始めに(特徴紹介)
ΛrlequiΩ(アルルカン)のギタリスト・奈緒は、重厚なリフとクリアなトーンを自在に操るサウンドメイカーとして知られています。彼のギターサウンドは、ラウドなバンドサウンドの中でも明瞭さを失わず、緊張感と浮遊感を同居させる独特の質感を持っています。
奈緒の演奏スタイルは、激しいダウンチューニングによる重低音リフと、透明感のあるクリーンアルペジオの両立が特徴です。特に代表曲では、セクションごとの音色変化がドラマティックで、聴き手に強烈な印象を与えます。アンプやペダルを駆使し、曲ごとに綿密にサウンドを組み立てている点は、ファンや機材ファンからも注目されています。
また、エフェクターの使い分けやアンプのチャンネル操作によって、ライブではCD音源以上に迫力あるサウンドを再現。メインの歪みから繊細なクリーンまで幅広く使い分け、ギターの表現力を極限まで引き出しているのが奈緒の魅力です。
彼の音作りは、単に重たいサウンドを作るだけでなく「芯のある抜けの良さ」と「空間を活かす響き」を共存させている点がユニークであり、同ジャンルのギタリストの中でも一線を画しています。
使用アンプ一覧と特徴【ΛrlequiΩ・奈緒】
奈緒(ΛrlequiΩ)が使用するアンプの中でも特に有名なのが「Diezel VH4」です。ハイゲインアンプの中でも最高峰と呼ばれるモデルで、世界中のメタル系ギタリストから愛用されています。奈緒は中古で手に入れた個体を、白塗装と銀ノブ、さらにロゴを反転させるカスタムを施し、自分だけのオリジナル仕様にしています。出力は180Wと圧倒的ですが、ただ爆音なだけではなく「クリスタルなクリーントーン」として評価している点が興味深いです。ライブではクランチチャンネルをクリーン用、Pチャンネルをメイン歪み用として巧みに使い分けています。
キャビネットにはVHT(現在のFryette)製を使用。VHTは堅牢で軽量、さらに耐久性に優れた設計が特徴です。奈緒は中古で購入した後、スピーカーを交換して自分の理想のサウンドに近づけています。キャビの鳴りはフラットかつ力強く、Diezel VH4との組み合わせで「重さ」と「抜け」を両立しています。
こうしたアンプの選択は、ΛrlequiΩの楽曲において必要不可欠です。バンドのサウンドは激しく重いリフが多い一方で、クリーンパートや空間を感じさせるアルペジオも頻繁に登場します。そのため、歪みだけでなくクリーンの美しさにもこだわる奈緒にとって、Diezel VH4は理想的なアンプだったといえます。高価かつプロ仕様のアンプですが、彼の音作りにおいては欠かせない存在です。
なお、ネット上のインタビューやライブ写真からもDiezel VH4とVHTキャビの組み合わせが確認されており、ΛrlequiΩのサウンドの中核を担っていることは間違いありません。ただし、過去にスタジオやリハーサルで他社製アンプを試した可能性は否定できず、一部ではMarshallやMesa/Boogieを使用していた時期があるのではないかとも推測されています。確定的な情報としてはDiezelとVHTですが、環境によっては別の選択肢を用いる場合もあると想定されます。
使用ギターの種類と特徴【ΛrlequiΩ・奈緒】
奈緒のメインギターは「Combat Guitars(コンバットギターズ)」のシグネイチャーモデルです。コンバットは国内屈指のオーダーメイドギターブランドで、ΛrlequiΩの重低音リフに適したスペックを持つモデルが制作されています。奈緒自身、ダウンチューニングを前提とした設計を好み、スケール長の調整やピックアップの選定にもこだわっています。見た目にもステージ映えする独自のデザインが施されており、バンドの世界観に合致しています。
Combatのシグネイチャーは、ただのオーダーメイドではなく「奈緒のプレイスタイルに最適化された」モデルといえます。ネックの太さや指板のR、フレットの仕様なども、低音リフでの安定感と速弾きフレーズの両立を意識した調整がされていると考えられます。特に低音弦のテンション感を保つためのスケール設定や、出力の強いハムバッカーピックアップ搭載は、奈緒サウンドの核といえます。
ΛrlequiΩの楽曲は、モダンメタルコアに近いヘヴィネスを持ちながら、ヴィジュアル系らしいメロディアスな展開も含まれています。そのため、奈緒はギターに「重厚さ」と「クリアさ」の両立を求めています。Combatのギターはその要求を満たすものであり、他の市販モデルでは再現が難しいオリジナル要素が多く含まれています。
なお、過去のライブ写真やファンによるレポートからは、Combat以外のギターを使用している姿はほとんど確認されていません。サブギターとしてESPやIbanezを用いる可能性はあるものの、実際の出番は限られており、基本的にはCombat一本でステージに立っているようです。長年の信頼関係に基づいたブランド選びであることが伺えます。
このように奈緒のギター選択は、ΛrlequiΩの音楽性と自身のプレイスタイルを強く反映した結果であり、バンドのサウンドを象徴する重要な要素となっています。ライブや音源で聴かれる「重くも抜けの良い」音色は、Combat Guitarsのシグネイチャーモデルによって支えられていると想定されます。
機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | ギターの種類 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
シグネイチャーモデル | Combat Guitars | Amazonで検索 | ΛrlequiΩ | 奈緒 | エレキギター | ダウンチューニング前提仕様。ハムバッカー搭載。ネック形状やスケール長も奈緒のプレイに最適化。 |
使用エフェクターとボード構成【ΛrlequiΩ・奈緒】
奈緒(ΛrlequiΩ)のエフェクターボードは、徹底した管理と独自のサウンド志向が反映された内容となっています。中心には「Custom Audio Japan(CAJ)」のスイッチャーを配置し、複数のペダルとラック機材を一括でコントロール。各ボタンには自ら名前を書き込み、瞬時に音色を切り替えられるよう工夫しています。ライブでの安定性と操作性を重視している点が特徴です。
歪み系は複数のペダルをシーンごとに使い分けています。メインのオーバードライブには「KarDiaN C3H5N3O9 / ニトログリセリン」を採用。倍音豊かでリッチかつ生々しい質感を持ち、ライブ・リハーサルのどちらでも使用。ハムバッカー/シングルどちらにも対応し、芯の残る歪みを生み出します。その前段には「KarDiaN C10H12N2O / セロトニン」を置き、ゲインブーストや単体歪みとしても活用。さらに「KarDiaN CHCl3 / クロロホルム」を追加のブースター用途で組み込み、多彩な音作りを実現しています。
ブースター的に使われるペダルとしては「J. Rockett Audio Designs JAN RAY」も重要。クリーンブースト的な質感を与え、サウンドに「もちっとした」弾力感を追加。弱めの設定でギターの張りを強調しています。さらに「DAN KUDOU & ZEN KUDOU」の2-in-1ペダルも導入。特にゼンク動モードを活用し、アンプをプッシュして粘りと柔らかさを加えています。Dumble(緑)、TS(青)、Marshall(オレンジ)といった切替が可能で、状況に応じた多彩な歪みを提供。
空間系では「Free The Tone Tri-Chorus」を導入。4ノブ仕様で、特に「ローカット機能」を活用して低域処理を自在に行い、ΛrlequiΩの楽曲に必要な浮遊感を演出。細かい調整が可能で、クリーンパートに立体感を持たせています。
こうした複数の歪みペダルとブースター、さらにコーラスを組み合わせることで、奈緒は「重厚さ」「抜け」「立体感」をすべて兼ね備えたサウンドを実現しています。歪みの質感に対して細かく使い分けを行うあたりは、彼の音作りに対する徹底ぶりを物語っています。なお、写真やインタビューで確認できるエフェクターは上記の通りですが、時期によってはリバーブやディレイなど追加の空間系を使用していた可能性もあり、現場に応じた変化があると想定されます。
機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | エフェクターの種類 | 備考 |
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CAJ スイッチャー | Custom Audio Japan | Amazonで検索 | ΛrlequiΩ | 奈緒 | スイッチングシステム | ラック含め全体を制御。プリセット/ダイレクト併用。各ボタンに名前を記入。 |
JAN RAY | J. Rockett Audio Designs | Amazonで検索 | ΛrlequiΩ | 奈緒 | ブースター | クリーンブースター用途。弱め設定で張りを追加。「もちっとした」質感を与える。 |
DAN KUDOU & ZEN KUDOU | 不明(国内製作者ユニット) | Amazonで検索 | ΛrlequiΩ | 奈緒 | オーバードライブ/ブースター | 2-in-1仕様。ゼンク動をメインに使用。モード切替:Dumble/TS/Marshall。 |
C3H5N3O9 / ニトログリセリン | KarDiaN | Amazonで検索 | ΛrlequiΩ | 奈緒 | オーバードライブ | ライブ・リハでメイン歪み。倍音豊かで芯が残りやすい。トランジスタアンプにも温かみを追加。 |
C10H12N2O / セロトニン | KarDiaN | Amazonで検索 | ΛrlequiΩ | 奈緒 | オーバードライブ/ブースター | ニトログリセリン前段でゲインアップ。単体でも歪み用として活躍。 |
CHCl3 / クロロホルム | KarDiaN | Amazonで検索 | ΛrlequiΩ | 奈緒 | ブースター | 追加ブースター用途。音の存在感を補強。 |
Tri-Chorus | Free The Tone | Amazonで検索 | ΛrlequiΩ | 奈緒 | コーラス | 4ノブ仕様。特にローカット機能で低域処理を調整可能。クリーンパートに立体感を付与。 |
音作りのセッティング・EQ・ミックスの工夫【ΛrlequiΩ(アルルカン)・奈緒】
奈緒のサウンドセッティングにおいて重要なのは、各セクションに合わせたEQの設定とミックスでの調整です。まず、ギタートーンのEQではミドルをやや強調し、全体のバランスを保ちながらも存在感を際立たせます。特に、ローミッドの設定はリフの重厚感を強調しつつ、クリーンパートではトレブルを抑えた設定でクリアな響きを維持します。
ミックスにおける工夫としては、ギターのダブルトラッキングが挙げられます。これにより、ステレオイメージを広げつつ、各リフやメロディの輪郭を明確にします。また、空間系エフェクトのリバーブやディレイは、曲のテンポに合わせた設定を行い、自然な残響感を演出します。
さらに、奈緒はライブにおいてもアンプとペダルの組み合わせを試行錯誤することで、各シチュエーションに最適な音の厚みと立体感を追求しています。彼のアプローチは、「音の密度を保ちつつ、それぞれのパートに応じたダイナミクスを活かす」ことに重点を置いています。
比較的安価に音を近づける機材【ΛrlequiΩ・奈緒】
奈緒の重厚かつクリアなギターサウンドを、予算1〜5万円程度で再現する場合、BOSSやZoomなどの市販製品が非常に便利です。ここでは、初心者でも扱いやすく、再現性の高い機材を紹介します。
種類 | 機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
オーバードライブ/ブースター | SD-1 スーパーオーバードライブ | BOSS | Amazonで検索 | ΛrlequiΩ | 奈緒 | 定番ブースター。低〜中域を潰さず歪みを増幅でき、歪みペダル前段に置くとソロの抜けが向上。 |
オーバードライブ | BD-2 Blues Driver | BOSS | Amazonで検索 | ΛrlequiΩ | 奈緒 | 柔らかめの歪みで、ハイゲイン前段のブーストとして使用可能。クリーンブースト的にも使える。 |
コーラス | CE-5 コーラスエコー | BOSS | Amazonで検索 | ΛrlequiΩ | 奈緒 | 空間系の基本。Tri-Chorusの代替として、クリーンサウンドに奥行きを追加可能。ローカットで低域調整が簡単。 |
マルチエフェクター | GT-1 | BOSS | Amazonで検索 | ΛrlequiΩ | 奈緒 | 多彩な歪み、空間系、ブーストを搭載。プリセットで奈緒風の音を作る際に再現性が高く、初心者にも扱いやすい。 |
ディレイ/リバーブ | DD-3 デジタルディレイ | BOSS | Amazonで検索 | ΛrlequiΩ | 奈緒 | クリーンアルペジオやソロに奥行きを追加。奈緒のディレイ感を手軽に再現可能。 |
上記の組み合わせで、奈緒がライブや音源で使用する音の質感に近づけることが可能です。特にSD-1やBD-2は歪みのキャラクターを柔軟に調整でき、Tri-ChorusやCE-5でクリーンの立体感を出すことで、奈緒らしい「抜けの良い重厚感」を手軽に再現できます。
初心者の場合は、マルチエフェクターGT-1を使うことで、複数ペダルを揃える手間を省きつつ、プリセット調整で奈緒風サウンドに近づけることも可能です。価格を抑えつつ再現性を確保したい場合、この方法が特におすすめです。
総括まとめ【ΛrlequiΩ・奈緒】

奈緒の音作りは、単なるハイゲインギターサウンドではなく、楽曲の表情を最大限に引き出すための精緻な設計がされています。Combat Guitarsのシグネイチャーモデルによる低音弦の安定感とハムバッカー特有の厚み、Diezel VH4アンプのクリアなクリーンと深みのある歪み、さらにKarDiaNやJAN RAYなどのブースター・オーバードライブによる繊細な歪みの重ね方は、ΛrlequiΩの楽曲における迫力と透明感を両立させています。
ボード構成も非常に計算されており、CAJスイッチャーを中心に、状況に応じてペダルを瞬時に切り替えることで、ライブでも常に最適な音を提供可能です。Tri-Chorusによるコーラスや、セロトニン・クロロホルムなどのブースターを駆使したニュアンスの付加は、奈緒の音作りの個性を象徴しています。
さらに、初心者向けの再現法としてBOSSやGT-1などの市販エフェクターを組み合わせることで、奈緒風のサウンドを手軽に体験することも可能です。音作りの本質は「曲のダイナミクスに合わせた歪みと空間の使い分け」にあり、単純な機材コピーだけでは再現できない部分もあります。そのため、アンプのチャンネル切り替え、ブースターの踏み加減、空間系の深さ調整などを意識することで、より忠実なサウンドに近づけることができます。
総じて、奈緒の音作りは「重厚かつ抜けの良いサウンド」「曲の表情に沿った細かい歪み操作」「精密なボード管理」の3点が特徴です。これらを意識してギター、アンプ、エフェクターを選び、セッティングを調整することが、ΛrlequiΩ風サウンドを再現する鍵となります。
下記恐らく使用(所持)している機材のまとめです。参考までに!
ギター
Combat Guitars (コンバットギターズ)
備考:シグネイチャーモデルを使用。ダウンチューニング前提の仕様を好む。
アンプ
アンプヘッド:Diezel VH4 (ディーゼル VH4)
備考:高出力(180W)ながら、特にクリスタルなクリーンサウンドを評価。
クランチチャンネル=クリーン用、Pチャンネル=メイン歪み用。
アンプを白塗装・銀ノブ・反転ロゴにカスタム。中古で購入。
キャビネット:VHT (Fryette)
備考:軽量で堅牢。スピーカーは交換済み。中古で購入。
エフェクター
スイッチャー:Custom Audio Japan (CAJ)
備考:ラック機材含め全体を制御。プリセットとダイレクトスイッチを活用。各ボタンに名前を記入。
オーバードライブ/ブースター:J. Rockett Audio Designs JAN RAY
備考:クリーンブースター用途。「もちっとした」質感を付加。弱めのかかりで張りを与える。
オーバードライブ/ブースター:DAN KUDOU & ZEN KUDOU
備考:2-in-1仕様。ゼンク動を主に使用し、アンプをプッシュして粘り・柔らかさを追加。
モード切替:Dumble(緑)/TS(青)/Marshall(オレンジ)。弱めの歪み設定を愛用。
オーバードライブ:KarDiaN C3H5N3O9 / ニトログリセリン
備考:ライブ・リハでメイン歪み。倍音豊かで「リッチかつ生々しい」サウンド。
ハムバッカー/シングル両対応。TREBLE・BASSノブで幅広い音作り。
クランチ〜オーバードライブ対応、芯が残りやすい。トランジスタアンプにも温かみを加える。
オーバードライブ/ブースター:KarDiaN C10H12N2O / セロトニン
備考:ニトログリセリン前段でゲインアップや、単体で歪み用に使用。お気に入りのペダル。
オーバードライブ/ブースター:KarDiaN CHCl3 / クロロホルム
備考:ブースター用途で使用。
コーラス:Free The Tone Tri-Chorus
備考:4ノブ仕様。特に「ローカット」で低域処理が自在。細かい調整が可能で使い勝手が良い。
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