始めに(特徴紹介)
東京スカパラダイスオーケストラのギタリスト、加藤隆志は、日本を代表するスカ・ジャズ・ロックのクロスオーバーサウンドを支える存在です。
彼のプレイはリズムギターにおけるカッティングのキレと、メロディアスなソロワークの両立が大きな特徴となっています。特にスカパラの代表曲「Down Beat Stomp」や「美しく燃える森」では、管楽器隊を際立たせつつもバンド全体を引き締めるカッティングプレイが印象的です。
また、ライブでは熱量あるロック的なソロも披露しており、ブルースやロック、スカ、ファンクといった幅広いジャンルを消化したスタイルが魅力です。
加藤隆志の音作りは、ヴィンテージストラトを中心にした煌びやかなトーンと、ハイゲインアンプを駆使した図太いロックサウンドの両立にあります。
1965年製のFender Stratocasterは、長年の使用により塗装が剥がれ落ち、唯一無二の風格を放つ一本。さらにピックアップをSeymour DuncanやRio Grandeに交換するなど、プレイスタイルや楽曲ごとに柔軟に対応しています。
アンプはFRIEDMAN RUNT 50やMarshallを使用し、骨太で抜けのあるトーンを構築。エフェクターも空間系から歪み系まで幅広く、スイッチャーを駆使した効率的なシステムを導入しています。
こうした機材選びや改造はすべて「スカパラサウンドにおけるギターの役割」を意識したもので、アンサンブルの中で邪魔をせず、かつ存在感を失わない絶妙な音作りを実現しています。
その結果、バンドの厚みを増しつつも観客を踊らせるグルーヴを支えるサウンドが完成しているのです。
彼のサウンドを深く理解することは、スカパラの音楽をコピーしたいギタリストにとって大きなヒントになります。次のセクションからは、使用アンプ・ギター・エフェクターを中心に、より具体的な機材構成と音作りの工夫について解説していきます。
使用アンプ一覧と特徴【東京スカパラダイスオーケストラ・加藤隆志】
加藤隆志(東京スカパラダイスオーケストラ)のサウンドの核を支えているのは、FRIEDMANを中心としたモダンなハイゲインアンプと、クラシカルなMarshallの組み合わせです。
FRIEDMAN RUNT 50は彼のメインアンプとしてライブ・スタジオ問わず使用されており、クリーンからハードドライブまで幅広いレンジをカバーします。50W仕様ながら真空管らしい立体感とレスポンスを持ち、ストラトキャスターの煌びやかなトーンをそのまま前に押し出すことができるのが魅力です。
このRUNT 50と組み合わせて使われるキャビネットは、FRIEDMAN 412(12インチ×4スピーカー搭載)。ステージでの音圧感と広がりを支える重要な要素で、スカパラの大編成サウンドの中でもギターを埋もれさせない存在感を発揮しています。
また、会場規模や楽曲の雰囲気に応じてBogner 212CB(12インチ×2)も使用されることがあり、こちらはよりタイトでレスポンスの早いローミッドを得られるため、ファンキーなカッティングや軽快なスカのリズムパートに適しています。
さらに、クラシックなロックサウンドを求める場面ではMarshall SV20HとSV212の組み合わせも導入。SV20Hは「Plexiサウンド」を再現するモデルで、スカパラのジャズ/ブルース寄りの楽曲で自然なクランチや倍音を活かす時に使用されると考えられます。
Marshall特有の粘りあるミッドレンジは、加藤のプレイスタイルにおいてソロ時に歌うようなフレーズを弾く際に最適な選択肢となっています。
総じて、加藤隆志のアンプ選びは「大編成の中でも埋もれない音圧」と「リズム隊を際立たせるカッティングの明瞭さ」を両立することに重点が置かれています。FRIEDMANのモダンで厚みのあるサウンドと、Marshallのクラシックな粘りを使い分けることで、彼独自のギターサウンドを構築していると想定されます。
機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | 備考 |
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FRIEDMAN RUNT 50 | FRIEDMAN | Amazonで探す | 東京スカパラダイスオーケストラ | 加藤隆志 | メインアンプ。クリーン〜ハイゲイン対応、ライブ使用頻度高 |
FRIEDMAN 412 Cabinet | FRIEDMAN | Amazonで探す | 東京スカパラダイスオーケストラ | 加藤隆志 | 12インチ×4。大規模ステージで音圧確保に使用 |
Bogner 212CB Large | Bogner | Amazonで探す | 東京スカパラダイスオーケストラ | 加藤隆志 | 12インチ×2。ファンキーなカッティング用に使用される |
Marshall SV20H + SV212 | Marshall | Amazonで探す | 東京スカパラダイスオーケストラ | 加藤隆志 | Plexi系。ソロやブルース寄り楽曲に使用される |
使用ギターの種類と特徴【東京スカパラダイスオーケストラ・加藤隆志】
加藤隆志がメインで使用するのは、1965年製のFender Stratocaster(レイク・プラシッド・ブルー)です。
長年のライブで塗装が剥がれ、もはや唯一無二の風格を持つ一本となっています。スカパラの代表的なリズムカッティングから、ブルース・ロック寄りのリードプレイまで幅広く対応できる万能機で、彼のサウンドを象徴する存在です。ピックアップはSeymour Duncan SSL-5などに交換されており、シングルコイルの煌びやかさを保ちつつ出力を増した力強いトーンを得ています。
さらに、Fender American Professional Stratocasterも頻繁に使用。S-S-H配線に改造されており、リアにはハムバッカーを搭載。これにより、通常のストラトが持つシングルコイルのシャープさだけでなく、分厚いハイゲイントーンを得ることが可能になっています。六点式トレモロに変更されている点も特徴で、演奏中の表現力を大きく広げています。
また、Hukurow Guitars製 Stratocasterも登場しており、リアPUにはSeymour Duncan Hot Railを搭載。これは通常のシングルサイズに収まるハムバッカーで、高出力かつノイズレスなサウンドが特徴。ライブの激しいパフォーマンスや、厚みのあるソロトーンが求められる場面で活躍します。
かつてはGibson Les Paulもメインギターとして使用されていました。特に「ロスト・キャンディ」時代には、レスポールの太く伸びやかなサスティーンを生かしたロック色の強いサウンドを響かせていました。スカパラ加入後はストラト系を中心としたスタイルに移行していますが、レスポールで培ったロック的な表現力は今なおプレイに反映されています。
このように、加藤のギターは「ストラトを基盤としつつ改造やピックアップ交換で柔軟に対応」することが基本方針となっています。ジャンルを横断するスカパラの楽曲群を支えるため、状況に応じてギターを使い分けていると想定されます。
機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | ギターの種類 | 備考 |
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Fender Stratocaster(1965年製・LPB) | Fender | Amazonで探す | 東京スカパラダイスオーケストラ | 加藤隆志 | ストラトキャスター | メイン機材。塗装剥がれ有り。PUはSSL-5等に交換 |
Fender American Professional Stratocaster(改造モデル) | Fender | Amazonで探す | 東京スカパラダイスオーケストラ | 加藤隆志 | ストラトキャスター | S-S-H配線、リアはハムPU搭載。六点式トレモロ |
Hukurow Guitars Stratocaster | Hukurow Guitars | Amazonで探す | 東京スカパラダイスオーケストラ | 加藤隆志 | ストラトキャスター | リアにHot Rail搭載。高出力仕様 |
Gibson Les Paul | Gibson | Amazonで探す | 東京スカパラダイスオーケストラ | 加藤隆志 | レスポール | ロスト・キャンディ時代のメイン。現在は使用頻度低め |
使用エフェクターとボード構成【東京スカパラダイスオーケストラ・加藤隆志】
加藤隆志のサウンドを語るうえで欠かせないのが、多彩なエフェクター群と、それらを効率的にまとめ上げたシステムボードです。
スカパラのステージでは楽曲ごとに雰囲気が大きく変わるため、歪み系から空間系まで幅広いエフェクターを使い分けています。その切り替えをスムーズに行うため、One Control Crocodile Tail Loop OC10やFree The Tone ARC-4といったループスイッチャーを導入し、セッティングの安定化と操作性の向上を実現しています。
歪み系ではFRIEDMAN BE-ODやCarl Martin Plexitone Single Channel、BamBasic Freesoul Overdrive、Sugartone Drive、Electro-Harmonix Metal Muffなどを使い分けています。
特にBE-ODはFRIEDMANアンプと同系統のハイゲインサウンドを得られるため、リードやヘヴィなリフで活躍。Plexitoneはクラシックロック風の分厚い歪みを再現でき、曲調に応じてキャラクターを切り替えていると考えられます。
空間系ではStrymon Timeline(ディレイ)やStrymon Mobius(モジュレーション)、OOPEGG Super Retro Reverb ORV-1、Electro-Harmonix Deluxe Memory Boy(アナログディレイ)、BOSS RE-20 Space Echoなどを搭載。
スカやジャズのリズムでは空間を広げ、バラード調の曲では幻想的なトーンを作り上げています。特にRE-20は往年のテープエコーを再現するモデルで、スカのカッティングに深みを与えています。
さらに、Mad Professor Mellow Yellow Tremoloは、スカ特有のシンコペーションや跳ねるリズム感を強調するために使用。これによりリズム隊との一体感をさらに高めています。
そのほか、Free The Tone Junction Boxで信号経路を整理し、BOSS TU-3Sで常に安定したチューニングを保つなど、実戦的で整然としたボード構成となっています。
総じて、加藤のエフェクトシステムは「多彩な音色を自在に切り替えること」を最大の目的としており、ジャンルを横断するスカパラの楽曲に完全対応する仕様だと想定されます。
機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | エフェクターの種類 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
One Control Crocodile Tail Loop OC10 | One Control | Amazonで探す | 東京スカパラダイスオーケストラ | 加藤隆志 | スイッチングシステム | 多彩なエフェクトをまとめて制御 |
Electro-Harmonix Deluxe Memory Boy | Electro-Harmonix | Amazonで探す | 東京スカパラダイスオーケストラ | 加藤隆志 | ディレイ | アナログディレイ。深みある空間を演出 |
FRIEDMAN BE-OD | FRIEDMAN | Amazonで探す | 東京スカパラダイスオーケストラ | 加藤隆志 | オーバードライブ | FRIEDMANアンプ系のハイゲインドライブ |
BOSS TU-3S | BOSS | Amazonで探す | 東京スカパラダイスオーケストラ | 加藤隆志 | チューナー | コンパクトな定番ペダルチューナー |
Carl Martin Plexitone Single Channel | Carl Martin | Amazonで探す | 東京スカパラダイスオーケストラ | 加藤隆志 | オーバードライブ | クラシックロック風の分厚い歪み |
Free The Tone Junction Box | Free The Tone | Amazonで探す | 東京スカパラダイスオーケストラ | 加藤隆志 | ジャンクションボックス | 配線整理と音質保持に使用 |
Strymon Timeline | Strymon | Amazonで探す | 東京スカパラダイスオーケストラ | 加藤隆志 | ディレイ | 高品質なデジタルディレイ |
Strymon Mobius | Strymon | Amazonで探す | 東京スカパラダイスオーケストラ | 加藤隆志 | モジュレーション系 | コーラス・フェイザーなど多彩 |
OOPEGG Super Retro Reverb ORV-1 | OOPEGG | Amazonで探す | 東京スカパラダイスオーケストラ | 加藤隆志 | リバーブ | レトロ感あるリバーブサウンド |
Free The Tone ARC-4 | Free The Tone | Amazonで探す | 東京スカパラダイスオーケストラ | 加藤隆志 | スイッチングシステム | ライブでの安定運用に必須 |
BamBasic Freesoul Overdrive | BamBasic | Amazonで探す | 東京スカパラダイスオーケストラ | 加藤隆志 | オーバードライブ | ナチュラルでレスポンス良好な歪み |
BamBasic Sugartone Drive | BamBasic | Amazonで探す | 東京スカパラダイスオーケストラ | 加藤隆志 | オーバードライブ | 甘く太いトーンを得られる |
Electro-Harmonix Metal Muff | Electro-Harmonix | Amazonで探す | 東京スカパラダイスオーケストラ | 加藤隆志 | ディストーション | 高出力のメタル寄りディストーション |
BOSS RE-20 Space Echo | BOSS | Amazonで探す | 東京スカパラダイスオーケストラ | 加藤隆志 | エコー | 往年のテープエコーを再現 |
Mad Professor Mellow Yellow Tremolo | Mad Professor | Amazonで探す | 東京スカパラダイスオーケストラ | 加藤隆志 | トレモロ | スカ特有のリズム感を強調 |
音作りのセッティング・EQ・ミックスの工夫【東京スカパラダイスオーケストラ・加藤隆志】
加藤隆志の音作りは、スカパラという大編成バンドの中でギターを「前に出しすぎず、しかし存在感を失わない」ための工夫が随所に見られます。
ギター単体で聴くとかなり芯のあるトーンですが、EQやアンプの設定で不要な帯域を巧みに整理し、ホーンやリズム隊とぶつからないように調整されています。特に200Hz〜400Hz付近のローミッドは控えめに、代わりに2kHz〜4kHzのアタック帯域を持ち上げることで、カッティングがくっきりと抜けてきます。
アンプのセッティングはFRIEDMAN RUNT 50をベースに、クリーンチャンネルではBassを控えめ(10〜11時)、Middleはフラット〜やや下げ(11時前後)、Trebleを少し上げ気味(1時付近)、Presenceはライブハウス規模では控えめ、アリーナや大きな会場ではやや強調する傾向が見られると想定されます。
これにより、管楽器隊の中域やドラムのスネアと干渉せず、リズムギターがシャープに聞こえるように設計されています。
歪みチャンネルやエフェクター使用時は、FRIEDMAN BE-ODやPlexitoneを組み合わせることで、リードトーンを太く補強。リードプレイでは中域をしっかり持ち上げ、逆に低域を削ることで、ソロが前に出てもバンド全体を邪魔しないバランスを取っています。
特にスカパラのライブはホーンセクションの音圧が非常に大きいため、リードでギターが埋もれないよう、2kHz前後の帯域を中心にEQ処理を工夫している点がポイントです。
また、空間系エフェクトの使い分けも特徴的です。
カッティングではディレイタイムを短め(200ms以下)に設定し、タイトなリズムを壊さないようにしつつ、ほんのりと奥行きを加えています。バラードやミドルテンポの楽曲ではStrymon Timelineを使い、ディレイタイムを400〜500msに設定、Feedbackを浅めにして残響が邪魔しないようにコントロール。
リバーブは常時うっすらとかける程度にとどめ、必要な時にOOPEGG Super Retro Reverbを踏み込んで大きな空間を作るという運用です。
モジュレーションではStrymon Mobiusのコーラスやフェイザーを楽曲ごとに使い分け、特にスカ的なリズムカッティングではMad Professor Mellow Yellow Tremoloをリズムに同期させることで、跳ねるようなニュアンスを強調。
これらの細かい選択が、スカパラの楽曲をより躍動感のあるものへと仕上げています。
ミックス段階でも工夫がなされていると考えられます。PAエンジニアはギターの帯域を意図的に削り、トランペットやサックスの中域を優先させつつも、EQでギターの高域を抜けさせる処理を行っている可能性があります。コンプレッサーは軽くかける程度で、強すぎる圧縮は避け、ダイナミクスを残す方針。特にカッティングは演奏の勢いや強弱がそのままグルーヴに繋がるため、あえてコンプを浅くするのが効果的です。
さらに、ギターの定位はややサイド寄りにパンニングされるケースが多く、ホーンセクションやリズムセクションとの距離感を保つことで、アンサンブル全体の立体感を演出しています。
加藤隆志の音作りは「バンドサウンドを優先しつつ、自分のギターが確実に存在感を持つ」ための実践的な調整の積み重ねといえるでしょう。
総括すると、EQの整理、アンプセッティングの使い分け、空間系エフェクトの巧みな調整、そしてPAとの連携によって、スカパラのサウンドを下支えしつつ輝かせているのが加藤隆志の音作りだと想定されます。
比較的安価に音を近づける機材【東京スカパラダイスオーケストラ・加藤隆志】
加藤隆志のサウンドを完全に再現するにはヴィンテージストラトやFRIEDMANアンプといった高額機材が必要ですが、予算を抑えつつ雰囲気を近づける方法も十分に存在します。
ここでは、1万円〜5万円程度(上限10万円)で手に入る機材を中心に、スカパラ的なカッティングのシャープさやリードの伸びを再現できる候補を紹介します。
まずギターについては、Fender JapanやSquierのストラトキャスターが最適です。特にSquier Classic Vibeシリーズは低価格ながらアルニコピックアップを搭載し、煌びやかなクリーントーンを実現できます。リアピックアップを高出力のモデルに交換すれば、加藤のような厚みあるリードサウンドも狙えます。
改造の自由度も高いため、ピックアップ換装を通じて音作りを楽しみたいプレイヤーにはうってつけです。
アンプに関してはFRIEDMAN RUNT 50は高価なため、代替としてBOSS KATANAシリーズがおすすめです。KATANA-50 MkIIはクリーンからクランチ、ハイゲインまで幅広くカバーでき、アンプ内蔵エフェクトも豊富。加藤のライブでのクリーントーン+軽い歪みを再現しやすい点で初心者に非常に人気です。
また、Marshall CodeやBlackstar HTシリーズも手に入れやすく、ロック寄りのトーンを狙いたい場合に選択肢になります。
エフェクターでは、BOSSやElectro-Harmonixの製品で十分に雰囲気を再現可能です。例えば、BOSS SD-1(オーバードライブ)は安価でレスポンスの良い歪みを得られ、加藤のようなカッティング主体のサウンドにマッチします。ディレイはBOSS DD-8やElectro-Harmonix Memory Toyなどがコストパフォーマンスに優れ、リバーブもBOSS RV-6で十分に対応可能。
さらに、マルチエフェクター派ならZOOM G3XnやLine 6 HX Stomp(やや高めですが)を使えば、加藤のような複雑なエフェクトチェーンをシンプルに再現できます。
まとめると、「ストラトタイプのギター」「汎用性の高いモデリングアンプ」「定番のBOSS系コンパクトエフェクター」を組み合わせれば、5万円〜10万円程度でも十分にスカパラ的な加藤隆志サウンドに近づけることが可能です。
種類 | 機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
ギター | Squier Classic Vibe Stratocaster | Squier (Fender) | Amazonで探す | 東京スカパラダイスオーケストラ | 加藤隆志 | 低価格帯でヴィンテージ風サウンド。改造ベースにも最適 |
アンプ | BOSS KATANA-50 MkII | BOSS | Amazonで探す | 東京スカパラダイスオーケストラ | 加藤隆志 | FRIEDMANの代替に最適。幅広いサウンドが得られる |
オーバードライブ | BOSS SD-1 Super OverDrive | BOSS | Amazonで探す | 東京スカパラダイスオーケストラ | 加藤隆志 | 定番のローゲインOD。カッティングに最適 |
ディレイ | BOSS DD-8 Digital Delay | BOSS | Amazonで探す | 東京スカパラダイスオーケストラ | 加藤隆志 | 空間系の要。多彩なディレイモード搭載 |
リバーブ | BOSS RV-6 Reverb | BOSS | Amazonで探す | 東京スカパラダイスオーケストラ | 加藤隆志 | 多彩なリバーブモード。常時オンにも対応 |
マルチエフェクター | ZOOM G3Xn | ZOOM | Amazonで探す | 東京スカパラダイスオーケストラ | 加藤隆志 | 多機能マルチ。予算を抑えつつ多彩な音作りが可能 |
総括まとめ【東京スカパラダイスオーケストラ・加藤隆志】

東京スカパラダイスオーケストラのギタリスト加藤隆志の音作りは、単なるギターサウンドにとどまらず、「大編成バンドの中でどう存在感を発揮するか」という問いに対する答えそのものです。
彼のスタイルは、ヴィンテージストラトを基盤としながらもピックアップの換装や改造を惜しまない柔軟さ、FRIEDMANやMarshallといった異なるキャラクターのアンプを使い分ける多様性、そしてエフェクトボードを徹底的にシステム化する合理性に表れています。
スカパラの楽曲は、スカ・ジャズ・ロック・ファンクとジャンルを横断し、さらにホーンセクションが主役となる場面も多い中で、加藤のギターは「脇役でありながら絶対に欠かせない要素」として機能しています。カッティングではリズムの芯を作り、ソロではメロディを際立たせる。そのために彼は、EQやミックスの段階で自分の音を前に出すのではなく、「他の楽器に寄り添いながらも抜ける」音を選び取っているのです。
また、彼の機材遍歴を見ると、Gibson Les Paulから始まり、現在はFender Stratocaster系が主流となっている点も重要です。これは、スカパラの持つリズム主体の音楽性にストラトのシャープなトーンが合致することを理解したうえでの選択だと考えられます。改造によって高出力化したシングルコイルやハムバッカーを導入し、楽曲に応じて音のキャラクターを切り替える姿勢は「常にバンド全体をどう響かせるか」を意識している証拠です。
初心者が彼の音を再現しようとする場合、必ずしもヴィンテージやハイエンド機材を揃える必要はありません。大切なのは「アンサンブルの中でどう聴かせたいか」を考えること。例えば、EQで低域を整理して高域を抜けさせること、リバーブやディレイを控えめにしてリズムを壊さないこと、トレモロでリズム感を強調すること。これらの工夫は、機材の価格帯に関係なく誰でも意識できるアプローチです。
総括すると、加藤隆志の音作りの本質は「自己主張と引き算のバランス」にあります。バンドの中で前に出る瞬間と、支える瞬間。その切り替えを機材とプレイの両面で実現することが、彼の最大の特徴です。
スカパラをコピーしたいギタリストにとって、単に音を似せること以上に学ぶべきは、この「バンド全体を意識した音作りの哲学」なのかもしれません。
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下記恐らく使用(所持)している機材のまとめです。参考までに!
🎸 ギター
Fender Stratocaster(1965年製・レイク・プラシッド・ブルー、塗装はライブで剥がれ)
Fender American Professional Stratocaster(S-S-H配線、リアはハムバッカー、六点式トレモロに交換)
Hukurow Guitars製 Stratocaster(リアPU:Seymour Duncan Hot Rail)
Gibson Les Paul(ロスト・キャンディ時代のメイン)
ピックアップ関連
Rio Grande Muy Grande(出力強め、直流抵抗値8k)
Seymour Duncan SSL-5(現在メインストラトに搭載中)
🔊 アンプ & キャビネット
FRIEDMAN RUNT 50(メインアンプ)
FRIEDMAN 412 cabinet(12インチ×4)
Bogner 212CB Large size cabinet(12インチ×2)
Marshall SV20H + SV212
🎛️ エフェクター / 周辺機材
One Control Crocodile Tail Loop OC10
Electro-Harmonix Deluxe Memory Boy
FRIEDMAN BE-OD
BOSS TU-3S
Carl Martin Plexitone Single Channel
Free The Tone Junction Box
Strymon Timeline
Strymon Mobius
OOPEGG Super Retro Reverb ORV-1
Free The Tone ARC-4
BamBasic Freesoul Overdrive
BamBasic Sugartone Drive
Electro-Harmonix Metal Muff
BOSS RE-20 Space Echo
Mad Professor Mellow Yellow Tremolo
📝 備考
ギターは主にストラト系を複数所有し、用途に応じてピックアップを交換・改造。
現在のメインは 1965年製Fender Stratocaster と FRIEDMAN RUNT 50 + キャビネット。
エフェクターはストンプ系と空間系が多く、ループスイッチャーやジャンクションボックスでシステム化。
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