始めに(特徴紹介)
野呂一生さんはフュージョン界を代表するギタリストであり、CASIOPEAのサウンドの中核を担ってきました。精緻で切れ味鋭いカッティング、ジャズとロックの要素を融合させた流麗なソロ、そしてクリアかつ奥行きのあるトーンが特徴です。
代表曲では「ASAYAKE」「Domino Line」などで聴けるクリーントーンの美しさや、「Halle」などでの滑らかなソロが有名です。特に、彼の音作りはYAMAHA製シグネチャーモデルとマルチエフェクターの組み合わせに大きく依存しており、現代のデジタル機材を積極的に導入しながらも、人間的な表現力を失わない点が高く評価されています。
CASIOPEAの音楽は複雑なリズムやコード進行を含みますが、野呂さんのサウンドは常に透明感と歌心をもたらします。その秘密はギターの選定だけでなく、ピッキングニュアンスを重視したセッティングと、適度な空間系エフェクトの使い方にあります。
ここからは、実際に使用されているアンプ、ギター、エフェクターの構成を踏まえ、具体的な音作りの工夫を解説していきます。
使用アンプ一覧と特徴【CASIOPEA・野呂一生】
野呂一生さんのアンプ遍歴は、フュージョンギタリストらしく時代の技術進化とともに大きく変化してきました。1970〜80年代のCASIOPEA初期には、Roland JC-120などのクリーン系アンプを基盤にし、ラックエフェクターと組み合わせて独自のサウンドを作り出していました。特にジャズ的な透明感のあるクリーントーンは、Roland特有のソリッドステートアンプによる澄んだ音色に由来しています。
その後1990年代には、Mesa/Boogieなどチューブアンプを導入し、ドライブサウンドの厚みを強化。これはソロやリードトーンにおいて、より歌心を持たせるための工夫で、CASIOPEAの楽曲の進化にも呼応していました。ただし、大規模なラックシステムを使用していたため、可搬性やメンテナンスの面で課題も多かったと言われています。
近年(2017年以降)は、Line 6 Helix Floorを中核に据え、アンプ実機を持ち込まずにライブ・レコーディングを完結させています。HelixにはRoland JC-120をモデリングした「Jazz Rivet120」やMesa/Boogie系のモデリングが内蔵されており、野呂さんはこれらを組み合わせて、かつての実機サウンドをデジタルで再現しています。
例えば、クリーントーンでは「Deluxe Comp → Jazz Rivet120 → 1×12 Cali IV」の流れで設定されることが多く、澄んだ音色と広がりのあるリバーブ感が特徴です。一方、ソロやクランチ系では「Red Squeeze → Valve Driver → Stone Age 185 → 1×12 Cali IV」を選び、柔らかくも芯のあるトーンを作り上げています。
こうした移行により、従来の大規模ラックを廃し、Helix一台に集約することで、機材トラブルのリスクを減らしつつ、再現性の高いサウンドを維持できるようになりました。結果として、CASIOPEAらしい切れ味と透明感を持ちながら、現代的で効率的な音作りへと進化しています。
以上のように、野呂一生さんは時代ごとにアンプを使い分けながら、現在は完全にHelixのデジタルモデリングへ移行していると想定されます。
使用ギターの種類と特徴【CASIOPEA・野呂一生】
野呂一生さんのギターといえば、まずはYAMAHAとのシグネチャーモデルです。1970年代後半からCASIOPEAのフロントマンとして活動してきた彼は、早い段階からYAMAHAと協力し、オリジナルモデルの開発に携わってきました。そのため、彼のサウンドを知るうえで、使用ギターの変遷を理解することが不可欠です。
初期の代表的モデルは「YAMAHA IN-1」。H-S-Hピックアップレイアウトを採用し、幅広いサウンドメイクが可能な仕様でした。CASIOPEA初期〜中期の作品でこのモデルのサウンドが聴け、フュージョンに必要なクリーン〜クランチ〜リードの切り替えに適していました。90年代のライブ映像でも頻繁に登場しています。
還暦記念として2017年に発表された「YAMAHA IN-DX(Issei Noro Deluxe)」は、近年のメイン機材です。プラネット・ブルー・サンバーストにキルトメイプルトップという美しいルックスを持ち、SGに近い左右対称シェイプで演奏性も向上。マスターボリュームを新たに搭載し、従来より細やかな音量調整が可能となりました。アルバム『NEW TOPICS』のレコーディングでもこのギターが多用されています。
また、ホロウボディ仕様の「YAMAHA SG-Mellow」も特注モデルとして2007年頃から使用されています。セミアコースティックに近い設計で、軽量ながら奥行きのある響きが特徴。『NEW TOPICS』収録曲「UNTHINKABLE」では、このモデルが生み出す柔らかいトーンが印象的です。
さらに個性的なのが「YAMAHA SG-Mellow Fretless」。フレットレス構造により、バラード曲では唯一無二の揺らぎ感と歌心を持つトーンを実現。2008年のソロプロジェクト『INNER TIMES』(ISSEI NORO INSPIRITS名義)で初登場し、以降もライブで効果的に使用されています。
このように、野呂一生さんのギター選びは、単に音域の広さや操作性だけでなく、曲に応じて最適な音色を生み出すための思想が反映されています。ギターごとに明確な役割分担があり、IN-DXで万能さを、IN-1でCASIOPEA伝統のサウンドを、SG-Mellowでメロウな響きを、フレットレスSGで特別な感情表現を担う構成となっています。
機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | ギターの種類 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
YAMAHA IN-DX (Issei Noro Deluxe) | YAMAHA | Amazonで探す | CASIOPEA | 野呂一生 | ソリッド(シグネチャーモデル) | 2017年還暦記念モデル。現在のメインギター。 |
YAMAHA IN-1 | YAMAHA | Amazonで探す | CASIOPEA | 野呂一生 | ソリッド(シグネチャーモデル) | 初期代表モデル。H-S-H配列で幅広い音作りに対応。 |
YAMAHA SG-Mellow | YAMAHA | Amazonで探す | CASIOPEA | 野呂一生 | セミホロウ/ホロウボディ | 2007年頃から使用。柔らかいトーンで「UNTHINKABLE」などに使用。 |
YAMAHA SG-Mellow Fretless | YAMAHA | Amazonで探す | CASIOPEA/ISSEI NORO INSPIRITS | 野呂一生 | フレットレスギター | 2008年ソロ作『INNER TIMES』で使用。独特の揺らぎが特徴。 |
これらのギター群により、野呂一生さんはCASIOPEAに欠かせない多彩なトーンを表現し続けています。時代ごとに進化しつつも、「透明感と歌心のある音色」を追求してきたことが一貫した特徴だと想定されます。
使用エフェクターとボード構成【CASIOPEA・野呂一生】
野呂一生さんのエフェクター遍歴は、時代の変化を如実に表しています。1980〜90年代は大規模なラックシステムを構築し、コンプレッサー、空間系、プリアンプなどを組み合わせて緻密なサウンドメイクを行っていました。しかし現在は、Line 6 Helix Floorを中核としたシンプルかつ汎用性の高いボードへと移行しています。
Helix Floorはアンプモデリング、コンプレッサー、ディレイ、リバーブ、オーバードライブなど、必要なエフェクトをすべて内蔵しているため、外部エフェクターはほぼ不要になりました。特にRoland JC-120を再現する「Jazz Rivet120」、Mesa/Boogie系を再現する「Cali IV」などを組み合わせて、過去に愛用していた実機サウンドを完全にデジタルで再現しています。
クリーントーンでは、Deluxe Comp(コンプレッサー)を通してから「Jazz Rivet120 → 1×12 Cali IV」へとつなぎ、リバーブを深めに設定するのが定番です。クランチやリードでは「Red Squeeze(コンプ)→ Valve Driver(オーバードライブ)→ Stone Age 185(クランチ系アンプ)」の組み合わせを用いることで、柔らかさと芯のあるドライブ感を表現します。
その他の補助的な機材としては、チューナーのBOSS TU-3がHelixの前段に置かれ、確実なピッチコントロールを担っています。また、個人練習用にYAMAHA SessionCake SC-01も使用されており、これはヘッドホン練習や小規模セッションに便利なミキサー/アンプ機能を持つユニークな機材です。
このように、現在の野呂さんのエフェクトボードは「Helix一台+最小限の補助ペダル」という非常に合理的な構成となっています。デジタル機材を信頼して導入したことで、過去の複雑なラックシステムを大幅に簡略化し、再現性と可搬性を兼ね備えたシステムに進化したといえるでしょう。
機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | エフェクターの種類 | 備考 |
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Line 6 Helix Floor | Line 6 | Amazonで探す | CASIOPEA | 野呂一生 | ギター用マルチエフェクター | ライブ・レコーディングの中核。アンプモデリング、空間系、歪み系を統合。 |
BOSS TU-3 Chromatic Tuner | BOSS | Amazonで探す | CASIOPEA | 野呂一生 | チューナー | Helix前段に配置。正確なピッチ調整を担当。 |
YAMAHA SessionCake SC-01 | YAMAHA | Amazonで探す | CASIOPEA/ソロ | 野呂一生 | ヘッドホンアンプ/簡易ミキサー | 個人練習やセッション用。コンパクトで持ち運びやすい。 |
Deluxe Comp(Helix内) | Line 6 | Amazonで探す | CASIOPEA | 野呂一生 | コンプレッサー | クリーン時に使用。ピッキングニュアンスを自然に整える。 |
Valve Driver(Helix内) | Line 6 | Amazonで探す | CASIOPEA | 野呂一生 | オーバードライブ | ソロ時のリードトーンに用いられる。温かみのある歪みが特徴。 |
Stone Age 185(Helix内) | Line 6 | Amazonで探す | CASIOPEA | 野呂一生 | プリアンプ/アンプシミュレーター | クランチ系アンプモデルとして使用。滑らかな歪みを再現。 |
このシステムによって、野呂一生さんはフュージョンらしい透明感と、曲に応じた自在な音色切り替えを実現していると想定されます。
音作りのセッティング・EQ・ミックスの工夫【CASIOPEA・野呂一生】
野呂一生さんの音作りの核心は「透明感」と「歌心」にあります。これは単なるエフェクトやアンプの選定だけではなく、EQバランスやミックスでの処理にも大きく関わっています。フュージョンというジャンルは、各楽器が高い解像度で共存する必要があるため、ギターも単体で主張しすぎず、バンド全体の中で輝くように作られているのです。
クリーントーンにおいては、Helixの「Jazz Rivet120(Roland JC-120モデリング)」をベースに、コンプレッサーは控えめに使用し、ピッキングニュアンスをそのまま活かします。EQは中域をフラットに保ち、低域を軽くカット(80Hz以下を落とす程度)、高域はプレゼンスをやや強調(+2〜3dB)することで、バンド全体に埋もれず、明瞭なカッティングサウンドを作ります。リバーブはPlateやHallを深めにかけ、奥行き感を出すのが特徴です。
クランチ/リードサウンドでは、「Valve Driver(オーバードライブ)」をベースにしつつ、ミッドレンジを中心に持ち上げることで、ソロ時にメロディが前に出るように調整されます。EQのイメージとしては、500Hz〜1kHzをややブーストし、3kHz付近を軽く上げることで、ピッキングのアタック感を強調。逆に低域(100Hz以下)は大胆にカットして、ベースやキックと干渉しないようにしています。
ライブ時のPA処理では、ギターのパンはほぼセンターかやや右に寄せる程度で、シンセやベースとの住み分けを重視。CASIOPEAのようにキーボードが複雑なアンサンブルを担うバンドでは、ギターが左右に広がりすぎると全体が濁ってしまうため、空間はリバーブやディレイで補い、定位自体は中央寄りにすることが多いと考えられます。
また、ディレイの設定は楽曲ごとに微調整されます。アップテンポの楽曲ではスラップバック気味のショートディレイ(100〜180ms、フィードバック少なめ)を使い、タイトなリズムを崩さないようにします。バラードやミドルテンポの楽曲では400ms前後のロングディレイを加え、音に広がりと余韻を持たせています。特にフレットレスSGを用いた演奏では、このロングディレイ+リバーブの組み合わせが、独特のメロウな世界観を生み出す鍵となります。
ミックスダウンの工程でも、野呂さんのギターは「輪郭を出しすぎない」方向で処理される傾向があります。コンプレッションは強くかけず、自然なダイナミクスを維持することで、リズムやアドリブのニュアンスが活きるようになっています。EQで不要帯域を整理した後は、ほぼそのままトラックに馴染ませ、奥行きは空間系エフェクトで演出するのが基本スタンスです。
総じて、野呂一生さんの音作りは「派手に聴かせるための細工」ではなく、「フュージョンアンサンブルにおける透明で歌うようなギター」を追求するアプローチです。ギター単体で聴いたときには非常にクリアで繊細に感じられますが、バンド全体で鳴った瞬間に見事に調和するよう練られたセッティングであると想定されます。
比較的安価に音を近づける機材【CASIOPEA・野呂一生】
野呂一生さんの機材はシグネチャーモデルのYAMAHAギターやLine 6 Helixなど、本格的で高価なものが多いのですが、初心者や予算を抑えたい方でも彼の透明感あるサウンドに近づけることは可能です。ここでは、比較的安価で入手できる機材を紹介しつつ、なぜ野呂サウンドに近づけるのかを解説します。
まず注目すべきはマルチエフェクターです。Helixほど高額ではありませんが、BOSS GX-100やZOOM G5nなどはクリーントーンからディストーション、空間系まで幅広く網羅できます。特にGX-100はRoland JC-120系モデリングを搭載しており、野呂さんの代名詞ともいえる澄んだクリーントーンを再現するのに最適です。
ギターについては、YAMAHA PACIFICAシリーズがコストパフォーマンスに優れており、HSS配列のモデルを選べば、IN-1やIN-DXに近いサウンドキャラクターを得ることができます。クリーン〜クランチまで幅広く対応でき、ストラト系ながら太さもあるため、フュージョン的なフレーズにもマッチします。
アンプは自宅練習であればRoland JC-22やBOSS Katanaシリーズがおすすめです。JC-22はJC-120の弟分としてクリアで広がりのある音を再現し、Katanaはモデリングとエフェクト内蔵で万能性に優れます。どちらも5万円前後で入手可能で、野呂サウンドを追いかける入口として十分な実力を備えています。
さらに、空間系エフェクターを個別に導入するのも有効です。特にBOSS RV-6(リバーブ)やDD-8(ディレイ)は、Helixで得られるリバーブ・ディレイ感を単体で再現できる優れた機材です。RV-6はPlateやHallリバーブが豊かで、野呂さん特有の奥行き感を演出可能です。
最後に、練習環境用の工夫としてYAMAHA SessionCake SC-01のような簡易ミキサーもおすすめです。これは本人も使用している機材で、比較的安価に入手できるため、自宅でヘッドホン練習をしながらCASIOPEAの音源に合わせて演奏する環境を作れます。
種類 | 機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | 備考 |
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ギター | YAMAHA PACIFICA 612VⅡ | YAMAHA | Amazonで探す | CASIOPEA | 野呂一生 | HSS配列でIN-1的なサウンドに対応可能。フュージョン向き。 |
マルチエフェクター | BOSS GX-100 | BOSS | Amazonで探す | CASIOPEA | 野呂一生 | JC-120系モデリング搭載。Helixより安価で実用的。 |
マルチエフェクター | ZOOM G5n | ZOOM | Amazonで探す | CASIOPEA | 野呂一生 | 安価ながら空間系・歪み系が充実。入門用に最適。 |
アンプ | Roland JC-22 | Roland | Amazonで探す | CASIOPEA | 野呂一生 | JC-120の弟分。自宅練習向けでクリーントーンが秀逸。 |
アンプ | BOSS Katana-50 MkII | BOSS | Amazonで探す | CASIOPEA | 野呂一生 | 多彩なモデリングと内蔵エフェクトで万能な練習用アンプ。 |
リバーブ | BOSS RV-6 | BOSS | Amazonで探す | CASIOPEA | 野呂一生 | 深いリバーブで空間感を演出。Plate/Hallが野呂トーン向き。 |
ディレイ | BOSS DD-8 | BOSS | Amazonで探す | CASIOPEA | 野呂一生 | ショート〜ロングまで幅広いディレイ。ソロで存在感を付与。 |
練習用 | YAMAHA SessionCake SC-01 | YAMAHA | Amazonで探す | CASIOPEA | 野呂一生 | 本人愛用。ヘッドホン練習・小規模セッションに最適。 |
これらを組み合わせれば、10万円以下の投資でも野呂一生サウンドの核である「透明感のあるクリーン」と「歌心あるリード」を十分再現可能です。最初の一歩として導入するには最適な選択肢と言えるでしょう。
総括まとめ【CASIOPEA・野呂一生】

野呂一生さんの音作りを振り返ると、その本質は「技術的な進化」と「音楽的な哲学」の両立にあることが分かります。初期のRoland JC-120やラックシステムを駆使した時代から、現在のLine 6 Helix Floor中心のシンプルな構成に至るまで、常に時代の最新テクノロジーを取り入れながらも、根底に流れる「透明感と歌心を大切にする姿勢」は一貫しています。
ギターはIN-1、IN-DX、SG-Mellow、フレットレスSGといったYAMAHAのシグネチャーモデル群を中心に、それぞれの楽曲やシチュエーションに応じて明確に使い分けられてきました。どのモデルにも共通するのは「弾き手のニュアンスを忠実に表現する設計思想」であり、それが野呂サウンドの柔軟さと個性を支えているといえます。
エフェクターについては、複雑なラックからマルチエフェクター1台へと移行し、機材的にはシンプルになりました。しかしこれは「効率化」のためだけでなく、「表現力を最大限に引き出すための選択」でもあります。つまり、膨大な機材の数ではなく、音色コントロールの精度と一貫性を重視する姿勢が現代的なスタイルにつながっているのです。
EQやミックスの工夫も重要な要素です。低域を整理し、高域の抜けを意識することで、CASIOPEAの緻密なアンサンブルの中でもギターが埋もれず、かつ出しゃばらない絶妙なバランスを実現しています。これはフュージョンのギタリストに求められる高度な感覚であり、野呂さんが長年のキャリアを通じて培ってきた職人技でもあります。
もし読者の方が野呂一生サウンドに挑戦するなら、高価な機材を全て揃える必要はありません。重要なのは「クリーンを美しく鳴らす」「リバーブとディレイで奥行きを作る」「ピッキングニュアンスを活かす」こと。この3点を意識すれば、比較的安価な機材でもそのエッセンスを再現できます。
総じて、野呂一生さんの音作りは「テクノロジーを使いこなしつつも、人間的な表現を忘れない」という点に尽きます。CASIOPEAの楽曲が何十年経っても色あせないのは、この普遍的なアプローチがあるからこそでしょう。ギターを手にした誰もが参考にできる、音作りの哲学といえるのではないでしょうか。
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下記恐らく使用(所持)している機材のまとめです。参考までに!
野呂一生(CASIOPEA)使用機材まとめ(最新版)
ギター
YAMAHA IN-DX(Issei Noro Deluxe/2017年 還暦記念モデル)
・プラネット・ブルー・サンバースト。キルトメイプル・トップ。
・IN-1を改良し、マスターボリュームを追加。SGに近い左右対称シェイプ。
・近年のメイン機材で『NEW TOPICS』でも多数使用。
YAMAHA IN-1(シグネチャーモデル)
・初期の代表的モデル。H-S-Hピックアップレイアウト。
YAMAHA SG-Mellow
・2007年頃から使用する特注ホロウボディSG。
・軽量かつアコースティック的な響き。
・『NEW TOPICS』収録曲「UNTHINKABLE」で使用。
YAMAHA SG-Mellow Fretless
・SG-Mellowのフレットレス版。
・ソロプロジェクト「ISSEI NORO INSPIRITS」『INNER TIMES』(2008年)で導入。
・親指の腹で弦をはじくスタイルで、バラードに効果的な独特のピッチ感を発揮。
アンプ(現在はHelix内モデリング)
Line 6 Helix Floor 内蔵アンプモデリング
・実機アンプは使用せず、Helixのモデリングをメインに採用。
・過去は巨大ラックシステムを使用していたが、現在は完全にHelix中心へ移行。
サウンド設定例
クリーントーン
・Deluxe Comp → Jazz Rivet120(Roland JC-120系) → 1×12 Cali IV(Mesa/Boogieキャビ)
・澄んだクリーンと奥行きのあるリバーブで、ジャズ的なニュアンスを強調。
クランチ/ディストーション
・Red Squeeze(コンプ) → Valve Driver(オーバードライブ) → Stone Age 185(クランチ系アンプ) → 1×12 Cali IV
・歌心あるクランチから、ソロでの滑らかなドライブサウンドまで対応。
エフェクター/周辺機材
Line 6 Helix Floor(マルチエフェクター/アンプモデラー)
・レコーディング&ライブの中核。
・ラックシステムを置き換える存在に。
BOSS TU-3 Chromatic Tuner(チューナー)
・Helixの前段で使用。
YAMAHA SessionCake SC-01(ミキサー/ヘッドホンアンプ)
・個人練習やセッション用に使用。
サウンドの特徴
クリーンではコンプレッサーをかけず、ピッキングニュアンスを強調。
リバーブを多めに使い、広がりのある奥行き感のあるトーンを形成。
フレットレスSGでは、独特の揺らぎ感のあるメロウな音色を表現。
Helix内のプリセットを使い分け、ライブ/レコーディング両方に対応。
まとめ
野呂一生さんのシステムは、YAMAHAの特注ギター群(IN-DX/IN-1/SG-Mellow/フレットレスSG)を軸に、Line 6 Helix Floorのアンプ&エフェクトモデリングで完結する現代的な構成に進化しました。
かつての大規模ラックからデジタルへ移行したことで、シンプルながらもCASIOPEAらしい透明感と歌心のあるギタートーンを自在に作り出しています。
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