- ナビゲーター(Navigator)の歴史
- ナビゲーター(Navigator)の特徴・基本性能・サウンド傾向
- ナビゲーター(Navigator)の使用アーティスト
- ナビゲーター(Navigator)の関連ギターブランド
- ナビゲーター(Navigator)ラインナップとおすすめモデル一覧
- ナビゲーター(Navigator)を実際に使用した人の声【レビュー要約+評判口コミ】
- ナビゲーター(Navigator)の新品・中古価格比較と最安値先
- ナビゲーター(Navigator)の類似・代替案おすすめギター紹介(比較付き)
- ナビゲーター(Navigator)のよくある質問(FAQ)
- ナビゲーター(Navigator)の最新動向とトレンド
- ナビゲーター(Navigator)の将来性とブランド価値
- ナビゲーター(Navigator)まとめ
ナビゲーター(Navigator)の歴史
ナビゲーターの創業者、創業年、発祥地について(Navigator)
ナビゲーターは、ESP社が保有する高級ギターブランドとして、1975年の同社設立当初から展開されています。ESPの創業者である椎野秀聰氏が、日本楽器製造やフジゲンでの経験を活かし、渋谷尚武氏らと共に日本初の本格的オーダーメイドギターメーカーとしてESPを創業した際、ナビゲーターもそのブランドラインナップとして誕生しました。
東京・神宮前にリペア工房とショップを構えた「エレクトリック・サウンド・センター」を拠点として、最高級エレキギターの製造と修理を目的に事業をスタート。当初からヴィンテージギターの再現と、トラディショナルなスタイルを追求する姿勢を貫いてきました。
ナビゲーターは、GibsonやFenderといったアメリカの伝統的なギターモデルを、日本の高度な技術力で再現することをコンセプトとしており、50年近い歴史の中で、本家を凌ぐとも評される品質の高さで知られるようになりました。
ナビゲーターの代表的なモデル紹介(Navigator)
N-LPシリーズ(レスポールタイプ)
ナビゲーターの代表的なモデルであり、Gibsonレスポールを忠実に再現したシリーズです。N-LP-STD、N-LP-CTM、N-LP-380LTDなどのバリエーションがあり、特にN-LP-380LTDは厳選されたハードメイプルトップとホンジュラスマホガニーバック、ハカランダ指板を使用した最高級モデルとして知られています。ディープジョイント方式を採用し、サステインの伸びと豊かな倍音が特徴です。
N-SGシリーズ
Gibson SGを再現したモデルで、軽量なボディと抜群のハイフレットへのアクセス性が特徴。ロックやハードロックに最適な、パワフルかつアグレッシブなサウンドを実現しています。
N-STシリーズ(ストラトキャスタータイプ)
Fenderストラトキャスターを再現したモデル。シングルコイルピックアップによる煌びやかなトーンと、トレモロアームによる表現力の高さが魅力です。LUNA SEAのSUGIZO氏のシグネチャーモデルなども展開されています。
N-TEシリーズ(テレキャスタータイプ)
Fenderテレキャスターを再現したモデル。シンプルな構造ながら、カントリーからロックまで幅広く対応できる万能性と、歯切れの良いサウンドが特徴です。
N-FV(フライングVタイプ)、N-EX(エクスプローラータイプ)
Gibsonの変形モデルを再現したシリーズ。ハードロックやヘヴィメタルに最適なアグレッシブなルックスとサウンドを持ち、ステージ映えする個性的なデザインが魅力です。
ナビゲーターが楽器シーンに与えた影響(Navigator)
ナビゲーターは、日本の楽器製造技術の高さを世界に示したブランドの一つとして、重要な役割を果たしてきました。1970年代から1980年代にかけて、ヴィンテージギターの価格が高騰する中、本家に匹敵する品質のギターを日本の技術で提供することで、多くのミュージシャンに本格的なトーンを手にする機会を提供しました。
特に注目すべきは、その製造品質の高さです。ホンジュラスマホガニーやホンジュラスローズ、スワンプアッシュといった最高級材を使用し、ニトロセルロースラッカー塗装を全モデルに採用することで、ヴィンテージギターの鳴りと経年変化を忠実に再現しています。
また、ナビゲーターは日本国内のギターシーンにおいて、「コピーモデル」という概念を超えた「ハイエンド・トラディショナルギター」という新しいカテゴリーを確立しました。本家ブランドよりも高額で取引されることもあるほどの評価を得ており、日本の職人技術の結晶として国内外から高い評価を受けています。
2025年7月31日に全モデルが生産終了となったことは、ギター業界に大きな衝撃を与えました。これにより、既存のナビゲーターギターの価値はさらに高まると予想されています。
ナビゲーター(Navigator)の特徴・基本性能・サウンド傾向
ナビゲーターの音のキャラクター(Navigator)
ナビゲーターのサウンドは、「本家を超えた」と評されることもあるほど、ヴィンテージトーンの再現性に優れています。最大の特徴は、ウッディで温かみのある中低域と、繊細かつ豊かな倍音成分です。
レスポールタイプのN-LPシリーズでは、ホンジュラスマホガニーとハードメイプルの組み合わせにより、太く甘いトーンながら明瞭な輪郭を持つサウンドを実現。特に生音での鳴りが素晴らしく、アンプを通さない状態でも豊かな音量と倍音を持っています。これは、ディープジョイント方式による強固なネックとボディの結合と、厳選された木材の共鳴特性によるものです。
ピックアップには世界的に評価の高いセイモアダンカン社製を多くのモデルで採用しており、ヴィンテージPAFトーンの再現に成功。クリーントーンでは煌びやかで透明感のある音色、歪ませると厚みのある倍音と心地よいコンプレッション感が得られます。
ニトロセルロースラッカー塗装を採用していることも、サウンドキャラクターに大きく貢献しています。この塗装は木材の鳴りを阻害せず、経年変化により音が「育つ」特性を持っています。
ナビゲーターのボディ形状やピックアップの特徴(Navigator)
ボディ形状と構造
ナビゲーターは伝統的なギターデザインを忠実に再現しており、レスポール、SG、ストラトキャスター、テレキャスターなど、ギター史に名を残す名器の形状を採用しています。ただし、単なるコピーではなく、ネックスケールやジョイント方式など、細部に独自の改良を加えているモデルもあります。
セットネックタイプのモデルでは、サステインを最大限に引き出すディープジョイント方式を採用。これにより、ネックとボディの一体感が高まり、豊かな倍音とロングサステインを実現しています。
木材には、ホンジュラスマホガニー、ハードメイプル、スワンプアッシュ、ハカランダ(ブラジリアンローズウッド)など、最高級グレードの材を使用。特にトップ材のメイプルやローズウッド指板には、厳選された杢目の美しい材が選定されています。
ピックアップの特徴
多くのモデルにセイモアダンカン社製のピックアップを搭載しており、ヴィンテージPAFサウンドの忠実な再現を実現。カスタムモデルでは、日本の職人が手巻きで製作した高品位なピックアップが使用されることもあります。
ハムバッカーピックアップは、中域の厚みと高域の煌びやかさのバランスが秀逸で、クリーンからハイゲインまで幅広い音楽スタイルに対応。シングルコイルモデルでは、60年代フェンダーの持つ透明感とアタック感を見事に再現しています。
他ブランドとの違い(ナビゲーター vs 他社)(Navigator)
vs Gibson / Fender
本家ブランドと比較して、ナビゲーターは製造精度と品質管理の徹底度において優位性があるとされています。個体差が少なく、どのギターを手に取っても高い品質が保証されている点が大きな特徴です。また、本家では入手困難な希少材を使用したモデルも展開しており、ヴィンテージギターの持つ特性を新品で手に入れられる点が魅力です。
サウンド面では、本家よりもやや「ウッディ」で温かみのあるトーンという評価が多く、特にクリーントーンでの繊細な表現力に定評があります。
vs Edwards / GrassRoots
同じESPグループ内のブランドですが、ナビゲーターは最高ランクに位置し、使用材料、製造工程、仕上げのすべてにおいて最高水準を追求しています。Edwardsは中価格帯、GrassRootsは入門価格帯という位置づけであり、品質と価格のバランスが異なります。
vs Tokai / Greco
同じく日本のトラディショナルギターブランドですが、ナビゲーターはより高級志向で、カスタムオーダーやシグネチャーモデルに力を入れている点が特徴です。TokaiやGrecoはヴィンテージ再現に強みを持ちますが、ナビゲーターはそれに加えて最新の製造技術を融合させた「現代のクラフトマンシップ」を体現しています。
ナビゲーター(Navigator)の使用アーティスト
機材名 | メーカー | Amazon最安値URL | アーティスト | ギタリスト | 備考 | 列 1 |
---|---|---|---|---|---|---|
N-LP-CTM | Navigator | Amazon最安値 | 04 Limited Sazabys | HIROKAZ | レスポール | ビグスビー付き、黒&白モデルあり |
Navigator N-FV Leda CTM | Navigator | Amazon最安値 | DELUHI | Leda | フライングV | SH-55+SH-2搭載。DELUHI初期に使用。 |
N-ST SGZ Custom -DII- | Navigator | Amazon最安値 | LUNA SEA | SUGIZO | ストラトタイプ | 『FATIMA』ソロや『THE CAGE』で使用 |
Navigator N-ST-ASM | Navigator | Amazon最安値 | KEYTALK | 寺中友将 | エレキギター | 横浜アリーナ「view」で使用。 |
Navigator N-EX-LTD | Navigator | Amazon最安値 | 04 Limited Sazabys | RYU-TA | エレキギター | 木目調エクスプローラー。黒クロームパーツに改造。 |
Navigator N-LP-350LTD | Navigator | Amazon最安値 | BRAHMAN | KOHKI | レスポール | SD SH-1 ’59 & SH-5搭載。ペグをシュパーゼルに交換。 |
Navigator LP-380LTD | Navigator | Amazon最安値 | VAMPS | K.A.Z | レスポールタイプ | トラディショナルな厚みあるトーン。 |
Navigator N-ST | Navigator | Amazon最安値 | SHAZNA | A・O・I | ストラトタイプ | サーフグリーン→ナチュラル再塗装。ドロップチューニング専用 |
Navigator N-LP320CTM | Navigator | Amazon最安値 | TOKIO | 城島茂 | レスポールカスタム系 | 贈与個体。中低域の太さが特徴 |
ナビゲーターを使用する有名アーティスト(Navigator)
横山健(Hi-STANDARD / Ken Yokoyama)
横山健氏は、ナビゲーターの最も象徴的なユーザーの一人です。彼のトレードマークである「ガムテープを貼ったレスポール」、通称「Honey」は、Navigator N-LP-380LTDで、1997年製造のこのギターは、Hi-STANDARDの「Stay Gold」など数々の名曲で使用されてきました。その人気は非常に高く、2002年には「Navigator N-LP-’97 HONEY KEN」というシグネチャーモデルがリリースされ、新品なのにガムテープが貼られた状態で販売されるという斬新な仕様で話題となりました。
SUGIZO(LUNA SEA / X JAPAN)
SUGIZO氏は複数のナビゲーターシグネチャーモデルを持つアーティストです。「N-ST SGZ Custom」シリーズは、彼の音楽性とビジュアルを体現したモデルとして人気を博しています。「-EDEN-」「-KIKUMARU-」「-FZ-」などのバリエーションがあり、ストラトキャスタータイプやジャガータイプのボディに独自のカスタマイズが施されています。LUNA SEAの楽曲やX JAPANでの演奏において、ナビゲーターギターは重要な役割を果たしています。
高崎晃(LOUDNESS)
ジャパニーズヘヴィメタルの先駆者である高崎晃氏も、ナビゲーターの愛用者として知られています。特に「Random Star」モデルは、彼のシグネチャーとして1980年代から1990年代にかけて製造され、そのユニークな変形デザインとパワフルなサウンドで多くのギタリストに影響を与えました。
森園勝敏
日本を代表するギタリストの一人である森園勝敏氏は、ESP創業初期から同社のギターを愛用しており、ナビゲーターブランドの発展にも貢献してきました。彼のブルージーでソウルフルな演奏スタイルは、ナビゲーターのレスポールタイプのギターと相性が良く、数多くの名演を残しています。
土屋昌巳
ソロアーティストとしても、数々のバンドでのセッションでも活躍する土屋昌巳氏は、ESP/ナビゲーターの初期からの支持者です。彼の多彩な音楽スタイルに対応できるナビゲーターの懐の深さが、長年の愛用につながっています。
ナビゲーター(Navigator)の関連ギターブランド
ナビゲーターの姉妹ブランド(Navigator)
ナビゲーターは株式会社イーエスピーが展開するブランドファミリーの一員であり、以下のような姉妹ブランドが存在します。
ESP
ナビゲーターと並ぶ最高級ブランド。ESPはオリジナルデザインのギターを中心に展開しており、特にヘヴィメタルやハードロック向けの攻撃的なデザインのモデルが多いのが特徴です。フルオーダーメイドシステムを持ち、アーティストの要望を100%実現することを目指しています。
E-II
ESP USAが企画開発し、日本の職人が製作する高級ブランド。ESPとLTDの中間に位置し、モダンなデザインと高い演奏性を持つモデルを展開しています。
LTD
海外市場向けに展開されるブランドで、ヘヴィメタル系のシグネチャーモデルや攻撃的なボディ形状のラインナップが特徴。コストパフォーマンスに優れたモデルを提供しています。
EDWARDS
ESPの普及価格帯ブランドとして展開。国内アーティストのシグネチャーモデルを中心に、幅広いラインナップを持っています。ESPやナビゲーターのエッセンスを受け継ぎながら、より手の届きやすい価格設定が魅力です。
GrassRoots
ESPグループの中で最もローレンジに位置するブランド。初心者から中級者向けの価格設定ながら、ESPの設計思想を受け継いだ高品質なギターを提供しています。
Killer Guitars
ラウドネスの高崎晃氏やヴィジュアル系ミュージシャンのモデルを中心にしたブランド。個性的なデザインと高い演奏性が特徴です。
ナビゲーターのライバル・同ランクブランド(Navigator)
Tokai
日本を代表するトラディショナルギターメーカー。特にレスポールタイプの「Love Rock」シリーズやストラトキャスタータイプの「Talbo」シリーズは、ナビゲーターと並ぶ高品質なヴィンテージ再現モデルとして評価されています。
Greco
1960年代から続く老舗ブランドで、特に1970年代〜1980年代のモデルはヴィンテージとして高い評価を得ています。現在もFujigen社によって製造が続けられています。
Fujigen
日本最高峰の製造技術を持つギターメーカー。自社ブランドのほか、Ibanezや海外ブランドのOEM生産も手がけています。トラディショナルなデザインのギターも高品質で知られます。
Momose
フジゲン出身の百瀬恭夫氏が立ち上げた高級ギターブランド。ヴィンテージスタイルのギターを現代の技術で再現しており、ナビゲーターと同様に本家を超える品質を目指しています。
Sugi Guitars
日本の職人が一本一本手作りする超高級ブランド。トラディショナルなデザインに現代的な演奏性を融合させたモデルが特徴です。
Bacchus
ディバイザー社が展開するブランドで、トラディショナルなデザインのギターをコストパフォーマンス良く提供。上位モデルはハンドメイドシリーズとして高い評価を得ています。
ナビゲーター(Navigator)ラインナップとおすすめモデル一覧
モデル名 | ナビゲーターの特徴(Navigator) | 価格帯 | 使用アーティスト |
---|---|---|---|
N-LP-STD | レスポールスタンダードタイプの定番モデル。ホンジュラスマホガニーボディ、ハードメイプルトップ、ローズウッド指板を採用。セイモアダンカン製ピックアップ搭載で、ヴィンテージPAFトーンを忠実に再現。 | ハイエンド | 多数のプロギタリスト |
N-LP-CTM | レスポールカスタムタイプ。エボニー指板とゴールドハードウェアを装備した豪華仕様。明瞭なアタックと煌びやかな高域が特徴で、ジャズからハードロックまで対応。 | ハイエンド | – |
N-LP-380LTD | ナビゲーター最高級のレスポールモデル。厳選されたハードメイプル、ホンジュラスマホガニー、ハカランダ指板、白蝶貝インレイなど最高級材を使用。生音の鳴りと倍音の豊かさが際立つ。 | 超ハイエンド | 横山健(オリジナル個体) |
N-LP-’97 HONEY KEN | 横山健氏のシグネチャーモデル。N-LP-380LTDの仕様を再現し、新品なのにガムテープが貼られた状態で販売される斬新なコンセプト。パンクロックに最適なパワフルサウンド。 | ハイエンド | 横山健、WANIMA 光真 |
N-SG-LTD | Gibson SGを再現したモデル。軽量で取り回しが良く、ハイフレットへのアクセスも抜群。中低域の厚みとアタックの鋭さを兼ね備え、ロックに最適。 | ハイエンド | – |
N-ST-ASM | ストラトキャスタータイプの定番モデル。アルダーまたはスワンプアッシュボディに、メイプルネック、ローズウッド指板。シングルコイルピックアップによる煌びやかなトーンが魅力。 | ハイエンド | – |
N-ST SGZ Custom | SUGIZO氏のシグネチャーモデル。「-EDEN-」「-KIKUMARU-」「-S.K.I.N.-」など複数のバリエーションがあり、独自のカラーリングとピックアップ配列が特徴。アーティスティックなデザインと多彩なサウンドを実現。 | ハイエンド | SUGIZO |
N-TE-ASM | テレキャスタータイプのモデル。シンプルな構造から生まれる歯切れの良いサウンドが特徴。カントリーからロックまで幅広く対応できる万能型。 | ハイエンド | – |
N-JG SGZ Custom -JGM- | SUGIZO氏のジャガータイプシグネチャー。独特のシェイプとカラーリングが目を引くモデル。多彩な音作りが可能なスイッチ類とトレモロシステムを装備。 | ハイエンド | SUGIZO |
N-FV-LTD | フライングVタイプ。アグレッシブなルックスとパワフルなサウンドが特徴。ハードロックやヘヴィメタルに最適で、ステージ映えする個性的なデザイン。 | ハイエンド | – |
N-EX | エクスプローラータイプ。独特のボディシェイプによるバランスの良いサウンドと、視覚的インパクトが魅力。メタル系サウンドに最適。 | ハイエンド | – |
Random Star(高崎晃モデル) | 1980年代〜1990年代に製造された高崎晃氏のシグネチャーモデル。星型の変形ボディにレッドミラー仕上げなど、ビジュアル系とヘヴィメタルの要素を融合。現在は生産終了だが、中古市場で高値で取引される。 | ヴィンテージ | 高崎晃 |
ナビゲーター(Navigator)を実際に使用した人の声【レビュー要約+評判口コミ】
ポジティブ意見:ナビゲーターの音質・デザイン・使いやすさ(Navigator)
音質について
「本家Gibsonよりも個体差が少なく、どれを選んでも高品質なサウンドが得られる」「生音の鳴りが素晴らしく、アンプを通さなくても豊かな倍音が感じられる」「ヴィンテージPAFトーンの再現度が非常に高く、クリーンからハイゲインまで美しく鳴る」といった声が多数聞かれます。
特に評価が高いのは、中低域の温かみと高域の煌びやかさのバランス。「ウッディで自然な鳴り」「倍音が豊かで音楽的」「サステインが長く、音の伸びが素晴らしい」という意見が目立ちます。
デザイン・作り込みについて
「塗装の美しさが際立っている」「フレット処理やナット加工など、細部までの作り込みが完璧」「木材の選定が素晴らしく、杢目の美しさに感動した」というコメントが多く見られます。
特にニトロセルロースラッカー塗装の仕上がりについては、「薄く塗られているため木材の鳴りを妨げない」「経年変化が楽しみ」「クラッキングが入ることで味が出る」と高評価です。
使いやすさについて
「ネックグリップが非常に握りやすく、長時間の演奏でも疲れない」「フレットの処理が丁寧で、滑らかな演奏が可能」「ペグの精度が高く、チューニングの安定性が抜群」といった実用面での評価も高いです。
また、「重量バランスが良く、立って演奏しても肩が疲れにくい」「ハイフレットへのアクセスが良好」という意見も多く、ステージでの使用を考えた設計が評価されています。
ネガティブ意見:ナビゲーターの重量・調整の難しさ(Navigator)
重量について
「レスポールタイプは本家同様にかなり重く、長時間のライブでは肩への負担が大きい」「4kg以上あるモデルもあり、体格によっては取り回しが大変」という声があります。ただし、これはトラディショナルなギターの宿命とも言え、ナビゲーター固有の問題ではありません。
メンテナンスについて
「ニトロセルロースラッカー塗装は美しいが、傷がつきやすく扱いに気を遣う」「温度や湿度の変化に敏感で、ネック調整が必要になることがある」という意見も。ただし、「それもヴィンテージギターの特性を再現しているから」と理解を示すユーザーが多いです。
入手困難性について
「欲しいモデルが受注生産のため、納期が長い」「2025年7月で生産終了となり、新品が手に入らなくなってしまった」という残念な声も多数。特に生産終了のニュースは、多くのファンに衝撃を与えました。
総評コメント(AI要約)(Navigator)
ナビゲーターは、「本家を超えた」と評されることもある日本製ハイエンドギターの代表格です。最高級の木材選定、伝統的なニトロセルロースラッカー塗装、職人による丁寧な手作業により、ヴィンテージギターの持つ音色と質感を見事に再現しています。
特に評価が高いのは、その品質の安定性です。本家ブランドでは個体差が大きいことが問題となることがありますが、ナビゲーターはどの個体を選んでも高い品質が保証されており、「外れがない」という安心感があります。
音質面では、ウッディで温かみのあるトーンと豊かな倍音が特徴。生音での鳴りが素晴らしく、アンプを通さない状態でも楽器としての響きを楽しめます。セイモアダンカン製ピックアップの搭載により、ヴィンテージPAFサウンドを忠実に再現しており、クリーンからハイゲインまで幅広い音楽スタイルに対応します。
一方で、トラディショナルなギターゆえの重量や、ニトロ塗装の取り扱いの繊細さといった点は注意が必要です。しかし、これらはむしろ「本物のヴィンテージギターの特性を忠実に再現している証」とも言え、多くのユーザーは理解を示しています。
2025年7月に全モデルが生産終了となったことは非常に残念ですが、これによりナビゲーターの価値はさらに高まると予想されます。既存のオーナーにとっては、手にしているギターが「最後の世代」となる可能性が高く、資産価値という観点でも注目されています。
総じて、ナビゲーターは「本格的なヴィンテージサウンドを新品で手に入れたい」「最高品質のトラディショナルギターが欲しい」という、こだわりの強いギタリストに最適なブランドと言えるでしょう。
ナビゲーター(Navigator)の新品・中古価格比較と最安値先
ナビゲーター安価販売先リンク一覧(Navigator)
ナビゲーター(Navigator)の類似・代替案おすすめギター紹介(比較付き)
ナビゲーターと同価格帯や特徴が近いギター紹介(Navigator)
1. Tokai Love Rock Premium
Tokaiは日本を代表するトラディショナルギターブランドで、特にレスポールタイプの「Love Rock」シリーズは、ナビゲーターと並ぶ高品質なヴィンテージ再現モデルとして知られています。Love Rock Premiumは、厳選されたホンジュラスマホガニーとフレイムメイプルを使用し、ヴィンテージレスポールの鳴りを忠実に再現。ナビゲーターと同様に、個体差が少なく高い品質が保証されています。
2. Momose MLS-STD
百瀬恭夫氏が手がける超高級ギターブランド。レスポールタイプのMLS-STDは、一本一本が職人の手作業で製作され、ナビゲーター以上に細部にこだわった仕上げが特徴です。特にネックの握り心地と演奏性の高さは定評があり、プロミュージシャンからも高い評価を得ています。ナビゲーターよりもさらに個性的なサウンドメイキングが可能です。
3. Sugi Guitars DS496
日本の職人が一本一本手作りする超高級ブランド。ストラトキャスタータイプのDS496は、トラディショナルなデザインに現代的な演奏性を融合させており、ナビゲーターのN-STシリーズと比較されることが多いモデルです。木材の選定から組み込みまで、すべての工程が一人の職人によって行われるため、統一された品質と個性が得られます。
音・デザインの比較ポイント(ナビゲーター vs 他ブランド)(Navigator)
ナビゲーター vs Tokai Love Rock
音質: ナビゲーターはややウッディで温かみのあるトーン、Tokaiはよりヴィンテージライクで枯れた音色という違いがあります。どちらもヴィンテージPAFサウンドを追求していますが、ナビゲーターの方がモダンな明瞭さを持ち、Tokaiの方がよりオールドなキャラクターを持つ傾向にあります。
デザイン: 両者ともレスポールの伝統的なデザインを踏襲していますが、ナビゲーターはやや洗練された現代的な仕上げ、Tokaiはよりヴィンテージ感を重視した仕上げという違いがあります。
使用感: ネックシェイプはナビゲーターがやや厚めでグリップ感重視、Tokaiは年代によって異なりますが50年代スタイルと60年代スタイルを選択可能。演奏性はどちらも非常に高いレベルです。
ナビゲーター vs Momose
音質: Momoseはナビゲーターよりもさらに個性的なサウンドメイキングが可能で、オーダーメイドに近い感覚で音色を追求できます。ナビゲーターがヴィンテージの「再現」であるのに対し、Momoseは「現代の解釈」という印象です。
デザイン: Momoseはより職人的な手仕事の温かみが感じられる仕上げで、細部のこだわりが際立ちます。ナビゲーターは工場生産ながら手作業を多用した高品質という位置づけです。
使用感: Momoseはネックの握り心地に定評があり、演奏性の高さでは一歩リード。ただし、ナビゲーターも十分に高い演奏性を持っています。
ナビゲーター vs Sugi Guitars
音質: Sugi Guitarsはストラトキャスタータイプにおいて、よりモダンで明瞭なサウンドが特徴。ナビゲーターのN-STシリーズがヴィンテージフェンダーの再現を目指しているのに対し、Sugiは現代のニーズに合わせたサウンドメイキングが特徴です。
デザイン: どちらもトラディショナルなストラトデザインですが、Sugiの方がより現代的な洗練さを持ち、ナビゲーターはよりクラシカルな印象です。
使用感: Sugi Guitarsは演奏性を最優先に設計されており、フレットの処理やネックの仕上げは超一流。ナビゲーターもヴィンテージスタイルながら高い演奏性を実現しています。
ナビゲーター(Navigator)のよくある質問(FAQ)
Q1: ナビゲーターは本家GibsonやFenderと比べてどうですか?
A: ナビゲーターは本家ブランドのヴィンテージモデルを忠実に再現しつつ、個体差を最小限に抑えた高い品質管理が特徴です。音質面では「本家と同等か、場合によっては上回る」という評価も多く、特に生音の鳴りや倍音の豊かさでは高い評価を得ています。本家では入手困難な希少材を使用したモデルもあり、新品でヴィンテージトーンが手に入る点が大きな魅力です。
Q2: ナビゲーターが2025年7月で生産終了になったのは本当ですか?
A: はい、残念ながら事実です。ESP公式サイトでも発表されており、2025年7月31日をもってNavigatorシリーズは全モデル生産終了となりました。ただし、一部のシグネチュアモデル(SUGIZOモデル、横山健モデルなど)は当面の間、受注生産という形で販売が継続されています。今後、新品のナビゲーターを手に入れることは非常に困難になると予想されます。
Q3: ナビゲーターのメンテナンスで注意すべき点は?
A: ニトロセルロースラッカー塗装を採用しているため、以下の点に注意が必要です。①スタンドに立てかける際はゴム製のものを避ける(塗装と反応して変色する可能性)、②急激な温度・湿度変化を避ける、③傷がつきやすいので取り扱いに注意、④ポリッシュなどのケミカル類は使用前に確認。また、セットネック構造のため、ネックの反りやねじれには定期的な調整が必要です。ただし、これらはヴィンテージギターの特性を再現しているためで、適切にメンテナンスすれば長く使用できます。
Q4: 初心者がナビゲーターを購入するのはどうですか?
A: ナビゲーターは超ハイエンドモデルのため、初心者の最初の一本としては推奨されません。理由は、①非常に高額である、②ニトロ塗装など取り扱いに注意が必要、③本格的な調整技術が求められる場合がある、といった点です。ただし、「最初から最高のギターで始めたい」「長く使える一本が欲しい」という強い意志があり、予算に余裕がある場合は選択肢となります。その場合、信頼できる楽器店で試奏し、アフターケアについても相談してから購入することをおすすめします。
Q5: ナビゲーターはどのジャンルの音楽に向いていますか?
A: トラディショナルなデザインを採用しているため、ロック、ハードロック、ブルース、ジャズなど幅広いジャンルに対応します。レスポールタイプ(N-LP)はロック全般、ブルース、ハードロックに最適。SGタイプ(N-SG)はハードロック、パンクに向いています。ストラトタイプ(N-ST)はロック、ブルース、ポップスに万能で、テレキャスタータイプ(N-TE)はカントリーからロックまで対応可能です。
Q6: 中古のナビゲーターを購入する際の注意点は?
A: ①製造年代によって仕様が異なるため、シリアルナンバーから製造年を確認する、②ニトロ塗装のクラッキングやウェザーチェックは経年変化として価値となる場合もあるが、大きな塗装剥がれは減額要因、③ネックの状態(反り、ねじれ、フレットの減り)を必ず確認、④オリジナルパーツが残っているか確認(改造されている場合は価値が下がる場合も)、⑤信頼できる楽器店や専門店から購入することをおすすめします。生産終了により、今後中古市場でのナビゲーターの価値は上昇すると予想されます。
ナビゲーター(Navigator)の最新動向とトレンド
2025年7月31日をもって、ナビゲーターは全モデルが生産終了となりました。これは日本のギター業界において大きなニュースとなり、多くのギタリストやコレクターに衝撃を与えました。50年近い歴史を持つこのブランドの終焉は、一つの時代の終わりを象徴する出来事と言えるでしょう。
ただし、SUGIZOモデル(N-ST SGZ Custom、N-JG SGZ Customなど)や横山健モデル(N-LP-’97 HONEY KEN)といった人気シグネチャーモデルについては、当面の間、受注生産という形で販売が継続されています。これらのモデルは、アーティスト本人の強い要望とファンからの需要により、特別に生産が続けられている状況です。
生産終了の理由として考えられるのは、①高度な技術を持つ職人の高齢化と後継者不足、②最高級材の調達困難、③ヴィンテージ再現という市場ニーズの変化、④ESPグループ内でのブランド整理、などが推測されています。特に、ホンジュラスマホガニーやハカランダといった希少材の確保が年々困難になっていることは、ハイエンドギター製造における大きな課題となっています。
生産終了により、既存のナビゲーターギターの価値は今後さらに高まると予想されます。特に、N-LP-380LTDのような最高級モデルや、初期のモデル、アーティストモデルなどは、コレクターズアイテムとして高値で取引される可能性が高いでしょう。
中古市場では、すでにナビゲーターの人気モデルが以前よりも高値で取引される傾向が見られます。状態の良い個体は品薄となっており、特にレスポールタイプのN-LPシリーズは需要が高まっています。
一方で、ESPグループはEdwardsやE-IIといった他のブランドラインに注力する方針と見られ、トラディショナルギターの需要は別のブランドでカバーしていく可能性があります。ただし、ナビゲーターが持っていた「最高級トラディショナルギター」というポジションを完全に代替できるブランドは、現時点では存在しないのが実情です。
ナビゲーター(Navigator)の将来性とブランド価値
2025年7月で生産が終了したことにより、ナビゲーターは「完結したブランド」となりました。これは一見ネガティブに思えますが、ブランド価値という観点では逆に大きなプラス要因となります。
希少性の高まり
新品の供給が止まることで、既存のナビゲーターギターの希少性は格段に高まります。特に人気モデルや状態の良い個体は、時間の経過とともに入手困難となり、価値が上昇していくでしょう。これは、かつてのGibsonやFenderのヴィンテージモデルが辿った道と同じです。
「最後の世代」としての価値
50年近い歴史を持つナビゲーターブランドの「最後の世代」となる現行モデルは、歴史的価値を持つ楽器として評価されます。特に、2020年代前半に製造された最終期のモデルは、技術の集大成として高い評価を得る可能性があります。
職人技術の結晶
ナビゲーターは、日本の職人技術が生み出した最高峰のトラディショナルギターです。今後、同等の品質と理念を持ったブランドが登場するかは不透明であり、その意味でナビゲーターは「代替不可能な存在」となる可能性が高いです。
アーティストモデルの資産価値
横山健モデルやSUGIZOモデルといったシグネチャーモデルは、アーティストとブランドの歴史を刻んだ特別な存在です。これらのモデルは、音楽史的な価値も含めて、将来的に高い資産価値を持つと予想されます。
ヴィンテージ市場への移行
今後10年、20年と時間が経過するにつれ、ナビゲーターは「ジャパニーズ・ヴィンテージ」の一つとして認識されるようになるでしょう。すでに1970年代〜1980年代のナビゲーターはヴィンテージとして取引されていますが、2000年代以降のモデルも同様の道を辿ると考えられます。
ただし、注意すべき点もあります。①今後のメンテナンスやリペアの対応がどうなるか(ESPグループとしてのサポートは継続される見込みですが)、②オリジナルパーツの入手が困難になる可能性、③塗装や木材の経年変化への適切な対応が必要、といった点です。
総じて、ナビゲーターのブランド価値は生産終了によってむしろ高まり、「幻のブランド」として語り継がれる存在になると予想されます。現在ナビゲーターを所有しているオーナーは、大切に使用し適切にメンテナンスすることで、将来的に高い資産価値を持つ楽器を保有し続けることになるでしょう。
ナビゲーター(Navigator)まとめ
ナビゲーターがどんな人に向いているか(初心者/中級者/プロ/ジャンル別)(Navigator)
プロフェッショナル・ミュージシャン
ナビゲーターは、レコーディングやライブで使用できる最高品質のトーンを求めるプロミュージシャンに最適です。個体差が少なく安定した品質、本家ヴィンテージに匹敵するサウンド、ステージでの信頼性の高さが、プロの要求に応えます。横山健氏やSUGIZO氏など、多くのトップアーティストが愛用してきた実績が、その品質を証明しています。
中級〜上級者ギタリスト
ある程度ギターの演奏経験があり、「本物の音」を追求したいギタリストに向いています。ナビゲーターは、演奏技術が向上するにつれてその真価を発揮する楽器です。繊細なタッチの違いを表現でき、音楽的なニュアンスを余すことなく伝えることができます。また、適切なメンテナンスの知識があれば、長く愛用できる一生モノの楽器となります。
コレクター・ギター愛好家
ヴィンテージギターのコレクターや、日本製ハイエンドギターに興味のある愛好家にとって、ナビゲーターは外せない存在です。特に2025年に生産終了となったことで、今後その希少価値は高まる一方です。美しい木目、精緻な作り込み、経年変化の楽しみなど、楽器としての芸術性も高く評価されています。
- 公式サイト:ナビゲーター 公式
- 販売サイト:
本記事はナビゲーター(Navigator)の公式情報および主要販売サイトを参考にしています。
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