【Michael Schenker(マイケル・シェンカー)・Michael Schenker Group(マイケル・シェンカー・グループ)】風サウンドの作り方+ギター機材音作りセッティングのまとめ【エフェクター・アンプ】

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① 始めに(特徴紹介)

「神」の愛称で知られるマイケル・シェンカー(Michael Schenker)。フライングVを股に挟んで泣きのソロを奏でるその姿は、ハードロック界において最も象徴的なアイコンの一つです。UFO時代からMSG(Michael Schenker Group)、そして近年のMichael Schenker Festに至るまで、彼のサウンドは一貫して「中域(ミッドレンジ)の粘り」と「鋭いピッキング・アタック」に支えられています。

マイケルの音作りを語る上で欠かせないのが、ハーフオープン状態のワウペダルによる独特なトーン・シェイピングです。鼻にかかったような、しかし抜けの良いあのリードトーンは、多くのギタリストがコピーを試み、挫折してきた聖域とも言えるサウンド。さらに、ブルースのフィーリングを基礎に置きつつも、クラシカルな旋律を高速かつ正確なピッキングで弾きこなすスタイルは、まさに唯一無二です。

この記事では、彼の代名詞であるフライングVの遍歴から、伝説的なマーシャル・アンプの設定、そして現代においてその「神の音」を再現するための代替案までを徹底解説します。マイケルのサウンドは決して複雑なシステムから生まれるものではなく、厳選された機材を限界まで鳴らし切ることで成立しています。そのエッセンスを紐解いていきましょう。

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② 使用アンプ一覧と特徴【Michael Schenker Group・Michael Schenker】

マイケル・シェンカーのサウンドの心臓部は、常にマーシャル・アンプが担ってきました。UFO初期からMSG黄金期にかけては、50W出力の「Model 1987」がメイン。100Wの1959ではなく、あえて50Wを選ぶことでパワー管をフルにドライブさせ、あの独特のコンプレッション感と豊かな倍音を得ていました。当時はマスターボリュームがない仕様のため、文字通りの爆音で運用されていたことが伝説となっています。

80年代中期以降は、よりゲインの高い「JCM800」シリーズ、特にチャンネル切り替えが可能な2205(50W)を愛用するようになります。彼のJCM800の設定は非常に極端で、トレブルをゼロ近くまで絞り、ミッドを強調するのが基本。これにより、耳に痛い高域をカットしつつ、リードプレイで最もおいしい中域を前面に押し出す「シェンカー・トーン」が完成します。近年のステージでは、自身のシグネチャーモデルや、小型のStudioシリーズを彷彿とさせるセッティングで、変わらぬトーンを維持しています。

機材名 メーカー Amazon 楽天 Yahoo! メルカリ 石橋楽器 サウンドハウス 備考
1987 / 1987X Marshall 検索 検索 検索 検索 検索 検索 UFO〜MSG初期の主力。50Wノンマスター。
JCM800 2205 Marshall 検索 検索 検索 検索 検索 検索 80s中期以降のメイン。極端なEQ設定で有名。
Studio Vintage SV20 Marshall 検索 検索 検索 検索 検索 検索 1959/1987系の20W版。自宅・小規模会場用。
Studio Classic SC20 Marshall 検索 検索 検索 検索 検索 検索 JCM800 2203系の20W版。扱いやすい歪み。
Origin 50 Marshall 検索 検索 検索 検索 検索 検索 ヴィンテージ風サウンド。TILTで高域調整可。

マイケルが実際にステージで使用するアンプは、その時期のツアー環境に合わせて微調整されていますが、基本的にはマーシャルの50Wヘッドを軸にしていると想定されます。

③ 使用ギターの種類と特徴【Michael Schenker Group・Michael Schenker】

マイケル・シェンカーといえば「ギブソン・フライングV」です。特に70年代のUFO期からMSG初期にかけては、1966年以降の再生産モデルや71年のメダリオン、76年製など、複数の70年代製Vを使い分けていました。彼のギターには特有の改造が施されており、ビブローラ・トレモロを外してストップ・テイルピースへ変更、ピックアップカバーを外してエスカッションマウントにするなど、実用性を重視したカスタムが目立ちます。

2000年代以降はDEAN(ディーン)社との契約により、多彩なシグネチャーモデルが登場しました。象徴的な白黒のツートーンカラーはもちろん、アルバムのアートワークを再現した「Strangers In The Night(ステッカー)」モデルや、陰陽モチーフの「Yin Yang」など、視覚的にもファンを楽しませています。また、長尺ソロで有名な「Rock Bottom」では、ブリッジ下に特殊な意匠を持つ「Power Channel」モデルを頻用。半音下げチューニング用には「Kaleidoscope」を用意するなど、楽曲のニーズに合わせた徹底した管理が行われています。

機材名 メーカー Amazon 楽天 Yahoo! メルカリ 石橋楽器 サウンドハウス ギターの種類 備考
Gibson Flying V (70s) Gibson 検索 検索 検索 検索 検索 検索 フライングV UFO〜MSG黄金期のメイン。各種改造あり。
MS Standard Custom Dean 検索 検索 検索 検索 検索 検索 フライングV Power Channel意匠。ライブ定番。
MS Strangers In The Night Dean 検索 検索 検索 検索 検索 検索 フライングV UFOライブ盤「現象」ジャケット仕様。
E-FV-125WB Edwards 検索 検索 検索 検索 検索 検索 フライングV 日本国内で人気の高い白黒再現モデル。

マイケルが使用するギターは、ルックスのバリエーションは豊富ですが、基本的には高出力なハムバッカーを搭載したマホガニーボディのVであり、そのタイトな低域と伸びやかなサスティンが特徴であると想定されます。

④ 使用エフェクターとボード構成【Michael Schenker Group・Michael Schenker】

マイケル・シェンカーの足元は、一見シンプルですが、その使い方は非常に個性的です。最も重要なのは「ワウペダル」でしょう。彼はワウを単なる「ワウワウ」という効果音としてではなく、特定の周波数を強調するための固定EQ(トーン・フィルター)として使用します。ペダルを半分ほど踏み込んだ「ココ!」というポイントで固定し、リードソロに鼻にかかったような独特の艶を与えます。使用しているCry Babyは、内部のギア調整により、踏み込んだ際の中域がより強調されるようカスタムされています。

また、空間系については、かつてはWEM Copycatのようなテープエコーを愛用していましたが、現在はBOSS DD-3などのデジタルディレイやCH-1コーラスをボードに組み込んでいます。歪みに関してはアンプ主体ですが、ブースターとしてIbanez TS-9やMarshallのペダルを補助的に使用することもあります。さらに、ステージ上には複数のボリュームペダル(BOSS FV-500)が配置されており、繊細な音量操作を足元で行っています。

機材名 メーカー Amazon 楽天 Yahoo! メルカリ 石橋楽器 サウンドハウス エフェクターの種類 備考
Cry Baby GCB-95 Jim Dunlop 検索 検索 検索 検索 検索 検索 ワウペダル 半止めで使用。シェンカー・トーンの核。
DD-3 / DD-8 BOSS 検索 検索 検索 検索 検索 検索 ディレイ 90s以降の定番。薄くかけて残響を作る。
CH-1 Super Chorus BOSS 検索 検索 検索 検索 検索 検索 コーラス クリーンやリードに広がりを加える。
TS9 Tube Screamer Ibanez 検索 検索 検索 検索 検索 オーバードライブ ブースト用。ミッドをさらに補強。

マイケルのエフェクターボードは、複雑なルーティングよりも、直感的な操作と「あのミッドレンジ」を維持することに特化していると想定されます。

⑤ 音作りのセッティング・EQ・ミックスの工夫【Michael Schenker Group・Michael Schenker】

マイケル・シェンカーの音作りにおいて、最も衝撃的かつ有名なのがアンプのEQ設定です。一般的にロックギターでは高域を強調しがちですが、マイケルは「Treble 0」というセッティングを好みます。JCM800 2205を使用した際の設定例として、「Lead chのTreble 0 / Mid 6 / Bass 4 / Presence 7」という数値が知られています。これにより、高域の痛い成分を極限まで排除し、太く甘い中域を前面に押し出しています。プレゼンスを高めに設定することで、輪郭がぼやけるのを防ぎ、ピッキングの食いつきを確保しているのがポイントです。

さらに重要なのが、ワウペダルによる微調整です。彼はアンプ側のEQで土台を作り、ソロを弾く際にはワウペダルを微妙に動かしながら「その日の会場の響きに最も適した中域」を探り当てます。この「半止めワウ」の効果により、リードトーンに圧倒的な存在感と歌心(メロディの説得力)が宿ります。

ミックスの観点では、彼のギターは非常に中域に密度があるため、他の楽器(特にシンバルやベースのハイエンド)と干渉しにくいという利点があります。逆に、バッキングの際はボリュームノブを絞り、ピッキングを弱めることでクランチに近い質感まで落とし、ボーカルの邪魔をしないようにコントロールしています。彼のトーンは「機材」で作るというより、ピッキングの強弱とワウの踏み込み位置、そしてアンプのフルアップという、非常に肉体的なバランスの上で成立していると想定されます。

⑥ 比較的安価に音を近づける機材【Michael Schenker Group・Michael Schenker】

マイケル・シェンカーの音を再現するためには、何よりも「マーシャルサウンド」と「ハーフオープンワウ」が不可欠です。本物のヴィンテージ・マーシャルを鳴らすのは環境的に難しいですが、現代の技術なら数万円の予算で驚くほど肉薄できます。

まず、アンプの質感には「Marshall Overdrive Pedal」シリーズ(ST2000等)や、エフェクターとしての「Amp-in-a-Box」が有効です。特にJCM800の挙動を再現したペダルを使い、前述の通りトレブルを控えめに設定してください。ワウペダルについては、標準的なCry Baby GCB-95で十分再現可能ですが、ペダルを離した際に勝手に戻らないよう、ネジを少し締めるなどの工夫をすると「半止め」が安定します。

種類 機材名 メーカー Amazon 楽天 Yahoo! メルカリ 石橋楽器 サウンドハウス 備考
アンプシミュレーター ST2000 / GV-2 Marshall 検索 検索 検索 検索 検索 検索 マーシャル公式の歪み。JCM800の質感を安価に。
マルチエフェクター Pocket GT BOSS 検索 検索 検索 検索 検索 検索 YouTube連動でシェンカーの音を研究・再現。
プリアンプ Plexii One Control 検索 検索 検索 検索 検索 検索 1987系のレスポンスを再現するミニペダル。

これらの機材を組み合わせることで、自宅の小音量環境でも「神」に近いサウンドを構築することが可能であると想定されます。

⑦ 総括まとめ【Michael Schenker Group・Michael Schenker】

マイケル・シェンカーの音作りの本質は、一言で言えば「削ぎ落とす美学」です。不要な高域をカットし、必要な中域だけを抽出して、それをピッキングの熱量で増幅させる。最新の機材を追いかけるのではなく、信頼できるマーシャルとフライングV、そしてワウペダルという最小限の道具で、自身の感情を最大限に表現することにすべてを捧げています。

彼のような音を出したいなら、まずは「耳で中域を捉える」練習から始めてみてください。どんなに機材を揃えても、ピッキングが弱ければあの粘りは出ませんし、ワウの位置がミリ単位でずれればあの泣きのトーンは逃げてしまいます。マイケルの音は、彼の孤独と情熱が機材を通じて具現化したものであり、それを模倣することはギタリストとしての感性を磨く修行そのものと言えるでしょう。

まずは白黒のVを手に取り、マーシャルをクランチさせ、ワウを半踏みにして「Into the Arena」のイントロを弾いてみてください。その瞬間、あなたも「神」の領域へ一歩近づくはずです。

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