① 始めに(特徴紹介)
Nine Inch Nails(ナイン・インチ・ネイルズ)のギター像って、いわゆる「気持ちいい歪みでリフを刻む」だけじゃなくて、
“ノイズ””空間””ピッチの揺れ””不穏な倍音”まで含めて1つのサウンドとして設計されているのがキモです。
その現場実装担当として長年フロントに立ってきたのが、Robin Finck(ロビン・フィンク)。
彼の音が目立つのは、ギター単体のキャラというより「シグナルチェーン全体で音像を彫刻している」から。
歪みは輪郭を作るための材料、ディレイ/リバーブは奥行きを作るための建築材、ピッチ系は不安感のスパイス。
この3つを同時に成立させるから、NIN特有の”工業製品みたいに硬いのに、生々しい”質感が出ます。
代表曲の体感としては、リフが前に出る曲(例:ヘヴィ寄り)では「中域の密度+タイトな低域」、
空間が主役の曲(アンビエント寄り)では「ディレイの残響設計+揺れ(モジュレーション/ピッチ)」が要。
つまりRobin Finckの音作りは、曲の役割に応じて”ギターを打楽器にもシンセにも寄せる”発想が強い、ということですね。
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②使用アンプ一覧と特徴【Nine Inch Nails・Robin Finck】
Robin Finck周辺で語られるアンプのキーワードは「アナログ真空管の押し出し」と「デジタルの再現性・切替速度」を両取りすること。
NINのライブは曲間やパートの質感変化が激しいので、現場では”同じ音を毎回出す”こと自体が重要なミッションになります。
そこで、クラシックなMarshall系の太いミッドと、モデラー(Fractal系など)のプリセット運用が同居するスタイルがハマりやすいです。
特にMarshall JMP系は、ロックの基礎体力みたいな存在。音の芯(中域)を作るのが速いので、
ディレイ/リバーブ/ピッチでどれだけ崩しても、リフが”曲の骨格”として残る。これはNIN向き。
一方でFractal Audio Axe-Fxのようなモデラー運用は、曲ごとにアンプモデルやEQ、空間量まで瞬時に切り替えられるので、
「同じギターで別の楽器に変身」みたいな要求に強い。ステージ上での合理性が高いわけです。
また、クリーン〜クランチ用に小型コンボ(GA-15RVのようなレンジの広い箱)を混ぜる発想は、
空間系のエフェクトを”歪ませずに鳴らす”ためにも理にかなっています。歪みの前に空間を置くと崩れやすいので、
クリーン側のアンプ/チャンネルで空間を受けて、歪み側は輪郭に集中させる、という分業がやりやすい。
ただし、下記の具体的な型番群は「本人の一次情報(本人発言・明瞭な写真)で確定」と「上位記事で頻出だが断定しにくい」が混在します。
そのため表の備考で、確度(実使用/想定)を分けて記載しています。最終的な全体像としては、
“真空管の芯+モデラーの切替+キャビで空気を動かす”方向に寄せるのが、Nine Inch Nails的には最短ルート、と想定されます。
| 機材名 | メーカー | Amazon | 楽天 | Yahoo! | メルカリ | 石橋楽器 | サウンドハウス | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1978 Marshall JMP Super Lead 100W(Friedmanモディファイ) | Marshall / Dave Friedman | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | ユーザー指定機材。Marshall系の芯はNINの”崩しても残る輪郭”作りに強い。モディファイ内容は未確定だが上位記事で頻出のため記載。 |
| Friedman Naked | Friedman | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | ユーザー指定機材。ハイゲインでも”音が平面化しにくい”系の方向性で、空間系と併用しやすい想定。 |
| Gibson GA-15RV | Gibson | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | ユーザー指定機材。クリーン〜クランチで空間系を”歪ませずに鳴らす”用途に向く想定。 |
| Fractal Audio Axe-Fx III / II | Fractal Audio | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | ユーザー指定機材。プリセット運用で曲ごとに”別の楽器みたいな質感”へ切替しやすい。ライブでの合理性が高い想定。 |
| VHT 4×12 キャビネット(Greenback / V30搭載) | VHT / Celestion | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | ユーザー指定機材。NINの”空気を動かす低域”と”痛い中域”を両立しやすい箱の方向性。 |
③使用ギターの種類と特徴【Nine Inch Nails・Robin Finck】

Robin Finckのギター像は「レスポール的な重量感」と「オルタナ/インダストリアル文脈の”変な鳴り方”」の中間にいます。
実際、ギア解説の上位ページやリグ紹介では、Les Paul系の使用が語られつつ、時期によってはバリトン、Jazzmaster系、
さらにReverendのような現代的スペックのギターが登場する流れが確認されています。
ここが面白いところで、NINの曲は「低音の情報量」が多いのに、ギターも低域を出しすぎるとミックスで邪魔になります。
そこで、バリトンで”音程の低さ”を稼ぎつつ、EQ的には低域を整理して、ミッドで存在感を作る。
あるいはReverendのように輪郭が出やすいギターで、空間系を重ねても埋もれないようにする。こういう合理性が見える。
また、ユーザー指定の「Cinnaburst Les Paul(修復・カスタム)」のようなストーリーは、インダストリアル文脈と相性が良すぎます。
“壊れた個体を継ぎ接ぎして主戦力にする”って、音楽性そのものがNINっぽい。
ただし、この個体やピックアップ換装の話は、今回の指定文中で別アーティスト名が混在しているため、
本当にRobin Finck固有の確定情報かは要注意。なので備考では「ユーザー指定・要検証」と明示しておきます。
総合すると、NINのRobin Finck的サウンドをギター側で近づけるなら、
「ハムバッカー中心(またはそれに近い太さ)」「輪郭が出やすい設計」「低音がダブつかない」この3条件が強い。
そこに曲ごとの役割で、バリトンや別キャラのギターを足していく運用が現実的で、全体としてはその方向に収束する、と想定されます。
| 機材名 | メーカー | Amazon | 楽天 | Yahoo! | メルカリ | 石橋楽器 | サウンドハウス | ギターの種類 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1960 Gibson Les Paul Classic Reissue (1991年製) “Cinnaburst” | Gibson | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | レスポール系(ソリッド) | ユーザー指定機材。NINのツアー破損個体を組み合わせて修復というストーリーは”文脈的にNINっぽい”。ただし指定文中に別アーティスト名が混在しているため要検証。 |
| Tom Anderson H3(ブリッジ)/ H1(ネック) | Tom Anderson | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | ピックアップ(ハムバッカー) | ユーザー指定機材。高出力で輪郭を作りやすい想定。実機の搭載確度は要検証。 |
| Gibson ES-175 | Gibson | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | フルアコ(アーチトップ) | ユーザー指定機材。フルアコの倍音は”歪ませたときの崩れ方”が独特で、NINの不穏系レイヤーにハマり得る。使用時期の確度は要検証。 |
| Yamaha AES 1500 | Yamaha | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | レスポール系(ソリッド) | ユーザー指定機材。太さとレンジ感のバランスが良い系としてNIN的ミックスに合わせやすい想定。実使用の確度は要検証。 |
| B.C. Rich ST3 | B.C. Rich | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | ソリッド(トレモロ想定) | ユーザー指定機材。アーミングや過激な表現に寄せやすく、インダストリアル的”暴れ”を作る用途として想定。 |
| Reverend Sensei / Charger(Railhammer / Humcutter系ピックアップ搭載の文脈) | Reverend | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | ソリッド(モダン系) | 上位の機材紹介/動画文脈で触れられる系統。輪郭の出やすさとコントロール性がNINライブ運用に向く想定。 |
| チューニング:C#標準(全弦1音半下げ) | – | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | チューニング | ユーザー指定。低音の説得力を作りやすいが、低域が飽和しやすいのでEQで整理が必須。 |
④使用エフェクターとボード構成【Nine Inch Nails・Robin Finck】

Robin Finckの”それっぽさ”を最短で作るなら、正直アンプより先にエフェクト設計を押さえた方が早いです。
NINはギターが「ギターらしくない瞬間」が多く、そこで効いてくるのが、ピッチ系(Whammy系/XP-100系)、
空間系(ディレイ/リバーブの残響設計)、そしてルーティング(スイッチャー/MIDI制御)。
ラック系では、LexiconやTCのような空間処理の名門が出てくるのは必然で、
“キレイな残響”というより”気味の悪い残響”を作るのに向きます。ディレイは拍の外側を膨らませて、
リバーブは奥行きだけでなく「距離感の嘘」を作る。ここが工業ノイズっぽさの根っこ。
また、WhammyやXP-100のような一発で世界線をずらす系は、NINのアレンジ思想と相性がいい。
同じリフでも、ピッチを一瞬動かすだけで”不穏な別テイク”に変身する。ギターがシンセの役割を担える瞬間です。
加えて、Ground Control ProやCAEスイッチャーのような制御系が入ると、ライブ運用で破綻しにくい。
注意点として、ユーザー指定リストには「APCのレコーディングで使用」など別文脈の説明が混ざっています。
とはいえNINの音作りにも転用可能な要素が多い(特に空間系とピッチ系)。
よって、表の備考で”ユーザー指定・文脈混在・想定用途”を明確化しつつ、再現のための部品として整理します。
最終的には、歪み・空間・ピッチ・制御の4カテゴリをMIDIで束ねる方向が最もNINっぽい運用、と想定されます。
| 機材名 | メーカー | Amazon | 楽天 | Yahoo! | メルカリ | 石橋楽器 | サウンドハウス | エフェクターの種類 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Lexicon MPX G2 | Lexicon | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 空間系マルチエフェクター | ユーザー指定機材。空間の”気味悪さ”を作る名門系として、NINの残響設計に転用しやすい想定。 |
| DigiTech GSP 2101 | DigiTech | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | ギター用マルチエフェクター | ユーザー指定機材。プリアンプ/プロセッサー的に”歪み+空間”をまとめる発想はNIN文脈でも合理的。 |
| TC Electronic G-Force | TC Electronic | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 空間系マルチエフェクター | ユーザー指定機材。ライブでのプリセット運用に強い想定。時期は未確定だが上位記事で触れられがち。 |
| Prescription Electronics Experience | Prescription Electronics | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | ファズ | ユーザー指定機材(説明文脈は別バンド混在)。ただし”オクターブ感+暴れ”はNINのノイズレイヤーに転用しやすい想定。 |
| Strymon Timeline | Strymon | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | ディレイ | ユーザー指定機材。NINは”ディレイをリズム楽器として使う”瞬間が多いので相性が良い想定。 |
| Strymon BigSky | Strymon | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | リバーブ | ユーザー指定機材。奥行き作りだけでなく”不穏な空気”の演出に向く想定。 |
| DigiTech XP-100 Whammy-Wah | DigiTech | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | ワウペダル | ユーザー指定機材。フィルター・スイープやピッチ変化で”ギターの人格”を変える用途としてNIN文脈に合う。 |
| Electro-Harmonix MEL9 | Electro-Harmonix | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | ギターシンセサイザー | ユーザー指定機材。ギターを”別楽器”化する思想がNIN的。実使用は未確定だが再現目的では強い候補。 |
| Voodoo Lab Ground Control Pro | Voodoo Lab | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | スイッチングシステム | ユーザー指定機材。MIDI制御で曲ごとの音色変化を現場実装する要。NIN運用と相性が良い。 |
| Custom Audio Electronics (CAE) スイッチャー | Custom Audio Electronics | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | スイッチングシステム | ユーザー指定機材。信号分岐・ルーティング最適化で”複雑なのに安定”を作る想定。 |
| Eventide H9(例:2014年リグ図系で言及されることが多い) | Eventide | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 空間系マルチエフェクター | 上位のギアまとめで言及されがちな定番。ピッチ/空間/モジュレーションを1台で”変態寄り”にできるのでNIN的。 |
| DigiTech Whammy 5 | DigiTech | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | ピッチシフター | 上位のリグ図系で言及されがち。NINの”音程を動かして不安にする”役として再現性が高い。 |
| Crowther Audio Prunes & Custard | Crowther Audio | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | オーバードライブ | 上位のギアまとめで触れられることがある系。倍音の”変な出方”がNINの汚しに向く想定(確度は要検証)。 |
⑤音作りのセッティング・EQ・ミックスの工夫【Nine Inch Nails・Robin Finck】
ここが本丸です。NINのギターは「良い音」より「役に立つ音」。ミックス上の役割が最優先で、
Robin Finck的にも”ギターを前に出す”より、”曲の中で怖い存在として成立させる”方向に寄せることが多いです。
なので、音作りの考え方を「歪み量」ではなく「周波数設計」「残響設計」「ステレオ設計」で捉えると、再現が一気に現実的になります。
1) 基本EQの考え方(ライブ/宅録共通)
・ロー(80〜120Hz以下)は基本カット寄り:NINはキック/ベース/シンセの低域が主役になりやすいので、ギターの低域は整理する。
・ローミッド(200〜350Hz)は”濁りの温床”:ここを少し削るだけで、同じ歪みでも輪郭が出やすい。
・ミッド(800Hz〜1.6kHz)は”存在感の心臓”:リフを残したいならここを殺さない。むしろ微ブーストで前に出すことがある。
・ハイミッド(2.5〜4kHz)は”痛さとアタック”:出しすぎると耳が死ぬが、足りないとギターが消える。PA帯域と相談して調整。
・ハイ(8kHz以上)は”空気とノイズ”:歪みのザラつきが必要なら少し残すが、耳障りならローパスで丸める。
具体的なEQ設定例(あくまで出発点)
例A:リフの芯を残して空間で崩す(王道NIN寄せ)
・HPF:90Hz〜120Hz
・200〜300Hz:-2〜-4dB(Qは広め)
・1kHz前後:+1〜+3dB(Qは普通)
・3.2kHz:+0〜+2dB(耳が痛ければ下げる)
・LPF:7kHz〜9kHz(ノイズが邪魔なら下げる)
例B:ギターを”ノイズ楽器”として後ろに置く(アンビエント/SE寄り)
・HPF:120Hz〜180Hz(思い切って切る)
・500Hz〜900Hz:-2dB前後(ボーカル帯域と喧嘩するなら)
・2kHz〜4kHz:軽く抑える(刺さり回避)
・ディレイ/リバーブは”原音より大きくてもOK”な場面がある(曲の狙い次第)
2) 歪みの作り方:ゲインを上げるより”密度を上げる”
NINっぽさは、ゲイン量より「密度」と「ザラつきの質」。ゲインを上げすぎると低域が飽和してミックスで邪魔になります。
おすすめは、
・歪みは”2段”で作る(軽い歪み→本命歪み)
・コンプは必要なら”軽く”でOK(潰しすぎると無機質を通り越して平面になる)
・ノイズ対策はゲート頼みより、EQで低域と耳痛帯域を整理してからゲートを最小限にする
3) 空間系:ディレイとリバーブは「テンポ」と「残響時間」の設計が命
ディレイは単なる”気持ち良さ”じゃなく、リズムの一部として鳴らします。
・8分ディレイ:リフの推進力を増やす(リピート少なめ、ミックスは薄め)
・付点8分:機械っぽい反復感が出る(NINの工業感に合う)
・スラップバック(80〜120ms):輪郭の厚みだけ足す(空間というより質感)
リバーブは、短い部屋(Room)で距離感を作るか、長いホールで”不気味な空気”を作るか、目的を分けるのがコツです。
4) ピッチ系:一瞬で”別の世界線”に飛ばす
WhammyやXP-100系の強みは、音程が動くことで”人間っぽさ”が消えて、異物感が出ること。
NINではこの異物感が武器になります。たとえば、
・サビ前の1フレーズだけオクターブ上を混ぜる
・コードを鳴らしながらゆっくりピッチを動かして、シンセみたいに聴かせる
・ワウ/フィルターと併用して”ラジオが壊れた”みたいな帯域移動を作る
こういう発想がハマりやすい。
5) チャンネル切替・運用:音作りは「切替の設計」まで含めて完成
Robin Finck文脈の重要ポイントは、音色の良さより”切替が破綻しない”こと。
MIDIコントローラー(Ground Control Pro等)+スイッチャー(CAE等)で、
・曲A:歪み中心(ディレイ薄)
・曲B:クリーン中心(リバーブ深)
・曲C:ピッチ系で変態化(原音薄)
みたいなプリセットを作っておくと、NINの現場運用に近づきます。
6) ミックス(PA/エンジニア目線):ギターは”帯域の椅子取りゲーム”に勝つ必要がある
宅録でもライブでも同じで、ギターが出ない原因は「音が悪い」じゃなく「座る場所がない」ことが多い。
・ベースが太いなら、ギターのローは削ってミッドで勝負する
・ボーカルが前なら、2〜4kHzを抑えて1kHz付近で存在感を出す
・シンセが広がっているなら、ギターはモノ寄せにして芯を作る(逆にギターをステレオにすると衝突することがある)
最終的に、歪みの気持ち良さより”曲として怖いか””リフが機能しているか”で判断するのがNIN流です。
以上を踏まえると、音作りは「EQ設計+空間設計+切替設計」をセットで組む方向に収束し、それがRobin Finck的アプローチに近い、と想定されます。
⑥比較的安価に音を近づける機材【Nine Inch Nails・Robin Finck】
ここは現実路線でいきます。NIN/Robin Finckっぽさは、超高級機材よりも「設計思想」を真似した方が近い。
つまり、
・歪みは”密度重視で作る”
・空間は”テンポ設計して鳴らす”
・ピッチで”一瞬で異物化する”
この3点を、1〜5万円帯の市販品でどこまで再現できるかが勝負です。
おすすめは、マルチで土台を作って、単体で”癖”を足す方式。
マルチ1台でアンプ/キャビ/EQ/ディレイ/リバーブを管理できると、NINの「曲ごとに別人格」を作りやすい。
そこに、Whammy系やファズ系の”汚し担当”を足せば、かなりそれっぽくなります。
| 種類 | 機材名 | メーカー | Amazon | 楽天 | Yahoo! | メルカリ | 石橋楽器 | サウンドハウス | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ギター用マルチエフェクター | BOSS GT-1 | BOSS | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 1〜3万円台で”EQ+空間+歪みの設計”ができるのが強い。NIN再現はまずプリセット運用が近道。 |
| ギター用マルチエフェクター | ZOOM G3n / G3Xn | ZOOM | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 空間系が多彩で、ディレイ/リバーブを”曲の仕掛け”として作りやすい。中古も多く導入しやすい。 |
| ピッチシフター | DigiTech Whammy Ricochet | DigiTech | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | “一瞬で異物化”の担当。NINっぽさの再現性が高い。フルサイズWhammyより導入しやすい価格帯になりやすい。 |
| ディストーション | BOSS DS-1 | BOSS | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 安くても”ミッドを殺しすぎない設定”にすれば輪郭作りに使える。単体歪みはEQ前提で運用するとNIN寄りになる。 |
| リバーブ | BOSS RV-6 | BOSS | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | “距離感の嘘”を作る担当。プレートやモジュレート系を薄く混ぜると、工業的な空気が作りやすい。 |
| ディレイ | BOSS DD-8 | BOSS | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | 検索 | テンポ同期で”ディレイをリズム化”しやすい。付点8分やスラップを使い分けるとNINの推進力が出る。 |
⑦総括まとめ【Nine Inch Nails・Robin Finck】

Robin Finckの音作りを、単なる「歪みの種類」だと思うと迷子になります。彼の本質は、ギターを”曲の装置”として扱うこと。
良い音を出すというより、曲の中で必要な役割を果たす音に作り替える。そのために、
1) EQで座る場所を作り、2) 空間で距離感の嘘を作り、3) ピッチで異物感を作り、4) 制御でそれを再現可能にする。
この4点がセットで動いています。
再現のコツは、「アンプの名前」より「設計思想のコピー」。
・低域は削ってミッドで勝負(リフが死なない)
・ディレイ/リバーブはテンポと残響時間を設計(ただの雰囲気で終わらせない)
・ピッチ系は”一瞬だけ”入れて世界線をずらす(やりすぎるとネタになる)
・プリセット運用で曲ごとに人格を変える(NINはここが肝)
そして最後に大事なこと。NINのギターは「気持ちよさ」より「怖さ」が勝つ瞬間がある。
そこにビビらず、むしろ”気持ち悪さを音楽にする”方向へ舵を切れるかどうかで、Robin Finckっぽさの再現度が跳ねます。
ギターをギターのままにしない。ギターを”音響装置”として使う。これが本質です。
以上を踏まえると、今回の機材群と運用思想でNine Inch Nails・Robin Finck風のサウンドに近づけるルートが描ける、と想定されます。

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