【森野光晴】SAKANAMON風サウンドの作り方+ギター機材音作りセッティングのまとめ【エフェクター・アンプ】

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始めに(特徴紹介)

SAKANAMONのベーシスト森野光晴は、独特の音作りでバンドサウンドの基盤を支える存在です。彼のプレイはただリズムを刻むだけではなく、ギターやドラムと絡み合うようにベースラインを動かし、楽曲全体を推進力のあるグルーヴへと導いています。特に「カタチ」「クダラナインサイド」「GUZMAN」など代表曲では、硬質なアタック感とシンセライクな音色を自在に切り替えるプレイが光ります。

森野のサウンドの特徴は、Fender JB62やTokai Hard Puncherといった王道のジャズベ・プレベをベースにしつつ、BADASS IIブリッジやSeymour Duncan PUといった改造を施してパワフルさと立ち上がりの速さを強調している点です。さらにSansAmp Bass Driver DIを常時ONにすることで、ライン録りでもアンプライクな太さを加え、MXR EQやALBIT DIで最終調整を行っています。

また、SYB-5やAKAI UniBassといったシンセ・オクターバー系を積極的に導入し、ベースでありながらシンセベース的な役割も果たす点が非常にユニークです。これにより、3ピースでありながらバンド全体の音圧を豊かに補完できるのが大きな武器となっています。

こうした音作りのアプローチは、単なるサポートではなく、楽曲の中で強烈な存在感を示す「攻めのベースサウンド」を作り上げている理由です。ライブでもスタジオでも一貫した音色を保ちつつ、多彩なエフェクトで曲ごとの表情を切り替えるスタイルは、多くのベーシストにとって参考になる部分が多いでしょう。

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使用アンプ一覧と特徴【SAKANAMON・森野光晴】

森野光晴のサウンドを語るうえで外せないのが、使用アンプとキャビネットの組み合わせです。彼が長年愛用しているのは、Gallien-Kruegerの名機「800RB」。このアンプは80年代から現代まで多くのベーシストに支持されており、パンチの効いたローとドライブ感のあるミッドレンジが特徴です。森野のアグレッシブなラインを支えるにふさわしい選択で、特にライブでは音抜けの良さと力強さを両立させています。

800RBの魅力は、バイアンプ仕様によるローとハイの独立出力にあります。これにより、低域は太く沈み込み、高域はシャープに抜けるサウンドが実現可能です。森野はその特性を活かし、ピック弾きによるアタック感を損なわずに図太い低音を届けています。また、SansAmp Bass Driver DIとの併用で、ライン直結でもアンプライクな質感が得られるため、スタジオ録音や配信ライブでも安定したサウンドを確保できていると考えられます。

キャビネットにはSUNNの4×10(410Hなど)を使用。SUNNは往年のロックバンドが愛したブランドで、やや荒削りながら骨太な鳴りが特徴です。Gallien-Kruegerのタイトな特性と組み合わせることで、硬質さと野太さを併せ持つ独自のサウンドを形成していると言えるでしょう。これは、SAKANAMONの三人編成における音圧不足を補い、ギターとドラムに負けない存在感を発揮するための合理的な選択でもあります。

加えて、ステージによってはライン出力をALBITのチューブDIでPAに送り、MXR EQで最終補正を行うセッティングも見られます。これにより、アンプサウンドとPAミックスの両立を図り、会場規模にかかわらず安定した音像を届けることが可能になっています。これらの運用方法から、森野がいかに音の一貫性と迫力を重視しているかがうかがえます。

総じて、Gallien-Krueger 800RB+SUNNキャビネットという組み合わせは、彼の音作りの「背骨」となっていると考えられます。情報としては確定的ではない部分もありますが、ライブ映像やセットリスト情報から見ても、この鉄板セッティングが彼のサウンドの核であると想定されます。

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800RBGallien-KruegerAmazonで探すSAKANAMON森野光晴定番ベースアンプヘッド。パンチあるサウンドでライブ定番。
Bass Speaker Cabinet 410HSUNNAmazonで探すSAKANAMON森野光晴骨太な鳴りが特徴の4×10キャビネット。GKとの相性抜群。
ATDI ProALBITAmazonで探すSAKANAMON森野光晴チューブDI。PA用ライン出力補正に使用。
10 Band Graphic EQ M108MXRAmazonで探すSAKANAMON森野光晴最終補正用にアンプ上で使用。

使用ギターの種類と特徴【SAKANAMON・森野光晴】

a green electric guitar in a case on a wooden floor

森野光晴はベーシストとして、Fender Japan JB62やTokai Hard Puncherを中心に、複数の改造モデルを駆使しています。特にライブでは、黒カスタムのJB62にSeymour Duncan SJB-2ピックアップとBADASS IIブリッジを搭載したモデルを多用。力強いアタックと立ち上がりの速さを備えており、ギターやドラムに埋もれない音抜けを実現しています。さらに、USA製の配線材を導入することで電気信号のロスを最小限に抑え、よりダイレクトで輪郭のはっきりしたサウンドを獲得しています。

一方、Tokai Hard Puncherはプレシジョンベースタイプのモデルで、こちらもSeymour Duncan PUとBADASS IIブリッジを組み合わせています。プレベ特有の図太く腰のある音を出しつつ、改造によってモダンな音抜けを加えることで、バンド全体の低域を厚く補完。曲によってはジャズベよりもさらにロック寄りの押し出し感を演出するために使い分けられていると考えられます。

また、HISTORY HJB m-Premium Protoは国産ブランドによるカスタムモデルで、限られた時期に使用されていたプロトタイプ。これによって、より精緻なサウンドバランスやプレイアビリティを求めていたことがうかがえます。加えて、Fender Japan JB62-USも使用しており、こちらは標準的な仕様のジャズベとして、曲や会場に応じたセッティングに活用されていると推測されます。

森野の選択は常に「太さと抜けの両立」にフォーカスしています。ピック弾き中心のスタイルでありながら、バンド全体の音圧を支えつつメロディアスに動くフレーズを表現できるよう、ジャズベとプレベのキャラクターを場面ごとに切り替えることで独自のグルーヴを確立しています。これらの機材はライブ映像や音源からも確認されており、音の多様性を生む大きな要因となっています。

このように、ジャズベとプレベを改造し使い分けることで、ロックからポップまで幅広い楽曲に対応しつつ、SAKANAMONらしいアンサンブルを支えていると想定されます。

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JB62(Black Custom, Seymour Duncan SJB-2, BADASS II Bridge)Fender JapanAmazonで探すSAKANAMON森野光晴ジャズベース改造仕様。メインベースとしてライブ使用率高い。
JB62-USFender JapanAmazonで探すSAKANAMON森野光晴ジャズベース標準仕様。サブ機として使用。
Hard Puncher(PB Type, Seymour Duncan PU, BADASS II Bridge)TokaiAmazonで探すSAKANAMON森野光晴プレシジョンベース腰のある音。曲によってJBと使い分け。
HJB m-Premium ProtoHISTORYAmazonで探すSAKANAMON森野光晴ジャズベース限定プロトタイプ。精緻なサウンドを求め導入。

使用エフェクターとボード構成【SAKANAMON・森野光晴】

森野光晴の大きな特徴は、ベースながらも多彩なエフェクトを駆使して「楽曲を彩る音作り」を行っている点です。シンプルにベースのローを支えるだけでなく、曲ごとにキャラクターを変えることで、3ピース編成のSAKANAMONの音を広げています。その基盤にあるのがTECH21 SansAmp Bass Driver DI(旧型)。常時ONで使用され、アンプライクな太さと中域の押し出しを加えるため、彼のサウンドの土台を形成しています。

そこからシンセ的な音作りを担うのが、BOSS SYB-5とAKAI UniBass UB1。SYB-5はベースシンセとしてうねるようなフィルター音を出し、UniBassはオクターブ上の音を加えてギター的なリフを補完します。特に三人編成の楽曲では、ベースが「もう一人のシンセ・ギタリスト」として機能し、音圧不足を補いながらユニークなアンサンブルを作り出しているのが印象的です。

さらに、BOSS ME-8Bは廃盤ながら名機とされるマルチエフェクターで、コーラスやコンプレッションなど幅広い処理をまとめて行っています。Line6 DL-4はディレイとしてリズミカルなフレーズを作るために用いられ、Animals Pedal Surfing Polar Bear BassやEarthQuaker Devices Hoofは独特の歪み・ファズサウンドを付与するために使用。XOTIC Bass RC Booster V2はクリーンブースターとして、ソロや派手なフレーズの前に音を前に出す役割を担っています。

ボードの電源にはCustom Audio Japan AC/DC Station ver.2を使用し、Providence RX-L1やOne Control Iguana Tail Loopでループや切り替えを効率化。さらにCUSTOM AUDIO JAPAN IN AND OUTでシステム全体の音質安定を図っています。最終的にはMXR 10 Band EQで音域補正を行い、ALBIT ATDI ProからPAへとラインアウト。徹底したシステム構築が、安定したサウンドを生み出しています。

小物にもこだわりが見られ、チューナーにはコンパクトなBOSS TU-3Sを採用。ケーブルはBelden #8412 with Switchcraftプラグ、パッチケーブルはGeorge L’sのSolderless KITと、音質とメンテナンス性の両立を重視。さらにピックはFernandes P-100SL(オニギリ型、滑り止め付き)、ピックケースは意外にもゲームボーイソフト用ケースを流用するなど、遊び心も感じさせます。

このように、SansAmpを基軸に多彩なエフェクトを使い分け、最終的にMXR EQ+ALBIT DIで補正をかける流れは、森野光晴独自の「シンセ的ベースサウンド」を支える重要なポイントだと言えるでしょう。ライブ映像や機材紹介からも確認できるため、確定的な部分と推測的な部分はあるものの、この構成が基本軸であると想定されます。

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Bass Driver DI(旧型)TECH21Amazonで探すSAKANAMON森野光晴プリアンプ/アンプシミュレーター常時ON。ベースサウンドの核。
SYB-5BOSSAmazonで探すSAKANAMON森野光晴ギターシンセサイザーベースシンセ。独特のフィルターサウンド。
ME-8BBOSSAmazonで探すSAKANAMON森野光晴マルチエフェクター廃盤名機。複数処理を統合。
UniBass UB1AKAIAmazonで探すSAKANAMON森野光晴オクターブ上の音を補完し、ギター的フレーズを再現。
DL-4Line6Amazonで探すSAKANAMON森野光晴ディレイリズミカルな音作りに使用。
Surfing Polar Bear BassAnimals PedalAmazonで探すSAKANAMON森野光晴オーバードライブベース用歪み。温かみあるドライブ感。
Bass RC Booster V2XOTICAmazonで探すSAKANAMON森野光晴ブースター音量と存在感を強調。
HoofEarthQuaker DevicesAmazonで探すSAKANAMON森野光晴ファズ荒々しい歪みを追加。
10 Band EQ M108MXRAmazonで探すSAKANAMON森野光晴イコライザー最終的な音域補正。アンプ上に設置。
ATDI ProALBITAmazonで探すSAKANAMON森野光晴ダイレクトボックス真空管DI。PA用ライン補正。
AC/DC Station ver.2Custom Audio JapanAmazonで探すSAKANAMON森野光晴パワーサプライボード電源供給に使用。
RX-L1ProvidenceAmazonで探すSAKANAMON森野光晴スイッチングシステムループ切替・音質保持。
Iguana Tail LoopOne ControlAmazonで探すSAKANAMON森野光晴スイッチングシステムエフェクトループ管理用。
TU-3SBOSSAmazonで探すSAKANAMON森野光晴チューナーコンパクト設計。ボード内省スペース仕様。

音作りのセッティング・EQ・ミックスの工夫【SAKANAMON・森野光晴】

a close up of a guitar neck and strings

森野光晴の音作りは「常時オンのSansAmp」「シンセ的エフェクト」「最終補正のEQとDI」という三段構成で成立しています。単なる低域の土台に留まらず、ベースがアレンジの幅を広げる役割を担っているのが特徴です。ここでは、具体的なセッティング例やEQの工夫について詳しく見ていきましょう。

まずSansAmp Bass Driver DI(旧型)を常時ONにすることで、基本の音色を形成しています。セッティングはDriveを9〜10時、Bassを12時、Trebleを1時前後、Presenceを12時、Blendは時計で2時程度と推測されます。これにより、ドライブ感を加えつつも原音をしっかり残し、アタックの立ち上がりが良いサウンドが作られます。ピック弾き主体の森野にとって、この「原音の芯を残しながら太さを加える」設定は欠かせないものです。

シンセ的な音作りに関しては、BOSS SYB-5のフィルター感を深めに設定し、オクターブ成分をミックスすることで「うねるベースシンセ」を表現。さらにAKAI UniBass UB1を組み合わせることで、リードギター的なラインを重ねています。例えば「カタチ」などでは低音を支えながらも空間を埋めるリフが特徴的で、ここにシンセベース的なアプローチが強く反映されていると考えられます。

音域のバランス調整ではMXR 10 Band EQが重要です。低域(31.25Hz〜62.5Hz)はややカット、中低域(125Hz〜250Hz)はブーストして存在感を出し、500Hz〜1kHzはフラットからややブースト気味にすることでピック弾きのニュアンスを前に押し出しています。2kHz〜4kHzは控えめに、8kHz以上はカット気味にして耳障りなノイズを抑える傾向が見られます。これにより、音抜けは良くてもドンシャリに寄りすぎない、バンドに溶け込むサウンドを作り出しています。

ファズやブースターの使い分けも巧みで、EarthQuaker Devices Hoofはリフの強調やサビの迫力を増す際に用いられます。歪み量はフルにはせず、ベースの芯を残したまま荒々しさを加える設定が中心です。一方でXOTIC Bass RC Booster V2は、ソロやアルペジオ的な場面で音量を持ち上げる用途に活躍していると想定されます。

PAやミックス段階での工夫もポイントです。ライブではALBIT ATDI Proを通すことで真空管的な温かみを加え、PA卓ではローをカットしすぎないよう意識されていると考えられます。3ピース編成のため、ベースの中域をしっかり残しておかないとギターとドラムだけでは音の隙間が生まれてしまうため、EQやDIを通して「音の芯」を常に維持しているのが重要です。

楽曲ごとの使い分けも細かく、アップテンポの曲ではSansAmpとEQでタイトにまとめ、ミドルテンポやエフェクティブな曲ではSYB-5やDL-4を絡めて空間的に広がるサウンドを演出。時にシンセベースのような厚みを、時にギターのようなリード感を担うことで、ベースが単調にならず常にバンド全体のダイナミズムを支えています。

総じて、森野の音作りは「太さ」「存在感」「変化」の三要素をバランスよく取り入れたものです。EQやミックス処理によって、ライン直結でもライブハウスでも一貫したクオリティを出せるよう徹底されていると想定されます。

比較的安価に音を近づける機材【SAKANAMON・森野光晴】

森野光晴のサウンドは、SansAmpや複雑なペダルボード、Gallien-Kruegerのアンプといったプロ仕様の機材に支えられています。しかし、初心者やコストを抑えて彼の音に近づけたいプレイヤーにとっては、まずは手軽に入手できる機材から試すのが現実的です。ここでは、1万円〜5万円前後で購入可能なアイテムを中心に「音の核」「シンセ的要素」「最終調整」の3つのポイントからおすすめ機材を紹介します。

まずはサウンドの核であるSansAmp Bass Driver DIに代わる存在。SansAmp自体も中古市場では入手可能ですが、近年は価格が上昇しているため、手軽に導入できる代替品としては「BOSS GT-1B」がおすすめです。ベース用マルチエフェクターで、SansAmp的なプリアンプモデリングやEQ、コンプレッサーが搭載されており、ライブから宅録まで対応可能です。これ一台で彼の基本的な音の方向性を再現できるのは大きなメリットでしょう。

次にシンセ的な要素を再現する機材としては「Zoom B3n」が候補に挙げられます。内蔵エフェクトにはベースシンセ、オクターバー、ディレイなどがあり、SYB-5やUniBass的なサウンドもある程度再現可能。特に3ピースバンドで音圧を増やしたい場合には、オクターブやシンセの活用は効果的で、Zoom B3nは低価格ながら多彩な選択肢を提供してくれます。

歪み系では、EarthQuaker Devices HoofやAnimals Pedal Surfing Polar Bear Bassに近いキャラクターを安価に試すなら「Electro-Harmonix Bass Big Muff」が定番。荒々しいファズトーンを簡単に得られるため、サビやリフで迫力を出すのに適しています。これにより、森野が得意とする「ベースが前に出る瞬間」を比較的低コストで再現できます。

また、EQ補正や音量調整を手軽に行いたい場合には「MXR M109S Six Band EQ」が有効です。10バンドに比べるとシンプルですが、低域から中域の調整に特化するだけでもバンドサウンドの中で存在感を確保しやすくなります。初心者がEQを学ぶ入門としても扱いやすいモデルです。

最後に、アンプ面ではGallien-Krueger 800RBやSUNNキャビを導入するのは難しいため、練習用や小規模ライブであれば「Hartke HDシリーズ」や「Ampeg BAシリーズ」などの比較的安価なコンボアンプが現実的です。硬質なアタック感や中域の抜けを重視して選ぶと、彼のライブサウンドに近づけることができます。

総じて、SansAmp的なプリアンプ、シンセ・オクターブ系のマルチ、ファズ、EQといった要素を揃えることで、初心者でも手軽に森野のサウンドに寄せることが可能です。価格を抑えつつ、自分のプレイ環境に合わせて段階的に機材を揃えていくのがベストアプローチだと言えるでしょう。

種類機材名メーカーAmazon最安値URLアーティストギタリスト備考
ギター用マルチエフェクターGT-1BBOSSAmazonで探すSAKANAMON森野光晴SansAmp的なモデリングを含み、初心者でも幅広く対応。
マルチエフェクターB3nZoomAmazonで探すSAKANAMON森野光晴シンセ・オクターブを含み、多彩な音作りが可能。
ファズBass Big MuffElectro-HarmonixAmazonで探すSAKANAMON森野光晴HoofやPolar Bear Bassの代替として定番のベースファズ。
イコライザーM109S Six Band EQMXRAmazonで探すSAKANAMON森野光晴低〜中域の補正に特化。シンプルで扱いやすい。
ベースアンプ(コンボ)BA SeriesAmpegAmazonで探すSAKANAMON森野光晴練習用や小規模ライブ用に最適。中域の押し出し強め。

総括まとめ【SAKANAMON・森野光晴】

まとめイメージ

森野光晴の音作りの本質は、ベースという枠にとどまらない「楽曲の中での役割拡張」にあります。Fender JB62カスタムやTokai Hard Puncherといった定番ベースをベースにしながら、BADASS IIブリッジやSeymour Duncan PUを導入してパワーと立ち上がりを強調。そしてSansAmp Bass Driver DIを常時ONにし、ラインでもアンプライクな迫力を出すことで、一貫性と存在感を両立させています。

さらに特徴的なのがエフェクト群の活用です。SYB-5やUniBassでシンセ的な音色を足し、ファズやブースターで場面ごとのダイナミクスを強調。DL-4やマルチエフェクターで空間的な広がりを加え、最終的にMXR EQやALBIT DIで音を整える。この流れがあるからこそ、三人編成でありながら「音が薄くならない」バンドサウンドを作り出せています。これは単なるエフェクトの多用ではなく、必要な音を的確に補完するという実用的な哲学に裏打ちされています。

また、ライブでも宅録でも安定したクオリティを出すための工夫も見逃せません。Belden #8412やGeorge L’sといったケーブル類、Fernandes P-100SLピックのような小物まで徹底してこだわり、細部でのロスを最小限に抑える姿勢が、全体のサウンドを支える土台になっています。こうした「見えない部分の積み重ね」も、森野のサウンドを形作る重要な要素だと言えるでしょう。

総じて、森野光晴の音作りを再現するには「太く抜けるベース」「SansAmp的なドライブ感」「シンセやファズでの拡張性」「最終的なEQとDIによる補正」という4つの要素を意識する必要があります。これらを揃えることで、初心者でも段階的に彼のサウンドに近づくことが可能です。特にバンド編成が少人数であれば、彼のようにベースで役割を広げるアプローチは非常に参考になるはずです。

森野の音は決して偶然に生まれたものではなく、徹底した機材選びと試行錯誤の積み重ねによるものです。その姿勢を学ぶことこそが、単に同じ機材を揃える以上に「SAKANAMON森野光晴らしいサウンド」に近づくための第一歩と言えるでしょう。

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下記恐らく使用(所持)している機材のまとめです。参考までに!

ベース

Fender Japan JB62(Black Custom, Seymour Duncan SJB-2 PU, BADASS II Bridge, USA配線材)

Fender Japan JB62-US

Tokai Hard Puncher(PB Type, Seymour Duncan PU, BADASS II Bridge)

HISTORY HJB m-Premium Proto

エフェクター / ペダルボード

TECH21 / SansAmp Bass Driver DI(旧型, 常時ON)

BOSS / SYB-5(Bass Synth)

BOSS / ME-8B(Multi Effector, 廃盤名機)

AKAI / UniBass UB1(Bass Synth/Octaver)

Line6 / DL-4(Delay)

Custom Audio Japan / AC/DC Station ver.2(Power Supply)

Providence / RX-L1(Loop Selector)

CUSTOM AUDIO JAPAN / IN AND OUT

One Control / Iguana Tail Loop

BOSS / TU-3S(Tuner)

Animals Pedal / Surfing Polar Bear Bass

XOTIC / Bass RC Booster V2

EarthQuaker Devices / Hoof(Fuzz)

MXR / 10 Band Graphic EQ(M108, アンプ上で使用)

ALBIT / ATDI Pro(Tube DI, PA用)

アンプ & キャビネット

Gallien-Krueger / 800RB(Amp Head)

SUNN / Bass Speaker Cabinet(410Hなど)

周辺機材

Presonus / FireStudio Project(Audio Interface, 同期用)

ケーブル:Belden #8412 w/ Switchcraft Plug

パッチケーブル:George L’s Solderless KIT

ピック:Fernandes P-100SL(オニギリ型, 滑り止め付き)

ピックケース:ゲームボーイソフト用ケース

弦:D’Addario EXL160 (.050–.105, ミディアムゲージ)

👉 ポイント:

ベースは主に「Fender JB62カスタム+Tokai Hard Puncher」で両方BADASS IIブリッジ+Seymour Duncan PU。

エフェクトはSansAmpを基軸に、SYB-5・ME-8B・UniBassなどシンセ的な音作りが特徴的。

最終補正はMXR EQ+ALBIT DI、アンプはGK 800RB+SUNNキャビという鉄板ロックベースセッティング。

周辺機材や小物(ケーブル、ピック、ケース)まで強いこだわりが見られる。

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