【Edward Van Halen】Van Halen風サウンドの作り方+ギター機材音作りセッティングのまとめ【エフェクター・アンプ】

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始めに(特徴紹介)

エドワード・ヴァン・ヘイレン(エディ・ヴァン・ヘイレン)は、1970年代後半から世界のギターシーンを一変させた伝説的ギタリストです。彼のプレイスタイルは、ライトハンド・タッピングを駆使した超絶技巧に加え、独特の「ブラウンサウンド」と呼ばれる分厚く温かみのある歪みトーンで知られています。代表曲『Eruption』における革命的なソロ、『Ain’t Talkin’ ’Bout Love』や『Panama』のリフ、『Jump』のシンセと絡み合うギターサウンドは、多くのギタリストに衝撃を与えました。

彼の音作りの特徴は、単なるハイゲインではなく「弦の鳴り」が前面に出るセッティングにあります。Marshall PlexiをVariacで電圧を落とし、スイートスポットを見出したことで生まれたサウンドは、クラシックロックの枠を超えてモダンメタルにも影響を与えました。さらに、Frankenstratに代表される自作ギターや、Kramer 5150、後年のWolfgangシリーズといったシグネチャーモデルは、実験精神と実用性が融合した名器として語り継がれています。

また、MXR Phase 90やFlangerによる揺らぎ、Echoplex EP-3によるスラップエコーなど、シンプルながら効果的なエフェクト使いも重要な要素です。スタジオ録音では空間処理やステレオセッティングも多用され、ライブではWet/Dry/Wetシステムを導入し、立体的な音像を構築しました。

つまり、エディの音作りの本質は「弾き手のタッチを最大限に活かすシステム構築」と言えます。彼の音は単なる機材コピーでは再現できず、プレイスタイルと機材の組み合わせが鍵となります。この記事では、エディ・ヴァン・ヘイレンの使用アンプ、ギター、エフェクターを詳細に解説し、読者がその音作りに迫れるよう丁寧にまとめていきます。

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使用アンプ一覧と特徴【Van Halen・Edward Van Halen】

エディ・ヴァン・ヘイレンのサウンドを語る上で欠かせないのが、アンプの選択とセッティングです。特に有名なのが「Marshall 1959 Super Lead Plexi」をVariacで電圧を約89〜90Vに下げて駆動したセッティングで、これが「ブラウンサウンド」を生み出した決定的要素とされています。通常のマーシャルよりもコンプレッションが効き、歪みとクリーンの中間的な独特のトーンが得られたと語られています。

初期はこのPlexiが中心でしたが、ライブやレコーディングによっては補助的にMusic Manのコンボアンプを使い、特に『Top Jimmy』のリズム録音ではステレオ対応のKramer Ripleyと組み合わせて使用しました。これは独自の広がりを作り出す試みでした。また、キャビネットにはCelestion G12系スピーカーを多用し、時期ごとにEVHブランド仕様などに変遷しています。

1980年代後半以降は、より安定したライブサウンドを求めてH&H V800 MOS-FETパワーアンプやPalmer PDI-03を組み合わせ、Wet/Dry/Wetシステムを構築しました。これにより、中央のドライサウンドと両サイドのウェットエフェクトを同時に鳴らし、立体感あるサウンドを実現しています。80年代のVan Halenライブ映像で聴ける広がりのある音像は、このシステムの恩恵です。

さらに1990年代に入ると、Peaveyと共同開発したシグネチャーアンプ「Peavey 5150」が登場。従来のMarshallサウンドを基盤にしつつ、より強力なゲインと低音を加え、モダンメタルの定番となるサウンドを確立しました。2000年代以降はFender傘下のEVHブランドから「EVH 5150III」が登場し、クリーン/クランチ/リードの3チャンネルを備えた実用的な仕様に進化しました。ツアーでは「Stealth」と呼ばれるカスタム仕様も使用され、求める音圧と表現力を支えています。

一方で、スタジオワークではSoldano SLO-100なども試されています。彼は常に実験的でありながらも、実際の楽曲やライブに最適化する姿勢を崩さなかったため、複数のアンプを適材適所で使い分けていたと考えられます。

総じてエディのアンプ選びは「ブラウンサウンドの核を保ちながら、時代や楽曲に合わせて進化」していったと言えます。つまり、Marshall Plexiで始まった原点のサウンドが軸となり、それを基盤にシステム的な広がりやハイゲインアンプへの発展が加わった、と想定されます。

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Marshall 1959 Super Lead PlexiMarshallAmazonで探すVan HalenEdward Van HalenVariac使用で電圧を下げて“Brown Sound”を形成
H&H V800 MOS-FET + Palmer PDI-03H&H / PalmerAmazonで探すVan HalenEdward Van HalenWet/Dry/Wetシステム構築の中心
Peavey 5150PeaveyAmazonで探すVan HalenEdward Van Halen1990年代に登場したシグネチャーアンプ
EVH 5150IIIEVHAmazonで探すVan HalenEdward Van Halen2009年以降使用。Stealth仕様など多彩なモデル
Soldano SLO-100SoldanoAmazonで探すVan HalenEdward Van Halenスタジオ録音時に使用されたとされる
Music Man 1×12 ComboMusic ManAmazonで探すVan HalenEdward Van Halen『Top Jimmy』録音でRipleyギターと併用

使用ギターの種類と特徴【Van Halen・Edward Van Halen】

The top of a metal structure against a blue sky

エディ・ヴァン・ヘイレンのギターは、そのサウンドと同じくらい「見た目」と「自作精神」が象徴的です。最も有名なのは“Frankenstrat”こと「Frankenstein」です。ストラトキャスターをベースに、Gibson PAFハムバッカーを直付けし、のちにFloyd Roseを搭載。白黒ストライプに始まり、赤を重ねた独特の塗装は、彼自身の音楽哲学を体現しています。まさに「実験と実用性」の融合であり、世界中のギタリストにコピーされました。

このFrankenstratを忠実に再現したのが“Frank 2”で、現在はスミソニアン博物館に所蔵されています。ライブ用に複数存在したとも言われ、ステージごとに微妙に仕様が異なる点もファンの研究対象になっています。

初期にはIbanez Destroyer 2459 “Shark”を使用。改造後はサウンドが大きく変化し、本人も「改造しなければ良かった」と語った逸話が残るほどです。また『Van Halen II』期に登場した黒×黄の“Bumblebee”も象徴的で、アルバムジャケットにも採用されています。

1980年代中盤からはKramer 5150が主力となり、ヘッドに“5150”ロゴを入れた個体はツアーを通じて多用されました。さらに『Top Jimmy』ではKramer Ripley Stereoを使用し、各弦のパンニングを可能にした斬新なサウンドを実現。『Summer Nights』『Get Up』ではSteinberger GL-2T “5150”が登場し、TransTremによる大胆なアーミングが特徴的でした。

1990年代にはPeaveyと共同開発したシグネチャーモデル「Peavey Wolfgang」をリリース。エディのプレイスタイルに最適化された仕様で、独自のネックシェイプやピックアップを搭載。2009年以降はEVHブランドから「EVH Wolfgang」が登場し、ツアーでも黒エボニー指板の個体を使用しました。

これらのギター選びには常に「新しい音への挑戦」と「実用性の追求」がありました。FrankenstratのDIY精神から始まり、KramerやSteinbergerで実験を重ね、最終的には自身の理想を具現化したWolfgangに至った流れは、まさにエディらしい進化といえます。結果として、彼のギター群はサウンド面だけでなく、ロックの象徴的ビジュアルとしても歴史に刻まれています。総じて「常に革新を求めつつ、自分のタッチを最大限に活かすための道具」であった、と想定されます。

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Frankenstrat “Frankenstein”自作(Fender系パーツ)Amazonで探すVan HalenEdward Van Halenストラト改造PAF直付け/Floyd Rose搭載。赤黒白ストライプ
Frank 2EVH ReplicaAmazonで探すVan HalenEdward Van Halenレプリカスミソニアン所蔵。精巧な再現モデル
Ibanez Destroyer 2459 “Shark”IbanezAmazonで探すVan HalenEdward Van Halenエクスプローラー系初期の主力。ボディ改造後にサウンドが変化
BumblebeeCharvel系パーツキャスターAmazonで探すVan HalenEdward Van Halenストライプ系カスタム『Van Halen II』期の象徴
Kramer 5150KramerAmazonで探すVan HalenEdward Van Halenスーパーストラト1984年以降の主力。赤ボディに“5150”ロゴ
Kramer Ripley StereoKramerAmazonで探すVan HalenEdward Van Halenステレオギター各弦のパンが可能。『Top Jimmy』使用
Steinberger GL-2T “5150”SteinbergerAmazonで探すVan HalenEdward Van HalenヘッドレスギターTransTrem搭載。『Summer Nights』など
Peavey WolfgangPeaveyAmazonで探すVan HalenEdward Van Halenシグネチャー1996年登場。本人監修の理想設計
EVH WolfgangEVHAmazonで探すVan HalenEdward Van Halenシグネチャー2009年以降の最新仕様。ツアーで愛用

使用エフェクターとボード構成【Van Halen・Edward Van Halen】

エディ・ヴァン・ヘイレンの音作りにおけるもう一つの大きな柱は「エフェクトの使い方」です。ただし彼の場合、複雑なシステムを組むというよりも、必要最小限のエフェクトを巧みに駆使していました。代表的なのが、初期から欠かせない存在であるMXR Phase 90です。『Eruption』『Atomic Punk』などで聴ける独特の揺らぎは、このペダルによるもので、シンプルながらサウンドのキャラクターを決定づけました。

同様に、MXR Flanger(117やEVH117モデル)は『Unchained』などで顕著に使われています。スイッチングのタイミングも絶妙で、曲中のリフに力強い金属的な質感を加えています。MXR Six-Band EQも初期ボードの常連で、アンプに入る前の帯域調整により、歪みのキャラクターを最適化していました。

また、空間系ではEchoplex EP-3の存在が大きく、スラップエコーによる立体感や“宇宙船音”と呼ばれる遊び心ある効果音に使われました。エディは単にディレイとしてではなく、プリアンプとしての色付けをも重視しており、これが「エディの音」を形成する重要な要素でした。初期にはUnivox EC-80Aテープエコーも併用されていたことが確認されています。

1980年代半ば以降にはRoland SDE-3000ディレイを複数台使用し、左右に振ったステレオ・ディレイを構築。Wet/Dry/Wetシステムと組み合わせ、ライブにおいて圧倒的な広がりを実現しました。これは後進のギタリストにも大きな影響を与え、現代のラックシステムの先駆けとも言える存在です。

1990年代以降はEVH/MXRブランドで自身のシグネチャーエフェクターを展開。EVH95 Wah、5150 Overdrive、Analog Chorusなどは、本人の長年の使用経験を反映した設計であり、シグネチャーアンプと並んで「エディの音」を再現するための再現度が高い製品となりました。

このように、エディのエフェクトボードは決して数が多いわけではありません。しかし各エフェクターが「効果的に鳴るポイント」を徹底的に研究し、プレイと一体化させた結果、唯一無二の音像が作り上げられました。結果的にシンプルな構成ながらも、音の広がりと表情は驚くほど豊かであった、と想定されます。

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MXR Phase 90MXRAmazonで探すVan HalenEdward Van Halenフェイザー『Eruption』『Atomic Punk』などで多用
MXR Flanger (117/EVH117)MXRAmazonで探すVan HalenEdward Van Halenフランジャー『Unchained』などで顕著
MXR Six-Band EQMXRAmazonで探すVan HalenEdward Van Halenイコライザー初期ボード常連。歪みの調整に使用
Echoplex EP-3MaestroAmazonで探すVan HalenEdward Van Halenエコー/プリアンプスラップや音色の色付けに重要
Univox EC-80AUnivoxAmazonで探すVan HalenEdward Van Halenエコー初期ボードに併用
Roland SDE-3000RolandAmazonで探すVan HalenEdward Van Halenディレイライブで複数台使用。ステレオディレイ構築
EVH95 WahMXR/EVHAmazonで探すVan HalenEdward Van Halenワウペダル本人仕様のシグネチャーモデル
EVH 5150 OverdriveMXR/EVHAmazonで探すVan HalenEdward Van Halenオーバードライブシグネチャーの定番歪み
EVH Analog ChorusMXR/EVHAmazonで探すVan HalenEdward Van Halenコーラスシグネチャー空間系エフェクト

音作りのセッティング・EQ・ミックスの工夫【Van Halen・Edward Van Halen】

close up photography of guitar amplifier

エディ・ヴァン・ヘイレンの「ブラウンサウンド」は、機材選びだけでなく、EQやミックス処理の工夫によって完成されていました。彼はMarshall PlexiをVariacで電圧を落として動作させることで、独特のコンプレッション感と倍音豊かな歪みを得ています。その結果、通常のハイゲインアンプにはない「ピッキングのニュアンスが生きる歪み」が生まれました。

アンプのEQ設定としては、トレブルを高めに、ベースとミドルは控えめにするのが定番とされます。例えば、ベース2〜3、ミドル3〜4、トレブル7〜8、プレゼンス5程度に設定し、全体的にカラッと抜けるサウンドを作っていたと推定されます。ギターのボリュームを下げることでクリーンに近いサウンドに切り替え、上げると荒々しいディストーションが得られるよう調整していました。

曲ごとにエフェクトを踏み分けるのではなく、ピッキングやボリューム操作でダイナミクスをコントロールする点も特徴的です。『Eruption』のソロはアンプ直+Phase 90というシンプルな構成ながら、タッチコントロールで豊かな表現を実現しています。『Unchained』のようにFlangerを加えたサウンドでは、EQよりも「リフの押し出し感」を強調するアプローチが見られます。

ミックス面では、録音時にマイクを複数立てる手法が多用されました。代表的なのはShure SM57とコンデンサーマイクの組み合わせで、スピーカーキャビ前面とルームサウンドをブレンドする方法です。これにより、ライブ感を残しながらもアルバムとしての完成度を高めるバランスが実現しました。また、ステレオ感を強調するためにリバーブやディレイは片側に寄せ、中央にはドライ音を置く「Wet/Dry/Wet」の思想が反映されています。

ライブにおいては、このミックス処理をPAシステムに応用。中央のキャビからドライ音を出し、両サイドにエフェクトのかかったウェット音を配置することで、会場全体を包み込むサウンドを作りました。Roland SDE-3000を用いたディレイ設定は、左右に異なるタイムを振ることで奥行きと広がりを強調し、シンプルなリフでも壮大に聴こえる工夫となっていました。

また、Echoplex EP-3のプリアンプは「常時オン」として音に太さを与えていたと言われています。EQやコンプレッサーで整えるのではなく、プリアンプやアッテネーター的な使い方で自然なサチュレーションを加えていたのがエディ流です。これにより、録音でもライブでも一貫して「弦が前に出るサウンド」をキープできました。

まとめると、エディの音作りは単なるハイゲイン追求ではなく、①アンプを独自の方法で駆動、②ギターのボリュームやタッチで音色を変化、③ステレオ処理やディレイで空間を拡張、④プリアンプの色付けで全体を統一、という多層的な工夫に支えられています。これらは本人の感覚的な部分も多く、数値だけでは完全再現できませんが、「音が弾き手に追随するセッティング」を目指すことが再現への第一歩といえます。

つまり、エディのEQとセッティングは「生々しいタッチを最大限に活かすための補助」であり、機材の数値よりも弾き方と組み合わせた時に初めて本物に近づく、と想定されます。

比較的安価に音を近づける機材【Van Halen・Edward Van Halen】

エディ・ヴァン・ヘイレンの音は、FrankenstratやMarshall Plexiなど特注やヴィンテージ機材が多く、初心者がそのまま揃えるのは現実的ではありません。しかし、現在は手頃な価格帯で「ブラウンサウンド」に近づける市販機材が豊富に存在します。ここでは1万〜10万円程度で入手可能な機材を中心に紹介し、なぜエディに近づけるのかを解説します。

まずアンプ面では「EVH 5150III 15W Lunchbox」が非常に有力です。小型ながらエディが監修したサウンドを忠実に再現し、自宅練習から小規模ライブまで対応可能です。Marshall DSLシリーズなどもブライトな歪みを得やすく、EQ次第で「疑似ブラウンサウンド」を作ることができます。

歪みペダルとしては「MXR EVH 5150 Overdrive」が定番。エディのシグネチャーモデルで、ハイゲインながらもピッキングのニュアンスが潰れない特性が再現されています。これにEQペダルを組み合わせれば、Plexi+Variac的な質感を比較的簡単に作れます。また、BOSS SD-1やOD-1Xなどのオーバードライブをクリーン寄りアンプに組み合わせても、初期Van Halenらしいカラッとしたドライブサウンドに近づきます。

空間系では「MXR Phase 90 EVHモデル」が最も効果的です。オリジナルの揺らぎ感を忠実に再現しており、『Eruption』を弾くだけで一気に雰囲気が出ます。ディレイはBOSS DD-8やNUX Atlanticなどを使えば、Roland SDE-3000風のステレオ感を疑似的に作れます。リハーサルや宅録環境でも「広がりのあるVan Halenサウンド」を再現可能です。

ギターについてはEVH Wolfgang Special(10万円前後)が本格的ですが、5万円前後のEVH Striped Seriesもおすすめです。見た目もFrankenstratに近く、シンプルな1ハム仕様なので音作りもしやすい構造です。もっと手軽に挑戦するなら、Fender Player Seriesのストラトをベースにハムバッカーを搭載し、EQとオーバードライブで調整する方法も現実的です。

つまり「ブラウンサウンド再現」のポイントは、①ピッキングが生きるオーバードライブ、②中域を整えるEQ、③Phase 90での揺らぎ、④ステレオ的な空間処理。この4点を意識すれば、予算内でも十分にエディらしいトーンに迫れます。初心者はBOSSやMXRの定番ペダルから揃えるのがおすすめです。

種類機材名メーカーAmazon最安値URLアーティストギタリスト備考
アンプEVH 5150III 15W LunchboxEVHAmazonで探すVan HalenEdward Van Halen小型で自宅用に最適。ブラウンサウンドの再現度高い
アンプMarshall DSL20HRMarshallAmazonで探すVan HalenEdward Van Halen手頃にマーシャル系ドライブが得られる
オーバードライブMXR EVH 5150 OverdriveMXR/EVHAmazonで探すVan HalenEdward Van Halenシグネチャー歪みペダル。1台で雰囲気が出る
オーバードライブBOSS SD-1 Super OverDriveBOSSAmazonで探すVan HalenEdward Van Halen安価でマーシャル系アンプを押し出すペダル
モジュレーション系MXR EVH Phase 90MXRAmazonで探すVan HalenEdward Van Halen『Eruption』再現必須。EVH仕様で扱いやすい
ディレイBOSS DD-8 Digital DelayBOSSAmazonで探すVan HalenEdward Van HalenステレオディレイでSDE-3000風の広がりを再現可能
ギターEVH Striped SeriesEVHAmazonで探すVan HalenEdward Van HalenFrankenstrat風の外観で再現度高い入門モデル
ギターFender Player Series HSSFenderAmazonで探すVan HalenEdward Van Halenハム搭載で多彩なサウンド。初心者に最適

総括まとめ【Van Halen・Edward Van Halen】

まとめイメージ

エディ・ヴァン・ヘイレンの音作りを総合すると、その本質は「シンプルな構成から無限の表現を引き出す」点に集約されます。使用機材はFrankenstratやMarshall Plexi、MXR Phase 90など限られた要素ですが、それらを独自の方法で組み合わせ、タッチとボリューム操作で自在にコントロールすることで唯一無二の「ブラウンサウンド」が生まれました。

彼の機材遍歴をたどると、常に「自分の音」を追い求めた姿勢が明確です。Frankenstratに象徴されるDIY精神、KramerやSteinbergerでの実験、PeaveyやEVHブランドでのシグネチャーモデル開発。その全ては「既製品では満足できない」という強い探究心から始まりました。結果として、機材そのもの以上に「音を作る哲学」が後世に受け継がれています。

音作りの工夫も特徴的です。EQやセッティングは数値で語れる部分もありますが、最も大切なのは「プレイヤーのタッチを最大限に活かす環境作り」でした。アンプをVariacで駆動させる実験精神、Echoplexを常時オンにして音色を太くするアイデア、Wet/Dry/Wetシステムによる立体的な音像。いずれも単なるテクニックではなく、ステージで鳴らす自分の音を最優先に考えた結果です。

また、彼の音の魅力は「聴く人に直感的に伝わるシンプルさ」にあります。複雑なラックや多段エフェクトを避け、必要なものだけを使い、あとは弾き手の表現力に委ねる。この潔さが、エディを「ギター・ヒーロー」として唯一無二の存在にした理由でしょう。『Eruption』を聴いた瞬間に誰もが「これはエディだ」とわかるのは、技術よりも彼の音作り哲学が反映されているからです。

読者が彼の音に迫るためには、単に機材を揃えることよりも「自分のタッチを信じ、音を引き出す工夫を惜しまない姿勢」が必要です。安価な機材でもPhase 90やEQを駆使すれば雰囲気は出せますし、最終的に音を決めるのは弾き手のニュアンスです。エディ自身が「機材は手段でしかない」と示していたように、音の本質はプレイヤーに宿ります。

つまり、エディ・ヴァン・ヘイレンの音作りを学ぶことは、単なる機材研究ではなく「音楽に対する姿勢」を学ぶことでもあります。DIY精神、実験心、そしてシンプルさの中に込められた表現力。それらが合わさったとき、初めて「Van Halenサウンド」に近づくことができるのです。ギターを手にする全ての人にとって、エディの音作りは今なお最高の指針である、と言えるでしょう。

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下記恐らく使用(所持)している機材のまとめです。参考までに!

🎸 ギター
• Frankenstrat / “Frankenstein”(自作ストラト改。Gibson PAFを直付け/のちにFloyd Rose搭載。白黒→赤重ね塗りのストライプ)
• “Frank 2”(Frankenstratの精巧レプリカ。スミソニアン所蔵)
• Ibanez Destroyer 2459 “Shark”(初期に多用。のちにボディ改造)
• “Bumblebee”(黒×黄ストライプのCharvel系パーツキャスター/『Van Halen II』期)
• Kramer 5150(1984年〜の主力。Pacer系ボディ/“5150”ロゴ)
• Kramer Ripley Stereo(各弦パン可能なステレオ出力。『Top Jimmy』で使用)
• Steinberger GL-2T “5150”(TransTrem採用。『Summer Nights』『Get Up』等)
   • Peavey Wolfgang(1996〜、EVH初代“Wolfgang”シグネチャー)
• EVH Wolfgang(Fender/EVHブランド)(2009〜。USA/Stealth等。2012年ツアーで黒エボニー指板個体)

🔊 アンプ
• Marshall 1959 Super Lead 100W “Plexi”+Variac(電圧を約89–90Vに落として“Brown Sound”を形成)
• H&H V800 MOS-FET(パワーアンプ)+Palmer PDI-03(スピーカーシミュ/ロード)—“Wet/Dry/Wet”期の中核。
• Peavey 5150/5150II(1992〜2004のシグネチャー・ハイゲイン)
• EVH 5150III(100W/100S/50W/EL34等)(クリーン/クランチ/リードの3ch。ツアー要件に合わせた“Stealth”仕様も)
• Soldano SLO-100
• Music Man 1×12 Combo ×2(『Top Jimmy』リズム録音で使用。Ripleyのステレオ対応)
• キャビ&スピーカー:EVH 4×12 などでCelestion EVH G12/G12H Anniversary系を採用(時期により異なる)

🎛️ エフェクター
• MXR Phase 90(初期の要。『Eruption』『Atomic Punk』等で顕著)/MXR Flanger(117/EVH117)/MXR Six-Band EQ(初期ボード常連)
• Echoplex EP-3(Maestro)(スラップや“宇宙船音”演出。プリアンプの色付けも重要)
   • Univox EC-80A テープエコー(初期ボードに併用)
• Roland SDE-3000 ディレイ(×2 など)—ステレオ・ディレイ/広がりの要素。
• EVH/MXR EVH95 Wah, 5150 Overdrive, Analog Chorus ほか(時期に応じて入替)

▼ プロ音作りの参考資料はこちら

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