【Billy Gibbons】ZZ Top風サウンドの作り方+ギター機材音作りセッティングのまとめ【エフェクター・アンプ】

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始めに(特徴紹介)

ZZ Top(ジー・ジー・トップ)のギタリスト、Billy Gibbons(ビリー・ギボンズ)は、まさに「テキサス・ブルース・ロック」の象徴的存在です。
彼のギタープレイは、シンプルながらも極上のグルーヴ感と切れ味を持ち、ミドルの効いたファットなトーンで聴く者を圧倒します。特に、ZZ Topの代表曲「La Grange」「Sharp Dressed Man」「Tush」などでは、独特のドライブ感と粘りのあるブルージーなサウンドが前面に押し出され、バンド全体のグルーヴを牽引しています。

ギボンズのサウンドは、レスポール「Pearly Gates」を筆頭としたヴィンテージ・ギターと、MarshallやMagnatoneを中心としたアンプの組み合わせによって形成されています。さらに、テキサスブルース特有のトーンを補強するエフェクター群を活用しながらも、過剰に歪ませすぎず、あくまで「タッチレスポンス重視」の音作りが基本となっています。
彼の音は「分厚くて太いのに、抜ける音」と評されることが多く、その秘密はギター・アンプ・エフェクターの組み合わせだけでなく、右手のピッキングと独特のフィンガリングにあるとも言われています。

また、近年のBilly GibbonsはシグネチャーモデルやGyrock Guitarsなど最新機材も取り入れ、軽量化や新しいピックアップシステムを積極的に導入するなど、常に進化し続けています。その一方で、デビュー当時から愛用している1959年製レスポール「Pearly Gates」を手放さず、伝統と革新のバランスを維持している点もファンを惹きつける理由でしょう。
まさに「ブルースの伝統を守りつつ、ロックをアップデートし続けるギタリスト」と言えます。

以下では、Billy Gibbons(ビリー・ギボンズ)の使用アンプ、ギター、エフェクターを丁寧に解説し、さらに実際の音作りのコツや初心者向けの代替機材まで徹底的に紹介していきます。

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使用アンプ一覧と特徴【ZZ Top・Billy Gibbons】

Billy Gibbons(ビリー・ギボンズ)のサウンドを語る上で、アンプ選びは欠かせない要素です。彼は長年にわたりMarshallアンプを中心に使用しつつ、Magnatoneなどのブティック系アンプも導入しており、その時代ごとに音作りの方向性を微妙に変化させてきました。特にライブでは、骨太でミドルが効いたMarshallの音が定番ですが、スタジオやテレビ収録では小型アンプを積極的に活用し、独特のサウンドニュアンスを生み出しています。

1970年代から80年代初期にかけては、Marshall JCM800や900を駆使し、ブーミーでありながらもエッジの効いた音を前面に出していました。ZZ Topの「Eliminator」期のサウンドもこのセッティングが土台となっています。その後、ValvestateシリーズやJMP-1プリアンプを活用することで、ツアーの安定性や利便性を高めていきました。
一方で、ブティック志向のMatchless DC-30やRio Grande Ampsを取り入れることで、よりハイファイで立体的なクリーントーンを確保。これにより「バンド全体が壁のように広がる音」を実現しています。

さらに近年ではMagnatone Ampsの使用が注目されています。ビリー本人が「カスタムギターとMagnatoneの壁」と表現するほど愛用しており、モダンなロックサウンドから伝統的なブルーストーンまで幅広く対応可能。スタジオワークにおいても、Magnatone特有の豊かな倍音と滑らかな歪みが重宝されています。
小規模セッションやテレビ出演時にはCrateの小型アンプやFender Champを持ち込み、意外にもシンプルな構成で独特のトーンを作り出すケースも多いのが特徴です。特にChampは1963年に彼が初めて手にしたアンプであり、その後も愛着を持って使い続けています。

つまり、ビリー・ギボンズのアンプセッティングは「骨太なMarshall」と「リッチなMagnatone」を軸にしながら、状況に応じて小型アンプやブティック系を使い分けるスタイルが基本と言えるでしょう。これらの組み合わせによって、彼特有の分厚くも抜けの良いトーンが形成されていると想定されます。

機材名メーカーAmazon最安値URLアーティストギタリスト備考
Marshall JCM800/900MarshallAmazonで探すZZ TopBilly Gibbons70〜80年代のメイン。骨太なロックトーンを支える定番。
Marshall ValvestateMarshallAmazonで探すZZ TopBilly Gibbonsライブツアーで使用。安定した歪みと利便性。
Marshall JMP-1 Preamp / 2×12MarshallAmazonで探すZZ TopBilly Gibbonsラックシステムに組み込み、ツアーで使用。
Matchless DC-30MatchlessAmazonで探すZZ TopBilly Gibbonsブティック系。クリーントーンや立体感を重視。
Rio Grande AmpsRio GrandeAmazonで探すZZ TopBilly Gibbonsテキサス色の濃いブティックアンプ。詳細使用時期不明。
Crate V50 / 30WCrateAmazonで探すZZ TopBilly GibbonsTV収録で使用。小規模セッションにも適応。
Fender Deluxe 1×12FenderAmazonで探すZZ TopBilly Gibbonsスタジオでのレコーディングに使用。
Fender ChampFenderAmazonで探すZZ TopBilly Gibbons1963年に初めて手にしたアンプ。原点的存在。
Mohave Scorpion Amp HeadMohaveAmazonで探すZZ TopBilly Gibbons多様なヘッドアンプの一つ。詳細使用シーンは未確定。
ZT Lunchbox AmplifierZTAmazonで探すZZ TopBilly Gibbons小型・軽量でツアー中の携帯用として使用。
Demeter Iso BoxDemeterAmazonで探すZZ TopBilly Gibbons録音時に使用。アイソレーションでノイズを抑制。
Magnatone AmpsMagnatoneAmazonで探すZZ TopBilly Gibbons近年のメインアンプ。リッチで立体的な音像。

使用ギターの種類と特徴【ZZ Top・Billy Gibbons】

black and gold guitar pick

Billy Gibbons(ビリー・ギボンズ)が最も有名なのは、やはり1959年製のGibson Les Paul Standard、通称「Pearly Gates」です。1968年に友人から購入したこのギターは、以降のZZ Topすべてのアルバムで使用されていると言われる伝説的な愛機です。オリジナルの状態を保ち続け、500万ドルのオファーがあっても手放さなかったという逸話からも、その特別な存在感が伝わります。
レスポール特有の厚みあるトーンと、枯れたヴィンテージP.A.F.ピックアップの組み合わせが、あの「テキサス・トーン」を生み出しているのです。

また、初めて手にしたエレキギターは1963年のGibson Melody Maker。ビリーにとっての原点であり、後のサウンド構築の基盤となったギターです。その後はGretsch Billy-Bo Jupiter Thunderbirdや、Ed Roman Jupiter Thunderbirdなど独特なデザインのモデルを好んで使用。ビリー専用にデザインされたシグネチャーモデルや派生バージョンは、ライブでも頻繁に登場し、ステージ上での彼のキャラクターを際立たせています。

さらに、Gibson ExplorerやFlying V、SG61などの変形モデルも数多く使用。ライブでは見た目のインパクトを狙いつつ、パワフルで骨太なトーンを響かせています。Fender系では、1957年のStratocasterやEsquire、カスタムされたJaguarなども登場し、ブルース寄りのタッチやクリーントーンを必要とするシーンで活用されてきました。

90年代以降はJohn Bolinによるカスタムギター(Crazy CowboyやSuper Model)が登場。軽量でありながらビリー好みの分厚いトーンを実現し、ツアーでの信頼性も高いモデルとして愛用されています。また、James Trussart SteelcasterやBig Tex Telecasterといったメタルボディ系のテレキャスターも使い、従来のヴィンテージギターでは得られない独特の金属的な響きを取り入れています。

近年ではGyrock Guitarsの「The Billy F. Gibbons Special / Artist Edition」が注目されており、交換可能なピックアップシステム「GYROCK」を搭載。Pearly Gates、Red Devil、Whiskerbucker、Grizzlyなど、シグネチャーPUを自由に切り替えながら使用できる未来的な仕様です。軽量構造と高品質なハードウェアを備えつつ、ステージ映えもするため、今後のビリーのメインギターとなる可能性が高いでしょう。

このように、Billy Gibbonsのギターコレクションは、ヴィンテージとカスタム、伝統と革新が混在しており、どのギターも彼の独自のトーンに深く関わっています。結果として「分厚くも抜けの良いZZ Topサウンド」を支える重要な要素となっていると想定されます。

機材名メーカーAmazon最安値URLアーティストギタリストギターの種類備考
1959 Gibson Les Paul “Pearly Gates”GibsonAmazonで探すZZ TopBilly Gibbonsレスポール1968年に入手。ZZ Top全作品に使用された伝説的愛機。
Gibson Melody MakerGibsonAmazonで探すZZ TopBilly Gibbonsソリッドボディ1963年に最初に手にしたギター。原点的存在。
Gretsch Billy-Bo Jupiter ThunderbirdGretschAmazonで探すZZ TopBilly GibbonsシグネチャーBo Diddleyモデルの派生。ライブ映えする個性的デザイン。
Gibson Billy Gibbons Les Paul GoldtopGibsonAmazonで探すZZ TopBilly Gibbonsシグネチャーモデル自身の名前を冠したレスポール。
Gibson Explorer / Flying V / SG61GibsonAmazonで探すZZ TopBilly Gibbons変形モデルライブステージでのインパクトを重視。
Fender Jaguar Custom / 1957 Stratocaster / EsquireFenderAmazonで探すZZ TopBilly Gibbonsストラト/テレ系ブルージーなサウンドやクリーンに使用。
Dean ExplorerDeanAmazonで探すZZ TopBilly Gibbons変形モデルGibson以外のエクスプローラータイプ。
John Bolin Custom (Super Model, Crazy Cowboy)John BolinAmazonで探すZZ TopBilly Gibbonsカスタムモデルビリー専用オーダーメイド。軽量で扱いやすい。
James Trussart Steelcaster / Big Tex TelecasterJames TrussartAmazonで探すZZ TopBilly Gibbonsテレキャスター系金属ボディ特有の響き。ユニークなトーン。
Gyrock Guitars “The Billy F. Gibbons Special / Artist Edition”GyrockAmazonで探すZZ TopBilly Gibbonsシグネチャーモデル交換式ピックアップ搭載。未来的仕様。

使用エフェクターとボード構成【ZZ Top・Billy Gibbons】

Billy Gibbons(ビリー・ギボンズ)のペダルボードは、派手さよりも実用性を重視した構成で知られています。彼の基本トーンはギターとアンプで作られているため、エフェクターはあくまで「味付け」として使用されるケースが多いです。特にブルースやロックの枠を超えたユニークなテキサストーンを作るために、トレモロ、ファズ、ブースター系を要所で組み合わせています。

代表的なペダル群には、Cesar Diaz製のTexas Tremodillo(トレモロ)、Texas Ranger(ブースター)、Texas Square Face(ファズ)があり、これらはビリーの「テキサスらしい温かみのある音」の源とされています。ファズの使い方は控えめながら、ソロやリフで厚みを加える役割を果たしています。
また、FulltoneのUltimate OctaveやDejaVibeを使うことで、70年代サイケデリック期を彷彿とさせる倍音や揺らぎを演出しており、スタジオやライブのアクセントになっています。

近年では、BossのOC-3 Super OctaveやSE-70マルチエフェクター、Electro-HarmonixのPOGといったオクターバー/マルチ系を取り入れ、厚みや実験的サウンドを加えることも多いです。さらに、Keeley Katana BoostやAnalog Man Sun Lionといったブースターを複数用意し、楽曲ごとにゲインの質感を微調整しています。
特筆すべきは、RJM RG-16 Audio SwitcherやTech 21 Midi Mouseといった制御系の導入です。これにより、複雑化したボードをシンプルに操作し、ライブ中でも瞬時に音色を切り替えることが可能となっています。

また、チューナーや電源周りにもこだわりが見られ、Korg Rack TunerやPeterson StroboStomp Tuner、Furman PL-8 Power Conditionerなどを導入し、安定した電源供給と正確なチューニングを実現。プロフェッショナルな現場ならではの堅実な選択です。
ユニークなのは、RowinやMosky、Mimidiといった廉価なミニペダルを実際に使用している点。Amazonで簡単に手に入るこれらのペダルを「短い信号経路が純粋でクリーンなトーンを生む」と評価し、積極的に導入しています。特にMoskyのDOD 250クローンやMimidi製ファズなどは、シンプルながらもビリーらしい個性を加える要素となっています。

このように、ビリーのエフェクトボードは「テキサスブルースの伝統」と「実験的サウンド探求」の両立を体現しており、時代ごとに新しい機材を柔軟に取り入れながらも、自身のトーンアイデンティティを一貫して守っていると想定されます。

機材名メーカーAmazon最安値URLアーティストギタリストエフェクターの種類備考
Diaz Texas TremodilloDiazAmazonで探すZZ TopBilly Gibbonsトレモロテキサス風の揺らぎを付加。ライブで頻用。
Diaz Texas RangerDiazAmazonで探すZZ TopBilly Gibbonsブースターギターのドライブ感を増幅。ソロで使用。
Diaz Texas Square FaceDiazAmazonで探すZZ TopBilly Gibbonsファズブルージーな厚みを加える。
Fulltone Ultimate OctaveFulltoneAmazonで探すZZ TopBilly Gibbonsオクターブサイケデリックなサウンドを演出。
Fulltone DejaVibeFulltoneAmazonで探すZZ TopBilly Gibbonsモジュレーション系ユニヴァイブ系の揺れを再現。
Boss OC-3 Super OctaveBOSSAmazonで探すZZ TopBilly Gibbonsオクターブ低音を補強し厚みを出す。
Boss SE-70BOSSAmazonで探すZZ TopBilly Gibbonsマルチエフェクターラックタイプ。多彩なエフェクトを制御。
Electro-Harmonix POGElectro-HarmonixAmazonで探すZZ TopBilly Gibbonsオクターブオルガンライクな音を追加。
Keeley Katana BoostKeeleyAmazonで探すZZ TopBilly Gibbonsブースターソロ時にゲインアップ。
RJM RG-16 Audio SwitcherRJMAmazonで探すZZ TopBilly Gibbonsスイッチングシステム複雑なボードを簡単に制御。
Analog Man Sun LionAnalog ManAmazonで探すZZ TopBilly Gibbonsブースター/ファズゲインの質感を変えるため使用。
Rowin / Mosky / Mimidi Mini PedalsRowin, Mosky, MimidiAmazonで探すZZ TopBilly Gibbonsファズ / ブースター / オーバードライブAmazonで購入可能な廉価ペダルを積極導入。

音作りのセッティング・EQ・ミックスの工夫【ZZ Top・Billy Gibbons】

black and brown acoustic guitar

Billy Gibbons(ビリー・ギボンズ)のサウンドは、一見するとシンプルな「ギター+アンプ」構成に聞こえますが、実際にはEQやミックス処理を含めた細やかな調整が重要な要素となっています。彼の音作りは、単に歪ませるのではなく「いかにしてピッキングや右手のニュアンスを引き出すか」に重点が置かれています。そのため、アンプの設定やEQの選び方も、非常に緻密に組み立てられています。

まずアンプの基本設定ですが、MarshallやMagnatoneを中心に使用する際は、Bassをやや抑え気味(3〜4程度)、Middleをしっかりと上げ(6〜7程度)、Trebleは5前後に設定することが多いとされています。これにより、低域が膨らみすぎず、中域の粘り強さが前面に出るトーンが作られます。特に「La Grange」のような代表曲では、Middleの押し出しによる独特のドライブ感が顕著に表れています。

ゲインについては過剰に上げず、アンプの歪みはクランチ〜軽いドライブ程度に留め、ブースターやファズで必要な時だけ加えるというアプローチが基本です。これにより、ビリー特有の「分厚くも抜ける音」が実現されます。例えばKeeley Katana Boostを軽くかけることで、ピッキングに敏感なレスポンスを保ちながらソロに厚みを加えることが可能です。逆にファズ(Diaz Texas Square Faceなど)は全開ではなく、深みを足すような感覚で繊細に調整されています。

ライブにおける工夫としては、RJM RG-16などのスイッチングシステムを導入し、曲ごとにEQやゲインを瞬時に切り替えられる環境を整えています。また、Magnatoneアンプのステレオ的な広がりを活かすことで、トリオ編成でありながら「壁のように厚いサウンド」を形成しているのも特徴です。

レコーディングにおいては、複数のアンプをブレンドする手法が多用されます。例えば、Marshallの歪みチャンネルとMagnatoneのクリーントーンを同時に録音し、ミックス時に適度にブレンドすることで、力強さと透明感を兼ね備えたトーンを実現しています。さらにマイク位置を工夫し、オンマイク(SM57など)とオフマイク(リボンマイク等)を組み合わせることで、音の立体感を増幅させています。

EQ処理のポイントとしては、低域を過度にカットせず「腰のある帯域」を残すこと、中域をしっかりと押し出してギターの存在感を確保すること、そして高域は耳に痛くならない程度に抑えることです。特にビリーのギターはバンド全体のリズムの推進力を担っているため、ベースとの棲み分けが明確に行われています。
また、PAやミックスの段階では、ギターをモノラル寄りに配置しつつ、残響やコーラス感を控えめに加えることで「生々しい迫力」を維持する傾向があります。

曲ごとの使い分けも巧みで、「Sharp Dressed Man」では比較的クリーン寄りのトーンでモダンな雰囲気を出し、「Tush」や「Beer Drinkers & Hell Raisers」ではファットで荒々しいドライブ感を強調しています。このように楽曲のキャラクターに応じてEQやゲインを微調整し、ギターそのもののキャラクターを最大限に活かしているのです。

総じて、Billy Gibbonsの音作りは「シンプルに見えて非常に繊細」であり、機材の選択よりも設定やタッチの活かし方に重点を置いているのが特徴です。結果として、誰が弾いても「ビリー・ギボンズの音にはならない」と言われるほど、個性が強烈に反映されたサウンドに仕上がっていると想定されます。

比較的安価に音を近づける機材【ZZ Top・Billy Gibbons】

Billy Gibbons(ビリー・ギボンズ)のトーンは、伝説的な1959年製Les Paul「Pearly Gates」やMagnatoneアンプといった高価かつ入手困難な機材が中心ですが、初心者や中級者でも比較的安価に「ZZ Top風サウンド」に近づけることが可能です。ここでは1〜10万円程度の予算で手に入る実用的な機材を紹介し、それぞれがなぜビリーの音に近づけるのかを解説します。

まずギターに関しては、Epiphone Les Paul StandardやGretsch Electromatic Seriesがオススメです。Epiphoneのレスポールはコストを抑えつつも中低域の厚みがあり、Pearly Gatesの代替機として十分機能します。また、Gretschのエレクトロマチック・シリーズはBilly-Bo風のルックスとサウンドを安価で再現でき、ライブ映えを意識したZZ Top的なステージングにもピッタリです。

アンプについては、Marshall DSLシリーズやBoss Katanaシリーズが候補となります。Marshall DSLはJCM800/900を現代的に再解釈したアンプで、豊かな中域と歪みの粒立ちが特徴。Boss Katanaは多機能ながら価格が手頃で、クリーンからハードドライブまで幅広い音作りが可能です。ZZ Top特有の「ミドルが太くて抜けるトーン」を作りやすい点で、初心者にとって理想的です。

エフェクターに関しては、BOSS BD-2 Blues DriverやMXR CAE Boost/Line Driverなどが有効です。Blues Driverはテキサスブルースの歪み感を再現する定番ペダルで、クランチに重ねると「La Grange」的な粘りのあるトーンが得られます。MXR CAE Boostは、ソロの際に音量を一段持ち上げ、ビリーのライブ的な使い方を模倣できます。

さらにオクターブ系としては、Electro-Harmonix Nano POGやBOSS OC-5が便利です。これらは厚みを加えたり、ビリーがPOGで見せたような実験的サウンドに近づけるための効果的な選択肢です。
加えて、RowinやMoskyなどの廉価ミニペダルは、ビリー本人も実際に導入している点がユニーク。Amazonで安価に入手でき、シンプルながら確かなトーン変化を与えるため、ファンにとっては「本人と同じ路線で機材を試せる」という意味で非常に魅力的です。

つまり、ギターはEpiphoneやGretsch、アンプはMarshall DSLやBoss Katana、エフェクターはBOSSやMXRのブースター/オーバードライブを中心に揃えることで、手の届く価格帯でもBilly Gibbons風の音作りが可能になります。最終的には「ピッキングのニュアンス」と「ミドルを重視したEQ」が鍵となるため、これらを意識すれば、初心者でもZZ Topサウンドの雰囲気を十分に再現できるでしょう。

種類機材名メーカーAmazon最安値URLアーティストギタリスト備考
ギターLes Paul StandardEpiphoneAmazonで探すZZ TopBilly GibbonsPearly Gatesの代替に最適。太いミドルを再現。
ギターElectromatic SeriesGretschAmazonで探すZZ TopBilly GibbonsBilly-Bo風ルックス&トーンを手頃に再現可能。
アンプDSL SeriesMarshallAmazonで探すZZ TopBilly GibbonsJCM系のトーンを再現可能な安価モデル。
アンプKatana SeriesBOSSAmazonで探すZZ TopBilly Gibbons多機能で初心者向け。幅広い音作りが可能。
エフェクターBD-2 Blues DriverBOSSAmazonで探すZZ TopBilly Gibbonsブルースロックの定番。La Grange風トーン再現。
エフェクターCAE Boost/Line DriverMXRAmazonで探すZZ TopBilly Gibbonsソロ時のブーストに最適。ライブ的使い方が可能。
エフェクターNano POGElectro-HarmonixAmazonで探すZZ TopBilly GibbonsPOG系サウンドを手頃に導入可能。
エフェクターOC-5 Super OctaveBOSSAmazonで探すZZ TopBilly GibbonsOC-3後継機。低音補強に有効。
エフェクターMini Pedals (Mosky, Rowin, Mimidi)各社Amazonで探すZZ TopBilly Gibbons本人も使用する廉価ペダル。シンプルで効果的。

総括まとめ【ZZ Top・Billy Gibbons】

まとめイメージ

Billy Gibbons(ビリー・ギボンズ)のサウンドを追求することは、単に機材を揃える以上の意味を持ちます。確かに彼は1959年製のLes Paul「Pearly Gates」やMarshall、Magnatoneアンプといった伝説的な機材を愛用していますが、本質的には「タッチのニュアンス」と「シンプルなセッティングを最大限に活かす技術」によって独自のトーンを確立してきました。
つまり、ギタリストにとって一番大切なのは「手元でどう弾くか」であり、機材はその個性を引き出す補助的な役割に過ぎないということです。

機材の面から見ると、ビリーはヴィンテージと最新技術を柔軟に取り入れる姿勢を持ち続けています。Pearly GatesやFender Champのような原点的な機材を手放さない一方で、Gyrock Guitarsや安価なミニペダルを導入し、時代に応じた新しいトーンの可能性を模索しています。こうした「伝統と革新の両立」こそが、長年にわたり第一線で独自の存在感を放ち続けてきた理由でしょう。

音作りのセオリーとしては、ミドルを厚めに設定し、低域を適度にカット、高域を耳に痛くならない範囲で抑えるのがポイントです。歪みはアンプをクランチ程度に留め、ブースターやファズを必要に応じて足す。こうしたシンプルな構成が、Billy Gibbons風の「分厚くも抜ける音」に直結します。そして、PAやミックスにおいてもギターを必要以上に加工せず、ライブ感を大切にしているのが特徴的です。

また、彼のプレイスタイルはブルースをルーツに持ちながらも、ロックンロールやブギーの要素を強く打ち出すものであり、そのリズム感がZZ Top全体の「ブギー・グルーヴ」を形成しています。右手のピッキングニュアンスや、チョーキングとビブラートの独特の使い方は、どんなに機材を揃えてもコピーするのが難しい部分です。
だからこそ「Billy Gibbonsの音」は唯一無二であり、ファンにとって永遠の憧れなのです。

総じて言えるのは、ZZ Top風のサウンドを再現するには、高価なヴィンテージにこだわる必要はなく、むしろ中域を活かすEQ設定やブースターを使ったゲインのコントロール、そしてタッチを意識することが最も重要だということです。もしこれからビリーの音に挑戦したいなら、まずは手持ちのギターと手頃なアンプに少し工夫を加えてみるだけでも、その「テキサス・トーン」に近づくことができるでしょう。

Billy Gibbonsの音作りの本質とは「シンプルを極めること」そして「タッチを音に反映させること」。これを意識するだけで、どんなプレイヤーでも自分なりのZZ Topサウンドを楽しむことができるはずです。

下記恐らく使用(所持)している機材のまとめです。参考までに!

ギター

1959 Gibson Les Paul “Pearly Gates”
1968年に購入、ZZ Top全アルバムで使用された伝説的愛機。オリジナル状態を維持し、500万ドルのオファーも断った。

Gibson Melody Maker
1963年に初めて手にしたエレキギター。

Gretsch Billy-Bo Jupiter Thunderbird / Bo Diddley / Ed Roman Jupiter Thunderbird
シグネチャーや派生モデルを含めた愛用機。

Gibson Billy Gibbons Les Paul Goldtop
自身のシグネチャーモデル。

Gibson Explorer / Explorer Fur / Moderne / 1958 Korina Flying V / SG61
Gibsonの多様な変形モデルを使用。

Fender Jaguar Custom / 1957 Stratocaster / Esquire
Fenderのカスタム&ヴィンテージモデルを併用。

Dean Explorer
Gibson以外の変形エクスプローラータイプ。

John Bolin製カスタム(Super Model, Crazy Cowboy)
ビリー専用に製作されたオーダーメイドモデル。

James Trussart Steelcaster / Big Tex Telecaster
メタルボディやカスタム仕様のテレキャスター系ギター。

Gyrock Guitars “The Billy F. Gibbons Special / Artist Edition”
ピックアップ交換可能なGYROCKシステム搭載。BFGシグネチャーピックアップ(Pearly Gates, Red Devil, Whiskerbucker, Grizzly)を使用。軽量構造+高品質ハードウェア仕様。限定モデル。

アンプ

Marshall JCM800/900 / Valvestate / JMP-1 Preamp / 2×12
ZZ Topサウンドを支えるメイン機材。

Matchless DC-30 / Rio Grande Amps
ブティック系アンプも使用。

Crate V50 / Crate 30W(テレビ収録時)
小型アンプも活用。

Fender Deluxe 1×12 / Fender Champ
Champは1963年に最初に手にしたアンプ。

Mohave Scorpion Amp Head / ZT Lunchbox Amplifier / Demeter Iso Box
多様なヘッド・小型アンプ類。

Magnatone Amps
「カスタムギターとMagnatoneの壁」と表現されるほど愛用。

エフェクター / 周辺機材

Diaz Pedals(Texas Tremodillo, Texas Ranger, Texas Square Face)
テキサスブルース色を反映する主要ペダル群。

Fulltone(Ultimate Octave, DejaVibe)

Boss(OC-3 Super Octave, SE-70マルチ)

Electro-Harmonix POG

Tech 21 Midi Mouse(制御用)

Keeley Katana Boost

RJM RG-16 Audio Switcher

Korg Rack Tuner / Peterson StroboStomp Tuner

Furman PL-8 Power Conditioner

Pro Analog(MKIII Fuzz, Power Driver, Dual Drive)

Bixonic Expandora(実際には小道具だった可能性あり)

Chandler Tube Driver / Analog Man Sun Lion

Samson UR5D Wireless Unit

Digitech Mono 28 EQ

Rowin / Mosky / Mimidi製ミニペダル
最近はAmazonで買える安価なミニペダルを愛用。

Mosky(DOD 250クローン)

Mimidi(初期ファズ)

Rowin(アナログ/デジタル・ミニペダル)
→ 小型化による短い信号経路が「純粋でクリーンなトーン」を生むと考えている。

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