【Andy Timmons(アンディ・ティモンズ)・Danger Danger(デンジャー・デンジャー)】風サウンドの作り方+ギター機材音作りセッティングのまとめ【エフェクター・アンプ】

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① 始めに(特徴紹介)

Andy Timmons(アンディ・ティモンズ)は、テクニカルなシュレッド・プレイと、歌うような極上のトーンを両立させた「ギタリストズ・ギタリスト」の代表格です。
彼が世界的に注目を浴びたのは、80年代末から90年代初頭にかけて活躍したハードロックバンド、Danger Danger(デンジャー・デンジャー)への加入がきっかけでした。

アンディのサウンド最大の特徴は、その圧倒的な「表現力」と「ダイナミクス」にあります。Danger Danger時代は、当時のLAメタル/ハードロックの潮流を汲んだ煌びやかで深い歪みサウンドが主体でしたが、
ソロ活動やAndy Timmons Band以降は、ピッキングの強弱やギターのボリューム操作でクリーンからリードまでを操る、よりオーガニックなトーンへと進化しています。

彼のプレイは、複雑なコードヴォイシング、流麗なレガート、そして「Halo」と称される独特のディレイワークによって形作られています。
速弾きが得意なギタリストは数多くいますが、アンディほど1音のトーンに魂を込め、聴き手の感情を揺さぶるプレイヤーは稀有です。
本記事では、Danger Danger時代の象徴的な機材から、現在の彼のシグネチャーサウンドを支える最新機材までを徹底解説します。

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②使用アンプ一覧と特徴【Danger Danger・Andy Timmons】

アンディ・ティモンズのサウンドを語る上で、Mesa/Boogie(メサ・ブギー)との深い関係性は避けて通れません。
Danger Danger時代から現在に至るまで、彼のトーンの核心はメサ・ブギーの真空管アンプが生み出す、太くシルキーな中音域にあります。

Danger Dangerの初期、特に1stアルバムや『Screw It!』のレコーディング・ツアー時期には、当時のラックシステム全盛期を象徴する「A/DA MP-1」プリアンプが多用されました。
このプリアンプは、80年代特有の滑らかで圧縮感のある歪みを生み出し、当時のアンディのテクニカルなプレイを支えていました。
その後、サウンドの指向性がよりピッキングレスポンスを重視したものへと移り変わるにつれ、メインアンプはコンボタイプの名機「Lone Star」へと固定されていきます。

「Lone Star」は、アンディが「最も完璧なクリーントーンと、歌うようなリードサウンドを持つ」と公言しているアンプです。
彼はこのアンプを2台、あるいは3台使用する「Wet-Dry-Wet」のセットアップを構築することもあり、広大な空間表現を可能にしています。
また、近年の小規模な現場では「Mark V:25」を使用することもあり、往年の「C+」モードを活用してエッジの効いたリードサウンドを創出しています。

機材名 メーカー Amazon 楽天 Yahoo! メルカリ 石橋楽器 サウンドハウス 備考
Lone Star Mesa/Boogie 検索 検索 検索 検索 検索 検索 アンディの代名詞的アンプ。リードCHのトーンが秀逸。
Stiletto Deuce Mesa/Boogie 検索 検索 検索 検索 検索 検索 Slave用や異なる質感を加えるために使用。
Mark V:25 Mesa/Boogie 検索 検索 検索 検索 検索 検索 近年のライブで使用。コンパクトながら本格的なBoogieサウンド。
MP-1 A/DA 検索 検索 検索 検索 検索 検索 Danger Danger時代を象徴するチューブプリアンプ。
JMP Superlead / JCM800 Marshall 検索 検索 検索 検索 検索 検索 レコーディング等で使用されるクラシックなトーン。

以上がアンディ・ティモンズの使用機材の核であり、特にLone StarとMP-1は彼のキャリアを語る上で欠かせない、と想定されます。

③使用ギターの種類と特徴【Danger Danger・Andy Timmons】

アンディ・ティモンズのギター選びにおける最大のこだわりは、ストラトキャスターのような高い操作性と、太く粘りのあるトーンの両立です。
長年にわたりIbanez(アイバニーズ)の看板プレイヤーとして活躍しており、彼のシグネチャーモデルである「AT」シリーズは、ギター界でも屈指の完成度を誇ります。

Danger Danger時代には、すでにIbanezのプロトタイプや、後のシグネチャーのベースとなるモデルを使用していました。
代名詞である「AT100」は、アンティークなサンバーストカラーが特徴で、アルダーボディにメイプル指板というトラディショナルな仕様。
特筆すべきはピックアップ構成で、ネックとセンターにはシングルコイルサイズのハムバッカー「DiMarzio The Cruiser」を搭載しています。これにより、ノイズを抑えつつも、繊細なシングルコイルのニュアンスと太さを共存させています。ブリッジには自身のシグネチャー「AT-1」を搭載し、ハイゲインでも埋もれない豊かな倍音を実現しています。

また、彼はレコーディングにおいてジョージ・ベンソン・モデルのフルアコを使用することもあり、ロックの枠に囚われないジャズ/フュージョン的なアプローチも見せます。
近年では、ローステッドメイプルネックを採用した「ATZ100」など、最新の技術を取り入れたモデルも愛用しており、常に「最高の弾き心地」を追求し続けていることが伺えます。

機材名 メーカー Amazon 楽天 Yahoo! メルカリ 石橋楽器 サウンドハウス ギターの種類 備考
AT100 / AT100CL Ibanez 検索 検索 検索 検索 検索 検索 エレキギター 不動のメイン機。DiMarzio Cruiser & AT-1搭載。
AT300 / ATZ100 Ibanez 検索 検索 検索 検索 検索 検索 エレキギター マホガニーボディや最新のAZ仕様のバリエーション。
George Benson Signature Ibanez 検索 検索 検索 検索 検索 検索 フルアコースティック レコーディング等で使用されるジャズモデル。

これらのギターを使い分けることで、彼はDanger Dangerのハードなリフから繊細なバラードまでを完璧に表現している、と想定されます。

④使用エフェクターとボード構成【Danger Danger・Andy Timmons】

アンディ・ティモンズのエフェクターボードは、まさに「トーンの教科書」です。
彼は歪みの質感を非常に細かく制御しており、アンプの歪みにTube ScreamerやBB Preamp、JHS The ATといったペダルを絶妙にミックスさせています。

特に重要なのが、JHS Pedalsとの共同開発による「The AT」です。これは彼が長年愛用していたMesa/Boogieの音色をペダルで再現したもので、どの現場でも「自分の音」を出すための必須アイテムとなっています。
また、空間系に関しては「Halo(後光)」と呼ばれる独特のディレイサウンドが彼のシグネイチャーとなっており、Keeley Halo Dual Echoはそのサウンドを1台で再現するために開発されました。
2つの異なるディレイタイムを組み合わせることで、残響が幾重にも重なり合う、幻想的でリッチな空気感を作り出しています。

かつてはTC Electronic G-Forceなどのラック機材も多用していましたが、現在は足元のペダルボードで完結するスタイルが主流です。しかし、そこには長年のキャリアで培われた「音の配置」の美学が詰まっています。

機材名 メーカー Amazon 楽天 Yahoo! メルカリ 石橋楽器 サウンドハウス エフェクターの種類 備考
TS808 Tube Screamer Ibanez 検索 検索 検索 検索 検索 検索 オーバードライブ 常にボードにある、アンディの「味付け」の基本。
The AT / AT+ JHS Pedals 検索 検索 検索 検索 検索 検索 ディストーション 自身のシグネチャー。Mesa系の歪みを再現。
BB Preamp AT Xotic 検索 検索 検索 検索 検索 検索 ブースター 長年愛用されたシグネチャー・プリアンプ。
Halo Dual Echo Keeley 検索 検索 検索 検索 検索 ディレイ アンディ独自のディレイサウンドを作る中核機材。
MC404 CAE Wah Dunlop 検索 検索 検索 検索 検索 検索 ワウペダル スタジオワーク、ライブ共に愛用されるワウ。

これらのペダルを組み合わせることで、ピッキング一つで表情が変わるアンディ・サウンドが形成されている、と想定されます。

⑤音作りのセッティング・EQ・ミックスの工夫【Danger Danger・Andy Timmons】

アンディ・ティモンズの音作りにおいて、最も重要なキーワードは「ハーモニクス(倍音)」と「ダイナミクス」です。
彼のサウンドを単なるハードロック・トーンと切り捨ててはいけません。そこには、PAエンジニアやレコーディング・エンジニアが加工せずとも「そのまま抜けてくる」完成されたバランスが存在します。

まず、EQ設定の基本は「ミッドレンジのコントロール」にあります。Mesa/Boogie Lone Starを使用する場合、ミドルを上げすぎず、かつ削りすぎない「スイートスポット」を常に探しています。
アンディのリードトーンは、高域が非常に滑らか(スムース)で、耳に痛い成分が削ぎ落とされています。これは、ギター側のトーンノブをわずかに絞る、あるいはピックアップの「The Cruiser」が持つ特性を活かしているためです。

具体的なセッティング例としては、歪みの深さはアンプ側で7割程度作り、残りの3割をエフェクター(TS808やBB Preamp)で補うスタイルです。
これにより、深く歪んでいるように聴こえながらも、コードの分離感が失われないクリアなサウンドになります。
また、彼の代名詞であるディレイ「Halo」セッティングは、500ms程度のメインディレイに、375ms程度の付点8分ディレイを薄く重ねる手法が有名です。
ミックスにおいては、このディレイ音が原音を邪魔しないよう、フィードバックとミックス量を極めて繊細に調整しています。PA目線では、彼の音は既に空間演出が完結しているため、リバーブを深めにかける必要がないと言われます。

さらに、Danger Danger時代のような激しい楽曲では、A/DA MP-1のようなプリアンプでコンプレッション感を稼ぎ、ソロでの滑らかな運指をサポートしていました。
一方で、バラード曲ではボリュームペダルを駆使し、バイオリン奏法のようなアタックを消したトーンを多用します。
曲ごとに「アンプのチャンネルを切り替える」だけでなく、「ギター側のボリュームを0から10まで使い切る」ことが、アンディ流の音作りの真髄と言えるでしょう。

ライブ現場では2台のアンプを鳴らし、片方を完全にドライ、もう片方をエフェクト音のみ(ウェット)に分けることで、どれほど深いディレイをかけても芯がぼやけない工夫をしています。
これが、彼の音がCDのように美しく、かつパワフルに響く理由、と想定されます。

⑥比較的安価に音を近づける機材【Danger Danger・Andy Timmons】

アンディ・ティモンズの機材はMesa/BoogieのアンプやIbanezのカスタムモデルなど、高価なものが多いですが、現代の機材を駆使すれば、リーズナブルにそのサウンドを再現することが可能です。
ポイントは「スムースな歪み」と「重層的なディレイ」の2点に絞ることです。

まず、アンプ代わりとして非常に優秀なのがBOSSの「JB-2 Angry Driver」や「BD-2W」です。
特にAngry DriverはJHS Pedalsとのコラボモデルであり、アンディが愛用するJHSの歪みエッセンスを安価に取り入れることができます。
また、マルチエフェクターであれば「ZOOM G3n」や「BOSS GT-1」が最適です。これらの機材に搭載されている「Mesa Boogie」系のシミュレーターを選択し、ミッドレンジを強調した設定にすることで、彼に近いリードトーンを作ることができます。

ディレイに関しては、Keeley Haloの代用として「TC Electronic Flashback 2」がおすすめです。
このペダルには「MASH」機能があり、アンディのような表現力豊かな残響コントロールが可能です。
また、ギター本体についても、Ibanezの「AZ Premium」シリーズや、より安価なシングルサイズハムバッカーを搭載したストラトタイプを選ぶことで、AT100に近いニュアンスを得ることができます。

種類 機材名 メーカー Amazon 楽天 Yahoo! メルカリ 石橋楽器 サウンドハウス 備考
ギター用マルチエフェクター GT-1 BOSS 検索 検索 検索 検索 検索 検索 これ1台でMesa系の歪みと深いディレイを網羅。コスパ最強。
オーバードライブ JB-2 Angry Driver BOSS 検索 検索 検索 検索 検索 検索 JHSとの共同開発。アンディ風の歪みを再現しやすい。
ディレイ Flashback 2 Delay TC Electronic 検索 検索 検索 検索 検索 検索 TonePrint機能でアンディに近いディレイ設定をダウンロード可能。

⑦総括まとめ【Danger Danger・Andy Timmons】

アンディ・ティモンズの音作りを紐解くと、そこにある本質は「ギターという楽器を最大限に歌わせる」という情熱に他なりません。
Danger Danger時代に見せたテクニカルなシュレッド・スタイルから、現在の叙情的なブルース・ロック・スタイルまで、彼の根底にあるのは「美しいトーンへの執着」です。

彼のようなサウンドを再現するために最も必要な視点は、機材を揃えること以上に「ピッキングのニュアンス」と「ボリューム操作」を学ぶことです。
多くのギタリストが歪みを深くしすぎてしまう中で、アンディは常に「クリーントーンの美しさが残る歪み」を追求しています。
本記事で紹介したMesa/BoogieのアンプやIbanezのギター、そしてKeeleyのHaloディレイなどは、すべてその「歌うトーン」を実現するための道具に過ぎません。

もしあなたがアンディ・ティモンズの音に近づきたいなら、まずはギターのボリュームを8くらいに設定し、優しく弾いた時にクリーン、強く弾いた時にドライブするようなセッティングから始めてみてください。
そして、ディレイを単なる「残響」ではなく、自分のプレイを包み込む「光の輪(Halo)」として捉えてみてください。
その時、あなたのギターからもアンディのような、聴く者の心を震わせる音が響き始めるはずです。
彼が長年かけて構築してきたトーンの旅路を、ぜひあなた自身のセットアップで追体験してみてください。

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