【マーティ・フリードマン・MEGADETH】風サウンドの作り方+ギター機材音作りセッティングのまとめ【エフェクター・アンプ】

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① 始めに(特徴紹介)

世界最高峰のスラッシュメタル・バンド「MEGADETH(メガデス)」の黄金期を支え、現在は日本を拠点に世界中で活躍するギタリスト、マーティ・フリードマン(Marty Friedman)。彼のサウンドは、メタルの攻撃性と、演歌にも通じる情緒的なメロディラインが融合した唯一無二のものです。

マーティのプレイスタイルの最大の特徴は、その独特なピッキングフォームと「オリエンタル」な音階構成にあります。逆アングルのピッキングから繰り出される強烈なアタック音と、泣きのチョーキング(ベンディング)は、彼にしか出せない「こぶし」のようなニュアンスを生み出します。メガデスの名盤『Rust in Peace』や『Countdown to Extinction』で聴ける緻密かつスリリングなソロは、今なお多くのギタリストのバイブルとなっています。

彼の音作りは「機材に頼りすぎない」という哲学に基づいています。本人が語る「弘法筆を選ばず」の精神通り、機材が何であってもマーティの音にしてしまう技術は圧巻です。しかし、その根底には長年愛用してきた真空管プリアンプの厚みや、絶妙なミッドレンジのコントロールが存在します。この記事では、世界中のファンを魅了するマーティ・サウンドの核となる機材と、その音作りの秘訣を徹底解説します。

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②使用アンプ一覧と特徴【MEGADETH・マーティ・フリードマン】

マーティ・フリードマンのサウンドを語る上で欠かせないのが、1990年代のメガデス時代に使用されていたラックシステムです。当時の彼のトーンの核は、Bogner製の「Triple Giant」という激レアな真空管プリアンプにありました。これにVHTのパワーアンプを組み合わせることで、鋭いエッジとシルキーなサステインを両立させていました。

その後、CrateやEnglといったメーカーとシグネチャーモデルを開発。特にEnglの「Marty Friedman Inferno」は、近年の彼のソロワークにおけるメインアンプとして知られ、極めて深い歪みの中でも音の芯が潰れない明瞭なサウンドが特徴です。一方で、宅録やテレビ出演などの現場ではTech 21のTrademark 60やKemperといった利便性の高い機材も積極的に導入しており、伝統的な真空管の音を重んじつつも最新技術への適応力も非常に高いのが特徴です。

機材名 メーカー Amazon 楽天 Yahoo! メルカリ 石橋楽器 サウンドハウス 備考
Triple Giant Bogner 検索 検索 検索 検索 検索 検索 メガデス時代のメインプリアンプ。3ch仕様で極上のブラウンサウンドを出力。
Marty Friedman Inferno Engl 検索 検索 検索 検索 検索 検索 現在のメイン・シグネチャーヘッド。100Wのハイゲインモンスター。
Blue Voodoo Crate 検索 検索 検索 検索 検索 検索 カコフォニーからメガデス初期の象徴的な青いアンプ。
CAE 3+ Custom Audio Electronics 検索 検索 検索 検索 検索 検索 『Youthanasia』期に使用されたハイエンドプリアンプ。
Profiling Amplifier Kemper 検索 検索 検索 検索 検索 検索 現代のツアーでのメイン。Engl等の自身の音をプロファイリングして使用。

メガデス黄金期の音を再現するには、Bogner系やCAE系の「ミッドレンジが豊かで粘りのある歪み」を持つプリアンプやアンプシミュレーターが最適であると想定されます。

③使用ギターの種類と特徴【MEGADETH・マーティ・フリードマン】

マーティ・フリードマンのトレードマークといえば、何といってもJacksonの「Kelly」です。探検家を思わせるアグレッシブなボディシェイプは、彼のテクニカルなプレイを視覚的にも引き立てていました。メガデス時代、彼はこのKelly(KE1)をメインに、セイモア・ダンカン製のJBピックアップを搭載して使用していました。

メガデス脱退後は、Ibanez(MFMシリーズ)やPRS(SEシグネチャー)など、より演奏性の高いモデルへと移行。特にPRSのシグネチャーは、彼の繊細なニュアンスを拾い上げるシングルカットモデルで、幅広い表現力を支えています。2017年からは再びJacksonと契約し、最新のシグネチャーモデル(MF Signature)を愛用。これにはEMG製のピックアップが搭載されており、モダンなハイゲインサウンドにも対応しています。さらに、日本文化への造詣が深い彼は、自身の楽曲で三味線や琴の音を取り入れるなど、弦楽器そのものに対する探究心が非常に強いギタリストです。

機材名 メーカー Amazon 楽天 Yahoo! メルカリ 石橋楽器 サウンドハウス ギターの種類 備考
Kelly (KE1) Jackson 検索 検索 検索 検索 検索 検索 ソリッド(Kelly) メガデス時代の象徴。JB PU一発の漢仕様。
MF Signature Jackson 検索 検索 検索 検索 検索 検索 ソリッド(Monarkh) 2017年以降のメイン機。EMGピックアップ搭載。
SE Marty Friedman PRS 検索 検索 検索 検索 検索 検索 ソリッド(Singlecut) 日本での活動初期から多用されている愛機。
Les Paul Standard/Custom Gibson 検索 検索 検索 検索 検索 検索 ソリッド メガデス時代のレコーディングで太い音を出す際に使用。

マーティのトーンを追求するなら、基本的にはハイゲインなハムバッカーを搭載したギターが必須となります。特にJacksonのKellyシェイプは、ルックスとサウンドの両面で彼に近づくための最短ルートであると想定されます。

④使用エフェクターとボード構成【MEGADETH・マーティ・フリードマン】

マーティ・フリードマンのエフェクターボードは、時期によって大きく異なりますが、常に共通しているのは「直感的な操作性」です。彼は複雑なシステムよりも、踏めばその音が出るシンプルな構成を好みます。メガデス時代はTube Worksの「Real Tube II」をブースターとして愛用し、ソロの際の音圧とサステインを稼いでいました。

特筆すべきは、彼の「遊び心」を感じさせるエフェクター選びです。70年代の幻のフィルター「Zipper」や、Maxonのオートワウ「AF-9」を使用し、ギターの音を声のように歌わせるニュアンスを付け加えています。また、BOSSのコンパクトペダルも多用しており、メタルゾーン(MT-2)をゲインブーストではなく、独特のフィルターとして使用するなど、独自の機材解釈を持っています。近年ではTech 21から自身のシグネチャー・プリアンプ「SansAmp MF-1」をリリース。これ一台でマーティ・サウンドの根幹が完成するよう設計されており、彼の音作りの集大成と言える機材です。

機材名 メーカー Amazon 楽天 Yahoo! メルカリ 石橋楽器 サウンドハウス エフェクターの種類 備考
SansAmp MF-1 Tech 21 検索 検索 検索 検索 検索 検索 プリアンプ/アンプシミュレーター 最新のシグネチャー。マーティの歪みを凝縮。
Real Tube II Tube Works 検索 検索 検索 検索 検索 検索 ブースター メガデス時代、ソロのブースト用に使用。真空管搭載。
AF-9 Maxon 検索 検索 検索 検索 検索 オートワウ・エンベロープフィルター 独特の「喋るような」ニュアンスを出すために使用。
MT-2 BOSS 検索 検索 検索 検索 検索 ディストーション 特定のソロパートで鼻に詰まったような音を作る際に使用。

基本的な歪みはアンプやプリアンプで作るのがマーティ流ですが、隠し味としてのフィルター系ペダルや、中音域を強調するブースターが重要な役割を果たしていると想定されます。

⑤音作りのセッティング・EQ・ミックスの工夫【MEGADETH・マーティ・フリードマン】

マーティ・フリードマンの音作りにおけるEQ(イコライザー)のポイントは、中音域(Mid)の扱いにあります。ドンシャリになりがちなスラッシュメタルの文脈にありながら、マーティの音は常に中域が豊かです。これはソロ演奏時に音が埋もれないようにするため、そして彼の持ち味である「歌うようなメロディ」を際立たせるためです。

具体的なEQ設定例としては、Bass(低域)はタイトに絞り(4〜5程度)、Mid(中域)をやや強調(7〜8)、Treble(高域)は刺さりすぎない程度(6前後)に設定するのが基本です。特にBognerやEnglのような、元からミッドに腰があるアンプを使うことで、あの粘り強いサステインが生まれます。また、マーティは「Holy Wars」に代表されるような、クリーンと歪みの劇的な切り替えも特徴的です。この際、単にボリュームを下げるのではなく、BOSSのAC-2(アコースティック・シミュレーター)などを使用して、あえて冷たく硬質なクリーンを作ることで、その後の歪みの爆発力を強調しています。

ミックスにおいては、マーティのギターはセンター寄り、あるいはダブルトラッキングで厚みを持たせつつも、ピッキングのアタック音がはっきりと聞こえるようにコンプレッションは控えめに設定されます。これにより、彼の複雑な運指やニュアンスがダイレクトにリスナーに伝わるよう工夫されています。レコーディングではTech 21のTrademark 60をライン録りすることもあり、空気感よりも「ダイレクトな音の速さ」を優先する場合が多いのも特徴です。彼の音作りは、テクニックを最大限に生かすための「透明度の高いハイゲイン」を目指していると想定されます。

⑥比較的安価に音を近づける機材【MEGADETH・マーティ・フリードマン】

マーティ・フリードマンの本格的なラックシステムやEnglのアンプを揃えるのは高額になりますが、現代の機材なら比較的安価にそのエッセンスを再現可能です。特におすすめなのが、彼自身もデモンストレーションやテレビ等で多用しているBOSSのマルチエフェクターシリーズです。

種類 機材名 メーカー Amazon 楽天 Yahoo! メルカリ 石橋楽器 サウンドハウス 備考
ギター用マルチエフェクター GT-1 BOSS 検索 検索 検索 検索 検索 検索 マーティが多用するGTシリーズの血統を継ぐエントリー機。
プリアンプ/アンプシミュレーター SansAmp GT2 Tech 21 検索 検索 検索 検索 検索 検索 シグネチャーの元となった伝説的ペダル。太いアナログ歪みが得られる。
ディストーション MT-2W Metal Zone BOSS 検索 検索 検索 検索 検索 検索 メガデス時代の音作りを現代の技クラフトで再現可能。

なぜBOSS GT-1が似ているかというと、マーティ自身がGTシリーズ(GT-6、GT-8)のヘビーユーザーであり、長年BOSSの歪みアルゴリズムを基準に音作りをしてきたからです。GT-1内の「Marshall 1959」や「Bogner」をモデリングしたアンプを使用し、EQで中域を足せば、驚くほど本人に近い質感になります。また、SansAmp GT2は、マーティが信頼を置くTech 21のアナログサウンドが凝縮されており、ピッキングのレスポンスが非常に本人のニュアンスに近いという特徴があります。これらの機材を使い、まずは中音域の「太さ」を意識してセッティングすることで、安価ながらもマーティ・サウンドの核心に触れることができると想定されます。

⑦総括まとめ【MEGADETH・マーティ・フリードマン】

マーティ・フリードマンの音作りの本質とは、一言で言えば「エモーション(感情)の増幅」です。彼の機材選びには常に柔軟性があり、特定のブランドに固執するよりも、「今、自分の指先から出る表現を最も美しく出力してくれるのは何か」という基準で選ばれています。メガデス時代の無機質で攻撃的なリフの中でも、彼のソロが聴く者の心を揺さぶるのは、徹底して「歌うこと」を意識した音作りがなされているからです。

彼のような音を目指す読者の皆さんに最も伝えたいのは、機材を揃えること以上に「ピッキングの一音一音に責任を持つ」という意識の重要性です。独特な逆アングルのピッキングや、演歌の「こぶし」を意識したビブラート、そして中音域を活かした太いトーン。これらが組み合わさって初めて、マーティ・フリードマンという個性が完成します。2011年に被災者支援のために全機材を手放してもなお、その後の活動で変わらぬ「マーティ節」を響かせ続けていることが、その証明です。

まずはハイゲインアンプの中域を強調し、少しディレイを深くかけてみてください。そして、ペンタトニックに少しだけクロマチックな動きを加え、魂を込めてチョーキングする。その時、あなたの指先からはマーティ・フリードマンのスピリットが宿ったサウンドが溢れ出すはずです。機材はあくまでツールであり、究極の音はあなたの指と心にある。それこそが、日本を愛し、世界に愛されるギターヒーローが教えてくれる最大のヒントであると想定されます。

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