのあるロックサウンドを響かせています。
また、彼はピックアップの換装やアンプ改造といった徹底したこだわりを持ちつつ、ライブではシンプルな機材構成で全世界の観客を巻き込むサウンドを鳴らしてきました。その結果、シンプルながら「これぞGreen Day」と誰もがわかる音像を確立しています。
特に、フェルナンデス製のストラトコピー「Blue」や、Gibson Les Paul Juniorの多彩なバリエーションは彼の代名詞ともいえる存在です。そして最新アルバム『Saviors』では、自身のシグネチャーモデルを軸に、再び原点的なパンクトーンを追求しています。
こうした要素から、ビリー・ジョーの音は「パンク=荒々しい」というイメージを超えて、ロックギターの王道を象徴するサウンドとして評価されています。
使用アンプ一覧と特徴【Green Day・Billie Joe Armstrong】
Billie Joe Armstrong(ビリー・ジョー・アームストロング)のサウンドの核は、何と言っても改造Marshallアンプによるパワフルでタイトな歪みです。特に『Dookie』期から使われているMarshall 1959 SLP 100Wのリイシューは、改造によって個別に「Pete」と「Meat」と呼ばれています。これらはそれぞれBradshaw Gain ModやSE Lead Modが施され、Martin Golubによる調整でGreen Day特有の図太くも抜けの良い歪みサウンドを実現しました。
近年のツアーやアルバム『Saviors』では「Dookie amp」と呼ばれるCAE改造のMarshall Super Lead 100Wが中心となっており、過去の代表的なアンプを継承しつつも現代的にチューニングされた音色を聴かせています。ライブではMarshall 1960Bキャビネット(Celestion Vintage 30搭載)との組み合わせで、爆発的な音圧と切れ味を実現している点が特徴です。
クリーンやクランチの場面では、Custom Audio Electronics 3+ SEといったラック型プリアンプを使用し、Marshallの歪みとは異なる繊細なトーンを加えています。さらに『American Idiot』期ではVictoria Tweed「Little Vicky」でオープニングを印象づけたり、『Uno…Dos…Tré!』期にはSilvertoneアンプを使用するなど、曲やアルバムごとに音色の幅を広げてきました。
また、特定の楽曲ではRoland Jazz ChorusやFender Bassmanを使用した記録もあり、代表的な「Suzie Chapstick」ではジャズコーラス特有のシャリっとしたクリーントーンが確認できます。これらはメインのMarshallに比べると使用頻度は低いですが、Green Day作品の音作りにおける多彩なニュアンスを支えています。
総じて、彼のアンプ選びは「メインの爆発的なMarshallトーン」を中心に据えながらも、必要に応じてビンテージトーンやクリーン用の個性的なアンプを取り入れるというスタイルだと言えるでしょう。時期ごとの改造や用途の違いはあれど、根底には「パンクロックの王道サウンドをより研ぎ澄ます」という一貫した哲学が感じられます。以上の内容から、使用アンプは以下のように整理されると想定されます。
機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
Marshall 1959 SLP 100W(Pete/Meat改造) | Marshall | Amazonで探す | Green Day | Billie Joe Armstrong | Bradshaw Gain Mod・SE Lead Mod/『Dookie』ツアー期から使用 |
Marshall 1960B(V30) | Marshall | Amazonで探す | Green Day | Billie Joe Armstrong | Celestion Vintage 30搭載キャビ/ライブ定番セット |
Custom Audio Electronics 3+ SE | CAE | Amazonで探す | Green Day | Billie Joe Armstrong | ラック型チューブプリアンプ/クリーントーン用 |
Dookie amp(Marshall Super Lead改造) | Marshall / CAE | Amazonで探す | Green Day | Billie Joe Armstrong | 『Saviors』期メイン/CAE改造 |
Victoria Tweed Little Vicky | Victoria | Amazonで探す | Green Day | Billie Joe Armstrong | 『American Idiot』イントロで使用 |
Roland Jazz Chorus(JC-120) | Roland | Amazonで探す | Green Day | Billie Joe Armstrong | 「Suzie Chapstick」でクリーントーンに使用 |
Fender Bassman ’63 | Fender | Amazonで探す | Green Day | Billie Joe Armstrong | Mike Dirntの個体を借用し「Bobby Sox」で使用 |
Silvertone amps | Silvertone | Amazonで探す | Green Day | Billie Joe Armstrong | Uno…Dos…Tré! 期に使用 |
使用ギターの種類と特徴【Green Day・Billie Joe Armstrong】
Billie Joe Armstrongのギターといえば、最も有名なのがフェルナンデスのストラトコピー「Blue」です。高校時代から使い続けており、ブリッジピックアップのみを使用する独特な仕様で、『Dookie』や『Insomniac』といった初期のアルバムではEbチューニングで鳴らされました。最初はBill Lawrence L-500XLを搭載していましたが、のちにSeymour Duncan JB(SH-4)に換装されています。このギターはGreen Dayサウンドの原点ともいえる存在です。
その後はGibson Les Paul Juniorシリーズがメインギターとなり、特に1959年製のダブルカットモデル(TV Yellow、P-90搭載)や1955年製のシングルカット(Black)がライブで多用されています。シンプルな構造とP-90ピックアップ特有の荒々しくも抜ける音色が、彼のパンクロックスタイルに完璧にマッチしています。ツアー用にはシルバー・スパークルフィニッシュのLes Paul Juniorを使用し、Seymour Duncan Antiquity P-90を搭載している点も特徴的です。
さらに、2023年にはGibsonとのコラボによるBillie Joe Armstrong Les Paul Juniorシグネチャーモデルが登場しました。ハムキャンセル仕様のP-90 DC Dogearやスリムテーパーネックを採用し、現代のライブ環境に対応した仕様となっています。最新作『Saviors』ツアーでも、このシグネチャーモデルが中心的に使用されています。
その他にもRickenbacker 330を改造してボリューム1基仕様にした個体や、Martin GT-70、Gretsch Brian Setzer Hot Rod、Burns Brian Mayモデルなど、アルバムやサイドプロジェクトに応じて多彩なギターを使い分けています。特に『Foxboro Hot Tubs』ではGretsch Anniversaryを使用し、ビンテージなガレージロック感を演出しています。
アコースティックギターでは、Gibson J-180のシグネチャーモデルをメインに愛用。アコースティックライブやバラードでの使用頻度が高く、Green Dayの幅広い音楽性を支える重要な楽器です。総じて、彼のギター選びは「シンプルな構造でパワフルかつ個性的なサウンド」を重視しており、アンプと組み合わせることで唯一無二の音を生み出しています。以上の内容から、使用ギターは以下のように整理されると想定されます。
機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | ギターの種類 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
Fernandes Stratocaster「Blue」 | Fernandes | Amazonで探す | Green Day | Billie Joe Armstrong | ストラトコピー | 初期メイン/PU換装(Bill Lawrence→Duncan JB) |
Gibson Les Paul Junior ’59 DC | Gibson | Amazonで探す | Green Day | Billie Joe Armstrong | ダブルカット | TV Yellow/P-90×1搭載、ライブで多用 |
Gibson Les Paul Junior ’55 SC Black | Gibson | Amazonで探す | Green Day | Billie Joe Armstrong | シングルカット | 1955年製ヴィンテージ、P-90搭載 |
Gibson Les Paul Junior(Silver Sparkle) | Gibson | Amazonで探す | Green Day | Billie Joe Armstrong | シングルカット | ツアー用/Seymour Duncan Antiquity P-90搭載 |
Gibson Billie Joe Armstrong Les Paul Junior(2023) | Gibson | Amazonで探す | Green Day | Billie Joe Armstrong | シグネチャーモデル | P-90 DC Dogear/SlimTaperネック、最新ツアーで使用 |
Rickenbacker 330(改造) | Rickenbacker | Amazonで探す | Green Day | Billie Joe Armstrong | セミアコ | ボリューム1基仕様に改造 |
Martin GT-70 | Martin | Amazonで探す | Green Day | Billie Joe Armstrong | セミアコ | 1960年代後期製/DeArmond PU搭載 |
Gibson Les Paul Junior ’56 | Gibson | Amazonで探す | Green Day | Billie Joe Armstrong | シングルカット | レコーディングで使用 |
Gibson Les Paul Standard ’59 | Gibson | Amazonで探す | Green Day | Billie Joe Armstrong | レスポール | ソロ演奏で使用 |
Fender Telecaster ’53 / Esquire ’60 | Fender | Amazonで探す | Green Day | Billie Joe Armstrong | テレキャスター/エスクワイヤ | 『Saviors』録音で使用 |
Gibson J-180 | Gibson | Amazonで探す | Green Day | Billie Joe Armstrong | アコースティック | 本人シグネチャー/アコースティックライブで使用 |
Gretsch Brian Setzer Hot Rod | Gretsch | Amazonで探す | Green Day | Billie Joe Armstrong | ホロウボディ | 『American Idiot』期に使用 |
Burns Brian May | Burns | Amazonで探す | Green Day | Billie Joe Armstrong | エレキ | 『American Idiot』期に使用 |
Gretsch Anniversary(赤) | Gretsch | Amazonで探す | Green Day / Foxboro Hot Tubs | Billie Joe Armstrong | ホロウボディ | 『Foxboro Hot Tubs』録音で使用 |
使用エフェクターとボード構成【Green Day・Billie Joe Armstrong】
Billie Joe Armstrongはシンプルな機材構成を好むギタリストとして知られています。Green Dayの楽曲はほとんどがパワーコード中心で、アンプの歪みを活かすスタイルが基本。そのためエフェクターボードも必要最低限の構成で、ライブでも数台のコンパクトペダルが並ぶ程度です。
代表的なのがBOSS BD-2 Blues Driverで、これはソロやリードパートでのブースト用として活用されます。彼の音作りにおいて「Big Effect」と呼ばれるプリセットを起点とし、Marshallの改造アンプにさらにドライブ感を加える重要な役割を果たしてきました。
また、『Kill the DJ』ではMXR Carbon Copyアナログディレイを使用し、パンクロックの枠を超えたスペーシーでリズミカルなサウンドを表現しています。こうしたディレイの使用は彼にとって珍しいケースであり、実験的な一面を感じさせます。さらに、近年の『Saviors』制作ではKlon Centaurを導入したことがインタビューで言及されており、クリーン〜クランチ領域での立ち上がりや倍音を意識したサウンドメイクがなされていることがわかります。
加えて、Green Dayの30周年を記念してMXRから発売された「Dookie Drive」も象徴的な存在です。これは彼のメインアンプ「Pete」と「Meat」を再現するプリアンプ/ディストーションペダルで、実際に本人も使用していることからファンにとって最も手に入れやすいシグネチャーペダルといえるでしょう。2024年現在もツアーで活用されているとされ、彼のサウンドを象徴するアイテムの一つになっています。
全体を通じて、Billie Joe Armstrongのエフェクターボードは「必要な時に必要なだけ加える」という哲学で構成されており、複雑なシステムではなく、むしろシンプルさの中に彼の音作りの核心があります。以上を整理すると、使用エフェクターは以下の通りと想定されます。
機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | エフェクターの種類 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
BOSS BD-2 Blues Driver | BOSS | Amazonで探す | Green Day | Billie Joe Armstrong | オーバードライブ | ソロ用ブースト/Big Effectプリセットで使用 |
MXR Carbon Copy | MXR | Amazonで探す | Green Day | Billie Joe Armstrong | ディレイ | 「Kill the DJ」で使用/空間系の実験적サウンド |
Klon Centaur | Klon | Amazonで探す | Green Day | Billie Joe Armstrong | ブースター | 『Saviors』録音時に使用/倍音とクリーン補強 |
MXR Dookie Drive | MXR | Amazonで探す | Green Day | Billie Joe Armstrong | ディストーション | シグネチャーモデル/Pete & Meatアンプを再現 |
音作りのセッティング・EQ・ミックスの工夫【Green Day・Billie Joe Armstrong】
Billie Joe Armstrongの音作りにおいて最も重要な要素は、アンプのセッティングとギターのボリューム操作です。基本的にはMarshall Super Leadを改造した「Pete」「Meat」や「Dookie amp」をメインにし、歪みの大半はアンプから得ています。そのため、エフェクターで音を大きく加工するのではなく、アンプのゲインとEQバランスを徹底的に追い込み、ピッキングのニュアンスを前面に出すことが中心となっています。
EQ設定としては、ミドルをやや強調し、ベースとトレブルをバランスよく整える傾向があります。ミドルは「5〜6」、ベースは「4〜5」、トレブルは「5程度」という設定が定番とされており、これにより厚みのあるパワーコードがバンドサウンドの中でも埋もれずに存在感を放ちます。プレゼンスは4程度に抑えることで耳に痛い高域を避け、Marshallらしい芯のある中域を前に押し出す設計です。
ライブにおいてはギターのボリュームノブを積極的に活用し、リズムパートでは7〜8程度に下げ、ソロや強調したいフレーズでは10に上げることで、同じチャンネル設定のまま音の強弱をコントロールしています。これにより、ペダルを多用せずともダイナミックな表現が可能になり、シンプルながら迫力ある演奏を実現しています。
楽曲ごとに見ると、『Basket Case』や『When I Come Around』といった初期曲では、ややタイトなゲインと中域重視の音作りが特徴で、ストラトコピー「Blue」に搭載されたJBピックアップのアタック感を生かしています。一方、『American Idiot』期ではLes Paul Juniorに切り替え、P-90特有の荒々しい歪みをMarshallに乗せ、アリーナ規模の会場でも抜けの良いサウンドを確保しています。特にイントロの「American Idiot」では、Victoria Tweed「Little Vicky」を使い分けることで楽曲の冒頭を鮮烈に印象づけています。
レコーディングにおいては、ダブルトラッキングが基本です。左チャンネルと右チャンネルに別テイクを録音し、若干のEQ差やアンプセッティングの微調整を加えることで分厚い壁のようなギターサウンドを形成しています。エンジニアは低域の被りを避けるため、ギターのローエンドを80Hz付近で軽くカットし、ベースとの住み分けを行うことが多いと考えられます。また、コンプレッサーを強くかけるのではなく、自然なダイナミクスを残すことで、生々しいライブ感を維持しています。
ソロやリードパートに関しては、BOSS BD-2やKlon Centaurをブーストに使用し、アンプの歪みをさらに押し上げる形で表現しています。EQは中域の張り出しを維持したまま、高域を少し足すことで前に抜けてくるトーンに調整されます。『Boulevard of Broken Dreams』のソロ部分などはその典型例で、リードが埋もれず歌メロを引き立てる役割を果たしています。
また、ミックス段階ではリバーブを深くかけることは少なく、ドライでパンチのあるトーンを好みます。そのため、空間系の処理は最小限にとどめ、必要な場合はディレイを薄く混ぜる程度に留めています。これはライブ感を重視し、Green Day特有のストレートなパンクロックの勢いを損なわないための工夫だといえます。
最終的にBillie Joe Armstrongの音作りは「シンプルさの中にある徹底した緻密さ」に尽きます。アンプ直のように見えて、実際にはEQバランス、ピッキングニュアンス、ダブルトラッキング、曲ごとのアンプ・ギター使い分けなど、細部までこだわり抜かれています。これらの要素を組み合わせることで、Green Dayサウンドの核である「豪快でありながらも輪郭のはっきりしたパンクトーン」が完成していると想定されます。
比較的安価に音を近づける機材【Green Day・Billie Joe Armstrong】
Billie Joe Armstrongのサウンドを完全に再現するのは、ヴィンテージMarshallやLes Paul Juniorなど高額な機材が必要となるため現実的には難しい部分もあります。しかし、近年は多くのメーカーがエントリーモデルやシグネチャーを意識した廉価版機材をリリースしており、5万円前後の予算でもGreen Day風の音を体感することが可能です。
まずギターに関しては、Epiphone Les Paul Juniorが最有力候補です。Billie Joeが多用するGibson Les Paul Juniorの廉価版であり、P-90タイプのピックアップを搭載しているため、荒々しくも抜けるパンクサウンドを再現できます。アマチュアや初心者にも扱いやすく、アンプ直でも十分に彼のサウンドを彷彿とさせる響きを得られます。
アンプについては、Marshall CODEやMarshall DSLシリーズがオススメです。これらはデジタルモデリングやチューブ駆動を通じて、クラシックMarshallの音を再現可能です。特にCODEは多彩なプリセットを備えているため、Green Day風の歪みからクリーンまで幅広くカバーでき、価格も比較的リーズナブルです。
エフェクターに関しては、BOSS BD-2 Blues Driverは欠かせません。本人も愛用するブーストペダルで、既に多くのショップで1万円台から購入可能です。アンプの歪みをさらに押し出す用途としては最適で、ギターと組み合わせるだけで一気にGreen Dayらしさを獲得できます。さらに、MXR Dookie Driveは少々値が張りますが、Billie Joeシグネチャーとして設計されているため、可能であれば検討すべきペダルです。
また、マルチエフェクターを導入するのも有効です。BOSS GT-1やZoom G1 Fourなどは、ディストーション、ブースター、ディレイを組み合わせることで「Basket Case」や「American Idiot」の質感に近づけることが可能です。低予算で幅広い音作りを試したい初心者にとっては特におすすめできます。
総じて、ポイントは「P-90系ピックアップのギター」「Marshall系アンプ」「Blues DriverやDookie Driveといったオーバードライブ系ペダル」を組み合わせることです。これらを揃えれば、スタジオ練習や小規模ライブでBillie Joe Armstrongのエネルギッシュなサウンドを体感できるでしょう。以下の表に、比較的安価で導入可能な機材を整理しました。
種類 | 機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
ギター | Epiphone Les Paul Junior | Epiphone | Amazonで探す | Green Day | Billie Joe Armstrong | Gibsonの廉価版。P-90搭載で本人のトーンに近い |
アンプ | Marshall CODE 25 | Marshall | Amazonで探す | Green Day | Billie Joe Armstrong | モデリングアンプ。Dookie期のMarshallサウンドを再現可能 |
アンプ | Marshall DSL20CR | Marshall | Amazonで探す | Green Day | Billie Joe Armstrong | 真空管駆動でクラシックMarshallを再現。練習〜小規模ライブ向き |
エフェクター | BOSS BD-2 Blues Driver | BOSS | Amazonで探す | Green Day | Billie Joe Armstrong | 本人愛用。ブースト用途で必須 |
エフェクター | MXR Dookie Drive | MXR | Amazonで探す | Green Day | Billie Joe Armstrong | 本人シグネチャー。Pete & Meatアンプをシミュレート |
マルチエフェクター | BOSS GT-1 | BOSS | Amazonで探す | Green Day | Billie Joe Armstrong | オーバードライブ+ディレイの組み合わせで多彩な音作りが可能 |
マルチエフェクター | Zoom G1 Four | Zoom | Amazonで探す | Green Day | Billie Joe Armstrong | 低価格でアンプモデルや空間系エフェクトを搭載。練習用に最適 |
総括まとめ【Green Day・Billie Joe Armstrong】

Billie Joe Armstrong(ビリー・ジョー・アームストロング)の音作りを振り返ると、その本質は「シンプルさの中に徹底したこだわり」を見出すことにあります。使用しているギターはLes Paul Juniorを中心としたシングルピックアップ構成が多く、アンプもMarshallを軸に改造モデルを駆使しています。これは一見すると単純な選択肢に見えますが、実際にはピックアップの換装やアンプのチューニング、EQの細かな設定に至るまで、緻密な工夫が積み重ねられているのです。
彼のサウンドが世界中のファンに愛される理由は、複雑なエフェクトチェーンではなく、ギターとアンプの直結によって生まれる生々しいエネルギーにあります。パワーコード一発で観客を沸かせるその迫力は、余計なものを削ぎ落とし、本当に必要な音だけを残すという哲学の賜物だといえるでしょう。これは「パンク=シンプル」という枠組みを超え、ロックギターの王道に通じる普遍的なサウンド作りでもあります。
また、レコーディングにおけるダブルトラッキングや、ライブでのボリューム操作など、細部のニュアンスを徹底的に意識する姿勢も見逃せません。アンプのEQやゲイン設定においても、常にバンド全体のサウンドバランスを意識しており、結果として「Green Dayらしい音」を保ちながらも楽曲ごとの個性を引き立てています。特に『Dookie』期のMarshall改造アンプ、「Blue」と呼ばれるフェルナンデスのストラトコピー、『American Idiot』期のLes Paul Juniorなど、時代ごとに象徴的なギターとアンプの組み合わせが生まれています。
初心者やコピーバンドが彼の音に近づきたい場合、必ずしも高額なヴィンテージ機材を揃える必要はありません。Epiphone Les Paul JuniorやMarshallの廉価モデル、BOSS BD-2 Blues Driverなどを組み合わせることで、十分にBillie Joe Armstrongのパンクサウンドを体感できます。大切なのは「シンプルな構成を使いこなすこと」と「強烈なピッキングとリズム感」であり、これは機材以上にプレイヤー自身の表現力に依存する部分も大きいでしょう。
総じて言えるのは、Billie Joe Armstrongの音作りの本質は「ストレートで力強いパンクロックを、徹底的に磨き上げた先にある」ということです。彼の機材やセッティングは、その哲学を具現化するためのツールであり、決して奇をてらったものではありません。Green Dayの楽曲を演奏するにあたり、彼のアプローチを理解し、自分の環境で応用することが、何よりも再現への近道となるでしょう。
あなたがこれからスタジオで音作りを試す際も、「余計なものを足さず、必要な音だけを最大限に鳴らす」というビリー・ジョーのシンプルな哲学を意識してみてください。それこそが、世界中の観客を熱狂させるGreen Dayサウンドの真髄なのです。
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下記恐らく使用(所持)している機材のまとめです。参考までに!
🎸ギター
• Fernandes Stratocaster「Blue」(フェルナンデスのストラトコピー/ブリッジのみ使用、当初 Bill Lawrence L-500XL→現在は Seymour Duncan SH-4 JB に換装/初期曲はEbチューニング運用)。
• Gibson Les Paul Junior ’59 DC(TV Yellow/P-90×1)。
• Gibson Les Paul Junior ’55 SC Black(P-90×1)。
• Gibson Les Paul Junior(シングルカット/シルバー・スパークル/Seymour Duncan Antiquity P-90 搭載・ツアー用)。
• Gibson Billie Joe Armstrong Les Paul Junior(2023年モデル/P-90 DC Dogear=ハムキャンセルP-90、SlimTaperネック等)。
• Rickenbacker 330(ボリューム1基に改造)。
• Martin GT-70(60年代後期/DeArmond PU)。
• Gibson Les Paul Junior ’56(レコーディングで多用)。
• Gibson Les Paul Standard ’59(ソロで使用)。
• Fender Telecaster ’53、Fender Esquire ’60(’Saviors’録音で使用)。
• Gibson J-180(アコースティック/シグネチャー)。
• Gretsch Brian Setzer Hot Rod、Burns Brian May(ともにAmerican Idiot期に使用)。
• Gretsch Anniversary(赤/Foxboro Hot Tubs録音で使用)。
🔊アンプ
• Marshall 1959 SLP 100W リイシュー×2(“Pete”=Dookie/Bradshaw Gain Mod、“Meat”=SE Lead Mod/Martin Golub改造)+Marshall 1960B(V30)。
• Custom Audio Electronics 3+ SE(クリーントーン用ラック・チューブ・プリアンプ)。
• “Dookie amp”(Marshall 100W Super Lead/CAEでGolub改造/『Saviors』のメイン)。
• Victoria Tweed “Little Vicky”(“American Idiot”イントロのトーン)。
• Roland Jazz Chorus(オリジナル個体/「Suzie Chapstick」で使用)。
• Fender Bassman ’63(Mike Dirntの個体をクリーンで使用/「Bobby Sox」)。
• Silvertone amps ×2(Uno…Dos…Tré! 期に使用)。
🎛️エフェクター
• Boss BD-2 Blues Driver(ソロ用ブーストとして“Big Effect”プリセットで始動)。
• MXR Carbon Copy(「Kill the DJ」で使用)。
• Klon Centaur(『Saviors』録音で使用言及)。
• MXR Dookie Drive(“Pete”+“Meat”の2台の改造Marshallを1台で再現/30周年版含む)。
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