【タカミネ(高峰楽器製作所)・エレキギター種類一覧】Takamineのまとめ

エレキギター

タカミネ(Takamine)は、岐阜県中津川市に本社を置く日本を代表するギターメーカーです。1959年の創業以来、特にエレクトリックアコースティックギター(エレアコ)の分野で世界的な地位を築き、ライ・クーダーやイーグルスのグレン・フライをはじめとする数多くの著名アーティストに愛用されています。独自開発の「パラスティック・ピックアップ」により、「エレアコのタカミネ」として世界58か国40代理店で展開される国際的なブランドに成長しました。

  1. タカミネ(Takamine)の歴史
    1. 創業者、創業年、発祥地について
    2. 代表的なモデル紹介
    3. 楽器シーンに与えた影響
  2. タカミネ(Takamine)の特徴・基本性能・サウンド傾向
    1. 音のキャラクター
    2. ボディ形状やピックアップの特徴
    3. 他ブランドとの違い
  3. タカミネ(Takamine)の使用アーティスト
    1. ライ・クーダー
    2. グレン・フライ(イーグルス)
    3. ブルース・スプリングスティーン
    4. 長渕剛
  4. タカミネ(Takamine)の関連ギターブランド
    1. 姉妹ブランド・廉価版
    2. ライバル・同ランクブランド
  5. タカミネ(Takamine)ラインナップとおすすめモデル一覧
  6. タカミネ(Takamine)を実際に使用した人の声【レビュー要約+評判口コミ】
    1. ポジティブ意見
    2. ネガティブ意見
    3. 総評コメント(AI要約)
  7. タカミネ(Takamine)の新品・中古価格比較と最安値先
    1. 主要販売店での価格比較
  8. タカミネ(Takamine)の類似・代替案おすすめギター紹介(比較付き)
    1. 同価格帯・特徴が近いギター
    2. Taylor 814ce
    3. Martin D-28E
    4. YAMAHA FGX5
    5. 音・価格・デザインの比較ポイント
  9. タカミネ(Takamine)まとめ・選び方(初心者向け、プロ向け?)
    1. タカミネが向いている人
    2. 初心者向け推奨度
    3. ジャンル別適性
    4. プロミュージシャン向け特徴
    5. 購入時のチェックポイント
      1. 新品購入時
      2. 中古購入時
    6. 最終まとめ
    7. タカミネギター購入をお考えの方へ

タカミネ(Takamine)の歴史

創業者、創業年、発祥地について

タカミネの歴史は1959年、岐阜県坂下町(現中津川市坂下)で始まりました。創業者は名古屋で弦楽器製作の修行を積んでいましたが、伊勢湾台風の被災を機に妻の実家がある坂下町に移住し、「有限会社・大曽根楽器製作所」を設立しました。

社名の由来:「高峰」は本社が置かれている岐阜県中津川市にある高峰山に由来しており、人名ではありません。1962年に「大曽根楽器製作所」から「高峰楽器製作所」に社名変更され、1965年に株式会社となりました。

坂下という土地は木工業が盛んで、多数の木工業者があったおかげでギター作りの職人に困ることはありませんでした。1970年代に「Takamine」ブランドを立ち上げ、海外向けにギターの輸出を本格化させました。

代表的なモデル紹介

  • PTS-015(ライ・クーダーモデル) – 1979年発売のタカミネ初のエレアコ。楕円形サウンドホールが特徴
  • EF360GF(グレン・フライモデル) – イーグルスのグレン・フライ愛用モデル、「ホテル・カリフォルニア」でも使用
  • 長渕剛シグネチャーモデル – 10年以上のステージサポートから生まれた特別仕様
  • TSP132C(クラシックエレアコ) – ナイロン弦モデル、アール・クルーも使用

楽器シーンに与えた影響

1978年に開発された「パラスティック・ピックアップ」は、エレアコ界に革命をもたらしました。表板の一部をカットしてピックアップを吊り下げる構造により、各弦の干渉を減らし、ハウリングを防止する画期的な技術でした。

1979年4月、タカミネ初のエレアコが海外で発売されると、ライ・クーダーをはじめブルース・スプリングスティーン、ジャクソン・ブラウンなど名だたるアーティストが使用し、「エレアコのタカミネ」というブランドイメージが世界的に確立されました。

タカミネ(Takamine)の特徴・基本性能・サウンド傾向

音のキャラクター

タカミネの音は「硬質で、歯切れの良い音」が特徴で、熱狂的な支持者を多く持ちます。クリアで明瞭な音色により、バンドアンサンブルの中でも埋もれることなく、アコースティックギターの存在感を際立たせます。

サウンドの特徴:

  • 硬質で歯切れの良いクリアなトーン
  • 各弦の分離に優れたバランス
  • 大音量でもハウリングに強い対応力
  • 生音でも容赦なく鳴る豊かな響き

ボディ形状やピックアップの特徴

パラスティック・ピックアップは、6本の棒状(スティック)の圧電素子(ピエゾ)を弦ごとに並列(パラ)させた独自システムです。ブリッジサドルの真下に配置され、サドルで弦振動をダイレクトにキャッチする構造で、大音量下でも他に類を見ない対ハウリング特性を実現しています。

ボディ形状は多様で、ドレッドノート、フォークタイプ、ニューヨーカーなど様々なサイズを展開。特徴的なタカミネ・オリジナルヘッドシェイプは、高峰山の稜線をかたどったデザインとなっています。

他ブランドとの違い

多くのブランドのエレアコがハウリング防止のために生の鳴りを抑制しているのに対し、タカミネのエレアコは生音が容赦なく鳴りながらも、ハウリングに悩まされることがないという独特のバランスを実現しています。

また、1〜2弦、3〜6弦で分割したブリッジサドルは、プレーン弦と巻弦で異なるセッティングが可能で、オクターブチューニングの精度向上を図っています。

タカミネ(Takamine)の使用アーティスト

ライ・クーダー

タカミネの歴史における最重要人物。1979年のプロトタイプ段階から開発に協力し、「エレアコのタカミネ」の礎を築いた。

グレン・フライ(イーグルス)

「ホテル・カリフォルニア」の有名なイントロでタカミネの12弦エレアコを使用。録音スタジオには数十本のタカミネが並んでいた。

ブルース・スプリングスティーン

1980年代からタカミネを愛用し、アメリカでの「エレアコのタカミネ」ブランド確立に大きく貢献。

長渕剛

日本国内で最も有名なタカミネ使用者。桜島ライブをはじめ数々のコンサートで黒いタカミネを使用し、国内でのブランド認知に貢献。

アーティスト 使用モデル 代表楽曲・使用場面
ライ・クーダー PTS-015(ライ・クーダーモデル) アルバム「JAZZ」、各種ライブ
グレン・フライ EF360GF、12弦エレアコ 「ホテル・カリフォルニア」イントロ
長渕剛 長渕剛シグネチャーモデル 桜島ライブ、各種コンサート
押尾コータロー 各種タカミネモデル ソロギター演奏
ジャクソン・ブラウン 初期エレアコモデル 1980年代の楽曲

タカミネ(Takamine)の関連ギターブランド

姉妹ブランド・廉価版

タカミネは現在、中国での入門機種生産により、幅広い価格帯をカバーしています。日本製の高級機から海外生産のエントリーモデルまで、様々なニーズに対応した商品構成となっています。

過去には「HIRADE」ブランドでナイロン弦ギターの輸出を行っており、また1980年代には「TAK」ブランドでエレクトリックギターも販売していました(現在は製造終了)。

ライバル・同ランクブランド

  • Martin(マーチン) – アメリカの老舗、近年エレアコにも注力
  • Taylor(テイラー) – 革新的なエレアコ技術で競合
  • YAMAHA(ヤマハ) – 日本のライバル、幅広い価格帯をカバー
  • Cole Clark(コール・クラーク) – オーストラリアのエレアコ専門ブランド

タカミネ(Takamine)ラインナップとおすすめモデル一覧

モデル名 特徴 価格帯 使用アーティスト おすすめ度
DMP500 最高グレード、オール単板、豪華インレイ 30万円〜 プロミュージシャン ★★★★★
EF360GF グレン・フライモデル、ドレッドノート 15-20万円 グレン・フライ ★★★★★
PTU541C 500シリーズ、スプルース/ローズウッド 12-15万円 セミプロ ★★★★☆
DMP200 ドレッドノート、実直な作り 18-25万円 レコーディング ★★★★☆
GD30CE G30シリーズ、コスパ良好 8-10万円 アマチュア ★★★☆☆

タカミネ(Takamine)を実際に使用した人の声【レビュー要約+評判口コミ】

ポジティブ意見

  • 音質:硬質でクリアな音色、バンドの中でも埋もれない存在感
  • デザイン:シックで堅牢な外観、特徴的なヘッドシェイプが印象的
  • 使いやすさ:ハウリングに強く、ライブパフォーマンスで安心して使える
  • プリアンプ:チューナー内蔵で便利、シンプルな3バンドEQで音作りしやすい
  • 生音:エレアコでありながら生音も豊かに鳴る

ネガティブ意見

  • 重量:エレクトロニクス搭載により、アコースティックギターより重め
  • 価格:上位モデルは高価、初心者には手が出しにくい
  • 調整:パラスティック・ピックアップの調整に専門知識が必要
  • 競合他社:近年はTaylorやYAMAHAの技術進歩に追いつかれている感
  • メンテナンス:電子系統のトラブル時は専門店での修理が必要

総評コメント(AI要約)

タカミネはエレアコのパイオニアとして確固たる地位を築いており、特にライブパフォーマンスでの信頼性は他の追随を許しません。硬質でクリアな音色は好みが分かれるものの、バンドサウンドの中での存在感は抜群です。価格は高めですが、それに見合う品質と歴史的価値があり、プロからアマチュアまで幅広く愛され続けているブランドです。初心者にはエントリーモデルから始めることをお勧めします。

タカミネ(Takamine)の新品・中古価格比較と最安値先

主要販売店での価格比較

  • サウンドハウス:豊富な在庫、定期的なセール開催
  • 石橋楽器:新品・中古ともに豊富、実店舗での試奏可能
  • 島村楽器:全国展開、アフターサービス充実
  • 楽天市場・Amazon:ポイント還元、価格競争で安価な場合も
  • ヤフオク・メルカリ:中古品、ヴィンテージモデルも出品

新品価格は定価から10-20%程度の割引が一般的です。中古市場では、人気モデルや限定品は価格が下がりにくく、状態の良いものは新品価格の70-80%程度での取引が多く見られます。

タカミネ(Takamine)の類似・代替案おすすめギター紹介(比較付き)

同価格帯・特徴が近いギター

Taylor 814ce

価格帯:25-30万円
特徴:ES2ピックアップシステム、モダンなサウンド
vs タカミネ:より現代的で洗練された音色、軽量

Martin D-28E

価格帯:30-35万円
特徴:伝統的なドレッドノートサウンド、Fishmanピックアップ
vs タカミネ:より温かく太い音色、アメリカの伝統

YAMAHA FGX5

価格帯:12-15万円
特徴:SRTピックアップ、コストパフォーマンス良好
vs タカミネ:価格が安く、メンテナンス性良好

音・価格・デザインの比較ポイント

項目 タカミネ Taylor Martin YAMAHA
音の特徴 硬質・クリア モダン・バランス 温かい・太い ニュートラル
価格帯 10-30万円 15-40万円 20-50万円 8-25万円
ハウリング耐性 ★★★★★ ★★★★☆ ★★★☆☆ ★★★★☆
アフターサービス 国内充実 輸入代理店 輸入代理店 国内充実

タカミネ(Takamine)まとめ・選び方(初心者向け、プロ向け?)

タカミネが向いている人

エレアコのパイオニアとして、ライブパフォーマンスを重視する全てのギタリストにおすすめ

初心者向け推奨度

中級者以上推奨:タカミネの真価を理解するには、ある程度のギター経験が必要です。初心者の方は、まずアコースティックギターの基礎を身につけてから検討することをお勧めします。

  • 初心者向けモデル:GD30CE、G70CE(8-10万円台)
  • 中級者向けモデル:PTU541C、DMP561C(12-15万円台)
  • 上級者・プロ向け:DMP500、EF360GF(20万円以上)

ジャンル別適性

  • フォーク・弾き語り:硬質なサウンドで歌声を引き立てる(★★★★★)
  • ロック・ポップス:バンドサウンドでの存在感抜群(★★★★★)
  • ジャズ・ブルース:クリアなトーンでアドリブも映える(★★★★☆)
  • クラシック:ナイロン弦モデル(TSPシリーズ)あり(★★★☆☆)
  • フィンガーピッキング:各弦の分離が良く演奏しやすい(★★★★☆)

プロミュージシャン向け特徴

  • ライブ信頼性:ハウリングに強く、大音量でも安定
  • レコーディング:クリアなピックアップ音でミックスしやすい
  • メンテナンス:全国の正規代理店でサポート体制充実
  • カスタマイズ:オーダーメイドギター、シグネチャーモデル製作可能
  • ブランド価値:世界的な認知度と歴史的価値

購入時のチェックポイント

新品購入時

  • プリアンプの種類と機能確認(PTU、DMP、TDP)
  • ボディサイズとネックの握り心地
  • パラスティック・ピックアップの動作確認
  • 付属品(ケース、保証書、取扱説明書)の確認

中古購入時

  • ネックの反りや捻れの有無
  • フレットの摩耗状況
  • 電子系統の動作確認(音が出ない、ノイズなど)
  • ブリッジ周辺のクラック確認
  • 年代の特定(ヴィンテージモデルの場合)

最終まとめ

タカミネは「エレアコといえばタカミネ」と言われるほどの確固たる地位を築いた日本の誇るギターブランドです。ライ・クーダーやイーグルスといった世界的アーティストが愛用し続ける品質と、独自のパラスティック・ピックアップ技術によるハウリング耐性は、他の追随を許しません。

特にライブパフォーマンスを重視するミュージシャンには最適な選択肢であり、バンドサウンドの中でも埋もれることのないクリアで硬質な音色は、多くのプロフェッショナルに支持され続けています。

価格は決して安くありませんが、その価値に見合う品質と歴史、そして世界中のステージで証明された信頼性を考えれば、エレアコを真剣に考えるすべてのギタリストにとって検討すべきブランドと言えるでしょう。

タカミネギター購入をお考えの方へ

全国の楽器店でタカミネギターを試奏・購入することができます。
まずは実際に手に取って、その歴史ある音色を体験してみてください。

※本記事は楽器選びの参考情報として作成されており、最新の仕様や価格については各販売店にお問い合わせください。

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本記事はタカミネ(高峰楽器製作所)(Takamine)の公式情報および主要販売サイトを参考にしています。

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