ストリクトリー・セブン・ギターズ(Strictly 7 Guitars、通称S7G)は、2007年にアメリカで設立された多弦ギター専門ブランドです。木工職人で理学療法士、そしてヘビーメタル・ベーシストでもあるジム・ルイス氏によって創設され、人間工学に基づいた設計と拡張スケールを特徴とするエレキギターを製造しています。当初は7弦ギターに特化していましたが、現在は6弦、8弦、ベースまで製品ラインを拡大。メタルシーンを中心に高い評価を得ています。
- ストリクトリー・セブン・ギターズ(Strictly 7 Guitars)の歴史
- ストリクトリー・セブン・ギターズ(Strictly 7 Guitars)の特徴・基本性能・サウンド傾向
- ストリクトリー・セブン・ギターズ(Strictly 7 Guitars)の使用アーティスト
- ストリクトリー・セブン・ギターズ(Strictly 7 Guitars)の関連ギターブランド
- ストリクトリー・セブン・ギターズ(Strictly 7 Guitars)ラインナップとおすすめモデル一覧
- ストリクトリー・セブン・ギターズ(Strictly 7 Guitars)を実際に使用した人の声【レビュー要約+評判口コミ】
- ストリクトリー・セブン・ギターズ(Strictly 7 Guitars)の新品・中古価格比較と最安値先
- ストリクトリー・セブン・ギターズ(Strictly 7 Guitars)の類似・代替案おすすめギター紹介(比較付き)
- ストリクトリー・セブン・ギターズ(Strictly 7 Guitars)のよくある質問(FAQ)
- ストリクトリー・セブン・ギターズ(Strictly 7 Guitars)の最新動向とトレンド
- ストリクトリー・セブン・ギターズ(Strictly 7 Guitars)の将来性とブランド価値
- ストリクトリー・セブン・ギターズ(Strictly 7 Guitars)まとめ・選び方
ストリクトリー・セブン・ギターズ(Strictly 7 Guitars)の歴史
ストリクトリー・セブン・ギターズの創業者、創業年、発祥地について
ストリクトリー・セブン・ギターズは2007年、アメリカ・オハイオ州メディナで木工職人であり理学療法士、そしてヘビーメタル・ベーシストでもあるジム・ルイス氏によって創設されました。彼の多彩なバックグラウンドが、このブランドの独特な特徴を形作っています。
ジム・ルイス氏は木工技術、理学療法の知識、そしてヘビーメタルの演奏経験を融合させ、より人間工学的で演奏しやすい拡張スケールのエレキギターを設計しました。特に7弦ギターの需要が高まっていたヘビーメタルシーンに焦点を当て、プレイヤーが直面する課題に向き合う姿勢でブランドを立ち上げました。
USAカスタムショップの楽器は、オハイオ州メディナの工房で熟練のルシアーによってハンドメイドされています。また、日本では島村楽器が総代理店として、JSシリーズと呼ばれる日本製ラインも企画・販売しています。
ストリクトリー・セブン・ギターズの代表的なモデル紹介
S7Gの代表的なモデルには以下があります。
- Cobraシリーズ – S7Gを代表するモデルで、独特なボディシェイプが特徴。USA製のカスタムモデルと、コストパフォーマンスに優れた日本製JSモデルの両方が存在します。フラットDネックシェイプと極厚エボニー指板を採用し、タイトでエッジの効いたサウンドが特徴です。
- Ravenシリーズ – ヘッドレスギターでありながら重量感のある設計により、弦振動を逃さずパワフルなサウンドを実現。マルチスケール仕様で、the GazettEの葵氏も使用するモデルです。Raven HL JS7Fは日本製で、USA製に肉薄する性能を持っています。
- Viperシリーズ – アグレッシブなボディデザインで、メタルプレイヤー向けに設計されたモデル。
- Mambaシリーズ – 6弦モデルで、S7Gの設計思想を6弦に落とし込んだモデル。
多くのモデルでマルチスケール(ファンフレット)を採用し、低音弦側のテンションを保ちながら高音弦側はノーマルスケールという、ドロップチューニングに最適な演奏性を実現しています。
ストリクトリー・セブン・ギターズが楽器シーンに与えた影響
S7Gは多弦ギター、特に7弦以上のギターを演奏するヘビーメタル・プレイヤーに大きな影響を与えました。人間工学に基づいた設計により、長時間の演奏でも疲れにくく、拡張スケールによるタイトな低音域は、ドロップチューニングを多用する現代のメタルシーンに最適です。
フラットDシェイプと呼ばれる厚さが均一のネック設計は、どのポジションでも変わらない弾き心地を提供し、多くのプレイヤーから支持されています。また、マルチスケール設計の普及にも貢献し、現代的なメタルギターの一つのスタンダードを確立しました。
リーズナブルな価格帯でメイド・イン・アメリカの楽器を提供するというコンセプトも、プロからアマチュアまで幅広いプレイヤーに支持される要因となっています。日本市場では、島村楽器との提携により日本製JSシリーズを展開し、さらにアクセスしやすい価格帯での提供を実現しました。
ストリクトリー・セブン・ギターズ(Strictly 7 Guitars)の特徴・基本性能・サウンド傾向
ストリクトリー・セブン・ギターズの音のキャラクター
S7Gのサウンドはタイト、クリア、エッジの効いた音が最大の特徴です。実際の使用者からは「音の立ち上がりが非常に速い」「タイトで何を弾いているのかがわかりやすい」という評価が多く寄せられています。
特にメタルコア系のリフを演奏した際、音がぼやけずに一音一音が明瞭に聴き取れるクリアさが際立ちます。これは拡張スケールによる高いテンション、厚いネック構造による弦振動の伝達効率の高さ、そして適切に選ばれたピックアップの組み合わせによって実現されています。
低音域は非常にタイトで締まりがあり、ドロップチューニングでもぼやけません。高音域はエッジが効いており、攻撃的なリードトーンからメロディックなフレーズまで幅広く対応します。全体的に現代的なメタルサウンドに最適化されており、ダウンチューニングやポリリズミックなフレーズでもクリアさを保ちます。
ストリクトリー・セブン・ギターズのボディ形状やピックアップの特徴
ボディ形状
- 独特なアグレッシブデザインが特徴で、CobraやViperなど個性的なシェイプを採用
- アッシュやマホガニーなど、音響特性に優れた木材を使用
- エキゾチックな木目を活かしたマット塗装(Open pore Polyurethane Matte)により、木材の鳴りを損なわない仕上げ
- ヘッドレスモデル(Ravenシリーズ)では、軽量化と同時に弦振動の伝達効率を高める設計
ネックの特徴
- フラットDシェイプ – ジム・ルイス氏が考案した厚さが均一のネック形状で、どのポジションでも安定した握り心地
- 極厚のエボニー指板により、サステインと音のクリアさが向上
- マルチスケール(ファンフレット)設計により、各弦で最適なテンションを実現(一般的に27.5″-25.5″など)
ピックアップ
- Seymour Duncan Blackoutsなど、ハイゲイン向けのアクティブピックアップを標準装備するモデルが多い
- 日本製JSモデルには専用設計のJSモデルピックアップを搭載し、エッジの効いたタイトなサウンドを実現
- カスタムオーダーでは幅広いピックアップ選択が可能
他ブランドとの違い(ストリクトリー・セブン・ギターズ vs 他社)
vs Ibanez
Ibanezは多弦ギター市場で最も知名度が高いブランドですが、S7Gはより人間工学に特化した設計が特徴です。Ibanezの薄く速弾きに適したネックに対し、S7GのフラットDシェイプはより厚く安定感があります。サウンド面では、Ibanezがバーサタイルな音色を目指すのに対し、S7Gは現代的なメタルサウンドに特化しています。
vs Schecter
Schecterも多弦ギターで定評がありますが、より伝統的なギター設計を踏襲しています。S7GはマルチスケールやフラットDネックなど、より革新的な設計を採用。音の立ち上がりの速さとタイトさでは、多くのユーザーがS7Gを高く評価しています。
vs Strandberg
Strandbergも人間工学とマルチスケールに特化したブランドですが、超軽量化を追求する点が異なります。S7GのRavenシリーズは、ヘッドレスでありながらあえて重量を残すことでパワフルなサウンドを実現。軽さよりも音質を重視するプレイヤーに支持されています。
Solar GuitarsはOla Englund氏が設立したブランドで、実は同氏は以前S7Gのエンドーサーでした。Solar Guitarsは製造コストを抑えつつ高品質を実現する方向性ですが、S7GのUSA製カスタムショップはよりハイエンドで個性的な仕様が可能です。
ストリクトリー・セブン・ギターズ(Strictly 7 Guitars)の使用アーティスト
ストリクトリー・セブン・ギターズを使用する有名アーティスト
葵(the GazettE)
日本のヴィジュアル系ロックバンドthe GazettEのギタリスト。S7Gとエンドースメント契約を締結しており、シグネチュアピックも発売されています。主にRaven HL Std+7 HT/T(USA製)とRaven HL JS7F(日本製)を使用し、the GazettEの重厚なサウンドを支えています。
Ola Englund
スウェーデン出身のギタリスト兼YouTuber。かつてS7Gのシグネチャーモデルを持っていましたが、その後Washburnを経て現在は自身のブランドSolar Guitarsを立ち上げています。S7Gの知名度向上に大きく貢献したアーティストの一人です。
Kirk Windstein
Crowbar、Down、Kingdom of Sorrowなどで活動するスラッジメタル/ドゥームメタルの重鎮ギタリスト。S7Gのカスタムギターを使用し、極端にヘヴィなサウンドを作り出しています。
多くの日本人プレイヤーも使用
S7Gは日本市場にも力を入れており、島村楽器が総代理店として日本製JSシリーズを展開。日本公式サイトにはOWNERSページがあり、S7Gを使用するプレイヤーの活動を紹介しています。バンド活動や弾いてみた動画で活動するプレイヤーなど、幅広い層に支持されています。
ストリクトリー・セブン・ギターズ(Strictly 7 Guitars)の関連ギターブランド
ストリクトリー・セブン・ギターズの姉妹ブランド
S7Gには直接的な姉妹ブランドはありませんが、日本製JSシリーズは島村楽器との提携により企画・販売されています。JSシリーズはUSA製の設計思想を受け継ぎながら、日本国内で生産することでコストパフォーマンスを高めています。
ストリクトリー・セブン・ギターズのライバル・同ランクブランド
- Strandberg – 人間工学とマルチスケールに特化した革新的なブランド。超軽量設計が特徴。
- Solar Guitars – 元S7GエンドーサーOla Englund氏が立ち上げたブランド。モダンメタルに特化。
- Ibanez – 多弦ギター市場での老舗。幅広いラインナップと実績。
- Schecter – メタル向けギターで定評。多弦モデルも充実。
- Mayones – ポーランドの高級ギターブランド。カスタムオーダーに強み。
- Kiesel Guitars – アメリカのカスタムギターメーカー。多弦モデルに定評。
- Skervesen – ポーランドの新興ブランド。エクストリームメタル向け。
- Ormsby Guitars – オーストラリアのマルチスケール専門ブランド。
ストリクトリー・セブン・ギターズ(Strictly 7 Guitars)ラインナップとおすすめモデル一覧
モデル名 | 特徴 | 使用アーティスト |
---|---|---|
Cobra JS6/JS7 | 日本製。フラットDネック、極厚エボニー指板、アッシュボディ。JSオリジナルピックアップ搭載でエッジの効いたタイトサウンド。コストパフォーマンスに優れる。 | – |
Cobra Standard7 | USA製。S7Gの基本設計を踏襲したスタンダードモデル。Seymour Duncanピックアップ搭載。 | – |
Cobra Custom7 HT/T | USA製カスタムショップモデル。ネックスルー構造、高級木材使用。フルカスタムオーダー可能。 | – |
Raven HL Std+7 HT/T | USA製ヘッドレスモデル。重量感のある設計でパワフルなサウンド。マルチスケール27.5″-25.5″。 | 葵(the GazettE) |
Raven HL JS7F | 日本製ヘッドレスモデル。USA製の設計を継承しつつボルトオン仕様でよりタイトなサウンド。Seymour Duncan Blackouts搭載。 | 葵(the GazettE) |
Viper V7 | アグレッシブなボディシェイプの7弦モデル。メタルプレイヤー向け。 | – |
Mamba6 | 6弦モデル。S7Gの設計思想を6弦に落とし込んだモデル。 | – |
日本製JSシリーズについて:USA製に比べて購入しやすい価格帯でありながら、フラットDネックシェイプや極厚エボニー指板など、S7Gの特徴的な設計を継承しています。ボルトオン構造により、よりタイトでエッジの効いたサウンドが特徴です。
ストリクトリー・セブン・ギターズ(Strictly 7 Guitars)を実際に使用した人の声【レビュー要約+評判口コミ】
ポジティブ意見:ストリクトリー・セブン・ギターズの音質・デザイン・使いやすさ
音質について
- 「試奏した瞬間に他のギターと明らかに音が違うことがわかった」という驚きの声
- 「音の立ち上がりの速さが段違い。全体的に音が非常にクリアで何を弾いているのかがわかりやすい」
- 「メタルコア的なリフを弾いた場合、ぼやけずに明瞭に聴き取れる」
- 「音のタイトさが他のギターとは全く違う。20年ギターを弾いてきて初めてここまで明確な違いを感じた」
デザインについて
- 「音、形、色全てにおいて非常に気に入っている」
- 「個性的なボディシェイプが独特の存在感を放っている」
- 「木目を活かしたマット塗装がエキゾチックで美しい」
演奏性について
- 「フラットDネックはどのポジションでも同じ握り心地で演奏しやすい」
- 「マルチスケールにより、低音弦のテンション感と高音弦の弾きやすさを両立」
- 「人間工学に基づいた設計で、長時間の演奏でも疲れにくい」
ネガティブ意見:ストリクトリー・セブン・ギターズの重量・調整の難しさ
重量について
- 「Ravenシリーズはヘッドレスなのに重い。軽量モデルを求める人には向かない」
- 「長時間のスタンディング演奏では重さを感じることがある」
入手性・品質管理について
- 「USA製カスタムモデルは納期が非常に長い場合がある」
- 「過去に品質管理や納期に問題があったという報告も見られる(特に数年前)」
- 「日本製JSシリーズは比較的入手しやすいが、USA製カスタムは工房の稼働状況に左右される」
メンテナンスについて
- 「マルチスケールのため、弦交換や調整に慣れが必要」
- 「特殊な設計のため、一般的なリペアショップでは対応できない場合がある」
総評コメント(AI要約)
ストリクトリー・セブン・ギターズは、音質面で非常に高い評価を得ているブランドです。特に「音の立ち上がりの速さ」「タイトでクリアなサウンド」が際立っており、他のギターとの明確な違いを感じるユーザーが多数います。人間工学に基づいた設計により演奏性も高く、現代的なメタルサウンドを求めるプレイヤーには最適な選択肢といえます。
一方で、USA製カスタムモデルは納期や入手性に課題があり、過去には品質管理の問題も報告されています。現在は日本製JSシリーズの展開により、より入手しやすく安定した品質の製品が提供されています。重量やマルチスケールへの慣れが必要な点はありますが、それを補って余りある音質と演奏性が魅力です。
総じて、現代的なメタルサウンドを追求するギタリストにとって、S7Gは非常に魅力的な選択肢となるでしょう。特に日本製JSシリーズは、コストパフォーマンスと品質のバランスに優れています。
ストリクトリー・セブン・ギターズ(Strictly 7 Guitars)の新品・中古価格比較と最安値先
ストリクトリー・セブン・ギターズ安価販売先リンク一覧
ストリクトリー・セブン・ギターズ(Strictly 7 Guitars)の類似・代替案おすすめギター紹介(比較付き)
ストリクトリー・セブン・ギターズと同価格帯や特徴が近いギター2〜3本紹介
1. Ibanez RG/RGDシリーズ(7弦/8弦モデル)
多弦ギターの定番ブランドであるIbanezのRGシリーズは、S7Gと同様にメタルプレイヤーに支持されています。特にRGD(Rigid Design)シリーズは、拡張スケールを採用しており、ダウンチューニングでもタイトなサウンドが得られます。
S7Gと比較すると、Ibanezは薄くフラットなネックプロファイルで速弾きに適しており、より汎用性の高いサウンドキャラクターを持ちます。入手性や選択肢の豊富さではIbanezが優位ですが、S7Gの方がより個性的で特化したサウンドを持っています。
2. Strandberg Boden Metalシリーズ
スウェーデン発の革新的ブランドStrandbergは、S7Gと同様に人間工学とマルチスケールに特化しています。最大の違いは重量で、Strandbergは超軽量設計を追求しているのに対し、S7Gは音質のために適度な重量を保っています。
Strandbergはヘッドレス設計とエンドゥアネックにより、長時間の演奏でも疲れにくい点が魅力。S7Gはよりアグレッシブなデザインとパワフルなサウンドが特徴です。価格帯は同程度ですが、軽さを重視するならStrandberg、音のパワーを重視するならS7Gがおすすめです。
3. Schecter KM/Keith Mercyシリーズ
Schecterの多弦モデルも、現代的なメタルサウンドに特化しています。伝統的なギター製造技術をベースにしながら、メタルに必要な仕様を盛り込んだモデルが揃っています。
S7Gと比較すると、Schecterはより伝統的なネックシェイプとストレートスケールを採用したモデルが多く、扱いやすさと安定性に優れます。S7GはマルチスケールとフラットDネックにより、より革新的なアプローチを取っています。価格面ではSchecterの方がやや手頃な場合が多いですが、独自性ではS7Gに軍配が上がります。
音・デザインの比較ポイント(ストリクトリー・セブン・ギターズ vs 他ブランド)
比較項目 | S7G | Ibanez RGD | Strandberg | Schecter |
---|---|---|---|---|
サウンド | タイト、エッジが効いた、立ち上がりが速い | バーサタイル、バランス型 | クリア、アーティキュレート | パワフル、どっしり |
ネック形状 | フラットDシェイプ(厚め) | ウィザード/スーパーウィザード(薄め) | エンドゥアネック(独特の形状) | シンネック(やや薄め) |
スケール | マルチスケール中心 | ストレート/一部マルチスケール | マルチスケール専門 | 主にストレート |
重量 | 中〜やや重め | 中程度 | 超軽量 | 中〜やや重め |
デザイン | アグレッシブで個性的 | スタイリッシュ、定番 | 未来的、機能美 | モダン、メタル寄り |
入手性 | やや限定的(JSシリーズは入手しやすい) | 非常に良好 | 良好 | 良好 |
ストリクトリー・セブン・ギターズ(Strictly 7 Guitars)のよくある質問(FAQ)
Q1: S7GのJSシリーズとUSA製の違いは何ですか?
A: JSシリーズは日本で製造され、ボルトオン構造を採用しています。USA製はネックスルー構造が多く、よりカスタマイズオプションが豊富です。音質面では、JSシリーズの方がややタイトでエッジが効いており、USA製はよりサステインが長く豊かな倍音を持ちます。価格面ではJSシリーズの方が手頃です。
Q2: マルチスケール初心者でも弾けますか?
A: はい、慣れれば問題なく演奏できます。最初は斜めのフレットに違和感を感じるかもしれませんが、多くのプレイヤーは数日から1週間程度で慣れると報告しています。むしろ、各弦で最適なテンションが得られるため、演奏しやすいと感じる方も多いです。
Q3: フラットDネックシェイプとは何ですか?
A: ジム・ルイス氏が考案した、ネックの厚さが全ポジションで均一な形状です。通常のギターはネックの厚さがポジションによって変化しますが、フラットDシェイプでは一定のため、どこを押さえても同じ感覚で演奏できます。
Q4: S7Gはメタル以外のジャンルでも使えますか?
A: もちろん可能ですが、S7Gの設計はモダンメタル、特にダウンチューニングを使用するスタイルに最適化されています。ジャズやブルース、クリーントーン中心の音楽では、他のブランドの方が適している場合があります。
Q5: メンテナンスは難しいですか?
A: マルチスケールのため、通常のギターよりも弦交換や調整にやや手間がかかります。ただし、基本的な構造は一般的なギターと同じため、マルチスケールに慣れたリペアショップであれば対応可能です。
Q6: 日本での修理・サポート体制はどうなっていますか?
A: 島村楽器が日本総代理店として、JSシリーズのサポートを行っています。USA製に関しても、島村楽器を通じてサポートを受けることができます。
Q7: 初心者がいきなりS7Gを購入しても大丈夫ですか?
A: 7弦ギター自体が初めての場合、最初は少し戸惑うかもしれません。しかし、人間工学に基づいた設計のため、実は初心者にも演奏しやすい設計です。ただし、価格を考えると、まず標準的な6弦ギターである程度経験を積んでから検討するのがおすすめです。
ストリクトリー・セブン・ギターズ(Strictly 7 Guitars)の最新動向とトレンド
S7Gは近年、日本市場での展開を強化しています。島村楽器との提携により日本製JSシリーズを展開し、より多くのプレイヤーがS7Gの品質を体験できるようになりました。
the GazettEの葵氏とのエンドースメント契約は、日本のヴィジュアル系/ラウドロックシーンにおけるS7Gの認知度向上に大きく貢献しています。シグネチュアピックの発売や、専用モデルの展開により、日本市場でのプレゼンスが高まっています。
技術面では、マルチスケール設計の更なる洗練や、新しいピックアップの組み合わせなど、常に進化を続けています。特にヘッドレスモデルのRavenシリーズは、従来のヘッドレスギターの概念を覆す「重量を残すことでサウンドを向上させる」アプローチが注目されています。
環境への配慮も進んでおり、サステナブルな木材の使用や、塗装工程の見直しなど、環境負荷の低減にも取り組んでいます。Open pore Polyurethane Matte塗装は、見た目の美しさだけでなく、塗装の薄さによる音響特性の向上も実現しています。
また、S7Gの日本公式サイトではOWNERSページを開設し、S7Gユーザーの活動を紹介する取り組みも行っています。これにより、ユーザーコミュニティの形成とブランドロイヤリティの向上を図っています。
ストリクトリー・セブン・ギターズ(Strictly 7 Guitars)の将来性とブランド価値
S7Gは、多弦ギター市場において独自のポジションを確立しています。人間工学に基づいた設計、マルチスケール、フラットDネックシェイプといった特徴的な仕様は、他ブランドとの明確な差別化要因となっています。
現代のメタルシーンにおいて、ダウンチューニングや多弦ギターの需要は今後も継続すると予想され、S7Gのような専門特化したブランドの存在意義は高まっています。特に、テクニカルデスメタル、プログレッシブメタル、ジェントといったジャンルの発展とともに、S7Gの需要も増加するでしょう。
日本製JSシリーズの展開により、価格帯の選択肢が広がったことも、ブランドの成長にとって重要な要素です。USA製カスタムショップの高級ラインと、日本製の高品質コストパフォーマンスモデルという二本立て戦略は、幅広い層のプレイヤーにアプローチできる強みとなっています。
ただし、過去に品質管理や納期の問題があったことは、ブランドイメージにとって課題となっています。現在は改善されているとはいえ、信頼性の確立には継続的な品質管理と顧客対応の向上が必要です。
総じて、S7Gは独自の技術と設計思想により、多弦ギター市場において確固たる地位を築いています。今後も技術革新と品質向上を続けることで、さらなる成長が期待できるブランドといえるでしょう。
ストリクトリー・セブン・ギターズ(Strictly 7 Guitars)まとめ・選び方
ストリクトリー・セブン・ギターズがどんな人に向いているか(初心者/中級者/プロ/ジャンル別)
こんな人におすすめ:
- モダンメタル、プログレッシブメタル、ジェントなどを演奏するプレイヤー – S7Gの設計はこれらのジャンルに最適化されており、タイトでクリアなサウンドが得られます。
- ダウンチューニングを多用するプレイヤー – マルチスケール設計により、極端なダウンチューニングでも明瞭なサウンドが維持できます。
- 7弦以上の多弦ギターを求めるプレイヤー – S7Gは7弦ギター専門ブランドとしてスタートしただけあり、多弦ギターのノウハウが豊富です。
- 人間工学に基づいた演奏性を重視するプレイヤー – フラットDネックシェイプにより、長時間の演奏でも疲れにくい設計です。
- 個性的なデザインを求めるプレイヤー – アグレッシブで独特なボディシェイプは、ステージでの存在感を高めます。
- 音の立ち上がりとタイトさを重視するプレイヤー – テクニカルなフレーズやリフを明瞭に表現したいプレイヤーに最適です。
初心者向け:
7弦ギター初心者の場合、まず日本製JSシリーズからスタートするのがおすすめです。コストパフォーマンスに優れ、S7Gの特徴を体験できます。ただし、多弦ギター自体が初めての場合は、マルチスケールやフラットDネックに慣れるまで時間がかかる可能性があります。可能であれば、店頭で試奏してから購入することを強くおすすめします。
中級者向け:
演奏スタイルが確立し、自分の求めるサウンドが明確になった中級者にとって、S7Gは優れた選択肢です。日本製JSシリーズで十分に高品質ですが、より個性を追求したい場合はUSA製カスタムも視野に入れると良いでしょう。
プロ向け:
プロフェッショナルには、USA製カスタムショップモデルがおすすめです。フルカスタムオーダーにより、自分の演奏スタイルや音楽性に完璧にマッチした1本を製作できます。the GazettEの葵氏のように、エンドースメント契約も可能です。
ジャンル別適性:
- 非常に適している:デスメタル、テクニカルデスメタル、プログレッシブメタル、ジェント、メタルコア、デスコア
- 適している:ヘヴィメタル、スラッジメタル、ドゥームメタル、ハードロック
- やや適している:ロック全般、オルタナティブロック
- あまり適していない:ブルース、ジャズ、カントリー、ポップス
最終的な選び方のポイント:
- 予算と入手性 – 日本製JSシリーズは入手しやすく、価格も抑えられています。USA製カスタムはより高価で納期も長いですが、完全なカスタマイズが可能です。
- 演奏ジャンル – モダンメタル系であれば最適。それ以外のジャンルでは他のブランドも検討しましょう。
- 弦数 – 7弦以上を検討しているなら、S7Gは最有力候補です。6弦メインなら、より汎用性の高いブランドも選択肢に入ります。
- 試奏の重要性 – マルチスケールとフラットDネックは好みが分かれるため、可能な限り実際に触れてから決定しましょう。
ストリクトリー・セブン・ギターズで、あなたのメタルサウンドを次のレベルへ。
本記事はストリクトリー・セブン・ギターズ(Strictly 7 Guitars (S7G))の公式情報および主要販売サイトを参考にしています。
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