【Steve Vai】Whitesnake風サウンドの作り方+ギター機材音作りセッティングのまとめ【エフェクター・アンプ】

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始めに(特徴紹介)

Steve Vai(スティーヴ・ヴァイ)は、Whitesnake(ホワイトスネイク)の短期間の在籍時から、その圧倒的なテクニックと独自の音作りでファンを魅了してきたギタリストです。彼の音は、テクニカルな速弾きやレガート、ワーミーバーを駆使したフレーズ、さらには独創的なハーモニクス表現によって特徴づけられます。

Whitesnake時代においては「Slip of the Tongue」アルバムでそのプレイが大きくフィーチャーされ、ハードロックにプログレッシブな要素を注入するかのような大胆なギタートーンを聴かせました。例えば「Judgement Day」では7弦ギター(Ibanez Universe)を活用し、低音リフと伸びやかなリードサウンドを両立させています。

Vaiの音作りの本質は、単なる歪みではなく、明瞭な倍音と広がりのあるサウンドにあります。空間系エフェクトを駆使しながらも、アタック感やピッキングニュアンスを損なわない調整は、彼ならではのこだわりです。そのためライブではCarvin Legacyアンプと複雑なエフェクトシステムを組み合わせ、スタジオではFractal Axe-Fxやハーモナイザーを多用して多層的なサウンドを構築していました。

また、ソロ活動や後年のサウンドにもつながるアイディアは、すでにWhitesnake時代から現れており、ハードロックとフュージョン的なフレーズを織り交ぜたスタイルが確立されていました。彼の音はテクニカルな要素を求めるギタリストにとって憧れであり、再現を目指す場合は機材の組み合わせや細かなセッティングが非常に重要になります。

以下では、Whitesnake在籍時を中心にSteve Vaiが使用していたアンプ、ギター、エフェクターを解説し、音作りの再現方法を紹介していきます。

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使用アンプ一覧と特徴【Whitesnake・Steve Vai】

Steve VaiのWhitesnake在籍時のアンプ選びは、ライブの高出力環境とスタジオでの精細なトーンを両立させるために非常に戦略的でした。中心的に使用されたのはCarvin Legacyシリーズで、特に「CARVIN LEGACY VL100 Steve Vai Signature」は100Wのチューブアンプで、12AX7プリ管とEL34パワー管を搭載。軽快でクリアなクリーントーンからハイゲインのリードまで幅広く対応でき、Vai特有のニュアンスを忠実に再現可能です。

さらに、2009年以降は改良版の「CARVIN LEGACY II」、2012年には「CARVIN LEGACY III VL300 Steve Vai Signature」を導入し、100W/50W/15Wの切替やMIDI操作、内蔵リバーブ機能を活用。これにより、ライブではステージの広さに応じた音量調整と、複雑なエフェクトチェインとの組み合わせが可能になりました。

その他、Bogner Ecstasy 101B 100W Tubeや改造Marshall 100Wヘッド(1959SLPベース、ハイゲイン化・マスターボリューム・KT88パワー管換装)、Synergy SYN-2 Dual Modules、Fryette LXII 100W / LX-II 50W×2ステレオアンプなど、多様なアンプを状況に応じて選択。Roland JC120はクリーントーン用で、特に80年代のKing CrimsonツアーやBEAT TOURで使用されました。

キャビネットはCarvin Legacy 4×12を使用し、Celestion Vintage 30スピーカー4発+Shure SM57でマイキング。ライブPAへの出力も安定しており、Vaiの立体的なギタートーンを再現する上で重要な役割を果たしていました。

機材名メーカーAmazon最安値URLアーティストギタリスト備考
CARVIN LEGACY VL100 Steve Vai SignatureCarvinAmazonで検索WhitesnakeSteve Vai100Wチューブ、12AX7プリ管、EL34パワー管
CARVIN LEGACY IICarvinAmazonで検索WhitesnakeSteve Vai2009年改良版
CARVIN LEGACY III VL300 Steve Vai SignatureCarvinAmazonで検索WhitesnakeSteve Vai100W/50W/15W切替可、MIDI対応、内蔵リバーブ
Bogner Ecstasy 101B 100W TubeBognerAmazonで検索WhitesnakeSteve Vai12AX7プリ管、6L6パワー管
Marshall 100Wヘッド (改造1959SLP)MarshallAmazonで検索WhitesnakeSteve Vaiハイゲイン化、マスターボリューム、エフェクトループ、KT88パワー管換装
Synergy SYN-2 Dual ModulesSynergyAmazonで検索WhitesnakeSteve VaiVAIモジュール×2(歪み)、B-Manモジュール×2(クリーン)、2010年代後半使用
Fryette LXII 100W / LX-II 50W×2FryetteAmazonで検索WhitesnakeSteve Vaiステレオパワーアンプ、Fractal Axe-Fx信号増幅用
Roland JC120RolandAmazonで検索WhitesnakeSteve Vaiクリーン用、BEAT TOUR・80年代King Crimsonツアーで使用
Carvin Legacy 4×12キャビネットCarvinAmazonで検索WhitesnakeSteve VaiCelestion Vintage 30スピーカー4発、Shure SM57マイキング

ライブやスタジオの用途によってアンプを使い分け、特にCarvin LegacyシリーズはVaiのサウンドを忠実に再現する鍵となると、想定されます。

使用ギターの種類と特徴【Whitesnake・Steve Vai】

a green electric guitar in a case on a table

Steve VaiのWhitesnake在籍時のギター選定は、音楽的な幅広さを表現するために多彩でした。メインギターはIbanez JEMシリーズで、特に白の「Ibanez JEM EVO (JEM7V)」はジャンボEVOゴールド合金フレットとLo-Pro Cosmo Blackトレモロを備え、ハイポジションでも滑らかな演奏が可能です。ネックにはDiMarzio Evolution逆配列ピックアップ、ブリッジにも同じくEvolutionを搭載し、リードからリフまでクリアかつ太い音像を生み出します。

サブギターとしては、黒の「Ibanez JEM FLO / Flo III」を使用。フロントにFernandesサスティナー、リアにDiMarzio Evolution(旧PAFPro)を搭載し、サスティナーによる持続音を活かしたリードフレーズで独特の音楽的表現が可能です。7弦モデルの「Ibanez JEM7V7」や「Ibanez UV777」も使用し、低音域を活かした重厚なリフと、Vaiならではのテクニカルなハーモニクスを融合させました。

また、「Ibanez Universe (UV70)」や「PIAシリーズ(PIA3761SLW、PIA Envy)」などもスタジオやライブで使用され、「Judgement Day」などの曲では7弦ギターでの低音リフとワイドレンジなサウンドを構築しています。「Ibanez Hydra」は特殊ギターで、3ネック統合型として「Teeth of the Hydra」用に設計され、Vaiのアートギター的な側面を示しています。

その他、Fender Stratocaster(DiMarzio X2N搭載)やGibson SJ-200 Acousticも併用し、曲のトーンに応じた音色の選択が可能でした。Whitesnakeツアーやスタジオ録音では、これらのギターを状況に応じて切り替え、多層的で鮮明なギタートーンを実現していたと、想定されます。

機材名メーカーAmazon最安値URLアーティストギタリストギターの種類備考
Ibanez JEM EVO (JEM7V)IbanezAmazonで検索WhitesnakeSteve VaiエレキギタージャンボEVOゴールドフレット、Lo-Pro Cosmo Blackトレモロ、プルアップボリュームポット
Ibanez JEM FLO / Flo IIIIbanezAmazonで検索WhitesnakeSteve Vaiエレキギターフロントサスティナー、リアDiMarzio Evolution、浅いスキャロップネック
Ibanez JEM7V7IbanezAmazonで検索WhitesnakeSteve Vai7弦エレキギター低音域強化、ライブやスタジオで使用
Ibanez UV777IbanezAmazonで検索WhitesnakeSteve Vai7弦エレキギター低音域対応、Universeシリーズ
Ibanez Universe (UV70)IbanezAmazonで検索WhitesnakeSteve Vai7弦エレキギターDiMarzio Blaze搭載、「Judgement Day」などで使用
Ibanez PIAシリーズ (PIA3761SLW, PIA Envy)IbanezAmazonで検索WhitesnakeSteve VaiエレキギターPetal Grip、ジャンボステンレスフレット、LEDポジションマーク、Sustainiac搭載試験あり
Ibanez HydraIbanezAmazonで検索WhitesnakeSteve Vai特殊ギター(7弦・12弦・ベース・ハープ統合)「Teeth of the Hydra」用アートギター
Fender StratocasterFenderAmazonで検索WhitesnakeSteve VaiエレキギターDiMarzio X2N(ブリッジ)搭載、クリーントーン用
Gibson SJ-200 AcousticGibsonAmazonで検索WhitesnakeSteve Vaiアコースティックギタースタジオ録音・クリーントーンで使用

Vaiは曲やシーンによってギターを使い分け、低音リフからハイポジションのソロまで、幅広い表現力を追求していたと、想定されます。

使用エフェクターとボード構成【Whitesnake・Steve Vai】

Steve VaiのWhitesnake在籍時のエフェクター選定は、音色の多彩さとライブでの操作性を重視した構成になっています。中心的に使用されたのはMorleyのワウペダルシリーズで、「Steve Vai Bad Horsie / VAI-I Bad Horsie」はスイッチレス仕様で演奏中の操作性を向上させ、「Bad Horsie 2 Contour Wah」はコンツァー調整機能を追加し、音色の微調整が可能です。

ディストーション・オーバードライブ系では、Ibanez Jemini Distortion Steve Vai SignatureがRed/Greenチャンネル切替で表現力豊かな歪みを提供。Keeley Mods DS-1やDS-1 ULTRA、TS9 Tube Screamer / TS-9DXも併用し、微妙なゲイン調整やブーストに対応しています。モジュレーション系はMXR M-101 Phase 90 / Script Phase 90で、ソロの立体感やリズムの揺らぎを演出。

空間系にはFractal Audio Systems Axe-Fx II / III、TC Electronic G-System、Lexicon PCM70、TC Electronic 2290、Roland SDE-3000などを使用。ライブではFractal EV-1 Expression/Volume PedalやLehle Dual SGoS amp Switcher、RJM Music Mastermind LT MIDI Controllerを組み合わせ、複雑なエフェクトルーティングを実現していました。

さらに、ギターシンセサイザーとしてBOSS SY-1000 / GM-800、チューナーにはPeterson StroboStomp TunerやKorg Pitchblack Polyを使用。Xotic SP Mini CompressorやCrybaby wah / Dunlop Cry Baby 95Q Wahも組み込み、ダイナミクスと表現力を最大化しています。電源供給はClOKS DC7 Pedal Power SupplyやFurman M-8X2 Power Conditionerで安定化。

この複雑なボード構成により、Steve VaiはWhitesnakeの楽曲で幅広いトーンを自由自在に操作可能で、ライブでもスタジオでもほぼ同じ音を再現することができたと、想定されます。

機材名メーカーAmazon最安値URLアーティストギタリストエフェクターの種類備考
Morley Steve Vai Bad Horsie / VAI-I Bad HorsieMorleyAmazonで検索WhitesnakeSteve Vaiワウペダルスイッチレス仕様、ライブ操作性向上
Morley Steve Vai Bad Horsie 2 Contour WahMorleyAmazonで検索WhitesnakeSteve Vaiワウペダルコンツァー調整機能追加
Morley Little Alligator Volume PedalMorleyAmazonで検索WhitesnakeSteve Vaiボリュームペダル音量コントロール用
Ibanez Jemini Distortion Steve Vai SignatureIbanezAmazonで検索WhitesnakeSteve VaiディストーションRed/Greenチャンネル切替で多彩な歪み
Keeley Mods DS-1 / DS-1 ULTRAKeeleyAmazonで検索WhitesnakeSteve Vaiディストーション微妙なゲイン調整可能
Keeley Mods TS9 Tube Screamer / TS-9DXKeeleyAmazonで検索WhitesnakeSteve Vaiオーバードライブブースト・ドライブ用
Fractal Audio Systems Axe-Fx II / IIIFractalAmazonで検索WhitesnakeSteve Vaiプリアンプ/アンプシミュレーターライブ・スタジオ両用、音色の多彩さを実現
Digitech Whammy / Whammy DTDigitechAmazonで検索WhitesnakeSteve Vaiピッチシフターチョーキングや特殊効果に使用
MXR M-101 Phase 90 / Script Phase 90MXRAmazonで検索WhitesnakeSteve Vaiフェイザーリズムやソロの揺らぎ演出
TC Electronic G-SystemTC ElectronicAmazonで検索WhitesnakeSteve Vaiギター用マルチエフェクターライブ用のルーティング管理、空間系内蔵
Peterson StroboStomp TunerPetersonAmazonで検索WhitesnakeSteve Vaiチューナー精密チューニング用
Korg Pitchblack PolyKorgAmazonで検索WhitesnakeSteve Vaiチューナーライブ用、ポリフォニック対応
BOSS SY-1000 / GM-800BOSSAmazonで検索WhitesnakeSteve Vaiギターシンセサイザー多彩なシンセサウンドをライブで再現
Xotic SP Mini Compressor PedalXoticAmazonで検索WhitesnakeSteve Vaiコンプレッサー音のアタック感と持続音のバランス調整

Vaiのエフェクターボードは、複雑ながらも演奏の表現力を最大化する構成になっており、Whitesnakeのサウンド再現においても不可欠であったと、想定されます。

音作りのセッティング・EQ・ミックスの工夫【Whitesnake・Steve Vai】

black and silver radio control

Steve VaiのWhitesnake在籍時の音作りは、単なるギターの音色再現に留まらず、楽曲全体のダイナミクスやPA環境に合わせた細やかな調整が特徴です。アンプはCarvin Legacy VL100やVL300、Bogner Ecstasy 101Bなどを状況に応じて使い分け、クリーンからハイゲインまで幅広いレンジをカバーしています。Carvin Legacyシリーズは12AX7プリ管とEL34/KT88パワー管を使用しており、ヴィンテージ感のある太いミッドレンジと透き通った高域が特徴です。

EQ設定では、基本的に中域をやや持ち上げ、ソロやリードでの存在感を確保。低域は過剰にならないように抑えつつ、7弦ギター使用時には必要に応じて100Hz以下を若干ブーストし、厚みを出します。Fractal Axe-FxやTC Electronic G-Systemを用いたマルチエフェクトでは、プリEQとポストEQを駆使して、曲ごとに音像を微調整。ライブではチャンネル切り替えによるブーストや歪みの切り替えを活用し、リフからソロまでシームレスにトーンを変化させていました。

ミックス段階では、Vaiのギターは常に他楽器との分離感を意識。ステレオパンニングを活かした左右配置や、空間系エフェクト(リバーブやディレイ)で楽曲に奥行きを演出しています。特にリードソロでは、Lexicon PCM70やTC Electronic 2290によるディレイを微妙に重ね、サスティナーやWhammyによる持続音と組み合わせることで、まるでギターが歌うようなフレーズを作り出しています。

さらに、アンプごとのキャビネット特性もミックスに反映。Carvin Legacy 4×12キャビネットではCelestion Vintage 30を使用し、マイキングはShure SM57で明瞭な中高域を収録。低域の迫力はマルチマイクとバイノーラル録音で補完。こうしたPA/レコーディング技術を駆使することで、Vaiならではの独特なハイゲイン・クリアトーンと、Whitesnakeのハードロック的な厚みが両立していました。

楽曲ごとのトーン調整は非常に繊細で、例えば「Judgement Day」の重厚リフではブリッジピックアップ主体で低域を強化し、「Little Pretty」ではサスティナーを用いた持続音を活かしながらミドルを引き立てるなど、曲想に応じたチューニングが行われていました。これにより、スタジオ録音・ライブ双方で一貫した音像を実現できたと、想定されます。

比較的安価に音を近づける機材【Whitesnake・Steve Vai】

Steve Vaiの複雑な機材構成をそのまま揃えるのは現実的ではありませんが、BOSSや市販マルチエフェクターなどで比較的安価に音を近づけることは可能です。ポイントは、「歪み」「空間系」「ワウ」「ボリュームコントロール」を中心に選ぶことです。これにより、ライブでもスタジオでもVai風の表現力を再現できます。

まず歪み・オーバードライブ系では、BOSS DS-1やSD-1で基本の歪みを作り、必要に応じてBOSS BD-2やOD-3でブーストすると、Jemini DistortionやTS9 Tube Screamerのニュアンスを再現できます。空間系にはBOSS RV-6やDD-8を使い、フランジャーやコーラスはBOSS BF-3やCE-5で対応可能。これらはフルレンジでの表現力は十分で、A/B切替やエクスプレッションペダルで細かく操作できます。

ワウペダルはBOSSやDunlop Cry Babyシリーズの廉価版で代用可能。MorleyのBad Horsie系のようなスイッチレス仕様やコンツァー調整は難しいですが、演奏中に踏み込むことで類似の表現が可能です。ボリュームコントロールはBOSS FV-30LやFV-50Lを使い、ダイナミクスの調整やスウィープ奏法に対応できます。

マルチエフェクターではBOSS GT-1000やZOOM G11などが優秀で、Vai風サウンドに必要なディレイ・リバーブ・モジュレーションをまとめて再現可能。これにより、複雑なボード構成を一台で簡略化しつつ、安定したライブ音も確保できます。

種類機材名メーカーAmazon最安値URLアーティストギタリスト備考
ディストーションDS-1BOSSAmazonで検索WhitesnakeSteve VaiJemini Distortionの基本的ニュアンスを再現可能
オーバードライブSD-1BOSSAmazonで検索WhitesnakeSteve VaiTS9 Tube Screamer的ブースト用
空間系マルチエフェクターGT-1000BOSSAmazonで検索WhitesnakeSteve Vaiディレイ・リバーブ・モジュレーションを一台で再現
フランジャーBF-3BOSSAmazonで検索WhitesnakeSteve Vaiフランジャー効果でソロやリフに揺らぎを追加
ワウペダルCry Baby 95Q WahDunlopAmazonで検索WhitesnakeSteve VaiMorley Bad Horsie系の代替、演奏中に踏み込み表現
ボリュームペダルFV-30LBOSSAmazonで検索WhitesnakeSteve Vaiダイナミクス調整・スウィープ奏法用
リバーブ/ディレイDD-8 / RV-6BOSSAmazonで検索WhitesnakeSteve Vaiディレイ・リバーブで音像の奥行きを演出
マルチエフェクターZOOM G11ZOOMAmazonで検索WhitesnakeSteve Vai一台で空間系・モジュレーション・歪みをまとめて再現

これらの機材を組み合わせることで、初心者でも比較的手軽にSteve Vai風サウンドを再現可能。コストを抑えつつ、Whitesnake在籍時の表現力豊かなギターサウンドに近づけることができます。

総括まとめ【Whitesnake・Steve Vai】

まとめイメージ

Steve VaiのWhitesnake在籍時のサウンドは、単なるテクニックや速弾きだけでなく、音色の多彩さ、表現力、そして楽曲との一体感にこそ本質があります。アンプ、ギター、エフェクターを組み合わせた高度なボード構成により、クリーンからハイゲイン、空間系エフェクトまで、あらゆる音域で自由自在に表現可能でした。

特に注目すべきは、サウンドの立体感とダイナミクスです。サスティナーやWhammyによる持続音、ワウやフェイザーによる揺らぎ、ディレイ・リバーブによる奥行き感は、曲ごとの表現を豊かにし、Vai独特の「歌うギターサウンド」を形成しています。また、アンプごとのキャビネット特性やEQ設定、ミックス段階での処理も、音色のニュアンスを微細にコントロールする上で重要なポイントです。

ギターはIbanez JEMシリーズを中心に、各モデルの個性を活かして音作りを行い、ライブでは複数ギターを使い分けることで楽曲に応じたトーンを再現。エフェクターも、MorleyのワウペダルやIbanez Jemini Distortion、Fractal Audio Systems Axe-Fxなどを駆使し、多彩な音色を即座に切り替えられるよう構成されていました。

初心者やコストを抑えたい場合でも、BOSSやZOOMのマルチエフェクターや廉価版ペダルを使えば、Vai風サウンドに近づけることは可能です。重要なのは単に機材を揃えることではなく、歪みの質感、空間の広がり、ワウやボリューム操作など、表現のニュアンスを意識すること。これにより、Whitesnakeの楽曲でもSteve Vaiらしいフレーズやトーンを再現できると、想定されます。

総じて、Vaiの音作りは「機材の使い分け」と「表現力の追求」の両立にあります。読者がこのサウンドを目指す際には、各ギターやエフェクターの特徴を理解し、自分の演奏スタイルに応じてカスタマイズする視点が不可欠です。このアプローチを意識することで、Whitesnake在籍時のSteve Vaiサウンドをよりリアルに体感できるでしょう。

下記恐らく使用(所持)している機材のまとめです。参考までに!

ギター

Ibanez JEM EVO (白/JEM7V)
ピックアップ: ネック-DiMarzio Evolution逆配列、ブリッジ-DiMarzio Evolution
備考: ジャンボEVOゴールド合金フレット、Lo-Pro cosmo black tremolo、ボリュームポットはプルアップでハイパス機能、トーンノブ未配線。

Ibanez JEM “FLO” / “Flo III” (黒)
ピックアップ: リア-DiMarzio Evolution(旧リア-PAFPro)、フロント-Fernandesサスティナー
備考: 浅いスキャロップネック、EVOゴールドフレット。

Ibanez JEM7V7(7弦モデル)

Ibanez JEM70V SFG

Ibanez JEM77 FP2(花柄グラフィック)

Ibanez JEM7DBK

Ibanez JEM7BSB

Ibanez JEM77B RMR

Ibanez JEM77BFP

Ibanez JEM505

Ibanez JEM 20th Anniversary

Ibanez UV70P

Ibanez UV777(7弦ギター)

Ibanez Universe (UV70)
ピックアップ: DiMarzio Blaze(フロント&リア)
備考: ホワイトスネイク在籍時に「Judgement Day」などで使用。

Ibanez PIAシリーズ (PIA3761SLW, PIA3761 Onyx Black, PIA Envy)
ピックアップ: DiMarzio UtoPIA™(ネック&ブリッジ-セラミック/パッシブ、ミドル-アルニコ)
備考: Petal Grip、花びら指板インレイ、ジャンボステンレスフレット、Edgeトレモロブリッジ。PIA EnvyはLEDポジションマーク、Sustainiac搭載試験あり。

Ibanez Hydra(7弦、12弦、4弦ベース、ハープの3ネック統合)
備考: 「Teeth of the Hydra」用アートギター。

Ibanez JSM100 (John Scofieldモデル)
備考: 「Little Pretty」用カスタムペイントセミアコ。

Ibanez Bluesheen(7弦)
ピックアップ: DiMarzio Blaze
備考: 星野楽器90周年記念プロトタイプ、「Zeus in Chains」で使用。

Fender Stratocaster
ピックアップ: DiMarzio X2N(ブリッジ)

Gibson SJ-200 Acoustic

Ibanez JEMJR / JEMJRSP / Steve Vai Signature (White / Blue / Pink / Black / Blue Floral / White Premium JEM7VP)

Whitesnake時代のミラータイプ Glissando(7弦)

Boss GK5-KIT-G6 Divided Pickup

DiMarzio Gravity Storm

アンプ

CARVIN LEGACY VL100 Steve Vai Signature
備考: 100Wチューブ、12AX7プリ管、EL34パワー管。

CARVIN LEGACY II(2009年改良版)

CARVIN LEGACY III VL300 Steve Vai Signature(2012年)
備考: 100W/50W/15W切替可、MIDI対応、内蔵リバーブ。

Bogner Ecstasy 101B 100W Tube
備考: 12AX7プリ管、6L6パワー管。

Marshall 100Wヘッド (改造1959SLP)
備考: ハイゲイン化、マスターボリューム、エフェクトループ、KT88パワー管換装。

Synergy SYN-2 Dual Modules
備考: VAIモジュール×2(歪み)、B-Manモジュール×2(クリーン)、2010年代後半使用。

Fryette LXII 100W / Fryette LX-II 50W×2
備考: ステレオパワーアンプ、Fractal Axe-Fx信号増幅用。

Roland JC120
備考: BEAT TOUR、80年代King Crimsonツアーでクリーン用。

Carvin Legacy 4×12キャビネット
備考: Celestion Vintage 30スピーカー4発、Shure SM57マイキング。

エフェクター

Morley Steve Vai Bad Horsie / VAI-I Bad Horsie(ワウペダル、スイッチレス)

Morley Steve Vai Bad Horsie 2 Contour Wah(コンツァー調整機能追加)

Morley Little Alligator Volume Pedal

Ibanez Jemini Distortion Steve Vai Signature(Red/Greenチャンネル切替)

Keeley Mods DS-1 / DS-1 ULTRA

Keeley Mods TS9 Tube Screamer / TS-9DX

Fractal Audio Systems Axe-Fx II / III

Digitech Whammy / Whammy DT

MXR M-101 Phase 90 / Script Phase 90

TC Electronic G-System

Peterson StroboStomp Tuner

Korg Pitchblack Poly

BOSS SY-1000 / GM-800(ギターシンセ)

BOSS FV-30L / FV-50L (x2)(フロアペダル)

Fractal EV-1 Expression/Volume Pedal

Lehle Dual SGoS amp Switcher

RJM Music Mastermind LT MIDI Controller

Universal Audio Max Preamp and Dual Compressor Pedal

Fractal FC12 foot controller

Xotic SP Mini Compressor Pedal

MXR M193 GT-OD

Crybaby wah / Dunlop Cry Baby 95Q Wah

ClOKS DC7 Pedal Power Supply

Furman M-8X2 Power Conditioner

BOSS BF-3(フランジャー)

BOSS TU-3(チューナー)

Eventide H3000 Harmonizer

Lexicon PCM70

TC Electronic 2290(ディレイ)

Roland SDE-3000

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