始めに(特徴紹介)
TOMO-ZO(トモゾー)は、Gacharic Spinのギタリストとしてバンドの核を担う存在です。明るくポップなキャラクターとは裏腹に、演奏スタイルはテクニカルであり、幅広い表現力を持っています。
そのサウンドは、ポップなメロディを支えるクリーントーンから、ラウドで攻撃的なディストーションまで多彩です。バンド初期の「Lock On!!」や「ダンガンビート」ではストレートなロックサウンドが印象的で、近年では「赤裸ライアー」「MindSet」といった楽曲で、より繊細で立体感のあるトーンを聴かせています。
TOMO-ZOのギタープレイは、楽曲に彩りを加えるコードワーク、疾走感のあるカッティング、そして華やかなリードフレーズが特徴です。派手なルックスのギターやLEDカスタムなど、視覚的にもファンを楽しませる工夫がなされています。
彼女の音作りが注目される理由は、ただ派手な見た目やキャラクター性にあるのではなく、「どの曲でも聴きやすく、なおかつ力強い」音を届けている点にあります。ギタリストとしての基礎をしっかり押さえながらも、自分だけのサウンドを追求し続けるその姿勢は、多くのプレイヤーに影響を与えています。
特に近年のライブでは、Kemperを中心とした最新のデジタルアンプを駆使しつつ、往年のMarshallやENGLサウンドも再現。曲によってはアコースティックギターを使い分け、表現力の幅をさらに広げています。
以下では、TOMO-ZOが使用してきたアンプ・ギター・エフェクターを時期ごとに整理し、彼女の音作りを徹底解説していきます。
まずは実際のプレイスタイルを体感したい方は、公式MVでその音をチェックしてみてください。
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使用アンプ一覧と特徴【Gacharic Spin・TOMO-ZO】
TOMO-ZOのサウンドを語る上で欠かせないのが、使用アンプの変遷です。バンド初期の「EU・PHORIA」時代には、王道のMarshallアンプを中心に使用していました。Marshall特有の中域が強調されたロックサウンドは、当時のストレートで勢いのある楽曲と相性抜群でした。特にハイゲインながらも輪郭が崩れにくい特性を活かし、バンドのアグレッシブな雰囲気を支えていました。
その後、Gacharic Spinに加入してからは、よりテクニカルで幅広い表現を可能にするためにENGLアンプを導入しました。ENGLはドイツ製で、ハードロックやメタル系ギタリストに人気のブランド。透明感のある歪みと強力なローエンドを持つため、速弾きやタッピングなど、TOMO-ZOのプレイスタイルに適していました。バンドの楽曲がより多様化し、激しい楽曲から繊細な楽曲まで対応する必要があった背景が伺えます。
そして現在のメインはKemper Profiler Power Rackです。これはプロファイリングアンプで、実際のアンプの音を忠実に再現できる点が最大の特徴です。ライブやレコーディングで異なる環境に合わせ、MarshallやENGLのサウンドをデジタルで再現可能。持ち運びや音作りの再現性に優れているため、全国ツアーや海外公演を行うGacharic Spinにとっては最適な選択といえます。
実際のライブ映像でも、KemperのLEDが光るラックがステージに設置されているのが確認できます。サウンドはクリーンでもハイゲインでも破綻せず、安定した出音を提供しているのが特徴です。音作りの自由度が非常に高く、今後も彼女のメインアンプとして長く活躍すると考えられます。
このように、TOMO-ZOのアンプ選びは時代ごとのバンドのサウンド変化に直結しています。Marshallの王道ロックサウンド、ENGLのテクニカルなハイゲイン、そしてKemperの柔軟性と安定感。どれも彼女のギタープレイを最大限に引き出すための選択であり、状況に応じて最適なものを選び抜いているといえるでしょう。
総じて、最新のライブではKemperをメインに据えつつ、過去のアンプサウンドも随時取り込みながら進化している、と想定されます。
使用ギターの種類と特徴【Gacharic Spin・TOMO-ZO】
TOMO-ZOの音作りの核心は、豊富なギターコレクションにあります。彼女はキャリアを通して様々なギターを手に取り、それぞれの楽曲や時代のサウンドに応じて使い分けてきました。その選択はルックスや遊び心だけでなく、音楽的な必然性に裏打ちされています。
最初に手にしたギターは、小学生のクリスマスプレゼントとして贈られた「Fernandes製ストラトタイプ(緑×黒グラデーション)」です。これがTOMO-ZOの原点であり、以降のキャリアでの基盤となりました。高校入学時には「Epiphone SG(黒)」を購入。シンプルながらロック色の強いSGを一目惚れで選んだことからも、当時からステージ映えを意識していたことがわかります。
その後、「Art Tech ストラトタイプ」を導入し、初期の「EU・PHORIA」期や「MindSet」のレコーディングで活躍。さらに「Fender Stratocaster(白/借用)」をGacharic Spin初期に使用しており、フェンダーらしいきらびやかなクリーントーンを活かしていました。
本格的にバンド活動が軌道に乗ると、「PRS SE(ピンク/Miraなど)」や「PRS Custom 24 Blue Crab Blue」を使用。特に後者は現在のメインギターで、レスポールの太さとストラトの抜けを兼ね備えた万能型。TOMO-ZOの鮮やかなステージ衣装と調和し、見た目の華やかさと音の芯の強さを両立しています。
また、オレンジ色の「PRS Custom 24」はドロップDやヘヴィチューンに対応。LED縁取りのカスタムを施していた時期もあり、視覚的インパクトは圧巻でした。さらにESPギタークラフトアカデミーの学生製作による「ESP T-LAND」は、キャンディやアイスが光るユニークなルックスに反して、最もメタル寄りの音を出す一本です。
アコースティックサイドでは「Taylor 312ce Narrow」を使用。薄胴かつナローネックで弾きやすく、ライブのアコースティックパートで安定したサウンドを提供。加えて、「Framus Idolmaker(Stevie Salasプロデュース)」も所有しており、高級感のあるサウンドとPRSに似たキャラクターで、彼女のプレイスタイルに自然に馴染んでいます。
さらにレコーディングでは「Paoletti Guitars(テレキャスタータイプ)」を借用し、そのサウンドに好印象を抱いたことから導入を検討中との情報もあります。こうした多彩なギター選びからも、TOMO-ZOが常に新しい音を模索していることがわかります。
このように、TOMO-ZOはフェンダー系の煌びやかさ、PRSの万能性、ESPのメタルサウンド、そしてTaylorのアコースティックな響きを使い分け、Gacharic Spinの多彩な楽曲に対応しています。結果として、彼女のギターコレクションは「見た目の楽しさ」と「音楽的必然性」が両立しているといえるでしょう。総じて、現在のライブではPRSを中心に据えながら、曲によって他のギターを使い分けている、と想定されます。
機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | ギターの種類 | 備考 |
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Fernandes ストラトタイプ(緑×黒グラデーション) | Fernandes | Amazonで探す | Gacharic Spin | TOMO-ZO | エレキギター(ストラトタイプ) | 小学生時代の初ギター。原点の一本。 |
Epiphone SG(黒) | Epiphone | Amazonで探す | Gacharic Spin | TOMO-ZO | エレキギター(SGタイプ) | 高校入学時に購入。一目惚れのギター。 |
Art Tech ストラトタイプ | Art Tech | Amazonで探す | Gacharic Spin | TOMO-ZO | エレキギター(ストラトタイプ) | 「MindSet」レコーディングなどで使用。 |
Fender Stratocaster(白/借用) | Fender | Amazonで探す | Gacharic Spin | TOMO-ZO | エレキギター(ストラトキャスター) | 初期ライブで使用。煌びやかなクリーントーン。 |
PRS SE(ピンク/Miraなど) | PRS | Amazonで探す | Gacharic Spin | TOMO-ZO | エレキギター(PRS) | 初期導入。AKB48「GIVE ME FIVE!」で使用。 |
PRS Custom 24 Blue Crab Blue | PRS | Amazonで探す | Gacharic Spin | TOMO-ZO | エレキギター(PRS) | 現メイン。繊細かつ太い音。放電抑制シール付き。 |
PRS Custom 24 Orange | PRS | Amazonで探す | Gacharic Spin | TOMO-ZO | エレキギター(PRS) | ローミッド寄り。ドロップDやヘヴィ曲で使用。LED縁取り改造歴あり。 |
ESP T-LAND | ESP | Amazonで探す | Gacharic Spin | TOMO-ZO | エレキギター(ESPカスタム) | キャンディ・アイスが光るギミック搭載。メタル寄りのサウンド。 |
Taylor 312ce Narrow | Taylor | Amazonで探す | Gacharic Spin | TOMO-ZO | アコースティックギター | ライブのアコースティックセットで使用。弾きやすさ重視。 |
Framus Idolmaker | Framus | Amazonで探す | Gacharic Spin | TOMO-ZO | エレキギター(Framus) | Stevie Salasプロデュース。PRSに近いキャラ。 |
Paoletti Guitars テレキャスタータイプ | Paoletti | Amazonで探す | Gacharic Spin | TOMO-ZO | エレキギター(テレキャスタータイプ) | レコーディングで借用し好印象。導入検討中。 |
使用エフェクターとボード構成【Gacharic Spin・TOMO-ZO】
TOMO-ZOの音作りにおいて、エフェクターボードの構成は非常にユニークで、多彩な楽曲を支えるカギとなっています。彼女はライブやレコーディングで、定番機材に加えてオリジナルのカスタムペダルを組み込み、他のギタリストにはない遊び心と表現力を発揮しています。
ボードの入り口は定番の「KORG Pitch Black」チューナー。ライブの安定感を支える必需品です。その後、Ernie Ballの「PO6180 ボリュームペダル」で音量を自在にコントロールし、楽曲中の抑揚を演出しています。ボリューム奏法を多用する場面も多く、ギターソロのダイナミクスを大きく左右する重要な要素となっています。
ワウ系は、G-LABの「WOWEE-WAH WW-1」を使用。レスポンスが早く可変幅が広いので、派手なカッティングやソロにアクセントを加えています。さらにワーミー的な音を生み出す「BOSS PS-5」や「DigiTech Whammy 5」も導入し、ピッチシフトを駆使したフレーズを構築。これにより、ライブでのギターがより多彩で予測不能なサウンドに変化します。
オクターバーには「Electro-Harmonix Pitch Fork」を用い、低音強化や厚みのあるサウンドを生み出します。シンプルなリフでも迫力を持たせることが可能で、バンド全体のサウンドを支える裏方的な役割を果たしています。
モジュレーション系では、TOMO-ZO自身のモデルでもある「ROULETT∃ Chorus(オリジナルLED搭載)」を使用。見た目のインパクトだけでなく、煌びやかで独特な揺れを生み出す特注機材で、まさに彼女の個性を象徴するペダルです。また「BOSS MD-500」を併用し、フランジャーやフェイザーなど複数のモジュレーションを一台で切り替えられるようにしています。
さらにエフェクトの全体制御は「BOSS ES-8 スイッチャー」で行い、複雑なエフェクトチェインを一括管理。電源には「Noah’sark DC-STICK」を採用し、安定供給を確保しています。アコースティック用には「ZOOM AC-3」や「BOSS AD-10」を併用し、エレアコ演奏時でも高品位なサウンドを届けています。
このようにTOMO-ZOのエフェクターボードは、遊び心あるビジュアルと実用的なサウンド設計が融合しており、ライブごとに異なる曲調に柔軟に対応できる構成です。特に自作系やオリジナルモデルを積極的に採用している点は、他のギタリストと一線を画す部分といえるでしょう。総じて、確立された定番機材に加えてオリジナリティを加えたハイブリッドな構成になっている、と想定されます。
機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | エフェクターの種類 | 備考 |
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Ernie Ball PO6180 | Ernie Ball | Amazonで探す | Gacharic Spin | TOMO-ZO | ボリュームペダル | 音量コントロールやダイナミクス調整に使用。 |
G-LAB WOWEE-WAH WW-1 | G-LAB | Amazonで探す | Gacharic Spin | TOMO-ZO | ワウペダル | 可変幅が広くレスポンス良好。 |
KORG Pitch Black | KORG | Amazonで探す | Gacharic Spin | TOMO-ZO | チューナー | ライブ必須の定番チューナー。 |
Electro-Harmonix Pitch Fork | Electro-Harmonix | Amazonで探す | Gacharic Spin | TOMO-ZO | オクターブ | 低音補強やサウンドの厚みを追加。 |
BOSS PS-5 | BOSS | Amazonで探す | Gacharic Spin | TOMO-ZO | ピッチシフター | ワーミー的使用でフレーズに変化を追加。 |
DigiTech Whammy 5 | DigiTech | Amazonで探す | Gacharic Spin | TOMO-ZO | ピッチシフター | 定番ワーミーペダル。ソロで活躍。 |
ROULETT∃ Chorus TOMO-ZO model | ROULETT∃ | Amazonで探す | Gacharic Spin | TOMO-ZO | コーラス | オリジナルLED搭載。遊び心あるモジュレーション。 |
BOSS MD-500 | BOSS | Amazonで探す | Gacharic Spin | TOMO-ZO | モジュレーション系 | 多彩な揺れ系エフェクトを集約。 |
BOSS ES-8 | BOSS | Amazonで探す | Gacharic Spin | TOMO-ZO | スイッチングシステム | 複雑なエフェクトチェインを一括管理。 |
Noah’sark DC-STICK | Noah’sark | Amazonで探す | Gacharic Spin | TOMO-ZO | パワーサプライ | 安定した電源供給を確保。 |
ZOOM AC-3 | ZOOM | Amazonで探す | Gacharic Spin | TOMO-ZO | アコースティック用エフェクター | アコギサウンド補正用。 |
BOSS AD-10 | BOSS | Amazonで探す | Gacharic Spin | TOMO-ZO | アコースティック用エフェクター | ライブでのエレアコ補正に使用。 |
音作りのセッティング・EQ・ミックスの工夫【Gacharic Spin・TOMO-ZO】
TOMO-ZOのサウンドは「ポップで聴きやすいが、芯が太く力強い」という相反する要素を両立させています。これは彼女のEQ設定やアンプセッティング、さらにはミックス段階での工夫によるものです。ライブとレコーディングで使い分けられる設定が存在し、状況に応じてかなり細かく調整していると考えられます。
例えば、メインで使用するPRS Custom 24は、中域の密度が高く存在感のあるギターですが、バンド全体のサウンドに埋もれないように、アンプではミドルをややブーストしつつ、トレブルも十分に確保。ベースは低音が出すぎるとボトムが濁るため、少しだけカットするのが基本です。Marshall系のサウンドを再現する場合は中域の厚みを重視し、ENGL系ではゲインを少し抑えめにしてタイトさを強調するのがポイントといえるでしょう。
Kemperを使う場合は、楽曲ごとにプロファイルを切り替えています。代表的なセッティングとして、アップテンポの「赤裸ライアー」や「ダンガンビート」ではハイゲインのMarshallプロファイルを選び、ゲインは60〜65%程度に抑えてコード感を損なわないよう調整。リード時はブースター的にES-8で別ルートを踏ませ、音量と中域を押し出しています。
クリーントーンが求められる「MindSet」やバラード曲では、Fender系アンププロファイルを選び、ベースをやや下げてトレブルを持ち上げることで、煌びやかで透明感のある音を再現。コーラス系(ROULETT∃ ChorusやMD-500)を薄くかけることで、アンサンブルの中でも広がりを感じさせています。
ピッチシフターやワーミーを使う楽曲では、原音とエフェクト音のブレンド比率が重要になります。BOSS PS-5やWhammy 5では、原音を50〜60%残すことで違和感を軽減し、ライブでも聞き取りやすい音に調整。特にフェスなど大規模な会場では、低音が過剰に回り込みやすいため、PAエンジニアと連携してローを軽めに処理する工夫もされていると想定されます。
アコースティック曲ではTaylor 312ce Narrowを使用し、プリアンプにZOOM AC-3やBOSS AD-10を通します。ここでは中域を少し持ち上げ、ローをカットすることで、他楽器との被りを避けながらクリアで前に出るサウンドを実現しています。ZOOM AC-3はシミュレーションの質感を加え、AD-10ではDI的役割も兼ねてノイズレスな出音を確保しているのが特徴です。
ミックス段階では、ギターの定位を左右に広げすぎず、中央寄りに定位することが多いのも特徴です。これはTOMO-ZOのギターがリードやカッティングを兼ねることが多く、常に楽曲の「顔」として聞こえるべきだからです。EQでは2kHz〜3kHz付近を軽く持ち上げることで、ギターソロやリフがボーカルやシンセに埋もれず前に出ます。逆に150Hz以下は大胆に削ることで、ベースやドラムと棲み分けを行っています。
まとめると、TOMO-ZOの音作りは「中域を軸にしたバランス型」。Marshall的なロック感、ENGL的なテクニカルさ、Fender的な透明感を曲ごとに切り替えながら、常に聴きやすさと迫力を共存させています。バンド全体のサウンドを見渡し、PAやエンジニアとも連携して細部まで詰める姿勢が、結果として「派手だけど耳に馴染む」音を生んでいる、と想定されます。
比較的安価に音を近づける機材【Gacharic Spin・TOMO-ZO】
TOMO-ZOが使用する機材は、PRSやKemperなどプロ仕様の高価なモデルが中心です。しかし初心者や中級者がいきなり同じ機材を揃えるのは難しいもの。ここでは比較的安価(1万円〜5万円台)で入手可能な市販モデルを使って、TOMO-ZOのサウンドに近づけるための代替機材を紹介します。
まずギターについて。TOMO-ZOのメインである「PRS Custom 24 Blue Crab Blue」の代替としては、同社の廉価版である「PRS SE Custom 24」が最も近い選択肢です。価格帯も10万円未満から手に入りやすく、太さと抜けの両立したサウンドを再現可能。中級者でも扱いやすく、ステージでも十分通用する一本です。
アンプについては、TOMO-ZOが現在メインで使用しているKemperは非常に高価ですが、BOSSの「GT-1000CORE」や「GT-1」などのマルチエフェクター/アンプシミュレーターを使うことで、MarshallやENGLのサウンドをシミュレート可能です。特にGT-1は価格が2万円台と手頃で、ライブや宅録での汎用性も高いためおすすめです。
エフェクターでは、彼女が多用するワウやワーミー、コーラスを安価に再現するのがポイントです。ワウペダルはBOSS「PW-3 Wah」、ピッチシフターは「DigiTech Whammy Ricochet」がコンパクトで安価な代替機材になります。さらにコーラスはBOSS「CH-1 Super Chorus」が定番で、煌びやかな広がりを簡単に得られます。これらを組み合わせれば、TOMO-ZOらしい空間演出の効いたサウンドを作り出せます。
アコースティック用のサウンドは、BOSS「AD-2 Acoustic Preamp」が入門向けに最適。1万円台で入手可能ながら、ステージでも十分なクオリティを発揮してくれます。Taylor 312ce Narrowの高級感までは再現できませんが、ライブでのアコースティックパートを支えるには十分な性能です。
総じて、TOMO-ZOのサウンドのエッセンスは「煌びやかでありながら芯があること」「モジュレーションを活かした彩り」「曲ごとに切り替えられる柔軟性」です。ここで紹介した代替機材を組み合わせれば、初心者〜中級者でも十分に彼女らしいプレイフィールを再現できるでしょう。
種類 | 機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
エレキギター | PRS SE Custom 24 | PRS | Amazonで探す | Gacharic Spin | TOMO-ZO | メインPRSの廉価版。音の太さと抜けを両立。 |
マルチエフェクター | BOSS GT-1 | BOSS | Amazonで探す | Gacharic Spin | TOMO-ZO | Kemperの代替としてアンプ・エフェクトを再現可能。 |
ワウペダル | BOSS PW-3 Wah | BOSS | Amazonで探す | Gacharic Spin | TOMO-ZO | コンパクトで安価なワウペダル。レスポンス良好。 |
ピッチシフター | DigiTech Whammy Ricochet | DigiTech | Amazonで探す | Gacharic Spin | TOMO-ZO | ワーミーの小型版。ライブで扱いやすい。 |
コーラス | BOSS CH-1 Super Chorus | BOSS | Amazonで探す | Gacharic Spin | TOMO-ZO | 定番コーラス。煌びやかな広がりを演出。 |
アコースティック用プリアンプ | BOSS AD-2 Acoustic Preamp | BOSS | Amazonで探す | Gacharic Spin | TOMO-ZO | ライブ用アコースティックサウンドを強化。 |
総括まとめ【Gacharic Spin・TOMO-ZO】

TOMO-ZOの音作りを俯瞰すると、「見た目の華やかさと確かなプレイヤビリティの両立」というテーマが一貫しています。キャンディやアイスが光るESP T-LANDのような視覚的に楽しいギターから、王道のPRS Custom 24まで、彼女の機材選びは一見バラバラに見えても、サウンド面ではすべて「聴きやすく、力強く、曲に馴染む音」という軸で統一されています。
アンプ面ではMarshallでの王道ロックサウンドから始まり、ENGLでのテクニカルなハイゲイン、そしてKemperによる柔軟な再現性へと進化。これにより、バンドのサウンドが年々変化しても、常に最適なトーンを提供できる体制を築いています。単に機材を使い分けているのではなく、状況や楽曲に合わせて「必要な音を確実に届ける」意識が徹底されているのです。
エフェクターに関しても、定番のワウやワーミーを巧みに使い分ける一方で、自身のオリジナルモデル「ROULETT∃ Chorus」を導入するなど、遊び心を忘れない姿勢が特徴的です。ライブでのパフォーマンス性と、プレイヤーとしての確実な音作りの両方を実現しており、結果としてファンにもプレイヤーにも強く印象を残す存在となっています。
EQやミックスの工夫も含めてまとめると、TOMO-ZOのサウンドは「中域を軸とした万能型」。煌びやかさと太さの両立を重視しつつ、アンサンブル全体のバランスを考慮した設定を徹底しています。つまり彼女の音作りの本質は「自分の音を主張しながらも、バンド全体の調和を崩さないこと」にあるといえるでしょう。
初心者がTOMO-ZOの音を再現する際には、PRS SEシリーズやBOSSのマルチエフェクターを活用し、コーラスやピッチシフトをうまく取り入れることでかなり近い雰囲気が出せます。大切なのは機材そのものよりも「どう曲に合わせて調整するか」であり、TOMO-ZO自身が常に試行錯誤を重ねていることが参考になります。
総じて、TOMO-ZOの音作りは「華やかで個性的でありながら、誰が聴いても心地よい音」を目指したものです。その姿勢こそが、彼女のサウンドを唯一無二のものにしているといえるでしょう。これからもGacharic Spinの進化と共に、TOMO-ZOの音作りがどのように変化していくのか、ギタリストとしてもリスナーとしても見逃せない存在です。
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下記恐らく使用(所持)している機材のまとめです。参考までに!
ギター
Fernandes ストラトタイプ(緑×黒グラデーション)
小5のクリスマスプレゼント、初めてのギター。
Epiphone SG(黒)
高校入学時に購入。一目惚れ。
Art Tech ストラトタイプ
高1後半で購入。EU・PHORIA〜初期に使用。レコーディング「MindSet」で使用。
Fender Stratocaster(白/借用)
Gacharic Spin初期に使用。
PRS SE(ピンク / Miraなど)
初期に導入、AKB48「GIVE ME FIVE!」で使用。
PRS Custom 24 Blue Crab Blue
現メイン。レスポールとストラトの中間的キャラ。繊細かつ太い音。生鳴り良好。ピックアップ下に放電抑制シール貼付。
PRS Custom 24 Orange
ローミッド寄り。ドロップDやヘヴィ曲で使用。LED縁取りカスタムをしていた(現在は外している)。
ESP「T-LAND」(ESPギタークラフトアカデミー学生製作)
ファンデザイン公募。キャンディやアイスが光るギミック搭載。ダンカンPU+フロイドローズ。見た目に反して最もメタル寄り。
Taylor 312ce Narrow
アコースティック用。薄胴&ナローネックで弾きやすい。
Framus Idolmaker(Stevie Salasプロデュース)
Maple top/Mahogany back。PRSに近いキャラ。高級感あるサウンド。
Paoletti Guitars(テレキャスタータイプ/試奏・借用)
レコーディングで使用し好印象。導入検討中。
アンプ
Marshall(EU・PHORIA時代)
ストレートなロックサウンドに使用。
ENGL(Gacharic Spin加入後)
テクニカル寄りのプレイ用。
Kemper Profiler Power Rack
メインアンプ。プロファイリングで幅広い音作り。
エフェクター / 足元
Volume Pedal : Ernie Ball PO6180
Wah : G-LAB WOWEE-WAH WW-1
Tuner : KORG Pitch Black
Octaver : Electro-Harmonix Pitch Fork
Pitch Shifter : BOSS PS-5(ワーミー的使用)
Whammy Pedal : DigiTech Whammy 5
Chorus : ROULETT∃ TOMO-ZO model(オリジナル・LED搭載、遊び心ギミックあり)
Modulation : BOSS MD-500
Switcher : BOSS ES-8
Power Supply : Noah’sark DC-STICK
Acoustic用プリアンプ : ZOOM AC-3 / BOSS AD-10
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