【雫】ポルカドットスティングレイ風サウンドの作り方+ギター機材音作りセッティングのまとめ【エフェクター・アンプ】

コピー

始めに(特徴紹介)

ポルカドットスティングレイのギターボーカル「雫」は、シーンの中でも特に独自のギターサウンドを持つ存在として注目されています。
彼女の音作りは、鋭さと透明感を兼ね備えたクリーン〜クランチサウンドを基盤にしながらも、楽曲ごとに絶妙な歪みやニュアンスを加えることで、ポルカドットスティングレイの世界観を支えています。
代表曲『テレキャスター・ストライプ』では、Fender Telecaster Thinline特有のエアリーでシャープなサウンドが存分に活かされ、疾走感のあるバンドサウンドに溶け込んでいます。
また、『ICHIDAIJI』や『ヒミツ』などでは、ナチュラルでありながらも芯のあるクランチトーンを使い分け、楽曲の感情表現を引き立てています。

雫のギタープレイは決して派手なテクニックを前面に出すものではなく、歌心と一体化したアプローチが特徴です。フロントマンとしての存在感を保ちながらも、ギターの音がバンド全体を包み込むように響く点が、彼女の音作りの真骨頂といえるでしょう。
そのため「ギター+歌」という一体感を目指すギタリストにとって、彼女のセッティングや機材選びは大いに参考になります。

実際のライブやMV映像でも確認できるように、Telecaster Thinlineを中心としたFenderギター群と、ブティック系アンプ「SHINOS WIN」の組み合わせが核となっています。加えて、必要に応じてBOSSやStrymonのオーバードライブを織り交ぜることで、シンプルながら幅広い音色変化を可能にしています。
これにより、カラッとしたクリーンから厚みのあるリードまでを自在に操り、曲ごとの世界観を表現しているのです。

「ギター女子」の枠を超えてギタリストとしても高く評価される雫の音作りを深掘りしていくことで、ポルカドットスティングレイの楽曲がなぜここまで多くのリスナーを惹きつけるのかが理解できるはずです。

使用アンプ一覧と特徴【ポルカドットスティングレイ・雫】

ポルカドットスティングレイの雫は、ギタリストとしての音作りにおいて、アンプ選びにも独自のこだわりを持っています。ライブやレコーディングで確認されている実機材は主に「WIN by SHINOS」「ORANGE Rockerverb」「Roland JC-120」の3種類です。特に2018年以降は、SHINOS WIN(ブルー/ブラック仕様の50Wフルチューブコンボ)がメインとして使用され、ブティックアンプならではの反応の速さと繊細な歪みが彼女のサウンドを支えています。
WIN by SHINOSは、日本のハンドメイドアンプメーカーSHINOSによる高級モデルで、トーンの分離感が良く、雫のクリアでシャープなギターサウンドとの相性が抜群です。ライブ映像や雑誌記事などからも、Telecaster Thinlineとこのアンプの組み合わせが、彼女の基盤トーンであることが確認されています。

一方で、過去にはORANGE Rockerverb 100Hも使用していたことが知られており、こちらはUK製ハイゲインアンプとして定評のあるモデルです。オレンジ特有の厚みのある歪みと存在感のある中音域が得られるため、力強さや攻撃性が必要な楽曲では非常にマッチしていました。代表的にはバンド初期の頃にステージで見られることが多く、Telecasterのカッティングに芯を与えていました。

さらに、Roland JC-120も確認されています。日本を代表するクリーンアンプで、透明感のあるクリーントーンとステレオコーラスが特徴です。特にシーンによってクリーン主体の音を求める場合や、エフェクトでの空間処理を活かす場面ではJC-120が用いられたと考えられます。
これらのアンプは楽曲や時期によって使い分けられており、スタジオではJC-120で透明感を出しつつ、ライブではSHINOS WINで厚みを補強する、といった組み合わせがされてきたと推定されます。

総じて、雫のアンプ選びは「楽曲の世界観を最大限に活かすための最適解」を求めた結果であり、メインのSHINOS WINを中心に、場面に応じてORANGE RockerverbやRoland JC-120を使い分けてきたと想定されます。

機材名メーカーAmazon最安値URLアーティストギタリスト備考
WIN by SHINOS (50W, Blue/Black)SHINOSAmazonで探すポルカドットスティングレイ2018年以降メイン使用。ブティック系フルチューブアンプ。透明感あるサウンド。
ORANGE Rockerverb 100HORANGEAmazonで探すポルカドットスティングレイバンド初期に使用確認。ハイゲイン対応で太い歪みを得られる。
Roland JC-120RolandAmazonで探すポルカドットスティングレイ透明感のあるクリーンアンプ。空間系エフェクトと好相性。

使用ギターの種類と特徴【ポルカドットスティングレイ・雫】

person playing electric guitar

雫の音作りの核を担うのは、間違いなくFender Telecaster Thinlineを中心としたギター群です。ライブ映像やMVからも、Telecaster Thinlineの登場頻度は非常に高く、その軽やかでエアリーなサウンドがバンドサウンド全体に独自の彩りを与えています。
代表的なのが「Fender American Elite Telecaster Thinline (Natural)」で、木目調ピックガードに交換されており、『ICHIDAIJI』『ミドリ』『アウト』『リドー』『テレキャスター・ストライプ』などで使用されています。このモデルは、ナチュラルな見た目とセミホロウ構造による温かみのある音色が特徴で、雫の透明感のあるボーカルと重なるように響きます。

もう一つのメインギターは「Fender American Elite Telecaster Thinline (Champagne/シャンパンゴールド)」です。こちらはブラックピックガードに変更され、『DENKOUSEKKA』『ヒミツ』『FICTION』『夜明けのオレンジ』『ラブコール』といった楽曲で使用が確認されています。ナチュラルモデルに比べてよりモダンな印象を与え、ライブでの華やかさを引き立てています。
また「Fender Telecaster Thinline (Silver, Natural)」も使用しており、青いCHUMSストラップとの組み合わせが印象的です。シルバーやナチュラルカラーが存在し、メイプル指板仕様でカッティングプレイに適しています。

さらに、椎名林檎の影響を受けて選んだとされる「Duesenberg Starplayer TV (Surf Green, Black Pickguard)」もステージで登場。『JO-DEKI』などで使用されており、独特のルックスとリッチな中域、セミアコ構造による厚みが雫の新しいサウンドを切り開いています。トレモロアームを外して使っている点も特徴的で、安定したプレイを重視していることが伺えます。

一方で「Fender Stratocaster」も所有していることが知られています。詳細モデルは不明ながら、Player Stratocaster 3TSとの表記が見られることから、標準的なストラトキャスターと推測されます。使用頻度は低いものの、ストラトらしいレンジの広さを求める場面で用いられていると考えられます。
これらのギター群を見ても分かる通り、雫の選択は「セミホロウやセミアコによる柔らかさ」と「Fenderらしいシャープさ」を両立させる方向性に統一されています。

総じて、Telecaster Thinlineを中心に据えつつ、DuesenbergやStratocasterを曲やライブの雰囲気に応じて使い分けるスタイルが確立されており、彼女の音作りの幅広さと表現力を支えていると想定されます。

機材名メーカーAmazon最安値URLアーティストギタリストギターの種類備考
Fender American Elite Telecaster Thinline (Natural)FenderAmazonで探すポルカドットスティングレイセミホロウ・エレキギター木目調ピックガードに交換。代表曲『ICHIDAIJI』などで使用。
Fender American Elite Telecaster Thinline (Champagne)FenderAmazonで探すポルカドットスティングレイセミホロウ・エレキギターブラックPG仕様。『DENKOUSEKKA』『FICTION』などで使用。
Fender Telecaster Thinline (Silver/Natural)FenderAmazonで探すポルカドットスティングレイセミホロウ・エレキギターCHUMS青ストラップ使用。カラーはSilver/Naturalが確認されている。
Duesenberg Starplayer TV (Surf Green)DuesenbergAmazonで探すポルカドットスティングレイセミアコ・エレキギター椎名林檎に影響され使用。トレモロアームは外して運用。
Fender Stratocaster (詳細不明, Player Stratocaster 3TS表記あり)FenderAmazonで探すポルカドットスティングレイソリッド・エレキギター使用頻度は少ないが所有が確認されている。

使用エフェクターとボード構成【ポルカドットスティングレイ・雫】

ポルカドットスティングレイの雫は、ギター本体やアンプの個性を活かしつつも、必要な場面でしっかりと音色を作り込むために多彩なエフェクターを用いています。彼女のボードはシンプルながらも要所を押さえた構成で、ライブ映像や写真から「KORG Pitchblack Advance」「BOSS OD-3」「BOSS BD-2」「Strymon Riverside」「MXR Micro Amp」「ZOOM MS-50G」「Strymon Ojai」といった機材が確認されています。
基本的なトーンはTelecaster Thinline+SHINOS WINの組み合わせで形成されますが、オーバードライブやブースターを駆使することで、楽曲ごとに繊細なニュアンスを加えています。

具体的には、歪みの基盤として「BOSS OD-3 OverDrive」や「BOSS BD-2 Blues Driver」を用いることが多く、前者は厚みのあるオーバードライブ、後者はクランチ寄りでニュアンス重視の歪みを生み出します。また、よりモダンで幅広いゲインを得たいときには「Strymon Riverside」を使用し、デジタルならではのレンジ感と安定感を補強しています。
さらに「MXR Micro Amp」をブースターとして使うことで、ソロ時の音量アップやトーンの押し出しを行い、バンドサウンドの中でギターを際立たせています。

空間系については「ZOOM MS-50G」が担っており、マルチエフェクターとしてリバーブやディレイ、モジュレーション系の簡易的な処理を行うのに用いられています。コンパクトかつ多機能なこの機材は、ライブでの持ち運びやセッティングの容易さに貢献しています。
また、安定した電源供給のために「Strymon Ojai」が導入されており、ノイズの少ないクリーンな電源環境を実現している点も特徴的です。

これらを組み合わせることで、シンプルなカッティング主体のサウンドから、深みのあるリードトーンまで幅広く対応できる柔軟なボードが形成されています。特に、複数のオーバードライブを重ね掛けしてゲインを微調整する点は、雫ならではのこだわりといえるでしょう。
総じて、雫のエフェクターボードは「必要最小限でありながら、多彩な音色を自在に操れる設計」であると想定されます。

機材名メーカーAmazon最安値URLアーティストギタリストエフェクターの種類備考
KORG Pitchblack AdvanceKORGAmazonで探すポルカドットスティングレイチューナーボードの基盤となるチューナー。ライブで使用確認。
BOSS OD-3 OverDriveBOSSAmazonで探すポルカドットスティングレイオーバードライブメインの歪み。中域が厚くカッティングに最適。
BOSS BD-2 Blues DriverBOSSAmazonで探すポルカドットスティングレイオーバードライブ軽い歪みでニュアンスを活かすクランチサウンド。
Strymon RiversideStrymonAmazonで探すポルカドットスティングレイオーバードライブ幅広いゲイン調整が可能なデジタルOD。
MXR Micro AmpMXRAmazonで探すポルカドットスティングレイブースターソロ時の音量アップや存在感強調に使用。
ZOOM MS-50GZOOMAmazonで探すポルカドットスティングレイギター用マルチエフェクターディレイ・リバーブ・モジュレーションを補助的に使用。
Strymon OjaiStrymonAmazonで探すポルカドットスティングレイパワーサプライ電源供給用。ノイズレスな環境を実現。

音作りのセッティング・EQ・ミックスの工夫【ポルカドットスティングレイ・雫】

close up photography of guitar amplifier

ポルカドットスティングレイの雫のギターサウンドは、シンプルながらも緻密に組み立てられています。基本の軸はFender Telecaster Thinline+SHINOS WINのコンビネーションであり、そこに必要なオーバードライブや空間系を足すことで、楽曲ごとの表情を変化させています。
SHINOS WINのEQは中域の張り出しが強いアンプですが、雫はTelecaster Thinlineのセミホロウ構造によるエアリーなトーンを活かすため、Bassは控えめ(9時〜10時)、Middleをやや強調(1時付近)、Trebleは12時前後とすることが多いと推測されます。これにより、歌声とぶつからない透明感のあるトーンを実現しています。

歪み系エフェクターの使い分けも重要です。
例えば『テレキャスター・ストライプ』のような疾走感のあるナンバーでは、BOSS OD-3をメインにし、ゲインは11時程度、Levelを12時〜1時とすることで、カッティングでも潰れすぎない粒立ちの良いクランチを得ています。
一方、『ICHIDAIJI』や『ミドリ』のようにリフの存在感が求められる場面では、BOSS BD-2を基盤に、ゲインを12時付近に設定。クリーン寄りながらも、アタック感を残したサウンドが特徴です。さらに『JO-DEKI』などモダンなアプローチの曲では、Strymon Riversideを用いてより広いレンジを確保し、厚みと迫力を持たせています。

ブースト処理としてのMXR Micro Ampも、ライブでの音作りに欠かせません。
雫のギターはリードプレイで全面に出ることが少ないため、音量だけでなく「バンド全体の中で一歩前に出す」用途でMicro Ampが使用されています。ソロや印象的なリフで踏み込むと、わずかに高域が持ち上がり、バンドアンサンブルの中でも埋もれない存在感を獲得します。

空間処理については、ZOOM MS-50Gで補助的にリバーブやディレイを加えています。特にリバーブはルームリバーブ程度の薄掛けに留め、過度に広がらずナチュラルな空気感を演出する設定が多いと考えられます。ディレイについても曲中で目立たせる用途よりも、サウンド全体の奥行きを出すための軽い使用が基本です。

ミックスの観点では、雫のギターは「ボーカルと干渉しない帯域設計」が徹底されています。レコーディングでは3kHz前後のピークを少し抑え、代わりに2kHz付近をブーストすることで、声の明瞭さを損なわずにギターのアタックを残すEQが施されていると推測されます。低域は100Hz以下をカットし、200〜300Hzを整理することで、ベースやドラムの空間を確保しています。
ライブPAにおいても同様のアプローチが取られ、ギターがバンド全体の「隙間を埋める存在」として機能するように調整されているのが特徴です。

また、アンプのチャンネル切り替えも工夫されています。SHINOS WINはクリーンとクランチを切り替えられる仕様で、クリーンチャンネルを基盤にしつつ、曲中でドライブチャンネルに踏み込むスタイルが多く見られます。この切り替えとペダル操作の組み合わせにより、1本のギターとコンパクトなボードでも多彩な音色を操ることが可能になっています。

総合すると、雫の音作りは「余白を活かすミニマルさ」と「楽曲ごとに緻密に計算されたEQ・ゲイン設定」が鍵になっています。決して派手ではないものの、バンド全体を引き立てるために綿密に設計されたセッティングであり、再現を目指す際にはアンプEQの中域強調、クリーン主体の基盤に軽い歪みを重ねる手法、そしてミックスでの帯域整理が重要になると想定されます。

比較的安価に音を近づける機材【ポルカドットスティングレイ・雫】

雫の機材は、SHINOS WINのようなブティックアンプや、Fender American Elite Telecaster Thinlineなどプロ仕様のギターを中心としており、初心者や中級者には予算的にハードルが高いものが多いです。しかし、雫の音作りの本質は「セミホロウ構造による軽やかさ」と「シンプルなオーバードライブの組み合わせ」にあるため、比較的安価な市販機材を選ぶことで、かなり近いトーンを再現することが可能です。

例えば、ギターについてはFender PlayerシリーズやSquier Classic VibeシリーズのTelecaster Thinlineが非常におすすめです。これらは10万円以下でも入手可能で、セミホロウ構造によるエアリーなトーンを体感できます。特に「Squier Classic Vibe Telecaster Thinline」はコストパフォーマンスに優れており、雫が持つナチュラルなトーンに近づける第一歩となります。

アンプについては、Roland JC-22やBOSS Katanaシリーズが候補になります。JC-22は小型ながらJC-120譲りの透明感あるクリーンを提供してくれるため、エフェクターと組み合わせることで雫のクリーントーンに近づけます。またBOSS Katanaシリーズは、クリーンからクランチ、ハイゲインまで幅広く対応でき、手軽にライブや宅録環境でも再現しやすい万能機材です。

エフェクターについては、雫が実際に使用しているBOSS OD-3やBD-2は新品でも1万円前後で入手可能であり、雫サウンドの基盤を支える大きな要素です。これらをまず導入することで、彼女のカッティングやリフのニュアンスを簡単に再現できます。
さらに、空間系としてはZOOM MS-50Gや同シリーズの後継マルチエフェクターを使えば、リバーブやディレイを含む幅広いエフェクトを低予算で導入可能です。これにより、雫特有のナチュラルな奥行きを手軽に得ることができます。

パワーサプライについては必須ではありませんが、安価に安定した電源を確保したい場合は「CAJ AC/DC Station」や「One Control Distro」などが選択肢になります。雫のように安定したクリーンな電源環境を作ることで、ノイズの少ないステージサウンドに近づけます。

まとめると、以下のような機材を選べば、雫の音にかなり寄せられるでしょう。特にギターとオーバードライブペダルの選択が最重要ポイントであり、そこにクリーンアンプとシンプルな空間系を組み合わせることで、初心者でもポルカドットスティングレイ風の透明感あるサウンドを体感できます。

種類機材名メーカーAmazon最安値URLアーティストギタリスト備考
ギターSquier Classic Vibe Telecaster ThinlineSquier (by Fender)Amazonで探すポルカドットスティングレイセミホロウ構造で雫のメインギターに近い音質を再現可能。価格も手頃。
アンプRoland JC-22RolandAmazonで探すポルカドットスティングレイJC-120の小型版。透明感あるクリーントーンが特徴。
アンプBOSS Katana-50 MkIIBOSSAmazonで探すポルカドットスティングレイ幅広いジャンルに対応。クリーンからクランチまで自在にセッティング可能。
オーバードライブBOSS OD-3 OverDriveBOSSAmazonで探すポルカドットスティングレイ実使用モデル。温かみと芯のあるオーバードライブが得られる。
オーバードライブBOSS BD-2 Blues DriverBOSSAmazonで探すポルカドットスティングレイ実使用モデル。繊細なニュアンスを出せるクランチ系ペダル。
マルチエフェクターZOOM MS-50GZOOMAmazonで探すポルカドットスティングレイリバーブ・ディレイ・コーラスを一台でカバー可能。安価で多機能。
パワーサプライOne Control DistroOne ControlAmazonで探すポルカドットスティングレイ安定した電源供給を可能にし、ノイズの少ない環境を実現。

総括まとめ【ポルカドットスティングレイ・雫】

まとめイメージ

ポルカドットスティングレイの雫のギターサウンドは、一言で表すと「シンプルさの中に緻密な計算がある音作り」です。彼女の機材選びやセッティングは、豪華で派手なものではありません。むしろ、最小限の構成で最大限の表現を引き出すスタイルにこそ特徴があります。
Telecaster Thinlineという軽やかでエアリーなギターをメインに据え、ブティックアンプSHINOS WINのクリアで芯のあるサウンドを基盤にする。その上に、BOSSやStrymonといった定番のオーバードライブやブースターを重ねることで、楽曲ごとの世界観を的確に描き出しています。

また、彼女の音作りには「歌と一体化したギターサウンド」というコンセプトが根底にあります。ギター単体として突出するのではなく、ボーカルと溶け合いながらバンド全体を包み込む。そのため、EQやゲイン設定は極端に振らず、常に中域を意識しながら自然なサウンドを作り出しているのです。
実際にライブやMVを見ても、過剰な歪みや深い空間系を多用せず、必要最小限の処理で楽曲を支える姿勢が一貫して見られます。

再現を目指す上で大切なのは、高価な機材をそのまま揃えることではなく、雫の「音作りの哲学」を理解することです。例えば、BOSS OD-3やBD-2を組み合わせて歪みを微調整する。アンプはクリーンを基盤にし、中域を意識して設定する。そして、必要に応じてマルチエフェクターで奥行きを足す。こうしたアプローチであれば、比較的安価な機材でも十分に雫らしい音色に近づけます。

雫のサウンドは「余白を活かす音作り」そのものです。派手なリフや速弾きで聴き手を圧倒するのではなく、音の隙間を残すことで歌声を引き立て、結果としてリスナーに深い印象を与えます。このスタイルは、特にシンガーソングライターとして活動するギタリストや、歌とギターの両立を目指すプレイヤーにとって大きな学びとなるでしょう。

総じて、ポルカドットスティングレイの雫の音作りは「シンプルに見えて緻密」「派手さよりも歌心」「機材よりも思想」が本質です。もし彼女の音に憧れて再現を試みるなら、まずはTelecaster系のセミホロウギターとシンプルなオーバードライブを手にし、EQで中域を大切に扱うことから始めてみるのが良いでしょう。それこそが、雫サウンドの核心に迫る第一歩となるはずです。

“`

下記恐らく使用(所持)している機材のまとめです。参考までに!

🎸 ギター

Fender American Elite Telecaster Thinline (Natural)
ナチュラルフィニッシュ、木目調ピックガードに交換。
『ICHIDAIJI』『ミドリ』『アウト』『リドー』『テレキャスター・ストライプ』で使用。

Fender American Elite Telecaster Thinline (Champagne/シャンパンゴールド)
ブラックピックガードに変更。
『DENKOUSEKKA』『ヒミツ』『FICTION』『夜明けのオレンジ』『ラブコール』で使用。

Fender Telecaster Thinline (Silver, Natural)
メイプル指板、シルバーカラーやナチュラルも確認されている。
CHUMSの青いストラップを使用。

Duesenberg Starplayer TV (Surf Green, Black Pickguard)
椎名林檎の影響で使用。トレモロアームは外している。
『JO-DEKI』などで使用。

Fender Stratocaster (詳細不明, Player Stratocaster 3TS表記あり)
標準的なモデルとして所有。使用頻度は不明。

🔊 アンプ

WIN by SHINOS (50W, Blue/Black)
2018年頃より使用。ブティック系フルチューブコンボアンプ。

ORANGE Rockerverb 100H
2ch仕様のハイゲイン対応アンプ。

Roland JC-120
クリーンに定評のある国内定番アンプ。

🎛️ エフェクター

KORG Pitchblack Advance(チューナー)

BOSS OD-3 OverDrive

BOSS BD-2 Blues Driver

Strymon Riverside(オーバードライブ)

MXR Micro Amp(ブースター)

ZOOM MS-50G(マルチエフェクター)

Strymon Ojai(パワーサプライ)

🎤 その他

Sennheiser ワイヤレスマイク

Jim Dunlop Tortex Triangle 0.73mm ピック

CHUMS 青いギターストラップ

✅ ポイント:

ギターは主に Fender Telecaster Thinline 系列と Duesenberg Starplayer TV が中心。

アンプは SHINOS WIN がメインだが、過去に ORANGE Rockerverb や Roland JC-120 も使用。

エフェクターは複数パターンあるが、Pitchblack, BOSS OD-3, BD-2, Riverside, Micro Amp, MS-50G が確認。

▼ プロ音作りの参考資料はこちら

🎸【保存版】プロ110名の使用機材まとめ × ランキング可視化シート付き!
機材でお悩みなら、プロの選択肢を参考にしてみませんか?
👇 プロギタリスト使用アンプ/ギター/エフェクターデータ表1890件(フィルター可能)+ランキンググラフ可視化+アーティスト別廉価機材紹介600件付きはこちら

ケンパー最安値
コピー

コメント

タイトルとURLをコピーしました