【ジョン・ペトルーシ】ドリーム・シアター風サウンドの作り方+ギター機材音作りセッティングのまとめ【エフェクター・アンプ】

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始めに

ジョン・ペトルーシ(John Petrucci)は、プログレッシブ・メタルの頂点とも言えるドリーム・シアター(Dream Theater)のギタリストであり、超絶技巧と緻密なサウンドメイクで世界中のギタリストに影響を与えてきました。彼の音は単なる速弾きやテクニックの域を超え、「楽曲の構成や世界観を支える音作り」として機能しているのが最大の特徴です。

代表曲「Pull Me Under」ではIbanez JPMを駆使した初期の鋭いハイゲインサウンドが聴ける一方、「The Spirit Carries On」ではアコースティックやクリーントーンを駆使し、楽曲のダイナミズムを支えています。さらに「Metropolis Pt.1」や「Octavarium」では、彼の音作りが複雑なリフと壮大な展開を一体化させる役割を果たしています。

ペトルーシの音作りは、MESA/Boogieのアンプを中心にした厚みのある歪みと、モジュレーションやディレイを駆使した立体的な空間表現の融合にあります。特に近年はMUSIC MAN Majestyを軸に、ピエゾピックアップによるアコースティックライクな響きをライブでも自在に使い分ける点がユニークです。彼のサウンドは「重厚で攻撃的でありながらも、繊細で透明感のある表現」が同居しているといえるでしょう。

こうした特徴は、彼が幼少期からクラシック音楽やメタルを横断して学んできた背景とも無関係ではありません。テクニカルでありながら、常に楽曲に寄り添う「音楽的ギター」のあり方を体現している点が、多くのファンやギタリストに支持される理由です。

以下では、ジョン・ペトルーシが実際に使用してきたアンプ、ギター、エフェクターを具体的に紹介しながら、そのサウンドの秘密に迫っていきます。

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使用アンプ一覧と特徴【ドリーム・シアター・ジョン・ペトルーシ】

ジョン・ペトルーシの音作りにおいて、アンプはサウンドの「核」と言える存在です。彼は長年にわたってMESA/Boogie社のアンプを愛用しており、その選択は単なるブランドへのこだわりではなく、音楽性に直結しています。

現在のメインはMESA/Boogie JP-2Cで、これは彼のために設計されたシグネチャーモデルです。Mark IIC+回路を基にし、3チャンネル仕様とグラフィックEQを搭載。特にV字カーブに設定されたEQは、彼特有の「重低音の迫力と高音の抜け」を同時に実現しています。ライブやレコーディングで一貫して使用されることから、ペトルーシのサウンドを語る上で欠かせない存在です。

過去にはMESA/Boogie Mark Vを長らくメインに使用していました。クリーントーンから極端なハイゲインまで幅広い音色をカバーでき、複雑な楽曲構成を持つドリーム・シアターの音楽に適していました。また、ラックシステムではMESA/Boogie TriAxisプリアンプとSimul Class 2:90パワーアンプの組み合わせを駆使し、スタジオやツアーでも安定したサウンドを提供していました。

一方で、より攻撃的な歪みを求める際にはDual RectifierMini Rectifierも使用。特にRectifier系はヘヴィでモダンなサウンドが特徴で、特定の楽曲やリフで活躍しています。さらに、キャビネットはMESA/Boogie 4×12が基本で、太くまとまりのあるサウンドを支えています。

初期の頃には、Marshall JMP-1プリアンプ+EL34 100/100ステレオパワーアンプのシステムも導入しており、この時期は90年代的なメタルサウンドのニュアンスが強く出ています。現在はMESA中心の環境に落ち着いているものの、こうした過去の機材選択も彼の音作りの進化に大きな影響を与えてきました。

総じて、ジョン・ペトルーシは「多彩な音色を1人で再現できる」ことを念頭にアンプを選んでおり、その結果として複雑な楽曲構成にも対応可能なサウンドを実現している、と想定されます。

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MESA/Boogie JP-2CMESA/BoogieAmazonで探すドリーム・シアタージョン・ペトルーシシグネチャー、Mark IIC+ベースの3ch仕様、メインアンプ
MESA/Boogie Mark VMESA/BoogieAmazonで探すドリーム・シアタージョン・ペトルーシ旧メインアンプ、幅広いトーン
MESA/Boogie TriAxis + Simul Class 2:90MESA/BoogieAmazonで探すドリーム・シアタージョン・ペトルーシラック構成で使用、90年代〜2000年代初期に多用
MESA/Boogie Dual RectifierMESA/BoogieAmazonで探すドリーム・シアタージョン・ペトルーシモダンで攻撃的な歪み、過去使用
MESA/Boogie Mini RectifierMESA/BoogieAmazonで探すドリーム・シアタージョン・ペトルーシ小規模モニター用に使用
MESA/Boogie 4×12 CabinetMESA/BoogieAmazonで探すドリーム・シアタージョン・ペトルーシ定番キャビネット、ライブでも使用
Marshall JMP-1 + EL34 100/100MarshallAmazonで探すドリーム・シアタージョン・ペトルーシ90年代に使用されたラック構成

使用ギターの種類と特徴【ドリーム・シアター・ジョン・ペトルーシ】

A close up of a guitar with a black background

ジョン・ペトルーシの音作りを語る上で、ギターの選択は極めて重要です。彼は長年にわたりMUSIC MAN(Ernie Ball Music Man)を中心に使用しており、現在はシグネチャーモデル「Majesty」がメインとして君臨しています。Majestyはバスウッドボディにメイプルトップを組み合わせ、マホガニーネックをスルーネック構造で仕上げたハイエンド仕様。DiMarzioのシグネチャーピックアップ「Illuminator」や最新の「Rainmaker」を搭載し、さらにピエゾピックアップも内蔵しているため、アコースティックライクなサウンドもライブで自在に表現可能です。7弦モデルも存在し、低域の迫力が必要な楽曲で大きな役割を果たしています。

Majesty以前は、同じくMUSIC MANのJPシリーズを長年使用していました。JP6やJP7をはじめ、JP11やJP15といったモデルもライブやレコーディングで確認されています。これらはCrunch Lab(ブリッジ)、Liqui Fire(ネック)といったDiMarzio製シグネチャーピックアップを搭載。ボディ材はJP15がメイプルトップ+マホガニーバック、JP11がアルダーボディ+マホガニーネックと、それぞれのモデルごとに異なるサウンドキャラクターを持っています。

初期のドリーム・シアターでは、Ibanez製のシグネチャーモデル「JPM」がメインでした。特に『Images and Words』期にはバスウッドボディにメイプルネックを組み合わせたJPMが使用され、DiMarzio Steve’s Special(ブリッジ)とAir Norton(ネック)の組み合わせによって、鋭いリフとメロディアスなリードを両立していました。

アコースティックギターも彼のサウンドに欠かせません。Taylor 916CEはフィンガーピッキングやバラード系楽曲で活躍し、12弦モデルのTaylor 856CEも使用されており、繊細で広がりのあるサウンドを提供しています。これらは「The Spirit Carries On」や「Hollow Years」といった楽曲で印象的に聴くことができます。

総合すると、ジョン・ペトルーシは時代ごとに異なるメーカーやモデルを使い分けながらも、一貫して「厚みのある低音」「クリアなハイエンド」「表現力豊かなクリーン」という3要素を重視していると考えられます。こうしたギター選択が彼の唯一無二のサウンドを支えている、と想定されます。

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MUSIC MAN MajestyErnie Ball Music ManAmazonで探すドリーム・シアタージョン・ペトルーシエレキ(6弦/7弦)現行メイン、スルーネック、ピエゾ搭載、最新PU Rainmaker使用
MUSIC MAN John Petrucci Model (JP6/JP7/JP11/JP12/JP13/JP15)Ernie Ball Music ManAmazonで探すドリーム・シアタージョン・ペトルーシエレキ(6弦/7弦)Crunch Lab/Liqui Fire、Illuminator搭載、モデルごとにボディ材が異なる
Ibanez JPMIbanezAmazonで探すドリーム・シアタージョン・ペトルーシエレキ(6弦)初期の代表機、Images and Words期に使用
Taylor 916CETaylorAmazonで探すドリーム・シアタージョン・ペトルーシアコースティックバラードやフィンガーピッキングで使用
Taylor 856CETaylorAmazonで探すドリーム・シアタージョン・ペトルーシ12弦アコースティック広がりのあるサウンド、Hollow Yearsなどで使用

使用エフェクターとボード構成【ドリーム・シアター・ジョン・ペトルーシ】

ジョン・ペトルーシのエフェクターボードは、精密かつ多機能なシステムとして世界的に知られています。彼の音作りにおいてはアンプのドライブが基盤となりますが、エフェクターを組み合わせることで立体感と表現力を強化しているのが特徴です。

まずオーバードライブ系ではKeeley Red Dirt OverdriveBOSS SD-1w、さらにはIbanez TS9/TS9DX(Keeley Mod含む)を使用し、アンプの歪みを押し出す形でリードの抜けを確保しています。特にクランチとリードの切り替え時に自然なブーストを行うことで、ライブでも常に安定したサウンドを実現しています。

モジュレーション系はTC Electronic Dreamscape(シグネチャーモデル)を軸に、コーラスやビブラートを繊細にコントロールしています。また、クラシックなサウンドを得るためにBoss DC-2 Dimension ChorusSCF Stereo Chorus + Flangerなども導入しており、曲によって多彩に使い分けています。

空間系ではEventide TimeFactor(ディレイ)Eventide ModFactorをメインに採用し、広がりのあるサウンドを構築。シグネチャーCry Baby Wah(JP95)やJim Dunlop DCR-2SR Rack Wahを駆使することで、リード時のダイナミズムを演出しています。加えて、Fractal Audio Axe-Fx II/IIIをラックに導入し、必要に応じて空間系やアンプシミュレーションを補完。近年のライブではAxe-Fxを補助的に組み込み、MESA/Boogieアンプと併用しています。

ペダルボードはRJM Mastermind GTRJM Mini Effect Gizmoを中心に構築され、複雑なシステムをワンタッチで切り替え可能にしています。これにより楽曲ごとに多彩な音色を瞬時に再現できる点が、プログレッシブメタルの複雑な構成に対応する秘訣といえるでしょう。

総合すると、ジョン・ペトルーシのエフェクト構成は「アンプを軸にしつつ、エフェクターで空間と質感を加える」スタイルで、複雑ながらも音楽的必然性に基づいた運用がなされています。ライブとレコーディング双方で妥協のないセッティングが確認されており、これが彼の音を唯一無二のものにしている、と想定されます。

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Keeley Red Dirt OverdriveKeeleyAmazonで探すドリーム・シアタージョン・ペトルーシオーバードライブリードの押し出しを強化
BOSS SD-1w Super OverDriveBOSSAmazonで探すドリーム・シアタージョン・ペトルーシオーバードライブアンプのゲインを補強
Ibanez TS9/TS9DX (Keeley Mod)IbanezAmazonで探すドリーム・シアタージョン・ペトルーシオーバードライブ定番ブースターとして使用
TC Electronic DreamscapeTC ElectronicAmazonで探すドリーム・シアタージョン・ペトルーシモジュレーション系シグネチャーモデル、コーラス/ビブラート
Boss DC-2 Dimension ChorusBOSSAmazonで探すドリーム・シアタージョン・ペトルーシコーラス立体的なクリーントーンに貢献
MXR EVH Phase 90MXRAmazonで探すドリーム・シアタージョン・ペトルーシフェイザーソロでの空間的なうねりを演出
MXR EVH-117 FlangerMXRAmazonで探すドリーム・シアタージョン・ペトルーシフランジャーヘヴィリフに厚みを加える
Eventide TimeFactorEventideAmazonで探すドリーム・シアタージョン・ペトルーシディレイ空間系の要、立体的サウンドを構築
Jim Dunlop JP95 John Petrucci Cry Baby WahJim DunlopAmazonで探すドリーム・シアタージョン・ペトルーシワウペダルシグネチャーワウ、リードに使用
Fractal Audio Axe-Fx IIIFractal AudioAmazonで探すドリーム・シアタージョン・ペトルーシギター用マルチエフェクターラックシステムの中核、補助的に使用
RJM Mastermind GTRJMAmazonで探すドリーム・シアタージョン・ペトルーシスイッチングシステムライブ用のエフェクトコントロール

音作りのセッティング・EQ・ミックスの工夫【ドリーム・シアター・ジョン・ペトルーシ】

purple and white electric guitar

ジョン・ペトルーシのサウンドは「モダンでありながら音楽的にバランスの取れたトーン」で、アンプとエフェクターの組み合わせだけでなく、EQやミックス処理にも明確なこだわりがあります。特にMESA/Boogie JP-2Cを中心としたセッティングは、ライブとスタジオ両方で一貫している点が特徴です。

EQに関しては、JP-2Cに搭載された5バンドグラフィックEQをV字に設定するのが定番。具体的には100Hzをやや持ち上げ、750Hzを大きくカット、6.6kHzをブーストすることで「低音の迫力と高音の抜け」を強調しています。この設定は『Metropolis Pt.1』や『Pull Me Under』などのリフで特に効果を発揮し、複雑なアンサンブルの中でもギターが前に出るように調整されています。

アンプチャンネルの切り替えも重要です。クリーントーンはJP-2CのCh1で温かみを持たせ、バッキングのリズムギターはCh2で中域を意識したクランチを設定。リードはCh3をハイゲインにし、必要に応じてTS9やKeeley Red Dirtをブースターとして併用することで、サスティンを確保しています。特に「Another Day」のようなバラード曲では、ディレイとコーラスを加えたクリーンセッティングが繊細なニュアンスを際立たせます。

ミックス面では、エンジニアと共に「ギターが常にステレオで存在感を放つ」工夫が施されています。リズムギターはダブルトラッキングで左右に振り分け、リードはセンターに配置。空間系エフェクトはステレオで広がるように調整され、リフとソロの切り替えでも音の厚みが失われないようにしています。例えば『The Spirit Carries On』では、リードギターがセンターで浮かび上がるようにEQで2〜3kHzを強調しつつ、リバーブを深めにかけることで壮大な空間を演出しています。

また、ペトルーシはライブにおいてもスタジオ並みの音質を追求するため、RJMスイッチングシステムを導入し、プリセットごとにEQやエフェクトレベルを自動で切り替えています。これにより、曲ごとに異なる音像を一瞬で再現することが可能です。

エフェクターの組み合わせでは、ディレイを細かく設定し「ソロ時には400ms程度のディレイタイム+ステレオディレイ」、リズム時にはショートディレイで厚みを加えるといった工夫が見られます。モジュレーションは空間感を演出するために控えめに使い、ワウはソロの表情付けにのみ使用。こうした「場面ごとの徹底したセッティング管理」が、ペトルーシの音を常に完成度の高いものにしています。

総じて、ジョン・ペトルーシの音作りは「アンプEQで基礎を作り、ブースターで輪郭を出し、空間系で立体感を加える」という三段構成で成り立っています。ギター単体で聴いても完成されているように聞こえますが、実際にはバンド全体の中で調和するように徹底して設計されている点が特徴的であり、これが彼のサウンドが長年支持され続ける理由だといえるでしょう、と想定されます。

比較的安価に音を近づける機材【ドリーム・シアター・ジョン・ペトルーシ】

ジョン・ペトルーシのサウンドを完全に再現するには、MESA/Boogie JP-2CやMusic Man Majestyなど高価な機材が必要ですが、初心者や中級者が比較的安価に音を近づける方法も存在します。ここでは5万円前後までで手に入る実用的な機材を中心に紹介します。

まずアンプシミュレーション/マルチエフェクターではLine 6 POD GoBOSS GT-1000COREが非常に優秀です。これらにはMESA系アンプモデリングやディレイ/モジュレーションが搭載されており、JP-2Cのサウンドをある程度近づけることができます。さらにプリセットを工夫することで、リズム用・リード用・クリーン用の切り替えがワンタッチで可能です。

ペトルーシ特有のリードの抜けを再現するためには、オーバードライブ系ペダルの導入が効果的です。Ibanez TS9BOSS SD-1は比較的安価ながらも定番のブースターとして使用可能で、MESA系シミュレーションの前段に繋ぐことで輪郭が際立ちます。また、KeeleyやAnalogmanなどの高級改造ペダルは手が届きにくいですが、標準的なTS9やSD-1でも十分に似たニュアンスを得られます。

空間系ではTC Electronic Flashback 2がオススメです。ステレオディレイやモジュレーションディレイを駆使すれば、ペトルーシの立体的なソロサウンドを再現できます。また、コーラスとしてはBoss CH-1 Super Chorusがコストパフォーマンスに優れており、Dreamscapeほど多機能ではないものの、クリーントーンに透明感を与えることができます。

ギターに関しては、Music Man MajestyやJPシリーズは高額ですが、代替としてSterling by Music Man JP60/JP70が手頃です。これらはPetrucciモデルを基に設計された廉価版で、ボディやネックの構造はシンプル化されていますが、7弦仕様やシグネチャーらしい弾き心地を体感できます。特にJP70は低音域の厚みを求める場合におすすめです。

初心者が最初に手にするべきは「マルチエフェクター+オーバードライブペダル+廉価版シグネチャーモデルギター」の組み合わせです。これにより「MESAのような厚い歪み」「ディレイを活かしたソロ」「クリーン+コーラスの透明感」を再現でき、ドリーム・シアターの楽曲をコピーする際にも十分なクオリティを発揮できます。高価な機材に手を出す前に、こうしたステップを踏むことが大切だといえるでしょう。

種類機材名メーカーAmazon最安値URLアーティストギタリスト備考
ギター用マルチエフェクターLine 6 POD GoLine 6Amazonで探すドリーム・シアタージョン・ペトルーシMESA系アンプモデル搭載、初心者向け
ギター用マルチエフェクターBOSS GT-1000COREBOSSAmazonで探すドリーム・シアタージョン・ペトルーシ小型ながらプロレベルの音質、JP-2C再現に有効
オーバードライブIbanez TS9 Tube ScreamerIbanezAmazonで探すドリーム・シアタージョン・ペトルーシ定番ブースター、リードの輪郭強調
オーバードライブBOSS SD-1 Super OverDriveBOSSAmazonで探すドリーム・シアタージョン・ペトルーシ安価で高性能、TS系の代替として活躍
ディレイTC Electronic Flashback 2TC ElectronicAmazonで探すドリーム・シアタージョン・ペトルーシ多機能ディレイ、ソロ時の立体感に最適
コーラスBOSS CH-1 Super ChorusBOSSAmazonで探すドリーム・シアタージョン・ペトルーシクリーントーンに透明感を加える定番
ギターSterling by Music Man JP60/JP70Sterling by Music ManAmazonで探すドリーム・シアタージョン・ペトルーシMajesty/JPシリーズの廉価版、7弦対応モデルもあり

総括まとめ【ドリーム・シアター・ジョン・ペトルーシ】

まとめイメージ

ジョン・ペトルーシの音作りを紐解いていくと、単なる「ハイゲイン+速弾き」のギタリストではなく、緻密に構築されたサウンドデザインの持ち主であることが分かります。彼のサウンドの本質は、厚みのある低域・クリアな高域・バンド全体の中で調和する中域をどう作り出すか、に集約されます。

使用アンプはMESA/Boogie JP-2Cを中心としたハイエンド環境ですが、過去のMark VやTriAxisの使用歴からも分かるように、彼は常に「多チャンネル・幅広いレンジ・緻密なEQ」を意識してきました。ギターに関しても、Ibanez JPMからMusic Man JPシリーズ、そして最新のMajestyに至るまで「時代ごとの理想のトーン」を具現化してきたことが特徴的です。特にピエゾピックアップ搭載モデルを用いたアコースティック的表現は、他のメタル系ギタリストには見られない独自性を放っています。

また、エフェクターに関しても単なる装飾ではなく「リードの抜けを補強するオーバードライブ」「立体感を演出するディレイ」「透明感を与えるモジュレーション」と、すべてが役割を持っています。RJMスイッチャーやFractal Audio Axe-Fxを組み合わせ、ライブでもスタジオ並みの精度を維持している点はプロフェッショナルとしての徹底ぶりを物語っています。

しかし、真に学ぶべきは高価な機材そのものではなく、「状況に応じて音を作り分ける姿勢」です。曲ごとにEQやゲインを緻密に調整し、必要に応じてディレイのタイムや深さを変化させる。さらにミックスにおいてはリズムとリードの配置を意識し、バンド全体の中でギターがどう存在するべきかを考える。その結果として、あの圧倒的な存在感が生まれています。

初心者であっても、ペトルーシの音作りから学べることは多いです。必ずしもJP-2CやMajestyを使わずとも、手持ちのアンプで中域をコントロールし、オーバードライブとディレイを適切に使うだけでも、十分に「ドリーム・シアターらしい空気感」に近づけます。

総じて、ジョン・ペトルーシの音作りは「技術の誇示」ではなく「音楽のための最適化」です。プレイヤーとして真似るならば、機材を揃えること以上に、状況に応じた柔軟な音作りの発想を持つことが最も重要であり、それこそが彼のサウンドを唯一無二たらしめる本質だといえるでしょう。

下記恐らく使用(所持)している機材のまとめです。参考までに!

🎸 ギター

MUSIC MAN Majesty
現在のメイン。

バスウッドボディ+メイプルトップ/マホガニーネック

DiMarzio Illuminator(初期)/Rainmaker(最新)+ピエゾPU

スルーネック構造、7弦モデルあり

MUSIC MAN John Petrucci Model(JPシリーズ:JP6/JP7/JP11/JP12/JP13/JP15など)

PUはCrunch Lab(ブリッジ)、Liqui Fire(ネック)/Illuminator(後期)

JP15はメイプルトップ+マホガニーバック

JP11はアルダーボディ+マホガニーネック

7弦モデルも使用

Ibanez JPM(初期 “Images and Words” 期のメイン)

バスウッドボディ+メイプルネック

DiMarzio Steve’s Special(ブリッジ)、Air Norton(ネック)

Taylor 916CE(アコースティック)

Taylor 856CE(12弦アコースティック)

🔊 アンプ

MESA/Boogie JP-2C(シグネチャー、現在メイン)

Mark IIC+回路を基にした3ch仕様

グラフィックEQをV字に設定

MESA/Boogie Mark V(旧メイン)

クリーンからハイゲインまで幅広く使用

MESA/Boogie TriAxis(ラックプリアンプ)+ Simul Class 2:90 パワーアンプ

MESA/Boogie Dual Rectifier(過去に使用)

MESA/Boogie Mini Rectifier(モニター用)

MESA/Boogie 4×12 キャビネット

🎛 エフェクター
オーバードライブ系

Keeley Red Dirt Overdrive

Boss SD-1w Super OverDrive

Ibanez TS9 / TS9DX(Keeley Mod含む)

Fulltone Full-Drive 2 Mosfet

MXR Wylde Overdrive

MXR Raijin Drive

Analogman King of Tone

コーラス/モジュレーション

TC Electronic Dreamscape(シグネチャー)

TC Electronic Corona Chorus

TC Electronic SCF Stereo Chorus + Flanger

Boss DC-2 Dimension Chorus

TC Electronic Viscous Vibe

フェイザー

MXR EVH Phase 90

TC Electronic Helix Phaser

Boss PH-3 Phase Shifter

フランジャー

MXR EVH-117 Flanger

TC Electronic Vortex Flanger

コンプレッサー

TC Electronic HyperGravity Compressor

Carl Martin Compressor/Limiter

Analogman Juicer

ワウ/オートワウ

Jim Dunlop JP95 John Petrucci Signature Cry Baby Wah

Jim Dunlop 535Q Cry Baby Wah

Boss AW-3 Dynamic Wah

Jim Dunlop DCR-2SR Rack Wah

その他

Boss OC-3 Super Octave

TC Electronic BodyRez Acoustic Enhancer

Ditto Looper X2

Eventide TimeFactor(ディレイ)

Eventide ModFactor(マルチモジュレーション)

BOSS TU-3 / TC Electronic Polytune(チューナー)

VooDoo Lab Pedal Power 2 Plus(パワーサプライ)

RJM Mastermind GT(フットコントローラー)

RJM Mini Effect Gizmo(ループスイッチャー/バッファー)

Fractal Audio Axe-Fx II / III(ラック型マルチ)

DBX 166XL Compressor / Noise Gate

Radial J4 DI

KORG DTR-1(ラックチューナー)

Ernie Ball 25K Stereo Volume Pedal

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