【美濃隆章】toe風サウンドの作り方+ギター機材音作りセッティングのまとめ【エフェクター・アンプ】

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始めに(特徴紹介)

toeのギタリスト・美濃隆章は、ポストロックシーンを代表する独自のサウンドメイカーです。彼のプレイはクリーントーンを基調としつつ、緻密なアルペジオとリズムの切り替え、ディレイやルーパーを駆使した浮遊感のある音像が特徴です。

特にtoeの楽曲では、ドラムやベースのタイトなリズムと対比するように、美濃のギターが空間を彩る役割を果たしています。ディレイによる反復、繊細なコンプレッション、アナログ感のあるドライブが絶妙に融合し、toe特有の透明感と緊張感のバランスを生み出しています。

代表曲「Goodbye」「グッドバイ」「孤独の発明」などでは、ジャズマスターを中心に作り出される立体的なクリーンサウンドが聴けます。ライブでは、ルーパーによる即興的なフレーズの重ね合わせが大きな魅力で、toeの即興性と美濃の音作り哲学が強く現れています。

その音作りの本質は、単なる機材の組み合わせではなく、音の「隙間」と「余韻」をどう活かすかにあります。結果として、toeの楽曲はジャンルを超えてリスナーを引き込み、国内外で高く評価されているのです。

以下では、美濃隆章の使用アンプ、ギター、エフェクター構成、EQ設定、そして初心者でも真似できる再現方法について詳しく解説していきます。

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使用アンプ一覧と特徴【toe・美濃隆章】

美濃隆章の音作りを語る上で、アンプの存在は欠かせません。toeのライブやスタジオで彼が使用しているアンプは、クリーンからクランチまでのレンジを幅広くカバーしつつ、細かいニュアンスを活かせるものが選ばれています。特に、アナログ的な質感とレスポンスの良さが求められるポストロックでは、アンプの選択が音全体の立体感を決定づけると言っても過言ではありません。

メインで使用されているのが、Orange AD30HヘッドとOrange PPC412キャビネットの組み合わせです。AD30Hはイギリス製の名機で、クリーンとクランチの中間に位置するような温かみのあるドライブサウンドが特徴です。toeのライブでは、強くピッキングした際に軽く歪むようなセッティングが多く、アルペジオでも音が濁らず、空間系エフェクターと絶妙に調和します。

キャビネットにはCelestion Vintage 30を4発搭載したPPC412を組み合わせることで、中域の太さと存在感を確保。toeのバンドアンサンブルにおいて、美濃のギターは決して前に出すぎず、しかし埋もれることなく、全体を包み込むような役割を担っています。このバランス感は、アンプとキャビネットの特性が大きく寄与していると考えられます。

また、アコースティックギターやエレガットを使用する際には、AER Compact 60/2が登場します。コンパクトながら極めて高い音質を誇るこのアンプは、透明感のあるクリーントーンを出力し、ライブではDI(Countryman Type 85)を通してPAに送られる構成が多いです。toeの楽曲ではアコースティックとエレキの音色を切り替えて使用する場面も多く、その際の音の一貫性を保つ重要な要素となっています。

ライブでは、ステージの規模や会場の響きに応じてマイキングを工夫しており、Shure SM57CAD Audio E100をキャビ前に配置することで、ライン直結とは異なる自然な質感を補っています。特にCAD E100はコンデンサーらしいレンジの広さで、toeのダイナミクスをより豊かに表現するために活用されていると考えられます。

このように、美濃隆章のアンプ選びは「クリーンとクランチの境界線を保ち、アルペジオと空間系が美しく溶け合う」ことを基準としていると言えます。結果としてtoeの音楽に欠かせない、緊張感と浮遊感を両立したサウンドが完成しているのです。なお、これらのアンプ・キャビネット以外の使用歴は確認されていませんが、スタジオ収録などで別機材が使用されている可能性はある、と想定されます。

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AD30HOrangeAmazonで探すtoe美濃隆章メインアンプヘッド。クリーン〜クランチ中心のセッティング。
PPC412OrangeAmazonで探すtoe美濃隆章Celestion Vintage 30×4 搭載キャビ。中域の存在感が特徴。
Compact 60/2AERAmazonで探すtoe美濃隆章アコースティック用アンプ。DI経由でPAへ送る構成。
SM57ShureAmazonで探すtoe美濃隆章ライブ時のマイキング定番マイク。キャビ前に設置。
E100CAD AudioAmazonで探すtoe美濃隆章キャビ前に設置されるコンデンサーマイク。ブレンド用。

使用ギターの種類と特徴【toe・美濃隆章】

blue and brown acoustic guitar

美濃隆章のサウンドの核を担うのは、やはりギターそのものです。toeの楽曲では、クリーンでありながらも表情豊かな響きを持つギターが重要であり、その役割を果たしているのが1961年製のFender Jazzmasterです。このヴィンテージ・ジャズマスターはライブでもレコーディングでも一貫して使用されており、美濃自身がインタビューで「メインで使い続けている」と語っているほどの信頼を寄せる一本です。

ジャズマスター特有の大きなボディとフローティングトレモロは、繊細な揺らぎを与える効果があり、美濃のアルペジオやコードワークを支えています。toeの楽曲に漂う独特な浮遊感は、このジャズマスターの特性を活かしたトレモロやピッキングニュアンスによるところが大きいでしょう。また、61年製というヴィンテージらしい枯れたトーンが、他のギタリストでは再現しづらい独特のサウンドを実現しています。

美濃の演奏スタイルはクリーンを中心としながらも、強めのピッキングで軽いクランチを生み出すようなニュアンスを大切にしています。そのため、ギターの選択においても「音の抜け」や「揺らぎ」といった要素が重視されており、ジャズマスターの広いレンジと柔らかい高音域が存分に活かされています。

サブギターに関しては明確な使用履歴は多く確認されていませんが、セッションやスタジオではストラトキャスターやテレキャスターといった他のフェンダーモデルを使用している可能性も指摘されています。ただし、toeの代表的なライブ・音源においてはほとんどがジャズマスターを中心に展開されているため、現在の彼の音作りを再現する上ではジャズマスターが必須と言えるでしょう。

また、toeの楽曲の中ではエレガットやアコースティックギターを用いたシーンもあり、その際はAER Compact 60/2を介してPAに送られています。この構成により、toeのライブではエレキとアコースティックが自然に溶け合い、サウンドの幅を広げています。

結果として、美濃隆章のギター選びは「ヴィンテージならではの枯れたトーンと、空間を漂うような揺らぎを最大限に活かす」という明確な意図が感じられます。そのため、toeの音作りを再現するには、まずジャズマスタータイプのギターを手にすることが近道になると想定されます。

機材名メーカーAmazon最安値URLアーティストギタリストギターの種類備考
Jazzmaster(1961年製)FenderAmazonで探すtoe美濃隆章エレキギターメインギター。ライブ・レコーディング共に使用。ヴィンテージの揺らぎが特徴。
エレガット/アコースティック(モデル不明)不明Amazonで探すtoe美濃隆章アコースティックギターAER Compact 60/2を使用し、DI経由でPAに送る構成。

使用エフェクターとボード構成【toe・美濃隆章】

toeの美濃隆章は、ギターサウンドの彩りをエフェクターによって巧みに演出しています。彼のボード構成は、単に音色を加工するだけでなく、ライブでの即興性を支える「演奏の一部」として機能している点が特徴的です。特に、ディレイとルーパーを複数組み合わせることで、toe独自の浮遊感あるサウンドスケープを創り出しています。

まず欠かせないのがTC Electronic PolyTune 3です。精度の高いチューナーで、アコースティック用のチェーンでも活躍しています。次に、ドライブ系としてはCULT Ray(オーバードライブ)、そして定番のProCo RAT2(ディストーション)を使用。これらはクリーン基調のサウンドに必要なときだけ軽く歪みを加え、アルペジオやソロを自然に持ち上げる役割を担っています。

コンプレッションにはKATANASOUND BLUE STRIPE 青線を採用。日本製らしい繊細な作りで、ピッキングニュアンスを損なわずにサスティンを整えることができます。空間系としてはStrymon Mobius(モジュレーション系)を導入し、トレモロやコーラス的な効果を加えています。

そして最も特徴的なのがBOSS DM-2を2台同時に使用している点です。1台はショートディレイ、もう1台はロングディレイとしてセッティングし、それぞれを楽曲ごとに切り替えて活用。これにより「ソロの奥行き」「空間の広がり」を自在に操れるようになっています。このディレイの複数使いは、美濃のサウンド哲学を象徴するこだわりの一つと言えるでしょう。

また、toeの即興性を支えている重要な機材がLine 6 DL4です。ディレイのプリセットを駆使しつつ、ルーパーとしてフレーズを重ねることで、ライブならではの緊張感とダイナミクスを生み出しています。さらに、Electro-Harmonix製の名作エフェクターも使用しているとされますが、モデル名は未確認です。

ボードはArmor PS-1Cを採用し、頑丈さと持ち運びのしやすさを両立。電源はFREE THE TONE PT-3Dが担い、ノイズレスかつ安定した電源供給を実現しています。信号管理にはF-sugar 4LOOP BOXを導入しており、複雑なエフェクターチェーンを整理しながら直感的な操作が可能です。さらにBOSS FS-5Lフットスイッチを併用し、アンプやループの切り替えに活用している点も実用的です。

このように美濃隆章のエフェクター構成は「透明感あるクリーンを基盤に、必要な瞬間に色付けする」ことを徹底しており、toeの緻密なアンサンブルの中で独特の存在感を放っています。なお、時期や楽曲によって一部入れ替えが行われている可能性もあり、現在確認されているものは主に直近のライブやインタビューを基にした構成であると想定されます。

機材名メーカーAmazon最安値URLアーティストギタリストエフェクターの種類備考
PolyTune 3TC ElectronicAmazonで探すtoe美濃隆章チューナー精度の高いチューナー。エレガット用チェーンでも使用。
CULT RayCULTAmazonで探すtoe美濃隆章オーバードライブクリーン基調に軽い歪みを加える用途。
RAT2ProCoAmazonで探すtoe美濃隆章ディストーション深めの歪みが必要な場面で使用。
BLUE STRIPE 青線KATANASOUNDAmazonで探すtoe美濃隆章コンプレッサーピッキングニュアンスを保ちながらサスティンを整える。
MobiusStrymonAmazonで探すtoe美濃隆章モジュレーション系トレモロやコーラスなど多彩な空間系を担当。
DM-2BOSSAmazonで探すtoe美濃隆章ディレイ複数台使用。ショートとロングで使い分け。
DL4Line 6Amazonで探すtoe美濃隆章ディレイ/ルーパー即興演奏を支える重要なルーパー機能。
不明モデルElectro-HarmonixAmazonで探すtoe美濃隆章不明詳細不明だが名作エフェクターを使用と記録あり。
PS-1CArmorAmazonで探すtoe美濃隆章エフェクターボード耐久性重視のアルモア製ボード。
PT-3DFREE THE TONEAmazonで探すtoe美濃隆章パワーサプライノイズレスな電源供給を実現。
4LOOP BOXF-sugarAmazonで探すtoe美濃隆章スイッチングシステム複雑なエフェクトチェーンを整理し直感的に操作。
FS-5LBOSSAmazonで探すtoe美濃隆章フットスイッチアンプやループの切り替えに使用。

音作りのセッティング・EQ・ミックスの工夫【toe・美濃隆章】

black PA speakers inside room

美濃隆章の音作りは、単なる機材の組み合わせではなく「どう使うか」に重点が置かれています。toeの楽曲を聴くと、ギターの存在感は決して前に出過ぎず、しかしバンド全体のサウンドを大きく広げる役割を果たしています。ここではアンプのセッティング、EQの工夫、ディレイやルーパーの使い方、さらにPAやミックスの観点を交えて解説します。

まず、アンプの設定に関しては、Orange AD30Hを中心にクリーンとクランチの中間を狙ったセッティングが多いと考えられます。ゲインは低めから中程度、トーンは中域を少し強調し、高域をやや落とし気味に設定することで、アルペジオの煌びやかさを保ちながらも耳に痛くないサウンドを実現しています。低域は出しすぎず、ベースやドラムとのバランスを重視するのもポイントです。

続いてEQの工夫ですが、toeのライブ音源を聴くと、中域を中心にした温かい音像が特徴的です。これはギターそのものの特性に加え、ミキシングでローをややカットし、250Hz~500Hz付近を持ち上げていることが多いと想定されます。高域は4kHz以上を抑えることでシャリつきを抑え、代わりに2kHz前後を強調し、ピッキングニュアンスを前に出しているように聴こえます。結果として、toe特有の「柔らかいのに芯がある」ギターサウンドが完成しているのです。

ディレイの使い分けは美濃の音作りの最大の特徴です。BOSS DM-2を2台並行で使用し、1台はショートディレイ(100ms~200ms)、もう1台はロングディレイ(400ms以上)としてセッティングすることで、音像に奥行きを作り出しています。ソロではロングディレイを強めにかけて余韻を残し、アルペジオではショートディレイを薄く混ぜて立体感を演出。この切り替えによって、同じギターでも楽曲の表情が大きく変わります。

さらにルーパーの活用も重要です。Line 6 DL4を使ったフレーズの重ね録りは、ライブの即興性を高めるだけでなく、toeのアンサンブルをより複雑かつ立体的にしています。例えば、イントロでルーパーにフレーズを録音し、それをバックに演奏を重ねることで、二人以上で弾いているかのような厚みを生み出すのです。

コンプレッションについては、KATANASOUND BLUE STRIPE青線を常時オンにすることで、アルペジオの粒立ちを均一にしつつ、ソロではサスティンを自然に伸ばしています。これはtoeの「無駄のないアンサンブル」において、ギターが埋もれずに存在感を保つために必要な処理です。

PAやミックス面では、ライブ時にSM57とCAD E100を組み合わせたマイキングが多用されます。SM57で中域の輪郭を押さえ、E100で広がりとレンジを補うことで、ライン直結では得られない自然な空気感を加えています。さらに、PAでは全体の定位を工夫し、toe特有の「左右に広がりつつ中央に芯がある」ミックスを実現しています。リバーブは深くかけすぎず、ホールやプレートタイプを軽めに加えている印象です。

総合すると、美濃隆章の音作りの本質は「クリーンを基盤に、必要な瞬間にだけ色を加える」というシンプルな哲学にあります。ディレイやルーパーによる空間演出、EQでの細やかな調整、PAとの連携によって、toeの音楽が持つ緊張感と解放感の両立を実現しているのです。これらは本人の感性とエンジニアリングの両輪によって成立しており、再現するためには単なる機材選びだけでなく、音作りに対する哲学を理解することが不可欠だと想定されます。

比較的安価に音を近づける機材【toe・美濃隆章】

toeの美濃隆章の音作りを完全に再現するには、ヴィンテージのジャズマスターやOrangeアンプ、複数台のアナログディレイといった高額機材が必要ですが、初心者や中級者でも比較的安価に近づける方法があります。ここでは市販されている手頃な機材を中心に紹介します。いずれも1万円〜5万円程度で入手可能で、toeのクリーンとクランチの境界を意識したサウンドにアプローチできます。

まずギターに関しては、本物の1961年製Jazzmasterは非常に高価ですが、代替としてはSquier Classic Vibe JazzmasterFender Player Jazzmasterが候補になります。どちらも10万円以下で購入可能で、ジャズマスター特有の広がりあるクリーントーンやトレモロユニットの揺らぎを再現できます。特にSquierシリーズはコストパフォーマンスが高く、初心者にも扱いやすいモデルです。

アンプについては、Orange AD30H+PPC412の組み合わせは非常に高価かつ重量もあるため、代わりにOrange Crush 35RTBoss Katana 50 MkIIが適しています。Orange Crushは中域の温かみと軽いクランチを再現でき、Katanaは多機能ながら自然なクリーンと空間系エフェクトを搭載しているため、toeの音作りをシンプルに再現することが可能です。

エフェクターでは、BOSS DM-2W(Waza Craft版)が非常におすすめです。オリジナルのDM-2はヴィンテージで高騰していますが、復刻版のDM-2Wは新品でも2万円前後で入手でき、ショート〜ロングディレイを切り替え可能です。またルーパーに関しては、Line 6 DL4がやや高額なため、代わりにBOSS RC-1を使うとシンプルながら美濃の即興性を練習できます。

歪み系では、ProCo RAT2の代わりにBOSS DS-1MXR Distortion+が安価に入手可能です。特にDS-1は汎用性が高く、クリーン基調の音に軽く歪みを足すスタイルにも適しています。オーバードライブに関しては、CULT Rayの代用としてBOSS SD-1が鉄板。ローゲインで自然なブースト感を得られるため、toeの繊細なフレーズにもマッチします。

コンプレッションについては、KATANASOUNDの国産機材は流通が少ないため、代わりにBOSS CS-3が最適です。価格も1万円台と手頃で、アルペジオの粒立ちを均一に整えてくれます。モジュレーション系は、Strymon Mobiusが高額なため、代わりにTC Electronic Corona ChorusBOSS TR-2(トレモロ)を組み合わせれば十分近い雰囲気を再現できます。

最後にパワーサプライやボードは必ずしも高級機材にこだわらなくても構いません。One Control Iguana TailCAJ AC/DC Stationなど、1万円台で安定した電源供給ができる製品を使えば、ノイズを抑えつつ快適にプレイできます。

まとめると、toeの音作りを安価に近づけるには「Jazzmasterタイプのギター」「アナログディレイ系(BOSS DM-2W)」「シンプルなルーパー」「軽いオーバードライブとディストーション」「基本的なコンプレッサー」を揃えることが最重要です。これらを組み合わせることで、toeの持つ透明感と立体感を十分に再現できるでしょう。

種類機材名メーカーAmazon最安値URLアーティストギタリスト備考
ギターClassic Vibe JazzmasterSquierAmazonで探すtoe美濃隆章ジャズマスター系で安価に近いサウンドを得られる。
アンプCrush 35RTOrangeAmazonで探すtoe美濃隆章Orangeサウンドを手軽に再現可能なコンボアンプ。
アンプKatana 50 MkIIBOSSAmazonで探すtoe美濃隆章多機能かつ自然なクリーントーンを持つ人気モデル。
ディレイDM-2WBOSSAmazonで探すtoe美濃隆章Waza Craft版。オリジナルに近いアナログディレイを再現。
ルーパーRC-1 Loop StationBOSSAmazonで探すtoe美濃隆章シンプルで扱いやすいルーパー。DL4の代用に最適。
オーバードライブSD-1 Super OverDriveBOSSAmazonで探すtoe美濃隆章CULT Rayの代替としてローゲイン・ブーストに最適。
ディストーションDS-1 DistortionBOSSAmazonで探すtoe美濃隆章安価で入手できる定番ディストーション。RATの代用に。
コンプレッサーCS-3 Compression SustainerBOSSAmazonで探すtoe美濃隆章粒立ちを整える定番。KATANASOUNDの代替として有効。
モジュレーションCorona ChorusTC ElectronicAmazonで探すtoe美濃隆章Strymon Mobiusの代わりに導入しやすい定番コーラス。
トレモロTR-2 TremoloBOSSAmazonで探すtoe美濃隆章シンプルかつ滑らかな揺らぎを再現可能。

総括まとめ【toe・美濃隆章】

まとめイメージ

toeの美濃隆章の音作りを振り返ると、その本質は「繊細さと即興性の両立」にあるといえます。彼のギターは常にクリーンを基盤としながらも、必要な瞬間にだけ歪みや空間系エフェクトを加え、音楽に立体感を与えています。これは単に高級な機材を揃えれば再現できるものではなく、音に対する美濃自身の感性やバンド全体との呼吸があってこそ成立しているものです。

メインギターである1961年製Fender Jazzmasterは、ヴィンテージならではの枯れた響きとフローティングトレモロの揺らぎが特徴です。その音色がtoeの透明感あふれるサウンドの土台となり、Orange AD30HやAER Compact 60/2といったアンプを通すことでさらに深みを増しています。マイキングにまでこだわりが見られる点も、toeがライブバンドとして世界的に評価されている理由の一つでしょう。

また、エフェクター構成に目を向けると、BOSS DM-2を2台使い分ける徹底したディレイへのこだわりや、Line 6 DL4でのルーパー活用など、即興性と実験性を重視する姿勢が顕著です。toeのライブを観れば、同じ曲でも毎回違った展開が生まれる理由が、このエフェクトの運用にあることがよくわかります。さらに、国産のKATANASOUNDコンプレッサーなど、マニアックな機材選びからも「音の粒立ちを崩さない」哲学が感じられます。

音作りにおけるEQやミックスの工夫も重要です。中域を軸にしたトーンコントロール、ディレイとリバーブの適度なブレンド、PAでの定位の工夫により、toe特有の「静と動が共存する音響空間」が構築されています。これはギタリスト単体の技ではなく、エンジニアやバンドメンバーとの共同作業の成果であり、美濃の音作りは「バンド全体の音像をデザインする」という意識に基づいています。

初心者がtoeのサウンドを目指す場合、必ずしも同じ機材を揃える必要はありません。重要なのは「クリーンを基盤にする」「ディレイを活用して立体感を出す」「エフェクトを多用しすぎない」「必要な場面だけ色を足す」というポイントを意識することです。これらを踏まえて練習や機材選びを行えば、比較的安価な環境でもtoeらしい音に近づくことが可能です。

総じて、美濃隆章の音作りの魅力は「引き算の美学」にあります。過剰な歪みや派手なエフェクトに頼るのではなく、余白を活かし、残響や揺らぎをコントロールすることで、聴き手の想像力を掻き立てるサウンドを実現しています。toeの音楽が国内外で愛されるのは、まさにこの音作りの哲学がリスナーに響いているからでしょう。

あなたがtoeの世界観に憧れるのであれば、まずはクリーントーンを磨き、ディレイの扱いに慣れるところから始めてみてください。その先に、美濃隆章が描き出す独自の音響空間に一歩近づくことができるはずです。

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下記恐らく使用(所持)している機材のまとめです。参考までに!

🎸 ギター

Fender Jazzmaster(1961年製)
 ライブ/レコーディングともメインで使用。本人がインタビューで明言。トレモロユニットの使用感を高く評価。

⚡ アンプ/キャビネット

Orange AD30H(ギターヘッド)
 クランチを中心としたセッティング。

Orange PPC412(キャビネット)
 Celestion Vintage 30 ×4 搭載。

AER Compact 60/2(アコースティック用アンプ)
 エレガットなどのアコースティック用セッティングに使用。
 信号は PolyTune → Countryman Type 85(DI)→ AER → PA へ。

🎤 マイキング

Shure SM57(ダイナミック)

CAD Audio E100(コンデンサー)
 キャビ前に2本立て、会場に応じてブレンド。

🎚️ ペダルボード/電源

Armor アルモア PS-1C(エフェクターボード)

FREE THE TONE PT-3D(パワーサプライ)

F-sugar 4LOOP BOX(ループ・ボックス)

BOSS FS-5L(フットスイッチ)

🎛️ エフェクター

TC Electronic PolyTune 3(チューナー)
 ※エレガット用の信号チェーンにも使用。

CULT Ray(オーバードライブ)

ProCo RAT2(ディストーション)

KATANASOUND BLUE STRIPE 青線(コンプレッサー)

Strymon Mobius(モジュレーション)

BOSS DM-2(アナログ・ディレイ) ×2
 アナログディレイを複数台使用し、役割を分けている。

Line 6 DL4(ディレイ/ルーパー)
 プリセットを駆使し、ルーパー機能も活用。

Electro-Harmonix(不明モデル)
 記事内に「名作エフェクター使用」との記載あり(詳細不明)。

✅ 備考

アナログ・ディレイ(BOSS DM-2)に特に強いこだわりがある。複数台で異なる設定を使い分け、ソロ強調や空間演出を行う。

DL4は toe ライブの即興性を支える重要なルーパーとして使用。

ボードは耐久性と持ち運びを重視してアルモア製を採用。

エレガットでは AER Compact 60/2 を中心に、DI経由でPAに送る構成。

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