【稲村太佑】アルカラ風サウンドの作り方＋ギター機材音作りセッティングのまとめ【エフェクター・アンプ】

始めに（特徴紹介）
使用アンプ一覧と特徴【アルカラ・稲村太佑】
使用ギターの種類と特徴【アルカラ・稲村太佑】
使用エフェクターとボード構成【アルカラ・稲村太佑】
音作りのセッティング・EQ・ミックスの工夫【アルカラ・稲村太佑】
比較的安価に音を近づける機材【アルカラ・稲村太佑】
総括まとめ【アルカラ・稲村太佑】
下記恐らく使用（所持）している機材のまとめです。参考までに！

始めに（特徴紹介）

アルカラのフロントマンであり、ギタリストでもある稲村太佑。彼のプレイスタイルは「変拍子の鬼」とも呼ばれるバンドの楽曲構造を支える、切れ味鋭いリフと緻密なコードワークが特徴です。単なる伴奏にとどまらず、歌とギターの両立を成立させる独自のバランス感覚を持ち、オルタナティブ・ロックからプログレッシブな展開まで対応できる柔軟さが魅力です。

稲村のギターサウンドは、クリーンで立ち上がりの速いテレキャスターを基盤にしています。その一方で、オーバードライブやディレイを用いた空間的な表現も巧みで、ライブでは突き抜ける鋭さと重厚感を兼ね備えた音を届けています。例えば代表曲「アブノーマルが足りない」や「ミ・ラ・イ・ノ・オ・ト」で聴ける、独特のコード感とカッティングは彼ならではのものです。

また、稲村はギターアンプや機材に独自のアートを施すなど、表現者としての個性を音以外でも発揮しています。Roland JC-120の背面に描かれた「太陽と太陽」のペイントは有名で、彼のサウンド作りが単なる機材選びではなく、思想や美学に基づいていることを物語っています。

アルカラのサウンドを再現するには、この「鋭さと温かみの両立」を理解することが大切です。クリーンと歪みのバランス、エフェクトの深さ、さらには稲村自身のアグレッシブな右手のアタック感まで含めて音作りを追求していく必要があります。

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使用アンプ一覧と特徴【アルカラ・稲村太佑】

稲村太佑（アルカラ）のサウンドを支える中核となるのは、Roland JC-120です。国内外を問わず多くのプロに愛用されている定番アンプで、特にそのクリーントーンの美しさと立ち上がりの早さが特徴。稲村の場合、ギターのカッティングやリフにおけるキレを最大限に生かすため、このアンプを主軸として使用しています。

Roland JC-120は、ステレオ出力による広がり感、そして内蔵コーラスの透明感が強みですが、稲村はライブ時にアンプを横置きにして使用することで、音の飛び方やステージ上での響きを工夫しています。また、背面には彼自身が「太陽と太陽」と名付けたアートを描いており、その中にはブラックホールをモチーフとしたC形の模様もあり、表現者としての独自性が現れています。機材は単なる道具ではなく、自身の美学を投影するキャンバスでもあるのです。

一方で、スタジオレコーディングなどでは、JC-120に加えて別のアンプやアンプシミュレーターを組み合わせる可能性も考えられます。クリーン主体の曲ではJC-120単体で十分に対応できますが、よりラウドな曲やディストーションを強調する場面では、プリアンプ的な歪みを加えたセッティングが用いられていると推測されます。

ライブやフェスでの写真・映像からもJC-120の使用は一貫して確認されているため、稲村にとって「信頼できる現場用アンプ」であることは間違いありません。ただし、リハーサルやサブ的な環境では、JC-40など小型のローランドアンプや、他のアンプモデルが使用されるケースもあると想定されます。

このように、稲村太佑のアンプ選びは「クリーンの美しさ」と「エフェクトの活きる余地」を重視していると言えます。彼の音作りにおいては、アンプ自体で過剰に歪ませるのではなく、ギターとエフェクターを活かすキャンバスとしての役割をJC-120に担わせている、と想定されます。

機材名	メーカー	Amazon最安値URL	アーティスト	ギタリスト	備考
JC-120	Roland	Amazonで探す	アルカラ	稲村太佑	定番クリーンアンプ。背面に本人描画「太陽と太陽」あり。ライブでは横置き使用。

使用ギターの種類と特徴【アルカラ・稲村太佑】

稲村太佑のギタープレイを語るうえで欠かせないのが、愛用するテレキャスターです。特に「青いFender Telecaster」はライブでの登場頻度が高く、本人もインタビューでメインギターとして使用していることを公言しています。テレキャスター特有の鋭く抜けるシングルコイルのトーンは、アルカラの楽曲における変拍子のリフやアタッキーなカッティングに非常にマッチしており、バンドの独自のグルーヴを支えています。

また、VANZANDT TL Typeの使用も確認されています。こちらはヴィンテージライクなサウンドを持つテレキャスタータイプで、枯れたトーンと粘りのある中域が特徴。特にレコーディングでは、抜けすぎない温かみのあるサウンドが欲しい場面で選ばれていると考えられます。VANZANDTはハンドメイドに近い品質管理を行っているメーカーであり、各個体のニュアンスが生かされるため、稲村が表現者として求める「個性的な音色」に合致していると言えるでしょう。

この2本のギターの使い分けは、ライブでも見られることが多く、明るく鋭いサウンドが欲しいときにはFender Telecasterを、柔らかく枯れた響きを求めるときにはVANZANDT TL Typeを選択していると推測されます。特にアルカラの楽曲はダイナミクスが大きく、同じ曲の中でもクリーンからドライブまで幅広く展開するため、ギターの持ち替えは重要な役割を果たしています。

稲村のサウンドを再現したい場合、まずはテレキャスター系ギターを用意するのが近道です。彼のギターは、歪ませすぎずにニュアンスをしっかりと出すことを意識しているため、シングルコイル特有のアタック感と、コードを弾いたときの分離感を意識すると近い音に近づけることができます。

このように、稲村太佑のギター選びは「鋭さと枯れ感」という相反する要素を曲ごとにバランスさせることを意識していると考えられます。テレキャスターを基盤にしながらも、シチュエーションに応じて複数の個体を使い分ける姿勢は、彼の音作りにおける柔軟さを示しています。と、想定されます。

機材名	メーカー	Amazon最安値URL	アーティスト	ギタリスト	ギターの種類	備考
Telecaster（青）	Fender	Amazonで探す	アルカラ	稲村太佑	エレキギター（テレキャスタータイプ）	ライブでのメイン使用モデル。鋭いクリーントーンと抜けるリフが特徴。
TL Type	VANZANDT	Amazonで探す	アルカラ	稲村太佑	エレキギター（テレキャスタータイプ）	ヴィンテージライクな枯れたサウンドが特徴。レコーディングや楽曲に応じて使用。

使用エフェクターとボード構成【アルカラ・稲村太佑】

稲村太佑のサウンドを形作るうえで欠かせないのが、シンプルながら効果的に選び抜かれたエフェクター群です。彼のペダルボードは、クリーントーンのニュアンスを損なわずに、必要な場面で歪みや空間系を加える構成が中心になっています。特に、Roland JC-120のクリーンを基盤とするため、歪みはアンプではなくペダルで補うスタイルが基本です。

まず注目すべきはMXR MC406 CAE Buffer。長いシールドや複数のエフェクターを経由することで発生する音質劣化を防ぐために導入されており、ライブの大音量環境でもギターの輪郭をしっかりと保つ役割を果たしています。プロの現場では必須ともいえるバッファーを丁寧に活用しているのは、稲村の音作りへのこだわりを示しています。

歪み系ではBOSS OD-3 OverDriveが中心。OD-3は自然なオーバードライブ感と中低域の太さを備えており、単体でも十分なサスティーンが得られます。稲村の場合、JC-120のクリーンに重ねることで、コードプレイでも濁らない粘り強いトーンを実現。特にアルカラのリフはリズミカルかつ鋭いため、このオーバードライブが音の芯を支えていると考えられます。

空間系ではBOSS DD-500 Digital Delayを導入。12種類のディレイモードを備えた多機能ディレイで、スラップバックから深い残響まで幅広く対応可能です。稲村のサウンドでは、アルペジオや静かなパートでディレイを活用し、音に広がりを持たせる場面が多く見られます。特に変拍子やブレイクを多用するアルカラの楽曲では、ディレイのタイム設定が曲全体の緊張感や浮遊感をコントロールする重要な要素になっています。

さらに、KORG pitchblackも常設されています。0.1セント単位の高精度チューナーで、ライブ中における安定したチューニングを実現。変拍子や複雑なアレンジが多いアルカラの楽曲において、音程の正確さは不可欠であり、シンプルながら重要な機材といえます。

このように、稲村のエフェクターボードは決して派手ではなく、必要最低限の構成でありながらも「ギター本来の音を損なわないこと」を重視しています。バッファーによる音質保持、オーバードライブによる芯の強化、ディレイによる空間演出。この3つの軸でサウンドを構築しているのが特徴です。と、想定されます。

機材名	メーカー	Amazon最安値URL	アーティスト	ギタリスト	エフェクターの種類	備考
MC406 CAE Buffer	MXR	Amazonで探す	アルカラ	稲村太佑	バッファー	長いシールド使用でも音質劣化を防止。ライブ必須の基盤エフェクター。
OD-3 OverDrive	BOSS	Amazonで探す	アルカラ	稲村太佑	オーバードライブ	自然な歪みと太い中低域。JC-120との組み合わせで独自のドライブ感を実現。
DD-500 Digital Delay	BOSS	Amazonで探す	アルカラ	稲村太佑	ディレイ	多機能ディレイ。曲ごとの雰囲気作りや変拍子に合わせたタイム設定で使用。
pitchblack	KORG	Amazonで探す	アルカラ	稲村太佑	チューナー	0.1セント精度の高性能ペダルチューナー。ライブでの安定感を確保。

音作りのセッティング・EQ・ミックスの工夫【アルカラ・稲村太佑】

アルカラの稲村太佑の音作りは、シンプルな機材構成でありながらも非常に緻密に組み立てられています。ギターはテレキャスター系、アンプはRoland JC-120、そこにオーバードライブやディレイといったエフェクトを重ねる構成。基本は「クリーンを活かすこと」が土台となっており、歪ませすぎず、コード感やリズムの輪郭をはっきりと出すセッティングが中心です。

アンプのセッティングとしては、JC-120の特徴であるクリーンの透明感を活かすため、Bassは12時付近、Middleはやや控えめ（10〜11時）、Trebleは1時程度に設定していると推測されます。これにより、テレキャスターの鋭さを前に押し出しつつ、中域が濁らないように調整されています。特にカッティングが多用される曲では、低域が膨らみすぎるとバンド全体のグルーヴが崩れるため、EQの調整で引き算を行っているのがポイントです。

歪みの作り方については、BOSS OD-3 OverDriveを軽めにセッティングするのが基本。Gainは9〜10時程度、Levelを12時〜1時に上げて、Presenceを補強するような使い方が多いと考えられます。こうすることで、JC-120のクリーンにナチュラルなドライブ感を加え、リフやコードに粘りを与えています。シングルノートのリフでは、歪み量が少ないことで粒立ちが際立ち、変拍子や複雑なリズムの中でもギターが埋もれません。

空間系については、BOSS DD-500 Digital Delayを曲ごとに細かく調整。アップテンポな曲ではSlapback（50〜120ms程度）を薄くかけることで音の立ち上がりを強調し、バラードや実験的な楽曲ではディレイタイムを400ms前後に設定して広がりを出していると想定されます。特に変拍子の多いアルカラでは、ディレイのテンポシンクを使うよりも、意図的にずらして不安定さを演出する場面もあるかもしれません。

ミックス面での工夫としては、アルカラの音源を聴くとギターの定位が左右に広く配置され、稲村のボーカルとの干渉を避けているのが分かります。JC-120のステレオ出力を利用し、左右に広がるクリーンとディレイの空間を活かす形で録音されている可能性が高いです。特にアルペジオやクリーン主体のフレーズは、リバーブを抑えてディレイをメインに使うことで「乾いた質感」を保ちながら空気感を演出していると推測されます。

PAやエンジニア視点で言えば、稲村の音はローを出しすぎないのが特徴。低域を抑えることでベースとキックにスペースを与え、バンド全体の音圧を確保しています。また、ミドルを過剰に削りすぎないことで、リズムギターがしっかりと楽曲を支える役割を果たしているといえます。結果として、ギターの音がバンド全体の中で「切れ味を持ちながらも耳に痛くない」バランスに収まっているのです。

総合的に見て、稲村太佑の音作りは「アンプのクリーンを基盤に、最小限のエフェクトで幅を持たせる」というスタイルであり、技術的なプレイと機材の特性を両立させた設計になっています。と、想定されます。

比較的安価に音を近づける機材【アルカラ・稲村太佑】

稲村太佑のサウンドを忠実に再現するには、テレキャスター＋Roland JC-120＋BOSS OD-3＋ディレイ系エフェクターという構成が理想ですが、初心者や中級者が同じ機材を揃えるのはコスト面で大きな負担となります。そこで、比較的安価に、かつ実用的に稲村のサウンドへ近づける方法を紹介します。

まずギターに関しては、Fender JapanやSquier by Fenderのテレキャスタータイプが非常におすすめです。特にSquier Classic Vibeシリーズはコストパフォーマンスが高く、抜けの良いシングルコイルのサウンドが得られるため、稲村の「青いテレキャスター」の雰囲気を十分に体験できます。ピックアップの位置や構造も本家に近く、歪ませすぎずクリーンを主体にした音作りに適しています。

アンプについては、Roland JC-120は定番ながら大型で高価です。代替としては小型モデルのRoland JC-22やJC-40が最適。クリーントーンの透明感とコーラスの美しさをそのまま継承しており、自宅練習や小規模ライブには十分すぎる性能を持っています。特にJC-40はステレオ対応で、稲村が活用する「空間的な広がり」を体感できる点が魅力です。

エフェクター類については、BOSS OD-3の代わりにBOSS SD-1 Super OverDriveやBD-2 Blues Driverといった定番モデルもおすすめ。いずれも1万円前後で入手可能で、クリーンアンプに自然な歪みを加えられるため、稲村の音作りの方向性を再現するには十分です。特にBD-2は粒立ちが良く、アルカラのリフの鋭さを再現しやすい傾向にあります。

空間系ではBOSS DD-3TやTC Electronic Flashback Delayがコストパフォーマンスに優れています。稲村のDD-500ほど多機能ではありませんが、基本的なディレイサウンドを作り込むには十分。テンポに合わせたディレイタイムを設定すれば、アルカラらしい変拍子フレーズや空間演出に活用できます。

最後にチューナーですが、KORG pitchblackは現行品でも比較的安価に入手可能。初心者からプロまで愛用者が多く、稲村のように精密なプレイを行うためには必須の一台です。

このように、全てを揃えても総額10万円以内で「アルカラ風サウンド」を手に入れることが可能です。大切なのは高価な機材そのものよりも、「クリーンを活かすEQ設定」「歪みを控えめにした粘り強いオーバードライブ」「楽曲ごとに合わせたディレイタイム」といった考え方です。それを理解すれば、より手軽に稲村太佑の音へ近づけるでしょう。

種類	機材名	メーカー	Amazon最安値URL	アーティスト	ギタリスト	備考
ギター	Classic Vibe Telecaster	Squier by Fender	Amazonで探す	アルカラ	稲村太佑	コストパフォーマンスに優れたテレキャスター。鋭いクリーンと歪みにも対応可能。
アンプ	JC-40	Roland	Amazonで探す	アルカラ	稲村太佑	JC-120の小型版。自宅・小規模ライブに最適でクリーンの美しさも再現可能。
オーバードライブ	BD-2 Blues Driver	BOSS	Amazonで探す	アルカラ	稲村太佑	自然な歪みと粒立ちの良さで、アルカラ風リフを再現可能。
ディレイ	DD-3T Digital Delay	BOSS	Amazonで探す	アルカラ	稲村太佑	基本的なディレイ効果を低価格で導入可能。稲村の空間演出を再現しやすい。
チューナー	pitchblack	KORG	Amazonで探す	アルカラ	稲村太佑	高精度チューナー。ライブでの安定した演奏には必須。

総括まとめ【アルカラ・稲村太佑】

アルカラの稲村太佑のサウンドを振り返ると、その核心は「クリーンを基盤にした鋭さ」と「必要最低限の歪みと空間演出」にあります。Roland JC-120の透明感あるクリーントーンを土台に、テレキャスター特有の鋭いアタックと分離感を生かしながら、オーバードライブやディレイで必要な色付けを行う。非常にシンプルな構成でありながらも、稲村の右手のアタックやリズム感と結びついたときに、唯一無二の「アルカラらしい音」として成立しているのが印象的です。

彼の機材選びを見ても、決して多くのペダルや高価なギターに頼るわけではありません。むしろ、基本を突き詰める姿勢が見えてきます。テレキャスターというスタンダードなギター、Roland JC-120という定番アンプ、そしてBOSSを中心としたエフェクター群。この「定番を信頼し、自分のプレイで個性を宿す」というスタンスこそが稲村の音作りの本質といえるでしょう。

また、稲村の音作りは単に「ギター単体の音」では完結しません。バンド全体のサウンドバランスを常に意識し、変拍子や急展開の中でギターが歌と絡み合うように設計されています。EQ調整によるローの引き算、ミドルの残し方、ディレイのタイム感などは、すべて「曲全体の流れを成立させるため」の工夫です。つまり、彼のサウンドはバンドアンサンブルの中でこそ最大限に活きる設計になっているのです。

もし読者が稲村のサウンドを再現したいなら、「機材をコピーすること」よりも「クリーンを活かし、歪みを引き算で使う意識」を持つことが近道です。さらに、演奏のアタックやリズムのニュアンスを意識することで、彼のギターのエッセンスに近づけるはずです。テレキャスターとクリーンアンプというシンプルな組み合わせでも、弾き方とエフェクトのかけ方次第で、アルカラの楽曲特有の緊張感や浮遊感を体感できるでしょう。

総じて、稲村太佑の音作りは「個性的な機材」よりも「普遍的な機材をどう鳴らすか」に重点を置いています。だからこそ、初心者から中級者でも真似しやすく、それでいて奥深い。アルカラの変幻自在な楽曲を支えるサウンドは、シンプルな機材構成と緻密なアプローチによって成り立っている、といえます。