始めに(特徴紹介)
Dave Grohl(デイヴ・グロール)は、Nirvanaのドラマーとして名を馳せた後、Foo Fightersを結成し、フロントマン兼ギタリストとしてロックシーンを牽引してきました。彼のサウンドは「攻撃的でパワフル、かつメロディック」な特徴を持ち、90年代オルタナティヴから2000年代以降のアリーナロックまでを貫く存在感を放っています。
代表曲「Everlong」では荒々しくも繊細なコードワークが映え、「Monkey Wrench」や「All My Life」では直線的で歪みの効いたリフが炸裂。さらに近年の『Wasting Light』以降では、アナログ的で温かみのあるサウンド作りにもこだわっており、エンジニアと共同でクラシカルなアンプやアナログ機材を駆使しています。
Grohlのギタープレイは、ピッキングの強さとダウンストロークを多用するストレートな奏法が特徴です。そのため、ギターやアンプ、エフェクターの選択においても「音抜けの良さ」「ダイナミクス」「荒々しさ」を優先していることがわかります。彼の音が注目される理由は、ただ歪んでいるだけではなく、ロックの芯にある「生の迫力」をそのまま届ける説得力にあります。
特にライブでは、スタジアムを揺るがすほどのラウドなギターサウンドを、シンプルなセットアップで叩き出しており、ギタリストだけでなくリスナーにとっても「自分もこの音を出したい」と思わせる魅力にあふれています。
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使用アンプ一覧と特徴【Foo Fighters・Dave Grohl】
Dave Grohl(デイヴ・グロール)のギターサウンドを支えてきた大きな要素のひとつがアンプの選択です。彼は、時期ごとに異なるアンプを使い分けながら、ライブやレコーディングで「厚みのある歪み」と「クリーンの透明感」を両立してきました。ここでは代表的な使用アンプを紹介します。
まずレコーディングで欠かせないのが、Vox AC30です。ビートルズ以来の定番アンプですが、Grohlはそのクリーントーンや軽く歪んだサウンドを好んで使用しています。インタビューや技術者の証言からも、AC30が「バンドサウンドを支える透明感あるクリーン」を担っていることが確認されています。
一方で、重厚なディストーションを支えているのがMesa/Boogie Dual Rectifierです。90年代後半から2000年代のハードな楽曲において、ラウドで分厚いリフを鳴らす上で欠かせない存在でした。さらに中期以降はMesa/Boogie Road Kingも導入され、より幅広い歪みサウンドを獲得しています。
また、『Wasting Light』期以降はHiwatt Custom 100をライブで使用。強力なクリーンヘッドルームとローミッドの押し出しにより、大規模なアリーナでも存在感のある音を鳴らすことが可能です。このアンプはGrohlの「クラシックロック志向」を色濃く反映した選択と言えるでしょう。
さらに、スタジオレコーディングではFender Twin Reverb(’50sヴィンテージや’65リイシュー)が使用され、より広がりのあるクリーンやリバーブ感を活かしたトーンが確認されています。『Guitar One』(1999年)のインタビューではMarshall JCM900も一部トラックで使用されたと語っており、状況に応じて複数のアンプを使い分けていたことがわかります。
このように、Grohlは「レコーディングでは多彩なアンプを重ね、ライブではラウドさと抜けの良さを重視」という方針を徹底しています。アンプごとの音色を戦略的に組み合わせることで、Foo Fighters特有の荒々しくも整ったバンドサウンドを実現していると想定されます。
機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
Vox AC30 | Vox | Amazonで探す | Foo Fighters | Dave Grohl | 透明感あるクリーン。ライブ・レコーディング双方で使用 |
Mesa/Boogie Dual Rectifier | Mesa/Boogie | Amazonで探す | Foo Fighters | Dave Grohl | メインの歪みサウンドを担う。90年代後半〜2000年代に頻用 |
Mesa/Boogie Road King | Mesa/Boogie | Amazonで探す | Foo Fighters | Dave Grohl | 中期以降のツアーで使用。歪みの幅が広い |
Hiwatt Custom 100 | Hiwatt | Amazonで探す | Foo Fighters | Dave Grohl | 『Wasting Light』期以降のライブで使用 |
Fender Twin Reverb | Fender | Amazonで探す | Foo Fighters | Dave Grohl | レコーディングで使用。リバーブを活かしたサウンド |
Marshall JCM900 | Marshall | Amazonで探す | Foo Fighters | Dave Grohl | 1999年のインタビューで使用言及あり |
使用ギターの種類と特徴【Foo Fighters・Dave Grohl】
Dave Grohl(デイヴ・グロール)のサウンドを象徴する最大の要素が、独自のギター選びにあります。彼はGibsonを中心に、シグネチャーモデルからビンテージ、さらには特殊なギターまで多彩に使用してきました。ここでは、時期ごとに実際に使われた代表的なギターを解説します。
もっとも有名なのはGibson Trini Lopez Standard(1967年製チェリー)です。Grohl自身が「Foo Fightersの全アルバムで使ってきた」と語る録音用メインで、ダイヤ型fホールとFirebirdスタイルのヘッドが特徴的。このモデルはセミアコ構造による「太く温かみのあるサウンド」を提供し、スタジオ録音の核を担っています。
ライブの主力としてはGibson Dave Grohl Signature DG-335が知られています。Trini Lopezをベースに、STOPテールピースとBurstbuckerピックアップを採用し、より安定したサスティーンとパワーを実現。Pelham Blueなど鮮やかなフィニッシュがステージ映えし、2010年代以降の象徴的ギターとなっています。
その他にもGibson Explorer(1990年製 Ebony)は90年代後半〜2000年代序盤のツアーで多用され、力強いリフに最適でした。またGibson Firebird Studio(Black/White)はMVやライヴ映像で確認されており、個性的なトーンを補完する役割を果たしています。
初期にはGibson Les Paul Custom(Alpine White)やGibson RD Standard(’70s Tobacco Burst)が登場し、特に「Everlong」ではRD Standardが用いられた可能性が指摘されています。さらに、友人であるPat Smear所有のGretsch White Falconを「Monkey Wrench」MVで弾く姿や、透明なボディが印象的なAmpeg Dan Armstrong Luciteを「All My Life」で使う姿も確認済みです。
初期MVではGibson SG Custom(White/3PU)も登場しており、Grohlが様々なギターを試しながらバンドの方向性を模索していたことが伺えます。こうしたギター選びは、時代ごとのサウンド変化と直結しており、「レコーディングはTrini Lopez、ライブはDG-335」という軸を持ちながらも、楽曲やシーンに応じて多彩に使い分けてきたと想定されます。
機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | ギターの種類 | 備考 |
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Gibson Trini Lopez Standard(1967/Cherry) | Gibson | Amazonで探す | Foo Fighters | Dave Grohl | セミアコ | 録音用メイン。全アルバムで使用と本人発言 |
Gibson Dave Grohl Signature DG-335 | Gibson | Amazonで探す | Foo Fighters | Dave Grohl | セミアコ(シグネチャー) | ライブの主力。STOPテール、Burstbucker搭載 |
Gibson Explorer(1990/Ebony) | Gibson | Amazonで探す | Foo Fighters | Dave Grohl | ソリッド | 90年代後半〜2000年代序盤のツアーで主力 |
Gibson Firebird Studio(Black/White) | Gibson | Amazonで探す | Foo Fighters | Dave Grohl | ソリッド | MVやライヴで使用確認 |
Gibson Les Paul Custom(Alpine White) | Gibson | Amazonで探す | Foo Fighters | Dave Grohl | ソリッド | 初期ライヴやTVで使用。デビュー期の録音にも登場 |
Gibson RD Standard(’70s/Tobacco Burst) | Gibson | Amazonで探す | Foo Fighters | Dave Grohl | ソリッド | 初期で使用。「Everlong」レコーディング説あり |
Gretsch White Falcon(Pat Smear所有) | Gretsch | Amazonで探す | Foo Fighters | Dave Grohl | フルアコ | 「Monkey Wrench」MVで使用確認 |
Ampeg Dan Armstrong Lucite(Clear) | Ampeg | Amazonで探す | Foo Fighters | Dave Grohl | ソリッド(アクリルボディ) | 「All My Life」で使用記録あり |
Gibson SG Custom(White/3PU) | Gibson | Amazonで探す | Foo Fighters | Dave Grohl | ソリッド | 初期MV等で使用確認 |
使用エフェクターとボード構成【Foo Fighters・Dave Grohl】
Dave Grohl(デイヴ・グロール)は、ギターサウンドの核をアンプの歪みに依存する傾向が強く、エフェクターの使用は比較的シンプルです。しかし、その少数精鋭のセレクトによって、楽曲に必要な表情を的確に加えています。ここでは、Foo FightersにおいてGrohlが確認されているエフェクターと、その役割について解説します。
まず最も有名なのがMXR Phase 90です。代表曲「Breakout」ではフェイザーを効かせた独特の浮遊感あるトーンが特徴的で、ライブボードでも継続的に使用が確認されています。シンプルな操作性ながら、彼のサウンドにモジュレーション的な広がりを与える重要な存在です。
また、ディレイはBOSS DD-3 Digital Delayを2台導入しており、1台には「Aurora」とラベルが貼られていることが写真から確認されています。1台を通常のリード向け、もう1台を特定曲用に分けることで、ライブ中の切り替えをスムーズにしています。Grohlの音作りにおいて「リフの奥行き感」を演出する要であることがわかります。
近年のボード写真ではXotic SP Compressorも確認されており、2021年ツアーでの使用が話題になりました。激しいストロークやダウンピッキングが多いGrohlにとって、コンプレッサーは音量差を整え、ライブでの安定感を確保する重要な役割を果たしています。
さらに、レコーディングでのダブリングやブレンド用としてPro Co RATが使われていたとの証言もあります。荒々しいディストーションサウンドに混ぜることで、より分厚い壁のような音を作り出していたと考えられます。
特殊な例としては、Dunlop/Heil Talk Boxがあり、「Generator」での使用が確認されています。トークボックスによる独特のヴォコーダー的効果が、Foo Fightersの楽曲にユニークな彩りを加えています。
このようにGrohlのボードは「最小限だが効果的」という言葉がふさわしく、アンプやギターで作られる太い基盤に、必要最小限のエフェクトを足すだけで十分な説得力を生んでいます。結果として「アンプ直系のロックサウンドをベースに、数少ないエフェクトで楽曲ごとの個性を表現」していると想定されます。
機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | エフェクターの種類 | 備考 |
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MXR Phase 90 | MXR | Amazonで探す | Foo Fighters | Dave Grohl | フェイザー | 代表曲「Breakout」で使用。ライブボード常設 |
BOSS DD-3 Digital Delay ×2 | BOSS | Amazonで探す | Foo Fighters | Dave Grohl | ディレイ | 現行ボードで2台使用。1台は「Aurora」用ラベル付き |
Xotic SP Compressor | Xotic | Amazonで探す | Foo Fighters | Dave Grohl | コンプレッサー | 2021年ツアーで確認。ストロークの音量差を整える目的 |
Pro Co RAT | Pro Co | Amazonで探す | Foo Fighters | Dave Grohl | ディストーション | レコーディングでのダブリング用として使用証言あり |
Dunlop/Heil Talk Box | Dunlop | Amazonで探す | Foo Fighters | Dave Grohl | ボコーダー/トークボックス | 「Generator」で使用。特殊効果的に導入 |
音作りのセッティング・EQ・ミックスの工夫【Foo Fighters・Dave Grohl】
Dave Grohl(デイヴ・グロール)の音作りは、一見するとシンプルながらも実際には非常に緻密に構築されています。基本的なスタンスは「アンプ直系の力強い歪みをベースに、最小限のエフェクトで味付けする」というものですが、レコーディングやライブに応じてEQ設定やミックスの工夫が随所に見られます。
まずEQの基本は、中域を厚めに確保することです。Foo Fightersの楽曲はツインギター体制であることが多く、Grohlのギターはリズムの柱としてバンド全体を支えます。そのため、低域を削りすぎず、中域をしっかりと押し出す設定が多く採用されています。Mesa/Boogie Dual RectifierやHiwatt Custom 100を使う場合も、トーン設定は「Bass 4〜5 / Mid 6〜7 / Treble 5前後」に留め、過度にシャープにせず厚みを残す傾向があります。
次にゲイン設定ですが、意外にも歪みを過剰にかけないのがGrohl流です。彼のリフはストロークが激しいため、ゲインを上げすぎると音が潰れてしまいます。アンプのゲインは6割程度にとどめ、ピッキングの強弱によって自然な歪みが加わるように設定していることが多いと考えられます。これにより、曲中のダイナミクスや迫力が際立つのです。
ライブにおいては、AC30やHiwattをクリーンのベースとして組み合わせることも多く、その際はアンプをクランチ寸前までドライブさせ、ピッキングやボリュームコントロールで音を操っています。この手法により「静から動」への切り替えが非常に自然になり、Foo Fightersの代表曲「Everlong」や「The Pretender」のような展開に説得力を与えています。
エフェクターの扱いもセッティングに直結しています。MXR Phase 90はスピードを控えめに設定し、空間的な揺らぎを加える程度に抑制。BOSS DD-3はディレイタイムをショートに設定してリードに厚みを加える用途と、ロングディレイでアンビエンスを補う用途に分けて活用。どちらも「楽曲に必要なときだけ」という割り切った使い方で、無駄に音を埋めないのが特徴です。
また、レコーディングの際にはダブリング(同じフレーズを複数回録音して左右に振る)が徹底されています。Grohlは「ギター壁」を作ることを重視しており、特に『Wasting Light』ではアナログテープに複数トラックを重ねることで分厚いサウンドを構築。ここで重要なのは、左右のEQを微妙に変えて「片方はミッド重視、もう片方はハイ寄り」といった差をつけ、音の広がりと奥行きを演出している点です。
ミックス段階では、ギターがボーカルを邪魔しないように3kHz〜5kHzあたりを軽くカットし、代わりに2kHz付近の存在感を強調する処理がよく行われます。これにより、力強いギターが前に出つつも、ボーカルが埋もれないクリアなミックスに仕上がります。低域に関してはベースやドラムのキックとぶつからないよう、80Hz以下を整理する処理も確認されています。
ライブPAの観点からは、Grohlのギターは「マイキング位置での調整」が大きなポイントです。SM57をキャビのコーン中心から少し外した位置に置くことで、アタックと厚みを両立。さらに会場の広さに応じてハイを足したり引いたりすることで、スタジアムでも輪郭を失わない音を実現しています。
このようにGrohlの音作りは、「アンプ直系のパワー」「中域を重視したEQ」「楽曲に応じたエフェクトの最小限利用」「ダブリングによる厚み」という4本柱で構築されていると考えられます。どれもシンプルながら徹底されており、結果としてFoo Fighters特有の「シンプルなのに圧倒的な壁のようなギターサウンド」が成立していると想定されます。
比較的安価に音を近づける機材【Foo Fighters・Dave Grohl】
Dave Grohl(デイヴ・グロール)のサウンドは、高価なGibsonやMesa/Boogieを駆使したプロ仕様のセットアップによって支えられています。しかし、初心者や中級者が「Foo Fighters風の音」を追求する際には、より入手しやすい機材でも十分に再現が可能です。ここでは、5万円前後までで手に入る実用的な代替機材を紹介し、その理由を解説します。
まずギターですが、Grohlの核であるセミアコ・サウンドを意識するならEpiphone DOTやEpiphone Sheraton II Proが最適です。これらはGibson ES-335の廉価版にあたり、セミアコ特有の「中域の太さ」と「クリーン〜クランチの伸び」を備えています。特にDOTはシンプルな構造で扱いやすく、GrohlのDG-335を意識した練習用に向いています。
アンプに関しては、Mesa/BoogieやHiwattは高額ですが、代替としてBOSS Katana-50 MkIIが非常におすすめです。幅広いジャンルに対応できるマルチチャンネル仕様で、クランチからハイゲインまで切り替え可能。内蔵エフェクトも充実しているため、Grohlが多用する軽いフェイズやディレイも再現可能です。自宅練習から小規模ライブまで幅広く対応できる点が魅力です。
エフェクターについては、Grohlが使用する代表的なものに手を出しやすい価格帯のモデルがあります。例えばMXR Phase 90はオリジナルが高価な場合でも、Joyo Vintage Phaseなどのクローン系が安価で入手可能です。同様に、BOSS DD-3は現行機種BOSS DD-8で代用できますし、練習用途であればZoom G1X Fourなどのマルチエフェクター1台で主要な効果をほぼ再現できます。
また、Grohlが使うPro Co RATの歪みを再現したいなら、Mooer Black Secretなどのミニサイズクローンが安価で実用的です。コンプレッサーに関しても、Xotic SP Compressorは高価ですが、BOSS CS-3やJoyo Dyna Compressorといった手頃な製品で十分近い効果を得られます。
つまり、セミアコ+モデリングアンプ+数種類の定番ペダルを組み合わせることで、Grohlの「厚みと荒々しさを併せ持つロックサウンド」をかなりの精度で再現することが可能です。ポイントは「過剰に歪ませすぎないこと」と「中域を残すこと」。この意識を持って練習することで、予算を抑えつつFoo Fighters風の音作りに近づけると考えられます。
種類 | 機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
ギター(セミアコ) | Epiphone DOT | Epiphone | Amazonで探す | Foo Fighters | Dave Grohl | DG-335やTrini Lopezの代替。中域の太さを再現可能 |
アンプ(モデリング) | BOSS Katana-50 MkII | BOSS | Amazonで探す | Foo Fighters | Dave Grohl | Mesa/BoogieやHiwattの代替。多彩な歪みと内蔵エフェクト搭載 |
フェイザー | Joyo Vintage Phase | Joyo | Amazonで探す | Foo Fighters | Dave Grohl | MXR Phase 90の廉価版。Breakout風のトーンが得られる |
ディレイ | BOSS DD-8 | BOSS | Amazonで探す | Foo Fighters | Dave Grohl | DD-3の後継。複数モード搭載で汎用性高い |
ディストーション | Mooer Black Secret | Mooer | Amazonで探す | Foo Fighters | Dave Grohl | Pro Co RATを再現したクローン。分厚い歪みを安価に再現 |
コンプレッサー | BOSS CS-3 | BOSS | Amazonで探す | Foo Fighters | Dave Grohl | Xotic SP Compressorの代替。ストロークを安定化 |
マルチエフェクター | Zoom G1X Four | Zoom | Amazonで探す | Foo Fighters | Dave Grohl | 1台でディレイ・フェイズ・歪みを再現可能。初心者向け |
総括まとめ【Foo Fighters・Dave Grohl】

Dave Grohl(デイヴ・グロール)のギターサウンドを振り返ると、その本質は「シンプルさ」と「徹底」にあります。彼は決して複雑なエフェクトチェーンやハイゲイン一辺倒の音作りを好むのではなく、セミアコの太い響き+真空管アンプ直系のパワー+最小限のエフェクトという組み合わせで、自身の音楽に必要な表現を最大限引き出しています。
特に象徴的なのは、録音では常に使われ続けるGibson Trini Lopez Standardと、ライブでのステージ映えと安定性を兼ね備えたDG-335。この二本の柱がGrohlサウンドの骨格を支えています。加えて、Mesa/BoogieやHiwattといったアンプ選びは「ラウドでありながらもクリアさを残す」ことを意識しており、結果的にFoo Fighters特有の「分厚いのに抜ける音」が成立しています。
また、EQやゲイン設定において「歪ませすぎない」という点もGrohl流の大きな特徴です。過度な歪みではなく、ピッキングやストロークの力強さによって生まれる自然な歪みこそが、彼のサウンドの説得力を生み出しています。この「プレイヤー自身のダイナミクスを活かす音作り」が、世界中のギタリストに影響を与え続けている理由でしょう。
さらに、ダブリングによる録音の厚みや、ライブでのシンプルかつ堅牢なセットアップは、プロの現場でも真似される手法です。これは単に機材選びだけでなく、「いかに曲を支え、いかに観客に直球で響かせるか」という音楽哲学に直結しています。Grohlが「余計なものを削ぎ落とし、必要なものだけを突き詰める」姿勢を持ち続けていることが、彼の音作りの核心といえるでしょう。
総じて、Dave Grohlサウンドを再現する鍵は、高価な機材そのものではなく中域を生かしたEQ、ピッキングの強弱、そして最小限のエフェクトで最大の効果を出すというアプローチにあります。これを理解すれば、たとえ手頃な機材を使ってもFoo Fightersの迫力あるサウンドにかなり近づけることができます。
つまりGrohlの音作りの本質は、「シンプルであることが最強の武器になる」という点に尽きます。その哲学を取り入れることで、あなた自身の演奏にも、より説得力と存在感が宿るはずです。
“`
下記恐らく使用(所持)している機材のまとめです。参考までに!
🎸ギター
• Gibson Trini Lopez Standard(1967/チェリー)…「Foo Fightersの全アルバムで使ってきた録音用メイン」と本人。ダイヤ型fホール&6連Firebirdヘッド。
• Gibson Dave Grohl Signature DG-335(Pelham Blue ほか)…ステージの主力。Trini Lopezを基にSTOPテール&Burstbucker採用。
• Gibson Firebird Studio(Black/White)…MVやライヴで使用確認。
• Gibson Explorer(1990/Ebony)…90年代後半〜2000年代序盤のツアー主力。
• Gibson Les Paul Custom(Alpine White)…初期ライヴ〜TVで使用。デビュー期の録音でもレスポール使用言及あり。
• Gibson RD Standard(’70s/Tobacco Burst)…初期Foo Fightersで使用。代表曲「Everlong」のレコーディングで用いられた可能性の言及。
• Gretsch White Falcon(1990/Pat Smear所有個体)…「Monkey Wrench」MVでGrohlが使用。オークション資料でも確認。
• Ampeg Dan Armstrong Lucite(クリア)…「All My Life」などで使用記録。
• Gibson SG Custom(White/3PU)…初期MV等で使用。
🔊アンプ
• Vox AC30…クリーンで多用。使用機材ページおよび技術者コメントでの証言有り。
• Mesa/Boogie Dual Rectifier…ディストーションの基幹。
• Mesa/Boogie Road King…中期以降での使用例。
• Hiwatt Custom 100…『Wasting Light』期以降のライヴで使用例。
• Fender Twin(’50s/’65 Reissue系)…レコーディングで使用言及(’99 Guitar Oneインタビュー)。
• Marshall JCM900…同上インタビューで一部トラックに使用。
🎛️エフェクター
• MXR Phase 90…現行ボードで確認。代表曲「Breakout」等で使用。
• BOSS DD-3 Digital Delay ×2…現行ボード。1台は「Aurora」用にラベル。
• Xotic SP Compressor…2021年ツアーのボード写真に搭載。
• Pro Co RAT…レコーディングでのダブリング等に使用。
• Dunlop/Heil Talk Box…「Generator」で使用。
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