始めに(特徴紹介)
スラッシュメタル四天王の一角「Slayer(スレイヤー)」を支えてきたギタリスト、Kerry King(ケリー・キング)。彼のサウンドは、超高速リフとアグレッシブなトレモロピッキング、そして強烈なノイズ混じりのソロによって特徴付けられています。特に「Raining Blood」「Angel of Death」といった代表曲では、その攻撃的で鋭いギターサウンドが全体をリードし、バンドの過激なイメージを決定づけています。
Kerry Kingの音作りは、低域が厚く、中域が前に出た咆哮のような歪みが核にあります。Marshall JCM800をベースとしたシグネチャーアンプに加え、EMGアクティブPUと強力なブーストを組み合わせることで、どの環境でも統一された暴力的なサウンドを再現できるよう設計されています。さらに、ワウやフランジャーを用いたエフェクト使いもポイントで、曲中で不気味さを演出する際に多用されます。
また、彼は「音が常に暴力的であること」をテーマにしており、ライブでもスタジオでもその姿勢は一貫しています。シグネチャーモデルのギターやアンプを使うことで、誰でもKerry King特有の“メタルの鋼鉄サウンド”に迫ることが可能です。
使用アンプ一覧と特徴【Slayer・Kerry King】
Kerry Kingの音作りを語る上で最も重要なのが、Marshallとの強い結びつきです。長年にわたり彼のメインアンプは「Marshall JCM800 2203」をベースとしたサウンドであり、2007年にはついに本人シグネチャーモデル「Marshall JCM800 2203KK」がリリースされました。このモデルは通常のJCM800に比べ、よりタイトで攻撃的なゲインを実現するための「Beast」スイッチや、内蔵ブースト回路を備えています。ライブでは複数台を同時に稼働させ、常に安定した爆音と歪みを供給していることが確認されています。
また、キャビネットにはMarshallの「Mode Four MF400B」を使用している時期もあり、搭載スピーカーはCelestion G12 K-100。低域に強く、ヘヴィなリフを支えるのに最適な仕様です。特にSlayerのスピード感あるリフでは、通常のGreenbackやVintage30ではなく、よりタイトでパワフルなK-100が適していることが分かります。
一方で、レコーディングやツアー時期によっては、古典的なJCM800やその他のMarshallモデルを組み合わせて使用していたことも報告されています。加えて、一部のファンサイトやインタビューでは、Mesa/Boogieなどの別ブランドをスタジオで試したという噂も存在しますが、確定情報ではなく「補助的に試された可能性がある」という程度に留まります。
このように、Kerry Kingのアンプ選びは一貫してMarshall中心でありながらも、ライブの大音量環境やスラッシュメタル特有のスピード感を支えるために「より攻撃的でタイトな鳴り」を追求してきた結果といえるでしょう。したがって、彼のサウンドを再現するには、まずJCM800系のアンプを基盤に考えることが最重要と、想定されます。
amps(使用アンプ一覧と特徴) | 機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | 備考 |
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アンプヘッド | Marshall JCM800 2203KK | Marshall | Amazonで探す | Slayer | Kerry King | 本人シグネチャーモデル。内蔵ブースト搭載、ライブで複数台使用。 |
キャビネット | Marshall MF400B Mode Four 4×12 | Marshall | Amazonで探す | Slayer | Kerry King | Celestion G12 K-100搭載。低域重視、リフ向き。 |
アンプヘッド(推定) | Marshall JCM800(通常版) | Marshall | Amazonで探す | Slayer | Kerry King | シグネチャー以前のライブやレコーディングで使用例が多い。 |
使用ギターの種類と特徴【Slayer・Kerry King】
Kerry Kingのサウンドの核を成すのは、彼自身の個性を反映した独自のギター群です。長年にわたりB.C. RichのフライングVスタイルを愛用してきたことで有名で、特徴的なトライバル・グラフィックやカスタム仕様のシグネチャーモデルはファンの間でも強烈な印象を残しています。特に「B.C. Rich Kerry King V(2nd Gen/トライバル柄)」は、EMG KFKセット(81/85+PA-2)を搭載し、さらにネック側にSustainiacを組み込み、ソロでの無限サスティーンを可能にしています。またブリッジにはKahler 2315トレモロを採用し、スラッシュメタル特有のアグレッシブなアーミングを支えています。
他にも、同社のKKV/KKV Tribalシリーズを多数運用しており、どれも共通してEMGアクティブPUとKahlerブリッジという構成を持っています。これにより、歪みの中でも明瞭さを保ち、ライブ環境でも音が埋もれない設計になっています。
近年ではDean Guitarsとの契約により、「Dean Kerry King V Black Satin」や「Dean USA Overlord “Battalion Grey”」といった新シグネチャーモデルも使用。特にBlack Satinモデルは、従来のEMG 81/85に加え、PA-2ブースターとKahler Hybridブリッジを搭載。セットスルーネック構造によって安定したサスティーンとチューニング精度を確保し、Slayer終盤のツアーからソロ活動に至るまで活躍しています。
こうしたギター選びの背景には、「攻撃性と視覚的インパクトを両立させる」という一貫した思想が存在します。見た目のインパクトはもちろん、アクティブPUによる高出力、Kahlerによる独特のアーミングフィールが、彼のプレイスタイルに完全にマッチしています。つまり、Kerry Kingのギターは単なる楽器以上に、彼のアイデンティティそのものと言えるでしょう。
総じて、ライブ映像や公式インタビューからも明らかなように、彼は常に「高出力で攻撃的なトーン」を中心に設計されたギターを選び続けてきました。そのため、どの時代のモデルを使っても共通するのは「暴力的で切り裂くようなメタルサウンド」であると、想定されます。
guitars(使用ギターの種類と特徴) | 機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | ギターの種類 | 備考 |
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メインギター | B.C. Rich Kerry King V(2nd Gen/Tribal) | B.C. Rich | Amazonで探す | Slayer | Kerry King | エレキギター | EMG KFKセット+Sustainiac+Kahler 2315搭載。代表的な使用モデル。 |
サブギター | B.C. Rich KKV/KKV Tribal各種 | B.C. Rich | Amazonで探す | Slayer | Kerry King | エレキギター | EMG+Kahler仕様。ライブでのメイン代替機。 |
シグネチャー(近年) | Dean Kerry King V Black Satin | Dean Guitars | Amazonで探す | Slayer/ソロ | Kerry King | エレキギター | EMG 81/85+PA-2、Kahler Hybrid、セットスルーネック。近年の主力。 |
シグネチャー(USA製) | Dean USA Overlord “Battalion Grey” | Dean Guitars | Amazonで探す | ソロ | Kerry King | エレキギター | ソロ活動期で使用。限定的に目撃されたモデル。 |
使用エフェクターとボード構成【Slayer・Kerry King】
Kerry Kingの音作りは、アンプの爆発的な歪みに加え、いくつかのエフェクターによってさらに個性が強調されています。彼の足元は決して複雑ではなく、基本的にはワウ、フランジャー、オーバードライブ、イコライザーを軸に構成されています。このシンプルなボードによって、激しいステージアクションでも安定したトーンを維持できるのです。
まず代表的なのが「Dunlop Cry Baby」。2013年頃にはZakk Wylde Wahを使用しており、本人曰く「音がナスティーだから」という理由で採用していました。その後はラック版のCry Baby DCR-2SRへ移行し、ツアーでの安定性と音作りの一貫性を確保しています。ワウの操作は彼のソロパートで特に目立ち、不協和音的で攻撃的な雰囲気を演出します。
次に「MXR M117R Flanger」。Rig Rundownでも確認されている定番で、ノイズ混じりのソロやイントロでの不気味なサウンド作りに欠かせません。特に「Raining Blood」のライブバージョンでは、フランジャーによる不安定な空気感が際立ちます。
歪み系では「MXR Overdrive(ZW44 Berzerker OD → Wylde Audio Overdrive)」を使用。Marshallの強烈な歪みにさらにアタックを加えるためのもので、Zakk Wyldeモデルを流用していた時期が長く、その後Wylde Audioへと移行しています。これはソロのブーストやリフのパンチ強化に有効でした。
さらに、彼自身の名義を冠した「MXR KFK-1 “Kerry King” 10-Band EQ」も重要です。これはギターの帯域をさらに鋭く、かつ低域を補強するための調整に使われ、まさに彼のサウンドを支える秘密兵器と言えるでしょう。
また、レコーディングや一部時期には「Pro Co RAT」や「Tech 21 SansAmp GT2」、さらに「Boss GE-7/RGE-10」といったEQを使用した報告も存在します。これらは特定の楽曲やスタジオ環境での補強として使われたと考えられますが、確定情報ではなく「補助的に導入された可能性が高い」と言えます。
総合すると、Kerry Kingのボードはシンプルながらも強烈な個性を持ち、Marshallの暴力的な歪みをさらに際立たせるための補強ツールとして機能しています。特にCry BabyとKFK EQは、彼のサウンドを象徴する要素として外せない存在と、想定されます。
effects(使用エフェクターとボード構成) | 機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | エフェクターの種類 | 備考 |
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ワウペダル | Dunlop Cry Baby(Zakk Wylde Wah/DCR-2SR) | Dunlop | Amazonで探す | Slayer | Kerry King | ワウペダル | 2013年はZakk Wylde Wah、近年はラック版Cry Babyを使用。 |
モジュレーション | MXR M117R Flanger | MXR | Amazonで探す | Slayer | Kerry King | フランジャー | イントロやソロで不気味な効果を演出。 |
オーバードライブ | MXR Overdrive(ZW44 Berzerker OD → Wylde Audio Overdrive) | MXR/Wylde Audio | Amazonで探す | Slayer | Kerry King | オーバードライブ | リフやソロのブースト。長年Zakk Wyldeモデルを使用。 |
イコライザー | MXR KFK-1 “Kerry King” 10-Band EQ | MXR | Amazonで探す | Slayer | Kerry King | イコライザー | 本人名義のEQ。帯域補強に必須。 |
補助的使用 | Pro Co RAT/SansAmp GT2/Boss GE-7・RGE-10 | Pro Co/Tech21/Boss | Amazonで探す | Slayer | Kerry King | ディストーション/プリアンプ/イコライザー | レコーディングや一部時期に限定的に使用されたとされる。 |
音作りのセッティング・EQ・ミックスの工夫【Slayer・Kerry King】
Kerry Kingの音作りは、単にアンプやエフェクターを繋げただけでは再現できません。最大の特徴は「暴力的で切り裂くようなメタルサウンド」を常に維持するためのEQバランスとセッティングにあります。彼のMarshall JCM800 2203KKを基盤にしたトーンは、強烈なゲインとタイトなローエンド、前に突き抜けるミドルレンジが重要です。
実際の設定例として、ゲインは7〜8程度と高めに設定し、プレゼンスを強め(6〜7)、トレブルも高め(6〜7)にすることで、切り裂くような高域を作り出しています。ベースは控えめ(4〜5)で調整し、低域が潰れて濁るのを防いでいます。ミドルはややブースト(6〜7)することで、バンド全体の中で埋もれない「前に出る音」を確保しています。これに加え、MXR KFK-1 EQを用いてさらに帯域を補正し、特に80Hz〜120Hz付近を軽く持ち上げ、3kHz〜4kHzの帯域を強調するのが典型的なセッティングと考えられます。
ライブとスタジオではアプローチが異なります。ライブではステージ上の爆音と観客への圧力が最優先のため、低域を強調しすぎず、あくまでタイトで鋭いリフが聞き取れるように調整されます。スタジオでは一方で、トリプルギターのように重ね録りを行うことが多く、1本は硬質なトーン、もう1本はややダークなEQで補強し、ミックス時に左右に振り分けることで壁のようなサウンドを形成しています。
また、ソロに関してはワウを駆使する場面が多く、Cry Babyを用いた不協和音的なトーンはミックス上で大きく目立つよう処理されます。この際、エンジニアがコンプレッションを強めにかけることで、ノイズと音の塊があえて前に出るように仕上げられていると考えられます。さらに、フランジャー(MXR M117R)をソロやイントロに用いることで、空間的に広がりを持たせつつ、不安定な揺らぎを加えて楽曲に不気味なニュアンスを与えています。
リズムギター録音時にはダブルトラッキングが必須であり、Slayerの代表曲「Angel of Death」や「South of Heaven」でも左右の壁のような音像が特徴的です。KingのパートはTom Arayaのベースとリンクしつつ、Gary Holtや故Jeff Hannemanとの対比でさらに強調されるようミックスされます。そのため、EQ設定に加え、パンニングやコンプレッション処理のバランスも重要な要素となります。
まとめると、Kerry Kingのセッティングは「ゲインを高くして暴力的に」「ミドルを前に出して突き抜ける」「ローは潰れない程度にタイトに」「EQとエフェクトでスパイスを加える」という一貫した思想に基づいています。ギター単体で聴くとややノイジーで荒々しいですが、バンド全体のミックスに組み込まれることで初めて完成する音像であると、想定されます。
比較的安価に音を近づける機材【Slayer・Kerry King】
Kerry KingのサウンドはMarshall JCM800シグネチャーアンプやB.C. Rich/Deanシグネチャーギターといった高額機材を中心に構築されていますが、初心者や中級者でも比較的安価な機材で近づけることは可能です。ここでは1万円〜5万円程度(最大10万円程度)の機材を中心に、「なぜ近い音になるのか」を具体的に解説します。
まずアンプシミュレーターやモデリングアンプの活用が効果的です。BOSSの「Katanaシリーズ」は、ハイゲインモードでJCM系に近いサウンドが得られ、EQ調整で中域を押し出せばSlayer風の鋭さを再現可能です。さらにLine 6 HX Stompのようなマルチエフェクターもおすすめで、Marshall系モデリング+ブースターを組み合わせれば、かなり近いトーンを再現できます。
ギターに関しては、本物のB.C. RichやDeanシグネチャーは高額ですが、ESP LTDやJacksonといったブランドから登場している5〜7万円前後のVタイプモデルで十分に雰囲気を得られます。特にアクティブPU(EMG 81/85やその廉価版)を搭載したモデルを選ぶと、Kerry Kingらしいアグレッシブなアタック感を再現できます。
エフェクターでは、「Dunlop Cry Baby Standard」は必須級です。ラック版やZakk Wyldeモデルでなくても、ワウの基本的なサウンドキャラクターは共通しており、ソロのニュアンスは十分に近づけられます。加えて「MXR 10-Band EQ(M108S)」はKerry Kingモデルの廉価代替として非常に優秀で、帯域補正によって音の攻撃性を演出可能です。
さらに、オーバードライブには「BOSS SD-1」や「MXR ZW44(中古)」がおすすめです。Marshall系アンプやモデリングの前に繋げば、リフやソロのパンチが増し、スラッシュメタルらしいアタック感が得られます。フランジャーについても「BOSS BF-3」はMXR M117Rの代替として十分で、不気味な揺らぎを安価に再現できます。
総合すると、「アクティブPU搭載のVタイプギター」「Marshall系シミュレーションアンプ」「Cry Babyワウ+EQ+オーバードライブ」の組み合わせで、初心者でもKerry King風の音に近づけることが可能です。ポイントは「暴力的で前に突き抜けるトーン」を意識してセッティングすることで、機材のランクにかかわらずSlayerらしい迫力を得ることができます。
alternatives(比較的安価に音を近づける機材) | 種類 | 機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | 備考 |
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アンプ | モデリングアンプ | BOSS Katana-50 MkII | BOSS | Amazonで探す | Slayer | Kerry King | Marshall系ハイゲインを再現可能な入門向け。中域をブーストして調整。 |
ギター | エレキギター | Jackson JS Series King V | Jackson | Amazonで探す | Slayer | Kerry King | Vシェイプ+高出力PUでKerry King的なアタック感を再現可能。 |
ワウペダル | ワウペダル | Dunlop Cry Baby Standard GCB95 | Dunlop | Amazonで探す | Slayer | Kerry King | 定番ワウ。ソロや不協和的なトーンに有効。 |
イコライザー | イコライザー | MXR M108S 10-Band EQ | MXR | Amazonで探す | Slayer | Kerry King | KFKモデルの廉価代替。帯域補正で攻撃性を演出。 |
オーバードライブ | オーバードライブ | BOSS SD-1 Super OverDrive | BOSS | Amazonで探す | Slayer | Kerry King | Marshall系アンプの前でブースト用途に最適。 |
モジュレーション | フランジャー | BOSS BF-3 Flanger | BOSS | Amazonで探す | Slayer | Kerry King | MXR M117Rの代替。ソロやイントロの不気味な揺らぎを再現可能。 |
総括まとめ【Slayer・Kerry King】

Kerry King(ケリー・キング)の音作りを振り返ると、その本質は「暴力性の美学」に集約されます。彼のトーンは整ったクリーンや繊細な表現とは無縁で、常に観客を圧倒するほどの爆音と、切り裂くようなアタックに満ちています。Marshall JCM800を中心に据え、EMGアクティブPUを搭載したギターを用い、ワウやEQでさらに攻撃性を増幅する。そのシンプルかつ徹底したスタイルが、40年以上にわたってSlayerサウンドを支えてきました。
特徴的なのは「高出力とタイトさの両立」です。ベースを過度に膨らませず、中域を強調することで、どんな爆音の中でも埋もれず、バンド全体を引っ張る存在感を持たせています。EQで微調整しながら、特定の帯域を押し出す工夫は、彼が単なる速弾きメタルギタリストではなく、バンド全体のサウンドデザインを意識していることを示しています。
また、視覚的なインパクトも音作りと不可分です。B.C. RichやDeanのVシェイプに施されたトライバルグラフィックは、単なるデザインではなく「音が見える」要素の一部。ステージ上で放たれる音とビジュアルの統合こそが、Kerry Kingのアイデンティティであり、Slayerが唯一無二の存在である理由のひとつと言えるでしょう。
これから彼の音に近づけたい人にとって重要なのは、「完璧な再現」ではなく「暴力的で突き抜けるサウンド」を体現する姿勢です。安価なモデリングアンプやVタイプギターでも、EQとブーストを工夫すれば十分にその雰囲気を再現可能です。むしろ大切なのは、音作りをシンプルに保ち、常に前へ出ることを意識する点にあります。
最後に、Kerry Kingの音作りを真似る際には「力強いリフの正確さ」と「ライブでも一貫したアグレッション」を意識すると良いでしょう。音は荒々しくても、演奏は決して崩れない。このコントラストこそが、Slayerサウンドの本質であり、Kerry Kingをメタルギター史に残る存在へと押し上げた理由なのです。
総じて、彼の音作りを再現するために必要なのは、高価な機材よりも「徹底した攻撃性」と「中域を前に出す調整」という考え方であり、これを理解すれば誰でもKerry King的なサウンドに一歩近づけるといえるでしょう。
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下記恐らく使用(所持)している機材のまとめです。参考までに!
🎸ギター
• B.C. Rich Kerry King V(2nd Gen/トライバル・グラフィック個体あり) — EMG KFKセット(81/85+PA-2ブースト)運用、ネック側にSustainiac搭載、Kahler 2315トレモロ。
• B.C. Rich KKV/KKV Tribal各種 — EMG搭載&Kahler仕様のVタイプ。
• Dean Kerry King V Black Satin(2021〜) — EMG 81(PA-2付)/85、Kahler Hybrid、セットスルー。
• Dean USA Overlord “Battalion Grey” ほか(近年のソロ・バンド期)
(補足)ピックアップ関連:EMG KFK Set(81+85+PA2)を長年採用。
🔊アンプ
• Marshall JCM800 2203KK(Kerry Kingシグネチャー) — ライブで複数台運用。
• Marshall Mode Four “MF400B” 4×12キャビ(G12 K-100搭載)— Rig Rundownでは“Mode Fourキャビ”として紹介。
🎛️エフェクター
• Dunlop Cry Baby(Zakk Wylde Wah/ラック版DCR-2SR) — 2013年はZakk Wylde Wahを“音がナスティーだから”と使用、近年はラック版Cry Babyを採用。
• MXR M117R Flanger — Rig Rundownでボード常駐。
• MXR Overdrive(ZW44 Berzerker OD → Wylde Audio Overdrive)— 2013年当時はZW44
• MXR KFK-1 “Kerry King” 10-Band EQ — 本人名義の10バンドEQ。Dunlop公式のレガシー製品ページあり。
(レコーディングや一部時期の報告)
• Pro Co RAT(リードのブースト)/Tech 21 SansAmp GT2/Boss系EQ(GE-7/RGE-10)
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