始めに(特徴紹介)
スピッツのフロントマンであり、ギタリストでもある草野マサムネは、その独特な歌声だけでなく、繊細かつ奥行きのあるギターサウンドでも多くのファンを魅了してきました。スピッツの音楽は一見シンプルに聞こえますが、その奥には緻密に組み立てられたギターアレンジがあり、透明感とロック感を両立させたサウンドが特徴です。
特に「空も飛べるはず」「チェリー」「ロビンソン」といった代表曲では、クリーンとクランチの絶妙なバランスを保ちながら、アルペジオやカッティングを駆使してバンドの世界観を形作っています。近年の『醒めない』『見っけ』『ひみつスタジオ』などでも、アコースティックとエレキを使い分けながら現代的な音作りを行い、時代に合わせた進化を見せています。
彼のプレイスタイルは派手なソロよりもバンド全体のサウンドを支えることに重きを置いており、コードワークやアルペジオに個性が光ります。ピックアップの選択やギターの持ち替えによって楽曲ごとのカラーを明確に変える点も、リスナーを惹きつける要素です。
そのため、草野マサムネの音作りを再現するには「クリーン寄りの音色」「ジャングリーなきらびやかさ」「アコースティック的なナチュラルさ」の3要素を意識する必要があります。シンプルな機材構成でありながら、ギターごとに異なるキャラクターを巧みに生かすことでスピッツらしいサウンドが完成しているのです。
この記事では、草野マサムネが使用するアンプ、ギター、エフェクターを徹底的にまとめ、さらにセッティングのポイントや初心者でも近づける代替機材まで詳しく解説していきます。スピッツの透明感ある音作りの秘密を探り、あなたの音楽制作にも役立ててください。
使用アンプ一覧と特徴【スピッツ・草野マサムネ】
草野マサムネがライブやレコーディングで実際に使用してきたアンプは、決して多くはありません。しかし、彼の音作りにおいてアンプは非常に重要な役割を果たしています。スピッツのサウンドは派手なディストーションよりも、クリーンからクランチにかけての微妙なニュアンスを生かすスタイルであり、アンプ選びもそれに即したものが中心となっています。
まず代表的なのが Laney VC30 です。ブリティッシュアンプらしい中音域の張りと、ナチュラルなクランチサウンドが特徴で、スピッツの透明感あるアルペジオやカッティングとの相性が抜群です。特に「チェリー」「空も飛べるはず」などで聴ける軽やかな響きは、このアンプのキャラクターによるところが大きいといえます。Laneyは奥田民生も愛用しており、草野がその影響を受けた可能性も考えられます。
さらに、デジタルモデリングアンプとして KEMPER Profiling Amplifier を導入している点も注目に値します。近年のレコーディングやライブでは、安定した音色と利便性を求めてKEMPERが積極的に使われています。白いKEMPERヘッドとパワーラックの両方を所有しており、曲ごとの音色再現に欠かせない存在になっています。特に『ひみつスタジオ』以降の作品では、KEMPERによる多彩なアンプシミュレーションが活躍していると推測されます。
またラックシステムとして Marshall JMP-1(プリアンプ) や Marshall EL34 100/100(ステレオ・パワーアンプ) を使用していた時期もあり、過去には真空管アンプならではの厚みのあるサウンドを重視していたことが分かります。Marshall系のパンチ感とLaneyのナチュラルさを併用することで、楽曲によって異なるニュアンスを表現していたと考えられます。
その他にも、ライブの利便性向上のために FREE THE TONE / Input Selector や SHURE / AD4D ワイヤレスレシーバー などを組み込んだシステムを構築しており、安定性と再現性を両立させています。これにより草野はステージ上で自由に動きながらも、ギター本来のニュアンスを損なわない演奏が可能となっています。
これらを総合すると、草野マサムネのアンプ選びは「シンプルかつ安定感」「クリーン〜クランチの自然な表現力」「楽曲ごとの再現性」を重視しているといえます。近年はKEMPERの活用により、過去のアンプサウンドも含めて自在に再現できる環境を整えていると想定されます。
機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
VC30 | Laney | Amazonで探す | スピッツ | 草野マサムネ | 代表的な使用アンプ。ブリティッシュ系のクリーン〜クランチサウンド。 |
Profiling Amplifier White | KEMPER | Amazonで探す | スピッツ | 草野マサムネ | デジタルモデリングアンプ。ライブ・レコーディングで使用。 |
Profiling Power Rack | KEMPER | Amazonで探す | スピッツ | 草野マサムネ | パワーアンプ付き。レコーディングにも使用。 |
JMP-1 | Marshall | Amazonで探す | スピッツ | 草野マサムネ | プリアンプ。90年代〜2000年代前半に使用。 |
EL34 100/100 | Marshall | Amazonで探す | スピッツ | 草野マサムネ | 100W+100Wのステレオ・パワーアンプ。ラックシステム時に使用。 |
AD4D | SHURE | Amazonで探す | スピッツ | 草野マサムネ | ワイヤレスレシーバー。ライブで使用。 |
Input Selector | FREE THE TONE | Amazonで探す | スピッツ | 草野マサムネ | ギター切り替え用。安定したライブ運用のため。 |
使用ギターの種類と特徴【スピッツ・草野マサムネ】
草野マサムネの音作りの核を担うのは、豊富な種類のギター群です。彼は派手なテクニカルプレイをするタイプではありませんが、楽曲ごとの世界観に合わせてギターを使い分けることで、サウンド全体に彩りを与えています。そのためスピッツの音楽においてギターの存在感は大きく、ギタリストとしての個性がそのまま楽曲の雰囲気へ直結していると言えるでしょう。
エレキでは Sago Custom のオリジナルモデル群が近年の中心です。特に「Charm Custom」は『3050』期に使用され、2024年夏フェスで再登場するなど、草野自身がデザインした唯一無二の存在です。さらに、白・黒・青・黄と複数のストラトタイプを持つ Sago Classic Style S カスタム群は、年代ごとのライブで度々登場し、SSHやSSSといったピックアップ配列を曲に応じて選択するなど、繊細なサウンドメイクに活用されています。
一方で、90年代後半から2000年代前半にかけては Bill Lawrence BM-1M CR(通称サイクロン) を多用していました。これはSuhr製シングルとTOM HOLMES製ハムバッカーを搭載したモデルで、『三日月ロック』や『さざなみCD』期の厚みのあるギターサウンドを象徴する一本です。近年は出番が減ったものの、シグネイチャーモデル化されるほどファンからの人気も高いギターです。
加えて、ムスタングやレスポールといった伝統的なモデルも所有しており、『ハヤブサ』期にはFender Mustang、『美しい鰭』期にはGibson Les Paul StandardやES-335が確認されています。さらに、『醒めない』期にはCrewsのSGタイプが登場し、MVやツアーで印象的な姿を見せました。GretschやRickenbackerなど、楽曲ごとに個性的なモデルを使い分ける姿勢は草野ならではです。
アコースティックギターに関しても充実しており、メインは Martin D-45。「正宗」とラベルに表記されている特注品を長年愛用し、ライブのアコースティック編成でも欠かせない存在です。『フェイクファー』制作時から使われているD-76や、近年のレコーディングで使用される000-ECHF、LXMといった小型モデルまで幅広く揃えており、アコギの響きの美しさもスピッツの重要な要素となっています。
このように草野のギター選びは、見た目やブランドよりも「曲の世界観をどのように表現できるか」に重点が置かれているといえます。結果として、同じギターを長く使い続けながらも、新しいモデルを時期ごとに取り入れる柔軟なスタイルをとっています。これらのギター群が生み出す音色が、スピッツの透明感あふれるサウンドを支えていると想定されます。
機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | ギターの種類 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
Charm Custom | Sago | Amazonで探す | スピッツ | 草野マサムネ | エレキギター | 本人デザインのオリジナルモデル。『3050』期や2024年夏フェスで使用。 |
Classic Style S Custom -Thermo Neck-(白ストラト) | Sago | Amazonで探す | スピッツ | 草野マサムネ | エレキギター | 黒ストラトをリフィニッシュした白ストラト。現在最も使用頻度が高い。 |
Classic Style S Custom -Plain Neck-(黒ストラト) | Sago | Amazonで探す | スピッツ | 草野マサムネ | エレキギター | 長年使用。ゴースカ8でも登場。 |
Classic Style S Custom(青/黄ストラト) | Sago | Amazonで探す | スピッツ | 草野マサムネ | エレキギター | 青は『とげまる』期のメイン、黄は『小さな生き物』などで使用。 |
BM-1M CR(サイクロン) | Bill Lawrence | Amazonで探す | スピッツ | 草野マサムネ | エレキギター | 『三日月ロック』〜『さざなみCD』期に多用。シグネイチャーモデルも存在。 |
Mustang 60s | Fender | Amazonで探す | スピッツ | 草野マサムネ | エレキギター | 『ハヤブサ』期に使用。赤べっ甲PG仕様。 |
Les Paul Standard | Gibson | Amazonで探す | スピッツ | 草野マサムネ | エレキギター | 『美しい鰭』ジャケ写などで確認。 |
ES-335 | Gibson | Amazonで探す | スピッツ | 草野マサムネ | エレキギター | セミアコとして使用。温かみのある音色。 |
SG OSG61 | Crews | Amazonで探す | スピッツ | 草野マサムネ | エレキギター | 『醒めない』期に使用。黒SG。 |
D-45 NT | Martin | Amazonで探す | スピッツ | 草野マサムネ | アコースティックギター | メインアコギ。ラベルに「正宗」と表記された特注仕様。 |
D-76 NT | Martin | Amazonで探す | スピッツ | 草野マサムネ | アコースティックギター | 『フェイクファー』制作時に購入したお気に入りの一本。 |
000-ECHF | Martin | Amazonで探す | スピッツ | 草野マサムネ | アコースティックギター | コンパクトで繊細なサウンドを持つモデル。近年のレコーディングで使用。 |
使用エフェクターとボード構成【スピッツ・草野マサムネ】
草野マサムネのエフェクターボードは派手さはありませんが、必要な音色を的確に補強する構成になっています。スピッツの楽曲は、ディストーションのような激しい歪みよりも、クリーンやクランチにナチュラルな味付けを加えることが多いため、彼のボードもシンプルかつ実用的です。サウンドの本質を担うのはギターとアンプであり、エフェクターは「その音を生かす補助」という立ち位置にあるのが特徴です。
まず代表的なのが Ibanez TS9 です。定番オーバードライブで、クリーンアンプにわずかなドライブ感を加える用途や、アルペジオに温かみを加える際に活躍します。特に「ロビンソン」や「空も飛べるはず」のような曲で聴ける繊細な歪みのニュアンスに直結していると考えられます。
さらに、ファズ的な要素を持つ Black Cat OD-1 を使用している点もユニークです。これは一般的なBOSS OD-1とは異なり、粗い歪みやファズ感を出すことができるペダルで、楽曲によってはエッジの効いたサウンドを作り出すのに用いられています。
ライブでの再現性を高めるために BOSS FB-2 Feedbacker/Booster や Digitech FreqOut といったフィードバック系ペダルも導入されています。これにより自然なサステインや疑似フィードバックを得られ、スタジオ録音のニュアンスをステージ上で再現可能にしています。
また、ノイズ対策として BOSS NS-2 Noise Suppressor を組み込み、音の透明感を維持しています。チューナーは Peterson Strobo Stomp HD や Sonic Research ST-200 といった高精度タイプを採用し、正確なピッチ管理を徹底。ボード全体のコントロールには FREE THE TONE ARC-3 が使われており、スイッチングシステムを活用することで安定したライブパフォーマンスを実現しています。
このように草野のエフェクターボードは「歪みを足すため」というよりも「クリーンを最大限に活かしながら、必要に応じて味付けする」スタイルに徹しているのが特徴です。結果として、楽曲ごとにギターの持つキャラクターを生かしつつ、シンプルでブレないスピッツらしいサウンドを保つことができていると想定されます。
機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | エフェクターの種類 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
TS9 | Ibanez | Amazonで探す | スピッツ | 草野マサムネ | オーバードライブ | 定番OD。軽い歪みやブーストに使用。 |
OD-1 | Black Cat | Amazonで探す | スピッツ | 草野マサムネ | ファズ | BOSS製とは異なる。粗めの歪みが特徴。 |
FB-2 Feedbacker/Booster | BOSS | Amazonで探す | スピッツ | 草野マサムネ | ブースター | ブーストとフィードバック機能を両立。 |
NS-2 Noise Suppressor | BOSS | Amazonで探す | スピッツ | 草野マサムネ | ノイズリダクション | クリーントーンを活かすために導入。 |
FreqOut | Digitech | Amazonで探す | スピッツ | 草野マサムネ | サスティナー | 自然なフィードバックをシミュレート。 |
Strobo Stomp HD | Peterson | Amazonで探す | スピッツ | 草野マサムネ | チューナー | 高精度のストロボチューナー。 |
ST-200 | Sonic Research | Amazonで探す | スピッツ | 草野マサムネ | チューナー | コンパクトで高精度。ライブで重宝。 |
ARC-3 | FREE THE TONE | Amazonで探す | スピッツ | 草野マサムネ | スイッチングシステム | エフェクト切り替えの安定運用に使用。 |
音作りのセッティング・EQ・ミックスの工夫【スピッツ・草野マサムネ】
草野マサムネのギターサウンドは、派手な歪みや速弾きといった要素よりも、「透明感」「伸びやかさ」「歌を支えるバッキング」に重点が置かれています。そのため音作りの方向性は、アンプ・エフェクターを過剰にいじるのではなく、ギターの持つキャラクターをそのまま生かしつつ、必要最小限のEQとコンプレッションで調整するというシンプルなアプローチです。
例えば Laney VC30 を使う場合、EQはベース控えめ・ミドルをしっかり・トレブルをやや上げるという設定が基本。これによりクリーン寄りながら芯のあるトーンを得られます。特に「ロビンソン」「空も飛べるはず」のようなアルペジオ中心の楽曲では、トレブルを少し上げて倍音を際立たせることで、バンドアンサンブルの中でも埋もれないギターサウンドになります。
一方、KEMPERを使用する近年のライブやレコーディングでは、Marshall系やFender系のプロファイルを曲ごとに切り替えることが多いと想定されます。たとえば、エッジが欲しい場面ではMarshall JMP-1をベースにしたプロファイルを、アコースティックに寄せたいときはFender Deluxe Reverb系のクリーンプロファイルを呼び出す、といった使い分けです。KEMPERのメリットはプリセット管理による再現性の高さであり、ツアーを通して安定した音を届けられる点が大きな強みです。
エフェクターについては、TS9を軽くかける場合でもゲインはかなり低めに設定し、ほぼブースター的に使用することが多いと考えられます。FB-2やFreqOutのフィードバック機能も、過度に使うのではなく「ライブでサステインが必要な部分」に限定。あくまで楽曲の雰囲気を壊さず、自然な流れで演奏を補強する形です。
ミックス面では、草野のギターはボーカルの裏を支える役割が大きいため、ギターの定位は左右に広げるよりもセンター寄りに置くことが多い傾向です。アコギとエレキを同時に鳴らす場合は、アコギを広めに定位し、エレキを中央に配置してバランスを取るのがセオリーです。またリバーブやディレイは控えめで、アンビエンスを補う程度に留めています。
EQ処理の工夫としては、ローを出しすぎないことが重要です。草野のギターはベースやドラムの下支えを邪魔しないよう、ローを削り気味にしつつ、2〜3kHz付近を軽く持ち上げることでアルペジオの煌びやかさを強調しています。録音においてはコンプレッサーを軽くかけ、ダイナミクスを抑えすぎないよう自然さを残すのもポイントです。
曲ごとに見てみると、「春の歌」ではディレイを薄く混ぜて広がりを出し、「チェリー」ではアコギとエレキを重ねて倍音の美しさを強調しています。「美しい鰭」や「未来未来」ではSGやレスポールを使い、より太い中域を前面に出して楽曲に厚みを与えています。
まとめると、草野マサムネの音作りは「ギター本来の音を尊重する」「EQで不要なローを削り、倍音域を活かす」「過度な歪みを避け、透明感を残す」という3点に集約されます。これにより、シンプルながらも独特の存在感を放つスピッツサウンドが形作られていると想定されます。
比較的安価に音を近づける機材【スピッツ・草野マサムネ】
草野マサムネの音を完全に再現するのは、SagoのカスタムモデルやKEMPERなどの高額機材が関わってくるため初心者にはハードルが高い部分があります。しかし「透明感あるクリーン」「軽いクランチ」「アコギの響きを生かしたバッキング」という要素を捉えれば、市販の手頃な機材でも十分に雰囲気を近づけることが可能です。
まずギターですが、ストラトタイプが最適です。草野はSagoカスタムの白ストラトを多用しますが、初心者向けには Squier Classic Vibe Stratocaster や YAMAHA Pacifica がオススメです。シングルコイル特有のシャリ感がスピッツらしいアルペジオにマッチし、クリーン主体のプレイに適しています。SSH配列のモデルを選べば、ハムバッカーで厚みを足すこともでき、Bill Lawrenceサイクロン期のニュアンスにも近づけます。
アンプは真空管タイプにこだわらずとも、トランジスタのクリーンが美しいモデルを選ぶと良いでしょう。例えば Roland JC-22 は定番のクリーントーンが得られ、スピッツ特有のジャングリーな質感を再現しやすいです。また、モデリングアンプでは BOSS Katana 50 MkII がコストパフォーマンスに優れ、LaneyやFender系のサウンドを簡単にシミュレート可能です。KEMPERには及びませんが、ライブや自宅練習では十分役立ちます。
エフェクターについては、草野サウンドの再現に必須なのが Ibanez TS9系オーバードライブ です。廉価版として Ibanez TS MINI を導入すれば、軽いクランチからブーストまで幅広く対応できます。さらにノイズ対策には BOSS NS-2 が安心。ブースト兼フィードバック感を演出するなら BOSS BD-2 Blues Driver も相性が良いです。ディレイやリバーブは必須ではありませんが、BOSS DD-8 や NUX Atlantic など安価な空間系を軽くかけることで「春の歌」のような広がりを演出できます。
総合すると、ストラトタイプ+クリーン重視のアンプ+軽いオーバードライブというシンプルな構成で、草野マサムネらしい透明感と軽やかさに近づけることが可能です。高額なカスタムモデルがなくても「音の重心を軽く保ち、クリーンを中心にほんのり歪ませる」というアプローチが最大の再現ポイントとなります。
種類 | 機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
ギター | Classic Vibe Stratocaster | Squier | Amazonで探す | スピッツ | 草野マサムネ | シングルコイルの煌びやかな音色で透明感を再現可能。 |
ギター | Pacifica 112V | YAMAHA | Amazonで探す | スピッツ | 草野マサムネ | SSH配列で多彩な音作りに対応。サイクロン期の厚みも近づける。 |
アンプ | JC-22 | Roland | Amazonで探す | スピッツ | 草野マサムネ | 定番ジャズコーラス。透明感あるクリーン。 |
アンプ | Katana 50 MkII | BOSS | Amazonで探す | スピッツ | 草野マサムネ | モデリングでLaney系やFender系を再現可能。 |
オーバードライブ | TS MINI | Ibanez | Amazonで探す | スピッツ | 草野マサムネ | TS9を手軽に再現可能な小型モデル。 |
ブースター/歪み | BD-2 Blues Driver | BOSS | Amazonで探す | スピッツ | 草野マサムネ | 透明感を損なわない軽い歪み。ブースターとしても優秀。 |
ノイズリダクション | NS-2 | BOSS | Amazonで探す | スピッツ | 草野マサムネ | クリーン維持に役立つ。ライブでも必須。 |
ディレイ/リバーブ | DD-8 | BOSS | Amazonで探す | スピッツ | 草野マサムネ | 「春の歌」などの広がりを安価に再現可能。 |
総括まとめ【スピッツ・草野マサムネ】

草野マサムネの音作りの本質は、決して複雑な機材構成にあるのではなく「透明感を持ったクリーンを基盤に、曲ごとにギターの個性を活かす」というシンプルな哲学にあります。彼のギターは派手なソロやテクニカルな速弾きよりも、アルペジオ・カッティング・コードワークといった土台を支えるプレイスタイルに特徴があり、その奥ゆかしさがスピッツの楽曲全体を包み込む柔らかさと普遍性を生んでいます。
また、機材選びにおいては「こだわり」と「柔軟さ」を併せ持っているのも大きな魅力です。長年使い続ける愛用ギター(Sagoの白ストラトやMartin D-45など)と、時期ごとに導入される新しいギターや最新機材(KEMPERやARC-3など)が同居しており、そのバランス感覚が独自の進化を支えています。言い換えれば「自分に必要な要素は絶対に外さず、そこに新しい可能性を柔軟に取り入れる」という姿勢です。
さらに、草野の音作りを支えているのは、エフェクターやEQを過剰にいじらず「ギター本来の音色を尊重する」という考え方です。TS9やFB-2といった補助的なエフェクトは使うものの、過度に歪ませず、ギターとアンプのキャラクターを前面に出すことで、音の輪郭をはっきりと残しています。これにより、バンドアンサンブルの中でもボーカルを邪魔せず、それでいて存在感のあるギターサウンドを実現しています。
初心者が草野のサウンドに近づくためには、高額なカスタムモデルを手に入れる必要はありません。ストラトタイプのギター、クリーンに強いアンプ、そして軽いオーバードライブ。この3点を意識すれば、十分にスピッツらしい響きを再現可能です。むしろ「足す」よりも「削る」発想で、余分な歪みや低域を整理し、透明感を維持することが最大のポイントと言えるでしょう。
総じて、草野マサムネの音作りは「シンプルだが奥深い」アプローチです。ギターそのものをどう響かせるか、そしてその音をどうバンドに馴染ませるかに心を砕く姿勢が、スピッツというバンドの普遍的なサウンドを作り上げてきました。再現を目指す上で大切なのは、彼の機材をそのままコピーすること以上に「ギターを歌わせる意識」と「シンプルさを大事にする感覚」だといえるでしょう。
下記恐らく使用(所持)している機材のまとめです。参考までに!
🎸 エレキギター
Sago / Charm Custom
『3050』期に使用。草野デザインのオリジナルモデル。2024年夏フェスでも再登場。
Sago / Classic Style S Custom -Thermo Neck-(白ストラト)
黒ストラトを白にリフィニッシュ。現在最も使用頻度が高い。
Sago / Classic Style S Custom -Plain Neck-(黒ストラト)
長年使用。ゴースカ8でも登場。
Sago / Classic Style S Custom(青ストラト/黄ストラト)
青:『とげまる2010-2011』でメイン。PU配列がSSHやSSSなど複数存在。
黄:『小さな生き物』などで使用。現在もSSH仕様。
Bill Lawrence / BM-1M CR(サイクロン)
『三日月ロック』〜『さざなみCD』期で多用。シグネイチャーモデル発売済。ピックアップはSuhr V60+TOM HOLMES H450。
Fender / Mustang 60s
『ハヤブサ』期で使用。赤べっ甲ピックガードが特徴。
Gibson / Les Paul Standard
『美しい鰭』ジャケットやTV出演で確認。所有は確定。
Gibson / ES-335
Gibson / Flying V
Epiphone / Sorrento Sunburst
Gretsch / G6118T-60 VS ’60 Anniversary
『みなと』『大好物』MVなどで使用。最近も定期的に登場。
Crews / OSG61(黒SG)
『醒めない』期で使用。『美しい鰭』『未来未来』などでも。
Greco / EG-600 Les Paul Custom MIJ Sunburst
Kalamazoo / KG-2 Las Vegas Blue
Danelectro / Long Horn
Rickenbacker / 360/12(12弦)
『空も飛べるはず』@FESTIVARENAで使用。
FERNANDES / ZO-3(内蔵アンプ付き)
複数所有。リハや軽演奏用。
謎の新ギター(白/クリーム、べっ甲PG)
『美しい鰭』期に登場。ムスタング系に似るが詳細不明。
🎶 アコースティックギター
Martin / D-28 Sunburst(クロサワ楽器レンタル → 後に購入)
Martin / D-28 NT(特注あり/サブ使用)
Martin / D-45 NT(メイン使用、ラベルに「正宗」表記)
Martin / D-76 NT 1976(本人お気に入り。『フェイクファー』制作時に購入)
Martin / 000-ECHF
Martin / D-12-20(12弦)
Martin / LXM(ミニギター)
Gibson / Southern Jumbo
🎛️ エフェクター
Ibanez / TS9(オーバードライブ)
Black Cat / OD-1(ファズ)
BOSS / FB-2 Feedbacker/Booster(ブースター)
BOSS / NS-2 Noise Suppressor(ノイズリダクション)
Digitech / FreqOut(フィードバック)
Peterson / Strobo Stomp HD(チューナー)
Sonic Research / ST-200(チューナー)
FREE THE TONE / ARC-3(スイッチャー)
🔊 アンプ/ラックシステム
Laney / VC30(コンボアンプ)
奥田民生氏も愛用。ライブでも使用。
SHURE / AD4D(ワイヤレスレシーバー)
FREE THE TONE / Input Selector
KEMPER / Profiling Amplifier White(アンプヘッド)
KEMPER / Profiling Power Rack(アンプヘッド)
レコーディングでも使用。
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