【田原健一】Mr.Children風サウンドの作り方+ギター機材音作りセッティングのまとめ【エフェクター・アンプ】

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始めに

田原健一(たはらけんいち)は、日本を代表するロックバンド「Mr.Children」のギタリストとして、バンド結成当初から現在に至るまで、約30年以上にわたりその音楽を支えてきた存在です。 表立って目立つタイプではありませんが、彼のギタープレイはMr.Childrenの音楽の芯を成しており、独特の情感、空気感、そして楽曲の深みを作り出す重要なピースとなっています。

田原のサウンドは「繊細かつ実直」。 テクニックや派手なソロに頼らず、フレーズの間や空間の使い方、コードワークの妙によって楽曲に深みを与えるスタイルです。 代表曲である「終わりなき旅」では、リバーブがかったディレイサウンドが印象的で、「名もなき詩」ではトレモロがかったアルペジオが全体の雰囲気を作り上げています。

彼のギタートーンは、フェンダーやギブソンを始めとしたヴィンテージ系ギターに、厳選されたエフェクト、そしてクリーン〜クランチを美しく鳴らすアンプによって構成されています。 特に、Divided by 13やヴィンテージFenderアンプのような“鳴り”を重視したアンプセレクトには、音楽に対するこだわりとセンスが強く現れています。

田原の機材選びは決して派手さを求めたものではなく、「音楽の中に自然に溶け込む」ことを第一にしている印象です。 また、ステージやレコーディングの用途に応じて柔軟にギター・アンプ・エフェクターを使い分けており、それらの積み重ねがMr.Childrenの“奥行きのあるサウンド”を実現しています。

本記事では、そんな田原健一の音作りを7つの視点から徹底解説。 機材・アンプ・エフェクターの詳細から、具体的なEQ設定、再現性の高い代替機材の紹介まで、ファンはもちろん、彼のような“支えるギター”を目指す方にとっても必見の内容です。

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使用アンプ一覧と特徴【Mr.Children・田原健一】

田原健一のギターサウンドにおける核心のひとつが、「アンプの選び方」です。 彼のアンプセッティングは派手なハイゲインとは真逆の世界にあり、あくまで“楽曲に寄り添うこと”を最優先にしています。 その中で近年特に注目されているのが、Divided by 13という高級ブティックアンプブランドの使用です。 このブランドは、カリフォルニア発祥の職人製アンプで、クリーンとクランチの中間を極上のニュアンスで表現できることから、国内外のプロギタリストに重宝されています。

田原が使用しているとされるモデルには、Divided by 13 RSA 31FTR 37があり、どちらもヴィンテージ系サウンドをベースに、モダンなレスポンスと操作性を兼ね備えています。 このアンプの特徴は、きらびやかさとしっとりした温かさが共存する「空気の鳴り」。 それはまさにMr.Childrenの音楽が持つ“静けさと激しさの同居”を体現するには理想的な音色です。

また、過去のライブやスタジオワークでは、Fender Deluxe ReverbなどのヴィンテージFenderアンプも使用されており、軽いドライブ感と煌びやかなクリーンが特徴です。 バラード曲や空間系を多用する楽曲では、これらFender系のアンプが田原のギターの表現力をさらに引き出しています。

アンプを通して歪みを作るというよりも、アンプはあくまで“音の土台”として機能させ、ブースターやオーバードライブで軽く押し出すスタイルが基本。 その結果、コードストロークでもアルペジオでも埋もれずに立ち上がりの良いトーンが得られます。

以下に、田原健一が使用している、または使用していたことが確認されたアンプをまとめました。

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RSA 31Divided by 13Amazonで検索Mr.Children田原健一艶やかなクリーンと柔らかなクランチを両立。Mr.Children近年のライブ定番。
FTR 37Divided by 13Amazonで検索Mr.Children田原健一高域の煌めきと中域の芯が特徴。ソロにもバッキングにも対応。
Deluxe ReverbFenderAmazonで検索Mr.Children田原健一クリーントーンでの美しさに定評。レコーディングでの使用多数。

使用ギターの種類と特徴【Mr.Children・田原健一】

a black and white photo of a woman's neck

田原健一のギター選びには、圧倒的な“多様性”があります。 彼は1本のメインギターに固執することなく、曲調やアレンジ、レコーディング/ライブの場面ごとに複数のギターを使い分けるスタイルを確立しています。 これは、Mr.Childrenの幅広い音楽性——ロック、ポップ、バラード、エレクトロ——に対応するための合理的かつ芸術的な選択です。

代表的なギターには、Fender TelecasterGibson Les PaulGibson ES-335など、ヴィンテージ感と安定性を兼ね備えたモデルが並びます。 また、近年ではセミアコ系の使用頻度も高く、Epiphone CASINOGibson ES-355などもライブで目撃されています。

田原はギターを「鳴らす」というよりも「音のレイヤーとして配置する」ような感覚で使っており、音数は少なくても空気感を支えるようなプレイが特徴です。 特にセミアコやフルアコは、ジャズやポップス的なアプローチが必要な曲で登場し、フレーズの“浮遊感”や“深み”を演出します。

以下は確認されたギターとその特徴をまとめた一覧表です。 本数が多いため、備考欄には用途や楽曲例なども含めています。

機材名メーカーAmazon最安値URLアーティストギタリストギターの種類備考
Telecaster LPBFenderAmazonで検索Mr.Children田原健一テレキャスターブルーカラーの美しい個体。クランチのカッティングに最適。
Les Paul Standard Cherry SunburstGibsonAmazonで検索Mr.Children田原健一レスポール太く粘る中域で、ロック系の楽曲(例:終わりなき旅)で使用。
ES-355 Ebony BlackGibsonAmazonで検索Mr.Children田原健一セミアコシックなルックス。空間系のかかったバラードなどに登場。
CASINOEpiphoneAmazonで検索Mr.Children田原健一フルアコ軽量・明るいトーンが特徴。ポップな曲調にマッチ。
Les Paul Standard Trans AmberGibsonAmazonで検索Mr.Children田原健一レスポール鮮やかな外観。ライブでも映える1本。
Broadcaster Butterscotch BlondeFenderAmazonで検索Mr.Children田原健一テレキャスター初期テレタイプ。ザラつきあるヴィンテージトーン。
Stratocaster Desert SandFenderAmazonで検索Mr.Children田原健一ストラトキャスターブライトで透明感あるクリーンに最適。
JazzmasterFenderAmazonで検索Mr.Children田原健一ジャズマスター特殊スイッチを活用した音作り。サイケ/アンビエントに。
ASAT Classic 3TSG&LAmazonで検索Mr.Children田原健一テレキャスターレオ・フェンダーが設計。鋭い中域とレスポンス。
Telecaster Thinlineguitars R USAmazonで検索Mr.Children田原健一セミホロウテレ軽量で温かみのあるサウンド。
Telecaster IBLguitars R USAmazonで検索Mr.Children田原健一テレキャスターインディゴブルー系カラー。甘く澄んだトーン。
Chet Atkins Country GentlemanGibsonAmazonで検索Mr.Children田原健一フルアコ繊細なピッキングに反応。バラードで登場。
ES-335GibsonAmazonで検索Mr.Children田原健一セミアコ万能タイプ。半音下げチューニング用の個体も確認。
SGGibsonAmazonで検索Mr.Children田原健一SG軽快なリフ、鋭いバッキングに活用。
DS-185Seymour DuncanAmazonで検索Mr.Children田原健一ピックアップ/改造ギターカスタム機への搭載。太くヌケの良いPU。
リッケンバッカーRickenbackerAmazonで検索Mr.Children田原健一セミアコ高域に特徴ある個体。シューゲイザー風味の楽曲に。

使用エフェクターとボード構成【Mr.Children・田原健一】

田原健一のエフェクター選びには、派手さではなく「音楽に溶け込むニュアンス」の追求が感じられます。 彼の足元は、オーバードライブや空間系、揺れ系のエフェクトを中心に構成されており、単に歪ませたり飛び道具的に使うというよりは、「空気感を足す」「響きを整える」といった芸術的な使い方がされています。

特に近年注目されているのが、Bondi Effects Sick As Overdrive。 このペダルは透明感のある中域と、弾き手のタッチに応じたレスポンスの良さで、非常に人気があります。 田原はこのペダルを使って、Divided by 13系アンプのクリーン〜クランチセッティングに、軽くエッジを与えるような形で活用していると考えられます。

また、BOSS GT-100のようなマルチエフェクターも過去のライブで使用されており、これはCOSM技術によって多彩なアンプ/エフェクトモデリングが可能なプロユースのマルチです。 実機を持ち運べない地方公演などではこのようなモデリング系マルチが活躍していると見られます。

空間系では、コーラストレモロ、さらにはワウペダルといった“揺れ”や“奥行き”を与えるエフェクトが多用されます。 特にバラード系楽曲では、さりげないトレモロやステレオコーラスが、田原らしい情感を増幅する役割を果たしています。

使用エフェクターの中には明確なモデル名が特定されていないものもありますが、エフェクトの種類や演奏される場面、音色傾向から「おそらくこれに近いモデルだろう」という推定も可能です。 以下に、実使用または類似機材を含めた一覧表を構成します。

機材名メーカーAmazon最安値URLアーティストギタリストエフェクターの種類備考
Sick As OverdriveBondi EffectsAmazonで検索Mr.Children田原健一オーバードライブクリーントーンに適度なエッジ。ニュアンス表現に強い。
GT-100BOSSAmazonで検索Mr.Children田原健一マルチエフェクターCOSM技術搭載。ライブ用・バックアップ用途にも。
CE-2WBOSSAmazonで検索Mr.Children田原健一コーラス温かみあるアナログコーラス。ステレオ対応。
TR-2BOSSAmazonで検索Mr.Children田原健一トレモロ揺れ感の演出に。空間的バラードで使用頻度高。
V847VOXAmazonで検索Mr.Children田原健一ワウペダル感情的なリード、ブレイクポイントのアクセントに。

なお、ライブごとに足元の構成が微妙に変わることもあるため、完全固定のペダルボードというよりは、「その時のセットリストや演出意図に応じて柔軟に構成するタイプ」と言えるでしょう。

音作りのセッティング・EQ・ミックスの工夫【Mr.Children・田原健一】

black whiskered single-cutaway electric guitar

田原健一の音作りの真骨頂は、「全体の空間と音像の中でギターをどのように配置するか」にあります。 彼の音は、前に出すぎず、しかし消えてしまわない絶妙な存在感を持ち、Mr.Childrenの楽曲を聴く上で“空気の質感”そのものを形作っています。 これは、機材だけでなくEQやセッティング、さらにはミックス処理の巧みさによって成立しています。

まず、アンプ側のEQ設定においては、ミドルをややブーストしつつ、トレブルとベースは控えめという設定が基本のようです。 これはDivided by 13やFender Deluxe Reverbなどのアンプ特性を最大限活かし、抜けすぎず温かく、そしてコードの輪郭がはっきり見える音を意識している結果と言えるでしょう。

以下は、推定されるEQセッティング例(Divided by 13 RSA 31などでの設定を基準)です。

  • Bass: 3〜4(低域がもたつかないよう調整)
  • Middle: 6〜7(バンドアンサンブルの中核帯域)
  • Treble: 4〜5(高域は抑えめで、耳に優しいトーンに)
  • Presence: 4前後(あくまで空気感のコントロール)

さらに、田原はギター本体のボリュームとトーンノブを非常に繊細に操作します。 例えば、同じセッティングでもピックアップを切り替えたり、ボリュームを絞ることでクリーン寄りにし、サビ前のアルペジオや静かなパートでのニュアンスを調整します。 これは「1つのギターで複数の音色」を引き出す実践的なテクニックであり、再現性の高いポイントでもあります。

レコーディングにおいては、1曲の中で複数のギターを使い分けることも少なくありません。 例えば「しるし」や「花の匂い」などのバラードでは、同じフレーズをテレキャスターとセミアコの両方で録音し、それらを左右に振ってステレオで空間を作ることが多く見られます。 この手法により、音がダブらずに豊かな広がりを得ることができるのです。

エフェクターの使い方もミニマルながら効果的。 例えば、Bondi EffectsのSick As Overdriveは、クリーントーンに軽く歪みを加える“甘く太いブースト”として活躍。 BOSSのCE-2WやTR-2はステレオミックスで左右の揺れを演出し、全体の音像を広げています。

また、リバーブやディレイを強調することはあまりなく、空間系の処理はステージPAやミックスエンジニアに任せる方針で、ボード上のエフェクトは最低限にとどめている点も特徴的です。 この考え方は、「音の整理」に重きを置くMr.Children全体のアンサンブル哲学とも一致しています。

最も興味深いのは、田原のギターはバンドの“背骨”を担う役割に徹しているという点。 例えば、桜井和寿のアコースティックギターやボーカルが前に出る場面では、田原のギターは低めのボリュームかつ中域重視で空間を埋めるように機能します。 一方で、バンドが盛り上がる瞬間にはリードを取らずとも、強めのストロークや太いカッティングで「勢い」を支えています。

このように、セッティング・EQ・ミックスまでを含めた“引き算の美学”が、田原健一の音作りの本質です。 それは派手さはなくとも、バンド全体を包み込むような、極めて高度なバランス感覚によって成り立っています。

比較的安価に音を近づける機材【Mr.Children・田原健一】

田原健一のような洗練されたギターサウンドを構築するには、Divided by 13やBondi Effectsなど高級機材を揃えるのが理想ですが、それでは予算的に厳しいという方も多いはず。 そこで本セクションでは、初心者や中級者でも手が届きやすく、田原の音色に近づける再現性の高い機材を厳選して紹介します。

これらの製品は、市販の製品の中から「音のキャラクター」「操作性」「価格帯(1万〜5万円程度)」を満たすものを選び、実機との関連性や特徴を考慮して構成しました。

種類機材名メーカーAmazon最安値URLアーティストギタリスト備考
アンプシミュレーターJoyo Bantamp AtomicJoyoAmazonで検索Mr.Children田原健一Divided by 13に似たクリーン〜クランチを再現。自宅・スタジオ向けの小型アンプ。
オーバードライブBoss BD-2BOSSAmazonで検索Mr.Children田原健一Sick As Overdriveのような中域ブーストが得られる。繊細なタッチにも対応。
マルチエフェクターZoom G3nZoomAmazonで検索Mr.Children田原健一GT-100より軽量で低価格。空間系やモジュレーションも豊富に搭載。
コーラスNux Mod Core DeluxeNUXAmazonで検索Mr.Children田原健一CE-2Wに似たアナログ調のコーラスを多数収録。コスパ良好。
トレモロJoyo JF-09JoyoAmazonで検索Mr.Children田原健一TR-2のような滑らかなトレモロ。バラードでの使用に向く。
ギター(セミアコ代替)Epiphone DotEpiphoneAmazonで検索Mr.Children田原健一ES-335の入門版。甘い中音域と空間的な鳴りが魅力。

これらの製品は「見た目」や「ブランド」にとらわれず、あくまで音色や実用性を重視して選ばれています。 田原サウンドに近づきたい方は、まずはこのような機材で音作りを体験し、徐々に理想のトーンに近づけていくのが現実的かつ効果的です。

総括まとめ【Mr.Children・田原健一】

まとめイメージ

田原健一のギターサウンドは、派手なプレイや歪みの強いリードで押すタイプではなく、「バンドサウンドの空間を設計する」という非常に高度な役割を果たしています。 その存在はあまり前に出すぎず、しかし楽曲の世界観には絶対に欠かせない“影の立役者”のような位置付けです。

Mr.Childrenの音楽は、桜井和寿の歌声や歌詞の世界観が強く印象づけられる一方で、その下支えをしているのが田原のギターです。 美しいクリーントーン、控えめながら深みを持った空間系、そして場面によってさりげなく顔を出すトレモロやコーラス——。 こうした要素が重なり合うことで、Mr.Childrenの“温度のある音”が完成しているのです。

彼の機材選びには、一貫して「表現力と実用性」が求められています。 Divided by 13やFenderなどのアンプはその代表例で、単にブランドで選んでいるのではなく、「どの曲で、どんな音で、どんな感情を届けたいか」に基づいた選択です。 また、ギターもテレキャスターやレスポール、セミアコなどをシーンごとに使い分けるなど、幅広い表現の引き出しを持っています。

音作りの面でも、EQの微調整、ボリュームノブでのニュアンス調整、ピックアップの切り替えなど、「耳と感性」で作るトーンにこだわりが見られます。 そして何より、“足し算”ではなく“引き算”の哲学が、彼の音楽性の核。 余計な装飾を排し、バンド全体が輝くための最適なトーンを、丁寧に作り上げていく。 これは多くのギタリストが見習うべき姿勢と言えるでしょう。

再現するために最も大切なのは、「自己主張しすぎないこと」。 自分の音を前に出すよりも、バンドの中で何が必要かを考え、その空間にふさわしい音を選ぶことが、田原健一サウンドに近づく第一歩です。

本記事で紹介した機材やセッティング例、EQ調整、そして代替機材を参考にしながら、ぜひあなたの中にある“Mr.Children的サウンド”を体現してみてください。 楽曲の中で自然に響くギター、それこそが田原健一の真髄です。

「目立たなくても、音楽の中にちゃんと存在するギター」——それはきっと、聴く人の心の深い場所に届く音となるはずです。

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