【ポール・ギルバート】レーサー・エックス風サウンドの作り方+ギター機材音作りセッティングのまとめ【エフェクター・アンプ】

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始めに(特徴紹介)

ポール・ギルバート(Paul Gilbert)は、Racer X(レーサー・エックス)のギタリストとして1980年代に一躍注目を浴び、その驚異的な速弾きと明瞭なピッキングで世界中のギタリストに影響を与えました。超絶技巧の速弾きプレイだけでなく、繊細なクリーントーンやブルース的な表現力も兼ね備え、ロックからメタル、フュージョンまで幅広いジャンルに対応できる点が特徴です。

代表的な楽曲としては「Scarified」「Technical Difficulties」があり、これらは速弾きギターの教科書的存在とされています。これらの楽曲では、Ibanez PGMシリーズのギター特有のタイトなレスポンスとMarshallアンプの力強いドライブサウンドが組み合わさり、鋭くも抜けの良いトーンを実現しています。

また、ソロ活動やMr. Big時代と異なり、レーサー・エックス期のポールは特に「ギター×アンプ直結」のサウンドを重視しており、そこにブースターやODで微調整を加えることで、明瞭さと攻撃性を両立していました。シンプルな構成ながら、驚異的な右手の正確さと音符の粒立ちを際立たせるセッティングが彼の真骨頂と言えるでしょう。

以下では、ポール・ギルバート(レーサー・エックス)の音作りを「アンプ」「ギター」「エフェクター」「EQ・セッティング」の観点から徹底的に解説し、さらに初心者でも近づける代替機材の提案まで行っていきます。

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使用アンプ一覧と特徴【レーサー・エックス/ポール・ギルバート】

レーサー・エックス期のポール・ギルバートは、Marshallアンプを中心にしたシンプルかつ王道のセッティングで知られています。特に「Marshall Vintage Modern」シリーズは彼の定番であり、コンボタイプの2266Cや、ヘッドの2466とキャビネット425を組み合わせたスタック構成がライブでも頻繁に使用されています。

このセッティングの特徴は、LOW入力をクリーン寄り、HIGH入力を歪み用として明確に使い分ける点です。ステージ上では2台の2466を使い分け、楽曲によってチャンネルを切り替えることで、粒立ちの良いクリーントーンと鋭いディストーションを瞬時に切り替えていました。また、THD Hot Plateのアッテネーターを併用し、フルアップのドライブ感を保ちながら音量を落とす工夫も確認されています。

一方で、Marshall 2061x(ヘッド)や2061cx(キャビ)は、よりクラシカルで歯切れの良いトーンを提供しており、スタジオや小規模ステージで使われることが多かったようです。さらに、JTM1Cは1W仕様の練習・レコーディング用として採用されており、自宅環境でもポールらしいトーンを再現できる工夫がされています。

加えて、Rackシステム時代にはMarshall JMP-1プリアンプとEL34 100/100パワーアンプの組み合わせも使用していました。これは90年代から2000年代にかけてのライブやレコーディングで特に重宝され、Racer X後期やソロ活動にも受け継がれています。

総じて、ポールのアンプ選びは「Marshallの王道サウンド」に立脚しながら、環境に合わせた複数のシステムを併用するスタイルです。ライブではVintage Modern、スタジオではクラシカルな2061やラックシステムといったように、場面ごとにベストなMarshallを選んでいたと想定されます。

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Marshall Vintage Modern 2266CMarshallAmazonで探すRacer Xポール・ギルバートコンボタイプ。ライブやリハーサルで使用。
Marshall Vintage Modern 2466MarshallAmazonで探すRacer Xポール・ギルバートLOW=クリーン/HIGH=歪み。ライブ用に2台運用。
Marshall Vintage Modern 425MarshallAmazonで探すRacer Xポール・ギルバート2466と組み合わせる専用キャビネット。
Marshall 2061xMarshallAmazonで探すRacer Xポール・ギルバートクラシカルな20Wヘッド。スタジオ向け。
Marshall 2061cxMarshallAmazonで探すRacer Xポール・ギルバート2061x用キャビ。クラシックなトーン再現に使用。
Marshall JTM1CMarshallAmazonで探すRacer Xポール・ギルバート1W仕様。自宅やレコーディングで採用。
THD Hot PlateTHDAmazonで探すRacer Xポール・ギルバートアッテネーター。フルアップの歪み感を維持。
Marshall JMP-1MarshallAmazonで探すRacer Xポール・ギルバートラック式プリアンプ。90年代以降も使用。
Marshall EL34 100/100MarshallAmazonで探すRacer Xポール・ギルバート100W+100Wのステレオ・パワーアンプ。

使用ギターの種類と特徴【レーサー・エックス/ポール・ギルバート】

white and brown bread on white textile

ポール・ギルバートがレーサー・エックスやソロ活動で使用してきたギターの中心は、長年にわたり自身の代名詞となっているIbanez PGMシリーズです。シンプルな白地にFホール風のペイントが特徴で、見た目と同時に彼の音楽スタイルを象徴しています。PGM300はDiMarzio PAF Pro×2とシングルFS-1を搭載し、ハイゲインでも明瞭なトーンを実現し、Racer X期の速弾きフレーズを支えました。

また、近年注目を集めているのがIbanez Firemanシリーズです。逆さまにしたIcemanをベースに開発され、PGM-FRM1では3シングル構成+コリーナボディによる鋭さと温かみのバランスが魅力。さらにPGM-FRM2 “Kikusui”は2ハムバッカー仕様で、ボトルキャップ風ノブなどユーモアあるデザインが特徴です。ライブでの存在感も抜群で、遊び心を持ちながらも本格的なトーンを奏でています。

2023年武道館ライブではPGM50がメインを務め、全弦半音下げのセッティングで6弦だけ可変チューニングを可能にする特別仕様が確認されました。同年には初のスルーネック構造を採用したPGM1000Tも発表され、サブ機として使用。これらは近年の代表的なステージギターです。

さらに遡ると、1978年製Ibanez IC200(Iceman)も愛用されており、改造を施してKahlerを撤去しストップテール化、DiMarzio Tone Zone+Air Zoneを搭載するなど、独自のチューンが施されています。このギターは彼の実験精神を象徴する一本です。また、アコースティック寄りではGodin Multiac Steel Duet Ambianceを導入し、ハウリング対策や見やすいポジションマーク貼り替えなど、ステージ実用性を重視しています。

総じて、ポールのギター選びは「速弾きに耐えうる高レスポンス」「個性的なルックス」「実用的な改造」という3点に集約されます。レーサー・エックスのハードロックサウンドを再現するなら、PGM300やFiremanシリーズが最も近い選択肢だと想定されます。

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Ibanez PGM300IbanezAmazonで探すRacer Xポール・ギルバートエレキギターPAF Pro×2、FS-1搭載。PGM中で最も使用頻度が高い。
Ibanez PGM-FRM1 “Fireman”IbanezAmazonで探すRacer Xポール・ギルバートエレキギター3シングル仕様。コリーナボディ。逆Iceman形状。
Ibanez PGM-FRM2 “Fireman Kikusui”IbanezAmazonで探すRacer Xポール・ギルバートエレキギター2ハム仕様。“菊水”意匠。ノブにボトルキャップ。
Ibanez PGM50IbanezAmazonで探すRacer Xポール・ギルバートエレキギター2023武道館メイン。Air Classic×2+PGM PU。全弦半音下げ。
Ibanez PGM1000TIbanezAmazonで探すRacer Xポール・ギルバートエレキギター2023発表。PGM初のスルーネック。Air Classic×2搭載。
1978 Ibanez IC200 (Iceman)IbanezAmazonで探すRacer Xポール・ギルバートエレキギターKahler撤去→ストップテール化。Tone Zone+Air Zone搭載。
Godin Multiac Steel Duet AmbianceGodinAmazonで探すRacer Xポール・ギルバートエレアコハウリング対策。ポジションマークを貼り替え。

使用エフェクターとボード構成【レーサー・エックス/ポール・ギルバート】

ポール・ギルバートのエフェクターボードは時代やツアーによって変遷していますが、基本的には「オーバードライブを中心としたシンプルな構成」に加え、近年は多彩なメーカーの個性的なペダルを取り入れる傾向があります。レーサー・エックス期ではTS系オーバードライブやBOSS系の定番が中心でしたが、ソロ活動以降はシグネチャーや特注品も多く登場しました。

オーバードライブでは、定番のIbanez TS808やKeeley Mod Plus改TS9などを使用し、ピッキングニュアンスを活かしたクリーンブースト的な運用が目立ちます。自身のシグネチャーであるTC Electronic MojoMojo Paul Gilbert Overdriveや、Majik Box FU-2C Fuzz Universeなどは彼の個性を色濃く反映しています。また、ディストーションではJHS PG-14が代表的で、ポール特有の倍音豊かなサウンドを再現可能です。

モジュレーション系はMXR M134 Stereo ChorusやIbanez AF2 Airplane Flanger(シグネチャー)を中心に、Fulltone Deja Vibeなどのユニバイブ系、さらにはCatalinbread Callistoのような個性派まで幅広く採用されています。これにより、速弾きだけでなく、空間的で立体感のあるサウンド作りを可能にしています。

ディレイ/エコーではBOSS DD-3、Catalinbread Belle Epoch、MXR Carbon Copyといった王道が並びます。短めのディレイタイムでソロを厚み付けするのが特徴です。リバーブはTC Electronic Hall Of Fame MiniやCatalinbread Topangaを使用し、楽曲ごとに必要最小限の広がりを付与する程度に抑えています。

特殊系としては、Foxrox OctronやTC Electronic Sub ’N’ Upのオクターバー、HBE Detox EQやJHS Haunting MidsといったEQ/ブースター類を駆使しており、単なる速弾きギタリストではなくトーンメイカーとしてのこだわりが伺えます。また、ルーパーとしてDittoを取り入れ、練習やステージでの即興プレイにも活用しています。

全体として、ポールのボードは「王道ペダル+シグネチャー+個性派」をバランス良く配置したものです。レーサー・エックス時代のシンプルな構成から発展しつつも、根底にはピッキングとフレーズの粒立ちを活かす思想が一貫していると想定されます。

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TC Electronic MojoMojo Paul Gilbert OverdriveTC ElectronicAmazonで探すRacer Xポール・ギルバートオーバードライブシグネチャーモデル。ブースト用途にも使用。
Ibanez TS808IbanezAmazonで探すRacer Xポール・ギルバートオーバードライブ王道TS系。粒立ちの良いミドルレンジを強調。
JHS PG-14JHSAmazonで探すRacer Xポール・ギルバートディストーションポール・ギルバート専用設計のシグネチャー。
Majik Box FU-2C Fuzz UniverseMajik BoxAmazonで探すRacer Xポール・ギルバートオーバードライブ本人のアルバム名に由来するシグネチャーOD。
Ibanez AF2 Airplane FlangerIbanezAmazonで探すRacer Xポール・ギルバートフランジャーシグネチャー。飛行機の離陸音を再現可能。
MXR M134 Stereo ChorusMXRAmazonで探すRacer Xポール・ギルバートコーラス広がりを加える定番。クリーントーンで使用。
BOSS DD-3BOSSAmazonで探すRacer Xポール・ギルバートディレイショートディレイでソロを厚くする用途。
Catalinbread Belle EpochCatalinbreadAmazonで探すRacer Xポール・ギルバートディレイEchoplex風のテープエコーを再現。
HBE Detox EQHomeBrew ElectronicsAmazonで探すRacer Xポール・ギルバートイコライザー本人用シグネチャーEQ。音抜けを調整。
TC Electronic DittoTC ElectronicAmazonで探すRacer Xポール・ギルバートルーパー練習・ライブでのフレーズ構築に活用。

音作りのセッティング・EQ・ミックスの工夫【レーサー・エックス/ポール・ギルバート】

purple and white electric guitar

ポール・ギルバートの音作りは「シンプルかつ明瞭」が基本です。Racer X期ではMarshallアンプのドライブチャンネルをメインに、TS系オーバードライブを軽くブーストすることで粒立ちを際立たせていました。特に、ミドルを強調しつつローエンドを整理するセッティングが多く、バンド全体のミックスの中でもギターが前に出すぎず、しかし存在感を失わないバランスを実現しています。

具体的なEQ設定としては、アンプのBASSを3〜4程度に抑え、MIDを6〜7程度に上げて、TREBLEは5〜6程度とフラットに近いバランスを取ることが多いと考えられます。GAINはフルアップにはせず、6〜7程度に設定し、オーバードライブ(TS808やMojoMojoなど)で軽くプッシュ。これにより、速弾きでも音が潰れず、コードプレイでは立体感のある厚みが得られます。

また、ライブではMarshall Vintage Modern 2466を2台使い分け、LOWチャンネルでクリーン、HIGHチャンネルで歪みを担い、スイッチングによる音色変化を演出。小規模会場やスタジオでは2061xなどを用い、よりクラシカルで歯切れの良いトーンを出す工夫をしています。さらにTHD Hot Plateを通してボリュームをコントロールし、フルアップのサチュレーション感を保ちながら音量を適切に調整するのも重要なポイントです。

エフェクトの使い方もシンプルで、ディレイはショート設定(250ms前後)でリードを厚くする程度に留めています。リバーブは基本的に薄めで、アリーナなどの広い会場ではホールリバーブを少し加え、コンパクトな会場ではリバーブを最小限に抑えることで演奏の粒立ちを損なわないよう配慮しています。モジュレーションはコーラスやフランジャーを要所に取り入れ、ソロやイントロでの音像の広がりを演出します。

ミックス面では、ポールのギターはパンをセンター寄りに配置されることが多く、左右に広がるリズムギターの壁の中でソロがしっかりと前に出るよう調整されています。EQでは2kHz〜4kHz付近を軽く持ち上げることで速弾きの粒立ちを強調し、逆に低域の100Hz以下はカットしてベースやバスドラムと被らないようにしています。さらに、コンプレッサーを軽く掛けることで音の粒を整えつつ、演奏のダイナミクスを活かす方向性が強いです。

総じて、ポールの音作りは「アンプ直結を基本に、最小限の補助で音を磨く」スタイルです。過度な歪みや空間系を避け、ギタリストとしての技巧と右手のタッチが最大限に活きるよう調整されています。このアプローチこそがRacer X期のギターヒーロー的サウンドを支えていると想定されます。

比較的安価に音を近づける機材【レーサー・エックス/ポール・ギルバート】

ポール・ギルバートのサウンドは、ハイエンドなIbanez PGMシリーズやMarshallアンプを中心に構築されていますが、初心者や予算を抑えたい方でも比較的安価に近づけることが可能です。ここでは、1万〜10万円程度で入手可能な製品を紹介しつつ、それぞれがどのようにポールのサウンドに迫れるのかを解説します。

まずアンプについては、Marshallのフルスタックを揃えるのは現実的ではありません。そこで、BOSS KatanaシリーズやMarshall CODE25といったモデリングアンプをおすすめします。これらはポールが愛用したMarshallのトーンをシミュレートでき、クリーンからハイゲインまで幅広い音作りが可能です。特にBOSS Katanaは扱いやすく、EQやエフェクトも内蔵されているため、初心者でも簡単に設定できます。

ギターに関しては、Ibanezの廉価モデル(GIOシリーズ)やIbanez RGシリーズが狙い目です。PGMのシンボルであるFホールペイントはありませんが、同系統のスリムなネックとシャープなレスポンスを体験できます。特にIbanez RG370やRG421などは2〜5万円台で手に入るため、速弾きやメタル寄りのプレイスタイルに十分対応します。

エフェクターでは、BOSS SD-1やIbanez TS9が王道です。TS808はやや高価ですが、TS9ならば比較적安価に購入でき、ポールが多用したミドルの持ち上がりを再現可能です。さらにBOSS DS-1を組み合わせれば、ハイゲインなRacer Xのサウンドにも寄せやすくなります。また、BOSS DD-3やDD-8などのディレイは短めのタイム設定でソロを補強でき、ポール的なリードトーンの厚みを加えるのに有効です。

最後に空間系として、BOSS CH-1 Super Chorusを追加すれば、クリーントーンやバラードでの広がり感を演出できます。これらを組み合わせることで、実際にPGM+Marshallを揃えなくても、ライブやスタジオで十分にポール・ギルバート風の音作りを楽しむことができるでしょう。

種類機材名メーカーAmazon最安値URLアーティストギタリスト備考
アンプBOSS Katana-50 MkIIBOSSAmazonで探すRacer Xポール・ギルバートMarshall系の歪みをシミュレート。初心者に最適。
アンプMarshall CODE25MarshallAmazonで探すRacer Xポール・ギルバート本家Marshall設計のモデリング。多彩な音色再現。
ギターIbanez RG421IbanezAmazonで探すRacer Xポール・ギルバート廉価ながら速弾き向け。PGMの雰囲気を体感可能。
オーバードライブIbanez TS9 Tube ScreamerIbanezAmazonで探すRacer Xポール・ギルバートTS808の廉価版。中域ブーストでPG風リード再現。
ディストーションBOSS DS-1BOSSAmazonで探すRacer Xポール・ギルバート安価で王道ディストーション。速弾きにも最適。
ディレイBOSS DD-3TBOSSAmazonで探すRacer Xポール・ギルバート短めのディレイタイムでソロを補強。
コーラスBOSS CH-1 Super ChorusBOSSAmazonで探すRacer Xポール・ギルバートクリーントーンで広がり感を演出。

総括まとめ【レーサー・エックス/ポール・ギルバート】

まとめイメージ

ポール・ギルバート(Racer X期)の音作りの本質は、決して「複雑な機材の組み合わせ」ではなく、「プレイスタイルを最大限に活かすシンプルなセッティング」にあります。彼の超絶技巧は、過度な歪みや空間系ではなく、MarshallアンプとIbanez PGMシリーズを中心にしたタイトでレスポンシブなトーンによって支えられています。そこにTS系オーバードライブやシグネチャーのエフェクトを加えることで、粒立ちの良さとアタック感を強調しているのです。

また、音作りはあくまで「右手のピッキングを引き立てる補助」に徹しており、低域を整理し、中域を強調したEQバランスは、速弾きでも音が潰れない明瞭さを実現します。ミックスではギターがセンターで抜けるように調整され、ソロでも埋もれずに存在感を放ちます。つまり、機材そのものよりも「どの帯域を強調し、どこを抑えるか」という考え方が重要なのです。

さらに、近年のFiremanやPGM50などの新モデル、EQや特殊系エフェクトの導入は、単なる速弾きギタリストから「トーンの探求者」へと進化した姿を表しています。ポールはプレイの華やかさだけでなく、リズムギターやクリーントーンにも強いこだわりを持ち、幅広い音楽性に対応できるセッティングを確立しています。

これからポール・ギルバートのサウンドを再現しようとする読者にとって大切なのは、機材を完全にコピーすることではなく、「シンプルな基盤の上で、自分のタッチを際立たせる調整」を意識することです。Marshall系のアンプ、Ibanezの速弾き向けギター、TS系オーバードライブがあれば、十分に彼のサウンドへ近づくことができます。

結論として、ポール・ギルバート(Racer X期)の音作りの本質は「機材よりもプレイを支えるシンプルなセッティング」と「音符の粒立ちを活かすEQバランス」にあります。彼のアプローチを理解することは、速弾きギタリストを志す上で大きなヒントとなるでしょう。

下記恐らく使用(所持)している機材のまとめです。参考までに!

ギター

Ibanez PGM300(DiMarzio PAF Pro×2/FS-1;PGM中で使用頻度高)

Ibanez PGM-FRM1 “Fireman”(3シングル/ボディ=コリーナ)

Ibanez PGM-FRM2 “Fireman Kikusui”(2ハム/“菊水”意匠/ノブにボトルキャップ)

Ibanez PGM50(2023武道館メイン/Air Classic×2+PGM(センター)/全弦半音下げ、曲で6弦のみ可変)

Ibanez PGM1000T(2023発表/PGM初のスルーネック/Air Classic×2/サブ起用)

1978 Ibanez IC200(Iceman)(Kahler撤去→ストップテールへ換装/Tone Zone(リア)+Air Zone(フロント)/フェイズSW追加)

Godin Multiac Steel Duet Ambiance(ハウリング対策で採用/ポジションマークを貼り替え)

アンプ(キャビ/関連含む)

Marshall Vintage Modern 2266C(コンボ)

Marshall Vintage Modern 2466(ヘッド×2:LOW=クリーン用/HIGH=歪み用)

Marshall Vintage Modern 425(キャビ)

Marshall 2061x(ヘッド)

Marshall 2061cx(キャビ)

Marshall JTM1C(1W練習・レコーディング向け)

THD Hot Plate(アッテネーター/フルアップ歪み→減衰用)

エフェクター

(★=PGシグネチャー/特注系)

オーバードライブ

TC Electronic MojoMojo Paul Gilbert Overdrive★, TC Electronic MojoMojo Overdrive

Ibanez TS808, Keeley Mod Plus改TS9, Keeley改TS9DX FLEXI 4×2, JHS Bonsai, JHS Moonshine V2, JHS Overdrive Preamp

Fulltone OCD

HBE Bajo Mos

Majik Box FU-2C Fuzz Universe★

Supro 1305 Drive

Way Huge Green Rhino MkII, Way Huge Red Llama, Way Huge Saucy Box

Xotic AC Booster

Electro-Harmonix Hot Tubes Nano

Catalinbread Sabbra Cadabra(OD寄りのプリアンプ的)

ディストーション

JHS PG-14★

MXR M78 Custom Badass ’78 Distortion

MXR M104 Distortion+

BOSS OS-2

ファズ

Ross Fuzz

Mojo Hand FX Colossus

Catalinbread Karma Suture

MXR M103 Blue Box

コーラス

MXR M134 Stereo Chorus

TC Electronic Stereo Chorus Flanger(SCF)

Catalinbread Callisto

Fulltone Choralflange

HBE THC Three Hound Chorus

ディレイ/エコー

4114 Custom Effects Flux Capacitor

BOSS DD-3(現行DD-3T相当)

Catalinbread Belle Epoch

MXR M169 Carbon Copy

Supro Delay

T-Rex Duck Tail

TC Electronic Alter Ego V2

TC Electronic Flashback

オクターバー

Foxrox Octron

TC Electronic Sub ’N’ Up

コンプレッサー

BOSS CS-3

HBE CPR Compressor/CPR Retro

Empress Compressor

Pigtronix Philosopher’s Tone/Germanium Gold LTD

リバーブ

Catalinbread Topanga

TC Electronic Arena Reverb

TC Electronic Hall Of Fame Mini

フェイザー

MXR CSP101SL Script Phase 90(LED)

MXR CSP-026 ’74 Vintage Phase 90

MXR M101 Phase 90

MXR M107 Phase 100

フランジャー

Ibanez AF2 Airplane Flanger★

Ibanez FLMINI

Electro-Harmonix Deluxe Electric Mistress/XO

ユニバイブ/ビブラート

Fulltone Deja Vibe

Voodoo Lab Micro Vibe

JAM Pedals Retrovibe

Mojo Hand FX Villanova

EQ/プリアンプ/ブースター

HBE Detox EQ★

JHS Clover, JHS Haunting Mids, JHS Prestige

Xotic RC Booster

BBE Boosta Grande!

Empress ParaEQ with Boost(= Empress Effects Para EQ w/Boost)

ルーパー

TC Electronic Ditto, Ditto X2

チューナー

BOSS TU-2, BOSS TU-3

KORG Pitchblack(ULTRA BUFFER世代含む)

KORG Pitchclip

TC Electronic PolyTune Clip

ノイズゲート/特殊FX

TC Electronic Sentry Noise Gate

Electro-Harmonix Attack Decay

ユーティリティ(バッファ/スプリッター/電源)

MXR MC406 CAE Buffer

Lehle P-Split II

Voodoo Lab Pedal Power 2 PLUS

シンセ/回転スピーカー系など

BOSS SYB-5(ベースシンセ)

Neo Instruments mini VENT II(ロータリー・エミュ)

BOSS LS-2(ラインセレクター)

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