【Lee Altus(リー・アルタス)・Exodus(エクソダス)】風サウンドの作り方+ギター機材音作りセッティングのまとめ【エフェクター・アンプ】

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① 始めに(特徴紹介)

Exodus(エクソダス)のギターサウンドって、ひとことで言うと「ザクザクの刃物」なんですが、実はただ硬いだけじゃなくて、低域の押し出しと中域の存在感がガッチリ同居しているのが肝です。で、その”刃物の研ぎ方”が上手いのが、Lee Altus(リー・アルタス)。Gary Holt(ゲイリー・ホルト)の暴れ馬感に対して、リーはリズムの粒立ちとピッキングの整地力が強いタイプで、同じスラッシュでも「一段階タイトで現代的」に寄せられるのが魅力なんですよね。

代表曲でイメージしやすいのは、疾走パートでの16分刻みの精度と、ブリッジミュートの”芯だけ残す”感じ。ピッキングの角度と手首のストロークが小さく、弦に当たる瞬間が毎回ほぼ同じなので、音像がブレにくい。だからミックスで「ギターが広がりすぎてボヤける問題」が起きにくく、左右に振っただけで”壁”になります。

機材的にも、近年はKemper Profilerのようなデジタルプロファイラーで「いつでも同じ条件」を作りやすくしている流れが濃いです。ツアーで日替わり会場でも、PA側は”同じ出音”を受け取れるので、Exodusみたいにスピードとアタックが命のバンドには理にかなっています。逆に言えば、音作りの主戦場は「ピッキングの硬さ+中域の作り込み+ノイズ管理」。ここが揃うと、あの”Bay Area Thrashの鉄板ザクザク感”に一気に近づきます。

この記事では、確認できる実使用機材(ツアー/ライブ/インタビュー/掲載情報)を優先しつつ、情報が曖昧な部分は「想定」「未確定」と明示して、再現に役立つ形へ落とし込みます。最終的には”同じモデルを買う”より”同じ音の条件を作る”のが目的なので、初心者向けの代替案も後半でガッツリ出します。

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②使用アンプ一覧と特徴【Exodus(エクソダス)・Lee Altus(リー・アルタス)】

リー・アルタス周りの近年の大きなトピックは、機材の簡略化=プロファイラー中心への移行です。特にKemper Profilerは、プリアンプ~エフェクト~ノイズゲートまで一台で完結しやすく、ツアーでの再現性が強い。スラッシュの現場って、会場ごとに電源や鳴りが違うのに「今日も同じ速さで同じザクザクを出せ」と要求される地獄なので、ここをデジタルで固定するのは合理的です。

一方で、リーは昔からチューブヘッドの文脈も濃い。ENGL Savage 120は、硬質でレンジが広く、低域がダブつきにくい”ヨーロピアン・ハイゲイン”の代表格。ミュートした瞬間のアタックが潰れず、速いリフでも輪郭が残るので、Exodusのような刻み主体に相性が良いです。Peavey Triple XXXも、荒々しいゲインと押し出しが魅力で、アルバム『Shovel Headed Kill Machine』期のような「ザラついた攻撃性」を作る方向で語られがち。Mesa/Boogie Dual Rectifierはライブで厚みを出す用途として言及されやすく、ENGLほど硬くない”重量級の壁”を足すイメージで組み合わせる人も多いです。

また、ステージ上でMarshall JCM900 4500の使用が確認された、という情報も複数見かけます。JCM系は中域の押し出しと上のザラつきが出るので、スラッシュの”切れ味”を前に出したい時に便利。ただし、現代のExodusが狙うレンジ感(ローが締まって、ハイが痛すぎず、ミドルが前に出る)を考えると、JCM単体で作るより「ブースト+EQ+ノイズ管理」をセットで運用する前提になりやすいです。

キャビネットはMesa/Boogie Rectifier Standard 4×12、Marshall 1960A/1960B 4×12(Celestion Vintage 30搭載)といった”定番の4×12″が挙がります。V30はミドルが前に出て、刻みの存在感を作りやすいので、Exodusのミックスで埋もれにくいのが強み。結局、スラッシュの現場は「ギターがデカい」だけじゃなく「ベースとドラムの上で形が残る」ことが重要で、V30はその条件を満たしやすいスピーカーです。

ただし、近年の主軸はやはりKemper中心、という流れが強いので、上のヘッド群は”過去~併用の可能性”として整理するのが妥当です。時期や会場での使い分けはあり得ますが、最終的には「Kemperで保存したお気に入りアンプのキャラクターを、毎回同じように出す」方向に収束している、と想定されます。

機材名 メーカー Amazon メルカリ 備考
Kemper Profiler Kemper 検索 検索 近年のメイン機材候補。プリアンプ/エフェクト/ノイズゲートまで一台完結でツアー再現性が高い。
ENGL Savage 120 ENGL 検索 検索 硬質で輪郭が残るハイゲイン。速い刻みでもアタックが潰れにくく、スラッシュ向き。
Peavey Triple XXX Peavey 検索 検索 過去のライブ/レコーディング文脈で語られやすい定番ハイゲイン。ザラついた攻撃性を作りやすい。
Mesa/Boogie Dual Rectifier Mesa/Boogie 検索 検索 ライブで厚みを出す用途として定番。ローの壁感を足す方向で使われがち(未確定情報は多い)。
Marshall JCM900 4500 Marshall 検索 検索 ステージ上での使用が言及されることがある。中域の押し出しは強いが、現代的にはブースト/EQ前提になりやすい。
Mesa/Boogie Rectifier Standard 4×12 Cabinets Mesa/Boogie 検索 検索 ライブ用キャビ候補。低域の密度が出やすく”壁”を作りやすい。
Marshall 1960A / 1960B 4×12 Cabinets(V30搭載) Marshall 検索 検索 V30は中域が前に出て刻みが埋もれにくい。Exodusの”輪郭優先”な方向と相性が良い。

③使用ギターの種類と特徴【Exodus(エクソダス)・Lee Altus(リー・アルタス)】

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リー・アルタスは長年ESP系のアーティストとして知られ、VシェイプやEX(エクスプローラー)シェイプを多用する”スラッシュの王道フォーム”が印象的です。VやEXは見た目だけじゃなく、立って弾くライブ現場で右手のフォームが安定しやすい(ブリッジ付近のミュート位置が取りやすい)という利点もあります。Exodusみたいに刻みが多いバンドだと、右手の再現性=音の再現性なので、形状選びにも実利があります。

メインとして挙がるのがESP / LTD E-II V-II STD。本人が「覚えている限りずっとESPを使っている」といった趣旨の言及がある、とされており、実際にライブでもVシェイプの使用が目立ちます。Vは高音弦側のアタックがシャープに出やすく、ミュートの”ザクッ”が映える。さらに、スラッシュはダウンピッキング主体で音が前に飛ぶので、こういう輪郭強めのギターがハマりやすいです。

近年の視覚的トピックとしては、2024年の北米ツアーで、バンドロゴ入りの「Black EX」「White EX」モデルをステージで使用した、という情報が出回っています。こういう”ツアー専用の見た目”はSNSや物販文脈でも映えるので、現場写真や流通情報から逆算して機材が特定されることも多い。ESP / LTD EX Series自体はラインナップが幅広いので、木材やPU構成までは断定しにくいですが、少なくとも「EX形状を現役で使っている」傍証にはなります。

また、2017年のRockpalast公演などで、ESP LTD James Hetfield Snakebyteの使用が確認されている、という情報もあります。Snakebyteはメタル用途の硬いアタックとローの締まりが出しやすく、Exodusの”現代寄りのタイトさ”に寄せるなら理にかなう選択。スタジオ用途ではESP Eclipse IIをソロ録音用に使う、といった話もあり、シングルカット系で太さとサステインを取りに行く使い分けはかなり現実的です。

加えて、ESP LTD Deluxe H-1000をスタジオセッションで使用、LTD Dave Mustaine Signature DV8-Rを過去に動画等で使用、さらに昔はJackson King Vを使っていた(Heathen時代や初期)といった情報も見られます。ここまで来ると「ESP中心だが、目的に応じて形状とキャラクターを変える」タイプと考えるのが自然。結局、リーの音作りは”ギター1本のキャラ”というより”刻みが正確に出る条件の積み上げ”なので、複数ギター運用の方が納得感があります。

ただし、EXシリーズの具体的な型番や、各モデルのPU構成・チューニング運用は情報が断片的で、写真や本人コメントの裏付けが薄いものも混ざります。よって、ここで挙げた内容は「確認できる範囲を優先し、曖昧な部分は想定として扱う」前提で整理したものであり、最終的には時期・現場での使い分けがある、と想定されます。

機材名 メーカー Amazon メルカリ ギターの種類 備考
ESP / LTD E-II V-II STD ESP / LTD 検索 検索 Vシェイプ メイン級として語られやすいV。刻みのアタックを前に出しやすい形状/キャラクター。
ESP / LTD EX Series(Black EX / White EX) ESP / LTD 検索 検索 EX(エクスプローラー)シェイプ 2024北米ツアーでロゴ入りEX使用の情報あり。型番詳細は未確定だが、EX形状の現役運用を示す材料。
ESP LTD James Hetfield Snakebyte ESP / LTD 検索 検索 シェイプ(Snakebyte) 2017年のライブ等で使用が言及される。硬いアタックと締まったローで、現代的タイトさに寄せやすい。
ESP Eclipse II ESP 検索 検索 シングルカット スタジオでのソロ録音用として語られることがある。太さ/サステインを取りに行く用途に向く。
ESP LTD Deluxe H-1000 ESP / LTD 検索 検索 スーパーストラト系 スタジオセッションで使用情報あり。ハイゲインでも分離しやすい設計のモデルが多い。
LTD Dave Mustaine Signature DV8-R ESP / LTD 検索 検索 V系/変形 過去に動画等で使用が言及される。スラッシュ文脈での”切れ味寄り”のキャラが出しやすい(時期は未確定)。
Jackson King V Jackson 検索 検索 Vシェイプ 主に過去(Heathen時代/初期)で使用情報あり。現行メインとは別枠の可能性が高い。

④使用エフェクターとボード構成【Exodus(エクソダス)・Lee Altus(リー・アルタス)】

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リー・アルタスの近年のエフェクト観は、わりとハッキリしていて「必要なものを、破綻なく、毎回同じ条件で」です。つまり”ペダル沼”というより”現場運用”。その象徴がKemper Profilerで、コーラス、リバーブ、ディレイ、ノイズゲート等を内蔵で処理し、外部ペダルを減らす方向が強いとされています。スラッシュは基本的に歪みのリズムが主役なので、派手な空間系を踏みまくるより「ノイズが出ない」「音量差が暴れない」「右手の粒が残る」ほうが価値が高い。Kemper内蔵でまとめるのは、そういう”地味だけど勝つ”判断です。

とはいえ、過去の文脈では実機ペダルも記録があります。代表がMaxon / Ibanez SD-1(Tube Screamer系)で、マーシャルを使っていた時期にブースターとして2台使用していた証拠がある、と言われています。TS/SD-1系は、ローを削ってミドルを押し、ピッキングの芯だけ前に出す「スラッシュの定番チューニング」装置。Exodusの刻みは、ローが多すぎるとただのモコモコ爆音になってしまうので、ブーストでローを整理してから歪ませるのが理にかなっています。

さらに、Peavey Triple XXX運用時にPreSonus Parametric EQをアンプのループに入れ、ブースト/補正に使っていた、という情報もあります。ここが面白いポイントで、スラッシュの”ザクザク”は歪み量よりもEQ設計の寄与がデカい。特に、ループEQでローの暴れを抑えつつ、2kHz前後のアタック帯域を整えると、同じリフでも急に「喋るギター」になります。リーのプレイスタイル的にも、こういう”帯域の整地”はかなり相性が良いはずです。

ボード構成のイメージとしては、昔は「ブースター(TS系)→アンプ歪み→ループEQ→ノイズ対策」みたいな王道。今は「Kemperで全部(ブースト/EQ/ノイズ/空間)を統合してプリセット管理」に寄っている、と考えるのが自然です。Exodusは曲展開が多く、テンポも速いので、足元で複雑なダンスをするより”確実に踏める設計”が勝ちます。

ただし、Kemper内で何をどこまで使っているか(実際に外部ペダルをゼロにしたのか、保険で置いているのか)は、時期や現場でブレる可能性があります。よって、ここは「Kemper中心で、過去にTS/SD-1系とEQ運用があった」前提で再現設計を組むのが現実的であり、最終的なボードはライブ運用上の都合で変化している、と想定されます。

機材名 メーカー Amazon メルカリ エフェクターの種類 備考
Kemper Profiler(内蔵エフェクト含む) Kemper 検索 検索 ギター用マルチエフェクター コーラス/リバーブ/ディレイ/ノイズゲート等を統合して管理しやすい。ツアー再現性重視の方向。
Maxon / Ibanez SD-1(Tube Screamer系) Maxon / Ibanez 検索 検索 オーバードライブ ブースター用途の定番。ローを整理してミドルを押し、刻みの芯を前に出す(過去運用の可能性)。
PreSonus Parametric EQ PreSonus 検索 検索 イコライザー Triple XXX期にループ補正で使ったとされる。帯域の整地で”ザクザクの言葉”を作る用途。

⑤音作りのセッティング・EQ・ミックスの工夫【Exodus(エクソダス)・Lee Altus(リー・アルタス)】

ここが本丸です。Exodus風=「歪ませればOK」じゃなくて、”速いリフでも1音1音が読める”ように帯域とノイズを整理するのが勝ち筋。リー・アルタスの音の印象って、歪み量の派手さより「粒が揃っていて、リズムが前に出る」なんですよね。なので音作りは、(1)歪みの土台、(2)EQの設計、(3)ノイズとゲート、(4)ミックスでの席順、の4点セットで考えると再現しやすいです。

まず歪みの土台。KemperやENGL/Peavey/Mesa系のハイゲインを想定するなら、ゲインは”思ったより少なめ”が正解になりがちです。目安は「開放弦を強く弾いても潰れすぎず、ミュートがザクッと止まる」レベル。ゲインを上げすぎると、速い16分が全部つながって”シャー”になってしまう。Exodusは速いのに読めるので、歪みは”密度”より”輪郭”を優先します。

具体的なEQ例を出します。最初にローの暴れを抑えるため、ハイパス(ローカット)を80Hz前後から試す。7弦やドロップが深い場合でも、ギターの主役帯域は基本的に100Hzより上です。次に、200~300Hzがモコつくなら少し削る(-2~-4dB程度から)。逆に、スラッシュの芯は1kHz前後~2.5kHzにあるので、ここを”出しすぎない範囲”で整える。特に1.6kHz~2.2kHzを軽く持ち上げると、ピッキングの言葉が出ます。最後に、4kHz~6kHzが痛い場合は少し抑え、8kHz以上はハイカット(ローパス)で整える。目安は8~10kHzあたりから落として、耳に刺さるシャリつきを抑えると、PAで上げても破綻しにくいです。

ブースター運用(TS/SD-1系)を入れるなら、Driveはほぼゼロ、Level高め、Toneは曲とキャビで調整が定番。目的は「ローを削って、ピッキングの芯を押す」こと。これをやると、同じアンプでも急に”刻みの歯”が揃います。さらにループEQ(PreSonus Parametric EQのような発想)を使うなら、帯域ポイントを狙い撃ちできるのが強い。例えば250Hzを少し削ってローの濁りを減らし、2kHz周辺を微調整してアタックを整えると、速いリフの分離が上がります。

曲ごとの使い分けも重要です。Exodusは基本リズムが主役ですが、ソロやメロディが出る箇所では”中域の位置”を少し変えると抜けが良くなります。具体的には、リズムは1.5~2kHzを主体にして硬さを出し、リードは800Hz~1.2kHzを少し足して太さを出す。Kemperなら、同じプロファイルでもEQブロックをプリセットで切り替えるだけで実現可能。アンプのCH切り替えを使う場合でも、基本は「歪み量を変える」より「EQの席替え」を優先すると、Exodusっぽい”読める歪み”が保ちやすいです。

ノイズゲートは、やりすぎると刻みの余韻が死んで逆に軽く聴こえるので注意。スラッシュは”止まる瞬間”が気持ちいい反面、弦の鳴りを削りすぎると迫力が落ちます。設定の目安は、弾いてない時はスパッと止まり、軽く触れているニュアンスは残るギリギリ。Kemper内蔵ゲートなら、Input側のノイズ対策と、エフェクトブロック側のゲートを役割分担すると自然に仕上がりやすいです。

ミックス/PA目線だと、Exodus風のギターは「左右に広いけど、真ん中は邪魔しない」が理想。ローはベースとキックに譲り、ギターは100~120Hz以下を整理して、ミドルの壁で勝負する。左右は100%振り、同じテイクを複製するのではなく”別テイクでダブル”すると粒立ちが出ます。もし宅録で左右が薄いなら、片側だけ微妙に違うキャビIRや、EQの1~2dB差をつけて”別個体感”を作ると、ステレオが立体になります。

結局、リー・アルタスの再現は「ハイゲイン+V30+ミドル設計+ノイズ管理+正確な右手」。機材はその条件を安定させるための道具で、Kemper中心の運用はまさにそれを最短距離でやる方法です。ここまでの設定は、現場・時期で変動し得るものの、方向性としてはこの設計思想に収束している、と想定されます。

⑥比較的安価に音を近づける機材【Exodus(エクソダス)・Lee Altus(リー・アルタス)】

ここでは「1万円~5万円(上限10万円)」「初心者でも買えて」「再現性が高い」を条件に、”リー・アルタス/Exodus風の条件”を作りやすい機材を選びます。ポイントは、(1)ハイゲインの土台、(2)ミドル設計ができるEQ、(3)ノイズ対策、(4)キャビ/IRの要素、の4つ。実機アンプで全部やると高くつくので、初心者はまず「マルチで土台を作る」→「必要なら小物を足す」が最短です。

まず最優先はマルチ。Exodus系は”アンプ+キャビ+EQ+ゲート”がセットで必要なので、ここが一台で完結する機材が強いです。BOSS GT-1やME-90、Zoomのマルチは、ゲートとEQが入っていて、歪みの粒も作りやすい。Line 6 POD GoやHX系は、IR/キャビの質が高く、ミドルの作り込みがしやすいので、左右の壁感が出しやすい。Exodusの”読める歪み”は、歪みの質よりキャビ/IRとEQの設計が支配的なので、ここを触れる機種が勝ちです。

次に、ブースト役。TS/SD-1系の”ローを削ってミドルを押す”効果はスラッシュでめちゃくちゃ効きます。安価に寄せるならBOSS SD-1(定番)や、TS系クローンでもOK。Driveほぼゼロ、Level高めで、マルチやアンプの前に入れるだけで、刻みの輪郭が急に揃います。Exodusっぽさの”体感コスパ”はここが最強クラスです。

EQは、マルチ内蔵でもいいですが、外付けで触れると理解が早い。BOSSのグライコ系(GE-7など)や、安価なEQでも「250Hzを少し削る」「1.6~2.2kHzを整える」「8kHz以上を落とす」の3点ができれば、Exodusの”前に出る刻み”に近づきます。リーの文脈で言われるループEQ的な発想(帯域の整地)は、実は宅録でもライブでも効くので、ここに投資すると無駄が少ないです。

ノイズ対策は、特に初心者が挫折しがちなポイント。スラッシュは止める瞬間が多いので、ノイズが目立ちます。マルチのゲートでも良いですが、もし足りないならTC Electronic Sentryのようなノイズゲート系を足すと安定します。ただし、ゲートを強くしすぎると”迫力”が死ぬので、あくまで「止めたい時だけ止まる」設定を目指すのが正解。

キャビ/スピーカー感を安価に寄せるなら、ヘッド+4×12の世界観を買うより「IR(キャビシミュ)を使えるマルチ」を選ぶほうが現実的です。V30系のキャビIRを使うと、Exodusのミドルの押し出しが出やすい。どうしても実キャビが欲しいなら、V30搭載の2×12(ハーレー・ベントン等)も候補になります。4×12の空気感は減りますが、ミドルのキャラは作れます。

要するに、初心者が”リーっぽさ”を出す近道は「歪みを増やす」じゃなく「EQで読める歪みにする」「ローを整理する」「ノイズを制御する」。この3点を安価機材で満たせば、かなり近づきます。

種類 機材名 メーカー Amazon メルカリ 備考
ギター用マルチエフェクター BOSS GT-1 BOSS 検索 検索 ゲート/EQ/アンプシムが一通り揃い、Exodus風の”読める歪み”を作る練習に向く。価格帯も条件内になりやすい。
ギター用マルチエフェクター BOSS ME-90 BOSS 検索 検索 つまみ操作で直感的。ライブ現場で”確実に踏める”設計がスラッシュ向き。EQとゲートで輪郭を整えやすい。
ギター用マルチエフェクター Zoom G3n / G5n Zoom 検索 検索 アンプ/キャビ/ゲート/EQがまとまっており、宅録~スタジオまで対応。Exodus風の帯域作りを学びやすい。
ギター用マルチエフェクター Line 6 POD Go Line 6 検索 検索 キャビ/IRの質が高く、左右の”壁”が作りやすい。ミドル設計がしやすく、スラッシュの輪郭を出しやすい。
オーバードライブ BOSS SD-1 Super OverDrive BOSS 検索 検索 TS/SD-1系ブーストでローを整理しミドルを押すと、Exodus風の”ザクザクが読める”方向に一気に寄る。コスパ最強枠。
イコライザー BOSS GE-7 BOSS 検索 検索 250Hzのモコつき除去、1.6~2.2kHzのアタック調整、8kHz以上の整理がしやすい。リー的”帯域の整地”を再現しやすい。
ノイズリダクション TC Electronic Sentry Noise Gate TC Electronic 検索 検索 スラッシュは止める瞬間が多くノイズが目立つ。ゲートを適正にかけると”切れ味”が上がる(かけ過ぎ注意)。
プリアンプ/アンプシミュレーター NUX Amp Academy NUX 検索 検索 アンプ/キャビの土台を安価に作りやすい。EQとゲートを組み合わせるとExodus風の”輪郭優先”に寄せやすい。

⑦総括まとめ【Exodus(エクソダス)・Lee Altus(リー・アルタス)】

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Lee Altus(リー・アルタス)×Exodus(エクソダス)風の音作りって、実はロマンより工学です。もちろんVシェイプやEXシェイプの”スラッシュの正装”はテンション上がるし、ENGLやMesa、Peaveyみたいな名機の名前もワクワクする。でも本質は「速い刻みでも、1音1音が読めて、止まる瞬間が気持ちいい」こと。そのために必要なのは、歪み量ではなく”条件の固定”です。

その条件はだいたい次の通り。ローを整理して(ハイパス80Hz前後から)、250Hz付近のモコつきを抑え、1.6~2.2kHzのアタック帯域を整え、ハイの刺さりは8~10kHzあたりで丸める。これだけで「ただの爆音メタル」から「Exodusっぽい読めるスラッシュ」へかなり近づきます。そこにTS/SD-1系のブーストを足してローを削り、ゲートで止めたい時だけ止める。あとは右手の再現性。ここまで揃うと、機材のブランド差は”最終の味付け”に落ちていきます。

Kemper中心の運用が語られやすいのも、結局ここが理由です。会場や日によって出音が変わるのは、スラッシュにとって致命傷。だから「お気に入りのアンプのキャラを保存して、毎回同じ条件で出す」方向へ寄るのは自然です。逆に言えば、あなたが再現したいのは”機材の名前”ではなく”条件の揃え方”。これを押さえると、初心者向けマルチでも意外なくらい”それっぽい刃物”になります。

最後に、いちばん大事なことを言うと、Exodus風は「弾き方が半分」です。ピッキングを小さくして、ミュート位置を固定して、強く弾いても潰れない程度のゲインにする。音作りが決まると、弾き方も勝手に矯正されます。機材は嘘をつかないので、整ったEQとゲートの上で刻くと、あなたの右手の”精度”がそのまま音になります。そこまで行けたら、もう半分は勝ちです。

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