【Tom Morello】Rage Against The Machine風サウンドの作り方+ギター機材音作りセッティングのまとめ【エフェクター・アンプ】

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始めに(特徴紹介)

Tom Morello(トム・モレロ)は、Rage Against The Machine(RATM/レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン)のギタリストとして唯一無二のサウンドを確立した存在です。彼の音作りは従来のロックギターの枠を超え、DJスクラッチやシンセのような質感をギター1本で表現してしまう点が特徴的です。特に「Bulls on Parade」や「Killing in the Name」におけるワウやフランジャーを使ったリフ、また「Like a Stone」(Audioslave)での美しいアルペジオは多くのギタリストに衝撃を与えました。

彼のプレイスタイルの核は、ピックアップセレクターやトグルスイッチの多用、ワーミーペダルによる大胆なピッチシフト、そしてリズミカルな右手のスクラッチ奏法にあります。これは単なる「機材オタク的な発想」ではなく、常に「新しい表現をロックに持ち込む」という彼の哲学に裏打ちされています。

また、彼の機材は比較的シンプルなアンプセット(Marshall JCM800とPeaveyキャビ)が中心ですが、ギターやエフェクターの選択と組み合わせ方で驚くほど多彩な音を作り出しています。結果として、ファンク、ヒップホップ、メタル、パンクなど、異なるジャンルを横断するハイブリッドなサウンドを提示し続けてきました。

Tom Morelloの音作りを理解することは、単に「同じ機材を揃えること」以上に、音の使い方や演奏アイデアを学ぶことに直結します。彼のサウンドアプローチを真似することで、ギタリスト自身の表現の幅を大きく広げられるでしょう。

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使用アンプ一覧と特徴【Rage Against The Machine・Tom Morello】

Tom Morelloのサウンドの土台を支えているのは、驚くほどシンプルなアンプ構成です。Rage Against The Machineのデビュー当時から現在に至るまで、彼のメインアンプはMarshall JCM800 2205(50W)で、セッティングはほぼ固定されています。 Presence 7、Bass/Middle 10、Treble 7、Gain 9 というセッティングで、クリーンからハイゲインまで幅広く対応できる状態を作り、そのままペダルとギターで音色を作り分けるのがモレロ流です。

キャビネットはPeavey 4×12(Celestion G12K-85搭載)が定番で、ツアーでは代替キャビを使用することもあります。Celestion G12K-85は低域が引き締まりつつも高域に張りがある特性を持っており、モレロの攻撃的かつクリアなリフを前に押し出すのに最適です。 一方で、アンプのセッティングはライブでもほとんど動かさず、ギターやエフェクター側で音色を変化させているため、「固定された核の音」と「可変的なエフェクト処理」の対比が彼の音作りの肝になっています。

また、VOX AC30Line 6 Flextone Comboなどがサブ的に確認されていますが、これらは特定の楽曲やスタジオ作業での実験的使用に留まっていると考えられます。AC30はクリーンの張り出しが特徴的で、Nightwatchmanでのアコースティックやクリーン寄りの演奏に用いられた可能性があります。Line 6 Flextoneはモデリング系コンボで、リハーサルや自宅作業で試されたという証言も残っています。

総じて、モレロのアンプ選びは「奇をてらわずに安定性と信頼性を重視」したもので、メインアンプ+キャビの組み合わせはほぼ不動。その上でギターとエフェクターを駆使することで、まるでシンセやDJのような多彩な音を作り出してきたと言えるでしょう。これらの特徴を踏まえると、彼のアンプ構成は非常にシンプルながらも「核を崩さない音作り」が徹底されている、と想定されます。

機材名メーカーAmazon最安値URLアーティストギタリスト備考
Marshall JCM800 2205 (50W)MarshallAmazonで探すRage Against The MachineTom Morello1988年以来のメイン。固定セッティングで全キャリアを通して使用。
Peavey 4×12 Cabinet (Celestion G12K-85)PeaveyAmazonで探すRage Against The MachineTom MorelloMarshall JCM800と組み合わせる定番キャビ。代替品も使用。
VOX AC30VOXAmazonで探すRage Against The Machine / NightwatchmanTom Morello詳細不明だがクリーンやアコースティック曲で使用された可能性。
Line 6 Flextone ComboLine 6Amazonで探すRage Against The MachineTom Morelloモデリング系アンプ。リハやスタジオで試用されたとされる。

使用ギターの種類と特徴【Rage Against The Machine・Tom Morello】

a green electric guitar in a case on a table

Tom Morelloのサウンドを象徴するのは、カスタムや特殊改造が施されたギター群です。彼は単にメーカー製のギターをそのまま使うのではなく、独自の配線やピックアップ構成を仕込み、個性的なサウンドを実現しています。特に「Arm the Homeless」はRATM初期からAudioslaveまでの代表的なギターであり、青白ボディに「Arm the Homeless」の文字が入った唯一無二のルックスで知られます。EMG 81/85を搭載しつつ、ネック側はシングルコイル風の改造が施され、キルスイッチ的な配線によってDJライクなトリックプレイを可能にしました。

Audioslave期にはFender Stratocaster “Soul Power”がメインに加わり、黒いボディとミラーピックガード、Floyd Rose+ロッキングナットという攻撃的仕様で「Like a Stone」などの美しいアルペジオからパワフルなリフまで幅広く対応しました。また、Fender Telecaster “Sendero Luminoso”はドロップD専用機として「Killing in the Name」や「Cochise」で大活躍。これらのギターは、それぞれ役割を分担しながらセットリストに組み込まれています。

さらにライブのバックアップや特殊チューニング用として、James Trussart SteelcasterGoya Rangemaster “Creamy”Gibson Les Paul Standard(2002 サンバースト)Ibanez Talman Customといった多彩なラインナップが投入されています。特にTalman Customはケニア国旗風のペイントと特殊PU切り替えが印象的で、ノイズそのものを音楽的に活用するというモレロらしい発想が表れています。

Nightwatchman名義のソロ活動では、文字入りのナイロン弦アコースティック「Whatever It Takes」をメインに使用。プロテストソングをシンプルかつ力強く響かせる彼の姿は、RATM時代とはまた違ったギタリスト像を見せています。 これらのギター選びは、単に音色の幅を広げるためだけでなく、政治的・文化的なメッセージを込めたステージングの一部でもあると考えられます。つまり、モレロのギター群は「楽器」であると同時に「アイコン」でもあるのです。

総合的に見ると、Tom Morelloは用途別にギターを明確に分け、特殊な改造で表現を拡張してきたプレイヤーであることが分かります。ギターそのものの個性と、彼のアイデアによる改造が組み合わさることで唯一無二のサウンドが構築されている、と想定されます。

機材名メーカーAmazon最安値URLアーティストギタリストギターの種類備考
Arm the HomelessCustomAmazonで探すRage Against The MachineTom MorelloカスタムギターRATM〜Audioslaveのメイン。EMG搭載+キルスイッチ的改造。
Fender Stratocaster “Soul Power”FenderAmazonで探すAudioslaveTom MorelloストラトキャスターAerodyne改造。Audioslave期のメイン。
Fender Telecaster “Sendero Luminoso”FenderAmazonで探すRage Against The Machine / AudioslaveTom Morelloテレキャスターブラック ’82 Tele。ドロップD専用。
James Trussart SteelcasterJames TrussartAmazonで探すRage Against The MachineTom Morelloテレキャスタータイプバックアップ用。ライブで使用。
Goya Rangemaster “Creamy”GoyaAmazonで探すRage Against The MachineTom MorelloレンジマスタードロップB。「Calm Like a Bomb」で使用。
Ibanez Talman CustomIbanezAmazonで探すRage Against The MachineTom Morelloタルマンケニア国旗カラー。ノイズ利用ギター。
Gibson Les Paul Standard (2002 サンバースト)GibsonAmazonで探すAudioslaveTom MorelloレスポールドロップB用。Audioslave「Gasoline」など。
Nylon String Acoustic “Whatever It Takes”CustomAmazonで探すNightwatchmanTom Morelloナイロン弦アコースティックソロ活動のメイン。政治的メッセージを込めて使用。

使用エフェクターとボード構成【Rage Against The Machine・Tom Morello】

Tom Morelloのギタートーンを語る上で最も重要なのが、彼独自のエフェクターの使い方です。アンプはシンプルにMarshall JCM800+Peaveyキャビの固定セッティングであるため、サウンドの変化はほとんどペダルによって作られています。彼のペダルボードは比較的コンパクトですが、機能性とアイディアの塊といえる構成です。

代表的なのがDigitech WH-1 Whammy。これはモレロサウンドの代名詞ともいえるピッチシフトペダルで、2オクターブ上下や5度ハーモニーなどを駆使し、「Killing in the Name」や「Like a Stone」での象徴的なサウンドを生み出しています。ワーミーの過激な音程変化と彼のスクラッチ奏法が合わさることで、DJのようなトーンを実現しました。

次に欠かせないのがDunlop GCB95 Cry Baby Wah。モレロはこれを従来のワウ的な使い方だけでなく、ピックで弦を擦るスクラッチと組み合わせ、リズム楽器のように扱います。「Bulls on Parade」のイントロがその代表例です。また、MXR Phase 90Ibanez DFL Flangerといったモジュレーション系も要所で活躍しており、「Killing in the Name」のイントロなどで使用されています。

さらに、Boss DD-3 Digital Delayを2台使用し、ロングディレイとショートディレイを使い分けています。これにより、リフを重ねたり、空間的な広がりを持たせたりする工夫が可能になっています。加えて、DOD FX40B Equalizerはブースト用途に使用し、ソロ時の音量を稼いでいます。

特殊効果としては、Digitech XP-300 Space Stationが注目で、宇宙的なサウンドや自動ワーミー機能(モレロは「メガトロンボタン」と呼称)を活用しています。「Calm Like a Bomb」で聴けるSF的なトーンはこのペダルによるものです。また、Boss TR-2 Tremoloは「Guerrilla Radio」でリズムを刻む際に不可欠。 その他、MXR Distortion+Ibanez AD-9 Analog Delayといったシンプルな歪み/空間系も導入されており、必要に応じてペダルボードを調整してきました。

近年では、MXRと共同開発したMXR TBM-1 Tom Morello Power 50 Overdriveをリリースし、自身のMarshall JCM800のトーンを再現できるようにしています。また、MXR M306 Poly Blue Octaveのような新製品を積極的に導入しており、現在進行形でサウンドの幅を拡張しています。 つまり、モレロのペダルボードは「シンプルだが多機能」、そして「ギターの常識を壊す発想」によって唯一無二のサウンドを生み出しているのです。これらはすべて「シンプルなアンプ構成を、エフェクターとアイディアで無限に拡張するための道具」と想定されます。

機材名メーカーAmazon最安値URLアーティストギタリストエフェクターの種類備考
Digitech WH-1 WhammyDigitechAmazonで探すRage Against The MachineTom Morelloピッチシフター代名詞的エフェクター。「Killing in the Name」で使用。
Dunlop GCB95 Cry Baby WahDunlopAmazonで探すRage Against The MachineTom Morelloワウペダル「Bulls on Parade」で象徴的に使用。スクラッチ奏法必須。
MXR Phase 90MXRAmazonで探すRage Against The MachineTom Morelloフェイザー「Killing in the Name」イントロなどで使用。
Boss DD-3 Digital Delay (x2)BOSSAmazonで探すRage Against The Machine / AudioslaveTom Morelloディレイロングとショートの2台使いで立体感を演出。
DOD FX40B EqualizerDODAmazonで探すRage Against The MachineTom Morelloイコライザーブースト用途。ソロ時の音量アップに使用。
Digitech XP-300 Space StationDigitechAmazonで探すRage Against The MachineTom Morelloモジュレーション系宇宙的サウンドを生成。「Calm Like a Bomb」で使用。
Boss TR-2 TremoloBOSSAmazonで探すRage Against The MachineTom Morelloトレモロ「Guerrilla Radio」で使用。
MXR Distortion+MXRAmazonで探すAudioslaveTom Morelloディストーションソロ用のブースト。ブルージーな歪み。
MXR TBM-1 Tom Morello Power 50 OverdriveMXRAmazonで探すRage Against The Machine / AudioslaveTom Morelloオーバードライブシグネチャーペダル。JCM800の音を再現。
MXR M306 Poly Blue OctaveMXRAmazonで探すRage Against The MachineTom Morelloオクターブ新製品。ファズやモジュレーションと組み合わせ可能。

音作りのセッティング・EQ・ミックスの工夫【Rage Against The Machine・Tom Morello】

a close up of a guitar neck and strings

Tom Morelloの音作りは、一見するとアンプとペダルの組み合わせに依存しているように思えますが、実際にはEQの使い方やミックス処理の工夫が非常に重要な役割を果たしています。彼の音は「極端に派手な歪み」ではなく、むしろ明瞭さとアタック感を強調したセッティングで成り立っています。

まずアンプ側のセッティングですが、Marshall JCM800 2205ではPresence 7 / Bass 10 / Mid 10 / Treble 7 / Gain 9といった固定値がよく知られています。低音と中音域を最大にし、トレブルは強すぎず、ハイゲインながらもローとミッドを押し出した「重厚かつ前に出るサウンド」を形成しています。この設定により、単音リフでもコードでもバンドサウンドの中で埋もれない音圧が得られます。

ギター側ではピックアップの切り替えやトグルスイッチによる瞬間的なON/OFFを多用します。例えば「Killing in the Name」のリフではフランジャーやフェイザーを通しつつ、ピックアップの切り替えで音の存在感を操作しています。また「Bulls on Parade」ではワウを半開きに固定し、ピッキングでスクラッチ的なノイズをリズムに組み込むなど、単なるエフェクトではなく「EQを手元で操る感覚」で音を作っています。

ディレイに関してはBoss DD-3を2台用い、片方はロングディレイで空間的な広がりを持たせ、もう片方はショートディレイやピンポンエコー的に使うことでリフやソロに立体感を与えています。空間処理は「深いリバーブ」ではなく「明確な反射音」を活用するのが特徴です。スタジオではこのディレイ音をステレオでパンニングすることも多く、ライブではPA側が左右に広げることで壁のような音圧を再現しています。

ソロ時の音量アップにはDOD FX40Bイコライザーをブースターとして使用し、フラットEQながら出力を持ち上げています。これにより、音質を大きく変えずに前に出るトーンを実現しています。さらに、MXR Distortion+を重ねることで、よりブルージーかつ噛みつくようなソロトーンを得る工夫も見られます。

ミックス面では、ギターの定位をセンター寄りに固定し、左右に広げすぎないことでリズム隊(ベースとドラム)のグルーヴとしっかり絡ませています。特にRATMのレコーディングでは「ギター1本+ベース+ドラム+ボーカル」というシンプルな編成を最大限に活かすため、ギターを広げすぎるよりもタイトかつ中央での存在感を強調しているのです。Audioslave期にはやや広がりを持たせたミックスも確認されますが、それでも中心に太い芯を残すことは徹底されています。

まとめると、Tom Morelloの音作りは「アンプの固定セッティングを土台に、エフェクトとスイッチングで瞬間的に音を変化させる」「EQはローとミッドを極端に強調」「空間処理はディレイ中心」「ミックスではセンターに固めてバンド全体の迫力を支える」という方針に貫かれています。つまり「奇抜な音を使いながらも、バンドサウンドの核を崩さない」ことが彼の音作りの本質だと想定されます。

比較的安価に音を近づける機材【Rage Against The Machine・Tom Morello】

Tom Morelloの機材はカスタムギターや希少なエフェクターが多く、初心者が完全に同じ環境を揃えるのは難しいのが現実です。しかし、重要なのは「モレロ的なアイディアを活かせる音作り」ができるかどうかであり、市販されている比較的安価な機材でも十分に近いサウンドを体験することが可能です。ここでは1〜5万円程度で手に入る製品を中心に、再現度の高い代替機材を紹介します。

まずモレロの代名詞であるワーミーサウンドを再現するためには、オリジナルのWH-1は入手困難ですが、Digitech Whammy Ricochetや現行のWhammy 5が最適です。ピッチシフトの挙動は近く、オクターブジャンプや5度ハーモニーを使うだけで「Killing in the Name」や「Like a Stone」の世界観を体験できます。

次にワウペダル。モレロのスクラッチ奏法を試すなら、標準的なDunlop Cry Baby GCB95で十分再現可能です。ワウを固定してEQフィルターのように使うだけでも、彼らしいファンキーなリフが生まれます。初心者が最初に導入するワウとしても定番です。

アンプに関しては、JCM800は高額ですが、BOSSのKATANAシリーズなどのモデリングアンプが有効です。特に「KATANA-50 MkII」はリーズナブルながらクリーンからハイゲインまで対応し、EQをモレロ流に設定することで近いトーンが作れます。また、ヘッドフォン練習や宅録にも向いているため汎用性が高いのも魅力です。

空間系エフェクトでは、モレロが使用するDD-3の代わりにBoss DD-8DD-7が候補になります。ディレイタイムの幅が広く、ロング/ショートを切り替えてリフを強調することができます。さらにMXR Phase 90の代替としてはElectro-Harmonix Small StoneやBOSSのPH-3 Phase Shifterが低価格で手に入りやすく、モジュレーションの渦を作り出せます。

また、イコライザーによるブーストは必須なので、安価なBOSS GE-7 Equalizerが最適です。音量を稼ぐだけでなく、不要な帯域をカットしてギターを前に出す工夫も可能になります。ソロ時の存在感を増すにはこの一台が効果的です。

こうした代替機材を組み合わせることで、「固定されたアンプ設定を核に、ペダルで音を変化させる」というモレロ流のアプローチを体験できます。重要なのは「全く同じ機材を揃える」ことではなく、「手元で音を操り、瞬間的にキャラクターを切り替える」という姿勢です。これを意識するだけで、手頃な予算でもRATMやAudioslave風の迫力あるサウンドを体感できるでしょう。

種類機材名メーカーAmazon最安値URLアーティストギタリスト備考
ピッチシフターWhammy RicochetDigitechAmazonで探すRage Against The MachineTom MorelloオリジナルWH-1の代替。小型で現代的仕様。
ワウペダルCry Baby GCB95DunlopAmazonで探すRage Against The MachineTom Morelloスクラッチ奏法やワウ固定に必須。定番の代替機。
アンプシミュレーターKATANA-50 MkIIBOSSAmazonで探すRage Against The MachineTom MorelloJCM800の代替に最適。多彩な音作りが可能。
ディレイDD-8 Digital DelayBOSSAmazonで探すRage Against The Machine / AudioslaveTom MorelloDD-3の進化版。ロングとショートの切替可能。
フェイザーPH-3 Phase ShifterBOSSAmazonで探すRage Against The MachineTom MorelloMXR Phase 90の代替。多機能で初心者にも扱いやすい。
イコライザーGE-7 EqualizerBOSSAmazonで探すRage Against The MachineTom MorelloDOD FX40Bの代替。ソロ時の音量アップや帯域調整に有効。

総括まとめ【Rage Against The Machine・Tom Morello】

まとめイメージ

Tom Morello(トム・モレロ)の音作りの本質は、単なる機材コレクションやエフェクターの多用ではなく、「限られた機材を徹底的に使い倒し、新しい表現を引き出す」という姿勢にあります。実際、彼のアンプはMarshall JCM800にPeaveyキャビという非常にシンプルな組み合わせで、ペダルボードもコンパクトです。しかし、そのシンプルさの中にある「固定された核」と「瞬間的に変化させる工夫」のバランスが、唯一無二のサウンドを生み出しています。

また、彼はギターを「楽器」以上の存在として扱っています。例えば「Arm the Homeless」や「Soul Power」といったギターは単なる音色の道具ではなく、ステージ上でのメッセージやアイデンティティを担うシンボルでもあります。これは政治的・社会的メッセージを発信するRATMの姿勢と直結しており、サウンドそのものが「抗議の声」として機能しているのです。

モレロのプレイスタイルを再現するために必要なのは、高額なカスタム機材を揃えることではありません。むしろ重要なのは、「ピックアップ切り替えやトグル操作をリズムに組み込む」「ワウやワーミーをフィルター的に使う」「ノイズを音楽的に昇華する」といった発想の転換です。つまり、彼の音作りを模倣するには、テクニックや発想の部分にこそ注目すべきなのです。

初心者が手に入れやすい代替機材(Whammy Ricochet、Cry Baby、BOSS KATANAなど)でも、十分にモレロらしいサウンドを体感することができます。そして、その過程で「自分なりの音をどう生み出すか」を考えることが、彼のスタイルを学ぶ最大の収穫になるでしょう。

総括すると、Tom Morelloのサウンドの特徴は以下の3点に集約されます。 ① シンプルなアンプ+キャビを核とした一貫性のある基盤。 ② エフェクターを使った大胆かつユニークな音色変化。 ③ 演奏そのものにアイディアを持ち込み、ノイズやトリックを音楽に昇華する創造性。 これらを理解し、自分の演奏に取り入れることで、単なるコピーを超えた「モレロ的発想」を体得できるのです。最終的に重要なのは、機材そのものではなく、それをどう活かすかというアーティストとしての姿勢にあるといえるでしょう。

下記恐らく使用(所持)している機材のまとめです。参考までに!

🎸 ギター

Arm the Homeless
青白ボディ+「Arm the Homeless」の文字。EMG 81/85(ネックはシングルコイルに見せかけ改造)、Ibanez Edge Floyd Rose、キルスイッチ的配線。RATM〜Audioslaveのメイン。

Fender Stratocaster “Soul Power”
Aerodyne改造、黒ボディ+ミラーピックガード、「Soul Power」文字。Floyd Rose+ロッキングナット、Hot Rails+Noiseless。Audioslave期メイン。

Fender Telecaster “Sendero Luminoso”
ブラック ’82 Tele、ステッカー装飾。ドロップD専用。「Killing in the Name」「Cochise」など。

James Trussart Steelcaster
Teleのバックアップ。ライブで使用。

Goya Rangemaster “Creamy”
Seymour Duncan PU+特殊トグル(中央で無音=“Hummingbird Chirp”)。ドロップB。「Calm Like a Bomb」「Shadow on the Sun」等。

Ibanez Roadstar II
EMG搭載。「Arm the Homeless」のバックアップ。

Ibanez Talman Custom
ケニア国旗風塗装、特殊PU内蔵。トグル切替でノイズ利用。「Revolver」イントロや「How I Could Just Kill a Man」で使用。

Ibanez Artstar Custom
ES-335風、オンボードエフェクト搭載。「Guerrilla Radio」。

Ovation Breadwinner
70年代ソリッド、珍品。「Ashes in the Fall」で使用。

Gibson Les Paul Standard (2002 サンバースト)
ドロップB専用。Audioslave「Gasoline」など。

Gibson Les Paul (チェリーレッド)
Soundgardenカバー、ドロップD曲で使用。

Gibson EDS-1275 Double-Neck SG
「The Ghost of Tom Joad」ライブで使用。

Gibson Les Paul “Budweiser”
Dimarzio Super Distortion+PAF搭載。Audioslave「Revelations」でメイン。

Gibson ES-335
「Revelations」収録曲で使用。

Fender American Standard Telecaster
詳細不明。

Nylon String Acoustic “Whatever It Takes”
Nightwatchmanメイン。ボディに文字入り。多くのソロ楽曲で使用。

Fender Precision Bass / Ibanez ATK Bass
Street Sweeper Social Clubレコーディング用。

Ibanez Galvador Nylon Acoustic
デモ制作用。

Gibson Steel String Acoustic
2011年頃購入の可能性。

Gibson Explorer
初期に使用していたとされる。

🔊 アンプ

Marshall JCM800 2205 (50W)
1988年以来メイン。設定は固定(Presence 7, Bass/Mid 10, Treble 7, Gain 9など)。音作りの核。

Peavey 4×12 Cabinet (Celestion G12K-85)
JCM800と組み合わせ使用。ツアーでは代替キャビも。

VOX AC30
詳細不明。

Line 6 Flextone Combo
詳細不明。

🎛️ エフェクター

Digitech WH-1 Whammy
ピッチシフトの代名詞。2オクターブ上下や5度ハーモニー。「Killing in the Name」「Like a Stone」などで多用。

Dunlop GCB95 Cry Baby Wah
「Bulls on Parade」「Guerilla Radio」などで使用。スクラッチ的奏法にも必須。

MXR Phase 90
「Killing in the Name」イントロ再現用(元はIbanez DFLで録音)。

Boss DD-3 Digital Delay (x2)
ロングディレイ用とショート/ピンポン用の2台。

DOD FX40B Equalizer
EQフラット設定でブースト用途。ソロなどで音量アップ。

Digitech XP-300 Space Station
宇宙的サウンド。自動ワーミー=“メガトロンボタン”。

Voodoo Lab Pedal Power 2 Plus
電源供給。

Boss TU-3 Tuner
標準チューナー。

Boss TR-2 Tremolo
「Guerrilla Radio」で使用。

Ibanez DFL Flanger / FL-9 Flanger
「Killing in the Name」で使用(スタジオ版)。

MXR Distortion+
ソロ用ブースト。ブルージーな歪み。

Ibanez AD-9 Analog Delay
詳細不明。

MXR TBM-1 Tom Morello Power 50 Overdrive
シグネチャーペダル。JCM800を再現。

MXR M306 Poly Blue Octave
新製品。ファズ+オクターブ+モジュレーション。

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