始めに(特徴紹介)
Periphery(ペリフェリー)の中心人物であり、ギタリスト兼コンポーザーとしても知られるMisha Mansoor(ミーシャ・マンソー)。彼のサウンドは「Djent」というジャンルを確立する原動力となり、タイトでリズミカルなリフワークと、空間的で広がりのあるクリーントーンの両立が特徴です。
Peripheryの楽曲では、8弦や7弦を駆使した低音リフと、複雑なリズムパターンが融合し、さらにディレイやリバーブを駆使した美しいアルペジオやアンビエントなパートも重要な要素になっています。代表曲「Icarus Lives!」や「Scarlet」では、彼の鋭くも立体的な音作りが前面に出ており、現代プログレッシブ・メタルギタリストのアイコンともいえる存在になっています。
また、Mishaは単なる演奏者にとどまらず、機材開発にも深く関わっています。特にHorizon Devices Precision Driveは彼自身のシグネチャー・オーバードライブとして設計され、多くのモダンメタルギタリストに愛用されています。彼の音作りは「機材ありき」ではなく、アイディアを具現化するための手段としてギター・アンプ・エフェクターを選び抜いている点に特徴があります。
本記事では、Misha Mansoorの使用アンプ・ギター・エフェクターを詳細にまとめ、実際にどのようなセッティングであの独特なサウンドを再現しているのかを解説していきます。
彼の音作りに興味があるギタリストや、Peripheryのようなモダンメタルのサウンドを再現したい人にとって参考になる情報を盛り込みました。
以下のリンクからPeripheryの公式MVを探し、実際のサウンドを耳で確かめながら読み進めていただくと理解が深まります。
使用アンプ一覧と特徴【Periphery・Misha Mansoor】
Misha MansoorがPeripheryで用いてきたアンプは、いずれもモダンメタルに適したハイゲインアンプが中心です。彼はレコーディングやライブに応じて複数のモデルを使い分けていますが、共通しているのは「低音のタイトさ」「ミッドの明瞭さ」「高音域の抜け」をバランス良く確保できるモデルを選んでいる点です。
代表的なモデルはEVH 5150III 50です。3チャンネル仕様で、クリーンからモダンハイゲインまで幅広く対応可能な点が評価されており、ライブでのメインアンプとして長らく使用されています。Peavey 6505+や6534+はモダンメタルの定番で、特に6505+は独立EQを持ち、Mishaのリズムリフに必要な「輪郭ある低音」を再現する上で有効に機能していると考えられます。
さらに、Misha自身のシグネチャーモデルであるPeavey invective.120も重要です。これは彼の意見を反映して開発されたアンプで、ノイズゲートやブースト、MIDI制御などが統合されており、まさに現代的なプログメタル向けの万能アンプといえます。Marshall 2555X Silver Jubileeは、クランチ感と豊かな倍音を活かしたサウンドを求めるときに選ばれ、Djentスタイルとは異なるニュアンスを加える際に役立っています。
また、Bogner Shivaのようなハイエンドアンプも使用しており、クリーントーンやクランチでの表現力を重視する場面で活躍。スタジオレコーディングでのクリーンパートや空間系エフェクトを重ねる際に選ばれることが多いと推測されます。
これらのアンプは時期によって使い分けられており、特にレコーディングではFractal Audio Systems Axe-Fxを介したアンプシミュレーションやリ・アンプを多用する場面も確認されています。つまり「実機アンプ+デジタルマルチのハイブリッド運用」がMishaの音作りの基本形態であるといえます。
総じて、Mishaのアンプ選びは「ライブではタイトかつ再現性の高いアンプ」「レコーディングでは自由度の高いシミュレーションとの併用」という2本柱で構成されている、と想定されます。
機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
EVH 5150III 50 | EVH | Amazonで探す | Periphery | Misha Mansoor | 3ch仕様。ライブでのメイン使用が確認されている。 |
Peavey 6505+ | Peavey | Amazonで探す | Periphery | Misha Mansoor | モダンメタル定番。独立EQで低音がタイト。 |
Peavey 6534+ | Peavey | Amazonで探す | Periphery | Misha Mansoor | EL34管仕様で独特のミッドレンジを持つ。 |
Marshall 2555X Silver Jubilee | Marshall | Amazonで探す | Periphery | Misha Mansoor | 独特のクランチサウンドを求める際に使用。 |
Peavey invective.120 | Peavey | Amazonで探す | Periphery | Misha Mansoor | 本人シグネチャーモデル。多機能でライブ・スタジオ兼用。 |
Bogner Shiva | Bogner | Amazonで探す | Periphery | Misha Mansoor | クリーントーン〜ハイゲイン対応。スタジオでの表現力重視に使用。 |
使用ギターの種類と特徴【Periphery・Misha Mansoor】
Misha Mansoorは、Peripheryでの活動を通じて多彩なギターを使い分けてきました。その選択は単なるブランド嗜好ではなく、楽曲のリフやアルペジオの質感に直結しています。基本的に彼は7弦や8弦を駆使し、Djentの要である低音のタイトさと高音域の煌びやかさを両立させるモデルを選んでいます。
彼の代表的な一本はJackson Juggernaut HTで、自身のシグネチャーモデルとして開発されました。Bare Knuckle製のピックアップを搭載し、モダンメタルに必要な分離感と強烈なアタックを確保。ライブやレコーディングの中心的存在です。さらにAristides 070は新素材「アリウム」を採用したボディ構造で、木材では得られないロングサスティーンが特徴。実際にライブやSNSで確認されるモデルで、Mishaの多弦ギター志向を体現しています。
Blackmachine B6やSkervesen Raptor 7といったハンドメイド系のモデルも使用。特にBlackmachine B6はメタルギタリストの憧れとされ、タイトなピッキングレスポンスで複雑なリフを支えています。また、Strandberg Boden 8は人間工学に基づいたヘッドレスデザインを持ち、長時間の演奏やツアーにおいて高いプレイアビリティを発揮。Djentやプログメタルの新世代を象徴するギターといえます。
さらに、Mayones DuvellやRegiusはスルーネック構造と明瞭なトーンで知られ、Mishaの音作りにおける「音の分離感」を担保する役割を果たしています。Daemoness CimmerianのようなUK製の個性派ギターも確認され、彼が多様なメーカーと積極的に関わってきたことがわかります。
過去にはFender StratocasterやTelecasterといったクラシックなギターも使用しており、レコーディングやデモ制作でオールジャンル対応のサウンドを取り込む場面もありました。さらにMusic Man JP(John Petrucciモデル)も所有しており、薄いネックと操作性の良さを活かして、速弾きやリードに取り入れていたことも確認されています。
このようにMishaは「Jacksonを中心にしたモダンメタル仕様のメインギター」と「多弦モデルによる拡張表現」、さらに「クラシックモデルでの補完」という3層構造でギターを選んでいる、と想定されます。
機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | ギターの種類 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
Jackson Juggernaut HT | Jackson | Amazonで探す | Periphery | Misha Mansoor | エレキギター(シグネチャー) | Bare Knuckle PU搭載。ライブ・レコーディングのメイン。 |
Aristides 070 | Aristides | Amazonで探す | Periphery | Misha Mansoor | 7弦エレキギター | 新素材アリウム採用。豊かなサスティーン。 |
Blackmachine B6 | Blackmachine | Amazonで探す | Periphery | Misha Mansoor | エレキギター | ハンドメイド。Bare Knuckle PU搭載。ピッキングの繊細さを再現。 |
Strandberg Boden 8 | Strandberg | Amazonで探す | Periphery | Misha Mansoor | 8弦エレキギター | ヘッドレス。軽量で人間工学デザイン。 |
Skervesen Raptor 7 | Skervesen | Amazonで探す | Periphery | Misha Mansoor | 7弦エレキギター | 独立系ビルダー製。繊細なピッキングに反応。 |
Daemoness Cimmerian | Daemoness | Amazonで探す | Periphery | Misha Mansoor | エレキギター | UKブランド製。個性的デザイン。 |
Mayones Duvell | Mayones | Amazonで探す | Periphery | Misha Mansoor | エレキギター | 鋭いサウンドと速いレスポンス。 |
Mayones Regius | Mayones | Amazonで探す | Periphery | Misha Mansoor | エレキギター | スルーネック構造。明瞭で分離感のあるトーン。 |
Music Man JP | Music Man | Amazonで探す | Periphery | Misha Mansoor | エレキギター | John Petrucciモデル。速弾き対応の薄いネック。 |
Fender Stratocaster | Fender | Amazonで探す | Periphery | Misha Mansoor | エレキギター | オールジャンル対応。デモやクリーントーンに使用。 |
Fender Telecaster | Fender | Amazonで探す | Periphery | Misha Mansoor | エレキギター | 鋭いトーンを求める際に使用。 |
使用エフェクターとボード構成【Periphery・Misha Mansoor】
Misha Mansoorの音作りにおいて、エフェクターは単なる彩りではなく「楽曲の一部」を形作る重要な要素です。彼はエフェクトボードをライブとスタジオで使い分けており、特にドライブ系やノイズゲート、空間系エフェクトを駆使してDjent特有のタイトで広がりのあるサウンドを構築しています。
オーバードライブではMaxon OD808やKlon Centaurなどの定番機種を使用し、ハイゲインアンプの前段をプッシュして輪郭を強調。さらに、彼のシグネチャーペダルであるHorizon Devices Precision Driveは、ノイズゲートを内蔵したオーバードライブとしてDjentの低音リフを極限までタイトに整える役割を担っています。これによりブーミーになりがちな低音を制御し、リフに鋭さを加えています。
空間系ではStrymon MobiusやBOSS MD-500を中心に、モジュレーションを多彩に使い分けます。ディレイに関してはWalrus Audio BellwetherやBOSS DD-500、Meris Polymoonなどを状況によって組み合わせ、クリーンパートの立体感を演出。リバーブではEventide SpaceやEQD Avalanche Runがよく取り入れられ、アンビエントな質感を強化しています。
また、Walrus Audio Janusのようなユニークなファズ+トレモロも導入しており、ジョイスティック操作でライブ中に大胆な効果を出すなど、単なる補助的役割を超えて「演奏の一部」として活用している点も特徴です。
さらにFractal Audio Systems Axe-Fxをボードの中心に組み込み、アンプシミュレーションや複数エフェクトを統合管理。ライブではシンプルなルーティングを優先しつつ、スタジオでは複雑なプリセットを駆使するスタイルを取っています。チューナーは定番のBOSS TU-3を使用し、安定した環境を構築。
このように、Mishaのエフェクターボードは「Precision Drive+ノイズゲート」で土台を固め、「空間系エフェクト」で広がりを与えるという構成が基本軸となっています。彼の音作りは常に進化し続けており、機材の入れ替えや新製品の導入も頻繁に行われています。結果として、彼のエフェクトシステムは常に流動的でありながらも「Djentサウンドを支える必須構成」が一貫して存在する、と想定されます。
機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | エフェクターの種類 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
Maxon OD808 | Maxon | Amazonで探す | Periphery | Misha Mansoor | オーバードライブ | アンプ前段をブースト。Djentリフの定番。 |
Klon Centaur | Klon | Amazonで探す | Periphery | Misha Mansoor | オーバードライブ | 中域ブーストで輪郭強調。レコーディングで使用。 |
Horizon Devices Precision Drive | Horizon Devices | Amazonで探す | Periphery | Misha Mansoor | オーバードライブ | シグネチャーモデル。ノイズゲート内蔵。 |
Strymon Mobius | Strymon | Amazonで探す | Periphery | Misha Mansoor | モジュレーション系 | 多彩なモジュレーションを一台でカバー。 |
BOSS DD-500 | BOSS | Amazonで探す | Periphery | Misha Mansoor | ディレイ | スタジオ・ライブ両方で活躍する定番ディレイ。 |
Eventide Space | Eventide | Amazonで探す | Periphery | Misha Mansoor | リバーブ | アンビエントな空間系リバーブを担当。 |
Walrus Audio Janus | Walrus Audio | Amazonで探す | Periphery | Misha Mansoor | ファズ/トレモロ | ジョイスティック操作で独特の効果を出す。 |
Fractal Audio Axe-Fx | Fractal Audio | Amazonで探す | Periphery | Misha Mansoor | マルチエフェクター | アンプシミュレーター兼エフェクト統合システム。 |
BOSS TU-3 | BOSS | Amazonで探す | Periphery | Misha Mansoor | チューナー | ライブで安定した使用が確認される定番チューナー。 |
音作りのセッティング・EQ・ミックスの工夫【Periphery・Misha Mansoor】
Misha Mansoorの音作りは「アンプ直結の迫力」と「緻密に調整されたEQ処理」の両立によって成り立っています。Djentサウンドの肝は、低音弦のリフが潰れずに明確に聴こえることにあり、そのため彼はアンプ設定とポストプロダクションの両方で入念な調整を行っています。
アンプの基本セッティングは、ゲインを過剰に上げすぎず、ローエンドをタイトに抑えることが重要です。例えばPeavey 6505+やEVH 5150IIIを使用する場合、ゲインは5〜6程度に抑え、ローを軽くカット、ミドルをやや強調、プレゼンスとトレブルを上げすぎないことで「ブーミーにならず切れ味のある低音」を実現しています。Precision Driveのようなオーバードライブを前段に置くことで、不要な低域を削ぎ落とし、タイトなアタック感を作り出すのが定番です。
EQに関しては、ギター単体で完結するのではなく、バンド全体のミックスを前提に調整されます。Mishaは「ギターは中域を主役に、低域はベースと住み分ける」という思想を持っており、80〜120Hz付近は削り、1〜2kHzを持ち上げてピッキングアタックを強調する傾向があります。ハイエンドはシンバルやボーカルとぶつからないように、6〜8kHzを軽くカットするケースも確認されています。
曲ごとの使い分けも明確です。重厚なリフが中心の「Make Total Destroy」ではローをタイトに絞り、Precision Drive+5150IIIで輪郭を強調。アンビエントなパートが多い「Scarlet」や「Lune」では、クリーントーンを主体にディレイ(DD-500やPolymoon)やリバーブ(Eventide Space)を深めにかけ、広がりのあるサウンドスケープを作り上げています。
また、MishaはFractal Axe-Fxを活用したプリセット管理にも長けています。ライブでは各曲ごとにクリーン/リード/リズム用のパッチを用意し、シーンに応じて瞬時に切り替える運用を行っています。アンプとエフェクトをデジタルで再現することで、スタジオで作り込んだ音をそのままライブに持ち込むことが可能になっています。
ミックスにおいては、ギターのダブルトラッキングやクワッドトラッキングを基本とし、左右の広がりを確保しつつ、中央にはリードギターやボーカルを配置。コンプレッサーは演奏の粒立ちを揃えるために軽めに使用され、ノイズゲートはブレイクダウン時の無駄な残響をカットするため必須の要素となっています。リフのキレを生かすため、アタック感を犠牲にするような過度なコンプは避けられています。
最終的にMishaの音作りは「ギター単体の豪快な音」ではなく「バンド全体のミックスの中で成立する音」に重点を置いています。EQやゲート、ディレイやリバーブの深さは、必ず楽曲全体の響きに合わせて調整されているのです。これが彼の音が「重厚でありながらクリア」に聴こえる最大の理由である、と想定されます。
比較的安価に音を近づける機材【Periphery・Misha Mansoor】
Misha Mansoorのサウンドは高価なシグネチャーモデルや多弦ギター、ハイエンドアンプに支えられていますが、初心者や中級者がいきなり同じ機材を揃えるのは現実的ではありません。しかし安心してください。市販されている手頃な機材を使うことで、十分に近いニュアンスを再現することが可能です。
まず重要なのは「タイトな低音」を作るためのオーバードライブです。Misha本人も愛用するMaxon OD808は定番ですが、より安価なBOSS SD-1も代替として非常に優秀です。SD-1は中域を持ち上げつつ低音を引き締める特性があり、Djentリフのカッティング感を再現できます。Precision Driveの代わりにSD-1をアンプ前にかませるだけでも大きな効果があります。
アンプに関してはPeavey 6505や5150IIIの購入が難しい場合、BOSSのマルチエフェクター「GT-1000」や「GT-1」、Line 6 Helix Stompが有効です。これらはアンプシミュレーターを搭載しており、モダンハイゲインサウンドを手軽に得られるのが魅力です。特にGT-1は価格も抑えめで、自宅練習からライブまで対応可能です。
ギターはJackson Juggernaut HTやMayones Regiusが手に入らなくても、IbanezやSchecterの7弦・8弦ギターを選べば十分に近いサウンドを作れます。Ibanez RGシリーズのマルチスケールモデルやSchecter Omen Elite-7はコストパフォーマンスが高く、Mishaが得意とする低音リフの再現に最適です。
空間系エフェクトに関しては、StrymonやEventideは高価ですが、代替としてBOSS DD-8(ディレイ)やRV-6(リバーブ)が挙げられます。特にDD-8は多機能で、クリーントーンに深みを持たせる用途にぴったりです。これらを組み合わせれば、「Scarlet」や「Lune」に見られるようなアンビエントな質感も十分に作り出せます。
総じて、Mishaサウンドの再現に必須なのは「タイトな低音ブースト」「モダンハイゲイン」「空間系の厚み」の3点です。下記の表で紹介するような比較的安価な機材を揃えれば、5万円前後の予算でもかなり近い音を楽しめるでしょう。
種類 | 機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
オーバードライブ | BOSS SD-1 Super OverDrive | BOSS | Amazonで探す | Periphery | Misha Mansoor | Precision Driveの代替。低音を引き締めDjent向き。 |
マルチエフェクター | BOSS GT-1 | BOSS | Amazonで探す | Periphery | Misha Mansoor | モダンハイゲイン対応。初心者にも扱いやすい。 |
マルチエフェクター | Line 6 HX Stomp | Line 6 | Amazonで探す | Periphery | Misha Mansoor | Axe-Fxの簡易代替として有効。ライブ・宅録両用。 |
ギター | Ibanez RG7421 | Ibanez | Amazonで探す | Periphery | Misha Mansoor | 7弦ギター。低音リフを再現しやすい入門機。 |
ギター | Schecter Omen Elite-7 | Schecter | Amazonで探す | Periphery | Misha Mansoor | コストパフォーマンスに優れた7弦モデル。 |
ディレイ | BOSS DD-8 | BOSS | Amazonで探す | Periphery | Misha Mansoor | 多機能ディレイ。クリーントーンに立体感を加える。 |
リバーブ | BOSS RV-6 | BOSS | Amazonで探す | Periphery | Misha Mansoor | 高品質リバーブ。アンビエント系の表現に有効。 |
総括まとめ【Periphery・Misha Mansoor】

Misha Mansoorの音作りを総合すると、その本質は「低音のタイトさ」と「空間的な広がり」の両立にあります。Djentサウンドの代表格として知られる彼のギターは、単に重いだけでなく、明確なピッキングニュアンスと、広大な音像を持つ点が大きな特徴です。これにより、リスナーはリフの迫力を体感すると同時に、クリーンパートでは幻想的な浮遊感を味わうことができます。
機材面では、Jackson Juggernaut HTやAristides 070といったモダンな多弦ギターがサウンドの土台を作り、EVH 5150IIIやPeavey invective.120などのハイゲインアンプがパワフルな出音を支えています。さらに、Precision DriveやMaxon OD808による前段ブースト、そしてEventide SpaceやBOSS DD-500による空間系処理が加わることで、Misha特有の「重厚かつクリア」な音が完成します。
また、彼のアプローチは単なる「機材頼み」ではありません。重要なのはミックス全体を見据えた音作りであり、低域と高域を他の楽器と住み分け、中域を中心にギターを際立たせるEQバランスが常に考えられています。これは宅録や自宅練習においても応用可能で、たとえフルセットの機材を揃えていなくても、EQの工夫ひとつで近いニュアンスを出せるという示唆になります。
さらに、比較的安価な代替機材を組み合わせてもMishaサウンドのエッセンスは十分再現可能です。BOSS SD-1で低域を引き締め、GT-1やHX Stompでモダンハイゲインをシミュレートし、IbanezやSchecterの7弦ギターを選べば、5万円前後の予算でも「Periphery風の音」を楽しむことができます。
総括すると、Misha Mansoorの音作りは「高価なシグネチャー機材」よりも「サウンド哲学」に裏打ちされています。つまり、低音をコントロールし、中域を際立たせ、空間系で広がりを与えるという発想が根幹にあるのです。読者の皆さんも、まずは手持ちの機材でEQやゲート、ブースターを駆使し、Mishaのアプローチを模倣してみることから始めるのが良いでしょう。それこそが、Peripheryの音に近づく最短ルートだといえます。
下記恐らく使用(所持)している機材のまとめです。参考までに!
🎸 ギター
Jackson Juggernaut HT(シグネチャーモデル/Bare Knuckle PU 搭載)
Aristides 070(新素材アリウムボディ/豊かなサスティーン)
Blackmachine B6(Bare Knuckle PU搭載)
Strandberg Boden 8(ヘッドレス/人間工学デザイン)
Skervesen Raptor 7(独立系ビルダー製/繊細なピッキング反応)
Daemoness Cimmerian(UKブランド)
Mayones Duvell(鋭いサウンド/速いレスポンス)
Mayones Regius(スルーネック/分離感・明瞭なトーン)
Music Man JP(John Petrucciモデル/薄いネックシェイプ)
Fender Stratocaster(オールジャンル対応)
Fender Telecaster(鋭いトーン)
🔊 アンプ
EVH 5150III 50(3chハイゲイン)
Peavey 6505+(独立EQ/モダンハイゲイン)
Peavey 6534+(EL34管仕様)
Marshall 2555X Silver Jubilee(独特のクランチ)
Peavey invective.120(シグネチャーモデル/多機能)
Bogner Shiva(クリーン〜ハイゲイン対応)
🎛 エフェクター
オーバードライブ/ディストーション
Maxon OD808
Klon Centaur
Bondi Effects Sick As Overdrive
Friedman BE-OD
Walrus Audio 385
Bogner Ecstasy Blue
Walrus Audio Janus(Fuzz+Tremolo/ジョイスティック操作)
Pro Tone Bulb Deluxe Misha Mansoor Overdrive(シグネチャー)
Horizon Devices Precision Drive(ノイズゲート内蔵/シグネチャー)
Horizon Devices Nano Attack
モジュレーション/トレモロ
Strymon Mobius
BOSS MD-500
Seymour Duncan Shapeshifter
Chase Bliss Audio Gravitas
Walrus Audio Monument
ディレイ
Walrus Audio Bellwether
EarthQuaker Devices Disaster Transport
Chase Bliss Audio Tonal Recall
Caroline Guitar Company Kilobyte
Free The Tone Flight Time FT-2Y
BOSS DD-500
MXR Carbon Copy Bright
MXR Carbon Copy Analog Delay
Meris Polymoon
Catalinbread Belle Epoch
Catalinbread Echorec
Way Huge Supa-Puss
リバーブ
BOSS RV-500
EarthQuaker Devices Avalanche Run
EarthQuaker Devices Afterneath
Walrus Audio Descent
Mr. Black Eterna Gold
Eventide Space Reverb
その他(オクターバー/ビットクラッシャー等)
Walrus Audio Luminary(オクターバー)
Meris Ottobit Jr(ビットクラッシャー)
ノイズサプレッサー/ゲート
MXR Smart Gate
Boss NS-2
TC Electronic Sentry Noise Gate
ISP Technologies Decimator II
コンプレッサー
Way Huge Saffron Squeeze
Walrus Audio Deep Six
Seymour Duncan Vise Grip
MXR Custom Comp
TC Electronic HyperGravity
Keeley 4-Knob Compressor
マルチエフェクト/チューナー
Fractal Audio Systems Axe-Fx(アンプ/エフェクト統合マルチ)
BOSS TU-3(チューナー)
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