【Logan Mader(ローガン・メイダー)・Machine Head(マシーン・ヘッド)】風サウンドの作り方+ギター機材音作りセッティングのまとめ【エフェクター・アンプ】

コピー
※プロ450人・1万点以上の実使用データを分析し、まとめた
【予算別・初心者〜中級者向け】プロ機材から学ぶ“失敗しない機材”の正解はこちら
 ➡ ギター・アンプ・エフェクター完全ガイド

① 始めに(特徴紹介)

Machine Head(マシーン・ヘッド)の初期を語るうえで、Logan Mader(ローガン・メイダー)のギターは「硬いのに太い」「ザクザク刻めるのに芯が残る」という、90年代グルーヴ/スラッシュの教科書みたいな質感が魅力です。代表例は「Davidian」のピッキングで押し切るリフ、低域が暴れないタイトなミュート、そしてリフの”噛みつき”を決めるアタックの強さ。メタルなのに輪郭が丸くならず、リズム隊と一体になって前に押し出してくるタイプの音です。

本人インタビューでは、初期はGibsonのFlying Vをメインに、Peaveyの”ブロックレター”5150とオーバーサイズのMesa/Boogieキャビで「Machine Headの肉とジャガイモ(=主食)」みたいな歪みを作っていた、という趣旨の発言が確認できます。さらにクリーン用にAxe-Fxを使い、歪みのメインはキャビにマイクを立てた5150だった、という説明もあり、ここが”らしさ”の中心です(要するに、歪みはアンプの体幹、クリーンや管理はデジタルの合理性)。

25周年ツアー期(『Burn My Eyes』記念)では、当時の再現だけでなく現代の運用(Bradshaw系の一括制御や、必要に応じたデジタル機材)も絡み、「当時の音を、今の現場で破綻なく鳴らす」方向へ進化しているのがポイント。この記事では、実使用として押さえられる情報を軸にしつつ、裏付けが弱いものは”想定”として丁寧に扱いながら、Machine Head風の再現に必要な道具と考え方をまとめます。

Machine Head の公式YouTube動画を検索

②使用アンプ一覧と特徴【Machine Head・Logan Mader】

ローガンのMachine Head期の核は、はっきり言って「Peavey 5150(ブロックレター)」が中心です。本人の発言としても、オーバーサイズのMesa/Boogieキャビと組み合わせた5150が”Machine Headの主食”だったこと、そしてクリーンはAxe-Fxで作りつつ、歪みのメインはキャビをマイキングした5150だったことが語られています。ここが重要で、5150系の良さは”歪ませても低域が潰れにくいのに、ピッキングの角が残る”点。結果として「Davidian」みたいな、ミュートが重いのにテンポが落ちて聴こえない、あの押し出しが作れます。

ツアー運用では、当時は比較的シンプルに「アンプ+キャビ+必要最小限のBoss系ペダル」だった一方、後年の記念ツアー規模になると、Bradshawシステムでペダル群を一括制御するような”現場最適化”も示唆されています。つまり、音の中心は5150とキャビの鳴りで作り、切り替えや特殊効果はシステム側で整理して、演奏の集中力を落とさない、という考え方です。

また、記録・制作の文脈ではKemper Profilerの使用も見られ、本人の活動範囲(プロデュース/別プロジェクト)を含めると、実機アンプの再現やリコール性(再現性)を重視した運用が増えるのは自然です。1st時代の”借り物JCM800″や改造Marshall(Todd Langner mod)といった話題は、当時の録りや現場都合で出てきやすい要素として語られがちで、最終的に「5150の方向へ収束していく」流れがMachine Headらしさの理解を助けます。

結論としては、ローガンのMachine Head期の歪みは5150+オーバーサイズMesaキャビが中核で、クリーンや管理系にデジタル(Axe-Fx/Kemper)を足す運用が最も整合的で、他のMarshall系要素は時期・環境要因として”あり得る”が中心ではない、という整理が現実的です。よって下記の構成が、最もそれっぽい再現ルートだと想定されます。

機材名 メーカー Amazon メルカリ 備考
Peavey 5150 (EVH Signature / Block Letter) Peavey 検索 検索 本人発言の文脈でも”主音”の中心。オーバーサイズキャビと合わせてMachine Headの歪みの核になりやすい。
Marshall JCM 800 (50 Watt) Marshall 検索 検索 初期ツアーで”借り物”として語られやすい系統。芯とジャリ感は出るが、BME系の低域の押し出しは5150寄りが本線。
Todd Langner Modded Marshall Head (JMP) Marshall 検索 検索 録音で改造Marshallが出るのは当時あるある。ただし再現性重視なら”5150系の音像”に寄せるのが近道。
Kemper Profiler Power Head Kemper 検索 検索 近年の制作・プロジェクト用途での使用が見られる。5150等の”好きな一点”を再現し続ける運用に強い。
Mesa/Boogie Cabinets(オーバーサイズ系) Mesa/Boogie 検索 検索 本人発言でも”オーバーサイズBoogieキャビ”がセットで語られる。低域の押し出しと面で鳴る感じが要。
Axe-Fx (Fractal Audio) Fractal Audio Systems 検索 検索 本人発言でクリーン用として示唆。歪みの主役は5150、クリーンや運用管理はデジタル、が合理的。

③使用ギターの種類と特徴【Machine Head・Logan Mader】

photo-1543062094-d22540cadf2d

ローガンのギター選びは、Machine Headの音像(低域が太いのにミュートがタイト、かつアタックが鋭い)に直結しています。本人の発言でも、初期はGibson Flying Vを使い、その後ESPにカスタムを作ってもらった、という流れが語られており、Vシェイプ(またはそれに準ずる攻撃的なソリッド)の”見た目の強さ”以上に、ピッキングの立ち上がりとハイゲイン時の輪郭が重要だったことが読み取れます。ピックの先端が弦に当たった瞬間の「カチッ」が、5150+オーバーサイズキャビの”面の鳴り”に埋もれず残る――この条件を満たす個体・PUが選ばれている印象です。

機材の裏付けとしては、1999年のESPカタログ由来で確認されるESP Ultratone Custom Shop(Logan Mader Signature)が話題になります。仕様も「アルダーボディ、メイプルネック、エボニー指板、EMG 81を1発」という、目的がハッキリしすぎていて好感しかない構成。要するに”フロントはいらない、リフとソロの抜けに全振り”です。さらに、25周年ツアー向けのDean “Burn My Eyes” Baritone Zのように、当時の楽曲を現代の現場で安定して鳴らすためのバリトン運用も見えます。ドロップBなど低いチューニングでは、弦の張りとピッチの安定が音の締まりを決めるので、バリトン/長尺はかなり合理的です。

近年・別プロジェクト(Once Humanなど)を含めると、IbanezのLACS(Los Angeles Custom Shop)RGや、Ibanez Iron Label RGIR27BE(7弦)といった”低音運用のための現代型RG”も視野に入ります。本人発言でも「低いチューニング」「バリトンをMachine Headでも使っていた」趣旨の流れがあり、90年代のVシェイプ一辺倒ではなく、用途で最適解を選ぶタイプだと考えるのが自然です。MVで確認されるScheck Custom(Rhoads Shape)のようなローカルルシアー系カスタムも、当時のシーンの空気感として納得できます。

まとめると、Machine Head期の中心はV系(Gibson→ESPカスタム)+EMG 81の”リフのための兵器”で、記念ツアーや低音運用ではバリトン/RG系も登場しやすい。下表は実使用の裏付けが比較的強いものを核に、時期と用途が分かるよう整理しました。よって、このラインナップがMachine Head/ローガン文脈で最も整合的だと想定されます。

機材名 メーカー Amazon メルカリ ギターの種類 備考
Gibson Flying V(EMG 81搭載) Gibson 検索 検索 Vシェイプ(ソリッド) 本人発言で初期のメインとして語られる流れ。5150の前段で”硬い輪郭”を作りやすい。
ESP Ultratone Custom Shop (Logan Mader Signature) ESP 検索 検索 ソリッド 1999年カタログ由来で確認されるシグネチャー。EMG 81一発仕様=リフと抜けに全振り。
Dean “Burn My Eyes” Baritone Z Dean 検索 検索 バリトン(ソリッド) 『Burn My Eyes』25周年ツアー向けの限定系。低音チューニングの安定と”締まり”を取りに行ける。
Ibanez LACS (Los Angeles Custom Shop) RG Ibanez 検索 検索 スーパー・ストラト 近年の低音運用(ドロップB等)で語られがちな枠。高速リフとピッチ安定の両立に向く。
Ibanez Iron Label RGIR27BE Ibanez 検索 検索 7弦(ソリッド) Once Human文脈で確認される系統。ロー域を”濁らせずに増やす”方向の現代メタルに合う。
Scheck Custom (Rhoads Shape) Scheck 検索 検索 Rhoads系V(ソリッド) 「Davidian」MVで使用されたとされるV系カスタム。見た目以上に”アタックの立ち上がり”を狙える形。
LTD Viper 1000 Deluxe ESP(LTD) 検索 検索 SG系(ソリッド) 近年の活動や投稿で見られる枠。中域の粘りが出しやすく、5150系の”肉厚”と相性が良い。

④使用エフェクターとボード構成【Machine Head・Logan Mader】

photo-1660810152606-29c7acb80d95

ローガンのMachine Head期は「歪みはアンプで作る」が基本線で、本人も”当時はシンプルで、たまにBoss系を踏むくらいだった”趣旨で語っています。これ、地味に超重要です。ハイゲイン界隈はつい”歪みペダルでキャラ作り”に走りがちですが、BME系の質感は、アンプ(5150)とキャビ(オーバーサイズ)の鳴りを前提に、手元のピッキングとゲート/空間/ピッチ系で必要な場面だけ機能を足すほうが近づきます。

一方で、記念ツアー規模の運用になると、Bradshawシステム的な一括制御が示唆され、要するに「音は太く、現場は正確に」の方向に寄ります。ここで登場しやすいのが、ノイズ抑制(Boss NS-2)、必要な場面のディレイ/コーラス(DD-3/CH-1)、そして”演出的な飛び道具”としてのWhammy系(Whammy/Ricochet)やフェイザー(Phase 90/Small Stone)、ワウ(Crybaby Rack Wah)です。特にWhammy系は、リフやブレイクで”ギターが別の楽器に化ける”瞬間を作れるので、大編成ライブで埋もれず印象を残すのに向きます。

ここでのコツは、エフェクト量を増やすより「順番と役割」を固定すること。おすすめは、ギター→ノイズリダクション(前段)→(必要なら)ピッチ→モジュレーション→ディレイ/コーラス→アンプ、という”用途別の棚”で考えることです。フェイザーは深くしすぎるとリフの輪郭が溶けるので、BME系リフでは浅め、ソロや間奏で深めがハマります。ディレイも深追いしすぎず、テンポ同期の短め設定で”奥行きだけ足す”のがローガン文脈の現実解。

ただし、これらのペダル群がローガン本人の足元で常時確認できる一次証拠(連続写真や本人の詳細なボード解説)が不足するものもあります。その場合でも、Machine Headのライブ運用(Bradshaw制御)や本人の「Boss系を使っていた」発言と整合する範囲で、推定として組むのが現実的です。よって、下記のボード構成が”アンプ主導+必要機能を追加”という思想で最も再現性が高い、と想定されます。

機材名 メーカー Amazon メルカリ エフェクターの種類 備考
MXR Phase 90 MXR 検索 検索 フェイザー うねりで”場面転換”を作る定番。リフでは浅め、間奏・ソロで深めが事故りにくい(推定運用)。
DigiTech Whammy / Ricochet DigiTech 検索 検索 ピッチシフター ピッチ演出用。大規模ライブで埋もれない”飛び道具”として理にかなう(推定)。
Boss NS-2 Noise Suppressor BOSS 検索 検索 ノイズリダクション 5150系ハイゲインの必需品。ミュートの”止まり”が締まってMachine Headっぽさが上がる(推定)。
Boss DD-3 Digital Delay BOSS 検索 検索 ディレイ 短め設定で奥行きを付与。歪みの芯を崩さず”デカい会場感”を作れる(推定)。
Boss CH-1 Super Chorus BOSS 検索 検索 コーラス クリーンやアルペジオの厚み用。Axe-Fxクリーン運用とも役割が被るため、現場次第で使い分け(推定)。
Electro-Harmonix Small Stone Phase Shifter Electro-Harmonix 検索 検索 フェイザー Phase 90とキャラ違いのフェイザー。より濃い揺れが欲しい場面で選ばれやすい(推定)。
Dunlop Crybaby Rack Wah (DCR2SR) Dunlop 検索 検索 ワウペダル ラック型で現場運用が安定。大規模ライブやBradshaw制御と相性が良い(推定)。
Custom Audio Electronics (CAE) MIDI Foot Controller CAE 検索 検索 スイッチングシステム Bradshaw系の一括制御の要。ペダルダンスを減らして演奏に集中するための”現場の知恵”。

⑤音作りのセッティング・EQ・ミックスの工夫【Machine Head・Logan Mader】

Machine Head(特に『Burn My Eyes』期)っぽい音作りの本質は、「歪み量の多さ」ではなく”ミュートの輪郭と、低域の制御”です。5150系は放っておくと低域も中域も元気で、気持ちいいんですが、そのまま録るとバスドラとベースを踏み荒らして、ミックスで大喧嘩します。だからローガン風に寄せたいなら、ギター単体で最強にしない。バンド全体で最強にする、が正解です。

具体的なアンプ/歪みの考え方としては、5150(または5150系モデル)のGAINは上げすぎないのがコツです。目安は「ピッキングを弱くすると少しクリーン寄りに戻る」くらいの余白。BMEのリフは、ピッキングでニュアンスを押し出すから、歪みが飽和しすぎると”全て同じ粒”になります。代わりに、プレゼンスや上の中域(いわゆる2kHz〜4kHz帯)を丁寧に使って、アタックを前に出します。ここで重要なのが、キャビがオーバーサイズMesa系だと”低域の土台”が出やすいぶん、アンプ側の低域は控えめでも成立する点。低域はキャビに任せ、アンプは輪郭を作る、という分業が強いです。

具体的なEQ設定例(あくまで出発点)を置くなら、5150系のEQは「Bass 3〜4 / Mid 5〜6 / Treble 5〜6 / Presence 4〜6」あたりから始めると事故が少ないです。ドロップBやバリトン運用なら、Bassはさらに下げて、代わりにミッドで”噛みつき”を作るほうがMachine Headっぽい。ミックス側でハイパス(低域カット)を80〜110Hzあたりに置き、ローの濁りが出るなら120〜180Hz付近を軽く削る。逆に、リフの存在感が足りない時は1.6kHz〜2.5kHzを少し持ち上げ、ピッキングの痛さが出たら3.5kHz〜4.5kHzを少し抑える、という”帯域の交通整理”が効きます。

曲ごとの使い分けでは、例えば「Davidian」みたいな刻みは、ゲートの効きが強いほど”止まり”が気持ちいい反面、切れすぎるとグルーヴが死にます。ゲート(NS-2等)を使うなら、リリース(戻り)を速すぎない設定にして、余韻が不自然に消えないようにするのがコツ。逆に、間奏で広がりが欲しい曲では、ディレイは深くかけずに短め(スラップバック〜テンポ同期の8分弱)で”空気だけ足す”。コーラスも同様で、広がりを足しても芯が残る程度に薄く。Machine Headの重さは”芯の強さ”で成立しているので、広げるほど芯が痩せる設定は避けます。

アンプのCH切り替え/クリーン運用は、本人発言でもAxe-Fxをクリーンに使っていた趣旨があるので、再現するなら「歪み=アンプ(5150)」「クリーン=デジタル(Axe-Fx等)」の二系統が合理的です。PA目線だと、クリーンをラインで出すと安定します。歪みはキャビをマイキングして”空気の圧”を作り、クリーンはラインで”解像度”を作る。この二つを同じ土俵で扱うと、ライブでも録りでも破綻しにくいです。

ミックスでの処理(エンジニア目線)としては、ギターは左右に大きく振り、センターはボーカルとスネアとベースの領域として空けます。ローガン系の刻みは、左右の位相が崩れると一気に弱くなるので、左右のテイクは”似すぎない”けど”揃っている”必要がある。ピッキングの角度やミュート位置は意識的に同じにしつつ、微妙に違う個体やピックで”厚み”を作るのが上級手。コンプはギターには深くかけすぎず、必要ならマルチバンドで低域だけ軽く抑えて、ミュートの暴れを整える程度が向きます。

最後に大事なことを一言。本人もペダルについて「壊れた音を直せない、良い土台が必要」趣旨で語っているので、まず5150系の”土台”を作り、次にゲートとEQで整え、最後に空間/ピッチを足す順番が最短ルートです。以上を踏まえると、ここで挙げた設定思想がMachine Head/ローガン・メイダー風の再現に最も近い道筋だと想定されます。

⑥比較的安価に音を近づける機材【Machine Head・Logan Mader】

「5150の実機+オーバーサイズMesaキャビ」はロマンの塊ですが、現実の財布と搬入が悲鳴を上げます。なのでここでは、1万円〜5万円程度(上限10万円)で”ローガン/Machine Headっぽい要素”を優先順位つきで揃えるルートを提案します。ポイントは3つで、①”5150系の歪みキャラ”、②”ノイズと低域の制御”、③”クリーン/切り替えの再現性”。この3つを押さえると、家でもスタジオでもライブでも、それっぽさが一気に出ます。

最短で雰囲気が出るのは「5150系の音が入ってるマルチ」です。たとえばLine 6 POD GoやHX Stomp(予算上限寄りですが中古なら射程)は、5150系モデルとIR(キャビシミュ)で”低域が締まったハイゲイン”を作りやすい。ライブでもラインで安定し、クリーン切り替えもプリセットで一発。ローガンがクリーンをデジタルで運用していた趣旨とも整合します。NUX MG-30やMooer GE200も、現実的価格でハイゲインが作りやすく、ゲートやEQも内蔵なので「まず音を破綻させない」意味で初心者に強いです。

アンプ派なら、BOSS Katana系+ゲート+EQが現実解です。Katanaは”金額の割に破綻しない”代表格で、ハイゲインも作りやすい。ここにBoss NS-2(または同等のノイズゲート)を足してミュートの止まりを作ると、Machine Head的な”ブツ切りのキレ”が出ます。さらにBoss GE-7(EQ)や同等のEQで、低域の濁り(120〜180Hz)を整理し、中域(1.6〜2.5kHz)を少し持ち上げると、リフの輪郭が前に出て「それっぽい!」が起きやすいです。

歪みペダルで寄せるなら「5150 in a box」系が早いです。MXR EVH 5150 Overdriveはまさに名前通りの方向性で、手持ちアンプがクリーン寄りでも5150的な質感に寄せやすい。ただしローガン文脈では”歪みはアンプ”が本線なので、これは「家練や小音量で雰囲気を出す」「スタジオで共有アンプしかない」時の現実策として扱うのが健全です。さらに、ピッチ演出が欲しければDigiTech Ricochet(Whammyの簡易版)を入れると、ライブでの”見せ場”が作れます。

ギター側の近道は、正直EMG 81(または近い性格のアクティブPU)です。Vシェイプにこだわる必要はなく、重要なのは「ハイゲインで低域がボワつかず、アタックが立つ」こと。IbanezやLTDのメタル向け中古で、リアにEMG 81系が載っている個体を選ぶと、5150系モデリングとの相性が良いです。バリトンは予算的に厳しければ、通常スケールでも”太め弦+セットアップ”でドロップBに寄せられます(ただしピッチ安定は長尺が有利)。

結論として、安価ルートは「マルチで5150系+ゲート+EQ(+必要ならピッチ)」が最短で、アンプ派は「Katana系+NS-2+EQ」で”止まりと輪郭”を作るのが勝ち筋です。下表に、価格帯と再現性を優先して具体例を整理します。

種類 機材名 メーカー Amazon メルカリ 備考
ギター用マルチエフェクター POD Go Line 6 検索 検索 5150系モデル+IR+ゲート+EQを一台で完結しやすい。歪みの芯とクリーン切替の再現性が高い。
ギター用マルチエフェクター MG-30 NUX 検索 検索 価格に対してハイゲインが作りやすく、ゲートやEQも内蔵。初心者が”破綻しない音”に最速で到達しやすい。
ギターアンプ Katana-50 MkII BOSS 検索 検索 スタジオ/自宅で使いやすい現実解。ゲートとEQを足すと刻みの”止まり”が出てMachine Head方向に寄る。
ノイズリダクション NS-2 Noise Suppressor BOSS 検索 検索 ミュートの”止まり”を作る最重要枠。これがあるとリフが急にそれっぽくなる。
イコライザー GE-7 Equalizer BOSS 検索 検索 低域の濁りを整理し、中域の噛みつきを追加できる。”バンドの中で勝つEQ”を学ぶのに最適。
プリアンプ/アンプシミュレーター EVH 5150 Overdrive MXR / EVH 検索 検索 共有アンプや小音量でも5150方向に寄せやすい”近道”。本線はアンプ歪みだが、再現目的なら有効。
ピッチシフター Ricochet Pitch Shifter DigiTech 検索 検索 “飛び道具”を安価に足せる。フレーズの印象を変えたい時に効く(使いすぎ注意)。

⑦総括まとめ【Machine Head・Logan Mader】

photo-1601266289415-e7339a97d19b

ローガン・メイダーのMachine Head風サウンドを再現するうえで、いちばん大事なのは「何を足すか」より先に、「何を中心に据えるか」を決めることです。本人の発言から拾える軸はかなり明快で、歪みの核はPeavey 5150(ブロックレター)+オーバーサイズMesa/Boogieキャビ。クリーンはAxe-Fxのようなデジタルで合理的に処理し、当時はシンプルな運用、後年はBradshaw系で現場を整理していく。つまり、”音の中心はアナログの体幹、運用はデジタルの知能”という二層構造です。

この音作りの本質は、派手な機材コレクションではなく、リフがバンドの中心で機能するための「低域の制御」と「アタックの輪郭」です。5150系の良さは、歪んでもミュートの角が残る点ですが、だからこそ低域が暴れると一気に濁る。ゲートで止まりを作り、EQで帯域の交通整理をして、必要な場面だけ空間/ピッチ/揺れを足す。これが”Machine Headの肉とジャガイモ”を崩さないやり方です。

再現するために必要な視点は3つ。①歪み量を上げすぎず、手元のピッキングで粒立ちを作る。②低域は欲張らず、バスドラとベースの席を空ける(ハイパスや120〜180Hz整理が効く)。③クリーンや切り替えはデジタル/プリセットで安定させ、ライブでも録りでも破綻させない。この3つを守ると、同じ機材を揃えなくても”方向性の一致”でかなり近づきます。

最後に、ちょっと意地悪な真実を言うと、Machine Headっぽさは機材よりも「右手の精度」と「止める美学」で決まります。だからこそ、機材は”弾きやすく、破綻しにくい”方向に寄せるのが勝ち。5150系(またはそのモデル)+ゲート+EQを土台に、必要な場面だけエフェクトを足す。これがローガン・メイダー文脈でいちばん再現性が高い道筋だと想定されます。

タイトルとURLをコピーしました