始めに(特徴紹介)
柴崎浩(しばさき ひろし)は、WANDS第5期およびabingdon boys schoolのギタリストとして知られる存在です。90年代から現在に至るまで、ハードロックとポップの中間にあるキャッチーでありながら重厚なギターサウンドを展開し、特に「世界が終るまでは…」「TRAGEDY」「INNOCENT WORLD(カバー)」などの楽曲でその実力を示しています。
彼のプレイスタイルは、繊細なクリーントーンから骨太なリフまで幅広く、ストラト系やモダンギターを駆使しつつ、アンプやモデリング機材を自在に使い分けている点に特徴があります。特に近年はFractal Audio Axe-Fx IIIを駆使し、ライブでも安定した再現度の高い音作りを行っています。
また、柴崎浩は90年代WANDS時代にMusic Man Lukeを長く愛用し、その後はSuhrやNISHGAKI GUITARSといったハイエンドモデルを積極的に導入。さらにエフェクターにおいてはXoticやTC Electronicを駆使し、楽曲ごとに多彩な質感を表現しています。アンサンブルに溶け込む美しいクリーン、そして力強いロックサウンドを両立させるバランス感覚が、彼の最大の武器といえるでしょう。
その音作りは、一見シンプルでありながらも緻密にコントロールされたブースターやモジュレーションの選び方に裏付けられており、多くのギタリストが「柴崎サウンド」を研究する理由でもあります。この記事では、実際に確認されたアンプ、ギター、エフェクターを整理しつつ、音作りの工夫まで徹底解説していきます。
ぜひ参考にして、ご自身のプレイにも取り入れてみてください。
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使用アンプ一覧と特徴【abingdon boys school・柴崎浩】
柴崎浩のアンプ遍歴は、時代ごとの音楽スタイルやライブ環境に応じて変化してきました。90年代WANDS時代は、王道ロックサウンドを支えるMarshallアンプが中心。2000年代以降のabingdon boys schoolでは、より多彩な音色と安定した再現性を求めて、ラック式パワーアンプやデジタルモデリングへ移行しています。
代表的なのは、Marshall JCM2000 DSL-100です。これはWANDS後期や初期abingdon boys schoolのライブでメイン歪みサウンドを担ったモデルで、力強いミッドレンジと抜けの良さが特徴。柴崎の骨太なリフを支える基本となるアンプでした。Marshall特有の荒々しさを抑えつつも、ブースターと組み合わせることでタイトなドライブサウンドを作り上げています。
一方、ハイパワーでクリーンヘッドルームを確保するために、VHT 2150のようなラック式パワーアンプも導入。これにより、プリアンプやマルチエフェクターの音を忠実に増幅し、アリーナ規模のステージでも安定した音圧を維持できるようにしていました。特にabingdon boys schoolのようなエレクトロ要素を含む楽曲では、透明感のあるクリーンや空間系エフェクトを活かすために重宝されています。
そして近年のライブやレコーディングでは、Fractal Audio Systems Axe-Fx IIIが中心です。これはモデリングアンプ/マルチエフェクターで、MarshallやMesa/Boogieなどの名機を高精度に再現可能。柴崎はこれを使って多彩なアンプサウンドを切り替えつつ、シーンに応じたトーンを実現しています。ステージ環境の差異に左右されず、常に高い再現度を維持できる点が導入理由と考えられます。
まとめると、柴崎浩はWANDS時代にMarshallを中心にした伝統的ロックサウンドを構築し、abingdon boys school期にはラックアンプとデジタルモデリングを駆使してより幅広い表現を可能にしてきました。時期や環境に応じて最適なシステムを選ぶ柔軟性が、彼の音作りの大きな特徴といえるでしょう。
このように柴崎浩は、王道ロックを支えるMarshallから、近代的なモデリング機材まで幅広く使いこなし、その時代ごとに最適なサウンドを構築してきたと想定されます。
使用ギターの種類と特徴【abingdon boys school・柴崎浩】
柴崎浩のサウンドを支える核となるのが、多彩なギターコレクションです。WANDS第1期〜第3期では定番のストラト系、Music Manを中心に使用し、その後のabingdon boys schoolではSuhrやNISHGAKI GUITARSといったハイエンドモデルを取り入れています。時代によってギター選びが大きく変わるのが彼の特徴で、楽曲のテイストやアレンジに応じて機材を使い分けています。
特に重要なのが、NISHGAKI GUITARS Amnis Novus “Hiroshi Shibasaki Specs”です。これは柴崎本人のオーダースペックによる特注モデルで、第5期WANDSのライブやレコーディングで使用。レンジが広く、モダンなニュアンスを含みつつも、クリーントーンからハードなリフまで安定して鳴らせる万能モデルです。
同じくNISHGAKI GUITARSのSpiraは、「TIME STEW」などの楽曲で確認されており、透明感のあるクリーンと独特の中音域が特徴。メロディアスなソロやアルペジオに適しており、柴崎の歌心あるプレイを後押ししています。
海外製のハイエンドギターでは、Suhr 2020 Limited Classic ST SSHやSuhr 2008 Modern Limited Editionを使用。SSH配列のストラトタイプやモダン仕様のSuhrは、ハイゲイン対応力とクリーンの美しさを両立しており、abingdon boys schoolの重厚かつ煌びやかなアンサンブルに欠かせない存在です。
柴崎のギター遍歴で欠かせないのが、Music Man Lukeです。WANDS初期〜中期にかけて長くメインを務めた一本で、90年代J-POPシーンのサウンドを支えました。クリアで立ち上がりの良いトーンと、スムーズなプレイアビリティは、柴崎サウンドの基盤といえるでしょう。
また、EVH Wolfgang Special / Wolfgang Special QMも確認されており、エディ・ヴァン・ヘイレン直系のハードロックサウンドを再現するために使用。柴崎がリフ重視の楽曲でパワフルなサウンドを求めた際に登場しています。さらに、7弦モデルであるMusic Man John Petrucci JP7も導入され、重厚なリフや低音域を補強する役割を担っています。
一方で、リハーサルや楽屋用にはCREWS Bottoms Upのような実用的なギターも確認されており、彼がプロフェッショナルとして現場に応じた機材を柔軟に選んでいることが分かります。
こうしたギターの多彩な使い分けは、柴崎浩の幅広い音楽性とサウンドメイクの探究心を象徴しているといえるでしょう。
機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | ギターの種類 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
Amnis Novus “Hiroshi Shibasaki Specs” | NISHGAKI GUITARS | Amazonで探す | WANDS | 柴崎浩 | エレキギター | 本人仕様の特注スペック、第5期WANDSで使用 |
Spira | NISHGAKI GUITARS | Amazonで探す | abingdon boys school | 柴崎浩 | エレキギター | 「TIME STEW」で使用。透明感のあるサウンド |
2020 Limited Classic ST SSH | Suhr | Amazonで探す | abingdon boys school | 柴崎浩 | エレキギター | SSH配列、ストラト系。ハイゲインからクリーンまで対応 |
2008 Modern Limited Edition | Suhr | Amazonで探す | abingdon boys school | 柴崎浩 | エレキギター | モダン仕様。タイトなリフやソロに対応 |
Wolfgang Special / Wolfgang Special QM | EVH | Amazonで探す | abingdon boys school | 柴崎浩 | エレキギター | パワフルなハードロックサウンドを再現 |
Luke | Music Man | Amazonで探す | WANDS | 柴崎浩 | エレキギター | 初期〜中期WANDSのメイン機。90年代サウンドを支えた |
John Petrucci JP7 | Music Man | Amazonで探す | abingdon boys school | 柴崎浩 | 7弦ギター | 重厚リフや低音域補強用に使用 |
Bottoms Up | CREWS | Amazonで探す | abingdon boys school / WANDS | 柴崎浩 | エレキギター | 楽屋練習用として使用確認 |
このように柴崎浩は、NISHGAKI GUITARSの特注モデルを筆頭に、SuhrやMusic Man、EVHなど幅広いギターを使い分けてサウンドを構築してきたと想定されます。
使用エフェクターとボード構成【abingdon boys school・柴崎浩】
柴崎浩のエフェクターボードは、王道のブースターやオーバードライブを基本にしつつ、モジュレーションや空間系を組み合わせた多機能構成が特徴です。特にabingdon boys schoolの楽曲は、硬質なロックリフと美しいアルペジオ、そして壮大な空間処理が同居しており、それを支えるのがこのエフェクト群です。
ドライブ系では、Xotic RC Booster、Xotic BB Preamp、Xotic EP Boosterといった定番ブースターを重ねがけし、MarshallやSuhrの音を補強しています。特にRC Boosterはクリーンブースト的に使用され、BB PreampやTS808と組み合わせることでタイトで厚みのある歪みを実現しています。Ibanez TS808 Tube Screamerはミッドの押し出しを加える王道の組み合わせで、柴崎サウンドの粘りを生み出します。
さらに、Roger Mayer Voodoo-1 ClassicやLovepedal Pickle Vibeも確認されており、歪みのキャラクターを多彩にコントロール。Pickle Vibeはユニバイブ系ですが歪み前段に配置され、粘り気のあるサウンドを形成しています。
モジュレーション系では、Fulltone Mini Deja VibeやARION SCH-Z Chorusといった個性的な機材が活躍。特にARIONコーラスは安価ながらもウォームな音質で知られており、柴崎の空間演出に一役買っています。TC Electronic Nova Modulator NM-1はフランジャー、フェイザー、トレモロ、ビブラートを網羅し、楽曲ごとの細やかなニュアンスを再現するために使用されています。
空間系は、TC Electronic Nova Delay ND-1、Eventide H9が中心。特にH9はディレイからリバーブ、ピッチ系まで幅広く対応可能で、ライブでの汎用性が非常に高いエフェクターです。さらに、Carl Martin TremO’VibeやCarl Martin Stereo Chorusも確認され、アナログ的な揺れと深みを演出しています。
また、足元を統括するスイッチャーとしてBOSS ES-8やCAE RS616 MIDI Audio Controllerを使用。さらにVOCU Magic Switching & Loopsを併用し、複雑なエフェクトチェーンを効率的に操作できるよう工夫されています。電源はFREE THE TONE PT-3DやVOCUのパワーサプライが確認されており、安定した電源供給にもこだわりが見られます。
その他、ワウペダルにはXotic XW-1やErnie Ball系のボリュームペダルを使用。チューナーはPeterson StroboStompやBOSS TUシリーズが確認されており、正確なチューニングを重視している点もプロらしい配慮といえます。
機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | エフェクターの種類 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
RC Booster | Xotic | Amazonで探す | abingdon boys school | 柴崎浩 | ブースター | クリーンブーストとして使用、音圧を補強 |
BB Preamp | Xotic | Amazonで探す | abingdon boys school | 柴崎浩 | オーバードライブ | 厚みある歪みを追加 |
EP Booster | Xotic | Amazonで探す | abingdon boys school | 柴崎浩 | ブースター | トーンを太くする効果で使用 |
TS808 Tube Screamer | Ibanez | Amazonで探す | WANDS | 柴崎浩 | オーバードライブ | ミッドを強調する王道ペダル |
Voodoo-1 Classic | Roger Mayer | Amazonで探す | abingdon boys school | 柴崎浩 | ディストーション | ブリティッシュ系ディストーション |
Pickle Vibe | Lovepedal | Amazonで探す | abingdon boys school | 柴崎浩 | モジュレーション系 | ユニバイブ系。歪み前段で使用 |
Mini Deja Vibe | Fulltone | Amazonで探す | abingdon boys school | 柴崎浩 | モジュレーション系 | ヴィンテージユニバイブ系 |
SCH-Z Chorus | ARION | Amazonで探す | abingdon boys school | 柴崎浩 | コーラス | 安価ながら愛用される温かみのある音 |
Nova Modulator NM-1 | TC Electronic | Amazonで探す | abingdon boys school | 柴崎浩 | 空間系マルチエフェクター | Chorus/Flanger/Phaser/Tremolo/Vibrato対応 |
Nova Delay ND-1 | TC Electronic | Amazonで探す | abingdon boys school | 柴崎浩 | ディレイ | デジタルディレイ、透明感ある響き |
H9 | Eventide | Amazonで探す | abingdon boys school | 柴崎浩 | マルチエフェクター | 多彩なアルゴリズム搭載、ライブで活躍 |
TremO’Vibe | Carl Martin | Amazonで探す | abingdon boys school | 柴崎浩 | トレモロ | トレモロ&ビブラート併用可能 |
Stereo Chorus | Carl Martin | Amazonで探す | abingdon boys school | 柴崎浩 | コーラス | ステレオ感ある厚みのあるコーラス |
Compressor Limiter | Carl Martin | Amazonで探す | abingdon boys school | 柴崎浩 | コンプレッサー | 音圧とサスティンを安定化 |
ES-8 | BOSS | Amazonで探す | abingdon boys school | 柴崎浩 | スイッチングシステム | 複雑なエフェクト切替を管理 |
RS616 MIDI Audio Controller | CAE (Custom Audio Electronics) | Amazonで探す | abingdon boys school | 柴崎浩 | スイッチングシステム | ステージで確認済み |
Magic Switching & Loops | VOCU | Amazonで探す | abingdon boys school | 柴崎浩 | スイッチングシステム | ループ管理用 |
PT-3D | FREE THE TONE | Amazonで探す | abingdon boys school | 柴崎浩 | パワーサプライ | 安定した電源供給 |
StroboStomp | Peterson | Amazonで探す | abingdon boys school / WANDS | 柴崎浩 | チューナー | 高精度チューナー |
TU Series | BOSS | Amazonで探す | abingdon boys school / WANDS | 柴崎浩 | チューナー | ステージ定番チューナー |
XW-1 Wah | Xotic | Amazonで探す | abingdon boys school | 柴崎浩 | ワウペダル | 表現力豊かなワウ |
Volume Pedal | Ernie Ball | Amazonで探す | abingdon boys school | 柴崎浩 | ボリュームペダル | 演奏中の音量調整に使用 |
このように柴崎浩は、王道のオーバードライブから最新マルチエフェクトまで幅広く導入し、ライブやレコーディングで柔軟なサウンドを構築していると想定されます。
音作りのセッティング・EQ・ミックスの工夫【abingdon boys school・柴崎浩】
柴崎浩の音作りは、単なる機材選びに留まらず、EQやミックス段階での細やかな調整によって完成されています。特にabingdon boys schoolでは、エレクトロサウンドとの融合が求められるため、ギターが埋もれず、それでいて浮きすぎないバランス感覚が重要です。
まずアンプ設定について。Marshall DSL-100を使用していた時代は、BASSを4〜5、MIDDLEを6〜7、TREBLEを5前後に設定することが多かったと推測されます。これは、歪み過多にならず、バンド全体での分離感を意識したセッティングであり、TS808やRC Boosterを組み合わせることで中域を前に押し出していました。SuhrやNISHGAKI GUITARSを用いる現在は、アンプ自体のキャラクターを活かしつつ、Axe-Fx IIIのEQ機能でさらに精密に調整しています。
EQの工夫として、クリーンパートではローを削ってミッドとトレブルを強調し、アルペジオが際立つようにしています。一方、リフやパワーコードでは100Hz付近をしっかり残しつつ、300Hz付近の濁りをカット。結果として、重厚感がありながらも他楽器とぶつからないサウンドを形成しています。特にabingdon boys schoolのシーケンスやシンセサウンドと共存させるためには、2kHz〜4kHzを滑らかに調整し、ギターのアタック感を適切にコントロールすることが不可欠です。
空間系の処理も重要です。Nova DelayやEventide H9を使用する際、ディレイタイムは楽曲のBPMにシンクロさせ、フィードバックは20〜30%程度に抑える設定が多いと考えられます。これにより、音像が広がりながらも輪郭が崩れないバランスを実現。リバーブは必要最小限で、残響感よりも奥行きを演出する方向性が特徴です。
ミックス段階では、ギターを左右にパンニングしてステレオ感を強調する手法をよく用いています。特に7弦モデルのJP7を用いた重低音リフはセンターに配置し、通常のリードやアルペジオはステレオで広げることで、空間的なコントラストを演出。結果として、ヘヴィさと透明感を兼ね備えたギターサウンドが完成します。
また、柴崎はブースターやコンプレッサーを巧みに使い分けています。例えばクリーンアルペジオではCarl Martin Compressor Limiterを軽くかけ、音の粒を揃えてシンセのような精密さを演出。逆にリードソロではブースターを重ね、サスティンを確保しつつミックス内でしっかり抜ける音を実現しています。
ライブでは、BOSS ES-8やCAE RS616などのスイッチャーを駆使し、曲ごとに異なるセッティングを瞬時に呼び出せるように構築。Axe-Fx IIIのプリセットと連動させることで、アンプ・エフェクト・EQがシームレスに切り替わり、レコーディング同等の完成度を再現しています。
総じて柴崎浩の音作りは、ローの整理と中域の押し出し、空間系の的確な使い分けに特徴があります。ギター単体で聴くとやや硬質ですが、バンド全体のサウンドに組み込まれると驚くほど自然に響き、存在感を放ちます。これがまさに「プロの音作り」であり、エンジニア視点でも高い完成度を誇るセッティングといえるでしょう。
このように、柴崎浩の音作りは単なる機材選択ではなく、EQや空間処理、ミックスでの緻密な調整を含めて完成されていると想定されます。
比較的安価に音を近づける機材【abingdon boys school・柴崎浩】
柴崎浩の機材はSuhrやNISHGAKI GUITARS、Fractal Audioなど高価なものが多く、すべてを揃えるのは現実的ではありません。しかし、ポイントを押さえれば市販の比較的安価な機材でも「柴崎サウンド」に近づけることは可能です。ここでは初心者から中級者でも手に入れやすい価格帯(1万円〜5万円程度)を中心に、代替機材を紹介していきます。
まずオーバードライブの核となるのがIbanez TS808 Tube Screamerですが、同系統の音を再現するならIbanez TS9がおすすめです。価格も2万円前後と手頃で、柴崎サウンド特有の中域の押し出し感を得られます。クリーンブーストの代替にはBOSS BD-2 Blues Driverを選べば、粒立ちの良いブースト感を手に入れることが可能です。
クリーントーンや空間系を再現するには、マルチエフェクターが有効です。特にBOSS GT-1やZoom G5nはコストパフォーマンスに優れており、ディレイ、コーラス、フェイザー、トレモロなど、柴崎が多用するエフェクトを一通りカバーできます。Eventide H9のような高級機材は難しくても、マルチエフェクターで近い質感を体験できます。
アンプに関しては、Marshall DSL100を再現するためにMarshall DSL20CRやBOSS Katana-100 MkIIが代替として有力です。DSL20CRは小型ながらもMarshallの歪み特性を持ち、Katanaはモデリングで幅広いジャンルに対応可能。いずれも自宅練習から小規模ライブまで対応できます。
ギターについては、NISHGAKI GUITARSやSuhrの代替としてYamaha Pacifica 612V IIやSquier Classic Vibe Stratocasterが候補となります。SSH配列を搭載しており、ストラト系の扱いやすさとハイゲイン対応力を両立できる点で、柴崎のギター選びの思想を反映できます。
また、ワウペダルはXotic XW-1の代わりにVOX V847 Wahを使うことで、コストを抑えつつ十分に表現力を加えられます。チューナーもPetersonの代替としてBOSS TU-3を選べば、ライブでも安定した精度を発揮します。
つまり、柴崎サウンドを再現するための重要なポイントは「ミッドを活かした歪み」「ステレオ的な空間処理」「曲ごとに切り替えられる柔軟性」です。ここを押さえれば、必ずしもハイエンド機材でなくても近いサウンドにアプローチできます。
種類 | 機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
オーバードライブ | TS9 Tube Screamer | Ibanez | Amazonで探す | abingdon boys school | 柴崎浩 | TS808の廉価版だが同系統のミッドブーストを再現可能 |
オーバードライブ | BD-2 Blues Driver | BOSS | Amazonで探す | abingdon boys school | 柴崎浩 | Xotic RC Booster代替。クリーンブースト〜軽い歪み |
マルチエフェクター | GT-1 | BOSS | Amazonで探す | abingdon boys school | 柴崎浩 | コーラス、ディレイ、トレモロなど空間系を網羅 |
マルチエフェクター | G5n | Zoom | Amazonで探す | abingdon boys school | 柴崎浩 | Eventide H9の代替候補として導入可能 |
アンプ | DSL20CR | Marshall | Amazonで探す | WANDS | 柴崎浩 | JCM2000 DSL-100の小型版、家庭用に最適 |
アンプ | Katana-100 MkII | BOSS | Amazonで探す | abingdon boys school | 柴崎浩 | モデリングで多彩なアンプタイプを再現可能 |
ギター | Pacifica 612V II | Yamaha | Amazonで探す | abingdon boys school / WANDS | 柴崎浩 | SSH配列でSuhrやNISHGAKIの代替に最適 |
ギター | Classic Vibe Stratocaster | Squier | Amazonで探す | WANDS | 柴崎浩 | ストラト系サウンドを再現、価格も安価 |
ワウペダル | V847 Wah | VOX | Amazonで探す | abingdon boys school | 柴崎浩 | Xotic XW-1代替、コストを抑えて導入可能 |
チューナー | TU-3 Chromatic Tuner | BOSS | Amazonで探す | abingdon boys school / WANDS | 柴崎浩 | ステージでも定番の信頼性を誇るチューナー |
このように、比較的安価な機材を選んでも柴崎浩の音作りのエッセンス――中域を生かした歪み、ステレオ感ある空間系、柔軟なセッティング切り替え――を体験することは十分可能です。
総括まとめ【abingdon boys school・柴崎浩】

柴崎浩の音作りを振り返ると、その本質は「時代ごとの最適解を見極める柔軟さ」にあります。90年代WANDSでは、Music Man LukeとMarshall DSLを軸にした骨太で分かりやすいロックサウンド。2000年代以降のabingdon boys schoolでは、SuhrやNISHGAKI GUITARSといったハイエンドギターとFractal Audio Axe-Fx IIIを駆使した、現代的かつ多層的な音響表現へと進化してきました。
特徴的なのは、彼のサウンドが常に「バンド全体での響き」を意識している点です。ギター単体で聴くと決して派手すぎないトーンですが、ドラムやシンセ、ボーカルと混ざり合うことで初めて存在感を発揮するように作られています。EQでのロー整理や中域の押し出し、空間系の的確な配置など、アンサンブルの中で最適化されたプロならではの調整が随所に光ります。
また、エフェクターボードの構築にも彼の哲学が反映されています。ブースターやオーバードライブを重ねることで得られる立体感、空間系を駆使した奥行きあるサウンド、そしてスイッチングシステムによる瞬時の切り替え。これらはすべて「楽曲の表現」を第一に考えた結果であり、単なるギタリストの趣味的なコレクションではなく、作品づくりのための必然と言えるでしょう。
さらに、最新技術を取り入れる柔軟性も柴崎浩の強みです。Axe-Fx IIIのようなモデリング機材を積極的に導入し、ライブ環境でもレコーディングと同等のクオリティを維持する姿勢は、現代ギタリストの理想像のひとつといえます。伝統的なMarshallやTS808のサウンドを大切にしながらも、テクノロジーの進化を取り入れて常にアップデートし続けているのです。
これから柴崎サウンドを再現しようとするギタリストにとって重要なのは、「ハイエンド機材を完全コピーすること」ではありません。むしろ、中域を生かした歪み、楽曲に応じた空間処理、そしてアンサンブル全体での音の居場所を意識することがポイントです。この記事で紹介した代替機材を組み合わせても、その哲学を理解すれば十分に近づけるでしょう。
最後に強調したいのは、柴崎浩の音作りは「弾き手自身の個性」を最大限に引き出すための工夫でもあるということです。ギターを換え、アンプを換え、エフェクトを換えても、彼のフレーズを弾けば「柴崎サウンド」として成立するのは、その根底に一貫した音楽観があるからです。
つまり、柴崎浩の音作りを学ぶということは、単に機材を真似るのではなく、「どうすれば自分のバンドや楽曲にとって最も活きる音になるか」を考える訓練でもあります。その視点を持てば、きっとあなた自身のサウンドも進化していくはずです。
ぜひ今回の記事を参考に、柴崎浩のように柔軟かつ緻密な音作りを取り入れ、自分だけの音を作り上げてください。
“`
下記恐らく使用(所持)している機材のまとめです。参考までに!
ギター
NISHGAKI GUITARS Amnis Novus “Hiroshi Shibasaki Specs”
第5期WANDSなどで使用。本人仕様の特注スペック。
NISHGAKI GUITARS Spira
「TIME STEW」収録曲などで使用。
Suhr 2020 Limited Classic ST SSH
ストラトタイプ、SSH構成。
Suhr 2008 Modern Limited Edition
ハイゲインにも対応するモダン仕様。
EVH Wolfgang Special / Wolfgang Special QM
EVHサウンドの要、メイプル指板モデルも使用。
Music Man Luke
WANDS初期〜中期にかけて長くメイン機。
Music Man John Petrucci JP7
7弦モデル。重厚リフや低音域パートで使用。
CREWS Bottoms Up
楽屋練習用。
アンプ
Marshall JCM2000 DSL-100
以前はメインの歪みサウンドを構築。
VHT 2150
Fractal Audio Systems Axe-Fx III
モデリング主体のライブ/レコーディング用。
エフェクター(記事+画像判別)
※画像から確認できたものも含めています。
ドライブ/ブースター
Xotic RC Booster
Xotic BB Preamp
Xotic EP Booster
Ibanez TS808 Tube Screamer
Roger Mayer Voodoo-1 Classic
Lovepedal Pickle Vibe(ミニユニバイブ系モジュレーションだが歪み前段で使用)
モジュレーション/空間系
Fulltone Mini Deja Vibe
ARION SCH-Z Chorus
TC Electronic Nova Modulator NM-1(Chorus/Flanger/Phaser/Tremolo/Vibratoなど内蔵)
TC Electronic Nova Delay ND-1
Eventide H9
Carl Martin TremO’Vibe(トレモロ&ビブラート)
Carl Martin Compressor Limiter
Carl Martin Stereo Chorus
その他
BOSS ES-8 / Custom Audio Electronics RS616 MIDI Audio Controller(画像ではCAEのボードも確認)
VOCU Magic Switching & Loops
FREE THE TONE PT-3D(パワーサプライ)
VOCU パワーサプライ
ワウペダル(Xotic XW-1、Ernie Ball系ボリュームペダルも併設)
チューナー(Peterson StroboStomp、BOSS TUシリーズなど画像で確認)
その他アクセサリー
EXCEL 柴崎モデル ピック
Ernie Ball ブラックストラップ
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