始めに(特徴紹介)
奥田民生(UNICORN)は、日本ロックシーンを代表するギタリストであり、シンガーソングライターです。UNICORN時代からソロ活動まで一貫して「肩の力を抜いた自然体のロックサウンド」を貫いており、独特のラフさと豪快さを併せ持つギタートーンが多くのギタリストに影響を与えてきました。
代表曲「大迷惑」「働く男」「すばらしい日々」などでは、レスポールを中心とした太いドライブサウンドを聴くことができます。一方でソロ作品やアコースティック編成では、温かみのあるジャズマスターやJ-45による軽やかなストロークも印象的です。
奥田民生のプレイスタイルは、ピッキングニュアンスを生かした豪快なカッティングと、歌心を強く意識したメロディアスなソロが特徴。テクニックを誇示するのではなく、あくまで楽曲に寄り添う「歌えるギター」が核になっています。そのため、機材選びもヴィンテージ感を重視しながらも実用性を兼ね備え、ライブ現場での安定感に大きなこだわりを見せています。
また、ユーモアあふれるキャラクターと音楽的引き出しの広さから、シンプルなロックサウンドに留まらず、ブルース・カントリー・フォークなど多様なジャンルを柔軟に吸収。その音作りは常に「良い意味での雑さ」と「抜群の音楽的センス」のバランスによって成り立っているのが大きな魅力です。
奥田民生の音作りを再現するためには、ギター・アンプ・エフェクターの選択だけでなく、ラフに弾いても曲全体で成立するような「構えすぎない姿勢」が重要です。つまり、完璧な音よりも「人間味のあるラフさ」を追求することが、彼のサウンドに近づく最大のヒントといえるでしょう。
以下では、実際に使用しているアンプ・ギター・エフェクターを丁寧に整理しながら、UNICORNや奥田民生ソロサウンドを再現するための具体的なアプローチを解説していきます。
使用アンプ一覧と特徴【UNICORN・奥田民生】
奥田民生(UNICORN)のサウンドを支える大きな要素の一つがアンプです。彼はヴィンテージMarshallを中心に、ライブやレコーディングで多彩なアンプを使い分けています。基本的には「シンプルな直挿しサウンド」を基盤とし、アンプのドライブ感をそのまま活かすスタイルが特徴です。
特に有名なのは、赤いトーレックスが印象的なMarshall JMP 2061X Lead & Bass 20です。小型ヘッドながら20Wという出力で、ステージ上でも十分なパワーを持ちつつ、ボリュームを上げれば自然なクランチが得られるモデルです。これにより、民生らしい「力の抜けたドライブ感」が実現されています。
また、同じく赤い仕様のMarshall JMP Plexi Tremolo 50Wも重要な存在。こちらはより大きな出力で、バンド全体のサウンドを支える厚みを作り出す役割を果たします。さらにMarshall 1959 MkII SUPER LEAD 100Wは、本来ハードロック向けのハイパワーヘッドですが、民生はパワー管を2本外してダウンさせることで、独自の扱いやすい音圧感に調整しています。
キャビネットも改造仕様を多用。例えばMarshall 1988改造キャビは12インチスピーカー×2発の仕様で、中域に寄ったサウンドを得やすいセッティングになっています。またMarshall 1960Bも4発仕様を2系統に分けて使用することで、ステレオ的な広がりをライブで再現していると考えられます。
さらに、ベース用にはPalmer PDI03 JB(スピーカーシミュレーター/DI)が導入されており、安定した出力とレコーディング環境を両立させています。これによりステージ上での音圧とPA卓に送る信号の両立を可能にしているのが特徴です。
一方で、スタジオや小規模環境ではLaney VC30なども用いられており、英国的で丸みのあるクリーン〜クランチを求める場面で活用されています。これは奥田民生ソロ活動時に見られる「ブルース寄りのサウンド」に適しています。
これらのアンプは、いずれもシンプルな回路でギター本来のキャラクターをストレートに出せる点が共通しています。奥田民生は過剰に歪ませず、ピッキングのニュアンスやバンド全体の音圧バランスを重視しているため、アンプ自体はオーソドックスでありながら独自の存在感を持っています。
以上のように、奥田民生の使用アンプは「ヴィンテージMarshallを基盤に、小出力と大出力を使い分けるスタイル」で構築されていると想定されます。
機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | 備考 |
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Marshall JMP 2061X Lead & Bass 20 | Marshall | Amazonで探す | UNICORN | 奥田民生 | 赤トーレックス仕様。メインで使用される20Wヘッド。 |
Marshall JMP Plexi Tremolo 50W(赤) | Marshall | Amazonで探す | UNICORN | 奥田民生 | ライブでの主力アンプ。ヴィンテージ系統の太い音色。 |
Marshall 1959 MkII SUPER LEAD 100W | Marshall | Amazonで探す | UNICORN | 奥田民生 | パワー管を2本外して出力を調整。ベース用にも活用。 |
Marshall 1988改造キャビ(12″x2) | Marshall | Amazonで探す | UNICORN | 奥田民生 | 中域寄りのキャラクターを持つカスタムキャビネット。 |
Marshall 1960B(2系統化) | Marshall | Amazonで探す | UNICORN | 奥田民生 | 4発仕様を2系統に分割し、ステレオ感を演出。 |
Palmer PDI03 JB | Palmer | Amazonで探す | UNICORN | 奥田民生 | ベース用に活用。スピーカーシミュ+DI。 |
Laney VC30 | Laney | Amazonで探す | UNICORN | 奥田民生 | スタジオやソロ活動時に使用される英国アンプ。 |
使用ギターの種類と特徴【UNICORN・奥田民生】
奥田民生とUNICORNサウンドを語る上で欠かせないのが、数多くのギターコレクションとその使い分けです。特に本人所有の1959年製レスポール・スタンダード(#9 1165)は、Collector’s Choiceシリーズでレプリカ化されたほど有名で、分厚い中域と程よいコンプレッション感が「大迷惑」などの代表曲を支えてきました。この一本はまさに民生の音の象徴といえる存在です。
さらに特徴的なのが、改造レスポールやBigsbyを搭載したモデル。元ゴールドトップにハムバッカーを搭載し、ブラックにリフィニッシュしたカスタム仕様のレスポールは、豪快でいながらも繊細なニュアンスを拾う仕様になっています。ブリッジやペグも交換されており、長年のライブ使用に耐える工夫がされています。
一方でFender系も重要な役割を果たしています。2011年製のFender Custom Shop ’67 Relic Telecasterは、アビゲイル・イバラ製のピックアップを搭載し、シングルコイルらしい抜けの良さとキレのあるトーンを提供しています。また1962年製Jazzmasterは、ソロ活動やアンサンブルを重視した場面でよく登場し、柔らかいアタック感と広がりのあるトーンで表現力を増しています。
Epiphone CasinoやFender Mustangといった軽快なモデルも使用され、ビートルズ的なニュアンスやオルタナ感を取り入れる場面で活躍。さらにFlying V、Explorer、SGといったGibson系の変形モデルも多用しており、ロック寄りのサウンドを必要とする楽曲で投入されています。特にSG Melody MakerはVibrolaやミッドブースターを内蔵するなど独自改造されており、民生の遊び心が垣間見える一本です。
アコースティック面では、1958年製のGibson J-45や自身のシグネイチャーモデルである「Gibson/Tamio Okuda J-45」が有名。ピエゾやコンタクトPUを増設するなど、弾き語りでもバンド編成でも対応可能な仕様に仕上げられています。さらに、シグネチャーCF-100Eやオリジナル1951年製CF-100Eも所有し、半音下げ用や特殊チューニングでの使用が確認されています。
このように奥田民生は、レスポールを中心にしながらも、Fender、Epiphone、変形Gibson、アコースティックと幅広いラインナップを場面ごとに使い分けています。結果として彼のサウンドは「レスポールの太さ+Fender系の抜け+アコギの温かみ」という三本柱によって成り立っているといえるでしょう。
これらのギターは確定情報として写真やインタビューで多数確認されていますが、細かな使用時期や曲ごとの使い分けについては未確定な部分も多く、あくまで「状況証拠から推定される」ものも含まれると想定されます。
機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | ギターの種類 | 備考 |
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Gibson Les Paul Standard 1959 #9 1165 | Gibson | Amazonで探す | UNICORN | 奥田民生 | エレキギター | Collector’s Choice #29として復刻された代表機。 |
Gibson Les Paul Standard w/Bigsby(改造機) | Gibson | Amazonで探す | UNICORN | 奥田民生 | エレキギター | 元ゴールドトップ。ブラックリフィニッシュ、Bigsby搭載。 |
Fender Custom Shop ’67 Relic Telecaster 2011 | Fender | Amazonで探す | UNICORN | 奥田民生 | エレキギター | アビゲイル・イバラ製PU搭載。カッティング向き。 |
Fender Jazzmaster 1962 | Fender | Amazonで探す | UNICORN | 奥田民生 | エレキギター | 柔らかいアタックと広がりあるトーン。ソロ活動で多用。 |
Epiphone Casino | Epiphone | Amazonで探す | UNICORN | 奥田民生 | エレキギター | ビートルズ的ニュアンスを出す場面で活用。 |
Gibson SG Melody Maker 1967(改造) | Gibson | Amazonで探す | UNICORN | 奥田民生 | エレキギター | Vibrolaとミッドブースター内蔵の独自改造。 |
Gibson J-45 1958 | Gibson | Amazonで探す | UNICORN | 奥田民生 | アコースティックギター | L.R.Baggsピエゾ+K&KコンタクトPU搭載。弾き語り用。 |
Gibson/Tamio Okuda J-45(シグネチャー) | Gibson | Amazonで探す | UNICORN | 奥田民生 | アコースティックギター | 本人所有の1945年製を基に開発されたモデル。 |
Gibson/Tamio Okuda CF-100E(シグネチャー/2014) | Gibson | Amazonで探す | UNICORN | 奥田民生 | アコースティックギター | 1951年製CF-100Eを基にした半音下げ用ギター。 |
使用エフェクターとボード構成【UNICORN・奥田民生】
奥田民生(UNICORN)のペダルボードは、一見シンプルでありながらも細かなカスタマイズが施されており、彼の「ラフさと実用性を両立したサウンド」の核を成しています。基本的には直挿し感を重視しつつ、必要な場面でブースト・コンプ・空間系を活用しているのが特徴です。
まず特徴的なのがProvidence VLC-1 Velvet Compで、カッティングやアルペジオに自然なアタック感と持続を与えています。また、改造仕様のIbanez NTS Nu Tube Screamerは民生のサウンドに欠かせないブースター的存在で、アンプのクランチをさらに押し出す役割を果たします。
歪み系としてはFree The Tone OT DRIVE OT-1VやProvidence Sonic Drive 2を使用。どちらも中域に特徴があり、アンプのキャラクターを壊さずにプッシュできる設計です。さらにElectro-Harmonix Sovtek Big Muff πは、分厚いファズサウンドを必要とする場面で投入され、太い壁のような歪みを加えています。
空間系ではGuyatone PS-014 Dual Time DelayやBOSS DM-2(改造仕様)、Providence CHRONO DELAY、DLS EchoTapなど、多彩なディレイを曲ごとに使い分けています。DM-2はアナログらしい暖かさを持ち、CHRONO DELAYやEchoTapはテンポシンクやタップ機能を備えてライブでの安定性を確保。これにより「シンプルな音像に奥行きを与える」サウンドを構築しています。
モジュレーション系としてはProvidence PHF-1 Phase ForceやBOSS BF-2/BF-3、MXR M117R Flangerを使用し、特にUNICORN時代の楽曲で効果的にかかるフェイズやフランジャーサウンドが確認できます。また、オリジナル仕様のWah Pedalもライブで度々登場し、ブルージーなソロや遊び心のあるフレーズを彩っています。
チューナーはBOSS TU-3Sやtc electronic Polytune3 miniを導入しており、ボードの省スペース化と安定したチューニングを実現。電源系にはAutopower ASA-10IIなど安定化システムが組み込まれ、長時間のライブに耐える設計です。
これらは全てFree The Toneのカスタムボードにまとめられ、スイッチャーとブースターを内蔵した専用システムとして構築されています。複雑な配線をまとめつつ、ワンタッチでの切り替えが可能になっており、民生のライブでの自由度を高めています。
このように、奥田民生のエフェクト構成は「最小限の歪み+必要な空間処理」というシンプルさの中に、確実なプロ仕様の工夫が凝縮されています。結果として「直挿しのように聴こえる自然さ」と「場面に応じた的確なエフェクト」の両立が成り立っていると想定されます。
機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | エフェクターの種類 | 備考 |
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Providence VLC-1 Velvet Comp | Providence | Amazonで探す | UNICORN | 奥田民生 | コンプレッサー | ナチュラルなアタック補正。カッティングに最適。 |
Ibanez NTS Nu Tube Screamer(改造) | Ibanez | Amazonで探す | UNICORN | 奥田民生 | ブースター | ブースト用途で使用。アンプのドライブを押し出す。 |
Free The Tone OT DRIVE OT-1V | Free The Tone | Amazonで探す | UNICORN | 奥田民生 | オーバードライブ | 自然な中域ブースト。直挿し感を残す。 |
Providence Sonic Drive 2 | Providence | Amazonで探す | UNICORN | 奥田民生 | オーバードライブ | 粒立ちの良い歪み。ライブでの補強用。 |
Electro-Harmonix Sovtek Big Muff π | Electro-Harmonix | Amazonで探す | UNICORN | 奥田民生 | ファズ | 分厚い壁のようなサウンドを構築。 |
Guyatone PS-014 Dual Time Delay | Guyatone | Amazonで探す | UNICORN | 奥田民生 | ディレイ | デュアルタイム仕様のアナログディレイ。 |
BOSS DM-2 / MOD | BOSS | Amazonで探す | UNICORN | 奥田民生 | ディレイ | 改造でツマミ操作可能。温かみのあるアナログ音。 |
Providence CHRONO DELAY DLY-4 | Providence | Amazonで探す | UNICORN | 奥田民生 | ディレイ | デジタル精度で正確なディレイタイムを実現。 |
Providence PHF-1 Phase Force | Providence | Amazonで探す | UNICORN | 奥田民生 | フェイザー | 深みある位相効果で曲の動きを演出。 |
BOSS BF-2 / BF-3 | BOSS | Amazonで探す | UNICORN | 奥田民生 | フランジャー | 定番のフランジャー。UNICORN期に多用。 |
オリジナル Wah Pedal | 不明(カスタム) | Amazonで探す | UNICORN | 奥田民生 | ワウペダル | 本人カスタム仕様とされるワウ。ブルージーなソロに使用。 |
音作りのセッティング・EQ・ミックスの工夫【UNICORN・奥田民生】
奥田民生(UNICORN)のサウンドを作るうえで重要なのは、アンプ直系のナチュラルな歪みとEQ処理のバランスです。彼の音作りは「過剰に作り込まない」ことが最大の特徴であり、演奏現場ではアンプの素直なトーンをそのまま活かす一方、ミックスやPA処理の段階で必要最小限の補正を行うことで成立しています。
アンプ側のEQは、基本的にTrebleをやや控えめ、Middleをしっかり上げ、Bassを50〜60%程度にするのが定番といわれています。これにより中域が前に出て、バンド全体の中でもギターが埋もれずに存在感を発揮します。特に1959レスポールやテレキャスター使用時には、ギター自体の音の特性を壊さずに活かせるEQバランスが重要です。
歪み量は控えめで、ブースターやオーバードライブを併用してもあくまで「アンプの延長」として使用。Ibanez NTS Nu Tube Screamer(改造)やOT DRIVEは、歪ませすぎず音の太さを強調するためのアクセントとして使われます。そのため、サウンドはシンプルでありながらも「奥行きと厚み」があり、ラフに弾いても音楽的に聴こえるのが民生流です。
ディレイやリバーブの扱いも独特で、過度に空間を広げずに短めのディレイ(250ms前後)や軽めのリバーブで立体感を加えることが多いです。これはUNICORNの楽曲が持つ「隙間のあるアレンジ」と相性が良く、バンド全体で鳴ったときにちょうどよい空間感を生み出します。Providence CHRONO DELAYやGuyatone Dual Time Delayを用いてテンポに合わせる工夫も見られます。
レコーディングにおいては、SM57をキャビ前に設置し、ややオフマイクで収録することが多く確認されています。これによりアタックがきつくなりすぎず、ナチュラルな広がりが得られます。さらにPAやミックスの段階では2〜3kHz付近を軽く持ち上げ、低域をタイトに処理することで、全体に抜ける音像を作り上げています。
曲ごとに異なる工夫も多く、「大迷惑」や「働く男」など激しいロックナンバーでは中域を強調し、バンドサウンドの中心としてギターが突き抜けるように設定。一方、「すばらしい日々」やソロ曲ではトーンノブを少し絞り、柔らかさを持たせてボーカルとのバランスを重視します。
また、アコースティック編成ではピエゾとコンタクトPUのブレンドが重要で、Radial PZ-DIやGrace Design m201 mk2を用いてレンジを広げつつ、ハウリングを抑制。ライブではDIからPAへ送る信号を適切に分岐し、曲ごとに最適な音像を作り上げています。
全体として民生の音作りは、「ギター本体のキャラクターを殺さない」「アンプのナチュラルドライブを活かす」「EQは中域重視」「空間系は最小限」というシンプルな哲学に基づいています。シンプルに見えて、プレイや会場に合わせた細やかな調整が徹底されているのが彼の真骨頂といえるでしょう。こうしたアプローチにより、ラフでありながらも絶妙に音楽的な「奥田民生サウンド」が完成していると想定されます。
比較的安価に音を近づける機材【UNICORN・奥田民生】
奥田民生のサウンドはヴィンテージのレスポールやMarshallアンプなど、非常に高価かつ希少な機材によって支えられています。しかし、初心者や趣味でコピーを楽しみたいギタリストにとっては、数百万円規模のオリジナル機材を揃えるのは現実的ではありません。ここでは、比較的安価(1万円〜10万円程度)で入手可能な市販製品を用いて、民生サウンドに近づける実用的な選択肢を紹介します。
まずギターに関しては、レスポール系の厚みを求めるならEpiphone Les Paul Standardが最適です。Gibson直系ブランドであり、サウンドキャラクターも似ているため、アンプを選ばず民生的な中域の太さを再現可能です。テレキャスターやジャズマスター的なサウンドが必要な場合は、Squier by Fender Classic Vibeシリーズがおすすめ。手頃な価格帯ながらFenderらしいカッティングや温かみを持っており、バンドアンサンブルでも抜けの良さを発揮します。
アンプはMarshall DSL20CRやLaney Cub-Super12などが候補になります。民生が実際に使用しているMarshall JMP 2061XやPlexiは高価ですが、DSLシリーズならチャンネル切替とリバーブを搭載しており、自宅からライブまで幅広く対応可能です。Laneyも彼のサブアンプとして知られているため、予算を抑えつつ似た系統のサウンドを得られます。
エフェクターに関しては、BOSS SD-1 Super OverDriveが民生のブーストサウンドを再現する最適な選択肢。実際のTS系ペダルよりも入手しやすく、価格も手頃です。さらにディレイとしてはBOSS DM-2W Waza Craftが最適。オリジナルのDM-2は高騰していますが、この復刻版なら同様のアナログ的温かさを得られます。モジュレーション系としてはBOSS BF-3やMXR Phase 90があれば十分。シンプルなペダルボード構築でも民生サウンドに近づけられます。
アコースティックをコピーする場合は、YAMAHA FG830やEpiphone J-45 Studioなど、手頃な価格帯のドレッドノート型を選び、プリアンプ付きのDI(Radial StageBugなど)を通すことで民生的なライブアコギサウンドを模倣可能です。
重要なのは「中域をしっかり出すEQ」「過剰に歪ませない」「空間系は薄く」という3点です。民生サウンドは機材そのものよりも「ラフに弾いても音楽的に聴こえるニュアンス」が本質なので、これらの比較的安価な機材でも十分に再現性を楽しめます。
種類 | 機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
エレキギター | Epiphone Les Paul Standard | Epiphone | Amazonで探す | UNICORN | 奥田民生 | Gibsonレスポールの廉価版。太く粘りのあるサウンド。 |
エレキギター | Squier Classic Vibe Telecaster | Squier by Fender | Amazonで探す | UNICORN | 奥田民生 | カッティングに強い。Fenderの廉価ライン。 |
アンプ | Marshall DSL20CR | Marshall | Amazonで探す | UNICORN | 奥田民生 | 小型ながら本格的なMarshallトーン。 |
オーバードライブ | BOSS SD-1 Super OverDrive | BOSS | Amazonで探す | UNICORN | 奥田民生 | 定番ブースター。TS系に似た中域の押し出し感。 |
ディレイ | BOSS DM-2W Waza Craft | BOSS | Amazonで探す | UNICORN | 奥田民生 | オリジナルDM-2を再現。温かみあるアナログディレイ。 |
モジュレーション | BOSS BF-3 Flanger | BOSS | Amazonで探す | UNICORN | 奥田民生 | 現行フランジャー。UNICORN的サウンドの再現に最適。 |
アコースティックギター | Epiphone J-45 Studio | Epiphone | Amazonで探す | UNICORN | 奥田民生 | 本人使用のGibson J-45の手頃な代替機。 |
総括まとめ【UNICORN・奥田民生】

奥田民生の音作りの本質は「肩の力を抜いた自然体のロックサウンド」にあります。ヴィンテージのレスポールやマーシャルを中心に据えながらも、テレキャスターやジャズマスター、さらに改造機材やシグネイチャーモデルを自在に使い分けることで、楽曲に最適なトーンを選び抜いてきました。その一方で、過剰な歪みや過剰なエフェクト処理を避け、シンプルかつ直感的なセッティングで「人間味のある音」を作り出す姿勢が徹底されています。
特に重要なのは中域の存在感。アンプのEQではMiddleを強調し、Bassを抑えめにすることで、バンド全体の中でもギターがしっかりと抜けてきます。またブースターやオーバードライブも「音を歪ませるため」ではなく「アンプの美味しい部分を押し出すため」に使われており、プレイのニュアンスを活かしたラフなサウンドに繋がっています。これは「直挿しのように聴こえるのに奥行きがある」という民生サウンドの大きな特徴といえるでしょう。
さらに、ライブやレコーディングでは最小限の空間系を巧みに利用。短めのディレイや控えめのリバーブを加えることで、曲ごとに立体感を調整しています。結果として、バンド全体のサウンドに余白を残しつつ、必要なときには存在感を強調できる柔軟性を持っています。
初心者が音を近づけたい場合も、「高価なヴィンテージ機材を揃える」ことが目的ではなく、「シンプルなEQ」「中域重視」「過剰に歪ませない」「空間系は控えめ」という哲学を理解することが重要です。手頃なEpiphoneやSquierのモデル、Marshall DSLやBOSSの定番ペダルでも十分に「奥田民生らしさ」を表現できます。
最終的に奥田民生の音は、機材そのもの以上に「力を抜いて自然体で弾く」というプレイスタイルと一体化しています。ラフさの中に計算されたサウンドデザインがあり、聴く人に「気負わないのにかっこいい」と感じさせる力を持っています。その核心を理解し、自分なりに音作りを工夫することが、UNICORNや奥田民生サウンドを再現するための最大の近道となるでしょう。
下記恐らく使用(所持)している機材のまとめです。参考までに!
🎸 ギター
Gibson Les Paul Standard 1959 #9 1165
Collector’s Choice #29としてレプリカ化された本人の代表的レスポール。
Gibson Les Paul Standard w/Bigsby(改造機)
元ゴールドトップ(56–57年製推定)、ハムバッカー換装、ブラックリフィニッシュ、GOTOHグローバーペグ、Gretsch GT415ローラーブリッジ、Bigsby搭載。
Gibson Custom Shop Les Paul Special Single Cut w/Bigsby 2003
P-90搭載モデル。
Fender Custom Shop ’67 Relic Telecaster 2011
アビゲイル・イバラ製ピックアップ搭載。
Fender Jazzmaster 1962
Epiphone Casino
Fender Mustang
Gibson Custom Shop Flying V 2012
Gibson SG Melody Maker 1967(改造)
Vibrola、ミッドブースター内蔵。
Gibson SG(別所有機)
Gibson Custom Shop Explorer 2019
Hofner Model 191(ダブルネック)
Gibson J-45 1958
弾き語り用。L.R.Baggsピエゾ+K&KコンタクトPU増設。
Gibson/Tamio Okuda J-45(シグネチャー)
本人所有の1945年製を基にしたモデル。
Gibson/Tamio Okuda CF-100E(シグネチャー/2014)
1951年製CF-100Eが基。P-90搭載。半音下げ用。
Gibson/CF-100E(1951年製オリジナル/参考)
🎚️ エフェクター/ペダル
Providence VLC-1 Velvet Comp(コンプ)
Ibanez NTS Nu Tube Screamer(ブースター改造仕様)
Free The Tone カスタムペダルボード(スイッチャー & 内蔵ブースター×2)
Free The Tone OT DRIVE OT-1V(オーバードライブ)
Providence Sonic Drive 2(オーバードライブ)
Guyatone PS-014 Dual Time Delay(アナログディレイ)
BOSS DM-2 / DM-2 MOD(アナログディレイ、改造でツマミ操作可能)
Providence CHRONO DELAY DLY-4(ディレイ)
DLS EchoTap(ディレイ/エコー)
BOSS TU-3S / tc electronic Polytune3 mini(チューナー)
Providence PHF-1 Phase Force(フェイザー)
BOSS BF-2 or BF-3(フランジャー)
MXR M117R Flanger
Electro-Harmonix / Sovtek Big Muff π(ファズ/ディストーション)
オリジナル? Wah Pedal(ワウ)
🎛️ アコースティック用機材
Radial PZ-DI
Avenson Audio IsoDI
Grace Design m201 mk2(マイクプリアンプ)
〈A〉 ピエゾ信号スプリッター/ミュートスイッチ付変換器
🔊 アンプ
Marshall JMP 2061X Lead & Bass 20(赤トーレックス)
Marshall JMP Model 1917 PA 20
Marshall JMP Plexi Tremolo 50W(赤)
Marshall 1959 MkII SUPER LEAD 100W(ベース用、パワー管2本外しパワーダウン)
Marshall 1988改造キャビ(12″×2)
Marshall 1960B(4発→2系統化)
Palmer PDI03 JB(スピーカーシミュ/DI、ベース用)
Laney VC30(別記事記載)
🎤 マイキング・その他
SHURE SM57 + A55Mショックマウント(キャビ前)
Autopower ASA-10II(電源安定化)
AirTurn ペダル(歌詞ページ送り)
ライブ用小物:赤いカールコード、ステージ扇風機、ハバレロ君/チビレロちゃんスイッチ
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