始めに(特徴紹介)
SCANDALのギタリストでありボーカリストでもあるHARUNAは、クールで芯の通ったストロークと、力強さと繊細さを併せ持つ音作りで知られています。バンドのリーダー的存在として、SCANDALのロックサウンドを支える要であり、その音色はポップロックからハードなロックまで幅広く対応できるのが特徴です。
代表曲として「瞬間センチメンタル」や「太陽スキャンダラス」などでは、テレキャスター特有のカッティングと歯切れの良いトーンが際立ち、バンド全体の音に明快な軸を与えています。HARUNAの音作りは、シンプルながらも楽曲に必要な要素を的確に届ける実用性が高く、ファンのみならずギタリストからも注目されています。
また、彼女のスタイルは“歌とギターの両立”が大きなテーマです。弾きながら歌う際に音数やリズムが邪魔にならないよう、過度に歪ませないセッティングや、カッティング時のアタック感を大切にしている点も特徴です。これにより、ライブでもスタジオでも再現性が高く、安定したギタープレイを聴かせてくれます。
HARUNAが用いるギターはフェンダー・テレキャスターを象徴的に使用しており、サウンドの根幹を成しています。さらに、アンプはFender Twin ReverbやSHINOSのカスタムモデルを軸に、クリーン〜クランチのレンジを自在に使い分けています。エフェクターもBOSSやFulltoneなど信頼性の高い定番機種を中心に揃え、実戦向きの堅実なセッティングが目立ちます。
このように、HARUNAの音作りは「歌を生かすためのギタープレイ」という実用的かつ音楽的な観点から練り上げられており、SCANDALのサウンドを支える不可欠な存在になっています。
使用アンプ一覧と特徴【SCANDAL・HARUNA】
HARUNAが長年にわたって使用してきたアンプは、いずれも“歌を邪魔せずギターの芯を活かす”という目的が感じられる選択です。代表的なのは、Fender Twin Reverbです。伝統的なアメリカンクリーンを誇るこのアンプは、テレキャスターとの相性が非常に良く、コード弾きやカッティングを明瞭に響かせる点が魅力です。初期から継続的に愛用されており、ライブやスタジオ両方でHARUNAサウンドの基盤となっていると考えられます。
さらに、2010年には国産ハンドメイドブランドSHINOSにカスタムオーダーを依頼し、「SHINOS Luck 6V HARUNA MODEL」を導入しました。このモデルはホワイトのコンボタイプで、リバーブやブースト回路を追加した専用仕様。スピーカーにはCelestion 12インチを搭載し、40W出力ながらもステージで十分な存在感を発揮します。クリーントーンの透明感と、必要なときのブーストによる太さを兼ね備えているのが特徴で、HARUNAの“硬質でクリアなギタートーン”を支える重要なアンプです。
また、ブリティッシュ系のVOX AC30を使用した履歴もあり、楽曲によってはよりジリっとした中域のキャラクターを取り入れていたと想定されます。AC30は歪ませすぎずにジャキっとした存在感を出すのに適しており、SCANDALのバンドアンサンブルの中で中音域を補強する役割を果たしていたと考えられます。
一方で、ハイゲインサウンドが必要な場面ではEVH 5150 IIIを導入しています。3チャンネル仕様で、クリーンからハードドライブまでカバーできる万能機。SCANDALの楽曲の中でも特に力強いロックサウンドを求める場面では、このアンプが用いられていたと推測されます。
このように、HARUNAのアンプ選びは「クリーンを軸に、楽曲ごとに適切なキャラクターを足す」というスタンスが貫かれています。ツインリバーブのクリーン、SHINOSのブーストを効かせた厚み、VOXの中域感、EVHのハイゲインといった選択肢を楽曲ごとに使い分けることで、バンドの幅広い音楽性に対応してきたと言えるでしょう。全体を通して「クリーンなテレキャスサウンドを活かすためのアンプセレクト」であると、想定されます。
使用ギターの種類と特徴【SCANDAL・HARUNA】
HARUNAといえば、まず真っ先に挙げられるのがFender Telecasterです。特に黒いボディのFender American Standard Telecaster(通称「しゅん君」)は、SCANDAL初期から長年愛用されており、ピックガードを白パールに交換し、ストラップピンをロック仕様に変更するなど、実戦仕様にカスタマイズされています。クリーンでも歪ませても芯が残るサウンドは、HARUNA=テレキャスというイメージをファンに強く植え付けました。
その前後の時期には、Fender USA Stratocaster系のモデルも使用しており、Eric Clapton Stratocaster “BLACKIE”を借りていた経験や、60周年モデルを一時的に使用した歴史もあります。ただし、本人談として「重さや出力が自分には強すぎた」と語っており、最終的にはより弾きやすく、歌と両立できるテレキャスターに回帰したことが分かります。
2009年頃には、Fender Mexico ’69 Telecaster Thinline(限定モデル・水色系)を使用しており、セミホロウ構造による軽やかさと、ルックス面での個性が印象的でした。その後、Fender Mexico Classic Player Telecaster Thinline Deluxe(黒)を2010年頃からメインに使用。WRHB(ワイドレンジ・ハムバッカー)を2基搭載したこのモデルは、クリーン時の抜けの良さと歪み時の太さを両立でき、HARUNAのサウンドをさらに進化させました。
2012年以降は、自身のシグネチャーモデルであるSquier SCANDAL HARUNA TELECASTER(シルバースパークル+スカル)を武道館ライブで初披露。このモデルは2ハム仕様で、テレキャスター特有のシャープさを保ちながら、力強いロックサウンドに対応可能。SCANDALファンの間では特に象徴的な一本となっています。後年にはFenderからの正式なシグネチャーモデル「Fender HARUNA Telecaster(ホワイト/ゴールドパーツ)」も登場。こちらはシングル2基に加え、ブリッジ側にDiMarzio CHOPPER Tを搭載し、攻撃的ながらもテレキャスらしい抜けの良さを実現しています。
また、変則的な選択として2013年頃にはFender Pawn Shop Mustang Special(Lake Placid Blue)も使用していました。WRHB系の2基ピックアップを搭載し、スイッチでシングル切り替えも可能。ステージ上での音作りの幅を広げる目的で導入されたと考えられます。
アコースティックギターではTakamine PTシリーズ(PT-112STやPT-118ST推定)を2009年頃に入手し、MUSIC FAIRなどのテレビ出演で使用していたほか、Fender Dick Dale Signature Malibuといった小型アコギを使用していた歴史もあります。これらはライブでのアコースティックセットや、自宅練習用としても重宝されていたと推測されます。
こうして見ると、HARUNAのギター選びは「テレキャスターを軸に、多彩なシグネチャー機材やサブ機を組み合わせる」スタイルであり、そのサウンドの核は常に“歌を邪魔しないカッティングと、しっかり芯のあるストローク”を支えるものであったと、想定されます。
機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | ギターの種類 | 備考 |
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Fender American Standard Telecaster[黒](しゅん君) | Fender | Amazonで探す | SCANDAL | HARUNA | エレキギター | 初期から長年使用。カスタム済み。 |
Squier SCANDAL HARUNA TELECASTER(シルバースパークル+スカル) | Squier | Amazonで探す | SCANDAL | HARUNA | エレキギター | 2012年武道館で初披露。シグネチャーモデル。 |
Fender HARUNA Telecaster[白/ゴールドパーツ] | Fender | Amazonで探す | SCANDAL | HARUNA | エレキギター | 後年の正式シグネチャー。DiMarzio CHOPPER T搭載。 |
Fender Mexico Classic Player Telecaster Thinline Deluxe | Fender | Amazonで探す | SCANDAL | HARUNA | エレキギター | 2010頃メイン。セミソリッド+WRHB×2。 |
Fender Pawn Shop Mustang Special[Lake Placid Blue] | Fender | Amazonで探す | SCANDAL | HARUNA | エレキギター | 2013年頃使用。WRHB系ピックアップ。 |
Takamine PTシリーズ(PT-112ST/PT-118ST推定) | Takamine | Amazonで探す | SCANDAL | HARUNA | アコースティックギター | 2009年入手。TV番組等で使用。 |
Fender Dick Dale Signature Malibu | Fender | Amazonで探す | SCANDAL | HARUNA | アコースティックギター | 小型ボディのエレアコ。使用歴あり。 |
使用エフェクターとボード構成【SCANDAL・HARUNA】
HARUNAのエフェクターボードは「必要最小限ながら実戦的」というのが大きな特徴です。バンドのリズムを支えながら歌うという役割上、音作りは複雑にせず、即座に欲しい音を呼び出せるシンプルな構成を意識しています。そのため、BOSSを中心とした定番エフェクターや、Fulltoneなど実力派のペダルを揃えており、音色の幅よりも「安定感」と「再現性」を優先したボードとなっています。
チューナーにはBOSS TU-2を初期に使用し、後年はTU-3へ移行。これは多くのプロが採用する信頼の定番で、ステージでの安定感を最優先にした選択といえます。歪み系では、Fulltone OCDやFull-Drive 2 MOSFET、Carl Martin DC Drive、Creation Audio Labs HOLY FIREなどを使用。これらはクリーンブーストからハイゲインまで幅広く対応でき、テレキャスターの音を邪魔せずに厚みを加えるために効果的です。特にOCDはナチュラルな歪みが得られるため、SCANDALのポップロック曲に適したオーバードライブとして頻繁に使われていたと想定されます。
また、歪みにバリエーションを与えるために、J. Rockett Audio Designs ARCHER(クリーンブースト寄り)や、Z.Vex Fuzz Factoryといった個性派ペダルも導入されています。ARCHERはクリーンの存在感を引き立てる役割を担い、ファズファクトリーは実験的なトーンを生む特性から、ライブでのアクセントとして使用されたことが確認されています。
空間系ではBOSS FRV-1(リバーブ)、Carl Martin Red Repeat(アナログライク・ディレイ)、BOSS DD-3(デジタル・ディレイ)を使用。楽曲によってはアナログ的な温かみ、あるいはデジタル的な明瞭さを切り替えて演奏していたことが分かります。さらに、BOSS OC-3(オクターバー)やLine 6 M5 Stompbox Modeler(マルチ)といった拡張的なペダルも導入し、シンプルな構成の中に多彩な表現力を取り入れています。
使用ピックはJIM DUNLOP TORTEX Standard 0.88mm(ティアドロップ型)。この選択はピッキング時のアタック感と安定したコントロール性を重視したもので、ストロークプレイに強みを持つHARUNAらしいアイテムです。
総じて、HARUNAのエフェクターボードは「テレキャスターのキャラクターを殺さずに楽曲に合わせた色付けをする」という思想に基づいています。特定の歪みペダルに頼らず、複数のオーバードライブを使い分けてニュアンスを調整するのが特徴的で、ボーカルとのバランスを意識した音作りが徹底されています。ライブではBOSS系の堅牢さ、スタジオではFulltoneやCarl Martinの柔軟性を生かす、といった使い分けをしていたと想定されます。
機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | エフェクターの種類 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
BOSS TU-2 / TU-3 | BOSS | Amazonで探す | SCANDAL | HARUNA | チューナー | ライブ定番チューナー。TU-2からTU-3に移行。 |
Fulltone OCD | Fulltone | Amazonで探す | SCANDAL | HARUNA | オーバードライブ | ナチュラルな歪み。ライブ定番。 |
Fulltone Full-Drive 2 MOSFET | Fulltone | Amazonで探す | SCANDAL | HARUNA | オーバードライブ | 2段階ゲイン切替可能。多用途。 |
Carl Martin DC Drive | Carl Martin | Amazonで探す | SCANDAL | HARUNA | オーバードライブ/ブースター | FAT/REG切替可能。厚みを加える用途。 |
Creation Audio Labs HOLY FIRE | Creation Audio Labs | Amazonで探す | SCANDAL | HARUNA | オーバードライブ | アナログ回路の高ゲインOD。 |
J. Rockett ARCHER | J. Rockett Audio Designs | Amazonで探す | SCANDAL | HARUNA | ブースター/オーバードライブ | クリーンブースト用途。艶を加える。 |
Z.Vex Fuzz Factory | Z.Vex | Amazonで探す | SCANDAL | HARUNA | ファズ | 実験的なファズサウンド。変化球的に使用。 |
BOSS FRV-1 | BOSS | Amazonで探す | SCANDAL | HARUNA | リバーブ | Fender系リバーブを再現。 |
Carl Martin Red Repeat | Carl Martin | Amazonで探す | SCANDAL | HARUNA | ディレイ | アナログライクな温かいディレイ。 |
BOSS DD-3 | BOSS | Amazonで探す | SCANDAL | HARUNA | ディレイ | 定番デジタルディレイ。空間処理用。 |
BOSS OC-3 | BOSS | Amazonで探す | SCANDAL | HARUNA | オクターブ | 低音補強やフレーズ拡張に使用。 |
Line 6 M5 Stompbox Modeler | Line 6 | Amazonで探す | SCANDAL | HARUNA | マルチエフェクター | 1台で多彩な音色を追加可能。 |
JIM DUNLOP TORTEX Standard 0.88mm | JIM DUNLOP | Amazonで探す | SCANDAL | HARUNA | ピック | アタック感と安定感を両立。 |
音作りのセッティング・EQ・ミックスの工夫【SCANDAL・HARUNA】
HARUNAの音作りにおける大きな特徴は「ボーカルを邪魔しない明瞭さ」と「リズムギターとしての芯の強さ」の両立です。SCANDALはツインギター編成であり、MAMIが空間的でエフェクティブなフレーズを担当することが多いため、HARUNAはコードストロークやリフを担い、楽曲全体の骨格を作る役割を持っています。そのため、EQやアンプのセッティングは常に“バンド全体での聴こえ方”を意識して調整されていると考えられます。
アンプの設定は、Fender Twin ReverbやSHINOS Luck 6Vを使用する際に共通して「クリーン寄り」が基本。Bassは3〜4程度に抑え、Middleは5〜6、Trebleは6〜7とやや高めに設定することが多いと推測されます。これは、低域を膨らませすぎるとベースやバスドラムとぶつかり、歌の明瞭さも失われるため、むしろ中高域を重視して“抜けるカッティング”を実現するためのバランスです。
オーバードライブをかける場合は、ゲインを大きく上げず、クリーンに近い軽いクランチを基本にしています。Fulltone OCDやCarl Martin DC DriveなどでDriveは9時〜11時、Levelは12時程度、Toneはやや抑えめにする設定が好まれていたと考えられます。これにより、ストロークで弾いたときにはジャキっとしたアタックが得られ、アルペジオや単音では温かみが残るバランスを実現しています。
空間系エフェクトは必要最低限で、リバーブはアンプ内蔵やBOSS FRV-1を軽くかける程度。ディレイについてはBOSS DD-3やCarl Martin Red Repeatをリードパートやバラード系楽曲でうっすらと加える使い方が中心で、原音の邪魔にならないようMixレベルを15〜20%程度に設定していたと推測されます。特に「瞬間センチメンタル」や「太陽スキャンダラス」などでは、リズムの切れ味を損なわない程度のリバーブ/ディレイが効果的に使われています。
ライブとレコーディングでの使い分けも重要です。ライブではエフェクト量を少なくしてアンサンブルの明瞭さを重視し、PAで音量・定位を整える傾向が見られます。一方、レコーディングではスタジオ機材を使ったEQ処理やコンプレッションで“聴きやすさ”を補強。例えば、コンプレッサーを軽くかけてストロークの音量を均一化したり、EQで2〜3kHz付近をブーストしてアタック感を強調するといった工夫が施されていると考えられます。
さらに、ミックス段階での定位はMAMIとの住み分けが大切にされています。HARUNAのギターはセンター寄り、MAMIのギターはややサイド寄りに配置されることが多く、左右の広がりを演出しながらもHARUNAの音が楽曲の基盤として聴こえるように工夫されています。これは、ストローク主体のリズムギターを聴き手にしっかり伝えるための重要な処理です。
総じて、HARUNAの音作りは「テレキャスターの明瞭なキャラクターを残しつつ、歌とバンド全体を支えるように調整されている」のがポイントです。過度な歪みや空間処理を避け、あくまでもシンプルに、そして堅実に。結果として、どの楽曲を聴いても“SCANDALの軸”を感じさせるギターサウンドになっています。このようなセッティング思想があるからこそ、彼女の音はライブでもレコーディングでも一貫して再現性が高いものになっていると、想定されます。
比較的安価に音を近づける機材【SCANDAL・HARUNA】
HARUNAの音作りはシンプルで堅実、なおかつテレキャスターの特徴を活かしたものが中心です。そのため、初心者でも比較的低予算で近いサウンドを再現することが可能です。ここでは実際にHARUNAが使用していた機材の代替として、入手しやすく価格も抑えられたアイテムを紹介します。
まずギターに関しては、テレキャスタータイプの廉価版を選ぶのが近道です。Squier Affinity TelecasterやYAMAHA Pacificaシリーズ(HARUNAも初期に使用)であれば、5万円以下で購入可能です。特にSquierのTelecasterは、シンプルな構造ながら歯切れの良いサウンドを得られ、ストローク主体のプレイに適しています。パワー感を求める場合は、ハムバッカー搭載モデルを選ぶとより近づきます。
アンプに関しては、自宅練習用であればBOSS KatanaシリーズやFender Champion 40がおすすめです。Katanaは多彩なアンプモデリングとエフェクトを内蔵し、クリーンからクランチまで幅広く対応できるため、Twin ReverbやSHINOS系のクリーンに近いトーンも再現可能です。Fender Championはシンプルな操作性ながらFenderらしいクリーンが得られ、テレキャスターとの相性も良好です。
歪み系では、BOSS SD-1 Super OverDriveが定番の代替品です。価格も1万円台前半と手頃で、OCDのようなナチュラルなドライブを比較的再現できます。よりクリーン寄りに仕上げたい場合は、JHS 3 Series OverdriveやElectro-Harmonix Soul Foodも候補になります。また、BOSS BD-2 Blues Driverはクランチ〜中程度の歪みに強く、テレキャスターの芯を活かす点で非常に相性が良いです。
空間系としてはBOSS DD-8(ディレイ)やRV-6(リバーブ)が万能で、1台で多彩なセッティングが可能。特にDD-8はDD-3の後継的存在で、デジタルの明瞭さを持ちながらもアナログモードを選択できるため、HARUNAの楽曲ごとの使い分けを再現しやすいです。
オクターブやマルチエフェクトを使いたい場合は、BOSS OC-5(OC-3の後継機)やZOOM G3n/G5nなどのコンパクトマルチを導入すれば、コストを抑えつつ幅広い音作りができます。特にZOOM製品は操作性も良く、初心者が「色々な音を試したい」という段階に最適です。
最後にピックですが、JIM DUNLOP TORTEX Standard 0.88mmは数百円で入手でき、HARUNAのアタック感を再現する上で非常に重要です。初心者はまずこのピックを使うだけでも、ストロークの雰囲気を掴みやすくなります。
まとめると、「テレキャスター系のギター+Fender系のクリーンアンプ+ナチュラルなオーバードライブ+シンプルな空間系」がHARUNAのサウンドの基本です。これらは初心者向けの機材で十分近い雰囲気を出せるため、無理に高級機材を揃える必要はなく、まずは実用的な価格帯から始めることを強くおすすめします。
種類 | 機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
ギター | Squier Affinity Telecaster | Squier | Amazonで探す | SCANDAL | HARUNA | 入門用テレキャスター。歯切れの良さが特徴。 |
ギター | YAMAHA Pacifica012 | YAMAHA | Amazonで探す | SCANDAL | HARUNA | HARUNAが初期に使用。初心者セットに最適。 |
アンプ | BOSS Katana 50 MkII | BOSS | Amazonで探す | SCANDAL | HARUNA | クリーン〜クランチ再現可能な定番モデリングアンプ。 |
アンプ | Fender Champion 40 | Fender | Amazonで探す | SCANDAL | HARUNA | シンプル操作でFenderクリーンを再現。 |
オーバードライブ | BOSS SD-1 Super OverDrive | BOSS | Amazonで探す | SCANDAL | HARUNA | 1万円前後で入手可能。OCDの代替的存在。 |
オーバードライブ | BOSS BD-2 Blues Driver | BOSS | Amazonで探す | SCANDAL | HARUNA | クランチ〜軽歪みに最適。テレキャスとの相性◎。 |
空間系 | BOSS DD-8 Digital Delay | BOSS | Amazonで探す | SCANDAL | HARUNA | DD-3後継。多彩なディレイモード搭載。 |
空間系 | BOSS RV-6 Reverb | BOSS | Amazonで探す | SCANDAL | HARUNA | 豊富なリバーブタイプ。FRV-1の代替として有効。 |
マルチエフェクター | ZOOM G3n | ZOOM | Amazonで探す | SCANDAL | HARUNA | 初心者向けマルチ。1台で歪みから空間系まで再現。 |
ピック | JIM DUNLOP TORTEX Standard 0.88mm | JIM DUNLOP | Amazonで探す | SCANDAL | HARUNA | 数百円で購入可能。アタック感を再現する必須アイテム。 |
総括まとめ【SCANDAL・HARUNA】

HARUNAの音作りを総合してみると、その本質は「歌を主役にしながらもバンド全体を支えるギターサウンド」にあります。彼女のサウンドは派手すぎず、しかし確実に楽曲の芯を形成しており、SCANDALのロックな骨格を作り上げていると言えるでしょう。MAMIの空間的なギターとの対比によって、HARUNAのリズム主体のギターが一層際立ち、バンド全体のバランスを整える役割を担っています。
機材面では、Fender Telecasterを中心に構築されたサウンドが大きな特徴です。特に「しゅん君」と呼ばれる黒テレキャスや、シグネチャーモデルであるHARUNA Telecasterは、彼女のプレイスタイルに最適化され、歯切れの良さとパワー感を両立させています。アンプではFender Twin ReverbやSHINOS Luck 6Vを軸に据え、クリーン〜クランチでの安定感を重視。さらにエフェクターはBOSSやFulltoneといった信頼性の高いブランドを中心に据え、「必要な音だけを足す」実戦的な構成を採用しています。
EQやミックスの観点では、中域〜高域を重視し、歌と被らない音作りを徹底しています。低域を抑えることでベースやドラムとの住み分けを行い、2〜3kHz付近をブーストすることでカッティングの明瞭さを確保。ライブでは過剰なエフェクトを避けてストレートな音を響かせ、レコーディングでは必要に応じてスタジオ機材で補正するという「状況に応じた柔軟な対応力」も特徴的です。
さらに、HARUNAの音作りから学べるのは「シンプルさの中にこそ強さがある」ということです。ギタリストの中には多彩なエフェクトや複雑なセッティングを駆使するスタイルもありますが、HARUNAは最小限の機材で最大限の効果を発揮するタイプ。その姿勢は、これからギターを始める人や、バンドでリズムギターを担当する人にとって非常に参考になるでしょう。
初心者が真似をするなら、まずはテレキャスター系のギター、クリーンの良いアンプ、ナチュラルなオーバードライブ、そしてシンプルなリバーブ/ディレイを揃えること。高価なシグネチャーモデルでなくても、SquierやBOSS製品で十分近いニュアンスを再現できます。そして最も重要なのは「歌を引き立てる音作り」という意識を持つことです。機材はあくまでも手段であり、HARUNAが体現しているのは「バンド全体の音を支えるためのギターサウンド」です。
つまり、HARUNAの音作りの核心は「堅実でシンプル、しかし確実に楽曲を前進させる音」。派手さや技巧に頼らず、バンドの土台を作るギターこそが彼女の強みです。その姿勢を理解し実践することが、SCANDAL風サウンドに最も近づく第一歩となるでしょう。
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下記恐らく使用(所持)している機材のまとめです。参考までに!
ギター(エレキ)
YAMAHA Pacifica012[黒]…2006購入。最初の一本(初心者セット)。
Fender USA Eric Clapton Stratocaster “BLACKIE”[黒]…ダンス校の先生からの借り物。2007~2008前後使用。重量・出力が強く自分には重かった旨の談。
Fender USA 60th Anniversary American Standard Stratocaster…初期に使用(ストラト)。
Fender USA American Standard Telecaster[黒](愛称:しゅん君)…2008〜。ピックガードを白パールに交換、ストラップピンはロック。HARUNA=テレの象徴。
Fender Mexico ’69 Telecaster Thinline(Limited 2002)[水色系:Surf Green or Daphne Blue推定]…2009頃試用・ライブ使用。
Fender Mexico Classic Player Telecaster Thinline Deluxe[黒]…2010頃メイン。セミソリッド+WRHB×2のハイブリッド仕様。
Squier by Fender SCANDAL HARUNA TELECASTER(Telecaster HH “HARUNA MODEL”)[シルバースパークル+スカル]…2012/3/28 武道館で初披露。2ハム、テレならではのソリッド感+パワー狙い。※「Squier HARUNA MODEL」「SCANDAL HARUNA TELECASTER」は同一系統として統合。
Fender HARUNA Telecaster[白/ゴールドパーツ]…Fenderブランドの後年シグネチャー。シングル×2、ブリッジ側にDiMarzio CHOPPER T搭載。
Fender Pawn Shop Mustang Special[Lake Placid Blue]…2013ツアーから。WRHB系×2、スライドSWでシングル切替、ハードテイル。
アコースティック/エレアコ
Takamine PTシリーズ推定(PT-112(ST) または PT-118(ST) のオーダー系)[VN]…2009入手。MUSIC FAIR等で使用、以後は自宅用との談。
Fender Dick Dale Signature Malibu…小型ボディのマリブ(使用歴あり)。
アンプ
SHINOS Luck 6V “HARUNA MODEL”[白・コンボ]…2010/9オーダー完了。リバーブ/ブースト回路追加のカスタム。セレッション12″×1、40W。
Fender Twin Reverb…テレキャスとの相性良好と談(初期~)。
VOX AC30…定番ブリティッシュとして使用歴あり。
EVH 5150 III…3chハイゲイン機を使用。
エフェクター/チューナー他
BOSS TU-2(2009時点ボード)/BOSS TU-3(後年)…チューナー。
BOSS FRV-1…Fenderリバーブ系。
Fulltone OCD…OD/DS。
Fulltone Full-Drive 2(MOSFET)…OD。
Carl Martin DC Drive…OD/Boost(FAT/REG切替)。
Creation Audio Labs HOLY FIRE…アナログOD~高ゲイン。
J. Rockett Audio Designs ARCHER…OD/クリーンブースト系。
Z.Vex Fuzz Factory…ファズ。
Carl Martin Red Repeat…アナログライク・ディレイ。
BOSS DD-3…デジタル・ディレイ。
BOSS OC-3…オクターバー。
Line 6 M5 Stompbox Modeler…1台で多機能モデラー。
JIM DUNLOP TORTEX Standard 0.88mm(ティアドロップ)…ピック。
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