【新藤晴一(ハルイチ)】ポルノグラフィティ風サウンドの作り方+ギター機材音作りセッティングのまとめ【エフェクター・アンプ】

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始めに(特徴紹介)

ポルノグラフィティのギタリストとして長年活動している新藤晴一(ハルイチ)は、独自のサウンドメイクで多くのリスナーを魅了してきました。彼の音は一言で表すと「メロディアスかつ立体的」。ロックの骨格を支える力強いリフから、バラードでの繊細なアルペジオまで、楽曲ごとに緻密に使い分けられています。

例えば代表曲「アゲハ蝶」では、Fender Telecaster由来の鋭くも艶やかなカッティングサウンドが印象的で、曲全体を躍動的に彩っています。また「サウダージ」や「メリッサ」ではレスポール系の太く粘りのあるサスティンを活かし、ギターソロに情熱的なニュアンスを加えています。このように、曲ごとにギターとアンプを使い分けながら、音のキャラクターを的確に切り替えているのが大きな特徴です。

また、ライブにおいてもそのサウンド作りは徹底されています。Matchless DC-30やDiezelアンプなど、プロ御用達のアンプを基軸に、FREE THE TONEのスイッチャーで複雑なエフェクトチェーンを制御。時代ごとの変化も見られ、近年ではBOSS JB-2 Angry DriverやCrowther Hot Cakeといった新しいドライブペダルの導入も確認されています。これにより、過去の代表曲から最新楽曲まで一貫性のある音作りが実現されています。

総じて、新藤晴一のサウンドの魅力は「多彩なギターとアンプを組み合わせながらも、自身のプレイスタイルによって一貫した個性を維持している点」にあります。ギタリストにとって非常に参考になる音作りの哲学を持つ存在だと言えるでしょう。

以下では、新藤晴一が実際に使用してきたアンプ・ギター・エフェクターを具体的に掘り下げ、音作りの工夫や再現のための機材について詳しく解説していきます。

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使用アンプ一覧と特徴【ポルノグラフィティ・新藤晴一】

新藤晴一(ハルイチ)が音作りの基盤として長年愛用しているアンプの代表格は、やはりMatchless DC-30です。ステージ写真や雑誌記事からも度々確認されるこのアンプは、きらびやかでありながら芯のあるクリーントーンを得意とし、ポルノグラフィティの楽曲におけるクランチ気味のカッティングやコードワークを支えています。アルペジオやクリーンの場面でも透明感を損なわず、ミックス全体に抜ける音を与えてくれる存在です。

また、ハードな楽曲やライブでの厚みを求める際にはDiezel製のヘッドアンプが併用されることも確認されています。写真からロゴやパネルデザインが見えるため、モデルは特定できないものの、Diezel特有の重厚感ある歪みを得るために導入されていると考えられます。特に近年のライブでは、DiezelヘッドからMatchlessキャビへ出力するセッティングが見られ、シーンに応じたサウンド切り替えを可能にしています。

さらに、スタジオや特定ツアーではMarshall(JCM800や1987Xなど)も使用。王道のブリティッシュサウンドを再現できるこれらのアンプは、骨太なロックナンバーやリフ主体の楽曲で重宝されています。ほかにも、Fender Twin ReverbBassmanといったアメリカンアンプを取り入れる場面もあり、艶やかなクリーンやウォームなトーンでバラード系の表現を広げています。

また、限定的ながらVOX AC30BM(Brian Mayカスタム)や、REINHARDT Storm 33などの個性派アンプを使用した記録もあります。これらはサウンド実験や特殊なニュアンスを求めるシーンで登場していると考えられ、ハルイチが音作りに常に新しい選択肢を模索していることが伝わります。

総じて、新藤晴一のアンプ選びは「メインのMatchlessを軸に、DiezelやMarshallで厚みや迫力を補完し、Fenderで透明感を加える」という構成に整理できます。ライブとレコーディングで使い分けながら、シンプルに見えて実は緻密なセッティングを施していると想定されます。

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Matchless DC-30MatchlessAmazonで探すポルノグラフィティ新藤晴一メインアンプ。透明感と立体感あるクリーン。ライブ写真で確認。
Diezel Head(モデル不明)DiezelAmazonで探すポルノグラフィティ新藤晴一重厚な歪み用。Matchlessキャビと併用。写真で使用確認。
Marshall JCM800 / 1987X / 1973XMarshallAmazonで探すポルノグラフィティ新藤晴一ブリティッシュロック系サウンド。リフや力強い曲で使用。
Fender Twin Reverb / Bassman / Vibro-KingFenderAmazonで探すポルノグラフィティ新藤晴一クリーンやウォームトーン用。バラードで活躍。
VOX AC30BMVOXAmazonで探すポルノグラフィティ新藤晴一Brian Mayカスタム。特殊なニュアンスを求める際に使用。
REINHARDT Storm 33ReinhardtAmazonで探すポルノグラフィティ新藤晴一限定的に使用。個性あるトーンを持つアンプ。

使用ギターの種類と特徴【ポルノグラフィティ・新藤晴一】

A close up of a guitar's neck with the name fender on it

新藤晴一(ハルイチ)の音作りを語る上で欠かせないのは、膨大なギターコレクションです。特にライブとレコーディングで使い分けられるギターの種類は非常に多彩で、楽曲ごとに最適なサウンドを選び抜いています。

もっとも代表的な一本は、Fender Telecaster 1962。2017年以降のライブではメインとして使用されることが多く、シャープで切れ味のあるカッティングと、深みのあるクリーントーンが特徴です。これ以前は、Fender Custom Shop Masterbuilt ’57 Telecaster(John English製、黒テレ)がメインとして長年活躍しており、こちらもハルイチの象徴的な一本と言えるでしょう。さらに、Fender Telecaster Haruichi Model(2015年FC限定モデル)など、自身のシグネチャーモデルも登場しています。

一方で、ポルノグラフィティの重厚な楽曲やソロでは、Gibson Les Paul Standard 1960 (#0 0599)や、Gibson Historic ’59 Les Paul Standardなどが使用され、サスティン豊かで厚みのあるサウンドを聴かせています。特に「メリッサ」などの代表曲ではレスポール系のサウンドが活躍し、バンドの音に重心を与えています。

セミアコ系では、Gibson Chris Cornell ES-335Gibson ES-345TDなどを所有。ジャズ寄りの温かみを持ちながらもロックに馴染むトーンで、バラードや中低域を重視した楽曲で使われることが確認されています。

さらに、近年のライブではJimmy Wallace Flying V(Korina)を使う場面もあり、パワフルかつ抜けの良い音色で存在感を示しています。その他にも、Gretsch White Falcon、PRS Modern Eagle、Killer Prime、Sagoのシグネチャーモデルなど、ヴィンテージからカスタムメイドまで幅広いラインナップを実際に使用しています。

総じてハルイチのギター選びは「Telecasterでの抜けの良さ」「Les Paulでの重量感」「セミアコでの温かみ」という三本柱を軸に、場面ごとに最適解を導き出すスタイルです。多彩なモデルを駆使しながらも、一貫して「曲を最も魅力的に聴かせるサウンド」を追求していることが特徴だと想定されます。

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Fender Telecaster 1962FenderAmazonで探すポルノグラフィティ新藤晴一エレキギター2017年以降のメイン。切れ味あるカッティング。
Fender Custom Shop Masterbuilt ’57 Telecaster(John English)FenderAmazonで探すポルノグラフィティ新藤晴一エレキギター黒テレ。〜2017年までメイン。
Gibson Les Paul Standard 1960 (#0 0599)GibsonAmazonで探すポルノグラフィティ新藤晴一エレキギターサスティン豊か。代表曲「メリッサ」などで活躍。
Gibson Chris Cornell ES-335GibsonAmazonで探すポルノグラフィティ新藤晴一セミアコギターバラードや中低域重視曲で使用。
Jimmy Wallace Flying V(Korina)Jimmy WallaceAmazonで探すポルノグラフィティ新藤晴一エレキギター2018年以降のライブでメインの一角。存在感あるトーン。
Gretsch 6136 White FalconGretschAmazonで探すポルノグラフィティ新藤晴一セミアコギター煌びやかなクリーン。装飾性も高い。

使用エフェクターとボード構成【ポルノグラフィティ・新藤晴一】

新藤晴一(ハルイチ)のペダルボードは、時期によって大きく変遷してきました。初期はBOSS系の王道コンパクトを中心にしたシンプルな構成でしたが、現在はFREE THE TONEのプログラマブル・スイッチャーを中核に、複数のボードを使い分ける高度なシステムに進化しています。

近年(2017年以降)のメインボードでは、BOSS JB-2 Angry DriverCrowther Audio Hot Cakeといったドライブペダルを導入。JB-2はBOSS BD-2とJHS Angry Charlieを融合したモデルで、クリーンブーストから激しいディストーションまで幅広く対応可能。Hot Cakeはニュージーランド製で、コンプ感のある中域の張り出しを得意とし、カッティングでもリードでも抜ける音が得られます。これらのペダルが組み込まれることで、従来のクリーン・クランチ路線に厚みと現代的なドライブ感が加わりました。

コンプレッションにはProvidence Velvet Comp VLC-1を採用。粒立ちを整え、アルペジオやクリーンプレイにおいて音の統一感を出しています。さらに、空間系ではEventide H9が核となり、ディレイ、リバーブ、モジュレーションをまとめて制御。これにより、従来のBOSS DD-3やCH-1など複数のコンパクトを並べる必要がなくなり、効率的かつ多彩な表現が可能になっています。

一方で、過去のツアーやレコーディングでは、BOSS DD-3(Delay)、SD-1(OverDrive, Keeley Mod推定)、CH-1(Chorus)、PH-3(Phaser)などが使われており、80〜90年代の王道エフェクトを駆使したサウンドが多く聴かれました。特に「サウダージ」や「アゲハ蝶」など初期〜中期の楽曲では、このシンプルなBOSSペダル群が核となっていたと考えられます。

さらに、Klon Centaurを導入していた時期も確認されています。伝説的なオーバードライブとして知られるこのペダルは、ギター本来の音を活かしながら自然な歪みを加えることで、ハルイチのサウンドの深みに寄与していましたが、現在はボードから外されているようです。

総じて、新藤晴一のエフェクトシステムは「時代に応じて柔軟に変化」しており、BOSSを基軸にしたシンプルな時代から、FREE THE TONEスイッチャーやEventide H9を駆使するハイエンド構成まで幅広く活用。必要に応じてボードを2基運用するなど、ステージの規模や楽曲に応じて自在に組み替えるのが特徴と想定されます。

機材名メーカーAmazon最安値URLアーティストギタリストエフェクターの種類備考
BOSS JB-2 Angry DriverBOSSAmazonで探すポルノグラフィティ新藤晴一オーバードライブBD-2とAngry Charlie融合モデル。近年のドライブの軸。
Crowther Audio Hot CakeCrowther AudioAmazonで探すポルノグラフィティ新藤晴一オーバードライブ中域が張り出す抜けるサウンド。2017年以降のライブで確認。
Providence Velvet Comp VLC-1ProvidenceAmazonで探すポルノグラフィティ新藤晴一コンプレッサー粒立ちと音の整合性を補強。
Eventide H9EventideAmazonで探すポルノグラフィティ新藤晴一空間系マルチエフェクターディレイ、リバーブ、モジュレーションを一台で制御。
BOSS DD-3BOSSAmazonで探すポルノグラフィティ新藤晴一ディレイ初期ツアーでの定番ディレイ。シンプルな音作りに必須。
Klon CentaurKlonAmazonで探すポルノグラフィティ新藤晴一オーバードライブ伝説的OD。自然な歪みを追加。現在はボードから外し。
FREE THE TONE ARCシリーズ スイッチャーFREE THE TONEAmazonで探すポルノグラフィティ新藤晴一スイッチングシステム2基のボードを制御。H9や各ドライブを効率的に管理。

音作りのセッティング・EQ・ミックスの工夫【ポルノグラフィティ・新藤晴一】

pink and white stratocaster electric guitar

新藤晴一(ハルイチ)の音作りは、使用するギターやアンプだけでなく、EQやミックス処理による緻密な調整に大きな特徴があります。基本の軸は「クリーンでも埋もれない」「歪ませても濁らない」というバランス感覚で、バンドのアンサンブルを支えつつも存在感を確保するセッティングが徹底されています。

アンプに関しては、メインであるMatchless DC-30では、クリーンチャンネルのTrebleをやや下げ、中域をしっかり出すセッティングが多いと考えられます。これにより、鋭すぎる高音を抑えつつも、カッティングやアルペジオが明瞭に響くサウンドを実現しています。ライブ映像や音源から推測すると、Bassは50〜60%程度、Midをやや強調し、Presenceは控えめにすることで全体のバランスを整えているようです。

一方、Diezelアンプを使用する際は、ハイゲインチャンネルを活用しつつ、低域を締めるようなEQ調整が行われていると推測されます。ポルノグラフィティのヘヴィな楽曲でもベースと被らないタイトな低音を維持するため、Bassを40〜50%程度に留め、Mid〜Trebleを持ち上げて抜けを確保するスタイルが想定されます。

エフェクトの活用では、Eventide H9TimeFactorといった高品位ディレイを使い分け、楽曲ごとに異なる残響感を演出。「サウダージ」や「アポロ」などではディレイタイムを短めに設定し、カッティングやリードを立体的に聴かせる一方で、「アゲハ蝶」などドラマチックな楽曲ではリバーブと組み合わせて奥行きを広げています。

ミックス段階での工夫として、ギターの定位は左右に大きく振り分けられるケースが多く、ツインギター的に音像を広げています。特にスタジオ音源では、テレキャスター系のカッティングを片側、レスポール系の厚みをもう片側に配置することで、サウンドの奥行きと広がりを両立しています。さらに、コンプレッションを軽めにかけてアタックを残しつつ、リミッティング処理で全体の音圧を均一化することで、ラジオや配信媒体でも埋もれない音質を実現しています。

また、曲ごとにボリュームペダルやブースターでダイナミクスを調整するスタイルも特徴的です。静かなバラードではピッキングを繊細に、ロックナンバーではブースターで一気に音量を持ち上げるなど、演奏面と機材面の両面から音の抑揚をコントロールしています。

総じてハルイチのセッティング哲学は、「ギターごとのキャラクターを最大限に活かし、アンサンブル全体の中で最適な居場所を見つける」ことにあります。音作りは機材単体の設定にとどまらず、楽曲ごとのEQやエフェクト処理、PAエンジニアとの連携まで含めたトータルな調整が行われていると想定されます。

これらの工夫によって、ポルノグラフィティの多彩な楽曲世界を支える立体的で説得力のあるギターサウンドが完成しているのです。

比較的安価に音を近づける機材【ポルノグラフィティ・新藤晴一】

新藤晴一(ハルイチ)のサウンドは高価なビンテージギターやハイエンドアンプに支えられていますが、初心者や中級者でも比較的安価な機材で近づける方法があります。ポイントは「テレキャスター系の抜けの良いカッティングサウンド」と「レスポール系の太いリードトーン」、そして「クリーンでも存在感のある空間系の処理」を再現することです。

まずギターでは、Fender USAやビンテージモデルは高額ですが、代替としてSquier Classic Vibe TelecasterEpiphone Les Paul Standardが有力です。Squier Telecasterは6万円前後で購入可能ながら、シングルコイル特有のシャープなカッティングが得られ、ハルイチが多用する「アゲハ蝶」のようなキレのあるプレイにマッチします。一方Epiphone Les Paulは厚みのある中低域を持ち、バラードやソロの場面でレスポール系のサスティンを再現可能です。

アンプに関してはMatchlessやDiezelは非常に高価かつ入手困難ですが、Fender Hot Rod DeluxeMarshall DSL20などの5〜10万円クラスのチューブアンプで方向性を近づけられます。Fender系は煌びやかなクリーン、Marshall系はブリティッシュな歪みを得意とするため、両方を持つとハルイチ的な音作りの幅が広がります。

エフェクターについては、BOSS JB-2 Angry Driverがすでに実機と同じモデルとして販売されており、これ一台でハルイチの近年のドライブ感を再現可能。さらにBOSS DD-8(Delay)MXR Phase 90を組み合わせれば、過去のツアーサウンドも手に入ります。空間系についてはEventide H9の代替として、BOSS RV-6 ReverbZoom MS-70CDRなど、1万円台〜2万円台で購入できるマルチ空間系ペダルがおすすめです。

総じて、「Squier Telecaster + Epiphone Les Paul + Fender/Marshallの中価格帯アンプ + BOSS JB-2と空間系」の組み合わせで、初心者〜中級者でも十分にハルイチらしいサウンドに近づけると想定されます。プロ機材と比較すると若干の音質差はありますが、特徴的なEQやアタック感を押さえることで十分に雰囲気を再現可能です。

種類機材名メーカーAmazon最安値URLアーティストギタリスト備考
エレキギターSquier Classic Vibe TelecasterSquier (Fender)Amazonで探すポルノグラフィティ新藤晴一Telecasterのキレを安価に再現可能。
エレキギターEpiphone Les Paul StandardEpiphoneAmazonで探すポルノグラフィティ新藤晴一レスポール系の太いサウンドを再現可能。
アンプFender Hot Rod DeluxeFenderAmazonで探すポルノグラフィティ新藤晴一煌びやかなクリーン。Matchlessの代替候補。
アンプMarshall DSL20MarshallAmazonで探すポルノグラフィティ新藤晴一ブリティッシュ系歪み。ライブ向き。
オーバードライブBOSS JB-2 Angry DriverBOSSAmazonで探すポルノグラフィティ新藤晴一本人愛用。低価格帯でも実機導入可能。
ディレイBOSS DD-8BOSSAmazonで探すポルノグラフィティ新藤晴一過去のDD-3の現行代替。汎用性高い。
空間系マルチZoom MS-70CDRZoomAmazonで探すポルノグラフィティ新藤晴一H9代替としてリバーブ/コーラス/ディレイを安価に再現可能。

総括まとめ【ポルノグラフィティ・新藤晴一】

まとめイメージ

新藤晴一(ハルイチ)の音作りの本質は、単に高価な機材を揃えることではなく「楽曲に最適なサウンドを届ける」という徹底した姿勢にあります。テレキャスターの切れ味、レスポールの太さ、セミアコの温かみといったギターのキャラクターを的確に活かし、アンプやエフェクターで調整することで、バンド全体のサウンドを一段引き上げています。

彼のサウンドは、ライブではMatchless DC-30の透明感をベースにしながら、DiezelやMarshallで迫力を補強。スタジオでは楽曲ごとにテレキャスター/レスポールを切り替え、空間系エフェクトで立体的な音場を構築します。その一貫したこだわりが、ポルノグラフィティの楽曲を「ただのロックバンド」ではなく「歌とギターが調和したポップロック」に昇華させていると言えるでしょう。

また、機材の変遷を見ても特徴的です。初期はBOSSコンパクトを中心としたシンプルな構成でしたが、現在はFREE THE TONEスイッチャーやEventide H9などを駆使するハイエンドなセットへと進化しています。ただし、その根底にある考え方は変わっておらず、「音数を増やすのではなく、必要な音を必要なだけ出す」スタイルを守り続けています。

ギタリストにとって学べるポイントは多く、①ギターの特性を理解して使い分ける、②アンプとEQで音の居場所を明確にする、③エフェクターは足し算ではなく整理整頓の発想で使う、という3点が特に重要です。高価な機材を全て揃えなくても、この考え方を取り入れるだけで音作りは格段に進化するでしょう。

総じて、新藤晴一の音作りは「多彩さ」と「統一感」を両立させることに成功しており、これはギタリストにとって永遠の課題とも言えるテーマです。ポルノグラフィティの楽曲を聴きながら、自身の機材でそのサウンドを追体験することは、音作りの楽しさと奥深さを学ぶ最高の教材になると考えられます。

ぜひ、今回紹介したギター・アンプ・エフェクターの知識を参考に、自分なりのハルイチ風サウンドを探求してみてください。

下記恐らく使用(所持)している機材のまとめです。参考までに!

新藤晴一(ハルイチ)使用機材まとめ
ギター(電気)

Gibson Les Paul Standard 1960(#0 0599)

Gibson Les Paul Junior Limited Edition(※2011年チャリティ出品)

Gibson Les Paul Custom 1958(Bigsby B7)

Gibson Historic ’59 Les Paul Standard 2000

Gibson Les Paul Standard(late 1990s)

Gibson Historic ’68 Les Paul Custom 2001

Gibson Chris Cornell ES-335 2013

Gibson ES-345TD 1965

Gibson ES-335TD 1981

Gibson CS-336 Plain Top 2002

Gibson ES-165 Herb Ellis 2001

Gibson ’67 Flying V 2001

Fender Telecaster 1962(2017〜メイン)

Fender Custom Shop Masterbuilt ’57 Telecaster(John English / 2005)(黒テレ、〜2017メイン)

Fender Telecaster Haruichi Model 2015(FC限定)

Fender Custom Shop Masterbuilt ’60 Tele(John Cruz / 2007)

Fender Stratocaster 1962

Fender Stratocaster 1967

Fender Custom Shop Masterbuilt ’57 Strat(John English / Early 2000)

Fender Custom Shop Masterbuilt Custom Strat(Yuriy Shishkov / 2008)

Jimmy Wallace Flying V(Korina)(2018〜メインの一角)

Jimmy Wallace Les Paul Junior Type Yellow

Gretsch 6136 White Falcon 1969

Paul Reed Smith Modern Eagle Faded Blue Jean 2006

G&L ASAT Special with Bigsby B5(2000’s)

Killer Prime Custom Made Black / Yellow(各2003)

Sago Signature Model(Vintage White / Black Proto / Blue Burst, 2011–2012)

G’seven g7-LPS Series 9(2017), g7-CTL(2008), g7-JM Custom(2009)

Washburn N3 Nuno Bettencourt

EVH Wolfgang Stealth

Brian May Guitars BMG Special Black & Gold

Line6/James Tyler Variax JTV-59

Ibanez RGKP6

Misa Digital Kitara

Flaxwood Aija

Relish Jane

Moon Telecaster Type(1980’s)

Danelectro 3021(1960’s)

Jerry Jones Baby Sitar(2000’s)

Fernandes Digi-Zo Hyper(Early 2000’s)

アコースティック/クラシック他

Martin HD-28V(2000’s)

Martin 000-28EC(1949)(※2011年チャリティ出品)

Kohno Concert-J 2003

Gibson Chet Atkins CEC 2001

Gibson Les Paul Acoustic 2001

Gibson J-45 2013

Alvarez Yairi WK1-12BK

Ovation 2013-VN Collector’s Edition 2003

Epiphone FT-70 Texan(1960’s)

VG Guitars VG-00

Greco GZA-1800 Tiny Heart 2008

K.Yairi 一期一会 2004

Beffnick Custom Made(2018, Haruichi Order)

アンプ

Matchless DC-30(長年の基軸。画像:ステージ機材のキャビネットで確認《画像確認》)

Diezel ヘッド(モデル不明/画像のロゴと前面パネルから確認《画像確認》)

Groove Tubes TRIO

Marshall 1973X / 1974X / 1987X / JCM800

REINHARDT Storm 33

Fender Twin Reverb / Vibro-King Custom / Bassman

VOX AC30BM(Brian May Custom Limited)

エフェクター(年代・セット別に確認できたもの)

近年(2017〜)

BOSS JB-2 Angry Driver

Crowther Audio Hot Cake(通常版)

Providence Velvet Comp VLC-1

FREE THE TONE GIGS BOSON(Drive)

FREE THE TONE プログラマブル・スイッチャー(ARC系/フットスイッチ多数の本体《画像確認》)

Eventide H9(白筐体《画像確認》)

(ボード2基運用。ルーティングはスイッチャー中心/画像のラベリング多数《画像確認》)

過去〜定番(ツアー別掲載より)

BOSS DD-3(Delay)/SD-1(OverDrive, Keeley modと思われる)/PH-3(Phaser)/CH-1(Chorus)/GT-8(マルチ)

MXR Phase 90

Electro-Harmonix Memory Man

Vox V847(Wah)

Rocktron Banshee(Talk Box)

Keeley Compressor

Maxon/IBANEZ系 AF-9(Auto Wah)

Eventide TimeFactor(Delay)

Line 6 MM4(Modulation)

Roger Mayer Voodoo Vibe(Uni-Vibe系)

Klon Centaur(OD, 近年はボードから外し)

FREE THE TONE / Providence / Noah’sark AC/DC-1(Power)

Providence PEC-2 / TBSW-3(Loop Switcher)

KORG DTR-1(Rack Tuner)

画像から追加確認できた事実

大型ボード×2:FREE THE TONEスイッチャーを中核に、H9、ドライブ/コンプ、ディレイ等を直列中心で配置。《画像確認》

アンプ:Diezelヘッド → Matchlessキャビでのマイキング運用が確認できるショットあり。《画像確認》

ひとこと要約

ライブ/レコーディングの基軸アンプはMatchless DC-30。ヘヴィ曲などでDiezelヘッドも併用(画像証拠あり)。

ギターは’62 Telecasterと1960 Les Paulを二大軸に、Jimmy Wallace Vや多彩なCS/ヴィンテージを場面使い。

エフェクトは時期により変遷しつつ、FREE THE TONEスイッチャー+H9/TimeFactor等のハイエンド構成。2017年以降はAngry DriverやHot Cakeの採用が目立つ。

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