始めに(特徴紹介)
ポルカドットスティングレイのギタリスト、エジマハルシは独特の鋭いカッティングと浮遊感のあるリフで知られています。
彼のギターサウンドは、ファンクのような切れ味とオルタナティブロック的な厚みを併せ持ち、さらに繊細なニュアンスを兼ね備えているのが特徴です。
代表曲『テレキャスター・ストライプ』『ヒミツ』などでは、タイトでありながらも空間を生かしたトーンが印象的で、聴き手の耳を強烈に引きつけます。
また、MVやライブで確認できる使用機材はバリエーション豊富で、Nash製テレキャスター・デラックスを中心に、Fenderのヴィンテージシリーズを使い分けています。
さらにエフェクトボードは歪み系から空間系まで多層的に構成されており、シーンに応じて多彩なサウンドを生み出すスタイルを確立しています。
この緻密なセッティングが、バンド全体の疾走感と浮遊感を同時に演出する大きな要因になっています。
エジマの音作りが注目される理由は、単なる機材選びにとどまらず、楽曲の構成やボーカルの声質を考慮し、バンド全体のサウンドに「最適化」されている点にあります。
例えば、ボーカルの声が抜けるように高域を整理し、中域の太さを残すEQ設定や、空間系エフェクトを大胆に使いながらも決して過剰にはならないさじ加減。
その結果、ライブでも音源でも一貫した「エジマハルシらしい」音が確立されているのです。
このページでは、そんなエジマハルシの機材と音作りを徹底的に解説し、読者が自分の環境で再現できるようにまとめていきます。
プロユースの高級機材から、初心者が手に入れやすい代替機材まで幅広く紹介するので、ぜひ参考にしてください。
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使用アンプ一覧と特徴【ポルカドットスティングレイ・エジマハルシ】
エジマハルシのサウンドを支える重要な要素のひとつがアンプ選びです。
ライブでもレコーディングでも安定した出音をキープするために、彼はハンドメイド系の真空管アンプを軸にしつつ、過去には定番の真空管アンプも使用してきました。
その代表格が「Carol-Ann OD3r」です。このアンプは国内外のトッププロが愛用する高品位アンプで、クリーンからドライブまで非常にレンジが広く、反応も速いのが特徴です。
エジマは内部配線を独自に改造し、さらにCarol-Ann AC4 Controllerを使用してチャンネル切替を行っており、曲ごとに瞬時に音色を切り替えられるように工夫しています。
キャビネットについては、テック製の2発縦置きキャビを用いており、中域の押し出し感を強調するサウンドを得ています。
スピーカーにはTone Tubbyを組み合わせ、温かみのある中低域ときらびやかな高域を両立させている点が、彼のトーンを支える重要なポイントです。
こうした組み合わせにより、リフの切れ味とアルペジオの透明感を同居させる独自の質感を作り出しています。
過去の使用アンプとしては「BadCat Black Cat」があり、これは独特の艶感と中域の粘りで知られる機材です。
インディーロックやオルタナティブバンドでも人気のあるモデルで、エジマもバンド初期から中期にかけて愛用していたとされています。
これにより、より荒々しくエッジの立ったトーンを出していた時期もあり、曲によっては今も登場する可能性があると想定されます。
総じて、エジマハルシのアンプ選びは「クリーンの透明感」と「歪みの粘り強さ」をバランス良く両立させることに重きを置いていると考えられます。
そのためCarol-Annのような高級ブティックアンプが現在のメインとなりつつも、BadCatなどで得られる独特の味わいも楽曲によっては使い分けている、と想定されます。
機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
Carol-Ann OD3r | Carol-Ann | Amazonで探す | ポルカドットスティングレイ | エジマハルシ | メインアンプ。内部改造済み、AC4 Controllerでチャンネル切替。 |
テック製 2発縦置きキャビ | Tech | Amazonで探す | ポルカドットスティングレイ | エジマハルシ | Tone Tubbyスピーカー搭載。中域の押し出し感が特徴。 |
Tone Tubby スピーカー | Tone Tubby | Amazonで探す | ポルカドットスティングレイ | エジマハルシ | Carol-Annと組み合わせ。温かみと高域のきらめきを両立。 |
BadCat Black Cat | BadCat | Amazonで探す | ポルカドットスティングレイ | エジマハルシ | 過去のメインアンプ。中域の粘りと艶感が特徴。 |
Carol-Ann AC4 Controller | Carol-Ann | Amazonで探す | ポルカドットスティングレイ | エジマハルシ | アンプ用フットスイッチ。ライブでの即時切替用。 |
使用ギターの種類と特徴【ポルカドットスティングレイ・エジマハルシ】
エジマハルシの音作りの核心にあるのは、多彩なギターコレクションの使い分けです。
ライブやMVで確認できるメインギターは「Nash Guitars T72DLX」。これはテレキャスターデラックスタイプで、Lollar製のワイドレンジハムバッカーを搭載しています。
独特の図太さとシャープさを両立しており、コードをかき鳴らす場面では分厚く、アルペジオでは煌びやかに響く特性を持ちます。さらに電装系をテックが改造しており、色違いのナチュラルとブラウンも所有。バンドサウンドを象徴する一本といえます。
次に頻繁に使用されるのが「Fender American Vintage II 1951 Telecaster」。
ブロンドカラーのこのモデルは、『DENKOUSEKKA』『ゴーストダイブ』『JO-DEKI』などで使われています。
ビンテージらしい荒々しいアタック感があり、バンドの疾走感ある楽曲に非常にマッチしています。
さらに「Fender American Vintage ’59 Stratocaster」も所有しており、3トーンサンバーストが特徴的なモデルです。
『ミドリ』で使用され、内部配線やコンデンサーを交換済み。特にセンター+フロントのハーフトーンを多用しており、繊細で透明感のあるクリーントーンを実現しています。
ストラト特有の立ち上がりの速さと明るさが、ポルカドットスティングレイの浮遊感あるサウンドに大きく貢献しています。
ギターストラップにもこだわりがあり、「AQUBE MUSIC PRODUCTS SHRINK Strap」をNashやテレキャスターで使用。
また、CHUMS製の青いストラップも使っており、見た目のポップさと実用性を両立しています。
総じて、エジマハルシのギター選びは「多彩なキャラクターの使い分け」を重視していると言えます。
楽曲の雰囲気に応じてテレキャスターの図太い中域、ストラトの繊細な高域を切り替え、バンド全体のサウンドスケープを自在に操るスタイル。
こうした徹底した音色設計により、彼のギターは常に新鮮で独創的な響きを生み出していると想定されます。
機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | ギターの種類 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
Nash Guitars T72DLX | Nash Guitars | Amazonで探す | ポルカドットスティングレイ | エジマハルシ | Telecaster Deluxeタイプ | メイン使用機。Lollar Wide Range Humbucker搭載。電装系改造済み。色違いも所有。 |
Fender American Vintage II 1951 Telecaster (Butterscotch Blonde) | Fender | Amazonで探す | ポルカドットスティングレイ | エジマハルシ | Telecaster | 『DENKOUSEKKA』『ゴーストダイブ』『JO-DEKI』で使用。 |
Fender American Vintage ’59 Stratocaster (3Tone Sunburst) | Fender | Amazonで探す | ポルカドットスティングレイ | エジマハルシ | Stratocaster | 『ミドリ』で使用。配線&コンデンサー改造済み。ハーフトーンを多用。 |
AQUBE MUSIC PRODUCTS SHRINK Strap | AQUBE | Amazonで探す | ポルカドットスティングレイ | エジマハルシ | ストラップ | Nash & Telecasterで使用。耐久性とデザイン性を兼ね備える。 |
CHUMS製 青いギターストラップ | CHUMS | Amazonで探す | ポルカドットスティングレイ | エジマハルシ | ストラップ | ライブで使用。ポップでカジュアルな印象。 |
使用エフェクターとボード構成【ポルカドットスティングレイ・エジマハルシ】
エジマハルシの音作りにおいて、エフェクターボードは非常に重要な役割を担っています。
彼は歪み系を中心とした「メインボード」と、空間系を中心とした「サブボード」を使い分けており、楽曲ごとに多彩なサウンドを生み出しています。
歪み系ではANALOG.MAN King of ToneやFulltone OCD、JHS Angry Charlie V3などを組み合わせ、クランチからハイゲインまで幅広く対応可能。
特にKing of Toneは常に中域が前に出るオーバードライブとして有名で、エジマのカッティングやリフの力強さを支えています。
常時ONにしているのがStrymon Compadre(コンプレッサー/ブースター)。
これによりアタックの粒立ちが揃い、バンド全体の中でギターがしっかり前に出るセッティングが実現されています。
また、One Control Iguana Tail Loop 2を用いたループスイッチングでペダル操作を効率化しており、ライブでも安定したパフォーマンスを可能にしています。
空間系ではStrymon BigSkyやEventide Time Factorといったプロユースのリバーブ/ディレイを採用。
楽曲『ヒミツ』や『ミドリ』の浮遊感あるリフは、これらのペダルで作られる奥行きのある空間処理により支えられています。
一方でBOSS DD-7のようなシンプルなディレイもサブ用途で使い分け、曲調に合わせた実用的な構成になっています。
また、Budda Bud Wah+ Plusを使ったワウペダルワークや、Z.Vex Fuzz Factoryのような尖ったファズを「補欠」として控えさせるなど、音色の幅を広げる工夫も見られます。
LINE6 HX EFFECTSではモジュレーション系や追加の空間系エフェクトをカバーしており、現代的な柔軟性も確保しています。
こうした多層的な組み合わせにより、エジマは「楽曲ごとの最適な音像」を常に構築しているといえるでしょう。
電源周りも徹底しており、Custom Audio Japan PBHUB6-CやVooDoo Lab Pedal Power 2 Plus、Vital Audio VA-08 MkIIといった信頼性の高いパワーサプライを導入。
ノイズレスで安定した電源供給を行うことにより、ステージ上でも安定感のあるサウンドを実現しています。
まとめると、エジマハルシのエフェクトシステムは「歪みで芯を作り、空間系で広げる」スタイルが基本。
それに加えてループスイッチャーやパワーサプライなどの実用的な工夫が、プロフェッショナルな完成度を支えています。
これらの要素を踏まえれば、彼の音作りの幅広さと奥深さを理解できると想定されます。
機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | エフェクターの種類 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
One Control Iguana Tail Loop 2 | One Control | Amazonで探す | ポルカドットスティングレイ | エジマハルシ | スイッチングシステム | ループスイッチャー。ライブでの効率的な操作を可能にする。 |
Strymon Compadre | Strymon | Amazonで探す | ポルカドットスティングレイ | エジマハルシ | コンプレッサー | 常時ON。粒立ちを揃え、音の存在感を強調。 |
ANALOG.MAN King of Tone | ANALOG.MAN | Amazonで探す | ポルカドットスティングレイ | エジマハルシ | オーバードライブ | メインの歪み。中域が前に出る特性でリフやカッティングを支える。 |
JHS Angry Charlie V3 | JHS Pedals | Amazonで探す | ポルカドットスティングレイ | エジマハルシ | ディストーション | ハイゲイン歪み。ソロや激しいパートで使用。 |
Fulltone OCD | Fulltone | Amazonで探す | ポルカドットスティングレイ | エジマハルシ | オーバードライブ | 深みのあるドライブ感をプラス。 |
Z.Vex Fuzz Factory | Z.Vex | Amazonで探す | ポルカドットスティングレイ | エジマハルシ | ファズ | 「補欠」として記載あり。独特な暴れた音色を加える。 |
Eventide Time Factor | Eventide | Amazonで探す | ポルカドットスティングレイ | エジマハルシ | ディレイ | 空間系の要。立体感あるサウンドを演出。 |
Strymon BigSky | Strymon | Amazonで探す | ポルカドットスティングレイ | エジマハルシ | リバーブ | 深みのあるリバーブで楽曲の空間を拡張。 |
Budda Bud Wah+ Plus | Budda | Amazonで探す | ポルカドットスティングレイ | エジマハルシ | ワウペダル | ソロや特殊効果的な場面で使用。 |
LINE6 HX EFFECTS | LINE6 | Amazonで探す | ポルカドットスティングレイ | エジマハルシ | マルチエフェクター | モジュレーションや空間系を包括的にカバー。 |
VooDoo Lab Pedal Power 2 Plus | VooDoo Lab | Amazonで探す | ポルカドットスティングレイ | エジマハルシ | パワーサプライ | 安定した電源供給でノイズを軽減。 |
Vital Audio VA-08 MkII | Vital Audio | Amazonで探す | ポルカドットスティングレイ | エジマハルシ | パワーサプライ | コンパクトで信頼性の高い電源供給。 |
音作りのセッティング・EQ・ミックスの工夫【ポルカドットスティングレイ・エジマハルシ】
エジマハルシのサウンドが唯一無二である理由のひとつは、機材の選び方だけでなく、そのセッティングやミックスに対するこだわりにあります。
特にEQやコンプレッションの使い方、さらにはPAやレコーディングエンジニアとの連携によって、ギターの存在感を最大限に引き出しています。
まず、アンプ設定について。Carol-Ann OD3rをメインに用いる場合、クリーンチャンネルでは中域をやや強調し、高域を抑えめにする傾向が見られます。
これはボーカル(雫)の声が抜けるための工夫であり、ギターがバンド全体を邪魔せずに存在感を示すバランスを実現しています。
ドライブチャンネルではゲインを過剰に上げず、King of ToneやOCDといったペダルで歪みを補うことで、粒立ちの良いオーバードライブサウンドを形成。
EQのポイントは「低域を整理し、中域を押し出し、高域を必要最小限に」という一貫したスタイルです。
エフェクターの使い分けでは、コンプレッサー(Strymon Compadre)を常時ONにすることで、演奏の強弱による音量差を揃えています。
特にカッティング時のアタック感を際立たせ、ミックス内でのギターの輪郭を強調。
一方で、空間系ではStrymon BigSkyやEventide Time Factorを活用し、ディレイやリバーブを楽曲ごとに細かく調整。
たとえば『ミドリ』では深めのリバーブとディレイを組み合わせ、幻想的な空間を演出しています。
曲ごとのセッティング例を挙げると、疾走感ある『DENKOUSEKKA』ではTelecasterを用いてアンプのドライブを前面に押し出し、歪みペダルでさらに輪郭を強調。
一方で『ゴーストダイブ』ではクリーン寄りのトーンにディレイを加え、透明感と奥行きを重視したミックスを採用しています。
この柔軟なセッティングの切り替えは、ループスイッチャーやフットスイッチを駆使したライブでの実用性を支えています。
ミックス段階での工夫も注目すべきポイントです。
レコーディングではギターをダブルトラックで録音し、左右にパンニングすることで広がりを持たせています。
その際、片側はストラトのクリーン、もう片側はテレキャスターのドライブといった異なるキャラクターを組み合わせ、立体感を演出。
さらに高域成分はEQで整理し、コンプレッサーでアタックを均一化することで、聴き疲れしないサウンドに仕上げています。
ライブではPA側での補正も重要です。
アンプからの出音に加え、マイキングとライン出力を組み合わせることで、ハコの音響特性に合わせて調整。
特に中規模以上のライブではリバーブを会場リバーブと被らないように調整し、ギターが埋もれないよう配慮されています。
総じて、エジマハルシの音作りは「シンプルな核+曲ごとの空間演出」という二層構造が基本。
核となる歪みやクリーンのトーンをペダルとアンプでしっかりと作り、その上に空間系エフェクトを重ねて世界観を広げる。
さらにミックス段階でギターの立ち位置を整理し、ボーカルやリズム隊とのバランスを徹底していることが、聴きやすくも独創的な音に繋がっていると想定されます。
比較的安価に音を近づける機材【ポルカドットスティングレイ・エジマハルシ】
エジマハルシが実際に使用している機材は、Carol-AnnやStrymonなどプロユースの高級ブランドが多く、初心者にとってはなかなか手が出しにくいものです。
しかし、幸いなことに彼のサウンドの本質は「中域が前に出る歪み」「透明感あるクリーン」「空間系の深み」にあります。
このポイントを押さえることで、比較的安価な市販機材でも近い雰囲気を作り出すことが可能です。
まず歪み系。エジマが愛用するKing of ToneやOCDは非常に高価かつ入手困難ですが、BOSSの「BD-2 Blues Driver」や「OD-3 OverDrive」で代用できます。
特にBD-2はクランチから軽いドライブまで幅広く対応し、テレキャスター系ギターとの相性も抜群。
中域の押し出しとレスポンスの速さは、エジマのカッティングに近いニュアンスを表現できます。
ディストーションの代替にはBOSS「DS-1」や「JB-2 Angry Driver」がおすすめです。
JB-2はAngry Charlieをモデルにした回路を内蔵しており、実機にかなり近いサウンドキャラクターを再現可能。
歪みの粒立ちがはっきりしていて、エジマの攻撃的なリフを再現するのに適しています。
空間系に関しては、StrymonやEventideはプロ仕様の定番ですが、BOSSの「DD-8 Digital Delay」や「RV-6 Reverb」がコストパフォーマンスに優れています。
DD-8は多彩なディレイモードを備えており、ショートディレイでカッティングに厚みを加えることも、ロングディレイで浮遊感を演出することも可能です。
RV-6はモジュレーションやシマーリバーブなど、Strymon BigSkyに近い雰囲気を比較的低価格で再現できる優れものです。
マルチエフェクターを導入するなら「ZOOM G5n」や「LINE6 HX Stomp」が良い選択肢。
特にHX Stompはエジマが使用しているHX EFFECTSと同系列のサウンドエンジンを搭載しており、彼の音作りを再現するには最適な入門機材です。
ZOOMはさらに価格が抑えられており、初心者でも導入しやすく、多機能で練習や宅録にも使えるのが魅力です。
最後にアンプ。Carol-Annは高級ブティックアンプですが、BOSS「Katanaシリーズ」やFender「Champion 100」などは、透明感のあるクリーンと十分な歪みを兼ね備えており、家庭用からライブまで対応できます。
EQの設定次第で中域を強調すれば、エジマらしい前に出るサウンドを作ることができます。
以上をまとめると、安価にエジマの音に近づけるには、
①中域重視のオーバードライブ(BOSS BD-2 / OD-3)
②粒立ちの良いディストーション(BOSS JB-2)
③広がりを持たせる空間系(BOSS DD-8 / RV-6)
④柔軟なマルチエフェクター(HX Stomp / ZOOM G5n)
⑤クリアなクリーンが得られるトランジスタアンプ
この5つの要素を意識することが近道になります。
種類 | 機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
オーバードライブ | BOSS BD-2 Blues Driver | BOSS | Amazonで探す | ポルカドットスティングレイ | エジマハルシ | King of Toneの代替として有効。テレキャスターと好相性。 |
ディストーション | BOSS JB-2 Angry Driver | BOSS | Amazonで探す | ポルカドットスティングレイ | エジマハルシ | JHS Angry Charlieをモデル化。実機に近い歪み感を再現可能。 |
ディレイ | BOSS DD-8 Digital Delay | BOSS | Amazonで探す | ポルカドットスティングレイ | エジマハルシ | 多機能ディレイ。浮遊感あるリフや奥行きを演出。 |
リバーブ | BOSS RV-6 Reverb | BOSS | Amazonで探す | ポルカドットスティングレイ | エジマハルシ | Strymon BigSkyに近い空間系サウンドを低価格で実現。 |
マルチエフェクター | LINE6 HX Stomp | LINE6 | Amazonで探す | ポルカドットスティングレイ | エジマハルシ | HX EFFECTSと同系統。多機能で再現性が高い。 |
アンプ | BOSS Katana 100 | BOSS | Amazonで探す | ポルカドットスティングレイ | エジマハルシ | 透明感あるクリーンと十分な歪みを兼ね備える。入門機として最適。 |
総括まとめ【ポルカドットスティングレイ・エジマハルシ】

エジマハルシのサウンドの本質は、「シンプルな構成の中に奥行きを与える巧みな設計」にあります。
彼が選ぶギターはテレキャスターやストラトといった王道のモデルですが、電装改造やハムバッカー搭載によって独自性を持たせています。
さらにCarol-AnnやBadCatなどブティック系アンプを軸に、ペダルでキャラクターを重ねることで、バンド全体を包み込む豊かな音像を実現しています。
エフェクター選びにおいても、King of ToneやOCDといった中域に強い歪み系を中心に、空間系のStrymon BigSkyやEventide Time Factorで広がりを加えるという、二段構えの音作りが特徴的です。
これは「芯をしっかり作り、必要に応じて広げる」という合理的かつ感覚的なアプローチであり、ミックス段階でもその設計思想が反映されています。
EQ処理で不要な帯域を整理し、ダブルトラッキングで立体感を強調するなど、スタジオ/ライブ問わず一貫した完成度を保っているのです。
また、ライブでの操作性にも抜かりがありません。ループスイッチャーを活用し、複雑なペダル構成を瞬時に切り替える仕組みを導入。
その結果、演奏中の負担を減らし、パフォーマンスに集中できる環境を整えています。
さらに、電源供給やノイズ管理にもこだわり、プロフェッショナルとしての信頼性を徹底している点も見逃せません。
一方で、初心者やファンが「エジマハルシ風サウンド」に挑戦する場合も、必ずしも高級機材が必要なわけではありません。
BOSSやLINE6の手頃な機材で「中域重視の歪み」「透明感あるクリーン」「奥行きあるリバーブ」を意識すれば、彼のサウンドにぐっと近づくことが可能です。
重要なのは、機材そのものよりも「どう音を組み合わせ、どうミックスするか」という考え方を真似することにあります。
総じて、エジマハルシの音作りは、単なる個性の追求ではなく「バンド全体のサウンドを最適化する」ためのアプローチです。
その結果、ポルカドットスティングレイの楽曲は聴きやすさと独創性を両立し、聴く人に強烈な印象を残します。
読者が自分の環境でエジマの音を再現する際には、この「全体の中での最適化」という視点を持つことが最も大切だと言えるでしょう。
エジマハルシのギターサウンドは単なる機材の集合体ではなく、「選び方」「使い方」「組み合わせ方」によって生み出された芸術的な設計図です。
彼の音作りを真似することは、機材研究にとどまらず、音楽全体をどうデザインするかという深い学びにもつながります。
“`
下記恐らく使用(所持)している機材のまとめです。参考までに!
🎸 ギター
Nash Guitars T72DLX(Telecaster Deluxeタイプ)
メイン使用機。Lollar Wide Range Humbucker搭載。電装系をテックと改造。色違い(ナチュラル・ブラウン)も所持。
Fender American Vintage II 1951 Telecaster (Butterscotch Blonde)
『DENKOUSEKKA』『ゴーストダイブ』『JO-DEKI』で使用。
Fender American Vintage ’59 Stratocaster (3Tone Sunburst)
『ミドリ』で使用。内部配線・コンデンサー交換済み。センター+フロントのハーフトーンを多用。
🎤 ストラップ
AQUBE MUSIC PRODUCTS SHRINK Strap(Nash & Telecasterで使用)
CHUMS製 青いギターストラップ(別記事記載)
🔊 アンプ & スピーカー
Carol-Ann OD3r(アンプヘッド)
内部配線を改造済み。AC4 Controllerでチャンネル切替。
キャビネット:テック製 2発縦置きキャビ
Tone Tubby スピーカー(Carol-Annと組み合わせ)
BadCat Black Cat(過去のメインアンプ)
🎛️ エフェクター / ペダルボード
メインボード(歪み系・基本音作り)
One Control Iguana Tail Loop 2(ループスイッチャー)
tc electronic Polytune 2 mini(チューナー)
Strymon Compadre(コンプレッサー/ブースター、常時ON)
ANALOG.MAN King of Tone(オーバードライブ)
JHS Angry Charlie V3(ディストーション)
Fulltone OCD(オーバードライブ)
Hermida Audio Zendrive(オーバードライブ、別記事記載)
Z.Vex Fuzz Factory(ファズ、「補欠」との記載あり)
Source Audio Spectrum Envelope Filter(エンベロープフィルター、別記事記載)
LINE6 HX EFFECTS(マルチ、空間系もカバー)
Line6 M9 Stompbox Modeler(別記事記載・旧使用機材)
Custom Audio Japan PBHUB6-C(電源ハブ)
VooDoo Lab Pedal Power 2 Plus(パワーサプライ)
Vital Audio VA-08 MkII(パワーサプライ)
サブボード(空間系・持ち替え用)
Strymon BigSky(リバーブ)
Strymon BlueSky(リバーブ)
Eventide Time Factor(ディレイ)
BOSS DD-7(ディレイ、別記事記載)
One Control Minimal Series AB Box(ラインセレクター)
ボード外
Carol-Ann AC4 Controller(アンプ用フットスイッチ)
Budda Bud Wah+ Plus(ワウペダル)
🎵 その他
Jim Dunlop Tortex 1.0mm(ピック)
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