【小鳩ミク】BAND-MAID風サウンドの作り方＋ギター機材音作りセッティングのまとめ【エフェクター・アンプ】

始めに（特徴紹介）
使用アンプ一覧と特徴【BAND-MAID・小鳩ミク】
使用ギターの種類と特徴【BAND-MAID・小鳩ミク】
使用エフェクターとボード構成【BAND-MAID・小鳩ミク】
音作りのセッティング・EQ・ミックスの工夫【BAND-MAID・小鳩ミク】
比較的安価に音を近づける機材【BAND-MAID・小鳩ミク】
総括まとめ【BAND-MAID・小鳩ミク】
下記恐らく使用（所持）している機材のまとめです。参考までに！

始めに（特徴紹介）

BAND-MAIDのリズムギター＆ボーカルを務める小鳩ミク（Miku Kobato）は、バンドの中で唯一「メイド服姿でギターをかき鳴らしながら、可愛らしい歌声を届ける」という独自のポジションを担っています。彼女のプレイスタイルはテクニカルなソロや速弾きではなく、力強いリズムワークとバンド全体を支えるコードプレイが中心です。そのため、音作りの方向性も「華やかさ」と「輪郭のあるカッティングサウンド」を両立させることが大きなテーマとなります。

代表曲で言えば、「Thrill」「DOMINATION」「REAL EXISTENCE」などで聴ける小鳩ミクのギターサウンドは、歪みの強さよりも「バンド全体を支える安定感」が重視されています。加えて、本人がデザインに携わったZEMAITISのシグネチャーモデル「Flappy Pigeon」に象徴されるように、視覚的にも華やかでステージ映えする存在感を放っている点が印象的です。

彼女の音は、フロントに立つ彩姫（Saiki）や小鳩本人のボーカルを支えながらも、ギターリフやコードがしっかりと抜けるようなバランスを重視して作られています。特にEVH 5150IIIのハイゲインなアンプを軸に、マルチエフェクター（Fractal FM9やLine 6 HELIX）を駆使することで、楽曲ごとに質感を切り替えるスタイルは、プロの現場での柔軟性を物語っています。

こうした背景から、小鳩ミクの音作りは「ギターを主役にしすぎない、しかし存在感を消さない」という絶妙なバランス感覚が重要になります。華やかで力強いリズムギターの音を再現するには、彼女の使用機材を理解することが大きな近道になるでしょう。

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使用アンプ一覧と特徴【BAND-MAID・小鳩ミク】

小鳩ミクのアンプといえば、ライブやリハーサルで確認されているのが「EVH 5150III White」です。3チャンネル仕様で、クリーン／クランチ／ハイゲインを瞬時に切り替えられるため、BAND-MAIDの楽曲のように曲調の振れ幅が大きい場面でも非常に有効です。特にハイゲインチャンネルは輪郭がはっきりしており、スピード感のあるリフやカッティングでも音が潰れず、バンド全体の中で埋もれにくいのが特徴です。

また、BAND-MAIDのライブでは、EVHアンプをキャビネットと組み合わせて鳴らしつつ、Fractal Audio FM9やLine 6 HELIXといったモデリング機材を併用することで、会場規模やセットリストに合わせた柔軟な音作りを実現しています。つまり「アンプ直」のサウンドではなく、デジタル機材を介してのセッティングが多いため、アンプは“音の芯”を作る役割を担っていると考えられます。

特にEVH 5150IIIは、モダンなハードロックやメタルに適したハイゲインサウンドを持ちながらも、クリーンチャンネルは透き通るようにクリアで、小鳩ミクのコーラスワークやメインボーカルに寄り添うコード弾きに適しています。さらに、白い筐体がステージ映えするという点でも、彼女のキャラクターに合致しています。

一方で、リハーサルやスタジオ練習では、マーシャルやRoland JC-120などの一般的なアンプを使用している可能性も高く、これについては公式情報は確認されていないものの、国内外のギタリストが共通して使用することから推測されます。

総合的に見て、小鳩ミクのアンプ選びは「ライブでの安定性」と「音の抜け」を重視したものであり、EVH 5150IIIを軸に据えつつ、モデリング機材との組み合わせで柔軟に対応している、と想定されます。

機材名	メーカー	Amazon最安値URL	アーティスト	ギタリスト	備考
EVH 5150III White	EVH	Amazonで探す	BAND-MAID	小鳩ミク	ライブでの実使用が多数確認されているメインアンプ。
Marshall JCM2000（推定）	Marshall	Amazonで探す	BAND-MAID	小鳩ミク	リハやスタジオで汎用的に使われる定番アンプ。確証はなく推定。
Roland JC-120（推定）	Roland	Amazonで探す	BAND-MAID	小鳩ミク	国内ライブハウスの常設アンプ。使用は未確認だが候補として想定。

使用ギターの種類と特徴【BAND-MAID・小鳩ミク】

a close up of a guitar neck on a wooden background

小鳩ミクといえば「ZEMAITIS」のギターを象徴的に抱えている姿が強く印象に残ります。BAND-MAID結成当初はリッケンバッカー620 Jetgloを使用していましたが、バンドが世界的に注目されるにつれ、ZEMAITIS社との強い関係を築き、現在ではシグネチャーモデルを含む数々のZEMAITISギターをライブやMVで使い分けています。

もっとも代表的なのは、本人のデザインによる「ZEMAITIS A24MF-FP Flappy Pigeon」です。黒ボディに薔薇のインレイ、そして小鳩モチーフを象徴的に刻んだ彫金が施され、彼女のキャラクター性と華やかさをそのまま具現化したモデルです。ライブでの使用頻度も高く、彼女のアイコンとも言える一本です。

また、ZEMAITIS C24MFやCS24PF Ring Chessといった豪華なメタルフロント仕様のギターもステージで目撃されています。特にCS24PFは全面にシェル装飾が施されており、強烈なステージ映えを放ちます。これは小鳩ミクが「音楽と同時に視覚的演出も大事にしている」という姿勢の現れとも言えるでしょう。

さらに、ZEMAITIS A24MF ACES & EIGHTSやA24DF 2H BUCCANEER ISLANDといった彫金デザインのモデルも使用されており、楽曲やツアーごとに細かく使い分けていることが伺えます。VシェイプのMFGV22も確認されており、彼女のコレクションはZEMAITISラインナップの豊かさをそのまま体現しています。

初期に使用していたRickenbacker Model 620 Jetgloも印象深い存在で、ソリッドでコンパクトなボディはガレージロック的な質感を帯びており、BAND-MAID初期のサウンドを支えていました。現在ではZEMAITISがメインですが、サウンド的にもキャラクター的にも、両者は彼女のキャリアを象徴する重要な選択といえるでしょう。

総合すると、小鳩ミクのギター選びは「華やかさ」「視覚的演出」「音の芯」をすべて重視した結果であり、ZEMAITISとの結びつきによって唯一無二の存在感を確立している、と想定されます。

機材名	メーカー	Amazon最安値URL	アーティスト	ギタリスト	ギターの種類	備考
ZEMAITIS C24MF	Zemaitis	Amazonで探す	BAND-MAID	小鳩ミク	メタルフロント・ソリッド	豪華装飾モデル。ライブ映えする外観。
ZEMAITIS A24MF-FP Flappy Pigeon	Zemaitis	Amazonで探す	BAND-MAID	小鳩ミク	シグネチャーモデル	本人デザインの小鳩モチーフ彫金入り。代表的使用ギター。
ZEMAITIS CS24PF Ring Chess	Zemaitis	Amazonで探す	BAND-MAID	小鳩ミク	高級カスタムモデル	シェル装飾全面。豪華な最上級グレード。
ZEMAITIS A24MF ACES & EIGHTS	Zemaitis	Amazonで探す	BAND-MAID	小鳩ミク	メタルフロント・ソリッド	トランプモチーフの彫金デザイン。
ZEMAITIS A24DF 2H BUCCANEER ISLAND	Zemaitis	Amazonで探す	BAND-MAID	小鳩ミク	メタルフロント・ソリッド	ディスクプレート＋スライド式PUスイッチ搭載。
ZEMAITIS MFGV22	Zemaitis	Amazonで探す	BAND-MAID	小鳩ミク	Vシェイプ	珍しいVシェイプのZEMAITIS。ステージ演出性が高い。
Rickenbacker Model 620 Jetglo	Rickenbacker	Amazonで探す	BAND-MAID	小鳩ミク	ソリッド・メイプルボディ	初期に使用。コンパクトかつシャープなサウンド。

使用エフェクターとボード構成【BAND-MAID・小鳩ミク】

小鳩ミクのエフェクト周りは、現代的なモデリング機材を駆使しつつ、最低限のチューニングやスイッチングシステムを組み合わせた実戦的な構成が特徴です。ライブ映像やステージ写真から確認されるのは「Fractal Audio FM9」と「Line 6 HELIX」であり、これらはどちらもプロの現場で多用される高性能マルチエフェクター／アンプモデラーです。アンプ直では難しい微妙な歪みの質感や空間系エフェクトの切り替えを、プリセット管理によってスムーズに行える点が大きな強みです。

特にFM9は近年のツアーでのメイン機材となっており、EVH 5150IIIと組み合わせて「アンプの芯の音＋モデリングによる多彩な処理」という二段構えのセッティングを実現しています。小鳩ミクのプレイはリズム重視であるため、過剰にエフェクトをかける必要はなく、基本的には歪み・空間系・コンプレッションを中心に組まれていると考えられます。

補助的な機材として確認されるのが「Walrus Audio Canvas Tuner」。FM9の上に設置されており、視認性の高いチューナーとしてライブ中の安定性に貢献しています。さらに「One Control Iguana Tail Loop 2」も画像から判別されており、複数の機材を切り替えるためのループスイッチャーとして導入されていると想定されます。

Line 6 HELIXは、過去のライブや海外公演での持ち運び用途として用いられている例が多く、システム全体のバックアップや環境による入れ替えを想定していると考えられます。いずれも「プロの現場でのトラブル回避」を見据えた実用的な選択です。

総合すると、小鳩ミクのエフェクトボードは「高性能マルチエフェクターを核に据えたシンプルかつ安定性重視の構成」であり、ステージでの再現性を徹底的に追求した内容である、と想定されます。

機材名	メーカー	Amazon最安値URL	アーティスト	ギタリスト	エフェクターの種類	備考
Fractal Audio FM9	Fractal Audio	Amazonで探す	BAND-MAID	小鳩ミク	ギター用マルチエフェクター	最新ツアーでのメイン機材。アンプ＋エフェクトを統合管理。
Line 6 HELIX	Line 6	Amazonで探す	BAND-MAID	小鳩ミク	ギター用マルチエフェクター	過去のライブや海外公演で使用確認。バックアップ的な役割も担う。
Walrus Audio Canvas Tuner	Walrus Audio	Amazonで探す	BAND-MAID	小鳩ミク	チューナー	FM9上に設置。高精度チューナーとしてライブ中の安定性を確保。
One Control Iguana Tail Loop 2	One Control	Amazonで探す	BAND-MAID	小鳩ミク	スイッチングシステム	画像から判別。複数エフェクターを効率的に切り替えるために導入。

音作りのセッティング・EQ・ミックスの工夫【BAND-MAID・小鳩ミク】

小鳩ミクの音作りの特徴は、バンドのアンサンブルを支えるリズムギターとして「コード感を前に出すこと」「ボーカルと干渉しないこと」「抜けの良さを確保すること」の3点に集約されます。代表的なEVH 5150IIIのセッティングでは、歪みを深くかけすぎず、ミドルをしっかり持ち上げてバンドサウンドに埋もれない調整が基本です。

具体的なEQバランスとしては、低域はアンプ側で過度に強調せず、ベースやドラムに任せることでバンド全体のまとまりを保っています。中域（特に800Hz〜1.5kHz付近）はしっかりと確保され、カッティングやストロークのニュアンスが前に出やすいように設定されていると考えられます。高域は3kHz付近を適度に持ち上げ、リズムのアタックが明瞭に響くよう工夫されているのが特徴です。

また、マルチエフェクター（FM9やHELIX）では、楽曲ごとにプリセットを切り替えることによって音作りの幅を持たせています。例えば「Thrill」のように骨太でロック色の強い曲ではハイゲイン寄りのプリセット、「REAL EXISTENCE」のようにリフ主体の曲ではクランチ気味のチャンネルを使い分けている可能性が高いです。特にバンドの二本のギターが同時に鳴っている場面では、対になるKANAMIのギターに比べて少しだけ中域を強調し、音のキャラクターを分けていると推測されます。

コンプレッサー処理も重要な要素で、小鳩ミクのリズムギターは一定のダイナミクスを保ちながら安定したストロークを支える必要があります。FM9内蔵のコンプレッサーを軽くかけることで、アタックが整い、コード感が分離して聴こえやすくなっていると考えられます。また、リバーブは控えめに設定され、会場の自然な響きに任せる形が多く、必要に応じてショートディレイで空間を補強している程度です。

PA・ミックス面では、左右の定位が重要です。BAND-MAIDはツインギター編成のため、小鳩ミクのギターは片側に定位され、もう一方をKANAMIが担当することで立体的なサウンドを形成しています。ここでEQ処理としては、低域をカットしてボーカルとバッティングしないようにしつつ、中域を厚めに残して存在感を保つ工夫が見られます。ライブミックスでは、ギターがボーカルを覆わないよう、PA側でも3kHz〜5kHz付近を調整していることが多いと想定されます。

楽曲によってはコーラスワークを担当するため、ギターの音がボーカルマイクに回り込みすぎないよう、アンプの音量やキャビネットの配置も工夫されている点も注目に値します。ステージ上での立ち位置を含め、音作りは「サウンドとパフォーマンスを両立させる設計」として機能しています。

総じて、小鳩ミクの音作りは「シンプルなアンプの歪みを基盤に、中域を強調してコード感を前に出す」「マルチエフェクターで楽曲ごとに質感を切り替える」「PA側で余分な帯域を処理して全体に馴染ませる」という三段構えで成立している、と想定されます。

比較的安価に音を近づける機材【BAND-MAID・小鳩ミク】

小鳩ミクの音は、ハイゲインでありながらも輪郭が明確で、中域を前に出したリズム重視のギターサウンドです。そのため「プロ仕様のZEMAITISやEVHアンプがなくても、音のキャラクターを再現する」という観点で、初心者や中級者でも導入しやすい市販機材を組み合わせるのが効果的です。以下に、1〜5万円程度を中心に選びつつ、実際の特徴を反映したコストパフォーマンスの高い選択肢を紹介します。

まずアンプシミュレーターとしておすすめなのは「BOSS GT-1000CORE」や「Line 6 POD Go」です。これらは小型ながらも多彩なアンプモデルを搭載しており、EVH 5150系のハイゲインサウンドをエミュレート可能です。特にPOD Goは操作性がシンプルで、ライブや宅録での使用にも対応できるため、初めてのマルチエフェクターとしても適しています。

歪み系では「BOSS DS-1X」や「MXR Super Badass Distortion」が、EVH的な輪郭のある歪みを再現しやすい機種として有力です。DS-1Xは通常のDS-1よりも現代的で明瞭なサウンドを持ち、コード感が潰れにくいため、リズムギター向きといえます。

さらに、コード感を安定させるにはコンプレッサーも有効です。「BOSS CS-3」や「MXR Dyna Comp」は低価格ながらも扱いやすく、アタックの強弱を整えることで小鳩ミクらしいストロークの一貫性を得ることができます。

空間系では「TC Electronic Hall of Fame 2（リバーブ）」や「BOSS DD-8（ディレイ）」を軽めに加えると、バンド全体のサウンドに馴染みやすくなります。実機に近づける必要がある場合はマルチエフェクター内蔵の空間系で十分対応可能ですが、単体ペダルで揃えてもコストを抑えつつ汎用性を広げられます。

総合的に見て「マルチエフェクターでアンプモデルを再現しつつ、歪みとコンプレッションを重視、空間系は控えめに」という構成にすることで、BAND-MAIDらしい厚みのあるリズムギターを実現できます。これらを揃えれば、5〜10万円程度で「小鳩ミク風」の音作りに十分近づけるはずです。

種類	機材名	メーカー	Amazon最安値URL	アーティスト	ギタリスト	備考
ギター用マルチエフェクター	Line 6 POD Go	Line 6	Amazonで探す	BAND-MAID	小鳩ミク	EVH系ハイゲインを再現可能。初心者にも扱いやすいUI。
ギター用マルチエフェクター	BOSS GT-1000CORE	BOSS	Amazonで探す	BAND-MAID	小鳩ミク	小型高性能モデル。ライブや宅録にも対応。
ディストーション	BOSS DS-1X	BOSS	Amazonで探す	BAND-MAID	小鳩ミク	コード感を潰さずにモダンな歪みを得られる。
ディストーション	MXR Super Badass Distortion	MXR	Amazonで探す	BAND-MAID	小鳩ミク	幅広いゲイン調整が可能。EVH寄りの質感にも対応。
コンプレッサー	BOSS CS-3 Compression Sustainer	BOSS	Amazonで探す	BAND-MAID	小鳩ミク	ストロークの安定感を確保。初心者にも扱いやすい。
コンプレッサー	MXR Dyna Comp	MXR	Amazonで探す	BAND-MAID	小鳩ミク	シンプルで定番。歪みとの組み合わせでコード感を強調。
リバーブ	TC Electronic Hall of Fame 2	TC Electronic	Amazonで探す	BAND-MAID	小鳩ミク	空間感を軽く加える用途に最適。小規模ライブにも有効。
ディレイ	BOSS DD-8	BOSS	Amazonで探す	BAND-MAID	小鳩ミク	汎用性の高いデジタルディレイ。空間処理に効果的。

総括まとめ【BAND-MAID・小鳩ミク】

小鳩ミク（Miku Kobato）の音作りを総括すると、「リズムギターとしてバンド全体を支える安定感」と「華やかさを演出するステージ性」が大きな特徴です。彼女はテクニカルな速弾きやソロよりも、リフやコードワークで楽曲の骨格を形作る役割を担っており、そのため音作りも“土台”を意識した堅実な設計になっています。

具体的には、EVH 5150IIIを中心に据えたハイゲインかつ抜けの良いサウンドを軸に、Fractal Audio FM9やLine 6 HELIXといったマルチエフェクターで曲ごとに音色を柔軟に切り替えています。これにより、BAND-MAIDの幅広い楽曲スタイル──ハードロック、メタル寄りのリフ主体曲から、ポップでキャッチーなナンバーまで対応できる汎用性を実現しています。

ギターに関してはZEMAITISとの強固な結びつきが最大の特徴です。本人デザインのシグネチャーモデル「Flappy Pigeon」をはじめ、豪華な彫金・装飾が施されたZEMAITISギターを多数使い分けることで、音だけでなく「視覚的インパクト」も含めた表現を確立しています。この“楽器そのものをキャラクター化”している点は、他のギタリストにはない個性でしょう。

また、EQやセッティングに関しては、過度な低域や高域を避け、中域をしっかり残すことで「ボーカルを支える役割」と「リズムの明瞭さ」を両立させています。これはミックス面でも重要で、ツインギターのもう一人であるKANAMIと音域がぶつからないようにすることで、ステージ上のサウンドを整理しているのです。

初心者や中級者が音を再現する場合は、マルチエフェクターを核に据え、中域を強調した歪み設定を心がけることが重要です。安価な市販モデルでも十分に「小鳩ミクらしいリズムギターサウンド」に近づけることができます。ZEMAITISの豪華な装飾までは難しくても、サウンド面においては工夫次第でしっかり再現可能です。

結論として、小鳩ミクの音作りの本質は「華やかさと堅実さの両立」にあります。バンドを支える存在でありながらステージ映えするサウンドとビジュアルを両立させる彼女のスタイルは、BAND-MAIDの世界観を支える重要な要素であり、ファンにとってもギタリストにとっても大きな魅力となっています。