【波多野裕文】People In The Box風サウンドの作り方+ギター機材音作りセッティングのまとめ【エフェクター・アンプ】

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始めに(特徴紹介)

People In The Boxのギターボーカル、波多野裕文さんは、浮遊感と緊張感を同居させる独特のサウンドで知られています。彼のギタープレイは、静寂と轟音を行き来しながら、曲の世界観を色鮮やかに表現するのが特徴です。

代表曲「月曜日/無菌室」では、深いリバーブと空間系の音作りが全体を覆い、バンドサウンドに独自の陰影を与えています。また、ワーミーペダルを用いた大胆なピッチシフトや、Sobbatファズによる分厚いディストーションが印象的で、ライブではその独自の音色がオーディエンスを強烈に引き込みます。

一見シンプルな構成のエフェクターボードですが、DD-6のHold機能を独自に駆使するなど、他のギタリストとは一線を画すアプローチを展開。BOSS製エフェクターを多用するのも特徴で、信頼性と入手のしやすさを重視した実践的な選択が光ります。

こうした機材選びと使いこなしが融合し、音源でもライブでも「波多野裕文らしい」音を確立しているのです。彼のサウンドが注目されるのは、単に歪みやエフェクトの強さではなく、空間と質感をデザインする緻密さにあります。

音の余白や響きの美学を重視するリスナーにとって、波多野さんのギターは唯一無二。People In The Boxの楽曲を聴けば、その奥行きある音像と繊細な表現に惹き込まれることでしょう。

以下では、波多野裕文さんが使用するアンプ、ギター、エフェクターを一つずつ丁寧に解説しながら、その音作りの秘密に迫っていきます。

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使用アンプ一覧と特徴【People In The Box・波多野裕文】

波多野裕文さんは、エフェクターの個性的な使い方で注目されがちですが、実はアンプ選びにも彼の音作りの哲学が色濃く表れています。彼のサウンドは「浮遊感のあるクリーントーン」と「強烈なファズやオーバードライブの歪み」の対比が大きな魅力であり、それを支えるのがクリーンで素直なアンプです。

ライブやレコーディングで多く確認されているのは、Fender系のアンプです。特にTwin ReverbやHot Rod Deluxeといったモデルは、透明感のあるクリーンとペダル乗りの良さが特徴で、SobbatのファズやWhammyとの相性も抜群です。People In The Boxの複雑で緊張感ある楽曲において、余白を活かした音作りができる点で理想的だと言えるでしょう。

一方で、マーシャル系アンプを使ったとされる時期もあります。例えば小規模なライブハウスではJCM2000やDSLシリーズなど、ドライブ感を重視したアンプが使われたという証言もあります。ただし、歪みはアンプよりもエフェクターに任せる傾向が強いため、基本的にはクリーンでレンジの広いFender系が中心と考えられます。

アンプに過度なキャラクターを求めず、ペダルで音を作り込むスタイルは、他の日本のオルタナティブ・ポストロック系ギタリストとも共通する部分です。波多野さんにとって、アンプは「音のキャンバス」であり、ファズやディレイ、リバーブで色を塗るための基盤と言えるでしょう。

2020年代以降のライブでは、Roland JC-120を使用している姿も確認されています。JC-120は日本のロックシーンで長年定番とされるトランジスタアンプで、硬質なクリーンと独自のコーラスが魅力。People In The Boxの浮遊感あるサウンドをさらに強調する選択肢として非常に理にかなっています。

このように、波多野裕文さんのアンプは「ペダルの個性を最大限に活かすための透明な基盤」という意味合いが強く、状況に応じてFender系やRoland JC-120を使い分けていると想定されます。

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Fender Twin ReverbFenderAmazonで探すPeople In The Box波多野裕文透明感あるクリーン。ペダルとの相性が良く、ライブでの使用例多数。
Fender Hot Rod DeluxeFenderAmazonで探すPeople In The Box波多野裕文歪みよりもクリーン主体で使用。エフェクターの個性を支える土台。
Marshall JCM2000/DSLシリーズMarshallAmazonで探すPeople In The Box波多野裕文小規模ライブで使用された可能性あり。歪みよりクランチ用途。
Roland JC-120RolandAmazonで探すPeople In The Box波多野裕文2020年代以降のライブで使用確認。硬質なクリーンと独自コーラス。

使用ギターの種類と特徴【People In The Box・波多野裕文】

a close up of a guitar head with other guitars in the background

波多野裕文さんが奏でる独特のサウンドを形作る大きな要素のひとつが、彼のギター選びにあります。People In The Boxの楽曲は、繊細なアルペジオから重厚なディストーションまで幅広いダイナミクスを要求するため、彼のメインギターもその表現力に大きく寄与しています。

ライブや写真で確認されることが多いのは、Fender Telecasterです。シングルコイルならではのクリアで切れのあるサウンドが、彼のアルペジオやコードワークに透明感を与え、空間系エフェクトと組み合わせることで独特の浮遊感を演出します。Telecasterは歪ませた時の粒立ちも良く、ファズやオーバードライブと組み合わせても音が潰れにくい点が、波多野さんのサウンドに最適です。

また、Fender Stratocasterを使用している時期も確認されています。Stratocaster特有の中域の粘りとポジション切り替えによる多彩な音色は、複雑なコード進行を多用するPeople In The Boxの楽曲にマッチします。特にクリーントーンでの美しいアルペジオや、コーラス系エフェクトとの相性は抜群です。

さらに、Gibson ES-335系やセミアコタイプのギターを用いたとされる時期もあります。セミアコのふくよかな響きは、静寂と轟音を行き来する彼らの楽曲に厚みを持たせる役割を果たし、ファズとの組み合わせではダークで重厚なトーンを生み出します。

ギター選びの共通点として言えるのは、どのモデルも「透明感がありつつ、歪ませても音が潰れない」という特性を持っていることです。これは、波多野さんが常に空間系エフェクトやファズを多用するスタイルであるため、原音がしっかりしているギターを選んでいると考えられます。

時期によって使用モデルは変化しているものの、現在でもTelecasterやStratocasterが中心的存在であると想定されます。シンプルな構成ながら、彼の手とエフェクトによって独特の世界観を描き出すギターたちは、まさに「波多野サウンド」を象徴する存在です。

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Fender TelecasterFenderAmazonで探すPeople In The Box波多野裕文ソリッド(シングルコイル)メインギター。透明感あるクリーンと歪みの粒立ちが特徴。
Fender StratocasterFenderAmazonで探すPeople In The Box波多野裕文ソリッド(シングルコイル)ポジション切替で多彩な音色。空間系エフェクトとの相性が良い。
Gibson ES-335GibsonAmazonで探すPeople In The Box波多野裕文セミアコースティック厚みのある響き。ファズとの組み合わせで重厚なサウンド。

使用エフェクターとボード構成【People In The Box・波多野裕文】

波多野裕文さんのサウンドを語る上で、エフェクターボードは欠かせません。彼のギタートーンの核には、DigiTech Whammy PedalとSobbatのファズ(FB-3、FB-4)が存在します。特にワーミーペダルは大胆なピッチシフトを可能にし、ファズは分厚く荒々しい質感を加えることで、楽曲全体に独自のテンションを与えています。

また、BOSS DD-6のHold機能を用いた演奏スタイルは非常に特徴的です。一般的にはルーパー的に用いられることが多いHold機能を、波多野さんは一瞬のサンプリングとリリースによる独特のリズムやテクスチャー生成に活用しています。これは「月曜日/無菌室」などで顕著に聴くことができ、サウンドの独自性を決定づける要素です。

さらに、BOSS RV-5リバーブは彼のクリーントーンを支える重要な機材です。セッティングは「11時~13時/13時/11時/MODULATE」という独特の調整で、深く広がる空間を演出。常時ONにすることで、全体に揺らめくような残響が漂います。これもPeople In The Boxの「幽玄なサウンドイメージ」の要です。

その他、Fulltone OCDによるドライブサウンドや、MT-CB(クリーンブースター)、PRX-2S(ループシステム)、Line 6 Echo Park(ディレイ)、Line 6 Verbzilla(リバーブ)、Noah’s ark AC/DC(パワーサプライ)などがボードに組み込まれています。これらは安定した動作や多彩な空間演出を可能にし、実験的かつ芸術的な音響を支えています。

また、BOSS OD-3やBD-2といった定番オーバードライブも所持しており、特に歪むアンプが無い環境での補強やブースターとしての用途に使われます。波多野さんがBOSSを愛用する理由は「どこでも入手でき、壊れにくい」という実用性にあり、その堅実な選択も音楽活動を支える要素です。

興味深い点として、波多野さんはBOSS MO-2(Multi Overtone)にも関心を持っていることが知られています。これは倍音を扱う特殊なペダルで、今後彼のサウンドに新たな可能性を与えるかもしれません。

こうしたエフェクターの選択は、一見シンプルに見えながらも、使い方や組み合わせにおいて独自性が際立ちます。彼のボードは「必要最低限の数で最大限の表現を引き出す」ことを目的に構築されていると考えられます。

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DigiTech Whammy PedalDigiTechAmazonで探すPeople In The Box波多野裕文ピッチシフターサウンドの核。大胆なピッチシフト効果を演出。
Sobbat FB-3SobbatAmazonで探すPeople In The Box波多野裕文ファズメインファズ。荒々しく厚みのある歪み。
Sobbat FB-4SobbatAmazonで探すPeople In The Box波多野裕文ファズFB-3と併用。ライブでの必須アイテム。
BOSS DD-6BOSSAmazonで探すPeople In The Box波多野裕文ディレイHold機能のみ使用。踏んで録音、離して再生する独特の活用法。
BOSS RV-5BOSSAmazonで探すPeople In The Box波多野裕文リバーブ「月曜日/無菌室」で常時ON。MODULATE設定を愛用。
Fulltone OCDFulltoneAmazonで探すPeople In The Box波多野裕文オーバードライブクランチやブースト用。ファズと併用することも。
Line 6 Echo ParkLine 6Amazonで探すPeople In The Box波多野裕文ディレイ多彩なディレイモードを活用し、空間演出に使用。
Line 6 VerbzillaLine 6Amazonで探すPeople In The Box波多野裕文リバーブBOSS RV-5と併用。楽曲に深い奥行きを与える。
Noah’s ark AC/DCNoah’s arkAmazonで探すPeople In The Box波多野裕文パワーサプライ安定供給用。ボード全体の電源を支える。
BOSS OD-3BOSSAmazonで探すPeople In The Box波多野裕文オーバードライブ歪むアンプが無いときに代用。安定感ある定番OD。
BOSS BD-2BOSSAmazonで探すPeople In The Box波多野裕文オーバードライブブースター用途。ファズやOCDの前段に置くことも。
MT-CBCustomAmazonで探すPeople In The Box波多野裕文ブースタークリーンブースター。音量調整や質感の補強用。
PRX-2SProvidenceAmazonで探すPeople In The Box波多野裕文スイッチングシステムエフェクトの切替管理。ライブでの安定操作に必須。

音作りのセッティング・EQ・ミックスの工夫【People In The Box・波多野裕文】

a close up of a guitar neck and strings

波多野裕文さんのサウンドは、単なる機材の組み合わせではなく、緻密に計算されたEQとセッティング、さらにはエンジニアリング面での工夫に支えられています。People In The Boxの楽曲は「静寂と轟音」「透明感と混沌」といった二面性を持つため、アンプ・エフェクター・PAの設定が一体となって完成する音像です。

まずアンプのセッティングですが、基本はクリーントーンをベースにしています。Fender Twin ReverbやRoland JC-120を使用する際、Bassは控えめ(9〜10時)、Midはフラット〜やや持ち上げ(12〜1時)、Trebleはやや強調(1〜2時)といった設定が想定されます。これにより、ファズをかけても低域が濁らず、透明感あるアルペジオも埋もれないサウンドになります。

ファズやOCDなどの歪み系を使用する際は、Gainを上げすぎず「ざらつき」と「芯」を両立させるよう調整していることが多いです。特にSobbat FB-3は原音を太く保ちながら荒々しさを付加するので、アンプ側でTrebleをやや強めに設定し、全体の輪郭を維持していると考えられます。

空間系については、BOSS RV-5のMODULATE設定を常時ONにするのが最大の特徴です。これは単なるリバーブではなく、微細なモジュレーションによって「揺らぎ」を加え、サウンド全体を幻想的にしています。この揺らぎを活かすために、アンプEQは中高域を適度に残し、過度にドライにならないようバランスを取っているのです。

ディレイ(BOSS DD-6やLine 6 Echo Park)はシンプルにタイムを短め(300ms前後)に設定し、Hold機能で瞬間的なフレーズをサンプリング。リリースした瞬間に空間に溶け込ませるような使い方は、エンジニアがリバーブやディレイのリターンを適度に下げ、バンド全体と溶け込ませるミックス処理と連動しています。

スタジオ音源のミックスでは、ギターを左右にパンニングしながら片側はリバーブ強め、もう片側はディレイを中心に配置するといった立体的な処理がされています。これにより、リスナーは「耳の中で広がるギターの層」を感じることができ、波多野サウンド独特の没入感が再現されます。

ライブにおいては、PAがローエンドを整理し、中域の抜けを強調する傾向にあります。ファズやオーバードライブで生まれるノイズをあえて残し、バンド全体のダイナミズムとして響かせるのも特徴です。これは「クリーンに整える」よりも「荒さを音楽の一部にする」という哲学に基づいていると考えられます。

また、波多野さんのボーカルとギターが重なる帯域(中域1〜3kHz)を避けるために、ギターのEQは少しカットされ、空間系エフェクトで広がりを強調することで「声とギターがぶつからない」ように工夫されています。特にリバーブのディケイを長めに取る場合、エンジニアはコンプレッションを弱めに設定し、自然な残響を活かしています。

総じて言えるのは、波多野裕文さんの音作りは「EQやミックスによってエフェクターの個性を最大化し、空間をデザインする」ことに重点が置かれている点です。彼の音は偶然の産物ではなく、繊細な調整の積み重ねであり、これこそがPeople In The Boxの楽曲に独特の深みを与えていると想定されます。

比較的安価に音を近づける機材【People In The Box・波多野裕文】

波多野裕文さんのサウンドは特殊な機材や独自の使い方によって成り立っていますが、実際にすべてを揃えるのは容易ではありません。そこで、より手に取りやすい市販の機材を使って「People In The Box風サウンド」を再現する方法を紹介します。ここでは1〜5万円程度で購入できるものを中心に取り上げ、なぜ音が近づくのかを具体的に解説していきます。

まず重要なのは、波多野サウンドの核であるピッチシフトとファズです。DigiTech Whammyは価格がやや高めですが、代替としてはBOSS PS-6 Harmonistがオススメです。ピッチシフトやハーモニー機能を備えており、Whammyほど大胆ではないものの、空間的な広がりや独特の揺らぎを作り出せます。

ファズについては、Sobbat FBシリーズは入手が難しいため、BOSS FZ-5やElectro-Harmonix Big Muffが手軽な選択肢です。特にBig Muffは厚みのあるサスティンと荒々しさが特徴で、波多野さんが作り出す轟音パートを再現するのに適しています。

ディレイに関しては、BOSS DD-8やDD-3Tが現行品として手に入れやすく、DD-6のHold機能を完全には再現できませんが、ルーパー機能を活用すれば似たような瞬間的フレーズ作りが可能です。これにより、波多野サウンド特有の一瞬のサンプリングを模倣することができます。

リバーブについては、BOSS RV-6が最適です。RV-5の後継機であり、MODULATEモードも搭載されているため、常時ONでの揺らぎあるリバーブを再現できます。空間を漂うような音像は、People In The Boxの世界観を感じさせる大きな要素となるでしょう。

ブースターやオーバードライブには、BOSS BD-2やOD-3がコストパフォーマンスに優れています。どちらも粒立ちがよく、アンプがクリーンでも表現力を補えるため、初心者でも扱いやすいモデルです。特にBD-2は、ファズと組み合わせて音抜けを改善する用途に向いています。

アンプ環境については、自宅練習や小規模ライブではRoland JC-22やFender Mustang LT25といったコンパクトなモデルを導入するのも良いでしょう。これらはシンプルかつ扱いやすく、波多野さんのサウンドの基盤である「透明感のあるクリーン」を実現してくれます。

このように、安価な代替機材でも組み合わせ方次第で十分に波多野裕文さんのサウンドに近づけることが可能です。大切なのは「透明感のあるクリーン+空間系エフェクト+荒々しいファズ」という三本柱を意識することです。高額な機材を揃える前に、まずはこの構成を安価に再現し、サウンドメイクの方向性を掴むのが最も効果的だと言えるでしょう。

種類機材名メーカーAmazon最安値URLアーティストギタリスト備考
ピッチシフターBOSS PS-6 HarmonistBOSSAmazonで探すPeople In The Box波多野裕文Whammy代替。ピッチシフトとハーモニーで似た効果を再現。
ファズElectro-Harmonix Big MuffElectro-HarmonixAmazonで探すPeople In The Box波多野裕文Sobbat代替。分厚い轟音サウンドを再現。
ディレイBOSS DD-8BOSSAmazonで探すPeople In The Box波多野裕文DD-6代替。ルーパー機能でHold的な表現が可能。
リバーブBOSS RV-6BOSSAmazonで探すPeople In The Box波多野裕文RV-5後継機。MODULATEモードで幻想的な残響を再現。
オーバードライブBOSS BD-2 Blues DriverBOSSAmazonで探すPeople In The Box波多野裕文ファズの補助やブースター用途に最適。安価で定番。
アンプRoland JC-22RolandAmazonで探すPeople In The Box波多野裕文JC-120の小型版。クリーンの透明感を手軽に再現。

総括まとめ【People In The Box・波多野裕文】

まとめイメージ

波多野裕文さん(People In The Box)のギターサウンドは、一言でまとめると「透明感の中に潜む緊張感と轟音」です。シンプルな機材構成ながら、ワーミーペダルによる大胆なピッチシフト、Sobbatファズの荒々しい質感、BOSS RV-5を常時ONにする空間演出といった要素が組み合わさることで、唯一無二の音像が作り出されています。

彼の音作りに共通する哲学は「余白をどう響かせるか」という点にあります。クリーンアンプを基盤に、ファズやオーバードライブで音を重ね、リバーブとディレイで空間を広げる。その際、ただ派手に音を足すのではなく、音の「揺らぎ」や「残響」が曲の世界観を形作ることを意識しているのです。

また、波多野さんが愛用するBOSSやLine 6といった市販エフェクターは、プロユースでありながらも入手しやすいものばかりです。つまり、彼のサウンドは「特殊な機材でしか作れない」のではなく、発想とセッティング次第で誰でも近づける可能性があるという点も、多くのギタリストにとって魅力的な部分です。

もちろん、完全に同じ音を再現するのは容易ではありません。とくにDD-6のHold機能の独特な使い方や、RV-5のModulate設定を常時かけっぱなしにするアプローチは、波多野さんならではのセンスに支えられています。彼の音は「機材」そのものよりも「どう使うか」に本質があるといえるでしょう。

実際にサウンドを再現したい方は、まずクリーンなアンプ(Roland JC-120やFender系)を用意し、ファズ・オーバードライブ・空間系の三本柱を組み合わせてみるのがオススメです。そして、ただ音を重ねるのではなく「音が消える瞬間」「残響の余白」にまで耳を傾けることが重要です。

最終的に、波多野裕文さんの音作りは「テクニックと機材のバランス」に尽きます。彼は決して派手な速弾きや複雑なテクニックで魅せるギタリストではありません。しかし、1音の響き方や残響の広がりを徹底的にコントロールすることで、楽曲に独特の深みと緊張感を生み出しています。これは、どんなプレイヤーにとっても参考になる音作りの姿勢だと言えるでしょう。

People In The Boxの音楽に魅了された方は、ぜひ機材を揃えるだけでなく、彼の「音に対する哲学」も意識しながら自分なりの解釈で再現を試みてみてください。その過程で、自分だけの新しいサウンドに出会えるかもしれません。

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下記恐らく使用(所持)している機材のまとめです。参考までに!

波多野裕文(People In The Box)使用機材リスト
エフェクター(メインボード)

DigiTech Whammy Pedal(ワーミーペダル)

波多野さんのサウンドの核となる機材

Sobbat FB-3(ファズ)
Sobbat FB-4(ファズ)

FB-3とともに絶対に欠かせない機材

MT-CB(クリーンブースター)
PRX-2S(ループシステム)
Fulltone OCD(オーバードライブ)
BOSS DD-6(ディレイ)

用途:Hold機能のみ使用
使い方:ペダルを踏んでいる間だけ録音、離したら再生

BOSS RV-5(リバーブ)

セッティング:11時~13時/13時/11時/MODULATE
使用例:「月曜日/無菌室」でかかりっぱなし

Line 6 Echo Park(ディレイ)
Line 6 Verbzilla(リバーブ)
Noah’s ark AC/DC(パワーサプライ)

その他所有BOSSエフェクター

BOSS OD-3(オーバードライブ)

用途:歪むアンプがない時用

BOSS BD-2(ブルースドライバー)

用途:ブースターとして使用

サウンドの特徴

ワーミーペダルとSobbatファズが波多野さんのサウンドの核
DD-6のHold機能を独特な方法で活用
BOSSエフェクターを愛用する理由:

安定した使用感
いざという時にどこでも手に入る
壊れにくい

興味のある機材

BOSS MO-2(Multi Overtone)

倍音を扱うという珍しい機能に興味

楽曲での使用例

「月曜日/無菌室」 – RV-5がかかりっぱなしで使用

波多野さんのエフェクターボードは比較的シンプルな構成ながら、ワーミーペダルとファズを中心とした独特なサウンドメイキングが特徴的です。特にDD-6のHold機能の使い方やRV-5の常時使用など、独自のアプローチが見られます。

▼ プロ音作りの参考資料はこちら

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