始めに(特徴紹介)
エレファントカシマシのフロントマンであり、ギタリストでもある宮本浩次さん。
彼の音作りは、一言でいえば「生々しい衝動と繊細さの同居」です。
ストラトキャスターを中心にしたクリーントーンと荒々しいコードストローク、そしてアコースティックでの力強い弾き語りが特徴的です。
代表曲「今宵の月のように」では深いアルペジオの響き、「悲しみの果て」では情熱的なストローク、「風に吹かれて」ではアコースティックの叙情的な表現が聴けます。
またライブでは身体全体を使った演奏スタイルにより、サウンドがさらにダイナミックに変化します。
音色の方向性は大きく2つに分かれます。
一つは、Fender Stratocasterを使った歯切れのよいカッティングや荒々しいコードサウンド。
もう一つは、K.YAIRI製アコースティックギターを酷使した生々しい弾き語りサウンド。
これらをシンプルなエフェクターと真空管アンプで増幅することで、彼ならではの“直球ロックサウンド”が生まれています。
この音作りを理解することは、単に機材を真似るだけでなく、「荒削りでも魂を込めて鳴らす」という宮本さんの姿勢を体感することにつながります。
使用アンプ一覧と特徴【エレファントカシマシ・宮本浩次】
宮本浩次さんのアンプ選びは、ギター同様にシンプルかつパワフルな構成です。
その中でも特に知られているのがFender The Twinで、最大出力120Wを誇る強力な真空管アンプです。12インチスピーカーを2発搭載し、クリーントーンの迫力と荒々しい歪みの両立が可能。
2009年8月から2010年3月頃までのライブで使用されており、アンプの上にはBOSS FV-500H(ボリュームペダル)、サイドにはKORG XVP-10が配置されていた姿も確認されています。
このThe Twinは、クリーントーンでも十分に音圧があり、ストラトキャスターの乾いたカッティングを生々しく再現できる一方で、ゲインを上げると荒削りで野性的な歪みを生み出せます。宮本さんのステージでは、“声とギターがぶつかり合う”ようなサウンドが響き渡り、その源泉となったのがこのアンプです。
一方で、他のライブ写真や音楽誌の記事では、The Twin以外にTwin ReverbやSuper ReverbといったFender製アンプを使っていた可能性も示唆されています。これらはクリーンに特化したモデルで、荒々しいストロークを際立たせる宮本さんのスタイルに適しているため、同時期あるいは一部の楽曲で使い分けていたと考えられます。
また、過去の映像資料ではMarshall系のアンプをバックラインで確認できるケースもあり、スタジオやリハーサルでは複数のアンプを試していた可能性があります。
ただし、宮本さん自身は“機材よりも自分の出す音に全てを込める”という姿勢を貫いているため、アンプはあくまで音を増幅するためのツールであり、演奏の熱量こそが彼のサウンドの核といえます。
総じて、宮本浩次さんのアンプ環境はFender The Twinを中心に、状況によって他のFender系アンプを補助的に用いた、と想定されます。
機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
Fender The Twin | Fender | Amazonで探す | エレファントカシマシ | 宮本浩次 | 2009〜2010年ライブで使用確認。120W、12インチ×2。BOSS FV-500HとKORG XVP-10を併用。 |
Fender Twin Reverb(推定) | Fender | Amazonで探す | エレファントカシマシ | 宮本浩次 | 映像や記事で使用可能性あり。クリーントーン主体で使用されたと想定。 |
Fender Super Reverb(推定) | Fender | Amazonで探す | エレファントカシマシ | 宮本浩次 | サブ的に利用された可能性。より広がりのあるクリーンが特徴。 |
Marshall系アンプ(推定) | Marshall | Amazonで探す | エレファントカシマシ | 宮本浩次 | リハーサルや一部映像で確認。スタジオでの試用と想定。 |
使用ギターの種類と特徴【エレファントカシマシ・宮本浩次】
宮本浩次さんのサウンドの核心にあるのは、数々のギターたちです。
中でも長年のメインとなっているのがFender Stratocaster(74年製ブロンド、クリームへ変色)。この個体は、ツアーで酷使された結果クラックが多数入り、サドルをチタン製に交換するなどメンテナンスも重ねられています。荒々しいコードストロークにも耐え、唯一無二の枯れたトーンを放っています。
また、もう一本のFender Stratocaster(ブロンドフィニッシュ)も多くの楽曲で登場。舞台監督・鈴木氏所有の個体も存在し、ツアー時に併用されていたことも知られています。
ストラトらしいレンジの広さと、宮本さん特有の強いピッキングに応える耐久性が重視されている点が特徴です。
さらに、G&L ASAT Specialは「昔の侍」「涙」「未来の生命体」などで使用され、よりファットで図太いサウンドを提供。カスタムモデルであるN.Y LAB Miyamoto Caster(ミヤモトキャスター)は、リアピックアップを逆向きにマウントし、セレクターを黒いガムテで固定するという荒業が施されており、彼の独特なプレイスタイルを象徴する一本です。
近藤ギターワーク製作のTANGEMAN Custom Model(ストラトタイプ)も重要な存在。べっ甲柄ピックガードやフェルナンデス製のネックプレートを流用するなど、実験的なカスタマイズが施されています。
また、アコースティックではK.YAIRI 90-BLR Bを中心に使用。1997年製で、激しい演奏により修理跡やガムテ補修が多数確認されており、宮本さんのライブの激しさを物語っています。
サブとしてK.YAIRI 85-BL-RE(ジャンボタイプ)や、ヤイリ Vincentも使用。「風と共に」「今宵の月のように」「友達がいるのさ」などで確認されています。
その他、映像で確認されるギターとして、MOON TL-type(デビュー当時「ファイティングマン」で使用)、Stafford(黒澤楽器ブランド/PV出演)、Takamine エレアコ(「月夜の散歩」PV)、高校時代に友人から譲り受けた黒いギター(詳細不明)などが存在します。
総じて、宮本浩次さんのギターはストラトキャスターを核に、荒々しさと実験精神を兼ね備えたセレクト。アコースティックではヤイリ製を徹底的に使い込み、サウンドも見た目も“戦い抜いたギター”へと育て上げている、と想定されます。
機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | ギターの種類 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
Fender Stratocaster(74年製ブロンド) | Fender | Amazonで探す | エレファントカシマシ | 宮本浩次 | エレキギター | メイン使用。チタンサドルへ交換。長年酷使されクラック多数。 |
Fender Stratocaster(ブロンドフィニッシュ) | Fender | Amazonで探す | エレファントカシマシ | 宮本浩次 | エレキギター | 舞台監督鈴木氏所有個体も使用。多くの楽曲で登場。 |
G&L ASAT Special | G&L | Amazonで探す | エレファントカシマシ | 宮本浩次 | エレキギター | 「昔の侍」「涙」「未来の生命体」で使用。 |
N.Y LAB Miyamoto Caster | N.Y LAB | Amazonで探す | エレファントカシマシ | 宮本浩次 | エレキギター(カスタム) | アッシュボディ、逆向きリアPU、黒いガムテでセレクター固定。 |
TANGEMAN Custom Model | 近藤ギターワーク | Amazonで探す | エレファントカシマシ | 宮本浩次 | エレキギター | ストラトタイプ。べっ甲柄ピックガード。フェルナンデス製ネックプレート。 |
K.YAIRI 90-BLR B | K.YAIRI | Amazonで探す | エレファントカシマシ | 宮本浩次 | アコースティックギター | 1997年製。酷使され修理跡多数。ガムテ補修あり。 |
K.YAIRI 85-BL-RE | K.YAIRI | Amazonで探す | エレファントカシマシ | 宮本浩次 | アコースティックギター | ジャンボタイプ。サブとして使用。 |
ヤイリ Vincent | K.YAIRI | Amazonで探す | エレファントカシマシ | 宮本浩次 | アコースティックギター | 「風と共に」「今宵の月のように」「友達がいるのさ」で使用。 |
MOON TL-type | MOON | Amazonで探す | エレファントカシマシ | 宮本浩次 | エレキギター | デビュー当時から使用。「ファイティングマン」で確認。 |
Stafford(黒澤楽器ブランド) | Stafford | Amazonで探す | エレファントカシマシ | 宮本浩次 | エレキギター | 「あなたのやさしさを何に例えよう」PVで使用。 |
Takamine エレアコ | Takamine | Amazonで探す | エレファントカシマシ | 宮本浩次 | アコースティックギター | 「月夜の散歩」PVで使用。 |
高校時代の黒いギター | 不明 | Amazonで探す | エレファントカシマシ | 宮本浩次 | エレキギター | 友人から譲り受けた個体。詳細不明。 |
使用エフェクターとボード構成【エレファントカシマシ・宮本浩次】
宮本浩次さんのエフェクターボードは、派手な多機能マルチではなくBOSSを中心としたシンプルな構成です。
基本的にはアンプの持ち味を活かしつつ、必要最小限の歪み・揺らぎ・空間処理を加えるスタイルを貫いています。
まず定番となっているのがBOSS BD-2 Blues Driver。
軽いオーバードライブからクランチまで対応でき、ストラトキャスターのニュアンスをそのまま増幅してくれるペダルです。荒々しいストロークをしても音が潰れにくく、ライブでのカッティングに最適でした。
さらにBOSS DS-1 Distortion(モディファイ品)も確認されており、より荒削りでラウドな音を求める楽曲で活躍しました。改造品であることから、通常よりもレンジが広く、ブースター的な役割も果たしていた可能性があります。
BOSS TR-2 Tremoloは、楽曲の静かなパートやアルペジオで使用され、揺れるような独特の雰囲気を演出。
またBOSS DD-3 Digital Delayも導入されており、アルペジオやソロで奥行きを持たせるために使われていました。
このディレイは設定がシンプルで、ライブでも直感的に操作できるため、ステージでの信頼性が高いペダルです。
そして特徴的なのがボリュームペダルの使い分け。
BOSS FV-500Hはアンプの上に置かれ、主に固定的なボリューム調整用に使用。
一方で、KORG XVP-10はステージサイドに配置され、演奏中にフットコントロールするために使われていました。宮本さんのライブでは「ギターの音量を声の勢いに合わせる」ような場面が多く、ボリュームペダルの存在は欠かせません。
なお、公式で明言されてはいませんが、ライブ映像や音響の雰囲気からはリバーブやブースター類を併用していた可能性も高いです。特に大きなホールでは自然な残響を補うため、リバーブペダルやアンプ内蔵リバーブを積極的に利用していたと推測されます。
このように、宮本さんのエフェクターボードは「シンプルながら必要十分」という構成。BOSS製の堅牢なペダルにより、荒々しいパフォーマンスでも音が破綻せず、バンド全体を力強く支えることができた、と想定されます。
機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | エフェクターの種類 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
BOSS BD-2 Blues Driver | BOSS | Amazonで探す | エレファントカシマシ | 宮本浩次 | オーバードライブ | クランチからブルース系まで対応。ライブでのメイン歪み。 |
BOSS DS-1 Distortion(モディファイ品) | BOSS | Amazonで探す | エレファントカシマシ | 宮本浩次 | ディストーション | モディファイ仕様。荒々しい歪みとブースト用に使用。 |
BOSS TR-2 Tremolo | BOSS | Amazonで探す | エレファントカシマシ | 宮本浩次 | トレモロ | アルペジオや静かな楽曲で使用。揺れる雰囲気を演出。 |
BOSS DD-3 Digital Delay | BOSS | Amazonで探す | エレファントカシマシ | 宮本浩次 | ディレイ | ライブ映像で確認。奥行きと空間を加える用途。 |
BOSS FV-500H Volume Pedal | BOSS | Amazonで探す | エレファントカシマシ | 宮本浩次 | ボリュームペダル | アンプ上に設置され固定調整用に使用。 |
KORG XVP-10 Volume Pedal | KORG | Amazonで探す | エレファントカシマシ | 宮本浩次 | ボリュームペダル | サイドに設置。演奏中のフットコントロール用。 |
リバーブ・ブースター類(推定) | 不明 | Amazonで探す | エレファントカシマシ | 宮本浩次 | リバーブ/ブースター | 公式未確認。ホールでの自然残響補強や音量ブースト用と推測。 |
音作りのセッティング・EQ・ミックスの工夫【エレファントカシマシ・宮本浩次】
宮本浩次さんの音作りは、シンプルな機材構成を活かしつつ、ギターの鳴りと声の存在感を共存させる工夫が随所に見られます。
ここでは、具体的なアンプ設定、EQバランス、楽曲ごとの音の使い分け、そしてPAやミックス面での特徴を整理します。
①アンプのセッティング
メインで使用されていたFender The Twinは、クリーントーンの力強さと歪みの荒々しさが魅力。宮本さんは大きな出力を持つアンプを使いながらも、ゲインを控えめにして音量を稼ぐ傾向がありました。
トーン設定としては、
・Treble(高域):5〜6
・Middle(中域):6〜7
・Bass(低域):4〜5
といった中域寄りのバランスが推測されます。これにより、ストロークで弦を強く叩いたときも埋もれず、声とのバランスが保たれます。
②エフェクターの使い方
BOSS BD-2 Blues Driverは、常時ONではなく、曲ごとのダイナミクスに応じて踏むことが多かったようです。強めに歪ませる場面ではDS-1 Modを加え、特に「ガストロンジャー」などの攻撃的な楽曲で使われたと考えられます。
TR-2 Tremoloはアルペジオやバラードでの使用が多く、「風に吹かれて」などでは音に揺らぎを加えることで情感を増幅。DD-3のディレイはソロよりも、コード弾きに空間を加えて厚みを持たせる用途に寄っていました。
③アコースティックギターでの工夫
K.YAIRI 90-BLR Bは、経年劣化やガムテ補修も含めて、独特の枯れた音を形成しています。マイク収音ではなく、ピックアップを通してPAで鳴らす場面が多かったため、EQで低域をカットし、中高域を前に出す傾向が見られます。特に弾き語りでは声とギターが同じ帯域で衝突しないように、エンジニアが高域を少し持ち上げて音抜けを調整していたと考えられます。
④曲ごとの音の使い分け
・「悲しみの果て」:ストラト+BD-2、荒々しいコードに中域を前に出す。
・「今宵の月のように」:ヤイリ Vincentを使用。中高域を中心にEQし、声の余韻を支える。
・「風に吹かれて」:トレモロとディレイを併用し、音に広がりと浮遊感を持たせる。
・「俺たちの明日」:ストラト+クリーントーン。歪みを抑え、歌詞を引き立てる。
⑤PA・ミックスでの工夫
宮本さんのギターは、常に「声が主役、ギターは伴走者」という立ち位置でミックスされています。
そのためPAでは、
・ギターは中域をややカットして声が抜けやすい空間を作る
・左右に広げず、中央寄りに定位させることで「歌と一体化したロックサウンド」を表現
・ディレイやリバーブは深くかけすぎず、生音の迫力を残す
といった工夫がなされていました。
⑥ライブとレコーディングの違い
ライブではダイナミクスを重視し、強弱がはっきり出るセッティングを採用。
一方レコーディングでは、ギターを複数テイク重ねることで厚みを出し、リズムの揺らぎを強調。特にアコースティックは複数マイクを立てて空気感を収録し、後からEQで整える手法が多かったと推測されます。
総合すると、宮本浩次さんの音作りは「中域を軸にしたシンプルで直情的なEQ」が基本。
アンプのクリーンをベースに、必要な場面だけ歪みや揺らぎを加え、PAでは声とのバランスを第一に考える、という実践的かつ一貫したアプローチが特徴的だった、と想定されます。
比較的安価に音を近づける機材【エレファントカシマシ・宮本浩次】
宮本浩次さんの音作りをそのまま再現するのは、ヴィンテージのFender Stratocasterやカスタムモデル、長年使い込まれたK.YAIRIなどが必要となり、コスト的にも入手難易度的にも高くなってしまいます。
しかし、初心者〜中級者でも比較的安価で“宮本サウンド”に近づける機材はいくつも存在します。ここでは、エレキ・アコギ・エフェクターの観点から紹介します。
①エレキギター
宮本さんの核はFender Stratocasterのブロンドモデルですが、同価格帯のオリジナルを手に入れるのは難しいです。代替としては、Fender Player Stratocaster(メキシコ製)や、よりコストを抑えるならSquier Classic Vibe Stratocasterが有力です。
ストラト特有のクリーンと、コードをかき鳴らしたときのジャキッとした質感が得られるため、荒々しいストロークにもしっかり対応できます。
②アコースティックギター
K.YAIRIは新品でも高額ですが、代わりにYAMAHA FGシリーズやTakamine Gシリーズは手頃な価格で信頼性が高いです。特にタカミネはエレアコ仕様のため、弾き語りライブでのPA出力が簡単に行え、宮本さんの「声とギターの一体感」を体験しやすいモデルです。
③エフェクター
宮本さんのボードの肝はBOSSペダル群。幸い、これらはすべて現行機種として流通しています。
・歪み系はBOSS BD-2 Blues Driver → クランチ主体のサウンドを実現。
・ディストーションはBOSS DS-1 → ラウドで荒い歪みを再現可能。
・揺らぎ系はBOSS TR-2 Tremolo → 静かな曲の雰囲気出しに最適。
・空間系はBOSS DD-3T Digital Delay → シンプルなディレイで厚みを追加。
初心者はこの中からBD-2+DD-3Tを組み合わせるだけでも「悲しみの果て」のようなストロークサウンドに近づけます。
④アンプ
Fender The Twinは大音量かつ入手困難ですが、代替としてはFender Champion 100やBoss Katanaシリーズがオススメです。
Champion 100はFenderらしいクリーンを持ち、BD-2などとの相性抜群。Katanaは多機能ですがシンプルな設定でも迫力あるロックサウンドを得られるため、練習〜ライブまで幅広く対応できます。
⑤総合再現
もし予算が限られている場合は、BOSSのコンパクト2〜3台+Fender系の安価なストラト+YAMAHA/Takamineのアコギという組み合わせが最適です。
重要なのは「高額機材を揃えること」ではなく、強いストロークと感情を込めた演奏。宮本さんのサウンドは機材の豪華さではなく、シンプルな構成を“全力で鳴らす”ことで成立しているのです。
種類 | 機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
エレキギター | Player Stratocaster | Fender | Amazonで探す | エレファントカシマシ | 宮本浩次 | ストラトの代替として最適。荒々しいストロークにも対応。 |
エレキギター | Classic Vibe Stratocaster | Squier | Amazonで探す | エレファントカシマシ | 宮本浩次 | より安価で初心者向け。ビンテージ風仕様。 |
アコースティックギター | FGシリーズ | YAMAHA | Amazonで探す | エレファントカシマシ | 宮本浩次 | K.YAIRIの代替として定番。コスパに優れたアコギ。 |
アコースティックギター | Gシリーズ | Takamine | Amazonで探す | エレファントカシマシ | 宮本浩次 | エレアコ仕様で弾き語りに最適。ライブ使用も容易。 |
オーバードライブ | BD-2 Blues Driver | BOSS | Amazonで探す | エレファントカシマシ | 宮本浩次 | 定番の歪み。宮本サウンドの核を安価に再現可能。 |
ディレイ | DD-3T Digital Delay | BOSS | Amazonで探す | エレファントカシマシ | 宮本浩次 | 奥行きを加えるシンプルなディレイ。弾き語りにも有効。 |
アンプ | Champion 100 | Fender | Amazonで探す | エレファントカシマシ | 宮本浩次 | Fenderらしいクリーンが特徴。ペダルとの相性も良好。 |
アンプ | Katana-50 MkII | BOSS | Amazonで探す | エレファントカシマシ | 宮本浩次 | 幅広い音作りが可能。練習〜ライブ対応。初心者に最適。 |
総括まとめ【エレファントカシマシ・宮本浩次】

宮本浩次さんの音作りを振り返ると、その本質は決して「高級な機材」や「複雑なセッティング」にあるわけではありません。
むしろ、限られた機材を徹底的に使い込み、荒々しさと繊細さを共存させる演奏スタイルこそが特徴です。ストラトキャスターをかき鳴らしたときの鋭いカッティング、K.YAIRIのアコースティックから溢れる枯れたトーン、それらは長年の酷使と修理を経て「宮本の音」へと昇華していきました。
エフェクターに関しても、BOSS BD-2やDS-1といった定番モデルを中心に据えながら、音を飾り立てるのではなく、曲のメッセージを引き立てるための最小限の補強として活用。TR-2やDD-3のようなシンプルな揺らぎ・空間系エフェクトも、必要な場面でのみ投入することで、楽曲ごとの世界観を的確に支えています。
アンプについてはFender The Twinをメインに据え、クリーンを基調に荒々しいストロークを際立たせる方向性。大音量の中でも歌を埋もれさせないEQバランスは、ライブの迫力を最大限に引き出す要でした。PAでもギターは中央寄りに配置され、声と一体化するロックサウンドが意識されています。
総じて、宮本浩次さんの音作りは「シンプルさ」と「演奏の熱量」の両立にあります。
つまり読者が再現を目指す際に大切なのは、
・ストラト系のギターを選び、荒々しくかき鳴らす勇気
・シンプルなBOSSペダルを中心に、最小限で音を仕上げる潔さ
・アコースティックでは低域を削り、中高域を響かせる意識
・PAや録音では歌を主役に据え、ギターを「伴走者」として支える視点
といった考え方です。
もし初心者が「宮本サウンドに挑戦したい」と思うなら、まずは安価なストラトとBD-2を手に入れ、全力でストロークしてみるのが近道です。その瞬間、テクニック以上に「魂を込めて弾く」ことが音を変えるという事実を体感できるでしょう。
最終的に彼の音作りは、機材の選択よりも「表現者としての姿勢」に帰結します。
だからこそ、宮本浩次さんの音は時代を越えて多くのリスナーを突き動かすのです。
“`
下記恐らく使用(所持)している機材のまとめです。参考までに!
🎸 ギター
Fender Stratocaster(74年製ブロンド、クリームへ変色)
・長年ツアーで酷使されクラック多数。サドルはチタン製に交換。
・メイン使用の個体。
Fender Stratocaster(ブロンドフィニッシュ)
・多くの楽曲で使用。舞台監督・鈴木氏所有の個体もあり。
G&L ASAT Special
・「昔の侍」「涙」「未来の生命体」などで使用。
N.Y LAB Miyamoto Caster(ミヤモトキャスター)
・アッシュボディ+ラッカーフィニッシュ。
・リアピックアップは逆向きマウント、黒いガムテでセレクター固定。
TANGEMAN Custom Model(ストラトタイプ)
・近藤ギターワーク製作。べっ甲柄ピックガード。
・ネックプレートはフェルナンデス製を流用。
K.YAIRI 90-BLR B(アコースティック)
・1997年製。激しく使い込まれ修理跡多数、ガムテで補修。
K.YAIRI 85-BL-RE(アコースティック)
・ジャンボタイプ。サブ使用。
ヤイリ Vincent
・「風と共に」「今宵の月のように」「友達がいるのさ」で使用。
その他映像で確認されたギター
・MOON TL-type(デビュー当時から「ファイティングマン」で使用)。
・Stafford(黒澤楽器ブランド、「あなたのやさしさを何に例えよう」PV)。
・Takamine エレアコ(「月夜の散歩」PV)。
・高校時代の友人から譲り受けた黒いギター(詳細不明)。
🔊 アンプ
Fender The Twin
・最大120W出力、12インチ×2発スピーカー。
・迫力あるクリーンと歪み。2009年8月〜2010年3月頃まで使用。
・上に BOSS FV-500H(ボリュームペダル)、サイドに KORG XVP-10 を設置。
🎛️ エフェクター
BOSS BD-2 Blues Driver
・オーバードライブ。実際のペダルボード写真で確認。
BOSS TR-2 Tremolo
・トレモロ。ライブ映像・写真で確認。
BOSS DD-3 Digital Delay
・ディレイ。ライブ映像・写真で確認。
BOSS DS-1 Distortion(モディファイ品)
・歪み用。公式情報で確認。
BOSS FV-500H Volume Pedal
・アンプ上に設置されていた。
KORG XVP-10 Volume Pedal
・サイドに設置。
(推測)リバーブ・ブースター類も併用可能性あり(詳細機種は未公開)。
まとめ
宮本浩次さんは、メインはFenderストラトキャスター(ブロンド)を中心に、G&Lやカスタムモデルを使い分けています。アコギはK.YAIRI製を長年酷使しており、エレアコやMOON TL-typeなども登場。
エフェクターは BOSS系中心(BD-2, TR-2, DD-3, DS-1 mod) で、シンプルながらライブで必要十分な構成。アンプは Fender The Twin を長期使用していました。
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