【Return to Forever(リターン・トゥ・フォーエヴァー)・Al Di Meola(アル・ディ・メオラ)】風サウンドの作り方+ギター機材音作りセッティングのまとめ【エフェクター・アンプ】

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① 始めに(特徴紹介)

アル・ディ・メオラ(Al Di Meola)は、ジャズ・フュージョン界において「速弾きの権化」とも称される伝説的なギタリストです。
特にチック・コリア率いる「Return to Forever」への加入は、彼のキャリアを決定づける大きな転換点となりました。
彼のサウンドの最大の特徴は、驚異的なピッキング精度から生み出される「ミュートを効かせたパーカッシブなトーン」と、
サステインの効いた「歌うようなディストーションサウンド」の鮮烈なコントラストにあります。

ロックのエナジーとジャズの高度なボイシング、そして地中海やラテンの情熱を融合させたスタイルは唯一無二です。
『Elegant Gypsy』や『Land Of The Midnight Sun』、そしてReturn to Foreverの『Romantic Warrior(浪漫の騎士)』で見せる
超高速のフルピッキング・フレーズは、今なお多くのギタリストを魅了し続けています。
彼のトーンは単に歪んでいるだけでなく、一音一音が極めて明瞭で、速いパッセージの中でもメロディが死なない強靭な芯を持っています。

アコースティックとエレクトリックの両面で頂点を極めた彼ですが、その音作りの根底には「楽器の鳴りを最大限に引き出しつつ、
ピッキングのダイナミクスを殺さない」という職人魂が息づいています。
本記事では、彼がReturn to Forever時代から現在に至るまで使用してきた膨大な機材群を徹底解説します。

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② 使用アンプ一覧と特徴【Return to Forever・Al Di Meola】

アル・ディ・メオラのエレクトリック・サウンドの核となるのは、伝統的なブリティッシュ・トーンと、
アメリカン・ハイエンド・アンプの解像度の融合です。初期のReturn to Forever時代には、
50WのMarshall 1987を愛用していました。このアンプは6550真空管に換装されており、一般的なEL34管よりも
ヘッドルームが広く、タイトでパンチのある低域を生み出していました。
これが彼の代名詞である「高速ミュート・ピッキング」を支える明瞭なアタック感の源泉です。

近年ではFuchs(フュークス)やMesa/Boogieをメインに据えています。Fuchs Overdrive Supremeは、
Dumble(ダンブル)の流れを汲む滑らかなリードトーンが特徴で、1971年製のレスポール・カスタムとの組み合わせを
アル自身が「最もパンチのあるトーン」と絶賛しています。また、Mesa/Boogie Mark Vの5バンドEQは、
中音域を緻密にコントロールし、アンサンブルの中で抜ける音を作るために欠かせない要素となっています。
どのアンプを選んでも、彼は常に「歪んでいるが濁らない」設定を徹底しており、それが彼のインテリジェンスな響きを作っています。

機材名 メーカー Amazon 楽天 Yahoo! メルカリ 石橋楽器 サウンドハウス 備考
Fuchs Overdrive Supreme 100 Fuchs 検索 検索 検索 検索 検索 検索 メインリグ。レスポールとの相性抜群。
Marshall 1987 JMP50 (1972-75) Marshall 検索 検索 検索 検索 検索 検索 Return to Forever時代のメイン。6550管仕様。
Mesa/Boogie Mark V Mesa/Boogie 検索 検索 検索 検索 検索 検索 モダンな歪みと緻密なEQ管理に使用。
Dumble Overdrive Special Dumble 検索 検索 検索 検索 検索 検索 究極のブティックアンプ。レコーディングで使用。

上記機材は、ライブやレコーディングの記録から本人が好んで使用したと想定されます。

③ 使用ギターの種類と特徴【Return to Forever・Al Di Meola】

アル・ディ・メオラのギター史を語る上で欠かせないのが、1971年製の「Gibson Les Paul Custom」です。
この黒のカスタムは、DiMarzio製ピックアップへの換装とコイルタップ改造が施されており、
Return to Foreverの黄金期から『Elegant Gypsy』のジャケットに至るまで、彼のアイコンとなりました。
重厚なボディが生み出すロングサステインと、コイルタップによる歯切れの良いサウンドの使い分けが、
彼の多面的な音楽性を支えています。

また、アコースティック・ギターにおける功績も無視できません。Conde Hermanosのナイロン弦ギターは、
彼のフラメンコ調の情熱的なプレイに不可欠で、RMCピックアップを搭載することでライブでもクリアな出力を得ています。
PRS(Paul Reed Smith)との関係も深く、シグネチャーモデル「Prism」などは、
エレキの操作性とアコースティックに近い繊細な表現力を両立させています。
どのギターにも共通しているのは、弦高が非常に精密にセッティングされており、
超絶技巧のパッセージをストレスなく弾きこなすための「道具」としての完成度が高いことです。

機材名 メーカー Amazon 楽天 Yahoo! メルカリ 石橋楽器 サウンドハウス ギターの種類 備考
Les Paul Custom (1971) Gibson 検索 検索 検索 検索 検索 検索 エレキギター 生涯のメイン機。DiMarzio搭載。
Conde Hermanos Nylon Conde Hermanos 検索 検索 検索 検索 検索 検索 エレガット 『World Sinfonia』等で使用。情熱的な音。
PRS Signature “Prism” PRS 検索 検索 検索 検索 検索 検索 エレキギター 3色塗装が特徴。高い演奏性。

上記機材は、本人の所有やステージでの使用記録から、アル・ディ・メオラのサウンドを構成する主要な要素と想定されます。

④ 使用エフェクターとボード構成【Return to Forever・Al Di Meola】

アル・ディ・メオラのエフェクト使いは、時代とともにアナログからデジタル、そして現在の洗練されたシステムへと進化してきました。
初期の重要なエフェクトの一つがMXR Phase 90です。ソロパートにおいて中音域をうねらせ、音をより太く、
かつフルーティーにするために使用されていました。また、Return to Forever時代の『Race with Devil on Spanish Highway』で
聴けるような印象的なディレイサウンドは、Roland Space Echoを彷彿とさせ、165ms程度のショートディレイが設定されていたと推測されます。

現代のシステムでは、GigRig G2を核とした高度なスイッチングシステムを構築。
空間系にはTC ElectronicやNeunaberの高品質なリバーブを使い分け、
アコースティックな響きの奥行きを演出しています。また、1980年代にはギターシンセサイザーの可能性も追求し、
Roland GRシリーズやSynthaxeを駆使して「ギターの枠を超えたサウンド」を生み出していました。
音作りのポリシーとして、歪みはアンプ主体で作ることが多いですが、
XoticのブースターやFulltoneのOCDなどを隠し味として使い、レスポンスの向上を図っています。

機材名 メーカー Amazon 楽天 Yahoo! メルカリ 石橋楽器 サウンドハウス エフェクターの種類 備考
Phase 90 (’74 Script) MXR 検索 検索 検索 検索 検索 検索 フェイザー 初期リードサウンドの必須アイテム。
Carbon Copy MXR 検索 検索 検索 検索 検索 検索 ディレイ アナログ感のある温かいエコー用。
Hall of Fame Reverb TC Electronic 検索 検索 検索 検索 検索 検索 リバーブ 多機能で透明感のあるリバーブ。

上記機材は、近年のボード構成や過去のインタビューに基づき、実際に使用されていると想定されます。

⑤ 音作りのセッティング・EQ・ミックスの工夫【Return to Forever・Al Di Meola】

アル・ディ・メオラの音作りにおける最大の秘訣は、「中音域(ミッドレンジ)の彫刻」にあります。
彼のリードトーンを聴くと、高域が耳に刺さることなく、しかし非常に明瞭であることがわかります。
これは、アンプのTrebleを上げすぎず、ミッドレンジを強調することで、弦の振動を太く捉えているためです。
特にMesa/Boogieなどの5バンドEQ搭載アンプでは、800Hz〜1kHz周辺をわずかにプッシュし、
鼻にかかったような独特の「甘いリードトーン」を作り出しています。

ピッキング・ニュアンスを活かすため、ゲイン量は見た目ほど高くありません。
歪ませすぎるとピッキングの「アタック音」が潰れてしまうため、
「サステインは十分にあるが、一音一音の輪郭がはっきり見える」絶妙なラインを維持しています。
ライブでは、ミュートを多用するフレーズではアンプのレスポンスを最優先し、
バラードなどのロングトーンが必要な場面では、空間系エフェクト(特にステレオリバーブ)を深くかけ、
空間を埋めるような広がりを持たせています。

ミックス面での工夫としては、ギターの低域をカットし、ベースやドラムのキックと干渉しないように調整しています。
これにより、アルの高速フレーズがアンサンブルの中で埋もれず、常に最前面に位置するように設計されています。
また、コイルタップを多用することで、レスポールの太さとストラトのようなキレを瞬時に切り替え、
楽曲のダイナミズムを演出しています。これらすべての要素が、彼の「知的な情熱」を音として具現化しているのです。
と、想定されます。

⑥ 比較的安価に音を近づける機材【Return to Forever・Al Di Meola】

アル・ディ・メオラのサウンドを10万円以下の予算で再現するには、
「レスポール・タイプ」のギターと、「ミッドが強調される歪みペダル」の組み合わせが近道です。
まず、ギターはEpiphoneのLes Paul Customなどが最適です。これに、DiMarzioのSuper Distortionや
PAF系のピックアップを載せ替えるだけで、一気に彼のトーンに近づきます。

アンプについては、本物のMesa/BoogieやFuchsは高価ですが、BOSSのKatanaシリーズなどのモデリングアンプを使えば、
「Brown」チャンネルや「Lead」チャンネルで彼のリードトーンを模倣できます。
さらに重要なのがエフェクターです。MXRのPhase 90は必須。
また、彼のパンチのあるアタックを再現するために、コンプレッサー(Xotic SP Compressorなど)を薄くかけ、
ピッキングの粒立ちを揃えるのが効果的です。マルチエフェクターであれば、
BOSS GT-1000coreやLine 6 POD Goなどで、Marshall系のプリアンプにショートディレイとフェイザーを重ねることで、
Return to Forever時代のサウンドを高い精度で再現可能です。

種類 機材名 メーカー Amazon 楽天 Yahoo! メルカリ 石橋楽器 サウンドハウス 備考
オーバードライブ OCD V2 Fulltone 検索 検索 検索 検索 検索 検索 本人が使用。太く粘りのある歪みが再現可能。
フェイザー Phase 90 MXR 検索 検索 検索 検索 検索 検索 定番。リードに独特の彩りを与える。
マルチエフェクター GT-1 BOSS 検索 検索 検索 検索 検索 検索 予算内でアンプから空間系まで全て揃う。

⑦ 総括まとめ【Return to Forever・Al Di Meola】

アル・ディ・メオラのサウンドの本質、それは「極限のコントロール」にあります。
彼の音作りは、決して偶然やエフェクター頼みで生まれたものではありません。
完璧に整えられた機材セットアップと、それを鳴らし切る圧倒的なテクニックが両輪となって成立しています。
彼が長年レスポール・カスタムを愛用し、近年ではPRSやFuchsといったハイエンドな道具を選ぶのは、
自らの頭の中で鳴っている音を、一切の遅滞なく、そして明瞭にアウトプットするためです。

これから彼の音を目指す読者の皆さんに伝えたいのは、まず「ピッキングのアタック音を聴く」ということです。
歪ませた状態でも、弦を弾く瞬間の「カチッ」というパーカッシブな音が聞こえるようにセッティングしてみてください。
機材はあくまでそのための助けであり、本質はあなたの右手にあります。
しかし、本記事で紹介したような「ミッドの豊かなアンプ」や「 Phase 90」といったスパイスを揃えることで、
あなたのプレイにアルのような「地中海の情熱」が宿るはずです。
技術と機材の両面から、この偉大なるギタリストのトーンを追求してみてください。

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