始めに(特徴紹介)
成田昭次(なりた しょうじ)は、ジャニーズ出身の伝説的ロックバンド「男闘呼組」のギタリストとして知られています。力強いリズムギターとメロディアスなリードプレイを行き来するスタイルは、当時の日本のロックシーンにおいて異彩を放ちました。再結成後のステージやRSC(成田昭次ソロバンド)でも、その独特のトーンは健在です。
プレイスタイルはシンプルながらも芯の太いコードワークが特徴で、特に「DAYBREAK」や「TIME ZONE」など代表曲では、レスポール特有の厚みのある中低域を生かしたサウンドが際立っています。また再結成後には、フェンダー系やグレッチなどを巧みに使い分け、ヴィンテージ感と現代的なアタックを融合させる音作りを展開しています。
彼の音作りが注目される理由は、時代に合わせて機材を柔軟に変えながらも「自分らしいトーン」を一貫して追求している点にあります。初期はヤマハRGXやラックシステムを駆使し、男闘呼組後期にはミュージックマンのシルエットでクリアな音色を得ていました。復活後はフリードマンのアンプやブースターを導入し、現代的な分離感を加えているのも特徴です。
このように、成田昭次のサウンドは「ロックの熱量」と「ジャズ寄りの繊細さ」を兼ね備えた稀有な存在といえるでしょう。これからの各セクションで、アンプ・ギター・エフェクター別に詳細な機材解説と、彼の音作りの秘密に迫っていきます。
使用アンプ一覧と特徴【男闘呼組・成田昭次】
成田昭次のサウンドを語る上で欠かせないのがアンプの選択です。彼はキャリアを通じてさまざまなアンプを使い分けてきましたが、どの時期にも「音抜けの良さ」と「太い中低域」を重視しているのが特徴です。
復活後のRSCや男闘呼組ツアーでは、特にFriedman Small Box 50WヘッドとFriedman 212キャビネットの組み合わせがメインに確認されています。このアンプはマーシャル系の骨太な歪みを現代的にアップデートした設計で、太く分離感のあるディストーションを得られるのが魅力です。成田のコードプレイのアタック感をしっかり前に出しつつ、リードでは滑らかなサスティンが得られるため、近年の代表的サウンドの核となっています。
また過去の映像や歌番組では、Marshallヘッドの使用が多く確認されています。特にJCM800やJMP系を用いていたとされ、ソロ期でもレスポールと組み合わせて王道ロックの厚みを演出していました。男闘呼組の代表曲「DAYBREAK」のライブ映像では、レスポール+マーシャルの黄金コンビによるソリッドなサウンドが聴けます。
さらに、近年は曲によってFender系アンプも使用することが示唆されています。特にクリーンを重視する場面ではTwin Reverb系やDeluxe Reverb系のようなアンプを選び、透明感のあるクリーントーンを実現。ES-335やグレッチと合わせることで、ブルージーで奥行きのある音像を作り上げています。
過去のソロ活動や初期にはラックシステムを導入しており、Marshall JMP-1プリアンプやEL34 100/100パワーアンプを組み合わせて、安定した音圧と多彩な音色切り替えを実現していました。この時期はRoland GP-8やYAMAHA SPX50Dなどのマルチ系も導入されており、アンプの出音も「ラックシステム全体の一部」として運用されていたことがうかがえます。
こうしたアンプ選びから見えるのは、成田昭次が「その時代ごとの最適解」を常に取り入れている点です。王道のロックサウンドから、現代的なハイゲイン、さらにはクリーン重視のアプローチまで幅広く対応できるのが彼の強みといえるでしょう。現在はFriedmanを軸に、マーシャルやフェンダー系を曲に応じて使い分けている、と想定されます。
機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | 備考 |
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Small Box 50W(ヘッド)+ Friedman 212(キャビ) | Friedman | Amazonで探す | 男闘呼組 | 成田昭次 | RSCツアー時のメイン。マーシャル系を現代的にアレンジした骨太サウンド。 |
Marshall ヘッド(JCM800/JMP系) | Marshall | Amazonで探す | 男闘呼組 | 成田昭次 | 歌番組・過去ライブで使用。ソロ期でも多用された王道ロックサウンド。 |
Fender系アンプ(Twin Reverb/Deluxe Reverb) | Fender | Amazonで探す | 男闘呼組 | 成田昭次 | 近年のクリーントーン重視の編成で使用。透明感のある音作りに貢献。 |
Marshall JMP-1 プリアンプ+EL34 100/100 パワーアンプ | Marshall | Amazonで探す | 男闘呼組 | 成田昭次 | ソロ〜男闘呼組後期に使用。ラックシステムの中核を担った機材。 |
使用ギターの種類と特徴【男闘呼組・成田昭次】
成田昭次のサウンドの核を担うのは、彼がキャリアを通じて使い分けてきた多彩なギターたちです。レスポールの重厚なトーンから、フェンダー系のカッティング向きサウンド、さらにはヤマハRGXやミュージックマンのモダンな響きまで、幅広い選択を行っています。その結果、男闘呼組の骨太なロックから、ソロやRSCでのブルージーかつ繊細な表現まで対応可能となっています。
復活ツアーでは特にGibson 1959 Les Paul Standardが後半のメイン機として活躍。実機かリイシューかは定かではないものの、レスポールならではの太い中域とサステインが特徴です。また、Gibson Les Paul Goldtopも確認されており、57年製オリジナルまたは復刻モデルの可能性が高いとされています。これらレスポール系は、男闘呼組サウンドの象徴ともいえる存在です。
ツアー前半ではFender Telecaster Custom(70年代製)がメインに使用され、鋭いアタック感とクリーン寄りのトーンで、重厚なレスポールとの対比を見せています。さらに、近年の「Breaking News」などダウンチューニング曲ではFender American Professional II Stratocaster(SSS仕様)が活躍。フェンダー特有の抜け感のある高域が、モダンな楽曲にフィットしています。
その他、Gibson SG Standard(70年代製)やGibson ES-335といったセミアコモデルもステージで確認されています。特にES-335は、RSCや成田商事でも頻繁に使用され、彼の「もう一つのメイン」と言える存在です。ジャズ寄りの温かみとロックの力強さを併せ持つ万能モデルとして重宝されています。
成田昭次の長いキャリアを象徴するのが、YAMAHA RGX1220GやMusic Man Silhouetteの存在です。ヤマハはデビュー当初〜初期にかけてのメインで、当時の雑誌インタビューでも言及されるなど信頼の厚いモデル。男闘呼組後期にはシルエット(白)がメインとなり、クリーン寄りの現代的な響きを得ていました。
さらにソロ期にはFender Esquireの使用を志向していたことも本人が発言しており、音作りの幅を広げる姿勢がうかがえます。復活後にはGretsch 6120もステージで多用され、カントリー調からロカビリー要素まで取り込んでいます。これらのギターの使い分けによって、時代や楽曲に応じた最適なトーンを実現している、と想定されます。
機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | ギターの種類 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
1959 Les Paul Standard | Gibson | Amazonで探す | 男闘呼組 | 成田昭次 | ソリッド | ツアー後半メイン。実機かリイシューかは不明。 |
Les Paul Goldtop(57年製または復刻) | Gibson | Amazonで探す | 男闘呼組 | 成田昭次 | ソリッド | サステイン豊か。クラシカルなレスポールサウンド。 |
Telecaster Custom(70年代製) | Fender | Amazonで探す | 男闘呼組 | 成田昭次 | ソリッド | ツアー前半のメイン。鋭いカッティングサウンド。 |
American Professional II Stratocaster SSS | Fender | Amazonで探す | 男闘呼組 | 成田昭次 | ソリッド | 「Breaking News」などダウンチューニング曲で使用。 |
SG Standard Cherry(70年代製) | Gibson | Amazonで探す | 男闘呼組 | 成田昭次 | ソリッド | 70年代製。鋭い歪みサウンドに対応。 |
ES-335 | Gibson | Amazonで探す | 男闘呼組/RSC | 成田昭次 | セミアコ | RSCや成田商事でも愛用。温かみと力強さを両立。 |
6120 | Gretsch | Amazonで探す | 男闘呼組/RSC | 成田昭次 | セミアコ | 復活後〜RSC期ステージで多数使用。 |
RGX1220G | YAMAHA | Amazonで探す | 男闘呼組 | 成田昭次 | ソリッド | デビュー〜初期のメイン。RGX612やRGZ、SG系も併用。 |
Silhouette(白) | Music Man | Amazonで探す | 男闘呼組 | 成田昭次 | ソリッド | 後期メイン。クリーンでモダンなサウンド。 |
Esquire | Fender | Amazonで探す | ソロ期 | 成田昭次 | ソリッド | ソロ期後半で使用志向があったと本人発言。 |
使用エフェクターとボード構成【男闘呼組・成田昭次】
成田昭次の音作りにおいて、ギターとアンプの組み合わせに加えて欠かせないのがエフェクター類です。彼のボード構成はシンプルながらも要所を押さえており、ブーストやワウなどで演奏にダイナミクスを加えています。特に再結成後のRSCツアーでは、現代的なセッティングが確認され、従来の「王道ロックサウンド」に加えてモダンな分離感と立体感を生み出しています。
メインで確認されているのは、Suhr Koko Boostです。これはブースターとして使用され、ソロやリフの際に中域を持ち上げて音抜けを良くしています。Friedmanアンプとの相性も良く、レスポールやES-335との組み合わせで迫力あるサウンドを実現しています。また、必ずセットに組み込まれるのがBOSS TU-3W Chromatic Tunerで、ステージでの正確なチューニングを担保しています。
さらに、ワウペダルはVOX製またはMXR製を使用しているとされ、ツアーではVOXが有力視されています。ワウは「DAYBREAK」や「ROCKIN’ MY SOUL」のようなリードパートで音色の変化を強調し、表現力を増幅させる重要な役割を果たしています。加えて、安定した電源供給を行うためにVITAL AUDIO POWER CARRIER VA-05 ADJが導入されており、ノイズレスな環境を整えている点もプロフェッショナルらしいセッティングです。
アコースティックギターを使用する際には、L.R.Baggs Venue D.I.を導入していることが「ナリトマ」などで確認されています。これにより、エレアコを通した時の音質を自然に補正し、ライブ会場でもクリアに響かせることが可能になっています。また、ツアーボードには不明スイッチャー1基が組み込まれており、これはエフェクターのON/OFFを制御するためのものと推定されます。
過去にはラックシステム時代にRoland GP-8やYAMAHA SPX50Dといったマルチエフェクターが導入されており、Roland FC-100で切り替えを行っていました。この時代は、JMP-1プリアンプとの連動で安定したサウンドを再現していたことが特徴です。現代のシンプルなボード構成とは対照的に、当時は多彩な音色変化を意識したセッティングだったと考えられます。
こうした構成から見えてくるのは、成田昭次が「シンプルな構成で最大限の表現力を引き出す」ことを重要視している点です。必要最小限のエフェクターを効果的に使い分け、アンプやギター本来の響きを活かしながらプレイするスタイルが徹底されています。ラック全盛期からシンプルボードへの移行も、その哲学の変化を物語っているといえるでしょう。最終的には「必要なエフェクトを最小限」でまとめることで、彼らしいサウンドを実現している、と想定されます。
機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | エフェクターの種類 | 備考 |
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Koko Boost | Suhr | Amazonで探す | 男闘呼組/RSC | 成田昭次 | ブースター | ソロ時の中域ブーストに使用。Friedmanとの相性が良い。 |
TU-3W Chromatic Tuner | BOSS | Amazonで探す | 男闘呼組/RSC | 成田昭次 | チューナー | ライブで必須の定番チューナー。安定性抜群。 |
ワウペダル(VOXまたはMXR) | VOX / MXR | Amazonで探す | 男闘呼組 | 成田昭次 | ワウペダル | ツアーではVOXが有力。リードパートで効果的。 |
POWER CARRIER VA-05 ADJ | VITAL AUDIO | Amazonで探す | RSC | 成田昭次 | パワーサプライ | ボード全体に安定した電源を供給。 |
Venue D.I. | L.R.Baggs | Amazonで探す | RSC/ソロ | 成田昭次 | ダイレクトボックス | アコギ用。ナリトマなどで使用確認。 |
不明スイッチャー | 不明 | Amazonで探す | 男闘呼組/RSC | 成田昭次 | スイッチングシステム | エフェクトON/OFF制御用と推定。 |
GP-8 | Roland | Amazonで探す | 男闘呼組 | 成田昭次 | ギター用マルチエフェクター | ラック時代に使用。JMP-1と組み合わせて多彩な音色を実現。 |
SPX50D | YAMAHA | Amazonで探す | 男闘呼組 | 成田昭次 | 空間系マルチエフェクター | ラックシステム時代に導入。空間処理で活躍。 |
FC-100(フットコントローラー) | Roland | Amazonで探す | 男闘呼組 | 成田昭次 | スイッチングシステム | ラック時代に使用。GP-8やJMP-1の制御を担当。 |
音作りのセッティング・EQ・ミックスの工夫【男闘呼組・成田昭次】
成田昭次のサウンドを再現するうえで重要なのは、ギターやアンプといった機材そのものだけでなく、EQやセッティング、さらにミックス段階での工夫です。彼はキャリアを通じて「ギターの生音を活かしつつ必要な部分だけを持ち上げる」という哲学を貫いており、シンプルながらも立体感と迫力のある音像を実現しています。
まずアンプ設定についてですが、Friedman Small Box 50Wを使用する際には、ゲインはやや控えめ(12時付近)に設定し、中域をしっかり持ち上げることで音抜けを確保していると考えられます。トレブルは11時〜12時、ベースは1時前後とし、コード感を損なわないようバランスを重視。マーシャル系アンプを使う場合も同様で、深すぎない歪みとカッティングに対応できるセッティングが中心となっています。
レスポール使用時はミドルレンジの厚みを最大限活かし、リアPUでは力強いリフやソロを、フロントPUではバラードやミディアムテンポの楽曲で温かみのあるトーンを鳴らします。特に「DAYBREAK」や「TIME ZONE」などでは、リアPU+軽いブーストで前に出るリードトーンを作り出していました。逆にES-335やGretsch 6120を用いる場面では、トーンコントロールを絞って甘くジャジーな響きに仕立てることも多く、曲の表情に応じた柔軟な調整が印象的です。
エフェクターの使い方においても、Suhr Koko Boostで中域を押し出すことで、バンド全体の中でギターが埋もれないように工夫されています。ワウペダルはリードプレイ時にダイナミックな表現を加える程度で、常時使用するのではなく「ここぞ」という場面で強調的に使われています。アコギの場合はL.R.Baggs Venue D.I.を通して低域を整理し、PAでの扱いやすさを考慮している点もプロフェッショナルです。
PAやミックス面では、成田昭次の音はあえてコンプレッションを強くかけすぎず、アンプからの自然なダイナミクスを残している傾向があります。ギターのパンはステージ映像から見てもセンター寄りに配置されることが多く、リズムの支柱としての役割が意識されています。特にバンドアンサンブルにおいては、ギターが「壁」としての役割を果たす一方で、ソロやフレーズではEQやブーストで抜け出してくる構成がなされています。
具体的なEQ設定例としては、
- ローエンド(80Hz以下):削り気味にしてベースとバスドラムに空間を譲る
- 中域(500Hz〜1.2kHz):持ち上げてギターの存在感を前に出す
- ハイ(3kHz〜5kHz):ピッキングのアタックを強調する程度にブースト
- プレゼンス:楽曲によって調整、バラードでは控えめ、ロックナンバーではやや強め
といった処理が想定されます。これにより、成田昭次特有の「前に出るのに耳に痛くない」サウンドが形成されています。
また近年のライブでは、PA側でステレオの空間処理を施すことで、レスポールやES-335の重厚なサウンドに奥行きを加えているように聞こえます。これは過去のモノラル的な音作りからの進化であり、現代的なミックス環境に対応した結果と考えられます。
総じて、成田昭次の音作りは「中域を支配するロックギターの王道」を基本としつつも、時代や楽曲に応じてEQやエフェクトを最小限に活用することで、説得力のあるギタートーンを実現している、と想定されます。
比較的安価に音を近づける機材【男闘呼組・成田昭次】
成田昭次のようなヴィンテージ・レスポールやFriedmanアンプを揃えるのは非常に高額になりますが、初心者や中級者でも「音の方向性」を近づける手段はあります。ここでは、比較的安価(1〜10万円程度)で導入可能な機材を紹介し、その特徴や成田サウンドとの共通点を解説します。
まずギターに関しては、レスポール系の厚みあるサウンドを再現するには、Epiphone Les Paul Standardが手頃な選択肢です。中域の豊かさとサスティンがしっかり出るので、男闘呼組時代の「DAYBREAK」や「TIME ZONE」のような分厚いリフサウンドを再現しやすくなります。また、フェンダー系サウンドを狙うならFender Player TelecasterやStratocasterが最適。成田が実際にTelecaster CustomやAmerican Professional II Stratを使用していたことを考えると、十分に近いキャラクターを得られます。
アンプについては、FriedmanやMarshallは高額なため、代替としてBOSS Katanaシリーズが非常に優秀です。特にKatana-50 MkIIは多彩な歪みとクリーントーンを持ち、マーシャル寄りの中域を持ち上げたセッティングも可能です。これによりレスポール系ギターとの組み合わせで「厚みと抜け」を両立できます。フェンダー系のクリーンを再現するなら、Fender Champion 50XLが適しています。
エフェクターに関しては、Suhr Koko Boostの代わりにBOSS SD-1 Super OverDriveやMXR Micro Ampを導入すると、ブースト的な使い方が可能です。さらに、ワウペダルはVOX V847-Aが定番で、成田がライブで使用しているワウと同じニュアンスを再現できます。アコギ用のDIではL.R.Baggsは高額なため、BEHRINGER ADI21なども代替選択肢となります。
総じて、成田昭次のサウンドを再現するポイントは「中域を活かすギター」「マーシャルライクなアンプ」「必要最小限のエフェクター」です。初心者でもこれらを押さえれば、男闘呼組風の太く存在感あるギタートーンに近づけることができます。
種類 | 機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
ギター | Les Paul Standard | Epiphone | Amazonで探す | 男闘呼組 | 成田昭次 | 本家Gibsonの代替として、厚みあるレスポールサウンドを安価に再現可能。 |
ギター | Player Telecaster | Fender | Amazonで探す | 男闘呼組 | 成田昭次 | Telecaster Customの代替としてアタック感を再現可能。 |
アンプ | Katana-50 MkII | BOSS | Amazonで探す | 男闘呼組 | 成田昭次 | マーシャルライクな歪みが得られる。初心者〜中級者に最適。 |
アンプ | Champion 50XL | Fender | Amazonで探す | 男闘呼組 | 成田昭次 | フェンダー系のクリーントーンを再現可能。 |
エフェクター | SD-1 Super OverDrive | BOSS | Amazonで探す | 男闘呼組 | 成田昭次 | Koko Boostの代替として中域を持ち上げ、ソロ時の抜けを再現。 |
エフェクター | V847-A Wah Pedal | VOX | Amazonで探す | 男闘呼組 | 成田昭次 | 成田がライブで愛用しているVOXワウの廉価版。リードで表情付けに必須。 |
エフェクター | ADI21 | BEHRINGER | Amazonで探す | RSC/ソロ | 成田昭次 | L.R.Baggs Venue DIの代替。アコギを自然に補正可能。 |
総括まとめ【男闘呼組・成田昭次】

成田昭次の音作りを総合的に振り返ると、その本質は「シンプルな機材構成で最大限の表現力を引き出す」ことにあるといえます。彼はキャリアを通じて、時代に応じた機材の選択を行いつつも、自分のギタートーンの核である“中域の厚みと存在感”を一貫して追求してきました。
初期の男闘呼組時代にはYAMAHA RGXシリーズを用い、ラックシステムによる多彩な音色を展開しました。後期にはMusic Man Silhouetteやレスポール系を中心に据え、骨太で直線的なロックサウンドを強調。そして再結成後はFriedmanアンプやSuhr Koko Boostなど現代的な機材を導入し、より分離感のあるサウンドを作り出しています。どの時代も共通するのは、ギター本体とアンプの持ち味を尊重し、必要なエフェクターは最小限に留めるというスタイルです。
プレイ面では、バッキングにおけるコードワークの強靭さと、リードでの表情豊かなフレーズの両立が魅力です。ワウやブースターは演奏のアクセントとして効果的に使用され、バンド全体のサウンドを支えつつもソロでは一気に前に出てくる。そのダイナミクスこそが成田サウンドを特徴づけています。
また、彼の音作りを再現するうえで重要なのは「中域のEQコントロール」と「ギターごとの個性の活かし方」です。レスポールでは太く持ち上げ、ES-335やGretschでは甘さと奥行きを強調するなど、一本一本の個性を最大限に活かす選択をしています。これにより、同じセットアップでも曲ごとに全く異なる表情を持たせることができるのです。
読者が成田昭次のサウンドを目指すなら、まずはギターとアンプの基本的な相性を意識し、ブースターやワウといった「必要最小限のエフェクト」を的確に使うことが近道です。高額なヴィンテージ機材がなくても、EpiphoneやBOSSなどの代替機材で十分に“らしさ”を表現できます。
結論として、成田昭次の音作りの本質は「時代を超えても揺るがない中域の存在感」と「シンプルながら説得力のあるトーン設計」にあります。派手さではなく芯の強さを持ったそのサウンドは、今後も多くのギタリストに影響を与え続けるでしょう。
下記恐らく使用(所持)している機材のまとめです。参考までに!
ギター
Gibson 1959 Les Paul Standard(ツアー後半メイン機。実機かリイシューかは不明)
Gibson Les Paul Goldtop(1957年製または復刻モデルの可能性)
Fender Telecaster Custom(70年代製)(ツアー前半メイン機)
Fender American Professional II Stratocaster SSS(ダウンチューニング曲「Breaking News」等で使用)
Gibson SG Standard Cherry(70年代製)
Gibson ES-335(普段のメイン機の一つ。RSC・成田商事のライブでも使用確認あり)
Gretsch 6120(復活後〜RSC期ステージで多数確認)
YAMAHA RGX1220G(デビュー〜初期のメイン。RGX612、RGZ、SG系も併用)
Music Man Silhouette(白)(男闘呼組後期のメイン)
Fender Esquire(ソロ期後半で使用志向があったと本人発言)
アンプ
Friedman Small Box 50W(ヘッド)+ Friedman 212(キャビ)(RSCツアー時のメイン)
Marshallヘッド(歌番組や過去のライブで使用。ソロ期もLes Paulとセットで多用)
Fender系アンプ(近年は編成や曲に合わせてクリーンサウンド重視の使用も示唆)
エフェクター/周辺機材
ブースター:Suhr Koko Boost
チューナー:BOSS TU-3W Chromatic Tuner
ワウペダル:VOX製またはMXR製(ツアーはVOXが有力)
パワーサプライ:VITAL AUDIO POWER CARRIER VA-05 ADJ
L.R.Baggs Venue D.I.(アコギ使用時:ナリトマなどで確認)
その他:不明スイッチャー1基(エフェクターON/OFF用の可能性大)
過去のラックシステム
Roland GP-8
YAMAHA SPX50D
Roland FC-100(フットコントローラー)
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