始めに(特徴紹介)
ストレイテナーのギタリスト・大山純は、バンドの骨太でありながら繊細なサウンドを支える存在です。彼のプレイは、ロックの重厚さとポップスのメロディアスさを両立させ、楽曲ごとに多彩な音色を操る点が特徴的です。
代表曲「KILLER TUNE」や「Melodic Storm」では、クランチ気味のアンプサウンドに空間系エフェクトを巧みに絡ませ、立体感のあるバンドアンサンブルを構築しています。一方で「SIX DAY WONDER」や「REMINDER」などでは、深みのあるリバーブとディレイを活用し、幻想的で浮遊感あるギターを響かせています。
特に注目すべきは、Freedom Custom Guitar Researchのオリジナルモデルを多数使用している点です。ジャズマスターシェイプをベースにした「Retro JM “Mei”」や、プロトタイプのRRシリーズなど、個性的なギターをメインに据えています。これらは単なる楽器ではなく、ストレイテナーの楽曲に必要なサウンドキャラクターを実現するための重要な要素です。
また、アンプはFender Super Sonic 60を中心に据え、空間系や特殊効果用にOne Control BJF-S66を併用。エフェクトは歪みから空間系まで多岐にわたり、楽曲ごとの音作りに応じて緻密に組み上げられています。
このように、大山純のサウンドは「クリーン〜クランチ基調のアンプサウンド」+「多彩な空間系エフェクト」+「個性的なカスタムギター」という三要素で成り立っています。ここから先では、その詳細な機材リストや音作りの工夫について掘り下げていきます。
使用アンプ一覧と特徴【ストレイテナー・大山純】
大山純(ストレイテナー)の音作りの基盤となるのは、Fender系のアンプを中心としたサウンドです。特にメインで長年愛用しているのが「Fender Super Sonic 60」であり、BASSMANモードやBURNチャンネルを活用することで、クリーンからクランチ、さらには深みのある歪みまで幅広く対応できる点が魅力です。
Super Sonic 60は、Fenderの伝統的なクリーンの美しさを保ちつつ、ロックバンドに必要な歪みも十分に出せるアンプです。大山純は、このアンプをライブのメインとして使用し、特にバンドサウンドの中でもギターが前に出すぎず、絶妙な位置で鳴るサウンドを作り出しています。これにより、ホリエアツシのボーカルや中尾清一郎のベースと干渉せず、音の立体感を確保しているのです。
サブアンプとしては、One Controlの「BJF-S66 HEAD & OC-EM112C CABINET」を使用しています。こちらはマーシャルやヴィンテージアンプのニュアンスを小型で再現できるよう設計されており、特殊なサウンドメイクや空間系エフェクトを強調する場面で登場します。特にストレイテナーの楽曲では、ディレイやリバーブを大胆に使う曲も多いため、そうした場面で音の個性を切り替えるためにBJF-S66が導入されていると考えられます。
一部のライブ写真やSNS投稿では、Marshall系アンプやRoland JC-120を使っていた時期も確認されていますが、現在の中心はあくまでSuper Sonic 60であると見られます。JC-120は空間系エフェクトとの相性が良いため、楽曲によっては使用していた可能性が高いですが、メインセットではあくまで補助的存在に留まっていると想定されます。
こうしたアンプ構成から分かるように、大山純は「万能なSuper Sonicを軸に据えつつ、必要に応じて音の質感を切り替える」というスタイルをとっています。アンプ単体で派手な歪みを作るのではなく、クリーン〜クランチを基盤に、エフェクトボードでサウンドを発展させていくのが特徴です。
結果として、ライブでは楽曲ごとにきめ細やかな音色の変化を実現できるため、観客にとっては「同じギターとは思えない」ほど多彩な音が響いてきます。これらのアンプ選びは、ストレイテナーの幅広い楽曲性に対応するための合理的な選択であると想定されます。
使用ギターの種類と特徴【ストレイテナー・大山純】
大山純のサウンドを語るうえで欠かせないのが、Freedom Custom Guitar Research(以下、FCGR)のオリジナルモデルです。特にメインで使用される「Retro JM “Mei”」は、愛猫「Mei」の毛色をイメージしたカラーリングが特徴的で、武道館公演をはじめ数多くのライブで使用されています。ジャズマスターのシェイプをベースにしながらも、ハムバッカーを搭載しているため、Fender系の明るさに加え、力強く厚みのあるミッドレンジを備えており、バンドサウンドの中でもしっかり存在感を放つことができます。
また、「Freedom Custom Guitar Research Original Custom Model」も重要な一本です。こちらはエルヴィス・コステロモデルのジャズマスターを基にした形状で、F-90ピックアップを2基搭載しています。F-90はシングルコイルの透明感とハムバッカーの厚みの中間に位置するサウンドキャラクターを持つため、クリーンでもクランチでもバランスが良く、ストレイテナーの楽曲に多いミドルテンポのバラードやメロディアスなナンバーに最適です。主にレギュラーチューニングの曲で用いられ、ライブでは「Melodic Storm」や「Man-like Creatures」などで使用されていたと想定されます。
さらに、「Freedom Custom Guitar Research RR Series Prototype」もサブとして使用されています。これはFCGRのRRシリーズ開発時のプロトタイプで、製品版とは異なる仕様が含まれている可能性が高く、大山純のサウンドメイクに合わせて細かく調整されていると考えられます。ライブではトラブル発生時のバックアップや、曲ごとの音色切り替えに使われているようです。
これらのギターは、全体的にクリーン〜クランチ基調のアンプに対して「色付け」を担う存在であり、ストレイテナーの音楽性において極めて重要な役割を果たしています。特に大山純はエフェクターを多用するスタイルのため、ギター自体のキャラクターがはっきりしていないと音が埋もれてしまいます。FCGRのギターはその点で優れており、明瞭で芯のあるサウンドを維持しつつ、エフェクトの変化を最大限に引き出す設計となっています。
一部のインタビューやSNSでは、Fender系ジャズマスターやTelecasterを所有していたとの記録も見られますが、現在のステージングにおける中心はあくまでFreedom製カスタムモデルに集約されていると考えられます。結果的に「FCGRのギター+Fender系アンプ+多彩なエフェクト」という組み合わせが大山純サウンドの柱になっていると想定されます。
機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | ギターの種類 | 備考 |
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Freedom Custom Guitar Research Retro JM “Mei” | Freedom Custom Guitar Research | Amazonで探す | ストレイテナー | 大山純 | ジャズマスター系・カスタム | メインギター。猫「Mei」をイメージしたカラー。ハムバッカー搭載。 |
Freedom Custom Guitar Research Original Custom Model | Freedom Custom Guitar Research | Amazonで探す | ストレイテナー | 大山純 | ジャズマスター系・カスタム | エルヴィス・コステロモデルを基に開発。F-90ピックアップ搭載。 |
Freedom Custom Guitar Research RR Series Prototype | Freedom Custom Guitar Research | Amazonで探す | ストレイテナー | 大山純 | プロトタイプ・カスタム | RRシリーズ開発時の試作機。サブ用や曲による切り替えで使用。 |
使用エフェクターとボード構成【ストレイテナー・大山純】
大山純の音作りで最も特徴的なのが、多彩なエフェクターを組み合わせた緻密なボード構成です。ストレイテナーの楽曲はクリーンから轟音まで幅広いため、オーバードライブやファズ、空間系、モジュレーション、シンセサウンドに至るまで、幅広いペダルを駆使しています。
歪み系では「Rock Stock Pedals The Raven Overdrive V2」や「One Control Persian Green Screamer」などを使用。特にThe Raven Overdriveは中域に独特のキャラクターがあり、Super Sonicのクランチチャンネルと組み合わせることで、迫力のあるリードサウンドを作り出しています。また、Ibanez TS808HWやMad Professor Sweet Honey Overdriveなどもライブで登場することがあり、楽曲やツアーごとに歪みのキャラクターを調整していることが分かります。
ファズでは「EarthQuaker Devices Cloven Hoof」や「BOSS TB-2w」をメインに、Mad Professor Fire Red Fuzzなども使用。特にCloven Hoofは分厚い低域と鋭い高域を持ち、轟音パートでの存在感を高めています。
空間系は非常に充実しており、「BOSS DD-500」や「Neunaber Wet Reverb」「Electro-Harmonix Cathedral」などを使用。特にDD-500は多機能ディレイとしてセットリストの大半をカバーし、DL-4やAD-9といったアナログ/デジタルディレイを状況によって使い分けています。リバーブは複数の機種を併用することで、楽曲に応じた深さや広がりを調整しています。
モジュレーションでは「Electro-Harmonix Small Clone(コーラス)」や「Small Stone(フェイザー)」を採用。シンプルながらも個性的な揺らぎを演出し、浮遊感のあるサウンドを強調しています。
シンセ系では「BOSS SY-1 Guitar Synthesizer」や「Digitech Whammy」を駆使。SY-1はシンプルながら多彩な音色を提供し、Whammyはピッチを大胆に変化させるギミックとして、特にライブで効果的に使われています。
また、スイッチャーには「Free The Tone ARC-3」や「ARC-53M」を導入しており、複雑なエフェクトチェーンを瞬時に切り替えることが可能です。これによりライブ中の操作性が格段に向上し、エフェクトの音質劣化も最小限に抑えられています。さらに「One Control Tri Loop」も加え、シグナルの柔軟なルーティングを実現しています。
ボード全体としては「マルチエフェクターのMOOER GE250」や「BOSS TU-3w」などのチューナー、Free The Tone製パワーサプライを組み合わせることで、安定性と多機能性を両立。結果として、楽曲ごとに多彩な音色を瞬時に呼び出せる理想的なシステムが完成しています。
このように大山純のエフェクトボードは、シンプルに見えて実は非常に奥深く、細部まで設計されたシステムです。各エフェクターは単独でも魅力的ですが、全体のバランスを考えた配置によって最大限の効果を発揮していると想定されます。
機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | エフェクターの種類 | 備考 |
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Rock Stock Pedals The Raven Overdrive V2 | Rock Stock Pedals | Amazonで探す | ストレイテナー | 大山純 | オーバードライブ | メイン歪み。中域の存在感が強くリードに最適。 |
One Control Persian Green Screamer | One Control | Amazonで探す | ストレイテナー | 大山純 | オーバードライブ | TS系。クリーンブーストやリード強調に使用。 |
EarthQuaker Devices Cloven Hoof | EarthQuaker Devices | Amazonで探す | ストレイテナー | 大山純 | ファズ | 分厚い低音と鋭いファズサウンド。轟音パートで使用。 |
BOSS DD-500 | BOSS | Amazonで探す | ストレイテナー | 大山純 | ディレイ | 多機能ディレイ。セットリストの大半をカバー。 |
Neunaber Wet Reverb | Neunaber Audio Effects | Amazonで探す | ストレイテナー | 大山純 | リバーブ | 深みと透明感のあるリバーブ。アンビエントな楽曲に最適。 |
Electro-Harmonix Small Clone | Electro-Harmonix | Amazonで探す | ストレイテナー | 大山純 | コーラス | 浮遊感のある揺らぎを追加。空間演出に必須。 |
BOSS SY-1 Guitar Synthesizer | BOSS | Amazonで探す | ストレイテナー | 大山純 | ギターシンセサイザー | シンセ音色を簡単に追加可能。ライブでのギミックに活躍。 |
Free The Tone ARC-3 | Free The Tone | Amazonで探す | ストレイテナー | 大山純 | スイッチングシステム | 複雑なエフェクトチェーンを一括管理。ライブの要。 |
MOOER GE250 | MOOER | Amazonで探す | ストレイテナー | 大山純 | ギター用マルチエフェクター | マルチで音色補完。サブ的役割として活用。 |
音作りのセッティング・EQ・ミックスの工夫【ストレイテナー・大山純】
大山純の音作りは、「クリーン〜クランチをベースに、多彩なエフェクトで立体感を構築する」ことに集約されます。アンプ自体のセッティングは比較的シンプルですが、EQの細かな調整やエフェクトの重ね方で大きな差別化を図っています。
まず、アンプのEQ設定に関しては、Fender Super Sonic 60のBASSMANモードを使う場合、低域をやや控えめに、中域をしっかり持ち上げる傾向があります。これはベースの中尾清一郎との帯域被りを避けると同時に、バンドサウンド全体の中でギターを前に出すための工夫と考えられます。高域は過度にシャープにせず、耳に刺さらない程度にセッティングするのが特徴です。
BURNチャンネルでは、ゲインを上げすぎずクランチ寄りに留め、歪みの多くはオーバードライブペダルで補います。たとえば「The Raven Overdrive」や「Persian Green Screamer」をオンにすることで、アンプの自然な歪みに中域のパンチを加え、リードプレイの存在感を高めています。ライブではこのセッティングで「KILLER TUNE」や「Melodic Storm」のソロを奏でることが多いと考えられます。
ファズ系は、EarthQuaker Devices Cloven HoofやBOSS TB-2wを楽曲ごとに切り替えて使用。特に轟音系の楽曲ではファズを重ね、アンプのクランチに厚みを持たせてバンド全体を押し上げるような音作りをしています。この際、EQは低域を締めつつ、中域をブーストして埋もれないよう調整することが重要です。
空間系エフェクトは楽曲の雰囲気を決定づける大きな要素です。BOSS DD-500ではディレイタイムを曲に応じて精密に設定し、ショートディレイで倍音を補う場面から、ロングディレイで幻想的な響きを作る場面まで幅広く活用されています。特に「REMINDER」や「SIX DAY WONDER」などの楽曲では、ディレイを深くかけつつリバーブを重ね、浮遊感ある音像を演出しています。
リバーブでは、Neunaber Wet Reverbで透明感のある残響を作り、Electro-Harmonix Cathedralで荘厳な深さを表現。曲によってNano Holy Grailを加え、シンプルながら印象的なリバーブサウンドを響かせています。こうした組み合わせにより、楽曲ごとに異なる「空間の色」を表現しているのです。
モジュレーション系はSmall CloneやSmall Stoneを軸に、必要に応じてフェイザーやコーラスを加えています。特にアルペジオやクリーンフレーズに軽くかけることで、立体感が増し、ストレイテナーらしい浮遊感のあるサウンドが完成します。
ミックス面では、エンジニアによるEQ処理も重要な役割を果たします。ライブやレコーディングにおいては、ギターの2〜4kHz付近を持ち上げて輪郭を際立たせ、200Hz前後の低域を整理することでバンド全体のサウンドに溶け込みやすくしています。さらに、ディレイやリバーブの残響成分はステレオで広げ、ギターそのものの芯はセンター寄りに定位することが多いと考えられます。
総じて、大山純のセッティングは「アンプのクランチを基盤に、ペダルとEQで多彩に彩る」というスタイルに貫かれています。ギターのキャラクターを最大限に活かしながら、楽曲ごとに音色を変幻自在に操る点が彼の音作りの本質であると想定されます。
比較的安価に音を近づける機材【ストレイテナー・大山純】
大山純の音作りはFreedom Custom Guitar ResearchのカスタムギターやBOSS DD-500、Neunaber Wet Reverbといった本格的な機材に支えられていますが、初心者や中級者が同じ機材を揃えるのは難しい場合があります。そこで、比較的安価に手に入る市販モデルを使い、大山純のサウンドに近づける方法を紹介します。
まず歪み系ですが、代表的なTS系オーバードライブとして「BOSS SD-1 Super OverDrive」や「Ibanez TS9 Tube Screamer」が挙げられます。大山純が使用する「Persian Green Screamer」や「TS808HW」と同系統のサウンドで、中域に特徴がありクランチの補強に最適です。これらをアンプのクリーンやクランチに重ねるだけで、ストレイテナー特有のバンドサウンドに馴染むリードトーンを再現できます。
ファズに関しては、EarthQuaker Devices Cloven Hoofは価格帯が高めですが、「Electro-Harmonix Big Muff Nano」や「BOSS FZ-5」などはより手頃に入手可能です。分厚いサステインと低域の迫力があり、轟音パートでの存在感をしっかり再現してくれます。
空間系では、ディレイに「BOSS DD-8」や「TC Electronic Flashback 2」を推奨。DD-500ほどの多機能性はありませんが、ステレオ対応や多彩なモードを備えており、ロングディレイやショートディレイを駆使すれば大山純の浮遊感あるサウンドに近づけます。リバーブは「BOSS RV-6」や「TC Electronic Hall of Fame 2」がコストパフォーマンスに優れ、CathedralやNeunaberのような深みを比較的安価に体験できます。
モジュレーションでは、「Electro-Harmonix Small Clone」の代わりに「BOSS CH-1 Super Chorus」や「TC Electronic Corona Chorus」を使用すると良いでしょう。またフェイザーは「BOSS PH-3」や「MXR Phase 90」が定番で、アルペジオやクリーンの揺らぎ感を再現できます。
さらに、大山純が導入しているマルチエフェクター「MOOER GE250」の代替として、「ZOOM G5n」や「Line 6 POD Go」が初心者には扱いやすくおすすめです。これ一台で歪み・空間系・モジュレーションを網羅できるため、限られた予算でも多彩な音色を構築可能です。
まとめると、アンプはクランチ寄りの設定にして、オーバードライブ+ディレイ+リバーブを中心に構成すれば、大山純の音に近づけることができます。さらにファズやモジュレーションを組み合わせれば、ストレイテナー特有の立体感あるサウンドが再現可能です。以下の表は、比較的安価で代替できる機材をまとめたものです。
種類 | 機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
オーバードライブ | BOSS SD-1 Super OverDrive | BOSS | Amazonで探す | ストレイテナー | 大山純 | TS系オーバードライブの廉価版。中域強調でクランチ強化に最適。 |
オーバードライブ | Ibanez TS9 Tube Screamer | Ibanez | Amazonで探す | ストレイテナー | 大山純 | 定番TS系。TS808HWの廉価版として再現度が高い。 |
ファズ | Electro-Harmonix Big Muff Nano | Electro-Harmonix | Amazonで探す | ストレイテナー | 大山純 | 分厚い低音と長いサステイン。Cloven Hoofの代替に有効。 |
ディレイ | BOSS DD-8 Digital Delay | BOSS | Amazonで探す | ストレイテナー | 大山純 | 多機能ディレイ。DD-500の代替に最適。 |
リバーブ | BOSS RV-6 Reverb | BOSS | Amazonで探す | ストレイテナー | 大山純 | 深みのあるリバーブを再現。CathedralやWet Reverbの代替に有効。 |
コーラス | BOSS CH-1 Super Chorus | BOSS | Amazonで探す | ストレイテナー | 大山純 | Small Cloneの代替。透明感ある揺らぎを演出。 |
フェイザー | BOSS PH-3 Phase Shifter | BOSS | Amazonで探す | ストレイテナー | 大山純 | Small Stoneの代替。多彩なフェイズ効果が可能。 |
マルチエフェクター | ZOOM G5n | ZOOM | Amazonで探す | ストレイテナー | 大山純 | MOOER GE250の代替。多機能でコストパフォーマンスが高い。 |
総括まとめ【ストレイテナー・大山純】

大山純の音作りを改めて整理すると、その本質は「アンプの素直なクランチサウンドを土台に、多彩なエフェクトで世界観を広げる」という点にあります。Freedom Custom Guitar Researchのオリジナルギターは、音色の芯を確実に保ちつつ、歪み・空間系のエフェクトをどれだけ重ねても埋もれない存在感を生み出しています。そこにFender Super Sonic 60を軸としたクリーン〜クランチのアンプサウンドを合わせることで、柔軟かつ力強いサウンドの基盤が完成します。
さらに、エフェクトボードの構築は非常に緻密です。オーバードライブやファズを複数用意し、楽曲のニュアンスに応じて使い分けることにより、1曲ごとに異なる「歪みの色」を表現。ディレイやリバーブを重ねる際も、残響を深くするだけでなく、ステレオ感や奥行きを調整して空間をデザインしています。これにより、ストレイテナーの楽曲に特有の「浮遊感」や「広がり」が再現され、観客に立体的な音体験を届けています。
また、スイッチャーを中心としたボードシステムは、ライブでの操作性と再現性を両立させています。複雑なセッティングを瞬時に切り替えることで、楽曲の流れを途切れさせず、バンド全体のグルーヴを損なわない工夫がなされています。これは単なる機材の多用ではなく、「音楽の流れを止めない」ための哲学的な選択とも言えます。
総じて、大山純の音作りは「バンド全体のサウンドバランスを重視しながら、自身の存在感を最大限に発揮する」ことを目的としています。決してギターが前に出すぎるわけではなく、ボーカルやリズム隊と調和しながらも、必要な場面で確実にリスナーの耳を惹きつける。そのバランス感覚こそが、ストレイテナーの音楽性を支える要となっているのです。
読者の方が大山純サウンドを再現したい場合、必ずしも同じ機材を揃える必要はありません。重要なのは「クランチ基調のアンプ」「中域を活かすオーバードライブ」「空間系エフェクトを駆使した立体的なサウンド」の3点を意識することです。これらを意識して機材を選び、EQやエフェクトを丁寧にセッティングすれば、自宅練習やライブでも彼の音に近づけるでしょう。
最終的に、大山純の音作りは「シンプルな基盤」+「緻密なエフェクトワーク」で構成されており、これはギタリストにとって非常に実践的なアプローチです。彼のプレイスタイルを参考にすることで、単に機材を真似するだけでなく、「音をどう響かせるか」という根本的な視点を学べるはずです。
下記恐らく使用(所持)している機材のまとめです。参考までに!
ギター
Freedom Custom Guitar Research Retro JM “Mei”
ハムバッカー搭載のカスタムモデル。武道館公演のほぼ全曲で使用。猫「Mei」の毛色をイメージしたカラー。
Freedom Custom Guitar Research Original Custom Model
エルヴィス・コステロモデルのジャズマスターを基にした形状。F-90ピックアップ×2搭載。レギュラーチューニング曲用。
Freedom Custom Guitar Research RR Series Prototype
RRシリーズ開発時のプロトタイプ。サブギターとして使用。
アンプ
Fender Super Sonic 60(メイン)
モードBASSMAN、チャンネルBURNでクランチ中心。
One Control BJF-S66 HEAD & OC-EM112C CABINET(サブ/ギミック用)
空間系や特殊効果用。
エフェクター
ワウ・ピッチ系
Morley Mark Tremonti Power Wah
BOSS PS-6 Harmonist
オーバードライブ
Rock Stock Pedals The Raven Overdrive V2
One Control Persian Green Screamer
Anasounds CERBERUS
Ibanez TS808HW(別公演使用)
Mad Professor Sweet Honey Overdrive(別公演使用)
ファズ
EarthQuaker Devices Cloven Hoof
BOSS TB-2w
Mad Professor Fire Red Fuzz(別公演使用)
ディストーション/ゲート
iSP Technologies Decimator II(ノイズゲート)
モジュレーション
Electro-Harmonix Small Clone(コーラス)
Electro-Harmonix Small Stone(フェイザー)
シンセ/ピッチ
BOSS SY-1 Guitar Synthesizer
Digitech Whammy Pedal(別公演使用)
リバーブ
Neunaber Audio Effects Wet Reverb
Electro-Harmonix Cathedral
Electro-Harmonix Nano Holy Grail
ディレイ
BOSS DD-500
BOSS DD-20(別公演使用)
Line 6 DL-4(別公演使用)
Ibanez AD-9 Analog Delay(別公演使用)
その他空間系
Mad Professor Yellow Tremolo(別公演使用)
スイッチャー/ループ
Free The Tone ARC-3(プログラマブルスイッチャー)
Free The Tone ARC-53M(プログラマブルスイッチャー)
One Control Tri Loop
マルチエフェクター
MOOER GE250
チューナー/ペダル
BOSS TU-3w
KORG PB-01(別公演使用)
KORG VP-10 Volume Pedal
パワーサプライ
Free The Tone PT-3D
Free The Tone PT-1D
その他
Free The Tone カスタムジャンクションボックス
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